JPH09104047A - 成形機用シリンダ及びその製造方法 - Google Patents

成形機用シリンダ及びその製造方法

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JPH09104047A
JPH09104047A JP7262750A JP26275095A JPH09104047A JP H09104047 A JPH09104047 A JP H09104047A JP 7262750 A JP7262750 A JP 7262750A JP 26275095 A JP26275095 A JP 26275095A JP H09104047 A JPH09104047 A JP H09104047A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は高頻度の高速高圧の負荷に耐え得
る強度を有した耐摩耗耐食性合金をシリンダ母材内面に
被覆してなる成形機用シリンダ及びその製造方法を提供
することを目的とする。 【解決手段】重量比でC0.01〜0.5%、Si2.5〜10.0%、M
n0.5〜1.5%、Cr5.0〜10.0%、B2.0〜6.0%、Co5.0〜3
5.0%、Fe25.0%以下を含み、残部Ni及び不可避的不純
物からなるNi基合金をシリンダ母材の内面に遠心被覆し
たシリンダを700℃から1,000℃の間で、10分以上24
時間以下加熱し、その後、550℃以下に冷却する。この
熱処理によりシリンダ母材内面被覆層からはCrとBとか
らなる金属間化合物が析出し、シリンダ母材内面被覆層
は著しく強化され、シリンダの耐圧強度が従来品に比べ
て著しく向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシリンダ母材内面に
耐摩耗耐食性合金を遠心被覆したプラスチック等の射出
または押出成形に用いる成形機用シリンダ及びその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、プラスチックの射出成形機用シ
リンダのシリンダ母材内面には、成形中の樹脂または樹
脂に加えた添加剤による摩耗や腐食を防止するため、耐
摩耗性と耐食性を兼ね備えた合金が要求される。この要
求に応え、遠心被覆法によるシリンダ母材内面への被着
合金としてCr5.0〜10.0%、B2.5〜4.0%、Ni40.0〜45.0
%、Co40.0〜45.0%からなるNi-Co基合金、Cr5.0〜10.0
%、B2.5〜4.0%、Ni2.0%以下、残部CoからなるCo基合
金、Cr5.0〜10.0%、B2.5〜4.0%、Si2.5〜10.0%、Co35.0
〜45.0%、残部NiからなるNi基合金等がある。これらの
合金をシリンダ母材内面に遠心被覆法により被着した射
出成形機用シリンダが開発されている。しかし、いずれ
の合金もCoの含有量が40%以上であるため、射出成形機
用シリンダの製造原価はたいへん高くなる。
【0003】そこで、Co含有量を低減しても、耐摩耗性
と耐食性を劣化させず、同等もしくはそれ以上の性能を
有する合金について検討した結果、Ni、Co、Siの相乗効
果により、Coの含有量を低減しても、耐摩耗耐食性に優
れた合金が得られることが見いだされた。このNi基耐摩
耗耐食性合金は、特公昭56−53626号において、
射出成形機用シリンダ内面の遠心被覆用耐摩耗耐食性合
金として開示されている。前記合金はCr5.0%〜10.0%、B
2.5%〜4.0%、Si2.5%〜10.0%、Co5.0%〜35.0%、残部Niか
らなる組成を有するものであり、CoとNiの含有量との関
係からSiの含有量を調整し、耐摩耗耐食性合金としたも
のである。この合金は、硬さがHRC54以上と従来の耐摩
耗耐食性合金に比べて高い硬度を有するのが特徴であ
り、射出成形機用シリンダのシリンダ母材内面に被覆す
ることにより、射出成形機用シリンダの性能を向上させ
ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし近年、消費者は
より高品質でかつより低コストの製品を求めている。こ
のような社会経済状況において、これらの成形機用シリ
ンダには以下の課題が課されている。すなわち、 成形物の高品質化を図る。 成形サイクルタイムの短縮化を図り、生産性を向上さ
せ、製品の低コスト化を目指す。 の課題である成形物の高品質化を図るためには、高圧
で成形を行わなければならず、の課題である成形サイ
クルタイムの短縮化を図るためには、高速で成形を行わ
なければならない。このように高速高圧で成形を行った
場合、成形機用シリンダのシリンダ母材内面には、膨
張、収縮の応力が繰り返し頻繁にかかることになり、シ
リンダ母材内面への負荷が非常に大きくなる。そのた
め、高頻度の高速高圧の負荷に耐え得る強度を有した耐
摩耗耐食性合金をシリンダ母材内面に被覆することが必
要となるのである。
【0005】以上の点に鑑みると、特公昭56−536
26号のNi基耐摩耗耐食性合金等、従来の耐摩耗耐食性
合金では、強度の点でさらに改良する余地があり、たと
えこれらをシリンダ母材内面遠心被覆用合金に適用した
としても、上記課題を解決しうる成形機用シリンダとは
ならない。そこで、本発明は、昨今のニーズに応える強
度を有した耐摩耗耐食性合金をシリンダ母材内面に被覆
した成形機用シリンダ及びその製造方法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに本発明請求項1記載の成形機用シリンダは、重量比
でC0.01〜0.5%、Si2.5〜10.0%、Mn0.5〜1.5%、Cr5.0
〜10.0%、B2.0〜6.0%、Co5.0〜35.0%、Fe25.0%以下
を含み、残部Ni及び不可避的不純物からなり、析出物に
より析出強化されたNi基合金が、シリンダ母材内面に被
覆されてなることを特徴とする。また請求項2記載の成
形機用シリンダは、重量比でC0.01〜0.5%、Si2.5〜10.
0%、Mn0.5〜1.5%、Cr5.0〜10.0%、B2.0〜6.0%、Co
5.0〜35.0%、Fe25.0%以下を含み、残部Ni及び不可避
的不純物からなるNi基合金をシリンダ母材内面に遠心被
覆した後、熱処理することにより析出物を析出させ、析
出強化してなることを特徴とする。また請求項3記載の
成形機用シリンダは、請求項1または請求項2に記載の
析出物が金属間化合物であることを特徴とする。また請
求項4記載の成形機用シリンダは、請求項1または請求
項2に記載の析出物がCrとBとからなる金属間化合物で
あることを特徴とする。また請求項5記載の成形機用シ
リンダは、請求項1ないし請求項4のいずれか一に記載
の熱処理が、700℃から1,000℃の間で、10分以上24
時間以下加熱後、550℃以下に冷却し、その後は必要に
応じて歪取り熱処理が適宜施されることを特徴とする。
但し歪取り熱処理は不要なときは省いてもよい。
【0007】本発明請求項6記載の成形機用シリンダの
製造方法は、重量比でC0.01〜0.5%、Si2.5〜10.0%、M
n0.5〜1.5%、Cr5.0〜10.0%、B2.0〜6.0%、Co5.0〜3
5.0%、Fe25.0%以下を含み、残部Ni及び不可避的不純
物からなるNi基合金をシリンダ母材内面に遠心被覆した
後、熱処理することにより析出物を析出させ、析出強化
してなる成形機用シリンダを得ることを特徴とする。ま
た請求項7記載の成形機用シリンダの製造方法は、請求
項6に記載の析出物が金属間化合物であることを特徴と
する。また請求項8記載の成形機用シリンダの製造方法
は、請求項6に記載の析出物がCrとBとからなる金属間
化合物であることを特徴とする。また請求項9記載の成
形機用シリンダの製造方法は、請求項6ないし請求項8
のいずれか一に記載の熱処理が、700℃から1,000℃の間
で、10分以上24時間以下加熱後、550℃以下に冷却
し、その後は必要に応じて歪取り熱処理を適宜施すこと
を特徴とする。但し、歪取り熱処理は不要なときは省い
てもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て説明する。重量比でC0.01〜0.5%、Si2.5〜10.0%、M
n0.5〜1.5%、Cr5.0〜10.0%、B2.0〜6.0%、Co5.0〜3
5.0%、Fe25.0%以下を含み、残部Ni及び不可避的不純
物からなるNi基合金を、例えば特公昭56−53626
号に記載された遠心被覆法と類似の遠心被覆法により、
鋼製のシリンダ母材内面に被覆する。その後図1に示す
熱処理を施す。図1は本発明の熱処理の一実施例を示
す。上記によりNi基合金でシリンダ母材の内面に遠心被
覆層を形成したシリンダを700℃から1,000℃の間で、1
0分以上24時間以下加熱し、その後、550℃以下に冷
却する。その後はさらに必要があれば、550℃以上に再
加熱し、炉内に放置冷却する歪取り熱処理を施す。歪み
取り熱処理は省略してもよい。Ni基合金をシリンダ母材
内面に被覆後、そのシリンダに700℃から1000℃までの
温度範囲で10分以上24時間以下加熱する熱処理を施すこ
とにより、シリンダ母材内面被覆層からCrとBとからな
る金属間化合物が析出する。
【0009】この結果、シリンダ母材内面被覆層におけ
るマトリックス結晶粒内の転位の運動が阻止されるた
め、シリンダ母材内面被覆層は著しく強化され、Ni基合
金の抗折力、シリンダの耐圧強度が従来品に比べて著し
く向上する。このシリンダを成形機用シリンダに適用し
た場合には、優れた性能を発揮する。
【0010】なお、Ni基耐摩耗耐食性合金の成分範囲限
定理由について以下に述べる。 C:基地中に固溶して強度を付与する成分であり、より
多く添加すると炭化物を形成して硬度を上げることがで
きる。しかし、0.01%未満の添加量ではその効果がな
い。また0.5%を越えて添加すると耐摩耗性を劣化し、脆
性を増す。従ってCの添加量は重量比で0.01〜0.5%の範
囲とする。 Si:脱酸元素として必要な成分であり、Cr、Ni、Coなど
と金属間化合物を形成して硬度を上げることができる。
2.5%未満の添加量ではその効果がなく、10.0%を越えて
添加すると、硬くなりすぎて、脆性を増す。従ってSiの
添加量は2.5〜10.0%の範囲とする。 Mn:脱酸元素として必要な成分であり、溶融温度を下げ
る効果がある。しかし、0.5%未満の添加量ではその効果
がなく、1.5%を越えて添加すると、耐食性が劣化する。
従って、Mnの添加量は0.5〜1.5%の範囲とする。 Cr:基地中に固溶して耐摩耗性を改善すると共に、組織
中に高硬度の金属間化合物を析出させ、合金の硬さを向
上させるのに効果がある。しかし、5%未満の添加量では
その効果がなく、金属間化合物の析出も見られない。1
0.0%を越えて添加すると脆性を増す。従ってCrの添加量
は5.0〜10.0%の範囲とする。なお、Crの添加量が6.0%以
上9.0%以下のとき特に靱性が高く、十分な耐摩耗性が得
られる。また、このとき金属間化合物が多く析出される
ため、合金の硬さを向上させるのに特に効果がある。 B:組織中に高硬度の金属間化合物を析出させ、合金の
硬さを向上させるのに効果がある。しかし、2.0%未満の
添加量では硬さが不十分であり、6.0%を越えて添加する
と、脆性を示すとともに、遊離のBが析出される。従っ
てBの添加量は2.0〜6.0%の範囲とする。なお、特に靱性
が高くなり、十分な硬度を得るためのより望ましいBの
添加量範囲としては2.5%以上3.5%以下である。 Co:CrおよびBと化合して合金に高硬度と耐食性を与え
る。しかし、5.0%未満の添加量ではその効果がなく、3
5.0%を越えて添加すると、Coの含有量の増大に伴い、製
造原価が上昇する。従ってCoの添加量は5.0〜35.0%の範
囲とする。 Fe:適量を添加すると靱性を増し、かつ熱膨張係数を小
さくすることができ、被覆層のクラックを防止する。し
かし25.0%を越えて添加すると、耐食性を低下させると
共に硬度も低下する。従ってFeは25.0%以下添加する。 Ni:高硬度と耐食性を与えるための合金基として残量と
する。
【0011】本発明Ni基耐摩耗耐食性合金の熱処理条件
の限定理由は次ぎの通りである。熱処理が700℃未満の
ときは、マトリックス結晶粒内に十分な量の析出物が得
られないので、マトリックスが強化されない。また、10
00℃を越えると合金が溶融し始める。従って、熱処理温
度範囲は700℃以上1000℃以下とする。次ぎに、上記の
熱処理に加熱保持する時間が10分未満のときは十分な析
出反応が起こらず、マトリックスが強化されない。ま
た、24時間を越えると析出反応が飽和して進行しなくな
るとともに、コストが高くなり、非経済的になる。従っ
て、加熱保持する時間は10分以上24時間以下とする。そ
の後さらに必要があれば、歪取り熱処理を適宜施すが、
本発明はこれを限定するものではなく、不要の場合には
省略してもよい。
【0012】
【実施例】Ni基耐摩耗耐食性合金を内径39mmの鋼製シリ
ンダ母材内面に遠心被覆した外径110mm、内径35mm、長
さ830mmの射出成形機用シリンダの実施例と比較例につ
いて説明する。 (実施例) 重量比でC0.09%、Si2.58%、Mn0.95%、Cr6.78%、B
2.53%、Co9.10%、Fe8.43%、残部Ni及び不可避的不純
物からなるNi基合金を特公昭56−53626号に記載
された遠心被覆法と類似の方法で前記鋼製シリンダ母材
内面に遠心被覆した。 により得たシリンダを930℃まで45分間で加熱
し、930℃で45分間保持した。 その後9分間で450℃までシリンダを回転しながら冷
却した。 その後630℃に再加熱保持した後、炉の中で放置冷却
する歪み取り熱処理を施した。
【0013】の過程でNi基合金を射出成形機用シリン
ダのシリンダ母材内面に被覆させた後、さらにとの
過程で熱処理し、さらにの過程で歪み取り熱処理を施
した。このシリンダ内面のNi基合金の金属組織を1000倍
に拡大して調べると、図2(a)に示すようにマトリッ
クス結晶粒内にCrとBとからなる金属間化合物が析出し
ていることが判明した。この金属間化合物が析出した内
面被覆層から幅4mm、厚み1.5mm、長さ40mmの抗折力試験
片を採取し、抗折力を測定した。さらに、抗折力をもと
にして、被覆層及び母材の諸特性値を用いてシリンダと
しての耐圧強度を計算により求めた。
【0014】(比較例)本発明の比較例として、Ni基耐
摩耗耐食性合金を遠心被覆した従来の射出成形機用シリ
ンダについて説明する。 重量比でC0.08%、Si2.67%、Mn0.94%、Cr6.78%、B
2.65%、Co9.63%、Fe7.54%、残部Ni及び不可避的不純
物からなるNi基合金を前記実施例シリンダと同じ条件で
遠心被覆し、その後630℃に再加熱する歪取り熱処理を
施した。この比較例のシリンダにおける被覆合金は、実
施例のそれと同じ成分系である。しかし図1の熱処理過
程を経ていず、シリンダ母材内面被覆層からは図2
(b)に示すように、CrとBとからなる金属間化合物の
析出はみられなかった。この金属間化合物が析出してい
ない内面被覆層から、実施例と同様にして抗折力を測定
するとともに、シリンダとしての耐圧強度を求めた。
【0015】(評価試験)実施例と比較例の合金の抗折
力、硬さ(HRC)及びシリンダの耐圧強度を比較して表1
に示す。実施例のNi基耐摩耗耐食性合金を内面に被覆し
たシリンダの合金抗折力は100kg/mm2であった。一方比
較例のNi基耐摩耗耐食性合金を内面に被覆したシリンダ
の合金抗折力は70.2kg/mm2であった。すなわち、比較例
のシリンダに対して、実施例のシリンダは、内面の被覆
層にCrとBとからなる金属間化合物が析出しているた
め、シリンダ被覆層合金の抗折力が著しく向上してい
る。また、被覆層合金の硬さ(HRC)を比較すると、実
施例のHRCは56であり、比較例のHRCは54であった。すな
わち、実施例の被覆層合金は従来の被覆層合金に比肩す
る硬さを有することが認められた。シリンダ全体の耐圧
強度に関しては、実施例のシリンダは45kg/mm2であり、
比較例のシリンダは28kg/mm2であった。耐圧強度に関し
ても、内面被覆層が析出強化されたシリンダは従来のシ
リンダに比べて著しく向上した。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明の成形機用シリンダ
の製造方法によれば、シリンダの合金被覆層の抗折力が
著しく向上し、優れた強度を有する合金被覆層を備えた
成形機用シリンダを得ることができる。このシリンダは
高頻度の繰り返し高速高圧の負荷に耐えることができ、
その結果、高品質の製品を得ることができる。また、成
形サイクルタイムの短縮化を図り、生産性が向上するた
め、低コストの製品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のシリンダの熱処理履歴
【図2】 (a)本発明のシリンダ母材内面Ni基耐摩耗
耐食性合金被覆層の金属組織 (b)比較例のシリンダ母材内面Ni基耐摩耗耐食性合金
被覆層の金属組織との比較写真

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量比でC0.01〜0.5%、Si2.5〜10.0
    %、Mn0.5〜1.5%、Cr5.0〜10.0%、B2.0〜6.0%、Co5.
    0〜35.0%、Fe25.0%以下を含み、残部Ni及び不可避的
    不純物からなり、析出物により析出強化されたNi基合金
    が、シリンダ母材内面に被覆されてなる成形機用シリン
    ダ。
  2. 【請求項2】 重量比でC0.01〜0.5%、Si2.5〜10.0
    %、Mn0.5〜1.5%、Cr5.0〜10.0%、B2.0〜6.0%、Co5.
    0〜35.0%、Fe25.0%以下を含み、残部Ni及び不可避的
    不純物からなるNi基合金をシリンダ母材内面に遠心被覆
    した後、熱処理することにより析出物を析出させ、析出
    強化してなる成形機用シリンダ。
  3. 【請求項3】 前記析出物が金属間化合物である請求項
    1または請求項2に記載の成形機用シリンダ。
  4. 【請求項4】 前記析出物がCrとBとからなる金属間合
    物である請求項1または請求項2に記載の成形機用シリ
    ンダ。
  5. 【請求項5】 前記熱処理が、700℃から1,000℃の間
    で、10分以上24時間以下加熱後、550℃以下に冷却
    される請求項1ないし請求項4のいずれか一に記載の成
    形機用シリンダ。
  6. 【請求項6】 重量比でC0.01〜0.5%、Si2.5〜10.0
    %、Mn0.5〜1.5%、Cr5.0〜10.0%、B2.0〜6.0%、Co5.
    0〜35.0%、Fe25.0%以下を含み、残部Ni及び不可避的
    不純物からなるNi基合金をシリンダ母材内面に遠心被覆
    した後、熱処理することにより析出物を析出させ、析出
    強化してなる成形機用シリンダを得る成形機用シリンダ
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記析出物が金属間化合物である請求項
    6に記載の成形機用シリンダの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記析出物がCrとBとからなる金属間化
    合物である請求項6に記載の成形機用シリンダの製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記熱処理が、700℃から1,000℃の間
    で、10分以上24時間以下加熱後、550℃以下に冷却
    される請求項6ないし請求項8のいずれか一に記載の成
    形機用シリンダの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008201080A (ja) * 2007-02-22 2008-09-04 Hitachi Metals Ltd 成形機用シリンダ
JP2010190128A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Toshiba Corp タービン翼の浸食防止方法、及びタービン翼

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