JPH09108202A - 体液採取器具及びそれを用いた体液分析装置 - Google Patents

体液採取器具及びそれを用いた体液分析装置

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JPH09108202A
JPH09108202A JP7267154A JP26715495A JPH09108202A JP H09108202 A JPH09108202 A JP H09108202A JP 7267154 A JP7267154 A JP 7267154A JP 26715495 A JP26715495 A JP 26715495A JP H09108202 A JPH09108202 A JP H09108202A
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 少なくとも、減圧可能な体液採取容器
と、前記体液採取容器内に設けられ、前記体液採取容器
から突出可能な穿刺部材と、前記体液採取容器内に設け
られた電極とを具備してなることを特徴とする体液採取
器具。 【効果】 容易に体液を採取でき、体液の分析を簡便に
かつ迅速に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液や細胞間浸出
液等の体液を採取することのできる体液採取器具、及び
採取した体液中に含まれる被検知物質を分析することの
できる体液分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、血糖値等を測定する場合に
は、穿刺器具(ランセット)を用いて指先に傷を付け、
そこから血滴を絞り出し、包材より取り出してセンサー
に装着した電極にその血滴を付着させることにより行っ
ていた。しかしながら、このように穿刺器具とセンサー
が分離していると、一連の操作を行うにあたって要する
過程が多く煩雑であり、また誤操作の問題もあった。
【0003】そこで、穿刺針、毛細管及びセンサーが一
体になった医療用システム(特開昭61-286738 号公報参
照)、穿刺針、吸引具及び血溜体が一体になった採血器
(特開平5-111476号公報、特開平6-311980号公報、特開
平6−327655号公報、特開平7-51251 号公報参照)なら
びに穿刺針、吸引具、血溜体及びセンサーが一体になっ
た採血器(特開平5-95937 号公報、特開平5-95938 号公
報参照)が提案された。
【0004】しかしながら、これらの器具における採血
方法は、いずれも注射器等により減圧して血液を吸引す
る方式によるものであり、シリンダーの底面を皮膚に密
着させないと減圧することができず、特にφ1.0 mm未満
のシリンダーを使用した場合には、密着により切開した
傷口の穴が塞がれてしまい、出血が停止してしまう等の
欠点があった。また、シリンダーを含む全体の構造が複
雑である等の欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、吸引
による簡便な方法で体液を採取する機構を有する体液採
取器具、及び該体液採取器具と、表示部とを具備した便
利な体液分析装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決する手段】上記課題に鑑み鋭意研究の結
果、本発明者等は、内部に穿刺針及び電極を有するスポ
イト状の容器を用いれば、体液の分析を簡便にかつ迅速
に行うことができることを見出し、本発明を完成した。
【0007】即ち、本発明は、少なくとも、減圧可能な
体液採取容器と、前記体液採取容器内に設けられ、前記
体液採取容器から突出可能な穿刺部材と、前記体液採取
容器内に設けられた電極とを具備してなることを特徴と
する体液採取器具である。また、本発明は、少なくと
も、請求項1乃至8いずれか記載の体液採取器具と、前
記体液採取器具における体液採取容器を減圧させる手段
と、採取した体液の分析結果を示す表示部とを具備して
なることを特徴とする体液分析装置である。
【0008】
【作 用】減圧可能な体液採取容器と、該体液採取容器
内に設けられ、該体液採取容器から突出可能な穿刺部材
と、該体液採取容器内に設けられた電極とを具備してな
る本発明の体液採取器具によれば、穿刺により出液した
体液を容器の減圧により吸引して電極に接触させること
ができるため、従来あったような、シリンダーの底面を
皮膚に密着させないと減圧することができないという問
題、φ1.0 mm未満のシリンダーを使用した場合に密着に
より切開した傷口の穴が塞がれてしまい、出血が停止し
てしまうという問題、シリンダーを含む全体の構造が複
雑であるという問題等を解決することができる。また、
体液を電極等に接触させるための特別の手段を設ける必
要がなく、分析に要する一連の操作過程を減らすことが
できる。
【0009】また、本発明の体液採取器具をカートリッ
ジ式にすれば、それらを一体的に使い捨てにすることが
でき、細菌の感染防止など衛生面において優れたものと
なる。上記体液採取器具と、容器を減圧させる手段と、
採取した体液の分析結果を示す表示部とを具備してなる
本発明の体液分析装置によれば、一般ユーザーが熟練を
必要とせず、容易かつ迅速に体液を採取し、ワンタッチ
で一切の被検知物質を分析することができる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。ここで、本発明における体液とは、穿刺することに
よって生体から出液し得る液体をいい、例えば血液や、
細胞間浸出液等が挙げられる。本発明の一例による体液
採取器具の斜視図を図1に示す。この体液採取器具1
は、蛇腹部22及を有するスポイト状の体液採取容器2
と、その体液採取容器2内に収納された穿刺針3と、同
様に体液採取容器2内に収納された電極部4及びその電
極部4に連結されたリード線41とを有する。穿刺針3の
後端部は、体液採取容器2の後部23に固着されており、
スポイト状の体液採取容器2の先端方向に向かって延在
している。スポイト状の体液採取容器2の先端部21は中
空管状になっており、電極部4はその中空管の中に固定
されている。電極部4に連結されたリード線41の後端部
は、体液採取容器2の後部23において接点42を形成して
いる。
【0011】この体液採取器具1における体液採取容器
2を圧縮した状態を図2に示す。スポイト状の体液採取
容器2は蛇腹部22を有するため、長手方向に圧縮するこ
とにより穿刺針3が前進して容器の先端部21から突出す
る。そのとき、電極部4は容器の先端部21に固定された
状態を保持し、一方、リード線41は容器内で弛む。体液
採取容器2を圧縮(図2)した後伸展(図1)させる
と、容器は減圧するとともに、穿刺針3が容器先端部21
内を後退し、突出状態から収納状態に戻る。
【0012】体液採取容器2は、蛇腹部22において伸縮
させることのできる材料であれば、いかなるものから形
成してもよい。一般にポリオレフィン系の樹脂が好まし
く、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネー
ト、ナイロンなどを単独で又は積層することにより形成
が可能である。また、体液採取容器2の製造は常法によ
って行えばよく、例えばブロー成型法によって行うこと
ができる。
【0013】体液採取容器2の大きさ及びその先端部21
の内径は、容器の圧縮〜伸展にかけて、減圧によって所
望量の体液を吸引することができればいかなる大きさ、
内径であってもよい。体液採取容器2の大きさは、体液
分析装置への設置等も考慮すると、内容積が0.01ml〜50
ml程度であるのが好ましく、また、先端部21の内径は、
1.0 mm〜5.0 mm程度であるのが好ましい。
【0014】穿刺針3は、人体に無害な材料で形成す
る。そのような材料としては、ステンレス(SUS)が
好ましい。穿刺針3の長さは、体液採取容器2の大きさ
によって変わるが、体液採取容器2を圧縮した際に、容
器先端部21から0.1 mm〜5.0 mm程度突出する長さである
のが好ましい。本実施例では、穿刺針3は容器圧縮時以
外のときは体液採取容器2内に収納されているため、体
液分析装置への設置、廃棄の際における誤操作による怪
我等を防止することができる。
【0015】電極部4には、作用電極及び対照電極が設
けられている(図示せず)。対照電極は導電体から形成
されるが、作用電極41は酵素電極として働き、導電体の
ほかに酵素インキが塗布されている。酵素インキは、体
液中の被検知物質に応じて種々のものを選択することが
でき、例えば血糖値を測定する場合には、グルコースオ
キシダーゼ等を含むインキ組成物を用いることができ
る。
【0016】接点42は、リード線41を通じて流れてくる
被検知物質の電気信号を、体液分析装置内に設けられた
センサー演算部に伝達する役割を有する。本実施例で
は、接点42は体液採取容器2の後部23に設けたが、これ
に限定されることなく、例えば容器の先端部21と蛇腹部
22との間に設けてもよい。本体液採取器具1を用いて体
液を採取するには、体液採取容器2を圧縮して穿刺針3
を容器先端部21から突出させ(図2)、その突出させた
穿刺針3で皮膚を穿刺し、穿刺と同時又は穿刺の直後に
体液採取容器2を自己の復元力によって復元させるか、
又は外部から力を加えて伸展させる(図1)。このと
き、体液採取容器2内は減圧状態になるとともに、穿刺
針3は体液採取容器2内に収納される。穿刺によって傷
付けられた皮膚からは体液が出液し、減圧によって体液
採取容器2内に吸引され、電極部4に接触する。体液中
の被検知物質は電気信号に変換され、リード線41及び接
点42を通じて体液分析装置内に設けられたセンサー演算
部に送られる。
【0017】この体液採取器具1は、カートリッジ式、
即ち交換可能なはめ込み式にして体液分析装置に用いる
ことができる。それによって使い捨てが可能となり、細
菌の感染等を防止することができる。また、この体液採
取器具1を包装すれば、さらに衛生的に安全となる。次
に、本発明の別の例による体液採取器具の斜視図を図3
に示す。体液採取器具1'は、折り畳み可能なスポイト
状の体液採取容器2'と、その体液採取容器2'内に収納
された穿刺針3'と、同様に体液採取容器2'内に収納さ
れた電極部4'及びその電極部4'に連結されたリード線
41'とを有する。
【0018】体液採取容器2'は、中空管状になった先
端部21'と、先端部21'に向かって先細りになっていると
ともに後方に切り欠きを有する上壁部24及び下壁部25
と、先端部21'に向かって先細りになっている側壁部2
6,26'と、上壁部24及び下壁部25の切り欠きならびに側
壁部26,26'の後端に沿って垂直に立設しており、中央
部分に垂直方向の谷折部28が形成されている後壁部27と
を有する。
【0019】穿刺針3'の後端部は、体液採取容器2'の
後壁部27における谷折部28の中央付近に固着されてお
り、スポイト状の体液採取容器2'の先端方向に向かっ
て延在している。中空管状になった体液採取容器2'の
先端部21'の中には、電極部4'が固定されている。電極
部4'に連結されたリード線41'の後端部は、体液採取容
器2'の側壁部24において接点42'を形成している。
【0020】この体液採取器具1'における体液採取容
器2'を圧縮した状態を図4に示す。スポイト状の体液
採取容器2'は谷折部28を有するため、側壁部24,24'同
士を近づけるようにして谷折部28を折り込むことによ
り、体液採取容器2'を圧縮することができる。このと
き、谷折部28は先端部21'に近づき、穿刺針3'が前進し
て先端部21'から突出する。なお、電極部4'は容器の先
端部21'に固定されたままであり、一方、リード線41'は
容器内で弛む。体液採取容器2'を圧縮(図4)した後
復元(図3)させると、容器は減圧するとともに、穿刺
針3'が容器先端部21'内を後退し、突出状態から収納状
態に戻る。
【0021】体液採取器具1'における各部材の材料や
大きさ等、また体液採取容器1'の使用方法は、上記体
液採取器具1と同様である。以上体液採取器具について
説明したが、次にこの体液採取器具を用いた本発明の体
液分析装置について説明する。図5は、図1における体
液採取器具1を用いた、本発明の一例による体液分析装
置の斜視図である。この体液分析装置5は、円筒状のハ
ウジング6を有し、その円筒の一端が穿刺部60となって
いる。ハウジング6には表示部61が設けられており、ま
たハウジング6の胴部に形成された穴部からは穿刺スイ
ッチ62が突出している。ハウジング6の内部には、体液
採取器具ホルダー7及びその体液採取器具ホルダー7を
駆動させるホルダー駆動部8が設置されており、前述し
た体液採取器具1が体液採取器具ホルダー7に保持され
ている。
【0022】本実施例における体液採取器具1には、そ
の先端部を囲むようにして円筒状のスカート部11が設け
られている。このスカート部11は、穿刺により体液が飛
散するのを防止する役割を有し、体液採取器具1の体液
採取容器と一体的に成型してもよいし、別途成型して体
液採取容器に取り付けてもよい。図6は、図5における
体液採取器具1、体液採取器具ホルダー7、ホルダー駆
動部8及び穿刺スイッチ62の側面を示す図であって、
(a) は体液採取容器を伸展させた状態、(b) は体液採取
容器を圧縮した状態を示している。
【0023】体液採取器具ホルダー7は、上部前方に半
円弧状のスカート保持部70aが形成された本体部71を有
し、その内部にはバネ78が設置されている。本体部71の
前方には吸引スイッチ4が設けられており、本体部71の
先端に形成された穴部から、その吸引スイッチ4の頭部
が突出している。本体部71の後部からは、板状の後端保
持部70b及び半円弧状の蛇腹保持部70cが形成された摺
動部材72の先方が挿入されており、その摺動部材72の先
端部は上記バネ78に固着している。また、本体部71の後
部には棒状の押出し部材73の先端が固着しており、その
押出し部材73の後方は、後述するホルダー駆動部8に挿
入されている。上記吸引スイッチ74には爪部74aが設け
られており、この爪部74aに係合し得る係止部72aが摺
動部材72に設けられている。
【0024】ホルダー駆動部8は、体液採取器具ホルダ
ー7の押出し部材73を収容する収容部材81と、その中に
設置されたバネ82とを有する。穿刺スイッチ62には爪部
62aが設けられており、この爪部62aに係合し得る係止
部73aが上記押出し部材73に設けられている。体液採取
器具1は、そのスカート部11がスカート保持部70aによ
って、後端が後端保持部70bによって、蛇腹部22におけ
る最後尾の谷折部が蛇腹保持部70cによって、体液採取
器具ホルダー7に保持されている。
【0025】爪部62aと係止部73aが係合した状態(図
6(b) )で穿刺スイッチ62を押すと、爪部62aが係止部
73aから外れ、バネ82の作用によって押出し部材73は収
納部材81から突出する(図6(a) )。また、爪部74aと
係止部72aが係合した状態(図6(b) )で吸引スイッチ
74が押されると、爪部74aが係止部72aから外れ、バネ
78の作用によって摺動部材72は本体部71から突出する
(図6(a) )。摺動部材72に設けられた蛇腹保持部70c
によって保持された体液採取容器2の後部は、それに伴
って後方に引かれ、体液採取容器2は伸展することとな
る。
【0026】上記体液分析装置5を用いて、体液中の被
検知物質を測定する方法の一例を説明する。まず最初
に、体液採取器具1を体液採取器具ホルダー7に装着す
る。そして、吸引スイッチ74の爪部74aが摺動部材72の
係止部72aと係合するように、摺動部材72を本体部71内
に挿入する。これによって体液採取容器2は圧縮され、
穿刺針3が先端部21から突き出る。また、穿刺スイッチ
62の爪部62aと押出し部材73の係止部73aが係合するよ
うに、押出し部材73をホルダー駆動部8の収容部材81内
に挿入する。摺動部材72の挿入と押出し部材73の挿入
は、順序が逆であってもよい。
【0027】体液分析装置5における穿刺部60に、人体
の所望の箇所、例えば指先を装着し、穿刺スイッチ62を
押す。すると、爪部62aが係止部73aから外れ、バネ82
の作用によって押出し部材73が収納部材81から突出し、
体液採取器具ホルダー7に保持された体液採取器具1を
押し出す。それに伴い、体液採取容器2の先端部21から
出ている穿刺針3はハウジング6から突出し、皮膚を穿
刺する。それと同時に、吸引スイッチ74の先端部が皮膚
に当接し、吸引スイッチ74が押される。吸引スイッチ74
が押されると、爪部74aが係止部72aから外れ、バネ78
の作用によって摺動部材72は本体部71から突出する。そ
れに伴い体液採取容器2が伸展し、穿刺針3が容器内に
収納されるとともに、容器が減圧する。
【0028】穿刺によって皮膚から体液が出液するた
め、穿刺した部分に近接又は接触している体液採取容器
2の先端部21から出液した体液が吸引される。その吸引
によって、体液は先端部21内に設置されている電極4に
接触し、体液中の被検知物質が電気信号となってセンサ
ー演算部に送られ、測定値が表示部61に示される。次
に、図3における体液採取器具1'を用いた本発明の別
の例による体液分析装置について説明する。図7は、そ
の体液分析装置5'の斜視図である。体液分析装置5'
は、長方体状のハウジング6'を有し、その長方体の一
端が穿刺部60'となっている。ハウジング6'には表示部
61'が設けられており、またハウジング6'の胴部に形成
された穴部からは穿刺スイッチ62'が突出している。ハ
ウジング6の内部には、体液採取器具ホルダー7'及び
その体液採取器具ホルダー7'を駆動させるホルダー駆
動部8'が設置されており、前述した体液採取器具1'が
体液採取器具ホルダー7'に保持されている。
【0029】図7における体液採取器具1'、体液採取
器具ホルダー7'、ホルダー駆動部8'及び穿刺スイッチ
62'の斜視図を図8に、側面図を図9に示す。体液採取
器具ホルダー7'は板状の本体部71'を有し、本体部71'
の上には挟持部材70d,70eが往復可能に設けられてい
る。本体部71'の後部には、棒状の押出し部材73'の先端
が固着している。この押出し部材73'の後方は、後述す
るホルダー駆動部8'に挿入されている。
【0030】穿刺スイッチ62'には爪部62'aが設けられ
ており、この爪部62'aに係合し得る係止部73'aが押出
し部材73'に設けられている。ホルダー駆動部8'は、体
液採取器具ホルダー7'の押出し部材73'を収容する収容
部材81'と、その中に設置されたバネ82'とを有する。上
記体液採取器具ホルダー7'における本体部71'及び挟持
部材70d,70eの分解斜視図を図10に示す。本体部71'
の前方には吸引スイッチ74'が設置されている。この吸
引スイッチ74'には爪部74'aが設けられており、この爪
部74'aに係合し得る係止部75aを有する第1のラック7
5が摺動可能に設置されており、第1のラック75の一端
には、第1のラック75を押圧し得るバネ78が設けられて
いる。また、この第1のラック75と歯合するピニオン76
が回転可能に設置されているとともに、ピニオン76と歯
合する第2のラック77が第1のラック75と平行に、かつ
摺動可能に設置されている。本体部71'の上蓋79は長穴7
9a,79bを有し、挟持部材70d,70eはその長穴79
a,79bを通してそれぞれ第1のラック75及び第2のラ
ック77に固着されている。
【0031】体液採取容器2'の側壁部を挟持する挟持
部材70d,70eを有する体液採取器具ホルダー7'は、
図11及び図12に示すように、挟持部材70d,70eの間隔
を狭めること又は拡げることにより、体液採取容器2'
を圧縮・復元することができる。この挟持部材70d,70
eの挟−拡は、以下のようにして行われる。即ち、爪部
74'aと係止部75aが係合した状態で吸引スイッチ74'が
押されると、爪部74'aが係止部75aから外れ、バネ78
の作用によって第1のラック75が摺動し、挟持部材70d
が外側に移動する。この第1のラック75の摺動に伴い、
ピニオン76が回転し、第2のラック77を第1のラック75
の摺動方向と逆方向に摺動させる。これにより挟持部材
70eは、挟持部材70dの移動方向と反対方向の外側に移
動し、従って挟持部材70d,70e間が拡がることとな
る。
【0032】また、爪部62'aと係止部73'aが係合した
状態で穿刺スイッチ62'を押すと、爪部62'aが係止部7
3'aから外れ、バネ82'の作用によって押出し部材73'は
収納部材81'から突出する。上記体液分析装置5'を用い
て、体液中の被検知物質を測定する方法の一例を説明す
る。まず最初に、体液採取容器2'を体液採取器具ホル
ダー7'の挟持部材70d,70e間に装着する。そして、
吸引スイッチ74'の爪部74'aが第1のラック75の係止部
75aと係合するように挟持部材70d,70e間を狭めて体
液採取容器2'を圧縮し、穿刺針3'を先端部21'から突
き出させる。また、穿刺スイッチ62'の爪部62'aと押出
し部材73'の係止部73'aが係合するように、押出し部材
73'をホルダー駆動部8'の収容部材81'内に挿入する。
【0033】体液分析装置5'における穿刺部60'に、人
体の所望の箇所、例えば指先を装着し、穿刺スイッチ6
2'を押す。すると、爪部62'aが係止部73'aから外れ、
バネ82'の作用によって押出し部材73'が収納部材81'か
ら突出し、体液採取器具ホルダー7'に保持された体液
採取器具1'を押し出す。それに伴い、体液採取容器2'
の先端部21'から出ている穿刺針3'はハウジング6'か
ら突出し、皮膚を穿刺する。それと同時に、吸引スイッ
チ74'の先端部が皮膚に当接し、吸引スイッチ74'が押さ
れる。吸引スイッチ74'が押されると、爪部74'aが係止
部75aから外れ、バネ78の作用によって第1のラック75
及び第2のラック77が摺動し、挟持部材70d,70e間が
拡がる。すると、体液採取容器2'は自己の復元力によ
って圧縮状態から定常時の形状に復元し、穿刺針3'が
容器内に収納されるとともに、容器内が減圧する。
【0034】穿刺によって皮膚から体液が出液するた
め、穿刺した部分に近接又は接触している体液採取容器
2'の先端部21'から、出液した体液が吸引される。その
吸引によって、体液は先端部21'内に設置されている電
極4'に接触し、体液中の被検知物質が電気信号となっ
てセンサー演算部に送られ、測定値が表示部61'に示さ
れる。
【0035】このような本発明の体液分析装置によれ
ば、単純なスイッチ操作により、穿刺、検出及び測定値
の表示の一連の工程を連続して行うことができるととも
に、ワンタッチで検査を済ませることができる。また、
本装置は体液採取器具、減圧手段及び表示部を全て具備
しているため、一般ユーザーが熟練を必要とせず、容易
かつ迅速に使用することができる。さらに、本発明の体
液分析装置では、使用する酵素インキの種類を変えるこ
とにより、血液中の血糖値のみならず、種々の体液中の
物質の分析を行うことができる。
【0036】以上、図面を用いて本発明を詳細に説明し
たが、本発明はこれに限定されることなく、本発明の思
想を逸脱しない限り、種々の変更を施すことができる。
例えば、体液分析装置5'における体液採取器具ホルダ
ー7'は、体液採取容器を減圧させることができればい
かなる構成を取ってもよく、挟持部材70d,70eの一方
が可動式で他方が固定されていてもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、容易に体液を採取で
き、体液の分析を簡便にかつ迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の体液採取器具の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1における体液採取器具を圧縮した状態を示
す斜視図である。
【図3】本発明の体液採取器具の別の例を示す斜視図で
ある。
【図4】図3における体液採取器具を圧縮した状態を示
す斜視図である。
【図5】本発明の体液分析装置の一例を示す斜視図であ
る。
【図6】本発明の体液分析装置における体液採取器具、
体液採取器具ホルダー、ホルダー駆動部及び穿刺スイッ
チを示す側面図である。(a) は体液採取容器を伸展させ
た状態、(b) は体液採取容器を圧縮した状態を示す。
【図7】本発明の体液分析装置の別の例を示す斜視図で
ある。
【図8】本発明の体液分析装置における体液採取器具、
体液採取器具ホルダー、ホルダー駆動部及び穿刺スイッ
チを示す斜視図である。
【図9】本発明の体液分析装置における体液採取器具、
体液採取器具ホルダー、ホルダー駆動部及び穿刺スイッ
チを示す側面図である。
【図10】本発明の体液分析装置における体液採取器具
ホルダーの本体部及び挟持部材を示す分解斜視図であ
る。
【図11】本発明の体液分析装置における体液採取器具
ホルダーにより、体液採取容器を圧縮した状態を示す斜
視図である。
【図12】本発明の体液分析装置において、体液採取容
器を復元させた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,1'…体液採取器具 2,2'…体液採
取容器 21,21'…先端部 22…蛇腹部 23…後部 24…上壁部 25…下壁部 26,26'…側壁部 27…後壁部 28…谷折部 3,3'…穿刺針 4,4'…電極 41,41'…リード線 42,42'…接点 5,5'…体液分析装置 6,6'…ハウジ
ング 60,60'…穿刺部 61…表示部 62,62'…穿刺スイッチ 62a,62'a,74
a,74'a…爪部 7,7'…体液採取器具ホルダー 70a…スカート
保持部 70b…後端保持部 70c…蛇腹保持
部 70d,70e…挟持部材 71,71'…本体部 72…摺動部材 72a,73a,75a
…係止部 73,73'…押出し部材 74,74'…吸引ス
イッチ 75…第1のラック 76…ピニオン 77…第2のラック 78,82,82'…バ
ネ 79…上蓋 79a,79b…長
穴 8,8'…ホルダー駆動部 81,81'…収容部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、減圧可能な体液採取容器
    と、前記体液採取容器内に設けられ、前記体液採取容器
    から突出可能な穿刺部材と、前記体液採取容器内に設け
    られた電極とを具備してなることを特徴とする体液採取
    器具。
  2. 【請求項2】 前記体液採取容器がスポイト状であるこ
    とを特徴とする、請求項1記載の体液採取器具。
  3. 【請求項3】 前記スポイト状の体液採取容器の先端部
    が中空管状になっており、前記体液採取容器を圧縮及び
    復元させた際に、前記穿刺部材が前記中空管内を前進及
    び後退することを特徴とする、請求項2記載の体液採取
    器具。
  4. 【請求項4】 前記スポイト状の体液採取容器に蛇腹部
    が形成されており、前記穿刺部材の後端部が前記体液採
    取容器の後部に固着されていることを特徴とする、請求
    項3記載の体液採取器具。
  5. 【請求項5】 前記スポイト状の体液採取容器におい
    て、穿刺方向に垂直な面に谷折部が形成されており、前
    記穿刺部材の後端部が前記谷折部に固着されていること
    を特徴とする、請求項3記載の体液採取器具。
  6. 【請求項6】 前記体液採取容器が吸引した体液に接触
    する位置に、前記電極が設置されていることを特徴とす
    る、請求項1記載の体液採取器具。
  7. 【請求項7】 前記電極が、前記体液採取容器の中空管
    内に設置されていることを特徴とする、請求項3記載の
    体液採取器具。
  8. 【請求項8】 前記体液採取器具がカートリッジ式にな
    っていることを特徴とする、請求項1乃至7いずれか記
    載の体液採取器具。
  9. 【請求項9】 少なくとも、請求項1乃至8いずれか記
    載の体液採取器具と、前記体液採取器具における体液採
    取容器を減圧させる手段と、採取した体液の分析結果を
    示す表示部とを具備してなることを特徴とする体液分析
    装置。
  10. 【請求項10】 前記体液採取容器を減圧させる手段
    が、前記穿刺部材を穿刺した時に作動することを特徴と
    する、請求項9記載の体液分析装置。
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