JPH09107226A - アンテナ装置、その製造方法及びその設計方法 - Google Patents

アンテナ装置、その製造方法及びその設計方法

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JPH09107226A
JPH09107226A JP7260474A JP26047495A JPH09107226A JP H09107226 A JPH09107226 A JP H09107226A JP 7260474 A JP7260474 A JP 7260474A JP 26047495 A JP26047495 A JP 26047495A JP H09107226 A JPH09107226 A JP H09107226A
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antenna device
dielectric layer
radiating element
layer
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昌孝 大塚
Yoji Isoda
陽次 礒田
Makoto Matsunaga
誠 松永
Yoshihiko Konishi
善彦 小西
Shintaro Nakahara
新太郎 中原
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    • HELECTRICITY
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    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q9/00Electrically-short antennas having dimensions not more than twice the operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
    • H01Q9/04Resonant antennas
    • H01Q9/0407Substantially flat resonant element parallel to ground plane, e.g. patch antenna
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    • H01Q9/0414Substantially flat resonant element parallel to ground plane, e.g. patch antenna in a stacked or folded configuration

Abstract

(57)【要約】 【課題】 給電線からの不要放射を防止するための金属
遮蔽板をなくす。 【解決手段】 導体平板36、誘電体層38、誘電体フ
ィルム40、誘電体層42、誘電体フィルム44の順で
積層し、給電線48を介して給電を受ける放射素子46
上に給電線からは給電を受けない放射素子50を配置す
る。給電線48に係る線路がその全長に亘り給電線48
及び導体平板36にて誘電体層38をサンドイッチした
マイクロストリップラインとなるため、マイクロストリ
ップラインからトリプレートラインへ又はその逆への変
化がなくなり給電損が小さくなる。誘電体層38の厚さ
を使用する波長に比べ十分薄くすることにより、給電線
48及び導体平板36から構成されるマイクロストリッ
プライン上の不連続点からの放射が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアンテナ装置、例え
ば衛星通信、衛星放送等の地上受信局において使用可能
なアンテナ装置に関し、更にはその製造方法や設計方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平2−252304号公報は、図2
3及び図24に示されるように、導体平板10の上に誘
電体層12、14、フィルム16、誘電体層18及び金
属遮蔽板20を順に積層した構成を開示している。誘電
体層14、18及び金属遮蔽板20にはそれぞれ開口部
22、24又は26が設けられている。開口部22の内
部には誘電体層14上に形成され給電線路32から給電
を受ける放射素子28が配置されており、開口部24の
内部にはフィルム16上に形成され放射素子28と電磁
結合する放射素子30が配置されている。放射素子30
は、広い周波数帯域に亘りインピーダンス整合を実現す
るのに役立つ。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の構成において
は、導体平板10、給電線路32及び金属遮蔽板20
が、見掛上、トリプレートラインを形成している。特
に、図23中符号34で示される部位は、このトリプレ
ートラインとマイクロストリップラインとを接続する部
位であるため、給電に係る伝搬モードに不連続性が生じ
る。その結果、放射素子28に係る給電に際しては、パ
ラレルプレートモードでの信号伝搬、ひいては給電損の
増加が発生する。加えて、放射素子30と金属遮蔽板2
0が別層であるため部品点数が多く従って高価にもな
る。なお、これらの問題は、金属遮蔽板20を廃止する
ことにより解消できる。しかし、金属遮蔽板20を単純
に廃止するのみでは、給電線路32から不要な信号が放
射されることになってしまう。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、金属遮蔽板の廃止
により、給電損が小さなアンテナ装置を実現すると共
に、部品点数が少なく従って安価に製造可能なアンテナ
装置を実現することを第1の目的とする。本発明は、誘
電体層の厚みの設定により、金属遮蔽板の廃止にもかか
わらず給電線からの不要放射が生じないアンテナ装置を
実現することを第2の目的とする。本発明は、導体層の
改良又は誘電体層の追加により、より広い周波数帯域に
亘って好適に動作するアンテナ装置を実現することを第
3の目的とする。本発明は、レドームの改良により、積
層構造を支持する強度や製造の際の工作精度を改善し、
ひいてはより安定な特性を有する装置を製造可能にする
ことを第4の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の第1の構成に係るアンテナ装置は、
表裏両面を有する導体層と、上記導体層の表側の面に配
置され表裏両面を有する第1誘電体層と、上記第1誘電
体層の表側の面に配置され表裏両面を有する第2誘電体
層と、その中心同士が上記第2誘電体層を介し重なり合
うよう、それぞれ上記第1又は第2誘電体層の表側の面
に配置された第1及び第2放射素子と、上記第1誘電体
層の表側の面に配置され上記第1放射素子に係る給電に
使用される給電線と、を備え、上記第1誘電体層の厚さ
が、放射すべき信号の波長に比べ薄いことを特徴とす
る。
【0006】本構成においては、第1誘電体層の厚さ
が、放射すべき信号の波長に比べ薄い。従って、コーナ
ーや変成器構造等の部位で給電線に伝搬モード不連続点
が生じたとしても、給電線からは、給電損としては無視
できる程度の放射しか生じない。これにより、給電損が
小さくなると共に、給電線からの不要放射を防ぐための
金属遮蔽板が不要になる。すなわち、本構成において
は、従来に比べ低損失で、部品点数が少なく、かつ安価
なアンテナ装置が得られる。
【0007】本発明の第2の構成に係るアンテナ装置
は、第1の構成において、上記導体層が、上記第1誘電
体層を介して上記第1放射素子と重なり合うよう、その
表側の面に配置かつ形成された凹部を有することを特徴
とする。本発明の第3の構成に係るアンテナ装置は、第
2の構成において、上記凹部が、上記第1放射素子より
大きく、かつ当該第1放射素子の全体と重なり合うよう
配置かつ形成されたことを特徴とする。本発明の第4の
構成に係るアンテナ装置は、第2又は第3の構成におい
て、上記凹部の内部に配置された誘電体片を備えること
を特徴とする。本発明の第5の構成に係るアンテナ装置
は、第4の構成において、上記誘電体片が発泡誘電体か
ら形成されたことを特徴とする。
【0008】第2の構成において設けられる凹部は、第
1放射素子と導体層の表側の面との距離を大きくする作
用を有している。第1放射素子と導体層の表側の面との
距離が大きくなると、一般に、電圧定在波比(以下VS
WRという)又は反射損失が小さな周波数帯域の幅が広
くなる。従って、上述の凹部を設けることにより、イン
ピーダンス整合できる周波数帯域の幅が広がる。その
際、第1誘電体層を厚くする必要はないから、第1の構
成における作用も引き続き得られる。さらに、第1放射
素子の端部から発せられる電気力線は一般に第1放射素
子の寸法よりも広い範囲に亘って広がるから、第3の構
成を採用することにより第2の構成に係る作用がより顕
著になる。また、第4の構成において凹部の内部に挿入
される誘電体片は、凹部近傍の構造を維持する上で役立
つ。第5の構成のようにその材質が発泡誘電体であれ
ば、誘電体片を挿入したとしても損失の増大は生じにく
い。
【0009】本発明の第6の構成に係るアンテナ装置
は、第1乃至第5の構成において、上記第2誘電体層の
表側の面に配置された第3誘電体層を備えることを特徴
とする。本発明の第7の構成に係るアンテナ装置は、第
6の構成において、上記第3誘電体層の誘電率が、上記
第1及び第2誘電体層より高いことを特徴とする。本発
明の第8の構成に係るアンテナ装置は、第6又は第7の
構成において、上記第3誘電体層を、少なくとも上記第
1及び第2放射素子を環境的に保護するレドームとして
使用することを特徴とする。本発明の第9の構成に係る
アンテナ装置は、第6乃至第8の構成において、上記第
3誘電体層を導体層に固定する固定部材を備えることを
特徴とする。本発明の第10の構成に係るアンテナ装置
は、第9の構成において、上記第3誘電体層と一体に形
成され上記第1及び第2誘電体層を貫通して導体層に至
る柱状部材を備え、上記固定部材が、上記柱状部材の先
端部を上記導体層に固定することを特徴とする。
【0010】第6の構成において設けられる第3誘電体
層は、第1放射素子から発せられる電気力線を第2放射
素子側に誘導する作用を有している。この誘導により、
一般に、第1放射素子と第2放射素子の電磁結合が強く
なる。第1放射素子と第2放射素子の電磁結合が強くな
ると、一般に、VSWR又は反射損失が小さな周波数帯
域の幅が広くなる。従って、上述の第3誘電体層を設け
ることにより、インピーダンス整合できる周波数帯域の
幅が広がる。その際、第1誘電体層を厚くする必要はな
いから、第1の構成における作用も引き続き得られる。
加えて、第2の構成のように凹部を設ける必要がないか
ら、導体層を第2の構成に比べ薄くでき、装置をより小
形化できる。さらに、第7の構成の如く第3誘電体層の
誘電率を高い値に設定すると、第6の構成における電磁
結合強化の作用はより著しくなる。また、第8の構成の
如く第3誘電体層とレドームを兼用し装置をコンパクト
にすることもできる。さらに、第9の構成の如く固定部
材を設け、この固定部材により第3誘電体層を導体層に
固定することにより、各誘電体層や導体層を強力にかつ
一体に保持できる。そして、第10の構成の如く第1及
び第2誘電体層を貫通する柱状部材を設け、固定部材に
よりこの柱状部材の先端部を導体層に固定することによ
り、装置の中央近傍においても、各誘電体層や導体層を
強力にかつ一体に保持できる。保持強度の向上により、
製造の際の工作精度の改善や、より安定な特性を有する
装置の製造が可能になる。
【0011】本発明の第11の構成に係るアンテナ装置
は、第1乃至第10の構成において、上記第1誘電体層
の厚みが、放射すべき波長の1%以下であることを特徴
とする。本発明の第12の構成に係るアンテナ装置は、
第1乃至第11の構成において、上記第1誘電体層が、
その表面に上記第1放射素子及び上記給電線が形成され
た上記第1誘電体フィルムと、上記導体層と上記第1放
射素子の間隔を保持するための厚みを有する第1誘電体
基板と、を積層した構造を有することを特徴とする。本
発明の第13の構成に係るアンテナ装置は、第1乃至第
12の構成において、上記第2誘電体層が、その表面に
上記第2放射素子が形成された第2誘電体フィルムと、
上記第1放射素子と上記第2放射素子の間隔を保持する
ための厚みを有する第2誘電体基板と、を積層した構造
を有することを特徴とする。本発明の第14の構成に係
るアンテナ装置は、第12又は第13の構成において、
上記第1又は第2誘電体基板が、発泡誘電体から形成さ
れた基板であることを特徴とする。
【0012】比較的長波長のマイクロ波の送信又は受信
に適するアンテナ装置を第1乃至第10の構成により実
現しようとする場合には、第11の構成に係る厚み設定
が現実的である。第12又は第13の構成の如く、一方
では放射素子をフィルム上に形成し他方では誘電体基板
にて厚み方向素子間隔の保持を図る構成を採用する場
合、素子の形状・寸法の設計と、厚み方向素子間隔及び
誘電率の設計とを、分離できるから、装置設計の自由度
が向上する。第14の構成のごとく発泡誘電体を使用し
た場合、発泡誘電体が一般に低誘電率かつ低誘電正接で
あるため、給電損の低減や放射放射効率の向上を実現で
きる。
【0013】本発明の第15の構成に係る製造方法は、
導体板、放射すべき波長に比べ薄くかつ均一な厚みを有
する第1誘電体基板、当該第1誘電体基板より小さな厚
みを有する第1誘電体フィルム、均一な厚みを有する第
2誘電体基板、並びに当該第2誘電体基板より小さな厚
みを有する第2誘電体フィルムを準備するステップと、
上記第1誘電体フィルムの表面に、第1放射素子及びこ
れに給電するための給電線を形成するステップと、上記
第2誘電体フィルムの表面に、第2放射素子を形成する
ステップと、上記各ステップを実行した後、上記導体板
と上記第1放射素子の間隔が上記第1誘電体基板によ
り、当該第1放射素子と上記第2放射素子の間隔が上記
第2誘電体基板により、それぞれ保持されるよう、かつ
上記第1及び第2放射素子の中心同士が第2誘電体基板
を介し重なり合うよう、当該導体板、当該第1誘電体基
板、上記第1誘電体フィルム、当該第2誘電体基板及び
上記第2誘電体フィルムを順に積層するステップと、を
有し、給電を受ける上記第1放射素子及び給電を受けな
い上記第2放射素子を備えたアンテナ装置を製造するこ
とを特徴とする。本構成においては、第1の構成に係る
アンテナ装置が好適に製造される。
【0014】本発明の第16の構成に係る設計方法は、
放射すべき周波数帯域におけるVSWR又は反射損失の
周波数特性がスミスチャート上でループを描きかつこの
ループがスミスチャートの中心を取り巻くよう、上記第
1及び第2放射素子の寸法又は間隔を決定するステップ
と、放射すべき周波数帯域におけるVSWR又は反射損
失が上記ループ上に属することとなるよう、上記第1又
は第2誘電体層の厚みを決定するステップと、を有する
ことを特徴とする。ここで、インピーダンス整合できる
周波数帯域(すなわちVSWRや反射損失が小さな周波
数帯域)及びその幅は、一般に、導電層と第1放射素子
の間隔及び第1放射素子と第2放射素子の間隔に応じて
変化する。従って、本構成においては、第1の構成に係
るアンテナ装置が好適に設計される。
【0015】本発明の第17の構成に係る設計方法は、
放射すべき周波数帯域におけるVSWR又は反射損失の
周波数特性がスミスチャート上でループを描きかつこの
ループがスミスチャートの中心を取り巻くよう、上記第
1及び第2放射素子の寸法又は間隔を決定するステップ
と、放射すべき周波数帯域におけるVSWR又は反射損
失が上記ループ上に属することとなるよう、上記第1誘
電体層の厚み及び凹部の寸法を決定するステップと、を
有することを特徴とする。ここで、インピーダンス整合
できる周波数帯域及びその幅は、導電層と第1放射素子
の間隔に応じて変化する。また、導電層と第1放射素子
の間隔は凹部の寸法(例えば深さ)により変化する。従
って、本構成においては、第2の構成に係るアンテナ装
置が好適に設計される。
【0016】本発明の第18の構成に係る設計方法は、
放射すべき周波数帯域におけるVSWR又は反射損失の
周波数特性がスミスチャート上でループを描きかつこの
ループがスミスチャートの中心を取り巻くよう、上記第
1及び第2放射素子の寸法又は間隔を決定するステップ
と、放射すべき周波数帯域におけるVSWR又は反射損
失が上記ループ上に属することとなるよう、上記第3誘
電体層の誘電率を決定するステップと、を有することを
特徴とする。ここで、インピーダンス整合できる周波数
帯域及びその幅は、第1放射素子と第2放射素子の電磁
結合の強度に応じて変化する。また、第1放射素子と第
2放射素子の電磁結合の強度は、第3誘電体層の誘電率
により変化する。従って、本構成においては、第6の構
成に係るアンテナ装置が好適に設計される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
に関し図面に基づき説明する。なお、各実施形態に共通
する部材に関しては同一の符号を付し説明を省略する。
【0018】実施形態1.図1及び図2には、本発明の
実施形態1に係るアンテナ装置の構成が示されている。
これらの図に示されるように、本実施形態においては、
導体平板36の上に誘電体層38、誘電体フィルム4
0、誘電体層42及び誘電体フィルム44が順に積層さ
れている。誘電体フィルム40の上側の表面には放射素
子46及びこの放射素子46に給電するための給電線4
8が形成されている。さらに、誘電体フィルム44の上
側の表面には放射素子50が形成されている。これら放
射素子46、50及び給電線48は例えば銅箔であり、
エッチング等の方法により誘電体フィルム40又は44
上に被着形成される。誘電体層38及び42は一般に低
誘電率かつ低誘電正接であるところの発泡誘電体38及
び42として形成されている。このような発泡誘電体を
使用することにより、放射素子46への給電の際発生す
る給電損を低くすることができ、また、放射素子46及
び50の放射強度を向上させることができる。さらに、
誘電体層38及び42は、それぞれ、導体平板36と放
射素子46の間隔又は放射素子46と放射素子50の間
隔をそれぞれ一定に保つスペーサとしても機能してい
る。なお、図示していないが、導体平板36、誘電体層
38、誘電体フィルム40、誘電体層42及び誘電体フ
ィルム44は、ねじ等の固定部材により結合固定され、
あるいは接着剤等により接着固定されている。
【0019】この実施形態に係るアンテナ装置により信
号を無線送信する場合、給電線48を介し放射素子46
に無線信号が給電される。この無線信号により励振され
ると、放射素子46はこの無線信号を所定方向に電波と
して放射する。一方で、放射素子50は放射素子46と
電磁結合しているから、後述のように装置各部を設計す
ることにより、放射素子50を用いない場合に比べより
広い周波数帯域で入力インピーダンスを整合させること
ができる。放射素子46からの放射は、上述の電磁結合
を介し励振された放射素子50からの放射と共に、電波
として空間に放射される。なお、送信時の動作に関する
説明から自明であるため、受信時の動作に関する説明は
ここでは省略する。
【0020】この実施形態の特徴とするところは、第1
に、給電線48からの不要輻射を防止するための金属遮
蔽板を廃止した点にある。金属遮蔽板を廃止することに
より、本実施形態においては、給電線48がトリプレー
トラインを構成する部位が存在しなくなる。すなわち、
給電線48は、その全長に亘り、給電線48及び導体平
板36にて誘電体層38をサンドイッチしたマイクロス
トリップラインを構成しているため、トリプレートライ
ンからマイクロストリップラインへ又はその逆への伝搬
モードの変化は生じない。この結果、不要モードによる
損失が防止される。さらに、このように金属遮蔽板を廃
止することが可能であるのは、誘電体層38の厚さが放
射に係る波長に比べ極めて薄いことによる。すなわち、
導体平板36と給電線48の間隔が極めて小さいため、
これらから構成されたマイクロストリップライン上の不
連続部、例えばコーナーや変成器の部分からの放射も極
めて少なくなり、放射損失は無視し得る程度となる。
【0021】従って、本実施形態によれば、従来に比べ
給電損の少ないアンテナ装置を得ることができる。さら
に、金属遮蔽板が不要であるため、部品点数の低減、ひ
いては低価格化を実現することができる。
【0022】さらに、誘電体層38が薄くなれば放射損
は小さくなり導体損は大きくなるのに対し、誘電体層3
8が厚くなれば放射損は大きくなり導体損は小さくな
る。また、アンテナの効率は両損失いずれによっても低
下する。従って、放射損及び導体損の合計が最小になる
ように誘電体層38の厚さを設定するのが好ましい。す
なわち、誘電体層38の厚さは放射に係る電波の波長に
対し十分薄く、例えば1%以下程度とすればよい。本実
施形態に係るアンテナ装置の用途がマイクロ波利用の衛
星通信であり、使用する電波がLバンドやSバント等の
比較的低い周波数帯域である場合、この帯域に係る波長
が約100〜300mmであることを考慮すると、上述
のような1%以下といった発明設定は極めて現実的であ
ると言える。
【0023】また、この1%という数値は、次のような
事実により裏付けられている。ここでは、図3に示され
るように、地板200上に発泡誘電体層202、誘電体
フィルム204及び発泡誘電体層206を順に積層し、
誘電体フィルム204上にマイクロストリップ208が
形成されている構造を考える。また、地板200とマイ
クロストリップ208の間隔が1mm、すなわち3GH
zの電磁波の自由空間波長の約1%であるとする。マイ
クロストリップ208の形状がストレートラインである
場合(図4)とクランク付ラインである場合(図5)の
伝送損失を測定したところ、それぞれ図6又は図7に示
されるような結果が得られた。図6に示されるストレー
トラインの伝送損失と図7に示されるクランク付ライン
の伝送損失とを比較すると、後者の伝送損失が3GHz
付近で急速に増加し始めることがわかる。図5に示され
るクランク210を設けたため生じる損失は概ね放射損
であるから、図3に示される構造では少なくとも3GH
z付近まではクランク210からの放射損がほとんど生
じないと見なせる。さらに、アレイアンテナにて使用さ
れるような給電線路では通常多くのクランクが用いられ
る。これらのことから、地板200とマイクロストリッ
プ208の間隔、ひいては発泡誘電体202の厚みを使
用周波数の1%(3GHのときは1mm)とすれば、ク
ランク210からの放射損を抑制できることがわかる。
ここでいう発泡誘電体202の厚みが上述の実施形態で
は誘電体層38の厚みに相当することは、容易に理解さ
れるであろう。
【0024】図8〜図10には、放射素子46と50の
電磁結合の強度を徐々に強くしていった場合の特性変化
がスミスチャートを用いて表されている。これらの図に
おいて実線100で表されているのは図1及び図2に示
される装置の入力インピーダンスであり、中央に描かれ
ている破線円102はVSWR又は反射係数、反射損失
が一定の円である。この破線円102の内側において
は、破線円102上のVSWRよりも小さなVSWRが
得られるから、特性を示す実線100のうちこの破線円
102内に存在する部分においては、入力インピーダン
スが良好に整合していると言える。
【0025】図1及び図2に示されるように給電線48
から直接給電を受ける放射素子46及び給電線48には
接続されていない放射素子50を上下に配置した構成に
おいては、図8〜図10に示されるように、入力インピ
ーダンス特性100の一部がスミスチャート上でループ
104を描く。このループ104の位置は、放射素子4
6及び50の径や間隔を調整することにより、スミスチ
ャートの中心、すなわち破線で示されているVSWR円
102の近傍に調整することができる。特に、ループの
大きさを適宜調節し、ループ104の全体がVSWR円
102の中に入りかつループ104が十分大きくなるよ
うにすれば、図8に示されるようにループ104が小さ
い場合や図10に示されるようにループ104がVSW
R円の外部に出ている場合に比べ、広い帯域に亘って入
力インピーダンスを整合させることができる。例えば、
放射素子46及び50と導体平板36の間隔を広げる
と、それまで図8上でマーカa及びbで括られていた帯
域がマーカa´及びb´にて括られた部位に移動すると
いうように、同じ大きさのループ104でもループ10
4に含まれる周波数範囲が広くなり、より広い周波数範
囲でインピーダンスを整合させることができるようにな
る。また、放射素子46と放射素子50の間隔を小さく
すると、両者の電磁結合の増大に伴いループ104が大
きくなるためやはりより広い周波数範囲でインピーダン
スを整合させることができるようになる。但し、放射素
子46と放射素子50の間隔を小さくし過ぎると、VS
WR値が図中破線円102で表されている所望のVSW
R値を上回ってしまい、インピーダンス整合が得られな
くなる。従って、ループ104の大きさが破線円102
より若干小さい程度となるよう放射素子46と放射素子
50の間隔を設計すれば、最も広い周波数範囲に亘りイ
ンピーダンス整合が得られる。
【0026】実施形態2.図11〜図13には、本発明
の実施形態2に係るアンテナ装置の構成が示されてい
る。この実施形態が実施形態1と相違する点は、導体平
板36の上側の面に凹部52を設けていることである。
凹部52の位置は、当該凹部52の中心が放射素子46
及び50の中心とほぼ一致するように設定する。さら
に、凹部52の寸法は、図13に示されるように、放射
素子46及び50の端部から発せられた電気力線がこの
凹部52の内部に達するよう、放射素子46及び50の
寸法とほぼ同等又はそれ以上とするのが好ましい。但
し、仮に放射素子46及び50の寸法と同じ寸法にする
と工作成度が厳しくなり製造工程上の問題が生じ、逆に
給電線48にかかる程大きな寸法にするとその部分のイ
ンピーダンスが変化し整合がとりにくくなる。従って、
凹部52の大きさは、インピーダンス整合に支障がなく
かつ製造工程上の問題が生じない程度の大きさとなるよ
う、設計するのが好ましい。
【0027】このように凹部52を設けるのは、誘電体
層38を厚くすることなく、良好にインピーダンス整合
することができる周波数帯域を広げるためである。例え
ば、前述の実施形態1の装置において誘電体層38の厚
さをある厚さに設定した場合に図8に示されるような特
性が得られたとする。さらに、設計上入力インピーダン
スの整合を確保しなければならない周波数帯域に相当す
る部位が、図8に示される特性上、マーカa及びbに挟
まれた領域であるとする。この場合には、マーカaに対
応する周波数が例えばマーカa´の点に、またマーカb
に対応する周波数がマーカb´の点にそれぞれ移動させ
なければならない。その方法のうち実施形態1にて実行
可能な方法としては、誘電体層38を厚くすることによ
り放射素子46及び50と導体平板36の間隔を大きく
する方法と、誘電体層42を薄くすることにより放射素
子46と放射素子50の間隔を小さくしこれにより両者
の電磁結合の強度を上げる方法とがある。
【0028】これらのうち第1の方法、すなわち誘電体
層38を厚くすることによって整合帯域を広くする方法
には、いくつか問題点がある。例えば、放射素子46及
び50と導体平板36の間隔は、これらの間に高次モー
ドでの伝搬が生じないような間隔までしか広げることが
できない。また、誘電線48及び導体平板36から構成
されるマイクロストリップラインからの不要放射を抑制
するためには、給電線48と導体平板36の間隔、従っ
て放射素子46及び50と導体平板36の間隔をある程
度以上大きくすることはできない。本実施形態のように
導体平板36に凹部52を設けると、給電線48と導体
平板36の間隔を変えることなく、放射素子46及び5
0と導体平板36の表面との間隔を広げることができ
る。従って、本実施形態においては、給電線48及び導
体平板36から構成されるマイクロストリップラインか
らの不要放射を増加させることなく、より広い周波数帯
域においてインピーダンスを整合させることができる。
【0029】また、凹部52の寸法を放射素子46及び
50の寸法より大きくしているため、図13に示される
ように放射素子46及び50の端部から発せられた電気
力線をも凹部52の内面に集めるこことができ、凹部5
2を設けているにもかかわらず放射素子46及び50を
正常なモードにて動作させることができる。
【0030】実施形態3.図14及び図15には、本発
明の実施形態3に係るアンテナ装置の構成が示されてい
る。この実施形態においては、実施形態2における凹部
52の内部に誘電体片54が収納されている。このよう
な誘電体片54を用いることにより、凹部52周辺の構
造的な支持強度を高めることができる。また、誘電体片
54を発泡誘電体から形成することにより、電気的な性
能を劣化させる恐れを防ぐことができる。
【0031】実施形態4.図16及び図17には、本発
明の実施形態4に係るアンテナ装置の構成が示されてい
る。この実施形態においては、前述の実施形態1の構成
にさらに誘電体層56が追加されている。誘電体層56
は、誘電体層38及び42を構成する誘電体材料(発泡
誘電体)よりも高い誘電率を有する材質から形成されて
いる。従って、放射素子46から発せられた電気力線は
放射素子50側に誘導される。これによって、放射素子
46と放射素子50の間の電磁結合の強度は実施形態1
に比べ強くなる。このようにすると、誘電体層42を薄
くすることなく放射素子46と放射素子50の間の電磁
結合の強度を高めることができ、ひいてはより広い周波
数帯域においてインピーダンスを整合させることができ
る。
【0032】なお、放射素子50と誘電体層56の間に
他の層、例えば空気等の層や発泡誘電体の層を配置して
も同様の効果を得ることができるものの、これらの層が
厚いと放射素子46の端部から発せられた電気力線が放
射素子50側に誘導されにくくなるため、効果は若干小
さくなる。
【0033】実施形態5.図18及び図19には、本発
明の実施形態5に係るアンテナ装置の構成が示されてい
る。この実施形態は、前述の実施形態2と実施形態4と
を組み合わせた構成を有しており、従って実施形態2及
び4双方の効果を得ることができる。さらに、実施形態
2と実施形態4とを組み合わせることにより、さらに広
い周波数帯域においてインピーダンスを整合させること
ができる。無論、この実施形態において誘電体片54を
利用することも可能である。
【0034】実施形態6.図20には、本発明の実施形
態6に係るアンテナ装置の構成が示されている。この実
施形態においては、実施形態4における誘電体層56か
らその下側に複数本の誘電体柱58が伸展されている。
誘電体柱58は誘電体フィルム44、誘電体層42、誘
電体フィルム40及び誘電体層38を貫通して導体平板
36に達している。誘電体柱58の端部はこの導体平板
36にねじ60によって固定されている。
【0035】このようにした場合、実施形態4と同様の
性能を得られるのに加え、実施形態4に比べ強力な保持
強度を得ることができる。すなわち、誘電体フィルム4
0及び44や、発泡誘電体から形成された誘電体層38
及び42は、一般に柔軟な部材であるため、これらを積
層したのみではその平面度や厚みを一定に保つことが難
しい。従って、実施形態4のごとく誘電体層56をこれ
らの上に積層することにより、平面度や厚みの一定さを
改善することができる。さらに、この実施形態のように
誘電体柱58及びねじ60にて誘電体層56と導体平板
36とを接合固定するようにすれば、誘電体層38及び
42並びに誘電体フィルム40及び44の平面度や厚み
の一定さをさらに改善することができる。また、誘電体
柱58をアンテナ装置の中央部近傍においても設けるよ
うにすれば、アンテナ装置の中央部においても平面度や
厚みの一定さを確保することができる。加えて、アンテ
ナ装置の周囲にスペーサを設け誘電体層56と導体平板
36とを接合固定する構成に比べ、本実施形態の方が、
スペーサを使用しない点で部品点数が少なく、従って安
価となる。なお、本実施形態においても凹部52や誘電
体片54を設けることができる。
【0036】実施形態7.図21及び図22には、本発
明の実施形態7に係るアンテナ装置の構成が示されてい
る。この実施形態においては、誘電体フィルム40及び
44は用いられていない。放射素子46及び給電線48
は誘電体層38の上側の表面に、放射素子50は誘電体
層42の上側の表面に、それぞれ設けられている。この
ような構成としても、前述の実施形態1と同様の効果を
得ることができる。さらに、この実施形態を、前述の実
施形態2〜6に基づき変形することも可能である。
【0037】補遺.以上説明においては、放射素子46
及び50を円形としているが、本発明は円形の放射素子
に限定すべきものではない。すなわち、方形等、他の形
状を有する放射素子46及び50を用いて本発明を実施
することもできる。また、本発明は平板状のアンテナに
限定されるものではなく、曲面部分を有するアンテナに
も適用可能である。さらに、前述の実施形態4〜6にお
いては、誘電体層56の機能として放射素子46と放射
素子50の間の電磁結合強度を高める機能しか説明しな
かったが、誘電体層56には、他に、レドームとしての
機能もある。すなわち、放射素子46及び50を含むア
ンテナ装置の内部構造を周囲の環境、例えば雨、風、温
度、湿度、埃等から防ぐ機能も有している。このように
誘電体層56とレドームとを兼用することにより、装置
構成はよりコンパクトになる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の構
成によれば、第1誘電体層の厚さを放射すべき信号の波
長に比べ十分に薄くしたため、コーナーや変成器構造等
の部位で給電線に伝搬モード不連続点が生じたとして
も、給電線からは問題となるような不要放射は生じな
い。従って、給電損が小さくなると共に、給電線からの
不要放射を防ぐための金属遮蔽板が不要になる。すなわ
ち、本構成においては、従来に比べ低損失で、部品点数
が少なく、かつ安価なアンテナ装置が得られる。
【0039】また、本発明の第2の構成によれば、導体
層の表側の面に凹部を配置かつ形成することにより第1
放射素子と導体層の表側の面との距離を拡大したため、
より広い周波数帯域にてインピーダンス整合できる。そ
の際、第1誘電体層を厚くする必要もない。本発明の第
3の構成によれば、凹部を第1放射素子より大きくし第
1放射素子の端部からの電気力線をも凹部に集めるよう
にしたため、第2の構成に係る効果がより顕著になる。
また、本発明の第4の構成によれば、凹部の内部に誘電
体片を配置するようにしたため、凹部近傍の構造を誘電
体片にて好適に維持することができる。さらに、本発明
の第5の構成によれば、発泡誘電体から形成された誘電
体片を用いているため、損失の増大は生じにくい。
【0040】本発明の第6の構成によれば、第2誘電体
層の表側の面に第3誘電体層を配置するようにしたた
め、第1放射素子から発せられる電気力線をより多く第
2放射素子側に誘導することができ、第1放射素子と第
2放射素子の電磁結合を強めることができる。従って、
より広い周波数帯域でインピーダンス整合可能になる。
その際、第1誘電体層を厚くする必要はないから、第1
の構成における作用も引き続き得られ、加えて、第2の
構成のように凹部を設ける必要がないから、導体層を第
2の構成に比べ薄くでき、装置をより小形化できる。本
発明の第7の構成によれば、第3誘電体層の誘電率を第
1及び第2誘電体層より高くしたため、第1放射素子と
第2放射素子の電磁結合をさらに強め、より広い周波数
帯域でインピーダンス整合可能になる。本発明の第8の
構成によれば、第3誘電体層とレドームを兼用するよう
にしたため、装置をコンパクトにすることができる。本
発明の第9の構成によれば、固定部材により第3誘電体
層を導体層に固定するようにしたため、各誘電体層や導
体層を強力にかつ一体に保持できる。そして、本発明の
第10の構成によれば、第1及び第2誘電体層を貫通す
る柱状部材を設け、固定部材によりこの柱状部材の先端
部を導体層に固定するようにしたため、装置の中央近傍
においても各誘電体層や導体層を強力にかつ一体に保持
できる。これにより、製造の際の工作精度の改善や、よ
り安定な特性を有する装置の製造が可能になる。
【0041】本発明の第11の構成によれば、第1誘電
体層の厚みを波長の1%以下としたため、比較的長波長
のマイクロ波の送信又は受信に適するアンテナ装置を実
現できる。本発明の第12及び第13の構成によれば、
一方では放射素子をフィルム上に形成し他方では誘電体
基板にて厚み方向素子間隔の保持を図るようにしたた
め、素子の形状・寸法の設計と、厚み方向素子間隔及び
誘電率の設計とを、分離でき、装置設計の自由度が向上
する。本発明の第14の構成によれば、第1又は第2誘
電体基板を発泡誘電体にて形成したため、給電損の低減
や放射放射効率の向上を実現できる。
【0042】本発明の第15の構成によれば、放射すべ
き波長に比べ十分に薄い第1誘電体基板を利用して積層
構造を製造するようにしたため、本発明の第1の構成に
係るアンテナ装置を好適に製造できる。本発明の第16
の構成によれば、第1又は第2誘電体基板の厚みをVS
WR又は反射損失の周波数特性に従い決定するようにし
たため、本発明の第1の構成に係るアンテナ装置を好適
に設計できる。本発明の第17の構成によれば、第1誘
電体基板の厚み及び凹部の寸法をVSWR又は反射損失
の周波数特性に従い決定するようにしたため、本発明の
第2の構成に係るアンテナ装置を好適に設計できる。本
発明の第18の構成によれば、第3誘電体層の誘電率を
VSWR又は反射損失の周波数特性に従い決定するよう
にしたため、本発明の第6の構成に係るアンテナ装置を
好適に設計できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1に係るアンテナ装置の構
成を示す分解斜視図である。
【図2】 本発明の実施形態1に係るアンテナ装置を図
1中のAA´線に沿って切断して得られる端面を示す図
である。
【図3】 マイクロストリップ給電線路の一例を示す断
面図である。
【図4】 ストレートラインのマイクロストリップを示
す平面図である。
【図5】 クランク付ラインのマイクロストリップを示
す平面図である。
【図6】 図4に示されるマイクロストリップの伝送損
失を0.05GHzから10.05GHzに亘り測定し
た結果を示す図である。
【図7】 図5に示されるマイクロストリップの伝送損
失を0.05GHzから10.05GHzに亘り測定し
た結果を示す図である。
【図8】 本発明に係るアンテナ装置の入力インピーダ
ンスの特性を設計する手順を説明するためのスミスチャ
ートである。
【図9】 本発明に係るアンテナ装置の入力インピーダ
ンスの特性を設計する手順を説明するためのスミスチャ
ートである。
【図10】 本発明に係るアンテナ装置の入力インピー
ダンスの特性を設計する手順を説明するためのスミスチ
ャートである。
【図11】本発明の実施形態2に係るアンテナ装置の構
成を示す分解斜視図である。
【図12】 本発明の実施形態2に係るアンテナ装置を
図11中のBB´線に沿って切断して得られる端面を示
す図である。
【図13】 実施形態2における電気力線の分布を示す
べく誘電体層を省略して描いた端面図である。
【図14】 本発明の実施形態3に係るアンテナ装置の
構成を示す分解斜視図である。
【図15】 本発明の実施形態3に係るアンテナ装置を
図14中のCC´線に沿って切断して得られる端面を示
す図である。
【図16】 本発明の実施形態4に係るアンテナ装置の
構成を示す分解斜視図である。
【図17】 本発明の実施形態4に係るアンテナ装置を
図16中のDD´線に沿って切断して得られる端面を示
す図である。
【図18】 本発明の実施形態5に係るアンテナ装置の
構成を示す分解斜視図である。
【図19】 本発明の実施形態5に係るアンテナ装置を
図18中のEE´線に沿って切断して得られる端面を示
す図である。
【図20】 本発明の実施形態6に係るアンテナ装置の
構成を示し、誘電体柱を通り給電線を通らない線にて切
断した場合の切断端面図である。
【図21】 本発明の実施形態7に係るアンテナ装置の
構成を示す分解斜視図である。
【図22】 本発明の実施形態7に係るアンテナ装置を
図21中のFF´線に沿って切断して得られる端面を示
す図である。
【図23】 従来におけるアンテナ装置の構成を示す上
面図である。
【図24】 従来におけるアンテナ装置の構成を図23
中のGG´線に沿って切断した端面にて表す切断端面図
である。
【符号の説明】
36 導体平板、38,42,56 誘電体層、40,
44 誘電体フィルム、46,50 放射素子、48
給電線、52 凹部、54 誘電体片、58誘電体柱、
60 ねじ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小西 善彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 中原 新太郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏両面を有する導体層と、 上記導体層の表側の面に配置され表裏両面を有する第1
    誘電体層と、 上記第1誘電体層の表側の面に配置され表裏両面を有す
    る第2誘電体層と、 その中心同士が上記第2誘電体層を介し重なり合うよ
    う、それぞれ上記第1又は第2誘電体層の表側の面に配
    置された第1及び第2放射素子と、 上記第1誘電体層の表側の面に配置され上記第1放射素
    子に係る給電に使用される給電線と、 を備え、上記第1誘電体層の厚さが、放射すべき信号の
    波長に比べ薄いことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアンテナ装置において、 上記導体層が、上記第1誘電体層を介して上記第1放射
    素子と重なり合うよう、その表側の面に配置かつ形成さ
    れた凹部を有することを特徴とするアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のアンテナ装置において、 上記凹部が、上記第1放射素子より大きく、かつ当該第
    1放射素子の全体と重なり合うよう配置かつ形成された
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載のアンテナ装置にお
    いて、 上記凹部の内部に配置された誘電体片を備えることを特
    徴とするアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のアンテナ装置において、 上記誘電体片が発泡誘電体から形成されたことを特徴と
    するアンテナ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5記載のアンテナ装置にお
    いて、 上記第2誘電体層の表側の面に配置された第3誘電体層
    を備えることを特徴とするアンテナ装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のアンテナ装置において、 上記第3誘電体層の誘電率が、上記第1及び第2誘電体
    層より高いことを特徴とするアンテナ装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7記載のアンテナ装置にお
    いて、 上記第3誘電体層を、少なくとも上記第1及び第2放射
    素子を環境的に保護するレドームとして使用することを
    特徴とするアンテナ装置。
  9. 【請求項9】 請求項6乃至8記載のアンテナ装置にお
    いて、 上記第3誘電体層を上記導体層に固定する固定部材を備
    えることを特徴とするアンテナ装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のアンテナ装置におい
    て、 上記第3誘電体層と一体に形成され上記第1及び第2誘
    電体層を貫通して上記導体層に至る柱状部材を備え、 上記固定部材が、上記柱状部材の先端部を上記導体層に
    固定することを特徴とするアンテナ装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10記載のアンテナ装置
    において、 上記第1誘電体層の厚みが、放射すべき波長の1%以下
    であることを特徴とするアンテナ装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11記載のアンテナ装置
    において、 上記第1誘電体層が、その表面に上記第1放射素子及び
    上記給電線が形成された第1誘電体フィルムと、上記導
    体層と上記第1放射素子の間隔を保持するための厚みを
    有する第1誘電体基板と、を積層した構造を有すること
    を特徴とするアンテナ装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至12記載のアンテナ装置
    において、 上記第2誘電体層が、その表面に上記第2放射素子が形
    成された第2誘電体フィルムと、上記第1放射素子と上
    記第2放射素子の間隔を保持するための厚みを有する第
    2誘電体基板と、を積層した構造を有することを特徴と
    するアンテナ装置。
  14. 【請求項14】 請求項12又は13記載のアンテナ装
    置において、 上記第1又は第2誘電体基板が、発泡誘電体から形成さ
    れた基板であることを特徴とするアンテナ装置。
  15. 【請求項15】 導体板、放射すべき波長に比べ薄くか
    つ均一な厚みを有する第1誘電体基板、上記第1誘電体
    基板より小さな厚みを有する第1誘電体フィルム、均一
    な厚みを有する第2誘電体基板、並びに上記第2誘電体
    基板のより小さな厚みを有する第2誘電体フィルムを準
    備するステップと、 上記第1誘電体フィルムの表面に、第1放射素子及びこ
    れに給電するための給電線を形成するステップと、 上記第2誘電体フィルムの表面に、第2放射素子を形成
    するステップと、 上記各ステップを実行した後、上記導体板と上記第1放
    射素子の間隔が上記第1誘電体基板により、当該第1放
    射素子と上記第2放射素子の間隔が上記第2誘電体基板
    により、それぞれ保持されるよう、かつ当該第1及び第
    2放射素子の中心同士が当該第2誘電体基板を介し重な
    り合うよう、当該導体板、当該第1誘電体基板、上記第
    1誘電体フィルム、当該第2誘電体基板及び上記第2誘
    電体フィルムを順に積層するステップと、 を有し、給電を受ける上記第1放射素子及び給電を受け
    ない上記第2放射素子を備えたアンテナ装置を製造する
    ことを特徴とする製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項1記載のアンテナ装置を設計す
    る際実行する設計方法において、 放射すべき周波数帯域における電圧定在波比又は反射損
    失の周波数特性がスミスチャート上でループを描きかつ
    このループがスミスチャートの中心を取り巻くよう、上
    記第1及び第2放射素子の寸法又は間隔を決定するステ
    ップと、 放射すべき周波数帯域における電圧定在波比又は反射損
    失が上記ループ上に属することとなるよう、上記第1又
    は第2誘電体層の厚みを決定するステップと、 を有することを特徴とする設計方法。
  17. 【請求項17】 請求項2記載のアンテナ装置を設計す
    る際実行する設計方法において、 放射すべき周波数帯域における電圧定在波比又は反射損
    失の周波数特性がスミスチャート上でループを描きかつ
    このループがスミスチャートの中心を取り巻くよう、上
    記第1及び第2放射素子の寸法又は間隔を決定するステ
    ップと、 放射すべき周波数帯域における電圧定在波比又は反射損
    失が上記ループ上に属することとなるよう、上記第1誘
    電体層の厚み及び上記凹部の寸法を決定するステップ
    と、 を有することを特徴とする設計方法。
  18. 【請求項18】 請求項6記載のアンテナ装置を設計す
    る際実行する設計方法において、 放射すべき周波数帯域における電圧定在波比又は反射損
    失の周波数特性がスミスチャート上でループを描きかつ
    このループがスミスチャートの中心を取り巻くよう、上
    記第1及び第2放射素子の寸法又は間隔を決定するステ
    ップと、 放射すべき周波数帯域における電圧定在波比又は反射損
    失が上記ループ上に属することとなるよう、上記第3誘
    電体層の誘電率を決定するステップと、 を有することを特徴とする設計方法。
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