JPH09104286A - タンクローリ車用液体給排装置 - Google Patents

タンクローリ車用液体給排装置

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JPH09104286A
JPH09104286A JP29047195A JP29047195A JPH09104286A JP H09104286 A JPH09104286 A JP H09104286A JP 29047195 A JP29047195 A JP 29047195A JP 29047195 A JP29047195 A JP 29047195A JP H09104286 A JPH09104286 A JP H09104286A
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valve
seat plate
liquid
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Masahiro Ikeda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体をタンク本体内に液体が残留するのを防
止し、液体の排出後にはタンク本体内の洗浄作業等を簡
単にかつ確実に行えるようにする。 【解決手段】 タンク本体1内に操作機構13によって
昇降し、弁座板5の開口部5Aを開閉する有蓋筒状の底
弁体11を設けると共に、底弁体11内には回動レバー
18等によって弁座板5の開口部5Aを開閉する緊急弁
体15を設ける。また、底弁体11の筒状弁部11A下
端面にはリング状突起11Dを形成し、リング状突起1
1Dを弁座板5側の弁座シール7に離着座させる。そし
て、弁座シール7の上側面7Aを弁座板5の上側面5B
と略面一の平坦面として形成することにより、タンク本
体1内の液体を底弁ケース4側へ全て排出できるように
し、弁座板5の上側面5B上に液体が残留するのを防止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばガソリンや
灯油等の液体燃料を運搬するタンクローリ車のタンク本
体に液体を給排するのに好適に用いられるタンクローリ
車用液体給排装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、タンクローリ車に設けられ、液
体を収容するタンク本体と、該タンク本体の下部側に設
けられ、該タンク本体内に液体を給排すべく下向きに開
口した給排口と、一側が弁座板となって該給排口の下端
側に固着され、他側が外部配管用の接続部となった底弁
ケースと、該底弁ケースの弁座板に形成された開口部を
開閉すべく前記給排口内を上,下に昇降される底弁体と
からなるタンクローリ車用液体給排装置は知られてい
る。
【0003】そして、この種の従来技術によるタンクロ
ーリ車用液体給排装置では、例えばガソリン、軽油また
は灯油等の油液(液体)をタンク本体内から給油所の地
下タンク等内に排出させるときに、前記給排口内で底弁
体を上方へと移動させて、前記底弁ケースの開口部を開
弁することにより、タンク本体内の油液を前記給排口か
ら弁ケースの開口部を介して底弁ケース内へと流出させ
つつ、該底弁ケースの接続部に接続される外部配管等を
介して給油所の地下タンク内に積み降ろす。
【0004】一方、タンク本体内に油液を供給するとき
には、排出時と同様に底弁ケースの開口部を底弁体によ
り開弁し、油液を前記外部配管等を介してポンプ等によ
り底弁体の給排口からタンク本体内に積み込むようにし
ている。
【0005】ここで、前記弁座板の上側面には、例えば
底弁ケースの開口部外周を取囲むようにリング状の突起
部を形成すると共に、底弁体の下端側端面には該突起部
と対応した部位に環状のシール部材等を設ける構成とし
ている。そして、弁座板の開口部を底弁体によって閉弁
するときには、底弁体のシール部材を弁座板の突起部に
着座させ、該弁座板と底弁体との間をシール状態に保持
し、タンク本体内の油液が底弁ケースの開口部から外部
に漏洩するのを防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるタンクローリ車用液体給排装置では、底弁
ケースの弁座板に底弁ケースの開口部外周側を取囲むよ
うに環状の突起部を設ける構成としているから、底弁体
により底弁ケースの開口部を開弁し、タンク本体内の液
体を給排口から外部に排出したときにも、前記弁座板上
には突起部の周囲等に液体が残留することがあり、タン
ク本体内に収容する液体の入れ換え等を行うときに、タ
ンク本体の洗浄作業等に多大な労力を費やすという問題
がある。
【0007】特に、例えばトルエン等の化学薬品(以
下、危険物質という)をタンク本体内に収容して、外部
に排出するような場合には、危険物質が前記突起部によ
り弁座板上に残留してしまうことになり、このような状
態で、タンク本体内に他の化学薬品(液体)をタンク本
体内に供給した場合には、この液体と前記危険性物質と
が混合し、化学反応等を起こすことがあり、作業者等が
危険にさらされるという問題がある。
【0008】そして、上述したような危険性を回避する
ためには、タンク本体内に残留した液体を洗浄等によっ
て除去する必要が生じ、このような洗浄作業が面倒なも
のとなる上に作業に時間がかかってしまい、作業性が低
下してしまうという問題がある。
【0009】また、例えば特公昭56−312(以下、
他の従来技術という)には、タンクの下部に下側に向け
て開口した給排口を設け、該給排口には中央部が流入口
(開口部)となった弁座板を外周側の取付フランジ部を
介して取付けると共に、該弁座板の上側面には前記流入
口の外周を取囲むようにリング状の弁座シートを設け、
該弁座シート部に底弁体を離着座させる構成としたタン
クローリの底弁が開示されている。
【0010】しかし、このような他の従来技術において
も、弁座シールの径方向外側に位置して弁座板の周囲
(取付フランジ部)側に環状の窪みが形成されいるか
ら、タンク内の液体を排出するときに、これらの窪み内
に液体が残存してしまうという問題がある。
【0011】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は弁座板の開口部を開弁したとき
にタンク本体内から液体を全て排出でき、残液等の問題
を容易に解消できると共に、液体の排出後にはタンク本
体内の洗浄作業等を簡単、かつ確実に行うことができる
ようにしたタンクローリ車用液体給排装置を提供するこ
とを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、タンクローリ車に設けられ、液体を収
容するタンク本体と、該タンク本体の下部側に設けら
れ、該タンク本体内に液体を給排すべく下向きに開口し
た給排口と、一側が弁座板となって該給排口の下端側に
固着され、他側が外部配管用の接続部となった底弁ケー
スと、該底弁ケースの弁座板に形成された開口部を開閉
すべく前記給排口内を上,下に昇降される底弁体とから
なるタンクローリ車用液体給排装置に適用される。
【0013】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記底弁ケースは弁座板の上側面を平坦面とし
て形成すると共に、該弁座板には前記開口部の周囲に位
置し、上側面が該弁座板と略面一の平坦面となった環状
の弁座シールを設け、前記底弁体には該弁座シールに離
着座するリング状突起を設けたことにある。
【0014】このように構成することにより、底弁体を
底弁ケースの弁座板から離座させて開口部を開弁した場
合には、タンク本体内の液体は給排口から底弁ケース内
へと排出される。そして、タンク本体の液面レベルが弁
座シールの上側面に接近したときにも、この液体を弁座
シールの径方向外側から該弁座シールの上側面を介して
内側へと前記開口部側に向けて流出させることができ、
弁座板の上側面に液体が残存するのを防止することがで
きる。また、底弁体を閉弁したときにはリング状突起を
弁座シールに着座させることにより、底弁体と弁座シー
ルとの間をシール状態に保持することができ、弁座板の
開口部を確実に閉弁することができる。
【0015】さらに、請求項2に記載の発明が採用する
構成は、前記底弁体を、下端側端面に前記リング状突起
が設けられ、上端側に開閉操作用の操作部材が連結され
た有蓋筒状の弁体として形成し、該底弁体内には、前記
底弁ケースの下側から開閉操作され、前記弁座シールに
離着座することにより前記弁座板の開口部を開閉する補
助弁体を設けたことにある。
【0016】このように構成することにより、タンク本
体内の液体を通常に給排するときには操作部材によって
操作される底弁体により、弁座板の開口部を開閉するこ
とができ、緊急時には、底弁ケースの下側から操作され
る補助弁体によって弁座板の開口部を開閉することがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
タンクローリ車用液体給排装置を添付図面に従って詳細
に説明する。
【0018】ここで、図1ないし図5は本発明の実施例
を示している。
【0019】図中、1はタンクローリ車に搭載されたタ
ンク本体を示し、該タンク本体1は、内部が隔壁2によ
って複数の液室3,3(2個のみ図示)に画成され、各
液室3には液体として、例えばトルエン等の化学薬品、
またはガソリンや灯油等の油液が収容されるようになっ
ている。そして、タンク本体1の下部側となる底部1A
には、基端側が各液室3内にそれぞれ開口し、先端側
(下端側)が下側に向けて突出した筒状の各給排口1B
(一個のみ図示)が形成されている。また、該給排口1
Bの下端側には径方向外側に向けて環状のフランジ部1
Cが延設され、該フランジ部1Cには後述の底弁ケース
4が一体に取付けられている。
【0020】4はタンク本体1の各給排口1B側に設け
られた底弁ケースを示し、該底弁ケース4は略L字状の
管体からなり、その一側には径方向外側に環状をなして
延びた厚肉の弁座板5が一体形成され、他側には接続部
としての環状の接続フランジ6が一体形成されている。
そして、弁座板5はその中央部に位置した内周側が開口
部5Aとなっている。また、底弁ケース4の中間部には
略水平方向に突出したボス部4Aが形成されている。
【0021】ここで、弁座板5の上側面5Bは、図2な
いし図5に示す如く平坦面として形成され、その径方向
内側部位には開口部5Aの外周側を外側から取囲むよう
に断面略凹状をなした環状溝5Cと、さらに該環状溝5
Cの外周を外側から取囲むように断面略L字状をなした
浅底の切欠溝5Dとが形成されている。そして、弁座板
5は切欠溝5Dよりも径方向外側部位が環状のフランジ
部5Eとなり、該フランジ部5Eはタンク本体1のフラ
ンジ部1Cにボルト(図示せず)等を介して一体化した
状態で固着されている。
【0022】7は底弁ケース4の弁座板5に設けられた
弁座シールを示し、該弁座シール7は樹脂材料等からリ
ング状に形成され、弁座板5の環状溝5C内に後述の押
えリング8を介して嵌着されている。ここで、弁座シー
ル7は図2ないし図5に示す如く、弁座板5の環状溝5
Cの形状と対応するように断面略長方形に形成され、そ
の厚さ寸法は環状溝5Cの溝深さと一致するように設定
されている。これによって、弁座シール7は、その上側
面7Aが弁座板5の上側面5Bよりも僅かに(例えば、
切欠溝5Dの深さ分だけ)低い高さ位置に配設され、該
上側面5Bと上側面7Aとは互いに連続した略面一の平
坦面をなすようになっている。
【0023】8は押えリングで、該押えリング8はリン
グ状の薄板として形成され、弁座板5の切欠溝5D内に
ボルト(図示せず)等を介して固着されている。そし
て、押えリング8はその内周端を切欠溝5Dと環状溝5
Cとの境界部よりも径方向内側まで僅かに伸長させるこ
とにより、弁座シール7の抜止めを行っている。
【0024】9,9,…はタンク本体1の給排口1B内
を円柱形状をなして上,下方向に延びた4本の支柱(2
本のみ図示)を示し、該各支柱9は上,下両端にそれぞ
れおねじ部9A(下端側は図示せず)等が形成され、そ
の下端側は底弁ケース4の弁座板5に一体的に取付けら
れている。そして、各支柱9の上端側に位置するおねじ
部9Aにはナット9C等を介して後述の上部ホルダ10
が取付けられている。
【0025】10は弁座板5の上側面5Bに対向して、
各支柱9の上端に取付けられた上部ホルダを示し、該上
部ホルダ10は段付筒状に形成され、その中央部には内
周側にめねじ部10Aが形成された筒状部10Bが上向
きに突設されている。そして、上部ホルダ10は筒状部
10B内に後述する弁軸14のおねじ部14Aを螺合さ
せ、底弁体11が弁座板5に離,着座できるように、弁
軸14を回転可能な状態で保持している。
【0026】11はタンク本体1内に位置して弁座シー
ル7に離,着座する有蓋筒状の底弁体を示し、該底弁体
11は、弁座シール7にほぼ対応する径をもって円筒状
に形成された筒状弁部11Aと、該筒状弁部11Aの上
端部に一体形成された円板状の蓋部11Bと、該蓋部1
1Bの中央部から上向きに突設された小径の嵌合筒部1
1Cとから大略構成されている。
【0027】ここで、底弁体11の筒状弁部11Aには
その下端側端面に、図2ないし図5に示す如く断面略半
円形状のリング状突起11Dが一体形成され、底弁体1
1が弁座シール7に着座するときには、該リング状突起
11Dが弁座シール7の上側面7Aを弾性的に押圧する
ことにより、底弁体11と弁座板5との間のシール性を
保持し、弁座板5の開口部5Aを確実に閉弁する。ま
た、前記蓋部11Bの上側面は、径方向内側から外側に
向けて下向きに傾斜した傾斜面として形成されている。
【0028】また、嵌合筒部11Cの周壁部には、周方
向に互いに離間して径方向に延びた複数のねじ穴11C
1 ,11C1 が形成されると共に、該各ねじ穴11C1
にはボルト12,12(いずれも2個のみ図示)が螺合
している。そして、各ボルト12の先端部を嵌合筒部1
1Cの内周面へと突出させ、後述する弁軸14の環状溝
14B内に係合させることによって、底弁体11は弁軸
14の先端側に回転可能に取付けられている。
【0029】さらに、筒状弁部11Aの下端側外周には
一対の爪部11E,11Eが径方向外向きに突設されて
いる。そして、該各爪部11Eはその先端側が各支柱9
の外形と対応するように略凹湾曲状をなして、押えリン
グ8の径方向で互いに対向した一対の各支柱9の外周面
に係合し、底弁体11が該弁軸14と共に回転されるの
を規制している。これによって、底弁体11は前記各支
柱9によって廻止め状態に保持されつつ、タンク本体1
内を上下方向に移動し、弁座板5の開口部5Aを開閉す
る。
【0030】13は操作機構を示し、該操作機構13は
底弁体11の嵌合筒部11C側に連結された開閉操作用
の操作部材としての弁軸14と、該弁軸14の上端側に
連結された後述の操作軸27および操作ハンドル26等
から構成されている。ここで、弁軸14は中間部外周に
上部ホルダ10のめねじ部10Aに螺合するおねじ部1
4Aが形成されると共に、その上端にはコ字型の取付ブ
ラケット14Cが一体形成されている。
【0031】そして、弁軸14の外周には、該弁軸14
の先端部とおねじ部14Aの下端部との間に位置して、
周方向に断面略凹状の環状溝14Bが形成され、該環状
溝14Bの溝幅は前記各ボルト12の直径とほぼ対応し
ている。
【0032】15は底弁体11内に位置して弁座シール
7に離,着座する補助弁体としての有蓋筒状の緊急弁体
を示し、該緊急弁体15は、弁座板5の開口部5Aより
も小径に形成された筒状部15Aと、該筒状部15Aの
上端部に一体形成され、その外径が弁座シール7の内径
よりも若干大きくなった蓋部15Bと、該蓋部15Bの
下面側中央から下向きに突設され、後述のスライドバー
20の上端側に連結された一対のボス部15C,15C
とから大略構成されている。
【0033】ここで、前記蓋部15Bの外周部には、図
2ないし図5に示す如く環状の突起部15Dが下向きに
突設され、蓋部15Bが弁座シール7に着座するときに
は、前記環状の突起部15Dが弁座シール7の上側面7
Aを弾性的に押圧することにより、蓋部15Bと弁座板
5の上側面5Bとの間のシール性を確実に保持し、弁座
板5の開口部5Aを確実に閉弁する。
【0034】そして、緊急弁体15は常時は開弁位置に
おかれ(図5の状態)、この状態では弁座板5の開口部
5Aと筒状部15Aの外周面との間に、タンク本体1内
の油液が底弁ケース4へ流出するのを許す僅かな隙間が
形成されると共に、緊急時には回転レバー18を操作す
ることにより、閉弁位置(図4の状態)におかれる構成
となっている。
【0035】16は駆動軸を示し、該駆動軸16は底弁
ケース4内にボス部4Aを介して水平方向に挿通され、
該ボス部4A内に回転可能に支持されると共に、先端側
が断面略四角状の角柱部16Aとなって底弁ケース4か
ら突出している。そして、駆動軸16は後述のベルクラ
ンク17、回動レバー18およびスライドバー20等と
共に緊急閉鎖手段を構成している。
【0036】17は底弁ケース4の外側から駆動軸16
を回動操作するベルクランクを示し、該ベルクランク1
7は一端側が底弁ケース4内から外部に突出する駆動軸
16の突出端側に固着されている。
【0037】18は駆動軸16と一体的に回動するよう
に底弁ケース4内に設けられた回動レバーを示し、該回
動レバー18は駆動軸16の角柱部16Aに係合すべ
く、内周側に断面略四角状の角穴19が形成された筒状
部18Aと、該筒状部18Aから前記ベルクランク17
とは逆方向に突出形成されたストッパ部18Bと、前記
ベルクランク17、ストッパ部18Bに対して略90度
の角度をもって筒状部18Aから突出形成されたレバー
部18C,18Cとから大略構成され、該回動レバー1
8の筒状部18Aは、角穴19内に駆動軸16の角柱部
16Aが嵌着され、該駆動軸16に対して廻止め状態で
固着されている。
【0038】20は緊急弁体15から下向きに垂下され
たスライドバーを示し、該スライドバー20は、上端側
がピン21を介して緊急弁体15のボス部15Cに回動
可能に連結され、下端側が弁座板5の開口部5Aを介し
て底弁ケース4内へと延びている。そして、スライドバ
ー20は下端側はピン22を介して回動レバー18のレ
バー部18Cに回動可能に連結されている。
【0039】23はベルクランク17に連結されたワイ
ヤを示し、該ワイヤ23の一端側は図1に示す如く、例
えば車両の後部に設けられた緊急レバー24に連結さ
れ、該緊急レバー24を図1中の矢示A方向に回動動作
したときに、該ワイヤ23は矢示B方向に引張り操作さ
れ、ベルクランク17,駆動軸16、回動レバー18お
よびスライドバー20等を介して、緊急弁体15を閉弁
位置(図4の状態)に回動操作するようになっている。
【0040】25は上端側が上部ホルダ10の外周部に
固着され、下端側が弁座板5の上側面5Bに固着された
円筒状のフィルタを示し、該フィルタ25は油液の排出
時にタンク本体1内から給排口1B内へ流出する油液を
濾過するものである。
【0041】26はタンク本体1の上部1Dに回動可能
に設けられた操作ハンドルを示し、該操作ハンドル26
は操作軸27の上端側に取付けられ、該操作軸27はピ
ン28等を介して弁軸14の取付ブラケット14Cに連
結されている。そして、操作軸27は、操作ハンドル2
6の回動動作に応じて弁軸14を回動させ、弁座板5の
開口部5Aを開閉するようになっている。
【0042】なお、タンク本体1の上部1Dには各液室
3毎に、空気導入弁(図示せず)が設けられ、該空気導
入弁は各給排口1Bが開いたときに開弁して液室3内へ
の空気の流入を許し、タンク本体1内が負圧状態となる
のを防止して各液室3の油液を円滑に排出できるように
している。
【0043】本実施例によるタンクローリ車用液体給排
装置は上述の如く構成され、図1に示すようにタンク本
体1の各液室3内から給油所の地下タンク29内に油液
を補給するときには、外部配管用としての給排パイプ3
0を底弁ケース4の接続フランジ6に接続し、作業者が
タンク本体1の上部1D上に登り、操作ハンドル26を
回転操作することにより、操作軸27を介して弁軸14
を回転させる。
【0044】このとき、弁軸14は上部ホルダ10のめ
ねじ部10Aに螺合し、弁軸14の環状溝14B側に各
ボルト12の先端部に対して回転摺動すると共に、底弁
体11の各爪部11Eは各支柱9の外周面に対して係合
し上方向に摺動する。
【0045】この結果、底弁体11は各支柱9により廻
り止め状態に保持されつつ、タンク本体1内を上向きに
移動し、該弁軸14の移動により底弁体11のリング状
突起11Dを弁座シール7の上側面7Aから離座させ、
液室3内は底弁ケース4および給排パイプ30等を介し
て地下タンク29内へと連通するようになる。また、こ
のときにタンク本体1の上部1D側では、操作ハンドル
26によって空気導入弁も開弁し、タンク本体1内の液
面高さが変化してもタンク本体1の内圧が変化すること
はなく、液室3内の油液は地下タンク29内に向けて円
滑に流入する。
【0046】ここで、弁座板5の上側面5Bおよび弁座
シール7の上側面7Aは、互いに略面一をなした平坦面
として形成されているから、タンク本体1内の油液は、
その液面がタンク本体1内から給排口1B内まで下降
し、さらに前記上側面5B上まで接近したときでも、こ
の油液は上側面7A上を径方向外側から内側に向けて開
口部5A内へと円滑に流出できる。
【0047】また、上部ホルダ10の上面は傾斜面とし
て形成されているから、上部ホルダ10上に残存する油
液も径方向内側から外側に向けて弁座板5側へと排出さ
せることができる。この結果、開弁時には図5に示すよ
うに、タンク本体1内の油液を給排口1Bから矢示C方
向へ向けて底弁ケース4内へ全て排出させることができ
る。
【0048】さらに、タンク本体1と地下タンク29と
の間で給排パイプ30の接続が外れたり、該給排パイプ
30が破損したりしたような緊急時には、緊急レバー2
4を操作してワイヤ23を図1中の矢示B方向に引張操
作すると、ベルクランク17を介した駆動軸16が回動
レバー18を回動させ、スライドバー20が緊急弁体1
5を図4に示す如く閉弁位置に保持する。そして、この
ときは緊急弁体15と弁座シール7の上側面7Aとの間
が突起部15Dを介してシール状態に保持されるから、
これによって弁座板5の開口部5Aが確実に閉弁され、
給排口1Bからの油液等の給排を同時に停止することが
でき、ガソリン等を周囲にまき散らす危険を最小限に抑
えることができる。
【0049】一方、タンク本体1内に油液を供給するに
は、底弁ケース4の接続フランジ6に供給パイプ(図示
せず)を接続し、排出時と同様にして弁座板5の開口部
5Aをおよび空気導入弁を開弁させ、接続フランジ6側
から図示しないポンプ等によりタンク本体1内に油液を
圧送するようにして行う。そして、油液の供給が完了し
た後には、操作ハンドル26の操作によって弁座板5を
リング状突起11Dを介して弁座シール7の上側面7A
上に着座させることにより、弁座板5の開口部5Aを確
実に閉弁することができ、タンク本体1内の油液が開口
部5Aから底弁ケース4側に漏洩するのを確実に防止す
ることができる。
【0050】かくして、本実施例によれば、タンク本体
1内の油液の排出時には、底弁体11により弁座板5の
開口部5Aを開弁することによって、タンク本体1内の
油液を弁座板5上に残存させることなく、各給排口1B
から底弁ケース4、給排パイプ30等を介して外部に全
て排出させることができる。
【0051】従って、油液または化学薬品等の液体を排
出した後には、タンク本体1の内壁面等に付着した僅か
な液等を洗浄するだけで、タンク本体1内を残液のな
い、清掃化した状態に保持することができる。これによ
って従来技術で述べたように、タンク本体1内に液体を
供給するときに、タンク本体1内に残存した危険物質等
と液体とが混合してしまうような危険性を確実に防止す
ることができ、作業者の安全性を確保できると共に、液
体の除去(洗浄)作業を短時間で行うことができ、作業
性を大幅に向上できる。
【0052】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、請求
項1に記載の如く、底弁ケースに設けられた弁座板の上
側面を平坦面として形成すると共に、該弁座板には開口
部の周囲に位置し、上側面が該弁座板と略面一の平坦面
となった環状の弁座シールを設ける構成としたから、前
記弁座板の開口部を底弁体により開弁したときには、タ
ンク本体内の液体を該タンク本体内に残留させることな
く、底弁ケース側に全て排出させることができる。従っ
て、液体を排出した後には、タンク本体の内壁等に付着
した液体を洗浄するだけで、該タンク本体内から残留液
体を確実に取除くことができ、作業時の安全性を高める
ことができると共に、タンク本体内の洗浄作業等を短時
間でしかも簡単に行え、作業性を大幅に向上させること
ができる。
【0053】また、弁座シールに離着座するリング状突
起を底弁体に設ける構成としたから、底弁体によって弁
座板の開口部を確実に開閉させることができると共に、
タンク本体内からの液体の漏洩を確実に防止することが
できる。
【0054】さらに、請求項2に記載の発明では、緊急
時等には底弁体内に設けられた補助弁体を底弁ケースの
下側から開閉操作することにより、弁座板の開口部を閉
弁することができ、タンク本体内からの液体の流出を即
座に遮断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるタンクローリ車用液体給
排装置をタンクローリ車と共に示す全体図である。
【図2】図1中の液体給排装置を示す図3中の矢示II−
II線に沿った拡大断面図である。
【図3】図2中の矢示III−III方向断面図である。
【図4】図3中に示す弁座板の開口部を底弁体によって
開弁した状態を示す要部拡大図である。
【図5】図3中に示す弁座板の開口部を補助弁体によっ
て閉弁した状態を示す要部拡大図である。
【符号の説明】
1 タンク本体 1A 底部 1B 給排口 4 底弁ケース 5 弁座板 5A 開口部 5B 上側面 6 接続フランジ(接続部) 7 弁座シール 7A 上側面 11 底弁体 11D リング状突起 14 弁軸(操作部材) 15 緊急弁体(補助弁体) 15D 突起部 29 地下タンク 30 給排パイプ(外部配管)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンクローリ車に設けられ、液体を収容
    するタンク本体と、該タンク本体の下部側に設けられ、
    該タンク本体内に液体を給排すべく下向きに開口した給
    排口と、一側が弁座板となって該給排口の下端側に固着
    され、他側が外部配管用の接続部となった底弁ケース
    と、該底弁ケースの弁座板に形成された開口部を開閉す
    べく前記給排口内を上,下に昇降される底弁体とからな
    るタンクローリ車用液体給排装置において、前記底弁ケ
    ースは弁座板の上側面を平坦面として形成すると共に、
    該弁座板には前記開口部の周囲に位置し、上側面が該弁
    座板と略面一の平坦面となった環状の弁座シールを設
    け、前記底弁体には該弁座シールに離着座するリング状
    突起を設けたことを特徴とするタンクローリ車用液体給
    排装置。
  2. 【請求項2】 前記底弁体は、下端側端面に前記リング
    状突起が設けられ、上端側に開閉操作用の操作部材が連
    結された有蓋筒状の弁体として形成し、該底弁体内に
    は、前記底弁ケースの下側から開閉操作され、前記弁座
    シールに離着座することにより前記弁座板の開口部を開
    閉する補助弁体を設ける構成としてなる請求項1に記載
    のタンクローリ車用液体給排装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6090489A (en) * 1995-12-22 2000-07-18 Toto, Ltd. Method for photocatalytically hydrophilifying surface and composite material with photocatalytically hydrophilifiable surface

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS56118898U (ja) * 1980-02-12 1981-09-10

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