JPH09102221A - 防鼠ケーブル - Google Patents

防鼠ケーブル

Info

Publication number
JPH09102221A
JPH09102221A JP7260237A JP26023795A JPH09102221A JP H09102221 A JPH09102221 A JP H09102221A JP 7260237 A JP7260237 A JP 7260237A JP 26023795 A JP26023795 A JP 26023795A JP H09102221 A JPH09102221 A JP H09102221A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
sheath
rat
layer
glass fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7260237A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Hara
雄一 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP7260237A priority Critical patent/JPH09102221A/ja
Publication of JPH09102221A publication Critical patent/JPH09102221A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inorganic Insulating Materials (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】製造・施工作業が容易であり、無毒かつ可撓
性、耐磨耗性、耐水性、耐薬品性に優れた防鼠ケーブル
を得る。 【解決手段】ケーブルシースの外層に、熱可塑性プラス
チック100重量部に対し、ガラス繊維5〜20重量部
を含有する層を被覆した防鼠ケーブル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鼠からの食害を防
止するようにした防鼠ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から電線・ケーブルの最外層シース
には、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂が使用されている
が、この合成樹脂は鼠からの食害を受けやすく、この最
外層シースが食害を受けると、絶縁性能や耐久性の低下
をきたす。そこで、従来、防鼠のために、図2に示すよ
うに構成した防鼠ケーブルが知られている。
【0003】図2(a) は、ケーブルシース4の外層に、
最外層シースとして、塩化ビニル樹脂などに鼠忌避剤を
練り込んだ鼠忌避剤練り込みシース11を用いたケーブ
ルであり、図2(b) は、ケーブルシース4の外層に金属
テープやコルゲート管等の金属保護層12を形成し、さ
らにその外層を塩化ビニル樹脂等からなる外部シース1
3で被覆したケーブルである。
【0004】また、図2(c) は、ケーブルシース4の外
層にナイロン層10を形成し、更にその外層を鼠忌避剤
を練り込んだ塩化ビニル樹脂層(鼠忌避剤練り込みシー
ス)11を設けたケーブル、図2(d) は、ケーブルシー
スとして鼠忌避剤を練り込んだ塩化ビニル樹脂を用い、
さらにその外層にナイロン層10を形成し、その外層を
塩化ビニル樹脂14で被覆して構成したケーブルである
(実開平4−91017号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2
(a) のケーブルは、最外層11が鼠忌避剤を練り込んだ
塩化ビニル樹脂であるため、防鼠性には優れるが、耐水
性、耐薬品性に劣り、また、最外層に練り込まれている
鼠忌避剤は低毒性の溶剤を使用しており、無毒ではない
ため、危険性がある。
【0006】図2(b) のケーブルは、外層に金属保護層
12があるため、防鼠性に優れているが、可撓性に劣
り、施工作業が容易でないという問題がある。また、水
の侵入による錆等から、防鼠効果が低下する可能性が高
い。
【0007】図2(c) 及び(d) のケーブルは、いずれも
ナイロン層と鼠忌避剤練り込みシースとがあるため、防
鼠性、耐薬品性、耐水性に優れ、また、ナイロン層が最
外層でないため耐磨耗性が向上し、金属保護層を使用し
ていないので可撓性に優れているが、必ず二層必要であ
るため、二層押出ヘッドのような特別な装置が必要な二
層押出法で製造するため、製造が容易でなく、製造コス
トが増大し、また、施工時にケーブルの皮むき作業が負
担になり、施工作業が容易でないという問題がある。
【0008】従って、本願発明は、製造・施工作業が容
易であり、無毒かつ可撓性、耐磨耗性、耐水性、耐薬品
性に優れた防鼠ケーブルを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、ケ
ーブルシースの外層に、熱可塑性プラスチック100重
量部に対し、ガラス繊維5〜20重量部を含有する外部
シースを被覆することを特徴とする防鼠ケーブルにより
達成されることが見出された。
【0010】本発明では、ケーブルシースの外層に、熱
可塑性プラスチックを使用するため、無毒であり、耐水
性、耐薬品性に優れている一方で、特定量のガラス繊維
を充填したことにより、強度が増し、鼠に噛まれてもケ
ーブルシースへの影響がなくなり、防鼠効果が達成され
るとともに、適度な可撓性も担保される。また、鼠忌避
剤を用いる必要がないため、無毒であり、ケーブルシー
スの外層が一層でよいため、一層押出成型で製造するこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1を参照しつつ本発明を
説明する。図1は、本発明に従うケーブルの断面図であ
る。図1に示す防鼠ケーブル1は、導体2に架橋ポリエ
チレン等からなる絶縁体3を施し、更にその上に施され
たケーブルシース4の外層に、ガラス繊維を含有する熱
可塑性プラスチック層(外部シース)5を被覆したもの
である。ケーブルは単心タイプ、平型タイプ等の従来公
知のいずれの構造でもよい。
【0012】該外部シース5は、熱可塑性プラスチック
100重量部に対して、5〜20重量部、好ましくは7
〜18重量部のガラス繊維を含有する。ガラス繊維が含
有されないかあるいは5重量部未満では、硬度が弱く、
良好な防鼠効果が得られない。また、ガラス繊維含量が
20重量部を越えると、硬度が強すぎて押出成型ができ
なくなり、好ましくない。
【0013】熱可塑性プラスチックとしては、ポリアミ
ド樹脂、ポリイミド樹脂等を用いることができる。用い
るガラス繊維の直径は0.5〜100μm、特に30〜
50μmのものが好ましい。この範囲において、特に優
れた硬度のケーブルを得ることができる。外部シース5
の厚さは、0.5〜1.0mmが好ましい。この範囲にお
いて、鼠に噛まれてもケーブルシースに傷をつける心配
がなく、良好な防鼠効果が得られるとともに、屈曲性も
良好であり、施工作業を容易に行うことができる。
【0014】
【実施例】
実施例1 表1に示す通りの防鼠構造を有するケーブルを製造し、
各ケーブルの毒性、耐水性、耐薬品性、硬度、耐磨耗性
及び可撓性を評価した。表1に示すナイロン層は、それ
ぞれ、図1のケーブルにおける外部シース5、図2(a)
及び図2(c)のケーブルにおける鼠忌避剤練り込みシー
ス11、図2(b)のケーブルにおける外部シース13で
あり、その材料名及び厚さを示すものである。また、実
施例1及び比較例2の外部シース5に用いたガラス繊維
径は30μmである。これらの結果を表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】表1における各評価項目は、以下の通りで
ある。 1)耐水性、耐薬品性…水又は各薬品に六ヶ月間浸けて、
重量増加、引張強度、伸びなどの変化についての総合評
価で表した。( )内は最外層の評価。 ◎変化なし ○ほとんど変化なし △若干侵されている
×侵されている 2)硬度…従来例2はビッカース硬さ(金属保護層のた
め)。それ以外はショアD硬度。( )内は最外層の硬
度。 3)耐磨耗性…JIS C 3004による破壊回数。但し、従来例
2は金属保護層のため測定不可能。( )内は最外層の
耐磨耗性。 4)可撓性(屈曲試験)…ケーブル外径の15倍のマンド
レルに360度正逆方向各3回巻きつけ、しわの発生の
有無を調べる。
【0017】本発明のケーブルは、毒性、耐水性、耐薬
品性、硬度、耐磨耗性及び可撓性の全ての点で優れた性
能を有することが判る。
【0018】実施例2 実施例1のケーブルにおいて、用いたガラス繊維径を表
2に示すものに代えた以外は実施例1と同様にして、ケ
ーブルを製造した。その結果を表2に示す。
【0019】
【表2】
【0020】実施例3 実施例1のケーブルにおいて、用いたガラス繊維量を表
3に示す通りに代えた以外は実施例1と同様にして、ケ
ーブルを製造した。その結果を表3に示す。ガラス繊維
量が本願発明に規定する範囲内において、優れた硬度及
び耐磨耗性が得られることが判る。
【0021】
【表3】
【0022】実施例4 実施例1のケーブルにおいて、ガラス繊維を含有するナ
イロン層3の厚さを表4に示す通りに代えた以外は実施
例1と同様にして、ケーブルを製造した。その結果を表
4に示す。外部シースの厚さが0.5〜1.0mmの場合
に、特に耐磨耗性の点においても優れていることが判
る。
【0023】
【表4】
【0024】
【発明の効果】本発明のケーブルは、ケーブルシースの
外層の外部シースとして熱可塑性プラスチックを使用し
ているため、無毒であり、耐水性、耐薬品性に優れてい
る。また、該外部シースに特定量のガラス繊維を含有さ
せたことにより、強度が増し、良好な防鼠効果が得られ
るともに、良好な可撓性が得られる。更に、外部シース
が一層であるため、一層押出成型で製造することがで
き、製造、施工が容易である。更に、外部シースの厚さ
が0.5mm以上である場合に、更に優れた耐磨耗性が達
成でき、逆に1.0mmを越えると屈曲性が悪くなり施工
時の作業性が低下する。また、ガラス繊維の直径が0.
5〜100μmである場合に、更に優れた硬度を達成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う防鼠ケーブルの構造例を示す断面
図。
【図2】従来の防鼠ケーブルの構造例を示す断面図。
【符号の説明】
1 防鼠ケーブル 2 導体 3 絶縁体 4 ケーブルシース 5 外部シース(熱可塑性プラスチック及びガラス繊
維含有) 10 ナイロン層 11 鼠忌避剤練り込みシース 12 金属保護層 13 外部シース 14 塩化ビニル樹脂層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルシースの外層に、熱可塑性プラ
    スチック100重量部に対し、ガラス繊維5〜20重量
    部を含有する外部シースを被覆することを特徴とする防
    鼠ケーブル。
  2. 【請求項2】 該外部シースの厚さが0.5〜1.0mm
    である請求項1記載の防鼠ケーブル。
  3. 【請求項3】 該ガラス繊維の直径が0.5〜100μ
    mである請求項1又は2記載の防鼠ケーブル。
JP7260237A 1995-10-06 1995-10-06 防鼠ケーブル Pending JPH09102221A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7260237A JPH09102221A (ja) 1995-10-06 1995-10-06 防鼠ケーブル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7260237A JPH09102221A (ja) 1995-10-06 1995-10-06 防鼠ケーブル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09102221A true JPH09102221A (ja) 1997-04-15

Family

ID=17345265

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7260237A Pending JPH09102221A (ja) 1995-10-06 1995-10-06 防鼠ケーブル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09102221A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7298957B2 (en) 2005-07-11 2007-11-20 Gift Technologies, Lp Method for controlling sagging of a power transmission cable
CN110739098A (zh) * 2019-10-23 2020-01-31 江苏华脉光电科技有限公司 无线小基站用微型易分支防鼠光电复合缆及其制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7298957B2 (en) 2005-07-11 2007-11-20 Gift Technologies, Lp Method for controlling sagging of a power transmission cable
CN110739098A (zh) * 2019-10-23 2020-01-31 江苏华脉光电科技有限公司 无线小基站用微型易分支防鼠光电复合缆及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6341550B1 (en) Electrobraid fence
JP2604746B2 (ja) 耐摩耗性編組スリーブ
US4898046A (en) Control cable
US4863159A (en) Apparatus for use in the exercise of the human body
KR960040691A (ko) 스틸코오드 및 이것을 사용한 공기타이어
CA2139692A1 (en) Composite shaft structure and manufacture
JP2001514710A (ja) ポリエチレンテレフタレートのコーティングを備えたプッシュプル・スチールケーブル
CA2549476A1 (en) Composite catheter braid
US6495759B1 (en) Two-core parallel extra-fine coaxial cable
JP3820031B2 (ja) 繊維強化プラスチック製素線及びより線並びにそれらの製造方法
US4498282A (en) Wire rope having a durable marker
JP4097004B2 (ja) 繊維ロープ
JPH09102221A (ja) 防鼠ケーブル
EP0652989A1 (en) Improved core for wire rope
EP1636406B1 (de) Angelschnur
JPH0982142A (ja) 防蟻・防鼠電線ケーブル
EP1191546A1 (en) A high-voltage power cable
DE10228603B4 (de) Hybridmonofilament
JPH0346567B2 (ja)
WO1998008777A3 (en) Coating for fiber strands, coated fiber strands and their use
JPH11203951A (ja) 防鼠ケーブル
JPH11111072A (ja) 防鼠電線・ケーブル
JP3789506B2 (ja) 浮力ケーブル
GB1571110A (en) Optical cables
JPH0526648Y2 (ja)