JPH09104029A - 長繊維強化熱可塑性樹脂をコア材とする複合成形品の射出成形装置 - Google Patents
長繊維強化熱可塑性樹脂をコア材とする複合成形品の射出成形装置Info
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- JPH09104029A JPH09104029A JP26424795A JP26424795A JPH09104029A JP H09104029 A JPH09104029 A JP H09104029A JP 26424795 A JP26424795 A JP 26424795A JP 26424795 A JP26424795 A JP 26424795A JP H09104029 A JPH09104029 A JP H09104029A
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- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/0005—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor using fibre reinforcements
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- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/46—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
- B29C45/53—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using injection ram or piston
- B29C45/54—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using injection ram or piston and plasticising screw
- B29C45/542—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using injection ram or piston and plasticising screw using an accumulator between plasticising and injection unit, e.g. for a continuously operating plasticising screw
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29K—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
- B29K2105/00—Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped
- B29K2105/06—Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped containing reinforcements, fillers or inserts
- B29K2105/08—Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped containing reinforcements, fillers or inserts of continuous length, e.g. cords, rovings, mats, fabrics, strands or yarns
- B29K2105/10—Cords, strands or rovings, e.g. oriented cords, strands or rovings
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- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ペレット中の繊維束を、繊維長を保持したま
ま解繊しつつ樹脂を溶融し、長繊維による大幅な衝撃強
度等の特性アップを図った長繊維強化熱可塑性樹脂をコ
ア材とする複合成形品の射出成形装置を提供する。 【解決手段】 深溝かつ低圧縮比形状の2本のスクリュ
5,6をヒータ21を備えたシリンダ4内に互いに平行に
配設するとともに異方向に回転させペレット状の長繊維
強化熱可塑性樹脂を溶融混練する2軸スクリュ式可塑化
装置1と、この装置1の出口に接続され溶融状態の長繊
維強化熱可塑性樹脂に圧力を付与して解繊する圧力付与
ロール装置22と、この装置22の出口に接続され前記樹脂
を蓄積するためのアキュームレータ2と、このアキュー
ムレータ2の出口に、シリンダ室45に設けられた投入口
46が接続されたインラインスクリュ式射出成形機3と、
この成形機3の射出口に金型内が拡大可能に構成された
金型50が設けられてなる。
ま解繊しつつ樹脂を溶融し、長繊維による大幅な衝撃強
度等の特性アップを図った長繊維強化熱可塑性樹脂をコ
ア材とする複合成形品の射出成形装置を提供する。 【解決手段】 深溝かつ低圧縮比形状の2本のスクリュ
5,6をヒータ21を備えたシリンダ4内に互いに平行に
配設するとともに異方向に回転させペレット状の長繊維
強化熱可塑性樹脂を溶融混練する2軸スクリュ式可塑化
装置1と、この装置1の出口に接続され溶融状態の長繊
維強化熱可塑性樹脂に圧力を付与して解繊する圧力付与
ロール装置22と、この装置22の出口に接続され前記樹脂
を蓄積するためのアキュームレータ2と、このアキュー
ムレータ2の出口に、シリンダ室45に設けられた投入口
46が接続されたインラインスクリュ式射出成形機3と、
この成形機3の射出口に金型内が拡大可能に構成された
金型50が設けられてなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比較的長さの長い
( 3mm〜25.4mm程度)ガラス等の繊維により強化された
長繊維強化熱可塑性樹脂をコア材とする複合成形品の射
出成形装置に関するものである。
( 3mm〜25.4mm程度)ガラス等の繊維により強化された
長繊維強化熱可塑性樹脂をコア材とする複合成形品の射
出成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、厚さ方向に積層された樹脂の
複合材の製造方法としてはサンドイッチ射出成形法が知
られている。このサンドイッチ射出成形法は、例えば2
台のスクリュ射出成形機と1つの金型とを同一スプルで
接続し、1台から表面材を射出した後、もう1台からコ
ア材を射出し、又は同時に射出して表面材中にコア材を
包むようにして複合成形品を製造するものである。
複合材の製造方法としてはサンドイッチ射出成形法が知
られている。このサンドイッチ射出成形法は、例えば2
台のスクリュ射出成形機と1つの金型とを同一スプルで
接続し、1台から表面材を射出した後、もう1台からコ
ア材を射出し、又は同時に射出して表面材中にコア材を
包むようにして複合成形品を製造するものである。
【0003】一方、特開平 6−234133号公報には、自動
車用の内装材(インストルメントパネル、ドアパネル、
シートバックパネル、ステアリングホイール、取っ手
等)、家具(いすの座部等)、雑貨(靴、スリッパ等)
等の部品や製品に使用されるクッション性複合成形品の
製造方法が提案されている。この提案のクッション性複
合成形品の製造方法は、金型内を拡大可能に構成し、こ
の金型内に別途成形した硬質基材となる硬質樹脂成形品
を装着し、その金型内に発泡性のゴム状弾性体を射出し
て金型内を満たした後、金型内を拡大して発泡性のゴム
状弾性体を発泡させる方法と、前記別途成形した硬質基
材となる硬質樹脂成形品に代えて、金型内に硬質基材と
なる硬質樹脂を射出し、その後に金型内を拡大して空隙
を形成し、その空隙に前記手順と同様の手順で発泡性の
ゴム状弾性体を射出して発泡させる方法である。
車用の内装材(インストルメントパネル、ドアパネル、
シートバックパネル、ステアリングホイール、取っ手
等)、家具(いすの座部等)、雑貨(靴、スリッパ等)
等の部品や製品に使用されるクッション性複合成形品の
製造方法が提案されている。この提案のクッション性複
合成形品の製造方法は、金型内を拡大可能に構成し、こ
の金型内に別途成形した硬質基材となる硬質樹脂成形品
を装着し、その金型内に発泡性のゴム状弾性体を射出し
て金型内を満たした後、金型内を拡大して発泡性のゴム
状弾性体を発泡させる方法と、前記別途成形した硬質基
材となる硬質樹脂成形品に代えて、金型内に硬質基材と
なる硬質樹脂を射出し、その後に金型内を拡大して空隙
を形成し、その空隙に前記手順と同様の手順で発泡性の
ゴム状弾性体を射出して発泡させる方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のサンドイッチ射
出成形法では、2種類の樹脂を単純に積層して複合成形
品を得るだけであれば問題も少なく比較的容易に製造し
得るが、本発明が対象とする長繊維強化熱可塑性樹脂の
複合成形品を得るには、スクリュ射出成形機を使用して
いるため可塑化中に剪断力により長繊維が折損し短くな
るため、長繊維による大幅な衝撃強度等の特性アップが
期待できない。その結果、その成形品の利用される分野
は限定され、後者の特開平 6−234133号公報に記載され
ているような大型部品としての用途には使用することが
できない。
出成形法では、2種類の樹脂を単純に積層して複合成形
品を得るだけであれば問題も少なく比較的容易に製造し
得るが、本発明が対象とする長繊維強化熱可塑性樹脂の
複合成形品を得るには、スクリュ射出成形機を使用して
いるため可塑化中に剪断力により長繊維が折損し短くな
るため、長繊維による大幅な衝撃強度等の特性アップが
期待できない。その結果、その成形品の利用される分野
は限定され、後者の特開平 6−234133号公報に記載され
ているような大型部品としての用途には使用することが
できない。
【0005】また、上記特開平 6−234133号公報に提案
の複合成形品の製造方法では、同公報に記載されている
それまでの製造方法である別途成形した表面材と硬質基
材を金型に入れ両者間に発泡性のポリウレタンを注入発
泡させる方法などのように、表面材、発泡材、硬質基材
の内、少なくとも2つを別々に成形しこれらを一体化す
る方法に比べ、製造工程が少なくて済む利点を有する。
そしてこの提案の製造方法の内、別途成形した硬質基材
を金型内にセッティングする方法であれば、本発明が対
象とする長繊維強化熱可塑性樹脂のコア材を長繊維が折
損しないように製造することで、良好な長繊維強化熱可
塑性樹脂をコア材とする複合成形品の製造は可能である
が、金型内にセッティングする工程が必要で製造工程が
煩雑になるばかりか、そのために成形品はコスト高とな
る。一方、提案の製造方法の内、金型内に硬質基材とな
る硬質樹脂を射出し、その後に金型内を拡大して空隙を
形成し、その空隙に発泡性のゴム状弾性体を射出して発
泡させる方法では、長繊維強化熱可塑性樹脂を長繊維を
極力折損させずに可塑化させ射出する手段が無いため、
上述したサンドイッチ射出成形法の場合と同様に、長繊
維による大幅な衝撃強度等の特性アップを期待した長繊
維強化熱可塑性樹脂の複合成形品を得ることができな
い。
の複合成形品の製造方法では、同公報に記載されている
それまでの製造方法である別途成形した表面材と硬質基
材を金型に入れ両者間に発泡性のポリウレタンを注入発
泡させる方法などのように、表面材、発泡材、硬質基材
の内、少なくとも2つを別々に成形しこれらを一体化す
る方法に比べ、製造工程が少なくて済む利点を有する。
そしてこの提案の製造方法の内、別途成形した硬質基材
を金型内にセッティングする方法であれば、本発明が対
象とする長繊維強化熱可塑性樹脂のコア材を長繊維が折
損しないように製造することで、良好な長繊維強化熱可
塑性樹脂をコア材とする複合成形品の製造は可能である
が、金型内にセッティングする工程が必要で製造工程が
煩雑になるばかりか、そのために成形品はコスト高とな
る。一方、提案の製造方法の内、金型内に硬質基材とな
る硬質樹脂を射出し、その後に金型内を拡大して空隙を
形成し、その空隙に発泡性のゴム状弾性体を射出して発
泡させる方法では、長繊維強化熱可塑性樹脂を長繊維を
極力折損させずに可塑化させ射出する手段が無いため、
上述したサンドイッチ射出成形法の場合と同様に、長繊
維による大幅な衝撃強度等の特性アップを期待した長繊
維強化熱可塑性樹脂の複合成形品を得ることができな
い。
【0006】本発明は、上記の事情に基づいてなされた
ものであって、その目的は、ペレット状の長繊維強化熱
可塑性樹脂を繊維の損傷を最小にして可塑化するととも
に、ペレット中の繊維束を、繊維長を保持したまま解繊
しつつ樹脂を溶融し、長繊維による大幅な衝撃強度等の
特性アップを図った長繊維強化熱可塑性樹脂をコア材と
する複合成形品の射出成形装置を提供するものである。
ものであって、その目的は、ペレット状の長繊維強化熱
可塑性樹脂を繊維の損傷を最小にして可塑化するととも
に、ペレット中の繊維束を、繊維長を保持したまま解繊
しつつ樹脂を溶融し、長繊維による大幅な衝撃強度等の
特性アップを図った長繊維強化熱可塑性樹脂をコア材と
する複合成形品の射出成形装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る長繊維強化熱可塑性樹脂をコア材と
する複合成形品の射出成形装置の一つは、深溝かつ低圧
縮比形状の2本のスクリュをヒータを備えたシリンダ内
に互いに平行に配設するとともに異方向に回転させるこ
とによって、ペレット状の長繊維強化熱可塑性樹脂を溶
融混練する2軸スクリュ式可塑化装置と、このスクリュ
式可塑化装置の出口に接続されその出口からの溶融状態
の長繊維強化熱可塑性樹脂に圧力を付与して解繊する圧
力付与手段と、この圧力付与手段の出口に接続され溶融
状態の長繊維強化熱可塑性樹脂を蓄積するためのシリン
ダとプランジャとからなるアキュームレータと、このア
キュームレータの出口に、シリンダ室に設けられた投入
口が接続されたインラインスクリュ式射出成形機と、こ
のインラインスクリュ式射出成形機の射出口に金型内が
拡大可能に構成された金型が設けられてなるものであ
る。
めに、本発明に係る長繊維強化熱可塑性樹脂をコア材と
する複合成形品の射出成形装置の一つは、深溝かつ低圧
縮比形状の2本のスクリュをヒータを備えたシリンダ内
に互いに平行に配設するとともに異方向に回転させるこ
とによって、ペレット状の長繊維強化熱可塑性樹脂を溶
融混練する2軸スクリュ式可塑化装置と、このスクリュ
式可塑化装置の出口に接続されその出口からの溶融状態
の長繊維強化熱可塑性樹脂に圧力を付与して解繊する圧
力付与手段と、この圧力付与手段の出口に接続され溶融
状態の長繊維強化熱可塑性樹脂を蓄積するためのシリン
ダとプランジャとからなるアキュームレータと、このア
キュームレータの出口に、シリンダ室に設けられた投入
口が接続されたインラインスクリュ式射出成形機と、こ
のインラインスクリュ式射出成形機の射出口に金型内が
拡大可能に構成された金型が設けられてなるものであ
る。
【0008】また、一つは、深溝かつ低圧縮比形状の2
本のスクリュをヒータを備えたシリンダ内に互いに平行
に配設するとともに異方向に回転させることによって、
ペレット状の長繊維強化熱可塑性樹脂を溶融混練する2
軸スクリュ式可塑化装置と、このスクリュ式可塑化装置
の出口に接続されその出口からの溶融状態の長繊維強化
熱可塑性樹脂に圧力を付与して解繊する圧力付与手段
と、この圧力付与手段の出口に接続され溶融状態の長繊
維強化熱可塑性樹脂を蓄積するためのシリンダとプラン
ジャとからなるアキュームレータと、このアキュームレ
ータの出口に接続されその出口からの溶融状態の長繊維
強化熱可塑性樹脂を導入して射出する射出機と、この射
出機に並設された射出機と、これら射出機の射出口に切
替バルブを介して金型内が拡大可能に構成された金型が
設けられてなるものである。
本のスクリュをヒータを備えたシリンダ内に互いに平行
に配設するとともに異方向に回転させることによって、
ペレット状の長繊維強化熱可塑性樹脂を溶融混練する2
軸スクリュ式可塑化装置と、このスクリュ式可塑化装置
の出口に接続されその出口からの溶融状態の長繊維強化
熱可塑性樹脂に圧力を付与して解繊する圧力付与手段
と、この圧力付与手段の出口に接続され溶融状態の長繊
維強化熱可塑性樹脂を蓄積するためのシリンダとプラン
ジャとからなるアキュームレータと、このアキュームレ
ータの出口に接続されその出口からの溶融状態の長繊維
強化熱可塑性樹脂を導入して射出する射出機と、この射
出機に並設された射出機と、これら射出機の射出口に切
替バルブを介して金型内が拡大可能に構成された金型が
設けられてなるものである。
【0009】そして、上記の長繊維強化熱可塑性樹脂を
コア材とする複合成形品の射出成形装置においては、圧
力付与手段が、互いに平行に且つロール間に隙間を有す
るように配置された異方向に回転する一対のロールから
なるものであってもよい。
コア材とする複合成形品の射出成形装置においては、圧
力付与手段が、互いに平行に且つロール間に隙間を有す
るように配置された異方向に回転する一対のロールから
なるものであってもよい。
【0010】上述の本発明装置では、スクリュ式可塑化
装置のシリンダ内に 3mm〜25.4mm程度の長繊維により強
化された熱可塑性樹脂ペレットを供給すると、ペレット
は、シリンダに備えたヒータにより樹脂が加熱溶融され
るとともに、深溝かつ低圧縮比形状の互いに平行な2本
のスクリュの異方向への回転(左側が時計方向、右側が
反時計方向あるいは左側が反時計方向、右側が時計方向
の回転)によって溶融樹脂と長繊維が混練される。この
混練は、スクリュの溝形状が例えば 1〜 1.5程度(より
好ましくは 1〜 1.2程度)の低圧縮比形状となっている
ため、また2本のスクリュ(所謂2軸スクリュ)である
ため、1本のスクリュによる場合に比較して溶融樹脂の
輸送と混合が主体となり剪断力がほとんど発生しないこ
とから長繊維の折損が低減される。このようにシリンダ
内ではペレットは溶融混練(混合を主体とした混練)さ
れながら、互いに平行な2本のスクリュの異方向への回
転によって長繊維の折損を少なくして搬送されてスクリ
ュ式可塑化装置の出口から圧力付与手段へと送られる。
圧力付与手段においては、溶融状態の長繊維強化熱可塑
性樹脂に圧力を付与し押し広げるようにして加圧するの
で、長繊維の固まりを繊維の折損を少なくして効果的に
解繊できる。このような解繊状態を得る手段の具体的な
方法としては、互いに平行に且つロール間に隙間を有す
るように配置された異方向に回転する一対のロールの前
記隙間を通すことで行える。
装置のシリンダ内に 3mm〜25.4mm程度の長繊維により強
化された熱可塑性樹脂ペレットを供給すると、ペレット
は、シリンダに備えたヒータにより樹脂が加熱溶融され
るとともに、深溝かつ低圧縮比形状の互いに平行な2本
のスクリュの異方向への回転(左側が時計方向、右側が
反時計方向あるいは左側が反時計方向、右側が時計方向
の回転)によって溶融樹脂と長繊維が混練される。この
混練は、スクリュの溝形状が例えば 1〜 1.5程度(より
好ましくは 1〜 1.2程度)の低圧縮比形状となっている
ため、また2本のスクリュ(所謂2軸スクリュ)である
ため、1本のスクリュによる場合に比較して溶融樹脂の
輸送と混合が主体となり剪断力がほとんど発生しないこ
とから長繊維の折損が低減される。このようにシリンダ
内ではペレットは溶融混練(混合を主体とした混練)さ
れながら、互いに平行な2本のスクリュの異方向への回
転によって長繊維の折損を少なくして搬送されてスクリ
ュ式可塑化装置の出口から圧力付与手段へと送られる。
圧力付与手段においては、溶融状態の長繊維強化熱可塑
性樹脂に圧力を付与し押し広げるようにして加圧するの
で、長繊維の固まりを繊維の折損を少なくして効果的に
解繊できる。このような解繊状態を得る手段の具体的な
方法としては、互いに平行に且つロール間に隙間を有す
るように配置された異方向に回転する一対のロールの前
記隙間を通すことで行える。
【0011】上記のように解繊した溶融状態の長繊維強
化熱可塑性樹脂は、次にシリンダとプランジャとからな
るアキュームレータへと送られ、スクリュ式可塑化装置
及び圧力付与手段により繊維の折損を少なくして比較的
均一に解繊された溶融状態の長繊維強化熱可塑性樹脂が
蓄積される。この後、アキュームレータの出口に設けた
開閉弁を開くことで溶融状態の長繊維強化熱可塑性樹脂
はインラインスクリュ式射出成形機の投入口からシリン
ダ室へと供給されるとともに、スクリュの前進動作によ
り金型内へと射出される。この射出により金型内に長繊
維の折損の少ない長繊維強化熱可塑性樹脂によるコア材
が形成される。この後、金型内を拡大するとともに、イ
ンラインスクリュ式射出成形機のホッパより供給した表
面材となる樹脂をスクリュによって溶融混練しシリンダ
室に送り、スクリュの前進動作により拡大された金型内
へと射出する。このようにして、長繊維強化熱可塑性樹
脂をコア材とする複合成形品が射出成形される。
化熱可塑性樹脂は、次にシリンダとプランジャとからな
るアキュームレータへと送られ、スクリュ式可塑化装置
及び圧力付与手段により繊維の折損を少なくして比較的
均一に解繊された溶融状態の長繊維強化熱可塑性樹脂が
蓄積される。この後、アキュームレータの出口に設けた
開閉弁を開くことで溶融状態の長繊維強化熱可塑性樹脂
はインラインスクリュ式射出成形機の投入口からシリン
ダ室へと供給されるとともに、スクリュの前進動作によ
り金型内へと射出される。この射出により金型内に長繊
維の折損の少ない長繊維強化熱可塑性樹脂によるコア材
が形成される。この後、金型内を拡大するとともに、イ
ンラインスクリュ式射出成形機のホッパより供給した表
面材となる樹脂をスクリュによって溶融混練しシリンダ
室に送り、スクリュの前進動作により拡大された金型内
へと射出する。このようにして、長繊維強化熱可塑性樹
脂をコア材とする複合成形品が射出成形される。
【0012】また、上記アキュームレータの後のインラ
インスクリュ式射出成形機に代えてアキュームレータの
後にプランジャ式射出機を設ける他、スクリュ式射出機
を並設し、これら射出機の射出口に切替バルブを介して
金型内が拡大可能に構成された金型を設けることによっ
ても、溶融状態の長繊維強化熱可塑性樹脂をプランジャ
式射出機から金型内へ射出し金型内に長繊維の折損の少
ない長繊維強化熱可塑性樹脂によるコア材を形成した
後、金型内を拡大するとともに、切替バルブを切替え、
スクリュ式射出機より表面材となる樹脂を拡大された金
型内へ射出することで、長繊維強化熱可塑性樹脂をコア
材とする複合成形品を射出成形することができる。
インスクリュ式射出成形機に代えてアキュームレータの
後にプランジャ式射出機を設ける他、スクリュ式射出機
を並設し、これら射出機の射出口に切替バルブを介して
金型内が拡大可能に構成された金型を設けることによっ
ても、溶融状態の長繊維強化熱可塑性樹脂をプランジャ
式射出機から金型内へ射出し金型内に長繊維の折損の少
ない長繊維強化熱可塑性樹脂によるコア材を形成した
後、金型内を拡大するとともに、切替バルブを切替え、
スクリュ式射出機より表面材となる樹脂を拡大された金
型内へ射出することで、長繊維強化熱可塑性樹脂をコア
材とする複合成形品を射出成形することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る長繊維強化
熱可塑性樹脂をコア材とする複合成形品の射出成形装置
の正断面図、図2は、図1のA−A断面図、図3は、図
1のB−B断面図、図4は、図1のC−C断面図であ
る。この図において、1は2軸スクリュ可塑化装置、2
はアキュームレータ、3はインラインスクリュ式射出成
形機を示す。
熱可塑性樹脂をコア材とする複合成形品の射出成形装置
の正断面図、図2は、図1のA−A断面図、図3は、図
1のB−B断面図、図4は、図1のC−C断面図であ
る。この図において、1は2軸スクリュ可塑化装置、2
はアキュームレータ、3はインラインスクリュ式射出成
形機を示す。
【0014】まず、2軸スクリュ可塑化装置1について
説明する。シリンダ4内には異方向に回転するスクリュ
5,6が平行に配置されている。各スクリュ5,6は1
条ねじとし、各スクリュの歯7,8は図3に示すような
断面形状で軸線方向に一定で、またこの歯7,8により
形成される溝は同図から明らかなように深溝で且つ相互
に噛み合っている低圧縮比(圧縮比 1〜 1.5)の形状を
なしている。
説明する。シリンダ4内には異方向に回転するスクリュ
5,6が平行に配置されている。各スクリュ5,6は1
条ねじとし、各スクリュの歯7,8は図3に示すような
断面形状で軸線方向に一定で、またこの歯7,8により
形成される溝は同図から明らかなように深溝で且つ相互
に噛み合っている低圧縮比(圧縮比 1〜 1.5)の形状を
なしている。
【0015】各スクリュ5,6は、一端がシリンダ4を
貫通し、外部の歯車ボックス9内においてその軸部10に
取付けた歯車11を介在させて支持されており、軸部10の
一端部に取付けられたモータ12によって互いに異方向に
回転駆動される。一方、他端は、シリンダ4内にあって
頭部13が円錐体に形成されている。なお、軸部10の中心
には加熱手段を設ける穴14, 15を形成してもよく、この
場合、穴14, 15は後部から頭部13の手前までの穴とし、
内部に熱媒体を流すようにしてもよいし、カートリッジ
ヒータを挿入してもよい。
貫通し、外部の歯車ボックス9内においてその軸部10に
取付けた歯車11を介在させて支持されており、軸部10の
一端部に取付けられたモータ12によって互いに異方向に
回転駆動される。一方、他端は、シリンダ4内にあって
頭部13が円錐体に形成されている。なお、軸部10の中心
には加熱手段を設ける穴14, 15を形成してもよく、この
場合、穴14, 15は後部から頭部13の手前までの穴とし、
内部に熱媒体を流すようにしてもよいし、カートリッジ
ヒータを挿入してもよい。
【0016】シリンダ4の一端部近傍にはホッパ16を備
え、ホッパ16の下部開口は、シリンダ4内部のシリンダ
室17の一端部の開口18と連通し、ホッパ16から投入され
る長繊維が混入された熱可塑性樹脂のペレットを受け入
れ可能となっている。シリンダ4の他端は、スクリュ
5,6の頭部13の円錐体あるいは半球に沿う、先細りの
漏斗状の傾斜部19に形成され、その先端はスリット状の
出口20に形成されている。シリンダ4の外周には電熱ヒ
ータ21が設けられており、シリンダ室17内を 200〜 300
℃程度に加熱し、ホッパ16から投入される前記ペレット
を、両スクリュ5,6の互いに異方向への回転によりシ
リンダ室17内の一端から他端側に搬送する時、加熱し溶
融する。そして本実施例では、前記傾斜部19の先に圧力
付与手段としての圧力付与ロール装置22が、さらにその
先にアキュームレータ2が接続されている。
え、ホッパ16の下部開口は、シリンダ4内部のシリンダ
室17の一端部の開口18と連通し、ホッパ16から投入され
る長繊維が混入された熱可塑性樹脂のペレットを受け入
れ可能となっている。シリンダ4の他端は、スクリュ
5,6の頭部13の円錐体あるいは半球に沿う、先細りの
漏斗状の傾斜部19に形成され、その先端はスリット状の
出口20に形成されている。シリンダ4の外周には電熱ヒ
ータ21が設けられており、シリンダ室17内を 200〜 300
℃程度に加熱し、ホッパ16から投入される前記ペレット
を、両スクリュ5,6の互いに異方向への回転によりシ
リンダ室17内の一端から他端側に搬送する時、加熱し溶
融する。そして本実施例では、前記傾斜部19の先に圧力
付与手段としての圧力付与ロール装置22が、さらにその
先にアキュームレータ2が接続されている。
【0017】圧力付与ロール装置22は、互いに平行に配
置された一対のロール23を内部に有するロールボックス
24と、ロール23の軸とカップリング25を介して連結され
た歯車を有する歯車ボックス26と、歯車ボックス26内の
いずれか一方の歯車軸とカップリング27を介して連結し
たモータ28とで構成され、前記一対のロール23は、モー
タ28の駆動により歯車ボックス26内の歯車を介してシリ
ンダ4の先端出口20に搬送されてくる溶融樹脂を引き出
す方向に回転し、溶融樹脂を加圧し混合されている長繊
維をさらに解繊(繊維をほぐし繊維への樹脂の含浸をよ
くする)してロールボックス24の出口29からアキューム
レータ2へ送り出す。なお、この圧力付与ロール装置22
に代えてゲートにより細長い開口を形成して圧力を付与
するようにしてもよい。
置された一対のロール23を内部に有するロールボックス
24と、ロール23の軸とカップリング25を介して連結され
た歯車を有する歯車ボックス26と、歯車ボックス26内の
いずれか一方の歯車軸とカップリング27を介して連結し
たモータ28とで構成され、前記一対のロール23は、モー
タ28の駆動により歯車ボックス26内の歯車を介してシリ
ンダ4の先端出口20に搬送されてくる溶融樹脂を引き出
す方向に回転し、溶融樹脂を加圧し混合されている長繊
維をさらに解繊(繊維をほぐし繊維への樹脂の含浸をよ
くする)してロールボックス24の出口29からアキューム
レータ2へ送り出す。なお、この圧力付与ロール装置22
に代えてゲートにより細長い開口を形成して圧力を付与
するようにしてもよい。
【0018】アキュームレータ2は、シリンダ30とプラ
ンジャ31とからなり、プランジャ31の先端側にアキュー
ムレータ室32を形成している。アキュームレータ室32の
周囲は図示省略するヒータによって加熱されるようにな
っている。プランジャ31の後端にはロッド33を介して押
込み用油圧シリンダ34が連結されている。また、アキュ
ームレータ室32の先端出口35は、開閉バルブ36を介在さ
せてインラインスクリュ式射出成形機3に接続されてい
る。開閉バルブ36は、図4に示すようにストッパプレー
ト37を駆動シリンダ38によって出口35へ出入り自在に構
成したものである。なお、この開閉バルブ36は、前記構
成の他、回転バルブ式または他の方式の開閉バルブであ
ってもよい。
ンジャ31とからなり、プランジャ31の先端側にアキュー
ムレータ室32を形成している。アキュームレータ室32の
周囲は図示省略するヒータによって加熱されるようにな
っている。プランジャ31の後端にはロッド33を介して押
込み用油圧シリンダ34が連結されている。また、アキュ
ームレータ室32の先端出口35は、開閉バルブ36を介在さ
せてインラインスクリュ式射出成形機3に接続されてい
る。開閉バルブ36は、図4に示すようにストッパプレー
ト37を駆動シリンダ38によって出口35へ出入り自在に構
成したものである。なお、この開閉バルブ36は、前記構
成の他、回転バルブ式または他の方式の開閉バルブであ
ってもよい。
【0019】インラインスクリュ式射出成形機3は、シ
リンダ39内に可塑化スクリュ機能と射出プランジャ機能
の両機能を兼ね備えたスクリュ40が設けられ、スクリュ
40は先端部41がプランジャ構造にチェックリングを取付
けて形成され、その後部42がスクリュ構造に形成され、
油圧シリンダ43の作動によりシリンダ39内でプランジャ
機能としての押し出し動作が行え、またモータ44の作動
により可塑化スクリュ機能としての回転動作が行えるよ
うになっている。そして、シリンダ39の先端部のシリン
ダ室45には投入口46が設けられそこにはアキュームレー
タ2の先端出口35が接続され、またシリンダ39の後部に
はホッパ47が取付けられ表面材となる樹脂原料が投入可
能に構成されている。また、シリンダ39の先端にはノズ
ルバルブ48を備える射出ノズル49が取付けられ、さらに
その射出ノズル49の先に金型内が拡大可能に構成された
金型装置50が取付けられている。
リンダ39内に可塑化スクリュ機能と射出プランジャ機能
の両機能を兼ね備えたスクリュ40が設けられ、スクリュ
40は先端部41がプランジャ構造にチェックリングを取付
けて形成され、その後部42がスクリュ構造に形成され、
油圧シリンダ43の作動によりシリンダ39内でプランジャ
機能としての押し出し動作が行え、またモータ44の作動
により可塑化スクリュ機能としての回転動作が行えるよ
うになっている。そして、シリンダ39の先端部のシリン
ダ室45には投入口46が設けられそこにはアキュームレー
タ2の先端出口35が接続され、またシリンダ39の後部に
はホッパ47が取付けられ表面材となる樹脂原料が投入可
能に構成されている。また、シリンダ39の先端にはノズ
ルバルブ48を備える射出ノズル49が取付けられ、さらに
その射出ノズル49の先に金型内が拡大可能に構成された
金型装置50が取付けられている。
【0020】上記の装置の作動に際しては、最初、ホッ
パ16に 3〜25.4mmのガラス繊維、即ち長繊維が予め混入
されている熱可塑性樹脂からなるペレットを投入する。
シリンダ4の外周をヒータ21で加熱することにより、シ
リンダ室17内を 200〜 350℃程度に加熱する。モータ12
によって、歯車ボックス9の歯車11を介して2本のスク
リュ5,6を互いに異方向に同速度で回転させ、ホッパ
16の下部開口18を介してシリンダ室17内に供給されたペ
レットをシリンダ室17の一端部から他端部側に搬送す
る。その際、ペレットは、スクリュ5,6が深溝でかつ
低圧縮比であるため大きな混練はなされず輸送と混合が
主体となり、したがって、混練時の剪断力によって内部
の長繊維が細かく折損されるのが防止される。
パ16に 3〜25.4mmのガラス繊維、即ち長繊維が予め混入
されている熱可塑性樹脂からなるペレットを投入する。
シリンダ4の外周をヒータ21で加熱することにより、シ
リンダ室17内を 200〜 350℃程度に加熱する。モータ12
によって、歯車ボックス9の歯車11を介して2本のスク
リュ5,6を互いに異方向に同速度で回転させ、ホッパ
16の下部開口18を介してシリンダ室17内に供給されたペ
レットをシリンダ室17の一端部から他端部側に搬送す
る。その際、ペレットは、スクリュ5,6が深溝でかつ
低圧縮比であるため大きな混練はなされず輸送と混合が
主体となり、したがって、混練時の剪断力によって内部
の長繊維が細かく折損されるのが防止される。
【0021】このようにして、シリンダ4内のペレット
は、スクリュ5,6の作動による剪断発熱の不足分を前
記加熱手段により補われ、溶融し、シリンダ4の出口20
側に送られる。この時発生するガスは、図示省略するベ
ント口またはホッパ16から外部に放出される。シリンダ
4の出口20側に送られてきた溶融樹脂は、圧力付与ロー
ル装置22の互いに異方向に回転するロール23間を引き出
される。この時、溶融樹脂は、ロール23間で加圧され溶
融樹脂中に混合されている長繊維が押し広げられるよう
にしてさらに解繊(繊維の束をほぐし繊維への樹脂の含
浸をよくする)される。ロール23間を引き出された溶融
樹脂は、ロールボックス24の出口29からさらにアキュー
ムレータ2へ送り出される。アキュームレータ2の先端
出口35は、開閉バルブ36のストッパプレート37が前進し
て閉鎖されており、圧力付与ロール装置22から送り出さ
れた溶融樹脂はアキュームレータ室32内を充満する。そ
の後、開閉バルブ36のストッパプレート37を後退させ出
口35を開放するとともに、押込み用油圧シリンダ34を作
動させプランジャ31を押込むことにより、アキュームレ
ータ室32内の溶融樹脂をインラインスクリュ式射出成形
機3のシリンダ室45内に供給する。
は、スクリュ5,6の作動による剪断発熱の不足分を前
記加熱手段により補われ、溶融し、シリンダ4の出口20
側に送られる。この時発生するガスは、図示省略するベ
ント口またはホッパ16から外部に放出される。シリンダ
4の出口20側に送られてきた溶融樹脂は、圧力付与ロー
ル装置22の互いに異方向に回転するロール23間を引き出
される。この時、溶融樹脂は、ロール23間で加圧され溶
融樹脂中に混合されている長繊維が押し広げられるよう
にしてさらに解繊(繊維の束をほぐし繊維への樹脂の含
浸をよくする)される。ロール23間を引き出された溶融
樹脂は、ロールボックス24の出口29からさらにアキュー
ムレータ2へ送り出される。アキュームレータ2の先端
出口35は、開閉バルブ36のストッパプレート37が前進し
て閉鎖されており、圧力付与ロール装置22から送り出さ
れた溶融樹脂はアキュームレータ室32内を充満する。そ
の後、開閉バルブ36のストッパプレート37を後退させ出
口35を開放するとともに、押込み用油圧シリンダ34を作
動させプランジャ31を押込むことにより、アキュームレ
ータ室32内の溶融樹脂をインラインスクリュ式射出成形
機3のシリンダ室45内に供給する。
【0022】この後、開閉バルブ36のストッパプレート
37を前進させ出口35を閉じるとともに、先ず、油圧シリ
ンダ43を作動してスクリュ40を前進させることによりシ
リンダ室45内に供給された樹脂を射出ノズル49を通して
金型装置50の金型内に射出する。次いで、ノズルバルブ
48を閉じるとともに、モータ44を作動してスクリュ40を
回転させホッパ47より供給される表面材となる樹脂を溶
融させシリンダ室45側へ供給する他、金型装置50の金型
内を拡大し表面材を供給する空隙を作る。この後、ノズ
ルバルブ48を開け、表面材となる樹脂を金型内へ供給す
る。このようにして射出成形することにより、折損の少
ない比較的長繊維を多く有する長繊維強化熱可塑性樹脂
をコア材とする複合成形品の成形が行え、長繊維による
大幅な衝撃強度等の特性アップを図った長繊維強化熱可
塑性樹脂をコア材とする複合成形品を製造することがで
き、従来にもまして自動車用の内装材、家具、雑貨
(靴、スリッパ等)等の部品や製品としての使用が期待
される。
37を前進させ出口35を閉じるとともに、先ず、油圧シリ
ンダ43を作動してスクリュ40を前進させることによりシ
リンダ室45内に供給された樹脂を射出ノズル49を通して
金型装置50の金型内に射出する。次いで、ノズルバルブ
48を閉じるとともに、モータ44を作動してスクリュ40を
回転させホッパ47より供給される表面材となる樹脂を溶
融させシリンダ室45側へ供給する他、金型装置50の金型
内を拡大し表面材を供給する空隙を作る。この後、ノズ
ルバルブ48を開け、表面材となる樹脂を金型内へ供給す
る。このようにして射出成形することにより、折損の少
ない比較的長繊維を多く有する長繊維強化熱可塑性樹脂
をコア材とする複合成形品の成形が行え、長繊維による
大幅な衝撃強度等の特性アップを図った長繊維強化熱可
塑性樹脂をコア材とする複合成形品を製造することがで
き、従来にもまして自動車用の内装材、家具、雑貨
(靴、スリッパ等)等の部品や製品としての使用が期待
される。
【0023】なお、上記装置においては、樹脂の溶融・
混練をなすスクリュ5,6の形状は各種のものが使用さ
れるが、溝深さと軸直径の比H/Dは 0.1〜 0.3程度が
適切であり、その圧縮比は 1〜 1.5程度が望ましく、こ
の範囲であれば長繊維の折損の少ない輸送と混合とを主
体とした混練が行える。またスクリュ長さと直径の比L
/Dは 5〜15程度が適切である。
混練をなすスクリュ5,6の形状は各種のものが使用さ
れるが、溝深さと軸直径の比H/Dは 0.1〜 0.3程度が
適切であり、その圧縮比は 1〜 1.5程度が望ましく、こ
の範囲であれば長繊維の折損の少ない輸送と混合とを主
体とした混練が行える。またスクリュ長さと直径の比L
/Dは 5〜15程度が適切である。
【0024】また、上記実施例では、可塑化スクリュ機
能と射出プランジャ機能の両機能を兼ね備えるインライ
ンスクリュ式射出成形機3を配設した場合を例に説明し
たが、図5に示すように、射出プランジャ機能を備える
プランジャ式射出機51と可塑化スクリュ機能を備えるス
クリュ式射出機52とを並設し、プランジャ式射出機51
に、アキュームレータ2の先端出口35を接続する一方、
これら両射出機51、52の射出口に切替バルブ53を備える
射出ノズル54を介して金型内が拡大可能に構成された金
型装置50を取付けることで、上述した実施例と同様の要
領で、折損の少ない比較的長繊維を多く有する長繊維強
化熱可塑性樹脂をコア材とする複合成形品の成形が行え
る。
能と射出プランジャ機能の両機能を兼ね備えるインライ
ンスクリュ式射出成形機3を配設した場合を例に説明し
たが、図5に示すように、射出プランジャ機能を備える
プランジャ式射出機51と可塑化スクリュ機能を備えるス
クリュ式射出機52とを並設し、プランジャ式射出機51
に、アキュームレータ2の先端出口35を接続する一方、
これら両射出機51、52の射出口に切替バルブ53を備える
射出ノズル54を介して金型内が拡大可能に構成された金
型装置50を取付けることで、上述した実施例と同様の要
領で、折損の少ない比較的長繊維を多く有する長繊維強
化熱可塑性樹脂をコア材とする複合成形品の成形が行え
る。
【0025】
【発明の効果】本発明は、上述のように構成され作用す
るので、ペレット状の長繊維強化熱可塑性樹脂を溶融混
練しコア材として射出し複合成形品に射出成形しても、
コア材の長繊維の折曲げや折損を最小限に低減でき、長
繊維による大幅な衝撃強度等の特性アップを図った長繊
維強化熱可塑性樹脂をコア材とする複合成形品を得るこ
とができる。
るので、ペレット状の長繊維強化熱可塑性樹脂を溶融混
練しコア材として射出し複合成形品に射出成形しても、
コア材の長繊維の折曲げや折損を最小限に低減でき、長
繊維による大幅な衝撃強度等の特性アップを図った長繊
維強化熱可塑性樹脂をコア材とする複合成形品を得るこ
とができる。
【図1】本発明に係る長繊維強化熱可塑性樹脂をコア材
とする複合成形品の射出成形装置の正断面図である。
とする複合成形品の射出成形装置の正断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】図1のC−C断面図である。
【図5】本発明に係る長繊維強化熱可塑性樹脂をコア材
とする複合成形品の射出成形装置の別の実施形態を示す
要部説明図である。
とする複合成形品の射出成形装置の別の実施形態を示す
要部説明図である。
1:2軸スクリュ可塑化装置 2:アキューム
レータ 3:インラインスクリュ式射出成形機 4:シリンダ 5,6:スクリュ 7,8:スクリュの歯
9:歯車ボックス 10:軸部 11:歯車 1
2:モータ 13:頭部 14, 15:穴 1
6:ホッパ 17:シリンダ室 18:開口 1
9:傾斜部 20:スリット状の出口 21:電熱ヒータ 2
2:圧力付与ロール装置 23:ロール 24:ロールボックス 2
5:カップリング 26:歯車ボックス 27:カップリング 2
8:モータ 29:出口 30:シリンダ 3
1:プランジャ 32:アキュームレータ室 33:ロッド 34:押込み用油圧シリンダ 35:先端出口 36:開閉バルブ 37:ストッパプレート 3
8:駆動シリンダ 39:シリンダ 40:スクリュ 4
1:プランジャ構造 42:スクリュ構造 43:油圧シリンダ 4
4:モータ 45:シリンダ室 46:投入口 4
7:ホッパ 48:ノズルバルブ 49:射出ノズル 5
0:金型装置 51:プランジャ式射出機 52:スクリュ式射出機 5
3:切替バルブ 54:射出ノズル
レータ 3:インラインスクリュ式射出成形機 4:シリンダ 5,6:スクリュ 7,8:スクリュの歯
9:歯車ボックス 10:軸部 11:歯車 1
2:モータ 13:頭部 14, 15:穴 1
6:ホッパ 17:シリンダ室 18:開口 1
9:傾斜部 20:スリット状の出口 21:電熱ヒータ 2
2:圧力付与ロール装置 23:ロール 24:ロールボックス 2
5:カップリング 26:歯車ボックス 27:カップリング 2
8:モータ 29:出口 30:シリンダ 3
1:プランジャ 32:アキュームレータ室 33:ロッド 34:押込み用油圧シリンダ 35:先端出口 36:開閉バルブ 37:ストッパプレート 3
8:駆動シリンダ 39:シリンダ 40:スクリュ 4
1:プランジャ構造 42:スクリュ構造 43:油圧シリンダ 4
4:モータ 45:シリンダ室 46:投入口 4
7:ホッパ 48:ノズルバルブ 49:射出ノズル 5
0:金型装置 51:プランジャ式射出機 52:スクリュ式射出機 5
3:切替バルブ 54:射出ノズル
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 309:08 B29L 9:00
Claims (3)
- 【請求項1】深溝かつ低圧縮比形状の2本のスクリュを
ヒータを備えたシリンダ内に互いに平行に配設するとと
もに異方向に回転させることによって、ペレット状の長
繊維強化熱可塑性樹脂を溶融混練する2軸スクリュ式可
塑化装置と、このスクリュ式可塑化装置の出口に接続さ
れその出口からの溶融状態の長繊維強化熱可塑性樹脂に
圧力を付与して解繊する圧力付与手段と、この圧力付与
手段の出口に接続され溶融状態の長繊維強化熱可塑性樹
脂を蓄積するためのシリンダとプランジャとからなるア
キュームレータと、このアキュームレータの出口に、シ
リンダ室に設けられた投入口が接続されたインラインス
クリュ式射出成形機と、このインラインスクリュ式射出
成形機の射出口に金型内が拡大可能に構成された金型が
設けられてなることを特徴とする長繊維強化熱可塑性樹
脂をコア材とする複合成形品の射出成形装置。 - 【請求項2】深溝かつ低圧縮比形状の2本のスクリュを
ヒータを備えたシリンダ内に互いに平行に配設するとと
もに異方向に回転させることによって、ペレット状の長
繊維強化熱可塑性樹脂を溶融混練する2軸スクリュ式可
塑化装置と、このスクリュ式可塑化装置の出口に接続さ
れその出口からの溶融状態の長繊維強化熱可塑性樹脂に
圧力を付与して解繊する圧力付与手段と、この圧力付与
手段の出口に接続され溶融状態の長繊維強化熱可塑性樹
脂を蓄積するためのシリンダとプランジャとからなるア
キュームレータと、このアキュームレータの出口に接続
されその出口からの溶融状態の長繊維強化熱可塑性樹脂
を導入して射出する射出機と、この射出機に並設された
射出機と、これら射出機の射出口に切替バルブを介して
金型内が拡大可能に構成された金型が設けられてなるこ
とを特徴とする長繊維強化熱可塑性樹脂をコア材とする
複合成形品の射出成形装置。 - 【請求項3】請求項1又は2記載の長繊維強化熱可塑性
樹脂をコア材とする複合成形品の射出成形装置におい
て、圧力付与手段が、互いに平行に且つロール間に隙間
を有するように配置された異方向に回転する一対のロー
ルからなる長繊維強化熱可塑性樹脂をコア材とする複合
成形品の射出成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26424795A JPH09104029A (ja) | 1995-10-12 | 1995-10-12 | 長繊維強化熱可塑性樹脂をコア材とする複合成形品の射出成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26424795A JPH09104029A (ja) | 1995-10-12 | 1995-10-12 | 長繊維強化熱可塑性樹脂をコア材とする複合成形品の射出成形装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09104029A true JPH09104029A (ja) | 1997-04-22 |
Family
ID=17400533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26424795A Pending JPH09104029A (ja) | 1995-10-12 | 1995-10-12 | 長繊維強化熱可塑性樹脂をコア材とする複合成形品の射出成形装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09104029A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002060671A1 (en) * | 2001-01-31 | 2002-08-08 | Decoma International Inc. | Injection nozzle |
JP2009292115A (ja) * | 2008-06-09 | 2009-12-17 | Yazaki Corp | 樹脂成形機 |
JP2012051373A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Chen Hsong Asset Management Ltd | 射出成形機用射出装置 |
CN108340535A (zh) * | 2018-04-13 | 2018-07-31 | 高密三维数控机械有限公司 | 一种大容量橡胶注射机 |
CN116901360A (zh) * | 2023-07-08 | 2023-10-20 | 常州市升越模塑股份有限公司 | 一种注塑机上下料装置 |
-
1995
- 1995-10-12 JP JP26424795A patent/JPH09104029A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002060671A1 (en) * | 2001-01-31 | 2002-08-08 | Decoma International Inc. | Injection nozzle |
JP2009292115A (ja) * | 2008-06-09 | 2009-12-17 | Yazaki Corp | 樹脂成形機 |
JP2012051373A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Chen Hsong Asset Management Ltd | 射出成形機用射出装置 |
CN102380934A (zh) * | 2010-08-31 | 2012-03-21 | 佛山市顺德区震德塑料机械有限公司 | 用于注塑机的注射装置 |
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