JPH09105817A - 導光板装置 - Google Patents

導光板装置

Info

Publication number
JPH09105817A
JPH09105817A JP7287821A JP28782195A JPH09105817A JP H09105817 A JPH09105817 A JP H09105817A JP 7287821 A JP7287821 A JP 7287821A JP 28782195 A JP28782195 A JP 28782195A JP H09105817 A JPH09105817 A JP H09105817A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
guide plate
light guide
reflection
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7287821A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Kawakami
守 川上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
Original Assignee
Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
Priority to JP7287821A priority Critical patent/JPH09105817A/ja
Publication of JPH09105817A publication Critical patent/JPH09105817A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Planar Illumination Modules (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 導光板装置の略正面方向へ光を集中する。 【解決手段】 導光板1の少なくとも一端面が、光が入
射される入光端面1Aとされ、導光板1の上面が出光面
1Bとされ、導光板1の下面が反射面1Cとされ、導光
板1の板厚が、入光端面1Aから遠ざかるに従って、漸
次小とされ、導光板1の下方に反射板5が配設されてい
る。反射板5の上面が鏡面とされて、上記反射面1Cに
略密着され、導光板1の上方に、導光板1の出光面1B
から出射された光の進行方向を導光板装置の略正面方向
へ制御する制御シート4が配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶用バックライ
ト、広告等の看板用バックライト、照明器具等に使用さ
れる導光板装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】液晶用バックライト等
に使用される導光板装置は、例えば、図25に示すよう
に、導光板31と、光源32と、遮光カバー33と、拡
散板34と、プリズムシート35と、白色フィルムから
成る反射板36等から構成されている。導光板31には
透明樹脂板が用いられると共に、一端面が、光源32か
らの光が入射される入光端面31Aとされ、上面が出光
面31Bとされ、下面が、傾斜状の反射面31Cとされ
ている。又、導光板31は、最近では、軽量化や出光効
率(発光効率)の向上のため、入光端面31Aから遠ざ
かるに従って、板厚が漸次小となる、所謂、「楔形」が
主流である。
【0003】今、例えば、導光板31がアクリル樹脂板
である場合(以下、これを第1比較例という。)、図2
6に示すように、入光端面31Aから入射された光は、
出光面31Bと反射面31Cで、全反射を繰り返しなが
ら、内部を進行していく。そして、出光面31Bと反射
面31Cでの反射角は次第に小さくなっていき、出光面
31Bへの入射角が、臨界角である約42°よりも小さ
くなると、出光面31Bから出射される。
【0004】ところで、上記の場合には、下記の問題点
がある。 出光面31Bと、外部に出射された光のなす角(出
光角)は非常に小さい。そのため、出光面31Bから出
射した光を拡散板34で拡散して、プリズムシート35
で光の方向を制御する方式では、導光板装置の正面方向
へ光を集中しにくい。 入光端面31Aから入射された光の最大屈折角αは
約42°である。そのため、入光端面31Aから出光面
31Bに直接入射する光の入射角βは、最小の場合で
も、約48°となって、臨界角よりも大となる。従っ
て、導光板31に入射された光は、直接、出光面31B
から出射することはなく、出光面31Bと反射面31C
で全反射してから、出光面31Bで出射する。そのた
め、出光面31Bにおける、入光端面1Aからその反対
側端面に向かってxの距離(数cm)の区域では、光の
出射量が少なく、黒い帯状のむら(暗部)が生じて、輝
度むらが生じる。 反射板36が単なる白色フィルムであるため、導光
板31の反射面31Cから下方に出射された光は、反射
板36で拡散される。そのため、上記出射された光は、
全て、導光板31内部に戻されず、一部は反射板36の
下方に出射される。従って、その分、出光効率が低下し
て、導光板装置の輝度が低下する。 導光板31の上方に、拡散板34とプリズムシート
35の2枚の部材を備える必要があり、その分、導光板
装置が重くなると共に、厚さも大となって、コストもア
ップする。
【0005】そこで、本願出願人は、上記の問題点を解
決するために、図27に示すように、導光板31の反射
面31Cに、円形の拡散反射部37を、入光端面31A
から遠ざかるに従って、その面積が次第に大となるドッ
ト状グラデーションパターンで形成している(以下、こ
れを第2比較例という。)。これにより、反射面31C
に向かった光の一部は、拡散反射部37で拡散されるた
め、出光面31Bから出射する光の一部の出光角を大と
できる。しかしながら、出光角を大とできるのは、出光
面31Bから出射される光の一部であるため、拡散板3
4とプリズムシート35により、光の方向を制御して
も、導光板装置の正面方向への光量を充分なものとでき
ず、上記の問題を充分に改善できない。
【0006】又、上記のように、拡散反射部37を備え
た場合でも、上記の問題点は全く解決できないと共
に、新たに、下記の問題点も生じていた。 イ.拡散反射部37で光が拡散して、異常発光するた
め、輝度むらが生じる。 ロ.拡散反射部37で光が吸収されるため、これによっ
ても、発光効率が低下して、導光板装置の輝度が低下す
る。 ハ.導光板31の反射面31Cの全面にわたって、ドッ
ト状グラデーションパターンの拡散反射部37の形成と
いう、面倒な加工をする必要がある。 ニ.拡散反射部37が形成されているので、導光板31
における、入光端面31Aからその反対側端面に向かっ
て約15mm程度までの区域で、光の出射量が、他の部
分に比較して、大となり過ぎる。そのため、上記区域
で、第1比較例の場合とは、逆に、明るい帯状のむらが
形成されて、輝度むらが生じる。特に、導光板31の出
光面31Bにおける、入光端面31A側の端部に、遮光
カバー33を両面テープ39で貼付けると、導光板31
内に入射された光が両面テープ39で拡散されるため、
更に、輝度むらの傾向が大となり、例えば、導光板装置
を液晶バックライトに使用した場合に、液晶装置の画質
が悪化する。 本発明は、上記問題を解決できる導光板装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の導光板装置の特徴とするところは、導光板
の少なくとも一端面が、光が入射される入光端面とさ
れ、導光板の上面が出光面とされ、導光板の下面が反射
面とされ、導光板の板厚が、入光端面から遠ざかるに従
って、漸次小とされ、導光板の下方に反射板が配設され
た導光板装置において、反射板の上面が鏡面とされて、
導光板の反射面に略密着され、導光板の上方に、導光板
の出光面から出射された光の進行方向を制御する制御シ
ートが配設された点にある。尚、導光板の出光面におけ
る、入光端面側の端部から光を出射させる出光手段が備
えられることもある。又、反射板の上面における、入光
端面側の端部が、導光板から離間されて、出光手段が構
成されることもある。更に、反射板の上面における、入
光端面側の端部に、拡散反射部が形成されて、出光手段
が構成されることもある。又、導光板の出光面及び/又
は反射面における、入光端面側の端部が粗面とされて、
出光手段が構成されることもある。更に、粗面における
断面曲線の最高点と最低点の差である、最大高さ粗さ
が、約1〜10μとされることもある。又、導光板内に
拡散材が混入されることもある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の第1
例を図1〜図4の図面に基づき説明する。尚、以下の説
明では、便宜上、「上下」を図1を基準に説明するが、
導光板装置は、図1とは上下反転した状態等で使用され
ることもある。図1はエッジ型導光板装置を示し、導光
板1と、導光板1の一側方に配設された光源2と、遮光
カバー3と、制御シート4と、反射板5等から主構成さ
れている。導光板1は長方形、又は、略長方形の板状と
されて、アクリル、ポリスチレン、ポリカーボネイト、
塩化ビニール、メタクリル樹脂等の透明樹脂板、又は、
透明ガラス板等から成る。尚、導光板1の形状は自由
で、上記形状に限定されない。
【0009】導光板1は、光源2側の端面が、光が入射
される入光端面1Aとされると共に、その断面が楔形と
され、入光端面1A、即ち、光源2から遠ざかるに従っ
て、その板厚が漸次小となるように形成されて、導光板
1の軽量化及び出光効率(発光効率)の向上が図られて
いる。導光板1の上面(表面)は、水平な出光面(発光
面、出射面)1Bとされ、裏面が、傾斜状の反射面1C
とされている。導光板1の反射面1Cは全面(又は、略
全面)にわたって鏡面とされて、その断面曲線の最高点
と最低点の差である、最大高さ粗さ(Rmax)が、例
えば、0.3μm以下とされている。尚、反射面1Cは
鏡面でなくてもよい。又、出光面1BのRmaxは、例
えば、5μm以下とされている。
【0010】導光板1における、入光端面1Aを除く3
端面には、遮光テープ8(エッジテープ、反射テープ)
が貼付けられて、上記3端面からの光漏れが防止されて
いる。遮光テープ8には、白色フィルム、銀蒸着フィル
ム、銀フィルム等が使用される。尚、遮光テープ8の代
わりに、白色塗装されることもある。光源2には、蛍光
灯や冷陰極放電管(冷陰極管)等の線光源が使用される
が、ランプ、又は、LED等の点光源を並べて使用する
こともある。遮光カバー(リフレクター、反射カバー、
反射フィルム)3は、例えば、ポリエチレンフィルムの
内面に銀蒸着フィルムを貼付けて成り、光源2の光が外
部に漏れないように、光源2の外周を覆被している。
【0011】制御シート4は、導光板1の出光面1Bに
全面(又は、略全面)にわたって当接(又は、近接)し
ており、例えば、ポリカーボネイトフィルム等の透明樹
脂フィルムから成る。制御シート4は、上部の平板状の
本体部10と、下部の多数の制御部(プリズム部)11
を一体形成して成り、その板厚は、例えば、1.1mm
程度とされている。制御部11は、導光板1の入光端面
1A側からその反対側端面1Dに向かう方向に多数並設
されると共に、断面が倒立二等辺三角形の突条とされ
て、下方に突出している。尚、制御シート4の板厚を薄
くするために、制御部11のピッチは、10〜150
μ、好ましくは、35〜100μ程度に小さくされる
が、そうされないこともある。反射板5は、導光板1の
反射面1Cにおける、入光端面1A側の端部を除く全面
(又は、略全面)にわたって、密着(又は、略密着)状
に直接(直接的に)接着されている。反射板5は、例え
ば、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の白色フ
ィルムの上面に、アルミニウム(Al)、銀(Ag)等
が蒸着されて成り、反射板5の上面が鏡面とされてい
る。尚、この「鏡面」とは、「正反射する平滑面」との
意味である。
【0012】導光板1の出光面1Bにおける、入光端面
1A側の端部から光を出射(出光)させる出光手段が、
下記のように備えられている。即ち、反射板5におけ
る、入光端面1A側の端部は、導光板1の反射面1Cか
ら離間した離間部13とされると共に、入光端面1A側
に向かうに従って、反射面1Cからの離間量が大となる
ように、反射面1Cに対して、傾斜状とされている。
尚、離間部13の基端部13Aに角部が形成されると、
異常発光の原因となるため、基端部13Aは湾曲状とさ
れている。尚、離間部13を、図4の仮想線で示すよう
に、下方に湾曲突状としてもよい。そして、反射板5の
離間部13が導光板1から離間した状態を保持するため
に、導光板1の下面における、入光端面1A側の端部に
は、保持部15が下方突出状に一体形成され、この保持
部15に離間部13の入光端面1A側の端部が接着され
ている。
【0013】ところで、導光板装置では、光源2からの
光は、導光板1の入光端面1Aから導光板1内に直接に
入射(入光)されると共に、反射板5の離間部13を介
しても、導光板1内に入射される。まず、入光端面1A
から入射された光について説明すると、入射した光は、
出光面1Bと反射面1Cで、入射角と反射角が等しい全
反射を繰り返しながら、進行して、導光板1における、
入光端面1Aとは反対側の端面1Dに向かう。この場
合、反射板5の上面が鏡面で、導光板1の反射面1Cに
密着(又は、略密着)しているので、反射面1Cに入射
した光は、殆どロスなく全反射する。従って、反射面1
Cでの光の入反射により、出光効率(発光効率)が低下
して、導光板装置の輝度が低下することは殆どない。
尚、導光板1の反射面1Cが鏡面であれば、更に、反射
面1Cでの光の入反射時に、ロスを少なくできて、出光
効率を向上でき、導光板装置の輝度を向上できる。
【0014】ところで、上記のようにして、導光板1の
出光面1Bに導かれた光の内、臨界角以下で、導かれた
光は、出光面1Bから外部に出射(出光、放射)され
る。図2及び図3に示すように、上記外部に出射される
光における、出射点(出光点)での出光面1Bに対する
入射角を、出光時入射角θ1 、出射点よりも一回前の出
光面1Bへの入射時の入射角を、手前側入射角θ4 とす
ると、出光時入射角θ1 は、下記式により設定される。
【0015】
【数3】 sin-1(1/n1 )>θ1 > sin-1(1/n1 )−2× tan-1((a−b)/c)…… 但し n1 :導光板1の屈折率 a:導光板1における、入光端面1Aの板厚 b:導光板1における、入光端面1Aとは反対側端面1
Dの板厚 c:導光板1における、入光端面1Aからその反対側端
面1Dまでの長さ
【0016】上記式で、 sin-1(1/n1 )は臨界角
で、この角よりも出光時入射角θ1が大であると、光は
外部に出射できない。又、( sin-1(1/n1 )−2×
tan-1((a−b)/c))よりも出光時入射角θ1
小さくないと、手前側入射角θ4 が臨界角よりも小とな
り、上記出射点よりも入光端面1Aに近い箇所で、光が
出光面1Bから外部に出射される。外部に出射された光
と出光面1Bのなす角を、出光角θ5 とすると、出光角
θ5 は、下記式により設定される。
【0017】
【数4】 θ5 =90− sin-1(n1 × sin(θ1 −2× tan-1((a−b)/c))) ……
【0018】ところで、今、導光板1をアクリル樹脂板
とすると、n1 =1.495となる。又、上記a=3m
m、b=1mm、c=160mmとすると、 tan
-1((a−b)/c)で定義される、導光板1の楔角は
0.72°となる。従って、出光時入射角θ1 は、4
3.535°〜40.671°の範囲となり、出光角θ
5 は、約0.4°〜19.4°の範囲となる。上記のよ
うに、導光板1を楔形とすることにより、導光板1の裏
面に、特別な拡散手段(散乱手段、乱反射手段)を備え
ずとも、導光板1の出光面1Bから光が出射される。し
かし、出光角θ5 が、例えば、約0.4°〜19.4°
の範囲のように、非常に小さいため、導光板1を、面光
源として、正面から見ると、殆ど出光(発光)していな
いように見える。
【0019】そこで、本発明では、導光板1の上方に制
御シート4を配設して、制御シート4に、断面が三角形
の制御部11を並設し、導光板1から出射された光を、
制御部11の入光端面1A側の側面から入射させて、屈
折させた後、制御部11における、入光端面1A側とは
反対側の側面で全反射させて、光の進行方向を導光板装
置の略正面方向に変えるようにしている。ところで、外
部に出射される光を、より正確に正面方向に向けるため
には、プリズム部13の頂角θ2 が、下記の式を満た
すことが必要となる。
【0020】
【数5】 θ2 =(2/3)(90+ sin-1((sinθ3 )/n2 )) …… 但し θ3 =θ1 /2+sin-1(n1 ×sin (θ1 −2
× tan-1((a−b)/c)))−90 n2 :制御シート4の屈折率
【0021】尚、出光時入射角θ2 は、実際には、一定
範囲の角度である。そのため、上記式で設定される頂
角θ3 も一定範囲の角度となると共に、プリズム部13
で方向を変えられた光の進行方向も、全て、正面方向と
ならず、正面方向を中心とする一定範囲の方向となる。
【0022】上記のように、本発明では、下記の効果を
奏する。 導光板1の出光面1Bから出射された光の進行方向
を変更でき、導光板装置の略正面方向へ光を集中でき
る。 反射板5の上面が鏡面で、導光板1の反射面1Cに
密着(又は、略密着)しているので、反射面1Cでの光
の入反射により、出光効率が殆ど低下せず、導光板装置
の輝度が殆ど低下しない。 拡散反射部等の、光が拡散する部分を形成していな
いので、異常発光せず、輝度むらが生じない。 拡散反射部等の、光が吸収される部分を形成してい
ないので、出光効率が低下せず、導光板装置の輝度が低
下しない。 導光板の反射面に、全面にわたって、拡散反射部を
形成する等の、面倒な加工をする必要がない。 導光板1の上方に、1枚の制御シート4を備えるだ
けでよく、その分、導光板装置の軽量化及び薄型化が可
能で、これにより、コストダウンが可能である。
【0023】次に、反射板5の離間部13を介して、導
光板1内に入射される光について説明すると、図4に示
すように、光源からの光は、保持部15を通過して、反
射板5の離間部13で反射した後、又は、離間部13と
導光板1の反射面1C間で全反射を繰り返す等した後、
導光板1の入光端面1A側の端部に入射される。そし
て、この入射した光の内、臨界角よりも小さな屈折角で
入射した光は、導光板1の出光面1Bにおける、入光端
面1A側の端部から外部に出射される。従って、導光板
1の出光面1Bにおける、入光端面1A側の端部の輝度
を向上できて、上記入光端面1A側の端部に黒い帯状の
むら(暗部)が生じず、輝度むらが生じない。
【0024】尚、反射板5の離間部13の水平方向の長
さは、例えば、想定される黒い帯状のむらの約半分位、
10〜15mm程度とされる。又、導光板1と反射板5
の離間部13間の隙間は、0.025〜0.2mm、好
ましくは、0.075〜0.15mmである。隙間が
0.2mmを越えると、反対に明るい帯(輝線)が生じ
る。
【0025】図5は、本発明の実施の形態の第2例を示
し、保持部15の代わりに、導光板1と反射板5間に、
スペーサ17が介装されている。スペーサ17は、例え
ば、導光板1と同一の材質とされる。
【0026】図6及び図7は、本発明の実施の形態の第
3例を示し、導光板装置のケース19の両側部に保持爪
20,21が形成され、保持爪20により、導光板1の
反射面1Cにおける、入光端面1A側の端部が保持され
ると共に、保持爪21により、反射板5における、入光
端面1A側の端部が遮光カバー3と共に保持されてい
る。
【0027】図8及び図9は、本発明の実施の形態の第
4例を示し、反射板5は、導光板1の反射面1Cに全面
(又は、略全面)にわたって密着(又は、略密着)され
ている。そして、反射板5上面の入光端面1A側の端部
に、1〜20mmの幅の拡散反射部(散乱反射部、乱反
射部)19が形成されている。この形成は、白色テープ
やフィルム等の貼付けや、拡散材(酸化チタンやシリカ
等の白色顔料)を含んだインキ、塗料の印刷により行わ
れる。これにより、導光板1の内部に入射した光の一部
は、拡散反射部19で拡散(散乱、乱反射)して、導光
板1の出光面1Bにおける、入光端面1A側の端部に入
射され、この入射した光の内、屈折角が臨界角以下の光
が外部に出射する。
【0028】図10は、本発明の実施の形態の第5例を
示すもので、拡散反射部19として、入光端面1Aから
遠ざかるに従って、その面積が次第に小となる円形ドッ
ト状のグラデーションパターンが印刷されている。
【0029】図11及び図12は、本発明の実施の形態
の第6例を示すもので、導光板1の出光面1B及び/又
は反射面1Cにおける、入光端面1A側の端部が、粗面
とされることで、拡散反射部19が形成されている。上
記粗面加工は、サンドブラストやケミカルエッチング等
による、梨地状のマット加工(マット仕上げ(matf
inish))、凹凸形成、シボ形成等により、行われ
る。そして、拡散反射部19のRmaxは、例えば、約
1〜10μとされている。尚、導光板1は、射出成形や
キャスティング等により、金型内で成形されるが、この
成形時に、導光板1に拡散反射部19を同時に形成する
ために、上記金型における、拡散反射部19と対応する
内面が、上記同様に、粗面加工されることもある。
【0030】図13は、本発明の実施の形態の第7例を
示し、導光板1の反射面1Cが下方に湾曲突状とされ
て、導光板1が、所謂、「舟型」とされている。又、導
光板1内部には、酸化チタンやシリカ等を含有するイン
キや、微粒子等の拡散材21が混入されており、この拡
散材21により、導光板1内部で光が有効に拡散され
て、出光効率が向上される。尚、この第7例は、上記第
1例〜第6例と、適宜、組み合わされる。
【0031】尚、本発明の実施の形態の各例では、導光
板から出射された光を、導光板装置の略正面方向へ集中
させたが、必要に応じて、それ以外の略所定の方向へ光
を集中させてもよい。又、上記各例は、本発明を、導光
板の一辺にのみ光源を備えた導光板装置に適用したもの
であるが、本発明は、導光板の対向する二辺に光源を備
えた導光板装置にも適用可能である。
【0032】図14及び図15は、本発明の第3比較例
を示し、図25に示す第2比較例の改良品であって、導
光板31の出光面31B及び/又は反射板36におけ
る、入光端面31A側の端部に、1〜10mmの幅の正
反射部(鏡面反射部)41が形成されている。正反射部
41は光の吸収が殆どなくて、正反射するものがよく、
その形成方法としては、銀やアルミニウムの蒸着や、こ
れらのテープの貼付けにより、行われるが、銀を使用す
るのが好ましい。又、正反射部41の幅は、導光板31
の厚さ等の仕様により変化する。尚、出光面31に正反
射部41を形成する場合には、遮光カバーの貼付け部に
正反射部41を形成した後、この正反射部41に両面テ
ープを介して遮光カバーを貼付ける。又、拡散反射部3
7は、有効発光領域に影響しないように、入光端面1A
側の端部から3mm以上の間隔を取ることが好ましい。
【0033】上記第3比較例によれば、反射板36の入
光端面31A側の端部で、光が拡散しないので、導光板
31の出光面31Bにおける、入光端面31Aの端部で
の光の出射量が、他の部分に比較して、大となり過ぎな
い。従って、出光面31Bの上記端部に、明るい帯状の
むらが生じず、輝度を均一化できて、均斉度を向上でき
る。又、導光板31において、入光端面31A側の端部
で拡散して、出射していた光を、上記端部とは反対側の
端部に導くことができるので、全体の輝度も向上でき
る。
【0034】図16は本発明の第4比較例を示し、反射
板36の正反射部41が、入光端面1Aから遠ざかるに
従って、その面積が次第に小となる円形ドット状グラデ
ーションパターンで形成されている。尚、導光板の出光
面の正反射部も上記パターンで形成してもよい。
【0035】
【実施例】
〔第1比較例品と本発明品との比較試験〕上記「発明が
解決しようとする課題」で、第1比較例を説明したが、
この第1比較例を実施した導光板装置(第1比較例品)
と、本発明の実施の形態の第1例を実施した導光板装置
(本発明品)の比較試験を行った。導光板には、220
mm×170mmの矩形の透明アクリル樹脂板を使用す
ると共に、アクリル樹脂板を、その短辺に沿って、板厚
が3.3mmから1.2mmまで変化する楔形とした。
又、導光板の反射面には拡散反射部は形成していない。
光源には、直径2.6mm、2.7Wの冷陰極放電管を使
用して、導光板の長辺側に一灯備えた。
【0036】そして、第1比較例品と本発明品におい
て、有効出光面の9箇所で、輝度を測定した。図17は
第1比較例品の輝度、図18は本発明品の輝度である。
図17及び図18を見れば、第1比較例品の平均輝度が
1409cd/m2 、輝度むらを表す均斉度(最小輝度
/最大輝度)が0.65であるのに対し、本発明品の平
均輝度が1573cd/m2 、均斉度が0.91で、何
れも、第1比較例品よりも向上している。
【0037】次に、第1比較例品と、本発明の実施の形
態の第4例を実施した本発明品の比較試験を行った。図
19は第1比較例品の輝度、図20は本発明品の輝度で
ある。図19及び図20を見れば、第1比較例品の平均
輝度が1419cd/m2 、輝度むらを表す均斉度(最
小輝度/最大輝度)が0.61であるのに対し、本発明
品の平均輝度が1575cd/m2 、均斉度が0.92
で、何れも、第1比較例品よりも向上している。
【0038】更に、第1比較例品と、本発明の実施の形
態の第6例を実施した本発明品の比較試験を行った。
尚、本発明品では、導光板の出光面と反射面の両者に拡
散反射部が形成されている。図21は第1比較例品の輝
度、図22は本発明品の輝度である。図21及び図22
を見れば、第1比較例品の平均輝度が1440cd/m
2 、輝度むらを表す均斉度(最小輝度/最大輝度)が
0.65であるのに対し、本発明品の平均輝度が158
2cd/m2 、均斉度が0.91で、何れも、第1比較
例品よりも向上している。又、第1比較例品の有効出光
面では、入光端面1A側の端縁から20〜30mmの範
囲で黒い帯状のむら(暗部)23が生じていたが、本発
明品では、どれも生じていなかった。
【0039】更に、上記「発明が解決しようとする課
題」で、第2比較例を説明したが、この第2比較例を実
施した第2比較例品と、上記第3比較例を実施した第3
比較例品の比較試験を上記同様に行った。尚、第3比較
例品では、反射板にのみ正反射部を形成した。図23は
第2比較例品の輝度、図24は第3比較例品の輝度であ
る。図23及び図24を見れば、第2比較例品の平均輝
度が1443cd/m2 、輝度むらを表す均斉度(最小
輝度/最大輝度)が0.73であるのに対し、第3比較
例品の平均輝度が1523cd/m2 、均斉度が0.8
7で、何れも、第2比較例品よりも向上している。又、
第2比較例品の有効出光面では、入光端面1A側の端縁
から10〜15mmの範囲で明るい帯状のむら25が生
じていたが、第3比較例品では、生じていなかった。
尚、第2、第3比較例品と、本発明品の平均輝度、輝度
むらを比較すると、何れの本発明品も第2、第3比較例
品より優れている。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、 導光板の出光面から出射された光の進行方向を変更
でき、導光板装置の略正面方向等の略所定の方向へ光を
集中できる。 反射板の上面が鏡面とされて、導光板の反射面に略
密着しているので、反射面での光の入反射により、出光
効率が殆ど低下せず、導光板装置の輝度が殆ど低下しな
い。 拡散反射部等の、光が拡散する部分を形成していな
いので、異常発光せず、輝度むらが生じない。 拡散反射部等の、光が吸収される部分を形成してい
ないので、出光効率が低下せず、導光板装置の輝度が低
下しない。 導光板の反射面に、全面にわたって、拡散反射部を
形成する等の、面倒な加工をする必要がない。 導光板の上方に、1枚の制御シートを備えるだけで
よく、その分、導光板装置の軽量化及び薄型化が可能
で、これにより、コストダウンが可能である。又、請求
項3〜6によれば、導光板の出光面における、入光端面
側の端部に、黒い帯状のむら(暗部)が生じず、輝度む
らが生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す断面説明図
である。
【図2】図1の一部拡大図である。
【図3】図2の一部拡大図である。
【図4】図1の一部拡大図である。
【図5】本発明の実施の形態の第2例を示す断面説明図
である。
【図6】本発明の実施の形態の第3例を示す断面説明図
である。
【図7】本発明の実施の形態の第3例を示す平面図であ
る。
【図8】本発明の実施の形態の第4例を示す断面説明図
である。
【図9】本発明の実施の形態の第4例を示す平面図であ
る。
【図10】本発明の実施の形態の第5例を示す平面図で
ある。
【図11】本発明の実施の形態の第6例を示す斜視図で
ある。
【図12】本発明の実施の形態の第6例を示す断面説明
図である。
【図13】本発明の実施の形態の第7例を示す断面説明
図である。
【図14】本発明の第3比較例を示す斜視図である。
【図15】本発明の第3比較例を示す平面図である。
【図16】本発明の第4比較例を示す平面図である。
【図17】第1比較例品の輝度を示す説明図である。
【図18】本発明品の輝度を示す説明図である。
【図19】第1比較例品の輝度を示す説明図である。
【図20】本発明品の輝度を示す説明図である。
【図21】第1比較例品の輝度を示す説明図である。
【図22】本発明品の輝度を示す説明図である。
【図23】第2比較例品の輝度を示す説明図である。
【図24】第3比較例品の輝度を示す説明図である。
【図25】本発明の第1比較例を示す断面説明図であ
る。
【図26】本発明の第1比較例を示す断面説明図であ
る。
【図27】本発明の第2比較例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 導光板 1A 入光端面 1B 出光面 1C 反射面 2 光源 4 制御シート 5 反射板 11 制御部 13 離間部 19 拡散反射部 21 拡散材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導光板の少なくとも一端面が、光が入射
    される入光端面とされ、 導光板の上面が出光面とされ、 導光板の下面が反射面とされ、 導光板の板厚が、入光端面から遠ざかるに従って、漸次
    小とされ、 導光板の下方に反射板が配設された導光板装置におい
    て、 反射板の上面が鏡面とされて、導光板の反射面に略密着
    され、 導光板の上方に、導光板の出光面から出射された光の進
    行方向を制御する制御シートが配設されたことを特徴と
    する導光板装置。
  2. 【請求項2】 導光板の出光面における、入光端面側の
    端部から光を出射させる出光手段が備えられた請求項1
    記載の導光板装置。
  3. 【請求項3】 反射板の上面における、入光端面側の端
    部が、導光板から離間されて、出光手段が構成された請
    求項2記載の導光板装置。
  4. 【請求項4】 反射板の上面における、入光端面側の端
    部に、拡散反射部が形成されて、出光手段が構成された
    請求項2記載の導光板装置。
  5. 【請求項5】 導光板の出光面及び/又は反射面におけ
    る、入光端面側の端部が粗面とされて、出光手段が構成
    された請求項2記載の導光板装置。
  6. 【請求項6】 粗面における断面曲線の最高点と最低点
    の差である、最大高さ粗さが、約1〜10μとされた請
    求項5記載の導光板装置。
  7. 【請求項7】 導光板内に拡散材が混入された請求項1
    〜6の何れかに記載の導光板装置。
JP7287821A 1995-10-09 1995-10-09 導光板装置 Pending JPH09105817A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7287821A JPH09105817A (ja) 1995-10-09 1995-10-09 導光板装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7287821A JPH09105817A (ja) 1995-10-09 1995-10-09 導光板装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09105817A true JPH09105817A (ja) 1997-04-22

Family

ID=17722207

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7287821A Pending JPH09105817A (ja) 1995-10-09 1995-10-09 導光板装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09105817A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001051124A (ja) * 1999-08-05 2001-02-23 Nippon Denyo 導光板および平面照明装置
JP2002279817A (ja) * 2001-03-16 2002-09-27 Toyoda Gosei Co Ltd 照明装置
KR100501066B1 (ko) * 1997-06-04 2005-09-26 가부시키가이샤 엔프라스 사이드라이트형면광원장치
JP2012119133A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Hayamizu Denki Kogyo Kk 照明装置および照明システム
JP2018045990A (ja) * 2016-09-12 2018-03-22 株式会社ジャパンディスプレイ 照明装置及び表示装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100501066B1 (ko) * 1997-06-04 2005-09-26 가부시키가이샤 엔프라스 사이드라이트형면광원장치
JP2001051124A (ja) * 1999-08-05 2001-02-23 Nippon Denyo 導光板および平面照明装置
JP2002279817A (ja) * 2001-03-16 2002-09-27 Toyoda Gosei Co Ltd 照明装置
JP4501297B2 (ja) * 2001-03-16 2010-07-14 豊田合成株式会社 照明装置
JP2012119133A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Hayamizu Denki Kogyo Kk 照明装置および照明システム
JP2018045990A (ja) * 2016-09-12 2018-03-22 株式会社ジャパンディスプレイ 照明装置及び表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4729067A (en) Light diffusing device
WO1995012827A1 (fr) Dispositif a source lumineuse en surface
JPH03261988A (ja) 面状発光体
JPH0627327A (ja) 照明装置
JPH04191704A (ja) 面発光装置とその製造方法
JP2000113708A (ja) 照明装置
US6585386B1 (en) Light pipe, surface light source device and reflection type liquid-crystal display device
JPH09105817A (ja) 導光板装置
JP3267847B2 (ja) 導光板装置
JP3023364U (ja) 面発光装置
JPH06174934A (ja) 導光板装置
JP2002260424A (ja) 光拡散シートおよびそれを用いた映像表示素子、面光源装置
JPH11160504A (ja) 光制御シート
JPH1164645A (ja) 平面発光体
JP3023363U (ja) 面発光装置
JPH08313732A (ja) 導光板
JPH09184925A (ja) 導光板装置
KR100389058B1 (ko) 백라이트
JPH09184923A (ja) 導光板
JPH095529A (ja) 導光板と該導光板を使用した面型照明体
JPH10170723A (ja) 面光源ユニット
JPH09184926A (ja) 導光板
JPH04329522A (ja) 液晶用照明装置
JP2851239B2 (ja) 面発光装置
JPH06273752A (ja) 面光源装置用の光拡散シート