JPH09105428A - セミオートマチック変速機のクラッチ装置 - Google Patents

セミオートマチック変速機のクラッチ装置

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JPH09105428A
JPH09105428A JP19023596A JP19023596A JPH09105428A JP H09105428 A JPH09105428 A JP H09105428A JP 19023596 A JP19023596 A JP 19023596A JP 19023596 A JP19023596 A JP 19023596A JP H09105428 A JPH09105428 A JP H09105428A
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clutch
inlet
valve
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Jiyun Kajinami
並 順 梶
Isao Okamoto
本 勲 岡
Kazuo Osone
和 夫 大曽根
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両搭載の際のレイアウトが容易で、エア漏
れ等が生じることが無く、組立に際して作業性が良好
で、応答性の良いダブルチェックバルブを有するセミオ
ートマチック変速機のクラッチ装置の提供。 【解決手段】 クラッチブースタ(11)に固定あるい
は一体化されたダブルチェックバルブ(1)の第1のイ
ンレットをアッパバルブボディに配管し、ダブルチェッ
クバルブ(1)のアウトレットをパワーシリンダ(1
3)に配管し、配管の接続にOリングとカラーとを用い
ている。そして、第2インレット側が上方に、第1イン
レットが下方になる様に、ダブルチェックバルブが車両
に組み付けられている。さらに、ダブルチェックバルブ
の弁体が軽量化され、シール性が向上する様に構成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械式クラッチを
用いその操作を自動と手動に随時切替えて制御するセミ
オートマチック変速機のクラッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、機械式クラッチを用い発進時だけ
クラッチをマニュアル操作し、走行中のクラッチ操作を
コンピュータ制御するセミオートマチック変速機は知ら
れている。
【0003】図4を参照して説明すれば、係る変速機に
おいては、クラッチ操作用クラッチブースタ11は、ダ
ブルチェックバルブ17を介して第1のエア回路14と
第2のエア回路16とを有している。そして、第1のエ
ア回路14は、クラッチペダル12の操作により、クラ
ッチマスタシリンダ21から油圧回路21aを通じて供
給される圧油により、油圧制御の開閉バルブ21bを開
いて、エア源20からブースタ11のパワーシリンダ1
3にエアを供給する。そして第2のエア回路16は、コ
ンピュータ制御される電磁弁15を介して、クラッチペ
ダル12の操作と無関係にエア源20からブースタ11
にエアを供給している。
【0004】これらの第1及び第2のエア回路14及び
16は、ダブルチェックバルブ17を介して、圧力が高
い側の(エア回路14又は16に接続された)インレッ
トから、アウトレット回路19及びエア回路18を介し
て、ブースタ11のパワーシリンダ13にエアを供給
し、クラッチを操作するアウタレバー23をロッド24
を介して作動するよう構成されているのが一般的であ
る。
【0005】なお、図4において、符号22はストロー
クセンサを示し、符号25はロッドを示している。
【0006】ダブルチェックバルブについては、その概
要を図16に示す。ダブルチェックバルブ17は2つの
入口すなわちインレット17−I1、17−I2と1つ
の出口すなわちアウトレット17−Oとを有している。
そして、ダブルチェックバルブ17内の空間17−Sに
は弁体17−Vが収容されている。図16において、弁
体17−Vがインレット17−I2側(図16では右
側)に位置している際には(図示の状態)、インレット
17−I1側の流路I1−Rは開放しているが、インレ
ット17−I2側の流路I2−Rは弁体17−Vにより
閉塞される。従って、インレット17−I1とアウトレ
ット17−Oとが連通する。一方、弁体17−Vがイン
レット17−I1側(図16では左側)に移動すれば、
インレット17−I1側の流路I1−Rが弁体17−V
により閉塞し、インレット17−I2とアウトレット1
7−Oとが連通する。弁体は、インレット17−I1と
インレット17−I2にかかる空気圧力の差圧により高
い方の圧力に押されて、圧力の高い方のインレットと反
対側に動き、そこに位置するものである。又、弁は従
来、鉄系材料が使われている。
【0007】上記の技術においては、ダブルチェックバ
ルブ17とクラッチブースタ11とは、図4で示すよう
に、別の場所に設置されているので、この両者の間には
第1のエア回路14、第2のエア回路16及びアウトレ
ット回路18の配管が必要であるという問題を生じてい
る。
【0008】すなわち、車両のレイアウト上、配管はス
ペースを要すると共に、その他の部材と干渉しない様に
他の部材を避けて配置しなければならないため、構造が
複雑となってしまう。そして、構造が複雑化すると(組
立作業の)作業性が悪化して、品質の点で問題が発生し
易くなる。
【0009】さらに、ダブルチェックバルブ、第1及び
第2のエア回路、アウトレット回路を設けることによ
り、セミオートマチック変速機のクラッチ装置全体の重
量が増加してしまう。この様な重量増加は、車両のコス
トを低減し、又、車重を増加すること無く、積載重量を
増加する、という近年の要請に反する結果をもたらす。
【0010】これに加えて、従来の弁は鉄系材料が用い
られていたので、重量が重い。そのため、自動制御系の
ダブルチェックバルブの応答性が必ずしも良いものとは
言えなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した様な
従来技術の問題点に鑑みて提案されたもので、その目的
は、車両搭載の際のレイアウトが容易で、エア漏れ等が
生じることが無く、さらに、組立に際して作業性が良好
で、応答性の良いダブルチェックバルブを有するセミオ
ートマチック変速機のクラッチ装置を提供することであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1で示す本発明のセミ
オートマチック変速機のクラッチ装置は、クラッチブー
スタのパワーシリンダの後部にプレートを固着し、該プ
レートに固定されたダブルチェックバルブのアウトレッ
トはOリング及びOリング位置決め部材を介してパワー
シリンダ後部のチューブに接続され、ダブルチェックバ
ルブの一方のインレットにコネクタを介してエアチュー
ブを取り付け、該エアチューブのコネクタとは反対側の
端部はOリング及びOリング位置決め部材を介してクラ
ッチブースタのアッパーバルブボディに接続され、前記
エアチューブはクラッチブースタの軸心と平行に一直線
となるよう配置されていることを特徴としている。
【0013】係る構成を具備する本発明のセミオートマ
チック変速機のクラッチ装置によれば、クラッチブース
タのパワーシリンダの後部にプレートを固着し、そのプ
レートにダブルチェックバルブを固定しているので、ダ
ブルチェックバルブはクラッチブースタに直接取り付け
られ、別の取り付け場所を要しない。
【0014】そして、ダブルチェックバルブのアウトレ
ットはOリングとOリング位置決め部材であるカラーを
介してパワーシリンダに接続されるので、取り付け方向
とカラー装着方向が同一となるため組立作業が容易とな
り、取り付け方向において隙間寸法が自由に設定される
ため取り付けを正確に行うことが可能となり、その結果
として作業効率及び製品の品質が向上する。
【0015】さらに、クラッチペダル操作により供給さ
れるエアは、クラッチブースタの軸心と平行に一直線と
なるよう配置されたエアチューブにより供給され、電磁
弁により供給されるエアはダブルチェックバルブの他方
のインレットに直接接続されるので、極めてコンパクト
であり、信頼性が高い。
【0016】図5で示された本発明のセミオートマチッ
ク変速機のクラッチ装置は、ダブルチェックバルブとク
ラッチブースタのシリンダボディとを一体に構成し、該
シリンダボディ内に形成されたポペットバルブからの流
路によりダブルチェックバルブの第1のインレットに連
通する第1のエア回路を構成し、第2のエア回路は電磁
弁からシリンダボディに螺合するキャップを介してダブ
ルチェックバルブの第2のインレットに連通しており、
ダブルチェックバルブのアウトレットはOリング及びO
リング位置決め部材を介してパワーシリンダ後部のチュ
ーブに接続されていることを特徴としている。
【0017】この様な構成を具備する本発明のセミオー
トマチック変速機のクラッチ装置によれば、ダブルチェ
ックバルブはクラッチブースタのシリンダボディに一体
に構成されており、クラッチペダルを踏むと油圧により
エア源に連結されたバルブが開き、シリンダボディ内に
設けられた流路でダブルチェックバルブの第1のインレ
ットに連通する。
【0018】一方、エア源からコンピュータ制御されて
いる電磁弁を介して第2のエア回路が第2のインレット
に連結されている。従って、車両走行中のコンピュータ
制御による変速操作を行う際に必要なクラッチ操作は、
前記電磁弁及び第2のエア回路を介して作動用のエアを
第2のインレットから供給することにより、好適に行わ
れるのである。
【0019】また、ダブルチェックバルブのアウトレッ
トは、Oリング及びOリング位置決め部材であるカラー
を介して、パワーシリンダ後部のチューブに接続されて
いる。従って、クラッチブースタの外部配管は、エア源
及び電磁弁に接続される2本の配管だけとなる。そのた
め、車両レイアウトは極めて容易になり、作業性が向上
する。
【0020】さらに、ダブルチェックバルブの弁体を軽
合金又は樹脂製或いは軽量用穴が設けられた形状にした
本発明によれば、弁体が軽く、シール性が良好であるた
め、電子制御系のダブルチェックバルブの応答性が極め
て良好となる。
【0021】それと共に、第1インレットに関してはチ
ューブのフレア接続が無くなるので、亀裂切損の心配が
無く信頼性が向上する。
【0022】更に図6で示す本発明のセミオートマチッ
ク変速機のクラッチ装置は、クラッチブースタのパワー
シリンダの後部にプレートを固着し、該プレートに固定
されたダブルチェックバルブの一方のインレットにコネ
クタを介してエアチューブを取り付け、前記エアチュー
ブのコネクタとは反対側の端部はOリング及びOリング
位置決め部材を介してクラッチブースタのアッパーバル
ブボディに接続され、ダブルチェックバルブのアウトレ
ットはチューブを介してパワーシリンダに接続され、ダ
ブルチェックバルブの軸線がクラッチブースタの軸線と
平行に配置されていることを特徴としている。
【0023】或いは、図12で示す本発明のセミオート
マチック変速機のクラッチ装置は、クラッチブースタの
アッパーバルブボディの後部にプレートを固着し、該プ
レートに固定されたダブルチェックバルブの一方のイン
レットにコネクタを介してエアチューブを取り付け、前
記エアチューブのコネクタと反対側の端部はOリング及
びOリング位置決め部材を介してクラッチブースタのア
ッパーバルブボディに接続され、ダブルチェックバルブ
のアウトレットはチューブを介してパワーシリンダ後部
に接続され、ダブルチェックバルブの軸線がクラッチブ
ースタの軸線に対して直角となる様に配置されているこ
とを特徴としている。
【0024】本発明のセミオートマチック変速機のクラ
ッチ装置の実施に際して、前記Oリング位置決め部材は
カラーであるのが好ましい。取り付け方向において隙間
寸法を自由に設定出来るためである。
【0025】また、ダブルチェックバルブの弁体は、軽
合金又は樹脂製或いは軽量用穴が設けられた形状に構成
されているのが好ましい。弁体を軽量化すれば、自動制
御系のダブルチェックバルブの応答性或いは追随性が向
上するからである。また、前記ダブルチェックバルブの
弁座がシール材で構成されているのが好ましい。シール
性を向上するためである。
【0026】また、本発明のセミオートマチック変速機
のクラッチ装置の実施に際しては、図6、図13で端的
に示したように、前記ダブルチェックバルブは、作動回
数が圧倒的に多い自動クラッチ側インレットを上方に、
作動回数が少ないマニュアルクラッチ側インレットを下
方にした状態で傾斜して取付けられている。これによ
り、無制御時(ドライバーのクラッチペダル操作が無い
場合)にはダブルチェックバルブ内の弁体が重力により
クラッチブースタ上のアッパーバルブボディに通ずるイ
ンレット側に位置し、作動速度が速いことを求められる
自動クラッチ時にはダブルチェックバルブ内の弁体が移
動することなく、エアの圧力がクラッチブースタのパワ
ーシリンダと連通しており、エアの供給を速くして、自
動クラッチ作用を迅速に行う様に構成されているのが好
ましい。
【0027】ここで、前記ダブルチェックバルブの傾斜
は水平面に対して10°以上であるのが好ましい。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。なお添付図面において、矢印U
で示されているのは、車に取り付けた際における重力に
対する上方である。
【0029】先ず、図1、2を参照して、本発明の第1
実施形態を説明する。
【0030】図1において、全体を符号11で示すクラ
ッチブースタは、本体11aとパワーシリンダ13とで
構成されている。そして、パワーシリンダ13の端部
(図1では左側)には、複数(図示の例は2本)の植え
込みボルト7bが固定されたプレート7が固着されてい
る。
【0031】そのプレート7には孔7aが設けられてお
り、プレート7がパワーシリンダ13の後部に取り付け
られた際には、該パワーシリンダ13端部に設けられた
チューブ6がその孔7aを貫通する様に配置されてい
る。
【0032】ダブルチェックバルブ1が前記の植え込み
ボルト7bによりナット7Cで取り付けられた場合、O
リング5及びOリング位置決め部材であるカラー4によ
りダブルチェックバルブ1のアウトレット1aがシール
された状態でチューブ6に連結されるよう構成されてい
る。なお、チューブ6にはカラーの位置決めとなるリン
グ状の凸部6aが形成されている。
【0033】また、ダブルチェックバルブ1の一方のイ
ンレット1bは螺合されたコネクタ2を介してエアチュ
ーブ3に連結され、そのエアチューブ3の他端にはリン
グ状の凸部3aが設けられ、カラ−4により位置決めさ
れたOリング5によりシールされて本体11aのアッパ
バルブボディ11bの接続孔11cに挿入されている。
なおこの場合エアチューブ3はブースタの軸と平行で一
直線になるよう構成されている。
【0034】図2は図1のA矢視図を示し、ダブルチェ
ックバルブ1の他方のインレット1cはコネクタ2aを
介して電磁弁で制御されクラッチ及び変速機をコンピュ
ータ制御される側のエア源に接続されている。
【0035】したがって、本体11aのアッパバルブボ
ディ11bの接続孔11cを図示しないエア源に連結す
れば、チューブ3が従来の第1のエア回路の作用を果た
し、電磁弁とコネクタ2aとをチューブで連結すればこ
のチューブが従来の第2のエア回路の作用を果たし、パ
ワーシリンダ13の後部に設けられたチューブ6が従来
のダブルチェックバルブのアウトレットに取り付けられ
たチューブの作用をするので、アッパバルブボディ11
bの接続孔11cとコネクタ2aの2カ所の配管だけで
従来の機能が果たされる。
【0036】そして、チューブ6とチューブ3の反対側
の端部である他方の端部はダブルチェックバルブ1に固
定され、ダブルチェックバルブは植え込みボルトで両チ
ューブ6、3の軸方向に締付けて取り付けることによ
り、カラー4により位置決めされたOリング5によりシ
ールからのエア漏れはない。また、チューブの一端が固
定されていないので、チューブが亀裂切損することがな
く、信頼性が高い。
【0037】ここで、図1、2の実施形態においては、
車両取付時に、ダブルチェックバルブ1の軸線が水平面
に対して傾いて取り付けられ、重力により、ダブルチェ
ックバルブ1の弁体が使用頻度の低いクラッチペダル制
御側のインレットを塞ぐ様に、言い方を変えれば、第2
の配管側がクラッチブースタ11のパワーシリンダと連
通する様に、クラッチの無制御時に位置することにな
る。これにより、コンピュータ制御による電磁弁の開閉
制御は頻繁であるため、弁体の作動速度が速いことが求
められる自動クラッチ制御時に、ダブルチェックバルブ
1内における弁体の移動が最低限度にまで抑えられ、エ
アの供給が従来よりも速く行われ、自動クラッチの作動
速度が向上するのである。
【0038】なお、図3は、本発明に係るセミオートマ
チック変速機のクラッチ装置を作動させるクラッチブー
スタの分解斜視図を示し、本発明に関する部材だけ図1
及び図2と同じ符号を付して重複説明を省略する。
【0039】図5は、本発明の第2の実施形態を説明し
ている。そして、図5は本発明に係るセミオートマチッ
ク変速機のクラッチ装置に用いるクラッチブースタを示
している。図5において、右半分はシリンダボディ12
0のダブルチェックバルブ150を含む部分の断面と、
アッパーバルブボディ130を含む部分との断面を示し
ており、左半分はパワーシリンダ140を示している。
【0040】シリンダボディ120には、ダブルチェッ
クバルブ150のスリーブ103が挿入されている。こ
のスリーブ103には、第1のインレット143とアウ
トレット108とを連通するポート142と、第2のイ
ンレット109aと前記アウトレット108とを連通す
るポート107、とが設けられている。
【0041】第2のインレット109aは、前記スリー
ブ103をシリンダボディ120に固定するキャップ1
09に設けられている。後述する様に、第2のインレッ
ト109aは、第2のエア回路116に接続されて電磁
弁115に連通している。そして該電磁弁115は図示
しないコンピュータにより制御され、その開放時には、
クラッチペダル(図4の符号12参照)の操作とは別個
に、図示しないエア源からのエアを第2のエア回路11
6を介して第2のインレット側へ供給する。
【0042】スリーブ103の内側を摺動する弁体10
1は、その両端部で第1のインレット143に通じるポ
ート142と、第2のインレット109aに通じるポー
ト107、とを交互に開閉する様に構成されている。
【0043】ここで、弁体101のシール部101−S
は、例えば、ゴムや合成樹脂等のシール材で構成されて
いる。そして、弁体101は軽合金又は樹脂製で構成さ
れており、或いは軽量用穴101−Lが設けられた形状
に構成されており、可能な限り軽量化されている。なお
図5は、弁体101が中間位置にある場合を示してい
る。
【0044】ダブルチェックバルブのアウトレット10
8は、パワーシリンダ140及びその後部に設けられた
チューブ141により、Oリング105及び0リング位
置決め部材であるカラー104を介して接続されてい
る。
【0045】そして、第1のインレット143は、第1
のエア回路106により、ポペットバルブ131及び接
続口137を介して図示しないエア源に接続されてい
る。そして、該エア回路106は、凹部134の底部1
34aと前記第1のインレット143とを連通するよう
に設けられた流路であり、該凹部134は、シリンダボ
ディ120とアッパバルブボディ130との結合部に形
成されている。
【0046】また、ポペットバルブ131は、従来から
公知の部材を採用しており、クラッチペダル(図示せ
ず)を踏んだ時、図示しない油圧回路により、リレーバ
ルブ136を介して、リターンスプリング138に抗し
て開放された状態となり、第1の回路106及び第1の
インレット143を介してダブルチェックバルブの弁体
101を図5の重力上方向に押し上げるよう構成されて
いる。
【0047】この様に構成された図5の実施形態におい
て、図示しないエア源を接続口137に接続し、電磁弁
115(従来品が使用可能)からの第2のエア回路11
6を第2のインレット109aに接続すれば、ダブルチ
ェックバルブを含む全ての配管が完了する。そして図5
の実施形態によれば、クラッチブースタもコンパクトに
纏まるので、車両レイアウトに対する影響が無い。
【0048】図5で示す実施形態において、車両取付時
に、ダブルチェックバルブ150の軸線が水平面に対し
て傾いて取り付けられ、重力により、ダブルチェックバ
ルブ150の弁体101が使用頻度の低いクラッチペダ
ル制御側のインレット143を塞ぐ様に、換言すれば、
第2のエア回路116側がクラッチブースタのパワーシ
リンダ140と連通する様に、クラッチ無制御時に位置
することになる。これにより、コンピュータ制御による
電磁弁の開閉制御は頻繁であるため、弁体の作動速度が
速いことが求められる自動クラッチ制御時に、ダブルチ
ェックバルブ150内における弁体101の移動が最低
限度にまで抑えられ、エアの供給が従来よりも速く行わ
れ、自動クラッチの作動速度が向上する。
【0049】図6及び図7は、本発明の第3実施形態に
係るセミオートマチック変速機のクラッチ装置に用いる
クラッチブースタを示す図で、図6はクラッチブースタ
211がクラッチ装置に取付けられた状態を示す側面
図、図7は図6の矢印A7方向に見た図である。
【0050】図6で最も明確に示されている様に、第3
の実施形態においては、ダブルチェックバルブ201の
軸線C−1がクラッチブースタ211の軸線C−2と平
行になっている。なお図6に示すように、クラッチブー
スタ211はその軸線C−2がクラッチ装置の軸線CC
に対して斜めに配置されている。
【0051】即ち車両取り付け時にダブルチェックバル
ブ201の軸線が水平面に対し傾いて取り付けられ、重
力により、ダブルチェックバルブ201の弁体が使用頻
度の低い側のインレットを塞ぐ様に、言い方を変えれば
第2の配管側がクラッチブースタ211のパワーシリン
ダと連通するように、クラッチ無制御時に位置すること
になる。これにより、コンピュータ制御による電磁弁の
開閉制御は頻繁であるため、作動速度が速いことが求め
られる自動クラッチ時に、ダブルチェックバルブ201
内における弁体の移動が最低限度にまで抑えられ、エア
の供給が従来よりも速く行われ、自動クラッチの作動速
度が向上するのである。
【0052】図8〜図11では、前記第3実施形態に係
るクラッチブースの単体を取出して示している。図6〜
11において、符号201はダブルチェックバルブ、2
02はエルボコネクタを示している。エルボコネクタ2
02は、ダブルチェックバルブ201とクラッチブース
タ211との間を連通するチューブ209の一端を、ナ
ット207およびスリーブ208を介してダブルチェッ
クバルブ201のアウトレットに受け入れている。
【0053】チューブ209の他端(エルボコネクタ2
02とは逆の側の端部)も同様に、ナット207および
スリーブ208を介してクラッチブースタ211のパワ
ーシリンダ213の後端に連結されている。
【0054】図11において、符号203はエアチュー
ブを示している。このエアチューブ203は、ストレー
トコネクタ206を介して、ダブルチェックバルブ20
1の他方のインレットと、アッパバルブボディ218
(図8)の制御バルブ219(図8)とを連通してい
る。また、符号204はカラーを示し、該カラー204
により位置決めされたOリング205は、エアチューブ
203とアッパバルブボディ218とをシールしてい
る。
【0055】特に図示されていないが、ダブルチェック
バルブ201において、図8の右端側にストレートコネ
クタを設け、該ストレートコネクタはエア源から高圧の
エアを供給するホースと連結される。
【0056】図12〜図15は本発明の第4実施形態を
示している。この第4実施形態においても第3実施形態
と同様に、電磁弁側のインレットが上方に配置され、こ
れにより使用頻度の低いマニュアル側のインレットをダ
ブルチェックバルブ201の弁体が塞ぐように弁体が位
置されることになる。その態様は図13において最も明
確に示されており、ダブルチェックバルブ201の軸線
CDは水平軸HLに対して角度θだけ傾斜している。な
お、この角度θは10°以上に設定されており、図示の
例では角度θは12°となっている。
【0057】ここで、図15から明らかな様に、この第
4実施形態においては、平面図において、ダブルチェッ
クバルブ201の軸線CDとクラッチブースタ211の
軸線C−20とが直角に交差する様に配置されている。
【0058】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されており、
以下の優れた効果を奏することができる。 (1) ダブルチェックバルブがブースタに固着あるい
は一体化され、一方のインレットとアッパーバルブボデ
イ及びアウトレットとパワーシリンダとの間が配管され
ているので、ブースタと他の部品との間では、他方のイ
ンレットとアッパーバルブボディとだけをエア配管すれ
ばよい。そして、セミオートマチック変速機のクラッチ
装置において、クラッチブースタに2カ所のエア配管だ
けでよいので、配管に多くのスペースを要せず、配管工
数低減、配管長短縮による重量軽減が出来る。 (2) 第1実施形態においては、インレットとアッパ
ーバルブボディとの間のチューブがブースタの軸心と平
行であり、余分なスペースを要しない。 (3) 配管の端部の接続がOリングとOリングを位置
決めするカラーとで構成されており、同方向に組みつけ
るよう構成されているので、組み付け性が良く、且つ、
取り付け寸法差を容易に吸収してエア漏れ等に対し品質
が向上する。 (4) したがって、コンパクトで信頼性が高く車両レ
イアウト上のスペースが確保される。 (5) ダブルチェックバルブは、作動回数が圧倒的に
多い自動クラッチ側インレットを上方になるように軸線
を傾斜して取付けているので(図6、図13参照)、通
常、クラッチ無制御時、重力によりダブルチェックバル
ブ内の弁体はクラッチブースタ上のアッパーバルブボデ
ィに通ずるインレット側に位置することになる。したが
って作動速度が速いことを求められる自動クラッチ時に
ダブルチェックバルブ内の弁体が移動せず、エアの圧力
がクラッチブースタのパワーシリンダと連通しているた
め、エアの供給が速く、自動クラッチ作用を迅速に行う
ことができる。 (6) ダブルチェックバルブ弁体を軽量化とシール性
向上により、応答性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すクラッチブース
タの一部断面側面図。
【図2】図1のA矢視図。
【図3】図1のクラッチブースタの分解斜視図。
【図4】従来の技術の例を示すセミオートマチック変速
機のクラッチ装置の構成図。
【図5】本発明の第2の実施形態を示すクラッチブース
タの構成を示す断面図。
【図6】本発明の第3実施形態の側面図。
【図7】図6の矢印A方向に見た図。
【図8】図6に示されたブースタ単体の側面図。
【図9】図8の矢印B方向に見た図。
【図10】図8の矢印C方向に見た図。
【図11】図6に示されたブースタ単体の平面図。
【図12】本発明の第4実施形態に係るブースタ単体の
側面図。
【図13】図12の矢印D方向に見た図。
【図14】図12の矢印E方向に見た図。
【図15】本発明の第4実施形態に係るブースタ単体の
平面図。
【図16】従来技術のダブルチェックバルブの概要を説
明するための断面図。
【符号の説明】
1、17、150、201・・・ダブルチェックバルブ 2・・・コネクタ 3・・・エアチューブ 4、104、204・・・カラー 5、105、205・・・Oリング 6・・・チューブ 7・・・プレート 11、211・・・クラッチブースタ 11a・・・本体 11b、211b・・・アッパーバルブボディー 12・・・クラッチペダル 13・・・パワーシリンダ 15、115・・・電磁弁 101・・・弁体 104・・・カラー 105・・・Oリング 106・・・第1のエア回路 108・・・アウトレット 109・・・キャップ 109a・・・第2のインレット 120・・・シリンダボディ 130・・・アッパバルブボディ 131・・・ポペットバルブ 136・・・リレーバルブ 138・・・リターンスプリング 140・・・パワーシリンダ 143・・・第1のインレット CC・・・クラッチ装置の軸線

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラッチブースタのパワーシリンダの後
    部にプレートを固着し、該プレートに固定されたダブル
    チェックバルブのアウトレットはOリング及びOリング
    位置決め部材を介してパワーシリンダ後部のチューブに
    接続され、ダブルチェックバルブの一方のインレットに
    コネクタを介してエアチューブを取り付け、該エアチュ
    ーブのコネクタとは反対側の端部はOリング及びOリン
    グ位置決め部材を介してクラッチブースタのアッパーバ
    ルブボディに接続され、前記エアチューブはクラッチブ
    ースタの軸心と平行に一直線となるよう配置されている
    ことを特徴とするセミオートマチック変速機のクラッチ
    装置。
  2. 【請求項2】 ダブルチェックバルブとクラッチブース
    タのシリンダボディとを一体に構成し、該シリンダボデ
    ィ内に形成されたポペットバルブからの流路によりダブ
    ルチェックバルブの第1のインレットに連通する第1の
    エア回路を構成し、第2のエア回路は電磁弁からシリン
    ダボディに螺合するキャップを介してダブルチェックバ
    ルブの第2のインレットに連通しており、ダブルチェッ
    クバルブのアウトレットはOリング及びOリング位置決
    め部材を介してパワーシリンダ後部のチューブに接続さ
    れていることを特徴とするセミオートマチック変速機の
    クラッチ装置。
  3. 【請求項3】 クラッチブースタのパワーシリンダの後
    にプレートを固着し、該プレートに固定されたダブルチ
    ェックバルブの一方のインレットにコネクタを介してエ
    アチューブを取り付け、該エアチューブのコネクタとは
    反対側の端部はOリング及びOリング位置決め部材を介
    してクラッチブースタのアッパーバルブボディに接続さ
    れ、ダブルチェックバルブのアウトレットはチューブを
    介してパワーシリンダ後部に接続され、ダブルチェック
    バルブの軸線はクラッチブースタの軸線と平行に配置さ
    れていることを特徴とするセミオートマチック変速機の
    クラッチ装置。
  4. 【請求項4】 クラッチブースタのアッパーバルブボデ
    ィーの後部にプレートを固着し、該プレートに固定され
    たダブルチェックバルブの一方のインレットにコネクタ
    を介してエアチューブを取り付け、前記エアチューブの
    コネクタと反対側の端部はOリング及びOリング位置決
    め部材を介してクラッチブースタのアッパーバルブボデ
    ィに接続され、ダブルチェックバルブのアウトレットは
    チューブを介してパワーシリンダ後部に接続され、ダブ
    ルチェックバルブの軸線がクラッチブースタの軸線に対
    して直角となる様に配置されていることを特徴とするセ
    ミオートマチック変速機のクラッチ装置。
  5. 【請求項5】 前記Oリング位置決め部材はカラーであ
    る請求項1、2、3、4のいずれかに記載のセミオート
    マチック変速機のクラッチ装置。
  6. 【請求項6】 ダブルチェックバルブの弁体は、軽合金
    又は樹脂製或いは軽量用穴が設けられた形状に構成され
    ている請求項1、2、3、4のいずれかに記載のセミオ
    ートマチック変速機のクラッチ装置。
  7. 【請求項7】 ダブルチェックバルブの弁座がシール材
    で構成されている請求項1、2、3、4のいずれかに記
    載のセミオートマチック変速機のクラッチ装置。
  8. 【請求項8】 前記ダブルチェックバルブは、作動回数
    が圧倒的に多い自動クラッチ側インレットを上方にした
    状態で傾斜して取付けられており、これによりクラッチ
    無制御時にはダブルチェックバルブ内の弁体が重力によ
    りクラッチブースタ上のアッパーバルブボディに通ずる
    インレット側に位置し、作動速度が速いことを求められ
    る自動クラッチ時にはダブルチェックバルブ内の弁体が
    移動することなくエアの圧力がクラッチブースタのパワ
    ーシリンダと連通し、エアの供給を速くして、自動クラ
    ッチ作用を迅速に行う請求項1、2、3、4のいずれか
    に記載のセミオートマチック変速機のクラッチ装置。
  9. 【請求項9】 前記ダブルチェックバルブの傾斜は水平
    面に対して10°以上である請求項8に記載のセミオー
    トマチック変速機のクラッチ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100401857B1 (ko) * 2001-04-18 2003-10-17 현대자동차주식회사 차량 클러치의 에어 브리딩구조

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