JPH0910498A - 電磁誘導加熱式アイロン - Google Patents

電磁誘導加熱式アイロン

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JPH0910498A
JPH0910498A JP16341795A JP16341795A JPH0910498A JP H0910498 A JPH0910498 A JP H0910498A JP 16341795 A JP16341795 A JP 16341795A JP 16341795 A JP16341795 A JP 16341795A JP H0910498 A JPH0910498 A JP H0910498A
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JP
Japan
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iron
electromagnetic induction
layer
heated
magnetic
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JP16341795A
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English (en)
Inventor
Takeshi Fukunaga
武士 福永
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 電磁誘導によって加熱される被加熱部をコテ
面に備えた電磁誘導加熱式アイロンにおいて、前記被加
熱部を、非磁性金属で形成された熱伝導体層と、この熱
伝導体層の一方の面へ磁性金属を溶射して形成した磁性
体層とからなる溶射一体積層構造としたことを特徴とす
る電磁誘導加熱式アイロン。 【効果】 アイロン本体の被加熱部を熱伝導体層と磁性
体層との溶射一体積層構造で構成しているので、両体層
の熱膨張率の差による剥離を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電磁誘導加熱式アイロ
ンに関し、更に詳しくは電磁誘導によって加熱される被
加熱部をコテ面に備えた電磁誘導加熱式アイロンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】通常の電気アイロンは、電源コードを介
してアイロンの発熱ヒータへ給電を行っているが、アイ
ロンがけ(操作)の際にその電源コードが邪魔になると
いう問題があった。この問題に対して、アイロン(又は
アイロン本体、以下後述のアイロン台と区別するためア
イロン本体と称する)のコテ面に磁性体を設置し、一
方、アイロン台にその磁性体を誘導加熱する電磁誘導加
熱装置を設置して電源コードをアイロン本体ではなく電
磁誘導加熱装置に接続し、それによってアイロンがけの
際に電源コードが邪魔にならないようにしたいわゆる
“コードレスアイロン”が種々提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの誘導加熱式
のコードレスアイロンでは、被加熱体の磁性体が加熱さ
れるだけで、その熱はアイロン本体(のベース面)全体
に均一に伝わりにくい。そこで被加熱体の磁性体(例え
ばステンレス鋼)に熱伝導体(例えばアルミニウム)を
圧接することも提案されている(実開平3−13996
号公報、特開平2−241498号公報参照)。
【0004】しかしこの場合でも被加熱体がアイロンが
け中は約200℃にも達し、磁性体と熱伝導体との熱膨
張率の差により接合面の剥離が起こりやすい。かくして
この発明の主要な目的の1つは、被加熱体が磁性体と熱
伝導体とで構成されても両体の剥離を防止できるように
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】この発明は、電
磁誘導によって加熱される被加熱部をコテ面に備えた電
磁誘導加熱式アイロンにおいて、前記被加熱部を、非磁
性金属で形成された熱伝導体層と、この熱伝導体層の一
方の面へ磁性金属を溶射して形成した磁性体層とからな
る溶射一体積層構造としたことを特徴とする電磁誘導加
熱式アイロンである。
【0006】すなわち、この発明は、アイロンの被加熱
部を、非磁性金属で形成された熱伝導体層と、この熱伝
導体層の一方の面へ磁性金属を溶射して形成した磁性体
層とからなる溶射一体積層構造とし、それによって両体
層の熱膨張率の差による剥離を防止しようとするもので
ある。この発明において磁性体層に使用可能な磁性金属
としては鉄鋼、ステンレス鋼などが挙げられ、熱伝導体
層に使用可能な非磁性金属としては亜鉛、アルミニウム
合金などが挙げられる。そして熱伝導体層への磁性金属
の溶射は、スプレーガンで溶融磁性金属を厚み:0.4〜
1.0mm好ましくは0.5〜0.8mmまで吹きつけることに
よって行なわれる。スプレーガンには ガンに内蔵されたギアによって連続的に送られてくる
金属線を、ガス炎または電弧で短時間のうちにノズルの
近くで溶融しながら圧縮空気によって噴霧状に吹出すタ
イプのものと、 ガンに内蔵された溶融室で金属を予め溶融しておき、
これを圧縮空気とともに噴出するタイプのものとがある
が、の場合は溶融温度が250℃以下の低融点合金に
用いられる。
【0007】この発明の磁性体層には、上述の溶射一体
積層構造の磁性体層側の面に非磁性金属を溶射して非磁
性体保護層を一体に積層形成するのが好ましい。特にア
イロンがけにはスチームを使用することが多く、それに
よって磁性体層が腐蝕しやすいので、それを防止するた
めである。ここで用いられる非磁性金属としてはアルミ
ニウム、アルミニウム合金などが好ましいものとして挙
げられる。非磁性体保護層の厚みは10〜30μmが好まし
い。
【0008】
【実施例】以下、図に示す実施例に基づいてこの発明を
詳述する。なお、これによってこの発明が限定されるも
のではない。まず図1はこの発明の一実施例を示す概略
構成説明図、図2はその電気回路概略構成説明図であ
る。
【0009】さて図1及び図2において電磁誘導加熱式
アイロン装置Aはアイロン台1とアイロン本体(この発
明のアイロンに相当する)2とからなり、アイロン台1
は電源コード8を介して電力の供給を受ける主として整
流回路とインバータ回路とからなる電磁誘導加熱装置4
と、この装置4から高周波電流の供給を受ける電磁誘導
加熱コイル(以下、単に加熱コイルと称す)3と、主と
してこの加熱コイル3に発生する熱を外部へ放出するフ
アン9とからなる。なお、10はアイロン作業板、11
は外部空気の入口、12は空気出口、13は脚部、17
は図2の電気回路のメインスイッチである。
【0010】一方、アイロン本体2は、アイロン台1の
加熱コイル3によって加熱される被加熱体14から主と
してなる基体15と、この基体15の把手16とからな
る。そして被加熱体14は磁性体層5と、この磁性体層
5の上・下にそれぞれ形成された熱伝導体層6及び非磁
性体保護層7とからなる。図3は上述した被加熱体14
の各層の関係構造を説明する拡大構成説明図、図4はア
イロン台における加熱コイルまわりの構成説明である。
【0011】さて図3において、被加熱体14は、アル
ミニウム合金(例えばADC12)からなる熱伝導体層
6と、この熱伝導層6に磁性金属としてのステンレス鋼
(例えばSUS 430,厚さ約0.7mm)を溶射して溶射一体
積層構造として形成され、更にこの積層構造の磁性体層
5側の面に、非磁性体保護層7を非磁性金属としてのア
ルミニウム合金(例えばAl−Zn系合金,厚さ:約20
μm)を溶射して一体積層形成している。
【0012】次に図4において加熱コイル3は、細いエ
ナメル線を10数本より合わせたリッツ線を一平面内で
うず巻き状に巻いて構成され、アイロン作業板10の下
方の支持台18上に配置される。なお、19は支持台1
8の下方で、加熱コイル3に背向して設置された防磁用
フェライト板である。以上の構成を備えた電磁誘導加熱
式アイロン装置Aの作動を説明する。
【0013】まずアイロンがけを行うに当っては、電源
コード8を電源コンセント(図示省略)に差し込みアイ
ロン作業板10上にアイロンがけを行いたい衣類などを
載置しアイロン本体2を押しつける。かくしてアイロン
本体2の被加熱体14を構成する磁性体層5がアイロン
台1の加熱コイル3によって発生する高周波磁界によっ
て加熱され、衣類にアイロンがけが行われる。
【0014】ここで磁性体層5で発生した熱は熱伝導体
層6へ伝達されてアイロン本体(のベース面)全体を均
一に約200℃に加熱し良好なアイロンがけを可能にす
る。そして被加熱体14は、磁性金属体層5と熱伝導体
層6とが溶射一体積層構造に構成されているので両層の
熱膨張率の相異にかかわらず剥離を防止できる。また磁
性金属体層5の表面には非磁性金属体保護層7が溶射に
よって一体積層形成されているので、スチームにさらさ
れる磁性金属体層5の腐蝕の防止を十分行なうことがで
きる。
【0015】以上の実施例とは異なり、アイロン本体に
スチーム供給機構を付設することができる。図5は他の
実施例を示すアイロン本体の断面図である。図5におい
てアイロン本体22は内部に水タンク40を有し、この
水タンク40の底部の弁42をスチームスイッチ41を
押し下げることによって開放でき、それによって水を気
化室43内に送り込んで蒸気とし、噴射口44・45か
ら噴射できるようにしている。なお気化室43は熱伝導
体層26上に形成され、熱伝導体層26は図示しない加
熱コイルによって加熱された磁性体層25から熱の伝導
を受けて高温(約200℃)に維持されているので水の
供給を受ければ蒸気発生できる。
【0016】
【発明の効果】この発明によれば、アイロン本体の被加
熱部を熱伝導体層と磁性体層との溶射一体積層構造で構
成しているので、両体層の熱膨張率の差による剥離を防
止できる。更に、磁性体層の表面に非磁性金属を溶射し
て非磁性体保護層を一体積層形成すれば、スチームの使
用によって生じやすい磁性体層の腐蝕を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す概略構成説明図であ
る。
【図2】この実施例の電気回路概略説明図である。
【図3】被加熱体を構成する各層の関係を説明する拡大
構成説明図である。
【図4】アイロン台における加熱コイルまわりの構成説
明図である。
【図5】他の実施例を示すアイロン本体の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 アイロン台 2 アイロン(本体) 3 加熱コイル 4 電磁誘導加熱装置 5 磁性体層 6 熱伝導体層 7 非磁性体保護層 8 電源コード 9 フアン 10 アイロン作業板 11 外部空気の入口 12 空気出口 13 脚部 14 被加熱体(溶射一体積層構造) 15 基体 16 把手 17 メインスイッチ 18 支持台 19 フェライト板 A 電磁誘導加熱式アイロン装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁誘導によって加熱される被加熱部を
    コテ面に備えた電磁誘導加熱式アイロンにおいて、 前記被加熱部を、非磁性金属で形成された熱伝導体層
    と、この熱伝導体層の一方の面へ磁性金属を溶射して形
    成した磁性体層とからなる溶射一体積層構造としたこと
    を特徴とする電磁誘導加熱式アイロン。
  2. 【請求項2】 溶射一体積層構造の磁性体層側の面に更
    に非磁性金属を溶射して非磁性保護層を一体に積層した
    請求項1の電磁誘導加熱式アイロン。
JP16341795A 1995-06-29 1995-06-29 電磁誘導加熱式アイロン Pending JPH0910498A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19745863C2 (de) * 1997-10-16 2001-02-22 Bsh Bosch Siemens Hausgeraete Bügeleisen mit Bügeleisensohle
JP2009537209A (ja) * 2006-05-16 2009-10-29 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ ソールプレート
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