JPH09102380A - コロナ帯電装置及びカラー画像形成装置 - Google Patents

コロナ帯電装置及びカラー画像形成装置

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JPH09102380A
JPH09102380A JP25878195A JP25878195A JPH09102380A JP H09102380 A JPH09102380 A JP H09102380A JP 25878195 A JP25878195 A JP 25878195A JP 25878195 A JP25878195 A JP 25878195A JP H09102380 A JPH09102380 A JP H09102380A
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JP
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electrode
sharpened
image forming
insulating substrate
charging device
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Application number
JP25878195A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Tokimatsu
宏行 時松
Masayasu Onodera
正泰 小野寺
Isao Endo
勇雄 遠藤
Toru Komatsu
小松  徹
Satoru Haneda
哲 羽根田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第一に、長期に使用可能な先鋭状電極の提供
を目的とし、第二に、均一で、安定したコロナ放電を発
生させる先鋭状電極を提供することを目的とし、第三
に、均一なコロナ放電が得られる先鋭状電極及び制御グ
リッドの適性な配置の仕方と、これに基づいた良好なコ
ロナ放電の得られるコロナ帯電装置及び良好なカラー画
像の得られるカラー画像形成装置の提供を目的とする。 【構成】 先鋭状電極の先端部が絶縁性基板より突出し
ないように絶縁性基板上に先鋭状電極を設けると共に、
先鋭状電極の厚さが200μm以下であることを特徴と
するコロナ帯電装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コロナ放電現象を応用
して被帯電物を均一に帯電させるコロナ帯電装置に関
し、殊に、非接触型の先鋭状電極を用いたコロナ帯電装
置に関する。特に、感光体の帯電、転写、分離、除電等
の目的に使用される非接触型の先鋭状電極を用いたコロ
ナ帯電装置及びこれを用いた電子写真方式の画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のコロナ放電式のコロナ帯電
装置としては、ワイヤ放電方式とピン放電方式(ピン電
極型、鋸歯状電極型等)に大別される。後者は小型で低
オゾン発生のため近年電子写真複写機、プリンタ等でも
使用されるようになってきた。特に、図11に示すよう
に、放電部として一枚の薄い板状部材810に複数の鋸
歯状電極812を設けた電極板がUSP.4,725,
732に、また、鋸歯状電極を用い、放電の安定性と均
一性を図るものとして、図12に示すように、個々に独
立した鋸歯状電極912と共通電極911とを、それぞ
れ別体に設け、個々の鋸歯状電極912と共通電極91
1との間に抵抗体915を設けた構造のコロナ帯電装置
が特開平5−2314号公報によって開示されている。
【0003】また、鋸歯状電極を用いたコロナ帯電装置
が、低オゾン発生のため、また、画像形成装置の小型化
に伴なう、小型化のコロナ帯電装置として近年電子写真
複写機、プリンタ等でも使用されるようになってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
提案による放電部としての先鋭状電極は、電極の先端部
が突出しており、製造時に折れや、曲がりが発生しやす
いため、製造が非常に困難となる。特に、使用時におけ
るクリーニングの際や交換の際に、折れや、曲がりの発
生のため、正常な放電が得られないといった問題があ
る。
【0005】これに対し、本願発明者らは、図13に示
す如く、絶縁性基板620上に、複数の先鋭状電極61
2と共通電極611とを抵抗体615により結合した先
鋭状電極板610を、先鋭状電極612の先端部613
が絶縁性基板620の端部より突出しないように形成
し、クリーニング時や交換の際の、先鋭状電極の先端部
の折れや曲がりを防止したコロナ放電電極を開発し、検
討を行っているが、以下の3つの点が問題とされる。
【0006】第一に、コロナ放電電極を長期に使用する
と、清掃しても放電の均一性が得られないばかりか、返
って悪化することがあった。これは、図14に示すよう
に、絶縁性基板620上に設けられた先鋭状電極612
を、クリーニング部材650で清掃しようとすると、先
鋭状電極612の厚みtが厚くなるとクリーニング部材
650として設けられたフェルトが引っ掛かり先鋭状電
極612を損傷させるのが原因であった。
【0007】第二に、更に、先鋭状電極よりの均一なコ
ロナ放電が得られないという問題があった。
【0008】第三に、先鋭状電極の配置の仕方により、
コロナ放電の状態が変化し均一性が保たれない。即ち、
図15に示すように、先鋭状電極612の先端部613
の間隔Dpが近すぎると、隣接する先鋭状電極間で放電
が主に行われ、制御グリッド605を通して像形成体6
07へ行われるコロナ放電が僅かとなって充分な帯電が
得られない。また、間隔Dpが広すぎると図16に示す
ように、像形成体607の先鋭状電極612の先端部6
13に対応した部分にコロナ放電が集中し、ピッチに応
じた帯電ムラが発生するという問題が生じた。また、先
端部613間の間隔Dpに対して、先端部613と制御
グリッド605との距離により良好なコロナ放電が得ら
れる条件が変化することが認められた。
【0009】本発明は上記の問題点を解決し、第一に、
長期に使用可能な先鋭状電極の提供を目的とし、第二
に、均一で、安定したコロナ放電を発生させる先鋭状電
極を提供することを目的とし、第三に、均一なコロナ放
電が得られる先鋭状電極及び制御グリッドの適性な配置
の仕方と、これに基づいた良好なコロナ放電の得られる
コロナ帯電装置及び良好なカラー画像の得られるカラー
画像形成装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、絶縁性基板
上に複数の先鋭状電極を有する先鋭状電極板と、前記先
鋭状電極板と像形成体との間に設けられ、前記像形成体
の表面電位を制御する制御グリッドとを有するコロナ帯
電装置において、前記先鋭状電極の先端部が前記絶縁性
基板より突出しないように前記絶縁性基板上に前記先鋭
状電極を設けると共に、前記先鋭状電極の厚さが200
μm以下であることを特徴とするコロナ帯電装置によっ
て達成される(第一の発明)。
【0011】また、上記目的は、絶縁性基板上に複数の
先鋭状電極を有する先鋭状電極板と、前記先鋭状電極板
と像形成体との間に設けられ、前記像形成体の表面電位
を制御する制御グリッドとを有するコロナ帯電装置にお
いて、前記先鋭状電極の先端部が前記絶縁性基板より突
出しないように前記絶縁性基板上に前記先鋭状電極を設
けると共に、前記先鋭状電極は、前記先鋭状電極の先端
部或は前記先鋭状電極の上面の端部に、コロナ放電を行
う少なくとも1つのエッジ部を有し、前記エッジ部の角
度をD(゜)、コーナRをr(μm)とするとき、D≦
120、且つ0.5D+r≦95なることを特徴とする
コロナ帯電装置によって達成される(第二の発明)。
【0012】また、上記目的は、絶縁性基板上に複数の
先鋭状電極を有する先鋭状電極板と、前記先鋭状電極板
と像形成体との間に設けられ、前記像形成体の表面電位
を制御する制御グリッドとを有するコロナ帯電装置にお
いて、前記先鋭状電極の先端部が前記絶縁性基板より突
出しないように前記絶縁性基板上に前記先鋭状電極を設
けると共に、前記先鋭状電極の先端部の間隔をDp、前
記先鋭状電極の先端部と前記制御グリッドとの間隔をD
gとした時、2mm≦Dp≦4mmであり、Dg≧1.
5Dpであることを特徴とするコロナ帯電装置によって
達成される(第三の発明)。
【0013】また、上記目的は、像形成体の周囲に、複
数組のコロナ帯電装置と像露光装置と現像装置とを配置
し、前記像形成体の回転により、前記像形成体に対し前
記コロナ帯電装置による帯電と前記像露光装置による像
露光と前記現像装置による現像とによるトナー像の形成
を順次繰り返すことにより、前記像形成体上に前記トナ
ー像を重ね合わせて形成後、転写材に一括転写を行うカ
ラー画像形成装置において、前記コロナ帯電装置は、絶
縁性基板上に複数の先鋭状電極を有する先鋭状電極板が
設けられた先鋭状電極板と、前記先鋭状電極板と像形成
体との間に設けられ、前記像形成体の表面電位を制御す
る制御グリッドとを有し、前記先鋭状電極の先端部が前
記絶縁性基板より突出しないように前記絶縁性基板上に
前記先鋭状電極を設けると共に、前記先鋭状電極の先端
部の間隔をDp、前記先鋭状電極の先端部と前記制御グ
リッドとの間隔をDgとした時、2mm≦Dp≦4mm
であり、Dg≧1.5Dpであることを特徴とするカラ
ー画像形成装置によって達成される(第四の発明)。
【0014】
【実施例】本発明の第一ないし第三の目的に共通するコ
ロナ放電電極の一実施例の構造を図1及び図2を用いて
説明する。図1は、本発明のコロナ放電電極を示す図で
あり、図2は、図1のコロナ放電電極の構造を示す図で
ある。
【0015】先鋭状電極板10は、共通電極11と、共
通電極11から一定間隔を隔てて一定ピッチDp(m
m)で配設された複数の放電部である先鋭状電極12
と、複数の先鋭状電極12と共通電極11とを電気的に
接続するための抵抗体15とによって構成され、絶縁性
基板20、例えばセラミック上に設けられる。先鋭状電
極12と共通電極11とが、絶縁性基板20上に設けら
れるが、先鋭状電極12の先端部13が絶縁性基板20
の面上より突出することなく、絶縁性基板20上に設け
られる。また、抵抗体15は、例えば抵抗剤の塗布によ
り先鋭状電極12と共通電極11との間に設けられる。
抵抗体15の抵抗値は、概ね1MΩ〜100MΩに設定
されることが好ましい。
【0016】先鋭状電極12の先端部13と絶縁性基板
20の端部との間隔Ds(mm)は、Dp以下であり、
先端部13のピッチDpと同じ距離以上、絶縁性基板2
0上に入り込まない。先端部13がDp以上入り込む
と、絶縁性基板20の沿面上での放電が起こり、安定し
た放電が得られない。好ましくは、先鋭状電極12の先
端部13と絶縁性基板20の端部とが一致すること、即
ちDs=0であることが好ましい。
【0017】先鋭状電極板10を絶縁性基板20上に形
成することによって、先鋭状電極板10を高い精度で感
光体ドラムに対して取り付けることができる。特に、折
れや曲がり、うねりが発生しないために、放電ムラの少
ない均一な帯電性を得ることができる。先鋭状電極12
の先端部13の先端部分まで絶縁性基板20上に形成す
ることにより、この効果は特に顕著となり、製造時や使
用時におけるクリーニングの際にも、先端部13の折
れ、曲がりに対する耐久性が保証される。
【0018】絶縁性基板20に用いられる絶縁性部材と
しては、従来公知のプリント基板等に用いられる絶縁性
部材を用いることができるが、高い電圧を印加し、放電
を行うため、絶縁耐力、トラッキング性に優れた材料を
選択することが好ましく、絶縁耐力としては5KV/m
m以上が好ましく、体積抵抗率が109Ω・cm以上が
好ましい。また、厚さは、材料の種類にもよるが、概ね
0.1mm〜3mmが好ましい。0.1mm以下では直
線性や強度に問題が生じ、3mm以上では重量的に重く
なり設置が困難となる。
【0019】好ましい絶縁性部材として、強度、直線
性、絶縁耐力に優れ、また、耐高温性の点からセラミッ
ク系の材料を用いることが特に好ましい。
【0020】セラミック材としてはアルミナ(Al
23)系、単結晶サファイア(Al23)、フォルステ
ライト(2MgO/SiO2)系、ステアタイト(Mg
O/SiO2)系、ジルコン(ZrO2・SiO2)系、
コージライト(2MgO・2Al2O3・5SiO2
系、チタニア系、炭化珪素(SiC)系、窒化珪素(S
34)系、ジルコニア(ZrO2)系、サーメット
系、マイカレックス、ソーダ石英ガラス、ホウケイ酸ガ
ラス、石英ガラス等が用いられる。これらのセラッミク
材料には、割れ易さを改善するために、重量%として5
〜20wt%の樹脂を含有させて弾性を適度に付与した
ものを用いても良い。
【0021】本発明の第一の目的に対する一実施例を図
3を用いて説明する。図3はクリーニング部材を用いた
先鋭状電極の清掃例を示す図である。
【0022】絶縁性基板20上に設けられた厚みt(μ
m)の先鋭状電極12をクリーニング部材50を用い
て、往復の清掃を行った。絶縁性基板20上には、ピッ
チ3mmの間隔で、70個の先鋭状電極12を設け、先
端部13の角度を60゜として先鋭状電極板10を形成
し、クリーニング部材50として、布、フェルト、メッ
シュ200の発泡ウレタンを用い、5000回の清掃を
繰り返して先鋭状電極12の損傷のテストを行った。ク
リーニング部材50の先鋭状電極12への押圧力を20
0gr・cmと500gr・cmとの2水準で行った。
テストの結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】先鋭状電極12に損傷を生じなかったもの
を○印で、1〜5個の損傷を生じたものを△印で、6個
以上の損傷を生じたものを×印でそれぞれ示した。先鋭
状電極12に損傷を生じた場合、損傷を生じた部分が放
電ムラとなり、先鋭状電極12の厚みtとしては200
μm以下が良好と判定された。先鋭状電極12の先端部
13の角度を30゜及び90゜として同一の実験を行っ
たが、厚み200μm以下が良好と判定された。
【0025】本発明の第二の目的に対する一実施例を図
4に示す先鋭状電極の拡大図を用いて説明する。図4
(A)は、先鋭状電極の部分拡大図であり、図4(B)
は、先鋭状電極のエッジ部E1の拡大図であり、図4
(C)は、図4(A)の先鋭状電極のA1−A2断面で
のエッジ部E2の断面拡大図である。
【0026】絶縁性基板20上に設けられた先鋭状電極
12よりのコロナ放電は、図4(A)に太黒線で示す先
鋭状電極12の先端部13のエッジ部E1或いは先鋭状
電極12の上面のエッジ部E2より行われる。図4
(B)に示す、先鋭状電極12の先端部13のエッジ部
E1の角度をD(゜)、コーナRの値をr(μm)と
し、表2に示す如きそれぞれの値のコロナ放電電極1
(図2)を用いて後述するコロナ帯電装置を作製し、後
述するカラー画像形成装置により画像テストを行ったと
ころ、表2に示す結果を得た。
【0027】
【表2】
【0028】判定は、グレーパターンの画像出しを行い
目視で判定し、帯電ムラの無いものには○印、帯電ムラ
が僅かに見られるものには△印、帯電ムラが激しく画像
不良のものには×印をそれぞれ付した。同様のテストを
繰り返した結果、先鋭状電極12の先端部13のエッジ
部E1の角度D(゜)とコーナRの値r(μm)との間
で、0.5D+r≦95なる関係にあるとき、コロナ放
電が安定することが解明された。但し、D>120で
は、いかなるrにおいても放電は安定しなかった。
【0029】図4(C)に示す、先鋭状電極12の上面
の端部のエッジ部E2についての角度D(゜)とコーナ
Rの値r(μm)との間についても、同様のテスト結果
が得られた。図4(A)に示す、エッジ部E2と反対側
のエッジ部E3に関しても同様の結果が得られた。
【0030】本発明の第三の目的に対するコロナ帯電装
置の一実施例とその放電状態について図5〜図9を用い
て説明する。図5は、本発明のコロナ放電電極を用いた
スコロトロン帯電器の断面構成図であり、図6は、図5
のスコロトロン帯電器の組立図であり、図7は、スコロ
トロン帯電器の放電状態を示す図であり、図8は、放電
ムラ測定装置を示す図であり、図9は、スコロトロン帯
電器の放電ムラの測定値を示す図である。図1及び図2
にて説明したコロナ放電電極が本目的のコロナ帯電装置
にも用いられる。
【0031】先鋭状電極板10は、共通電極11と、共
通電極11から一定間隔を隔てて一定ピッチDp(m
m)で配設された複数の放電部である先鋭状電極12
と、複数の先鋭状電極12と共通電極11とを電気的に
接続するための抵抗体15とによって構成される。先鋭
状電極12の先端部13が絶縁性基板20の面上より突
出することなく、絶縁性基板20、例えばセラミック上
に先鋭状電極板10が設けられたコロナ放電電極1が、
電子写真方式の画像形成装置に用いられる像形成体であ
る感光体ドラム7の矢印で示す移動方向に対して直交に
配置される。
【0032】先鋭状電極12の先端部13と絶縁性基板
20の端部との間隔Ds(mm)は、Dp以下であり、
先端部13のピッチDpと同じ距離以上、絶縁性基板2
0上に入り込まない。先端部13がDp以上入り込む
と、絶縁性基板20の沿面上での放電が起こり、安定し
た放電が得られない。好ましくは、先鋭状電極12の先
端部13と絶縁性基板20の端部とが一致すること、即
ちDs=0であることが望ましい。制御グリッド5は、
例えば、板厚0.1mmのステンレス板をエッチング加
工して作られたものであり、シールド部材であるサイド
プレート3,4は、例えば、ステンレス製の一枚の板よ
り形成されたものである。
【0033】コロナ放電電極1を、絶縁性樹脂、例え
ば、ABS樹脂で作られた支持部材2の面2aに、例え
ば接着剤にて固定する。サイドプレート3,4を、先鋭
状電極板10の長手方向に平行して支持部材2と、例え
ば図示せぬ樹脂ネジにて取り付け固定し、更に制御グリ
ッド5を支持部材2の制御グリッド取り付け用の面2b
に、例えば図示せぬ樹脂ネジにて取り付け固定し、コロ
ナ帯電装置の一実施例としてのコロナ帯電装置であるス
コロトロン帯電器100が形成される。先鋭状電極12
の先端部13と制御グリッド5との間隔の値はDgであ
る。
【0034】上記のスコロトロン帯電器100が、感光
体ドラム7と対峙して取り付けられるが、先鋭状電極板
10が感光体ドラム7の回転方向下流側に取付けられる
方が、感光体ドラムの回転方向に放電が拡がるために、
帯電が安定し、特に好ましい。画像形成がなされる際、
先鋭状電極板10には直流電圧D1が、制御グリッド5
には直流電圧D2が、先鋭状電極板10が設けられた側
のサイドプレート4には直流電圧D4が、それぞれ、印
加される。
【0035】図8は放電ムラ測定装置を示す図であり、
先鋭状電極板10を設けたコロナ帯電装置としてのスコ
ロトロン帯電器100を放電状態とし、スコロトロン帯
電器100の下部に、接地されたアルミプレート401
上に絶縁層402を設け、絶縁層402の上部にスコロ
トロン帯電器100の長手方向と直交する方向に、電流
計Aを通して接地された直径50μmのタングステンワイ
ヤ403を設け、タングステンワイヤ403を設けたア
ルミプレート401をスコロトロン帯電器100の長手
方向に5mm/secの速度でスキャンし、タングステ
ンワイヤ403に流れる電流値により放電の状態を測定
し帯電ムラを測定する。
【0036】本願発明者が図5に示した構成のスコロト
ロン帯電器100を電圧印加状態として、図8に示した
放電ムラ測定装置により放電状態を測定したものが図9
である。横軸にスキャン時間T(sec)、即ちスコロ
トロン帯電器100の長手方向の位置を示し、縦軸に各
位置でのタングステンワイヤに流れる電流値I(μA)
を示す。
【0037】図9(A)は、先鋭状電極12の先端部1
3の間隔Dpを2mm以下とした場合の放電状態の図で
あり、隣接する鋸歯電極への放電が起こり帯電ムラが著
しい。図9(B)は、先鋭状電極12の先端部13の間
隔Dpを4mm以上とした場合の放電状態の図であり、
隣接する鋸歯電極からの放電が重ならず鋸歯電極のピッ
チに応じたムラが発生し、鋸歯電極からの放電が完全に
独立して感光体ドラムに達するため帯電ムラが激しい。
図7に示すように、放電ムラの発生の無いような先鋭状
電極12の先端部13の間隔Dpを、2mm以上、4m
m以下とすると、コロナ放電の放射状の広がりの互いに
交叉する点の間隔が1.5倍のDpとなり、先鋭状電極
12の先端部13と制御グリッド5との間隔の値Dgを
1.5Dp以上になる位置に、制御グリッド5を配置す
ることにより制御グリッドの制御性が上がり、図9
(C)に示すような均一放電状態を得ることが出来る。
【0038】上記のコロナ帯電装置としてのスコロトロ
ン帯電器が用いられたカラー画像形成装置の一実施例を
図10を用いて説明する。図10は、本実施例のコロナ
帯電装置を用いたカラー画像形成装置の断面構成図であ
る。
【0039】本実施例のカラー画像形成装置は、像形成
体として透明の基体の外周面に導電層と感光体層とが設
けられた感光体ドラムが用いられ、感光体ドラムに対し
内部に像露光手段が、また外側に帯電器、現像器、転写
器、除電器、クリーニング装置等の画像形成プロセス手
段が配置された構造である。
【0040】像形成体である感光体ドラム7は、例え
ば、透明アクリル樹脂の透明部材によって形成される円
筒状の基体を内側に設け、透明の導電層、a−Si層あ
るいは有機感光層(OPC)等の感光層を該基体の外周
に形成したものであり、接地された状態で図10の矢印
で示す時計方向に回転される。
【0041】本実施例では、感光体ドラムの光導電体層
において適性なコントラストを付与できる露光光量を有
していればよい。従って、本実施例における感光体ドラ
ムの透明基体の光透過率は、100%である必要はな
く、露光ビームの透過時にある程度の光が吸収されるよ
うな特性であっても構わない。透光性基体の素材として
は、アクリル樹脂、特にメタクリル酸メチルエステルモ
ノマーを用い重合したものが、透明性、強度、精度、表
面性等において優れており好ましく用いられるが、その
他一般光学部材などに使用されるアクリル、フッ素、ポ
リエステル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタ
レート、などの各種透光性樹脂が使用可能である。ま
た、透光性導電層としては、インジウム・スズ・酸化物
(ITO)、酸化錫、酸化鉛、酸化インジウム、ヨウ化
銅や、Au、Ag、Ni、Alなどからなる透光性を維
持した金属薄膜が用いられ、成膜法としては、真空蒸着
法、活性反応蒸着法、各種スパッタリング法、各種CV
D法、浸漬塗工法、スプレー塗布法などが利用される。
また、光導電体層としては、アモルファスシリコン(a
−Si)合金感光層、アモルファスセレン合金感光層
や、各種有機感光層(OPC)が使用可能である。
【0042】帯電手段であるスコロトロン帯電器100
はイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)およ
び黒色(K)の各色の画像形成プロセスに用いられ、感
光体ドラム7の前述した有機感光体層に対し所定の電位
に保持された制御グリッドと放電電極によるコロナ放電
とによって帯電作用を行い、感光体ドラム7に対し一様
な電位を与える。
【0043】各色毎の像露光手段としての露光装置21
2は、感光体ドラム7の軸方向に配列されたFL(蛍光
体発光),EL(エレクトロルミネッセンス),PL
(プラズマ放電),LED(発光ダイオード)等の発光
素子をアレイ状に並べた線状の露光素子や、LISA
(光磁気効果光シャッタアレイ),PLZT(透過性圧
電素子シャッタアレイ),LCS(液晶シャッタ)等の
光シャッタ機能をもつ素子を並べた線状の露光素子等の
露光光を発光する露光素子と、等倍結像素子としてのセ
ルフォックレンズとが、露光素子と、等倍結像素子とし
てのセルフォックレンズとを保持する露光素子保持部材
に取り付けられたユニットとして構成され、感光体ドラ
ム7に内包して設けられた露光装置を保持する保持部材
220に取り付けられており、メモリに記憶された各色
の画像信号がメモリより順次読み出されて各色毎の露光
装置212にそれぞれ電気信号として入力される。この
実施例で使用される発光素子の発光波長は600〜90
0nmの範囲のものである。
【0044】各色毎の現像手段である現像器213は、
イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)および
黒色(K)の一成分あるいは二成分の現像剤をそれぞれ
収容し、それぞれ感光体ドラム7の周面に対し所定の間
隙を保って同方向に回転する現像スリーブ213aを備
えている。
【0045】前記の各色毎の現像器213は、前述した
スコロトロン帯電器100による帯電と露光装置212
とによる像露光によって形成される感光体ドラム7上の
静電潜像を現像バイアス電圧の印加による非接触現像法
により非接触の状態で反転現像する。
【0046】原稿画像は本装置とは別体の画像読取装置
の撮像素子により読み取られた画像あるいは、コンピュ
ータで編集された画像を、Y,M,CおよびKの各色別
の画像信号として一旦メモリに記憶し格納する。
【0047】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータが回動され感光体ドラム7を図10の時計方
向へ回転し、同時に感光体ドラム7の左方に配置された
Yのスコロトロン帯電器100の帯電作用により感光体
ドラム7に電位の付与が開始される。
【0048】感光体ドラム7は電位を付与されたあと、
Yの露光装置212において第1の色信号すなわちYの
画像信号に対応する電気信号による露光が開始されドラ
ムの回転走査によってその表面の感光層に原稿画像のY
の画像に対応する静電潜像を形成する。
【0049】前記の潜像はYの現像器213により現像
スリーブ213a上の現像剤が非接触の状態で反転現像
され感光体ドラム7の回転に応じイエロー(Y)のトナ
ー像が形成される。
【0050】次いで感光体ドラム7は前記イエロー
(Y)のトナー像の上に、さらに感光体ドラム7の左方
でYの上部に配置したマゼンタ(M)のスコロトロン帯
電器100の帯電作用により電位を付与され、Mの露光
装置212の第2の色信号すなわちMの画像信号に対応
する電気信号による露光が行われ、Mの現像器213に
よる非接触の反転現像によって前記のイエロー(Y)の
トナー像の上にマゼンタ(M)のトナー像が順次重ね合
わせて形成される。
【0051】同様のプロセスにより感光体ドラム7の上
部に配置したシアン(C)のスコロトロン帯電器10
0、Cの露光装置212およびCの現像器213によっ
てさらに第3の色信号に対応するシアン(C)のトナー
像が、また感光体ドラム7の右方でCの下部に配置した
黒色(K)のスコロトロン帯電器100、露光装置21
2および現像器213によって第4の色信号に対応する
黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成され、感
光体ドラム7の一回転以内にその周面上にカラーのトナ
ー像が形成される。
【0052】これ等Y,M,C及びKの露光装置212
による感光体ドラム7の有機感光層に対する露光はドラ
ムの内部より前述した透明の基体を透して行われる。従
って第2,第3および第4の色信号に対応する画像の露
光は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く受ける
ことなく行われ、第1の色信号に対応する画像と同等の
静電潜像を形成することが可能となる。
【0053】現像器213が不図示の突き当てコロによ
り感光体ドラム7と所定の値、例えば100μm〜10
00μmの間隙をあけて非接触に保たれ、各色毎の現像
器213による現像作用に際しては、現像スリーブ21
3aに対し直流あるいはさらに交流を加えた現像バイア
スが印加され、現像器の収容する一成分或いは二成分現
像剤によるジャンピング現像が行われて、透明な導電層
を接地する感光体ドラム7に対してトナーと同極性の直
流バイアスを印加して、露光部にトナーを付着させる非
接触の反転現像が行われる。
【0054】転写材である転写紙Pが転写材収納手段で
ある給紙カセット215より送り出され、タイミングロ
ーラ216へ搬送される。感光体ドラム7の周面上に形
成されたカラーのトナー像が、転写器214aにおい
て、タイミングローラ216の駆動によって、感光体ド
ラム7上のトナー像と同期して給紙される転写材である
転写紙Pに転写される。
【0055】トナー像の転写を受けた転写紙Pは、除電
器214bにおいては帯電の除去を受けてドラム周面よ
り分離した後、搬送手段である搬送ベルト214eによ
り定着装置217へ搬送される。定着装置217におい
て加熱・圧着されトナーを転写紙P上に溶着・定着した
のち、定着装置217より排出され、排紙搬送ローラ対
218aにより搬送されて排紙ローラ218を介して装
置上部のトレイ上にトナー像面を下面にして排出され
る。
【0056】一方、転写紙を分離した感光体ドラム7は
クリーニング装置219においてクリーニングブレード
219aによって感光体ドラム7の面を摺擦され残留ト
ナーを除去、清掃されて原稿画像のトナー像の形成を続
行するかもしくは一旦停止して新たな原稿画像のトナー
像の形成にかかる。クリーニングブレード219a及び
クリーニングローラ219bによって掻き落とされた廃
トナーは、トナー搬送スクリュウ219cによって不図
示の廃トナー容器へと排出される。
【0057】図10にて説明した画像形成装置を用い、
直径が180mmで、幅は、少なくとも、A4サイズ
(297mm)まで対応できる長さを有するもので、周
速80mm/secで回転される感光体ドラム7を用い
て、先鋭状電極12の先端部13の間隔Dpを3mm、
先鋭状電極12の先端部13と制御グリッド5との間隔
の値Dgを5mmとし、先鋭状電極12の先端部13の
角度D=60゜、コーナRの値r=50μmの先鋭状電
極板10に−4.7kV(DC)を印加し、制御グリッ
ド5には−800V(DC)を印加して感光体ドラム7
の表面電位を−800Vで制御し、制御グリッド5の有
効な制御性を保つよう先鋭状電極板10の側のサイドプ
レート4には制御グリッド5への印加電圧より低い−6
00V(DC)をそれぞれ印加して実験した結果、鋸歯
電極からの放電方向がサイドプレート側に傾けられ、制
御グリッドを通しての放電に加え、サイドプレートを通
しても放電が成されて帯電の均一性が得られ良好な画像
を得ることが出来た。
【0058】上記の構成によるコロナ帯電装置を用いる
ことにより帯電性能を低下させることがなく、帯電の均
一性が得られ、コロナ帯電装置の小型化と共に、装置の
小型化を図った画像形成装置、とりわけ図10にて説明
した、カラー画像形成装置に対応した、均一帯電が可能
で、オゾン発生量が少なく良好なカラー画像が得られ、
かつ小型のコロナ帯電装置の提供が可能となった。
【0059】上記のコロナ帯電装置としてのスコロトロ
ン帯電器及びカラー画像形成装置のコロナ放電電極とし
て、前述の第一の目的、及び第二の目的において説明し
たコロナ放電電極が用いられることは勿論である。
【0060】勿論、この先鋭状電極板が設けられたコロ
ナ放電電極を用いたコロナ帯電装置は、電子写真方式の
画像形成装置における帯電器以外の、転写・分離装置、
除電装置等にも用いることができるし、電子写真以外の
分野においても利用することができる。
【0061】
【発明の効果】請求項1によれば、製造時に折れや、曲
がりが発生することなく、また、使用時におけるクリー
ニングの際に先鋭状電極が損傷されることがなく、長期
に使用してもコロナ放電の均一性が保たれる。
【0062】請求項2によれば、エッジ部を通して先鋭
状電極よりの、より均一で、帯電ムラのない良好なコロ
ナ放電が行われる。
【0063】請求項3によれば、コロナ放電が制御グリ
ッドを通して像形成体に対し、均一に拡がり、安定した
放電状態を得ることができる。
【0064】請求項4によれば、強度、直線性、絶縁耐
力に優れ、また、耐高湿性の点からも安定したコロナ放
電が得られるコロナ放電電極が提供される。
【0065】請求項5によれば、先鋭状電極がそれぞれ
独立して電極として形成され、先鋭状電極からの均一で
安定したコロナ放電が行われる。
【0066】請求項6によれば、帯電性能を低下させる
ことがなく、帯電の均一性が得られ、コロナ帯電装置の
小型化と共に、装置の小型化を図ったカラー画像形成装
置に対応したコロナ帯電装置の提供が可能となり、ま
た、使用時におけるコロナ帯電装置のクリーニングの際
に先鋭状電極が損傷されることがなく、長期に使用して
もコロナ放電の均一性が保たれ、オゾン発生量が少なく
良好なカラー画像が得られるカラー画像形成装置の提供
が可能となった。
【0067】請求項7によれば、強度、直線性、絶縁耐
力に優れ、また、耐高湿性の点からも安定したコロナ放
電が得られ、良好なカラー画像が得られるカラー画像形
成装置の提供が可能となった。
【0068】請求項8によれば、先鋭状電極がそれぞれ
独立して電極として形成され、先鋭状電極からの均一で
安定したコロナ放電が行われ、良好なカラー画像が得ら
れるカラー画像形成装置の提供が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコロナ放電電極を示す図である。
【図2】図1のコロナ放電電極の構造を示す図である。
【図3】図3はクリーニング部材を用いた先鋭状電極の
清掃例を示す図である。
【図4】先鋭状電極の拡大図である。
【図5】本発明のコロナ放電電極を用いたスコロトロン
帯電器の断面構成図である。
【図6】図5のスコロトロン帯電器の組立図である。
【図7】スコロトロン帯電器の放電状態を示す図であ
る。
【図8】放電ムラ測定装置を示す図である。
【図9】スコロトロン帯電器の放電ムラの測定値を示す
図である。
【図10】本実施例のコロナ帯電装置を用いたカラー画
像形成装置の断面構成図である。
【図11】従来の、鋸歯状電極板を示す図である。
【図12】図11の改良型の鋸歯状電極板を示す図であ
る。
【図13】本願発明者らが検討中のコロナ放電電極を示
す図である。
【図14】クリーニング部材を用いた先鋭状電極の清掃
時の問題点を示す図である。
【図15】先鋭状電極の間隔が狭い場合の放電状態を示
す図である。
【図16】先鋭状電極の間隔が広い場合の放電状態を示
す図である。
【符号の説明】
1 コロナ放電電極 2 支持部材 3,4 サイドプレート 5 制御グリッド 7 感光体ドラム 10 先鋭状電極板 11 共通電極 12 先鋭状電極 13 先端部 15 抵抗体 20 絶縁性基板 50 クリーニング部材 100 スコロトロン帯電器 E1,E2,E3 エッジ部
フロントページの続き (72)発明者 小松 徹 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 羽根田 哲 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板上に複数の先鋭状電極を有す
    る先鋭状電極板と、前記先鋭状電極板と像形成体との間
    に設けられ、前記像形成体の表面電位を制御する制御グ
    リッドとを有するコロナ帯電装置において、前記先鋭状
    電極の先端部が前記絶縁性基板より突出しないように前
    記絶縁性基板上に前記先鋭状電極を設けると共に、前記
    先鋭状電極の厚さが200μm以下であることを特徴と
    するコロナ帯電装置。
  2. 【請求項2】 絶縁性基板上に複数の先鋭状電極を有す
    る先鋭状電極板と、前記先鋭状電極板と像形成体との間
    に設けられ、前記像形成体の表面電位を制御する制御グ
    リッドとを有するコロナ帯電装置において、前記先鋭状
    電極の先端部が前記絶縁性基板より突出しないように前
    記絶縁性基板上に前記先鋭状電極を設けると共に、前記
    先鋭状電極は、前記先鋭状電極の先端部或は前記先鋭状
    電極の上面の端部に、コロナ放電を行う少なくとも1つ
    のエッジ部を有し、前記エッジ部の角度をD(゜)、コ
    ーナRをr(μm)とするとき、D≦120、且つ0.
    5D+r≦95なることを特徴とするコロナ帯電装置。
  3. 【請求項3】 絶縁性基板上に複数の先鋭状電極を有す
    る先鋭状電極板と、前記先鋭状電極板と像形成体との間
    に設けられ、前記像形成体の表面電位を制御する制御グ
    リッドとを有するコロナ帯電装置において、前記先鋭状
    電極の先端部が前記絶縁性基板より突出しないように前
    記絶縁性基板上に前記先鋭状電極を設けると共に、前記
    先鋭状電極の先端部の間隔をDp、前記先鋭状電極の先
    端部と前記制御グリッドとの間隔をDgとした時、2m
    m≦Dp≦4mmであり、Dg≧1.5Dpであること
    を特徴とするコロナ帯電装置。
  4. 【請求項4】 前記絶縁性基板がセラミックであること
    を特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のコロナ
    帯電装置。
  5. 【請求項5】 前記先鋭状電極は個々に抵抗体を介して
    前記先鋭状電極板に設けられた共通電極に接続されてい
    ることを特徴とした請求項1〜4の何れか1項に記載の
    コロナ帯電装置。
  6. 【請求項6】 像形成体の周囲に、複数組のコロナ帯電
    装置と像露光装置と現像装置とを配置し、前記像形成体
    の一回転中に、前記像形成体に対し前記コロナ帯電装置
    による帯電と前記像露光装置による像露光と前記現像装
    置による現像とによるトナー像の形成を順次繰り返すこ
    とにより、前記像形成体上に前記トナー像を重ね合わせ
    て形成後、転写材に一括転写を行うカラー画像形成装置
    において、前記コロナ帯電装置は、絶縁性基板上に複数
    の先鋭状電極を有する先鋭状電極板が設けられた先鋭状
    電極板と、前記先鋭状電極板と像形成体との間に設けら
    れ、前記像形成体の表面電位を制御する制御グリッドと
    を有し、前記先鋭状電極の先端部が前記絶縁性基板より
    突出しないように前記絶縁性基板上に前記先鋭状電極を
    設けると共に、前記先鋭状電極の先端部の間隔をDp、
    前記先鋭状電極の先端部と前記制御グリッドとの間隔を
    Dgとした時、2mm≦Dp≦4mmであり、Dg≧
    1.5Dpであることを特徴とするカラー画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 前記絶縁性基板がセラミックであること
    を特徴とする請求項6に記載のカラー画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記先鋭状電極は個々に抵抗体を介して
    前記先鋭状電極板に設けられた共通電極に接続されてい
    ることを特徴とする請求項6または7に記載のカラー画
    像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009003129A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Sharp Corp 帯電装置、画像形成装置、帯電方法、および帯電装置の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009003129A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Sharp Corp 帯電装置、画像形成装置、帯電方法、および帯電装置の製造方法
US7885561B2 (en) 2007-06-20 2011-02-08 Sharp Kabushiki Kaisha Electric charging device, image forming apparatus, electric charging method, and manufacturing method of electric charging device

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