JPH09102171A - 磁気テープ装置および磁気テープ - Google Patents

磁気テープ装置および磁気テープ

Info

Publication number
JPH09102171A
JPH09102171A JP25874895A JP25874895A JPH09102171A JP H09102171 A JPH09102171 A JP H09102171A JP 25874895 A JP25874895 A JP 25874895A JP 25874895 A JP25874895 A JP 25874895A JP H09102171 A JPH09102171 A JP H09102171A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
error correction
magnetic tape
data
block
generating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25874895A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuo Suga
厚夫 菅
Wataru Sakurai
亘 櫻井
Koji Muto
幸治 武藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP25874895A priority Critical patent/JPH09102171A/ja
Publication of JPH09102171A publication Critical patent/JPH09102171A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーチ情報の混在による冗長度を最小限に抑
止しつつ、サーチ情報の検出確率を向上させる。 【解決手段】 ユーザデータ93の先頭側に行方向に当
該ユーザデータ93に関するサーチ情報91およびID
情報92が付加され、ユーザデータ93の末尾に、サー
チ情報91、ID情報92およびユーザデータ93に関
するCRC符号94が付加され、その外側にサーチ情報
91、ID情報92、ユーザデータ93およびCRC符
号94の列方向のエラー訂正を行うアウターECC(9
5)と、サーチ情報91、ID情報92、ユーザデータ
93、CRC符号94およびアウターECC(95)の
エラー訂正を行うインナーECC(96)が付加された
複数のエラー訂正ブロック90のマトリックスを、行方
向優先に同期ブロックに書き出し、トラック内の同期ブ
ロック群に等間隔に分散してサーチ情報91を配置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気テープ装置およ
び磁気テープに関し、特に、回転ヘッドによって磁気テ
ープ上のヘリカルトラックにディジタル信号の記録再生
を行う磁気テープ装置に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープ媒体を扱うデータ記録装置に
おいては、画像音声データ等に加えてテープ上の位置を
示す情報(以下、これをサーチ情報と呼ぶ)を付加する
例がある。テープを走行させながらサーチ情報を認識
し、その値に応じてテープ速度を制御することにより、
高速に目的の場所に位置付けることができる。
【0003】サーチ情報を持つコンピュータ用データを
扱う磁気テープ装置の例として、Digital Au
dio Tapeのカートリッジを利用したDDS方
式、8ミリVTR用のカートリッジを利用した方式(以
下、データ8ミリ方式と記す)などがある。例えばデー
タ8ミリ方式は、ISO/IEC 12246:199
3(E)Information technolog
y−8mm widemagnetic tape c
artridge dual azimathform
at for information interc
hange−Helical scan record
ing等の文献に記載されている。
【0004】DDS方式は、ユーザデータの記録領域を
ヘリカルトラックの中央部に、サーチ情報相当の記録領
域をヘリカルトラックの両端部に割り当てている。デー
タ8ミリ方式は、ヘリカルトラックの中央部や両端部な
どに幾つかのサーチ情報をもつサーチ情報ブロックの集
合体を設けている。このようにDDS方式とデータ8ミ
リ方式は、共にユーザデータを記録する領域と独立した
サーチ情報を持つ領域を持つ、という特徴がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ユーザデータ以外のサ
ーチ情報等はフォーマットにおいて冗長度を増やす要因
になる。そのためサーチ情報は、割り当てる領域を小さ
くしつつも検出確率の高い効率の良い配置方式が望まれ
る。前述の2つの従来方式は、いずれもサーチ情報がヘ
リカルトラックの一部に局在して配置されているので、
テープ速度等によって決まるヘッドの走査位置とトラッ
クの関係によってはサーチ情報が検出しにくい場合があ
る。また、データ8ミリ方式のように、サーチ情報を含
むブロック長がデータのブロック長と異なる不規則なフ
ォーマットでは、サーチ情報専用のエンコード回路やデ
コード回路必要であったり、システム全体の処理が複雑
になる等の不都合がある。
【0006】本発明の目的は、サーチ情報の混在による
冗長度の増大を抑止しつつ、サーチ情報の検出確率を向
上させることが可能な磁気テープ装置を提供することに
ある。
【0007】本発明の他の目的は、サーチ情報とデータ
情報の共通な取扱を可能にして、信号処理系の物量の低
減を実現することが可能な磁気テープ装置を提供するこ
とにある。
【0008】本発明のさらに他の目的は、信号処理系の
負担やオーバーヘッドを増加させることなく、エラー訂
正符号の増加によるエラー訂正能力の向上を実現するこ
とが可能な磁気テープ装置を提供することにある。
【0009】本発明のさらに他の目的は、回転ヘッドを
持つディジタル信号記録再生装置に装着される磁気テー
プにおいて、冗長性が低く構造が簡素で、高速サーチを
実現することが可能な記録フォーマットを提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では、一例とし
て、以下の記録形式を磁気テープ上に生成する。すなわ
ち、ヘリカルトラック内においてサーチ情報専用のブロ
ックを設けずにデータを含む同期ブロックの先頭部分に
サーチ情報を配置する。ヘリカルトラックを構成する複
数の単位における一定の位置にサーチ情報を設ける。デ
ータブロック内に設けられたサーチ情報とデータブロッ
ク内のレコード構成情報を記したID情報の内容は重複
させない。
【0011】また、1つ以上のヘリカルトラックをリラ
イト単位とするシステムにおいて、ヘリカルトラックを
構成する複数のエラー訂正ブロックごとのデータエラー
チェックを行い、リライトを実行したヘリカルトラック
を含めてヘリカルトラックを構成するエラー訂正ブロッ
クのエラーチェックが全て1回以上正常であれば、リラ
イトをそれ以上行わない。リライトするヘリカルトラッ
クはリライト毎にヘリカルトラックの上部を構成するエ
ラー訂正ブロックとヘリカルトラックの下部を構成する
エラー訂正ブロックの記録位置を入れ替えてリライトす
る。
【0012】また、リライト単位から第3のエラー訂正
符号を生成し、この第3のエラー訂正符号をリライト単
位の一部に付加する。リライト単位に付加する第3のエ
ラー訂正符号は、複数のヘリカルトラックに含まれる1
つ以上のエラー訂正ブロック内のサーチ情報やID情報
等を除くデータ部分に割り当てる。
【0013】このような本発明によれば、サーチ情報専
用のブロックを設けずにデータを含む同期ブロックの先
頭部分にサーチ情報を配置することにより、サーチ情報
専用のエンコーダ、デコーダを設置する必要がなく、信
号処理を簡素化でき、信号処理回路の物量を削減するこ
とができる。ヘリカルトラックを構成する複数の単位に
おける一定位置にサーチ情報を設けることにより、ヘリ
カルトラック上に一様にサーチ情報が分布されるので、
サーチ時のサーチ情報の検出確率が向上する。また、デ
ータブロック内に設けられたサーチ情報とID情報の内
容を重複させないことによって、冗長度を増やさず効率
良いフォーマットを構成できる。
【0014】1つ以上のヘリカルトラックをリライト単
位とするシステムにおいて、ヘリカルトラックを構成す
る複数のエラー訂正ブロックごとのデータエラーチェッ
クを行い、リライトをしたヘリカルトラックを含めてヘ
リカルトラックを構成するエラー訂正ブロックのエラー
チェックが全て1回以上正常であれば、すなわち、リラ
イトの前後のヘリカルトラック内で同一の相対位置にあ
る一対のエラー訂正ブロックでデータエラーが重複して
いない場合に、リライトをそれ以上行わないことによ
り、データの信頼性を落さずにリライト回数を減らすこ
とができる。リライトするヘリカルトラックはリライト
毎にヘリカルトラック内での複数のエラー訂正ブロック
の位置を入れ替えてリライトすることにより、テープ走
行方向のテープダメージによる同一エラー訂正ブロック
の重複したデータエラーの発生を回避してリライトする
ことができる。
【0015】リライト単位に付加する第3のエラー訂正
符号を、複数のヘリカルトラックに含まれる1つ以上の
エラー訂正ブロック内のサーチ情報やID情報等を除く
データ部分に割り当てることにより、リライト時に第3
のエラー訂正符号を再度生成する必要がなく信号処理が
簡略化できる。すなわち、信号処理系の負担やオーバー
ヘッドを生じることなく、第3のエラー訂正符号の付加
によるエラー訂正能力の向上を実現することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施の形態である磁気
テープ装置において生成されるエラー訂正ブロックの一
例を示す概念図であり、図2は、本実施の形態の磁気テ
ープ装置におけるテープ走行系の構成の一例を示す概念
図、図3は、本実施の形態の磁気テープ装置によってデ
ータの記録再生が行われる磁気テープにおける記録パタ
ーンの一例を示す概念図、図4は、本実施の形態の磁気
テープ装置における記録回路の構成の一例を示すブロッ
ク図、図5は、本実施の形態の磁気テープ装置における
再生回路の構成の一例を示すブロック図である。
【0018】まず、図2を参照して本実施の形態の磁気
テープ装置の磁気テープ走行系の構成例を説明する。図
2において、WR0とWR1はライトヘッド、RD0と
RD1はリードヘッド、1はドラム、2は磁気テープ、
3はテープガイド、4はドラムモータ、5はキャプスタ
ンモータ、6はキャプスタン、7はピンチローラ、8は
ドラムパルスジェネレータ、9はキャプスタン周波数ジ
ェネレータ、10はサーボコントローラ、11はドラム
制御信号、12はキャプスタン制御信号、13は再生レ
ベル情報、14は基準信号、15は再生タイミング情
報、16はリードヘッド切換信号、17はシステムコン
トローラ、18はコントローラ間通信、31と32は記
録信号、61と62は再生信号、Xはドラム回転方向、
Yはテープ走行方向、DPGはドラムパルス信号、CF
Gはキャプスタン周波数信号、RTはロータリートラン
スである。
【0019】磁気テープ2は、所定の傾斜角度を持って
テープガイド3によってドラム1に180度ほど巻かれ
る。ライトヘッドWR0およびWR1と、リードヘッド
RD0およびRD1はドラム1の側面に軸方向に所定の
寸法だけずれた位置に設置される。ライトヘッドWR
0、WR1とリードヘッドRD0、RD1はドラム1の
回転により磁気テープ2の上を走査する。
【0020】図3によって、本実施の形態における磁気
テープ2の記録パターンの概略を説明する。T0とT1
はトラックである。図3の例は、ガードバンドレス、ア
ジマス記録方式である。すなわち、隙間無く隣接するト
ラックT0とトラックT1は互いにアジマス角が異な
る。
【0021】トラックT0はライトヘッドWR0により
記録され、リードヘッドRD0により再生される。トラ
ックT1はライトヘッドWR1により記録され、リード
ヘッドRD1により再生される。ライト時に記録信号3
1と32は、ロータリートランスRTを通ってライトヘ
ッドWR0とWR1に供給され、トラックT0とT1は
磁気テープ2に記録される。リードヘッドRD0とRD
1がトラックT0とT1の上を走査することによって、
再生信号61と62はロータリートランスRTを介して
出力される。
【0022】データ記録再生装置の必須機能としてリー
ドアフタライト機能がある。これは、記録品質をチェッ
クするためにライト直後のトラックをリードしてエラー
の有無を検証するものである。これを実現するために、
図3のようにリードヘッドRD0がライト時に記録され
たトラックT0の上を走査する位置に、リードヘッドと
ライトヘッドはドラム1に取付けられる。
【0023】図3は、トラックT1を記録しているライ
トヘッドWR1のヘッド幅と、トラックT0を再生して
いるリードヘッドRD0のヘッド幅と、トラックピッチ
の関係も示している。ガードバンドレス記録方式に適用
するライトヘッドはトラックピッチに比べその幅が広
く、トラックの一部は次に記録されるトラックによって
重ね書きされる。リードヘッドはリード時にトラッキン
グずれが多少あってもトラック上を走査できるように、
ヘッド幅をトラックピッチより広めに設定してある。
【0024】このとき、図3に示すようにライトヘッド
WR1による記録中のトラックはライトヘッド幅と同じ
となり、通常のトラック幅より広くなる。そのため、ラ
イトに対してリードのタイミングをドラム周の270度
分だけ遅らせて、現在書込中のトラックT1の1つ前の
通常のトラック幅で形成されたトラックT0をリードヘ
ッドRD0、RD1で走査するように、ドラム1に対し
て互いに周方向に90°ずれて配置されたライトヘッド
WR0、WR1とリードヘッドRD0、RD1のペア
を、ドラム1の軸方向に所定の寸法だけ位置をずらして
設置する。
【0025】ドラム1や磁気テープ2の動作はサーボコ
ントローラ10により制御される。サーボコントローラ
10は、主にマイクロプロセッサと、インターフェース
回路やAD変換器などのマイクロプロセッサ周辺回路に
より構成される。
【0026】ドラム1は、サーボコントローラ10がド
ラムモータ4を駆動することによって、回転方向Xの方
向に回転する。磁気テープ2は、それがキャプスタン6
とピンチローラ7の間に挟まれた状態で、サーボコント
ローラ10がキャプスタンモータ5を駆動することによ
って走行する。ライト時や通常のリード時には、磁気テ
ープ2はテープ走行方向Yの方向に走行する。
【0027】サーボコントローラ10は一定の周波数で
発振する基準信号14をもとに、ドラム1やキャプスタ
ン6の回転に関する信号と比較して制御を行う。
【0028】サーボコントローラ10はドラム1を一定
の速度で回転させる。ドラムパルスジェネレータ8は、
ドラムパルス信号DPGをドラム1が1回転するごとに
一定の回転位置において発生する。サーボコントローラ
10は、ドラムパルス信号DPGが基準信号14に対し
て常に一定のタイミングで発生するように、ドラム制御
信号11をドラムモータ4に与えドラム1の回転制御を
行う。
【0029】サーボコントローラ10は磁気テープ2を
目的の速度で走行させる。システムコントローラ17
は、コントローラ間通信18によりサーボコントローラ
10に目標のテープ速度を与える。キャプスタン周波数
ジェネレータ9は、キャプスタン6の回転速度に比例し
た周波数を持つキャプスタン周波数信号CFGを発生す
る。キャプスタン6の回転速度はテープ速度に比例する
ので、サーボコントローラ10は、キャプスタン周波数
信号CFGの周波数を計測することによりテープ速度を
検出できる。サーボコントローラ10は、キャプスタン
周波数信号CFGが目的のテープ速度に相当する周波数
となるように、キャプスタン制御信号12をキャプスタ
ンモータ5に与えて駆動する。
【0030】サーボコントローラ10は、リード時にリ
ードヘッドRD0とRD1がトラックT0とT1上を走
査するようにトラッキング制御を行う。サーボコントロ
ーラ10は、再生レベル情報13と再生タイミング情報
15を用いてトラッキング制御を行う。トラッキング制
御については、再生レベル情報13と再生タイミング情
報15の発生回路を含む再生回路の説明の所で改めて述
べる。
【0031】リードヘッド切換信号16は、異なるドラ
ム回転期間に発生する2チャンネルの再生信号61と再
生信号62を1チャンネルの再生回路にまとめて入力す
るための制御信号である。
【0032】システムコントローラ17は、サーボコン
トローラ10への命令や信号処理回路の制御など、主に
磁気テープ装置の全体の動作を司る。19はIF制御信
号、20はバッファ制御信号、21はID情報設定信
号、22はサーチ情報設定信号、23はID情報検出信
号、24はサーチ情報検出信号である。
【0033】図4によって本実施の形態の磁気テープ装
置における記録回路の構成の一例を説明する。33はホ
スト間信号、34はIFコントローラ、35はユーザデ
ータ、36はバッファメモリ、37は記録ユーザデー
タ、38は再生ユーザデータ、39はサーチ情報付加、
40はID情報付加、41はCRC付加、42はアウタ
ーECC付加、43はインナーECC付加、44はSY
NCブロックID付加、45は8−10変調、46はア
ンブル付加、47はSYNC付加、48はパラレルシリ
アル変換、49はスイッチ、50と51は記録アンプで
ある。
【0034】ホストコンピュータからのデータを本実施
の形態の磁気テープ装置で記録する場合を説明する。ホ
ストコンピュータと本装置は、ホスト間信号33にて接
続される。ホストコンピュータから送られる命令やデー
タは、IFコントローラ34で受ける。IFコントロー
ラ34とシステムコントローラ17は、IF制御信号1
9で接続される。システムコントローラ17は、IFコ
ントローラ34で受けたコマンドに応じて必要な動作を
起こす。
【0035】バッファメモリ36は、IFコントローラ
34との間でユーザデータ35の受渡しを行う。バッフ
ァメモリ36とシステムコントローラ17は、バッファ
制御信号20で接続されている。システムコントローラ
17は、バッファ制御信号20によりバッファメモリ3
6のデータ書き込みや読み出しの制御を行う。ライト命
令をホストコンピュータから送られた時に本装置がライ
ト可能な状態であれば、システムコントローラ17は、
IFコントローラ34を介して記録するデータの転送を
ホストコンピュータに許可する。ホストコンピュータか
ら転送されたデータは、IFコントローラ34を介して
システムコントローラ17が出力するバッファ制御信号
20をもとにバッファメモリ36に書き込まれる。バッ
ファメモリ36は本装置のライト時とリード時で兼用さ
れる。ライト時にはバッファメモリ36は記録ユーザデ
ータ37を転送し、リード時には再生ユーザデータ38
を受ける。記録ユーザデータ37はテープ走行系の動作
に応じて所定のタイミングでバッファメモリ36から転
送される。記録ユーザデータ37は、サーチ情報付加3
9により後述のサーチ情報91が付加される。このサー
チ情報91は、物理ブロックアドレスのような磁気テー
プ2の絶対位置情報を表すものや、論理レコードアドレ
スのような情報記録単位ごとのカウント値や、ファイル
マークなどのファイルの区切りを示す点のカウント値な
ど、磁気テープ2上に記録されている各データにリード
ヘッドRD0,RD1を高速に位置付けるための情報で
ある。システムコントローラ17は、サーチ情報付加3
9に対してサーチ情報設定信号22により、記録するサ
ーチ情報91を設定する。
【0036】ID情報付加40は記録するデータに後述
のID情報92を付加する。ID情報92は、これにか
かるデータ記録領域(後述のユーザデータ93)につい
て、当該データ記録領域に含まれる記録単位がどの位置
に幾らのデータ量で構成されているかを規定する情報で
あり、本実施の形態の場合、前述のサーチ情報91と内
容は重複しない。システムコントローラ17は、ID情
報付加40に対してID情報設定信号21により、記録
するID情報92を設定する。
【0037】CRC付加41は記録するデータに後述の
CRC(Cyclic Redundancy Che
ck)符号94を付加する。このCRC符号94はリー
ド時にエラー検出を行うためのものである。
【0038】アウターECC付加42とインナーECC
付加43は、記録するデータにECC(Error C
orrection Code)を付加して、リード時
にエラー検出およびエラー訂正を行うためのものであ
る。
【0039】図1によって、記録ユーザデータ37(9
3)に対してサーチ情報91、ID情報92、CRC符
号94、エラー訂正符号85,86を付加した、本実施
の形態のエラー訂正ブロック90の構成の一例を説明す
る。エラー訂正ブロック90内のデータ(バイト単位)
位置は、行番号ROW(0〜47)と列番号COL(0
〜55)により(ROW,COL)で定義する。エラー
訂正ブロック90内のデータは(0,0)から始まり横
方向に(0,55)まで達したら次の行の先頭に戻り
(1,0)から開始するように、左から右へ横方向に上
から順序良く記録される。よって、図1のエラー訂正ブ
ロック90に含まれるデータのうちサーチ情報が一番最
初に記録される。エラー訂正ブロック90を構成するに
は、まずユーザデータ93に対してサーチ情報91とI
D情報92を前に付加し、CRC符号94をユーザデー
タ93の終わりに付加する。CRC符号94は、サーチ
情報91の先頭バイトからユーザデータ93の最終バイ
トまでの値をもとに生成する。アウターECC(95)
とインナーECC(96)は、リードソロモン積符号を
構成する。本実施の形態の場合、各々のサイズは、たと
えば6バイトである。アウターECC(95)は同じ列
に含まれるユーザデータ93、サーチ情報91、ID情
報92、CRC符号94の値をもとに生成する。インナ
ーECC(96)は同じ行に含まれるユーザデータ9
3、サーチ情報91、ID情報92、CRC符号94、
アウターECC(95)の値をもとに生成する。
【0040】図4に示すSYNCブロックID付加44
は、記録するデータにSYNCブロックIDを付加す
る。SYNCブロックIDは後で示す1つの記録信号単
位であるSYNCブロック毎に1つ付加されるもので、
複数のSYNCブロックを区別するための識別番号(S
YNCブロック番号と呼ぶことにする)やヘリカルトラ
ックの属性を示す情報等が含まれる。
【0041】8−10変調45は、8ビットのデータを
変換テーブル等により規則的に10ビットのデータに変
換するものである。変換後の10ビットデータは、おの
おのDC成分の少ない符号群から選ばれているため、D
C成分が通過しないロータリートランスRTを持つ伝送
系においても、信号の劣化を避けて伝送することができ
る。
【0042】アンブル付加46は、記録するデータにア
ンブルパターン(普通は記録データの最短記録波長に対
応する単一周波数のディジタルデータ)を付加する。ア
ンブルパターンは、トラックT0やT1の両端部に記録
される。特にトラック先頭部のアンブルパターン(プリ
アンブルと呼ぶ)は、リード時にその部分を走査してい
る期間中にデータ再生回路の動作を安定化させ、後に続
くデータ部の再生を安定に行う役割を持つ。
【0043】SYNC付加47は記録するデータにSY
NCを付加する。SYNCはSYNCブロックの先頭に
付加され、SYNCブロックの区切りを示す。SYNC
パターンは10ビットで構成され、8−10変調45に
よる変換後の10ビットパターンに表れない異なるパタ
ーンで構成される。
【0044】図8はSYNCブロック構成の一例を示す
概念図である。SYNCブロックは先頭からSYNC、
SYNCブロックID(SYNC BLK IDと表
示)があり、図1で示した行を構成するデータ群が2つ
連続する構造を成す。
【0045】図9は、特に図1のエラー訂正ブロック9
0中のデータを含む最初に記録されるSYNCブロック
の構成の一例を示す概念図である。本実施の形態の場
合、サーチ情報91は、SYNCとSYNCブロックI
Dに続く位置に配置される。
【0046】磁気テープ2上の目標位置に頭出しするサ
ーチ動作では、リードやライトを行うテープ速度以外で
走行させる場合がある。この時、リードヘッドRD0,
RD1が走査する軌跡は磁気テープ2上のヘリカルトラ
ックの傾きに合わなくなるので、リードヘッドRD0,
RD1はヘリカルトラックを横切って走査することにな
る。その結果、いくつかのヘリカルトラックから得られ
る不連続な部分が再生信号として得られる。また、リー
ドヘッドRD0,RD1がヘリカルトラックを横切る走
査範囲は、テープ速度が高速になるに従って狭くなる傾
向にある。
【0047】通常テープ速度以外でサーチ情報91が検
出される条件は、サーチ情報91を含むSYNCブロッ
クのSYNC検出ができることと、サーチ情報91自体
がエラーなく再生されることである。SYNCが検出さ
れてデータの区切りが検出できれば、それに続くデータ
は再生可能となる。そこで、本実施の形態のように、サ
ーチ情報91をSYNCとSYNCブロックIDの次に
設けることにより、高速テープ走行時でもサーチ情報9
1は検出し易くなる。
【0048】本例では図1のようにエラー訂正ブロック
90の先頭にサーチ情報91を設けているため、エラー
訂正ブロック90に含まれるデータから生成されるSY
NCブロックのうち一番最初に生成されるSYNCブロ
ックにのみサーチ情報91は含まれる。再生されたSY
NCブロックにサーチ情報91が含まれるかどうかの判
断は、SYNCブロックIDの内容による。サーチ情報
91にエラーがあるかどうか判断するためには、図示は
されていないがCRC符号等のエラー検出符号等をサー
チ情報91の後に付加することが考えられる。また、再
生される範囲が充分長く、サーチ情報91にかかるイン
ナーECC(96)まで再生できる場合には、エラー検
出に加えサーチ情報91のエラー訂正が可能になり、信
頼性の高いサーチ情報91の検出が可能になる。
【0049】サーチ情報91が検出される確率は、ヘリ
カルトラックに含まれるサーチ情報91の個数が増える
ほど高まる。図6はトラックT0の構成、図7はトラッ
クT1の構成を示したものである。PREはプリアンブ
ル、POSTはポストアンブル、BLK0〜BLK15
はブロックである。各ブロックBLK0〜BLK15
は、図1に示す1つのエラー訂正ブロック90とそれに
付加されたSYNCとSYNCブロックIDを含む。図
6や図7に示すトラック構造であれば、8つのサーチ情
報91がトラック内に均一に分布して設置することにな
り、サーチ情報91は検出され易い。
【0050】図11は、本実施の形態の磁気テープ2上
に形成されるヘリカルトラックの先頭部に配置されるプ
リアンブルPREの構成の一例を示す概念図である。ア
ンブル0とアンブル1は、図4のアンブル付加46によ
り生成、付加される。同様にSYNCは、図4のSYN
C付加47により、SYNCブロックIDはSYNCブ
ロックID付加44により生成、付加される。ここで、
図11のプリアンブル構成のうちSYNCとSYNCブ
ロックIDとアンブル1を合わせたデータ長は、図8に
示したSYNCブロックのデータ長に一致する。プリア
ンブル中にあるSYNCを検出することによって、プリ
アンブルに続くデータ中の最初のSYNC検出の確実性
を高めることができる。SYNCが出現する周期性が一
定であるため再生におけるSYNC検出の構成も簡単に
なる。
【0051】図10は、SYNCブロックIDに含まれ
るSYNCブロック番号のヘリカルトラック内の割当て
の一例を示す概念図である。プリアンブルPRE内にあ
るSYNCブロック番号は255である。続くデータを
含むSYNCブロックごとに0から始まる連続した値が
SYNCブロック番号に与えられる。ブロックBLK0
〜BLK15を構成する最初のSYNCブロックのSY
NCブロック番号は0,24,…,168のように24
の倍数となる。このことよりサーチ情報91を得るため
には、サーチ情報91が含まれるSYNCブロック番号
が24の倍数であるSYNCブロックのデータを認識す
れば良い。
【0052】図4のパラレルシリアル変換48は、SY
NCが付加された10ビットパラレルデータを1ビット
のシリアルデータ列に変換する。スイッチ49は、シリ
アルデータを基準信号14の状態に同期して2つの出力
端子に切り換えて出力する。記録アンプ50と記録アン
プ51は、入力されるデータ列を増幅してライトヘッド
WR0とWR1に供給する記録信号31と記録信号32
を生成する。これらによりライトヘッドWR0およびW
R1が磁気テープ2にそれぞれ接触する期間に、記録信
号31および32が生成され磁気テープ2上にトラック
T0およびT1が形成される。
【0053】次に、図5によって本実施の形態の磁気テ
ープ装置における再生回路の構成の一例を説明する。6
3と64はプリアンプ、65と66はイコライザ、67
はスイッチ、68はイコライザ信号、69はエンベロー
プ検波、70はデータストローブ、71はPLL、72
は再生クロック、73は再生データ、74はSYNC検
出、75はシリアルパラレル変換、76はSYNCパル
ス、77は8−10復調、78はSYNCブロックID
検出、79はサーチ情報検出、80はインナーECC訂
正、81はアウターECC訂正、82はCRCチェッ
ク、83はID検出である。
【0054】プリアンプ63とプリアンプ64は、微弱
な再生信号61と再生信号62を増幅して出力する。イ
コライザ65とイコライザ66は、電磁変換系により変
化した周波数特性を補正して所定の特性に変換する。ス
イッチ67は、サーボコントローラ10から生成された
リードヘッド切換信号16の状態をもとに2つの入力信
号から1つを選択し、1チャンネルのイコライザ信号6
8を生成する。
【0055】エンベロープ検波69は、イコライザ信号
68を整流してイコライザ信号68の振幅レベルに応じ
てDC電圧レベルの変化する再生レベル情報13を生成
する。図2のサーボコントローラ10は、その内部に持
つAD変換器に再生レベル情報13を入力し、マイクロ
プロセッサにより信号レベルを判断する。サーボコント
ローラ10は、リード時の再生レベル情報13が最大と
なるようにトラッキング制御を行う。
【0056】イコライザ信号68は、他にデータストロ
ーブ70とPLL71に入力される。PLL71は、イ
コライザ信号68を二値化した信号のレベル遷移のタイ
ミングに同期した再生クロック72を生成する。データ
ストローブ70は、イコライザ信号68を二値化した信
号を再生クロック72でラッチした再生データ73を生
成する。
【0057】SYNC検出74は、再生データ73から
SYNCパターンの出現タイミングを検出し、そのタイ
ミングに対応したSYNCパルス76を発生する。リー
ド時にSYNCパターンにエラーが含まれ再生データ7
3からSYNC検出ができない場合でも、SYNCが出
現する周期性を利用すれば欠落したSYNCの補間が可
能な場合がある。
【0058】シリアルパラレル変換75は、SYNCパ
ルス76をもとに1ビットシリアルの再生データ73か
ら10ビットのパラレルデータを生成する。8−10復
調77は、図4の8−10変調45の逆変換であり、1
0ビットパラレルデータを8ビットパラレルデータに変
換する。
【0059】SYNCブロックID検出78は、SYN
Cブロックに含まれるSYNCブロックIDの内容を検
出する。SYNCブロックID検出78は、本実施の形
態の磁気テープ装置で決めた特定の番号を持つSYNC
ブロック番号が検出されたタイミングで再生タイミング
情報15を出力する。トラックT0、T1上の特定の信
号が再生されるタイミングはトラッキングずれ量に応じ
て変化する。図2のサーボコントローラ10は再生タイ
ミング情報15を利用してリードヘッドRD0,RD1
のタイミング状態を認識することができるので、これに
応じてキャプスタン6の回転位相を制御することによっ
てトラッキング制御が可能になる。
【0060】SYNCブロック番号は、図10のように
連続した値をもっているので、SYNCブロック番号情
報が欠落しても、前のSYNCブロックの番号情報から
補間することが可能な場合がある。
【0061】サーチ情報検出79は、SYNCブロック
ID検出78によりサーチ情報91の含まれるSYNC
ブロック番号が検出された場合にサーチ情報91のデー
タ部分を抜き出してその値を保持する。検出されたサー
チ情報91の確からしさは、サーチ情報91に付加され
たCRC符号などのエラー検出符号のチェックにより行
われる。もしエラー検出符号のチェックにより異常が検
出されたら、そのサーチ情報91はサーチ情報検出79
では保持しない。システムコントローラ17は、サーチ
情報検出信号24を介して検出されたサーチ情報91を
認識することができる。システムコントローラ17は、
サーチ時に検出されたサーチ情報91に応じてサーボコ
ントローラ10にコントローラ間通信18により走行モ
ードを与える。
【0062】インナーECC訂正80とアウターECC
訂正81は、図1のエラー訂正符号(インナーECC
(96),アウターECC(95))が付加された、サ
ーチ情報91、ID情報92、ユーザデータ93、CR
C符号94についてエラー訂正処理を行う。
【0063】CRCチェック82は、図1のサーチ情報
91、ID情報92、ユーザデータ93について付加さ
れたCRC符号94のチェックを行い、誤訂正が行われ
てないことを判断するものである。
【0064】ID検出83は、サーチ情報91とID情
報92内に含まれるエラー訂正ブロック90内の記録単
位の情報を抜き取る。図2のシステムコントローラ17
は、ID検出83から出力されるID情報検出信号23
によりID情報92を認識することができる。ID検出
83から出力される再生ユーザデータ38は、リード時
にシステムコントローラ17からのバッファ制御信号2
0に応じて図4のバッファメモリ36に記憶される。
【0065】図12はインナーECC、アウターECC
に加えて第3のエラー訂正符号(3rdECC)をエン
コードする方法の一例を説明する概念図である。インナ
ーECC、アウターECCに加えてさらに第3のエラー
訂正符号を付加することによってデータ信頼性を高める
ことができるが、ユーザデータに対する冗長度も増える
ので記録できるユーザデータの容量が減ったり、データ
の転送レートが下がる。3rdECCの適用は一長一短
があるので、目的によってユーザがその使用を選択でき
る装置であることが望まれる。
【0066】本例では2つのトラックT0とT1を1つ
の3rdECC処理単位として、これに含まれる16個
のECCブロックBLK0〜BLK15のうち幾つかの
エラー訂正ブロック90を3rdECCの記録領域に割
り当てる。このとき、3rdECCの記録領域に割り当
てられるエラー訂正ブロック90では、図1と図12を
比較して判るように、図1のユーザデータ93の記録領
域の代わりに3rdECCを割り当てる。
【0067】本実施の形態の場合、たとえば、後述のリ
ライト単位の2つのトラック分のBLK0〜BLK15
のうちBLK0〜BLK13までの14個のエラー訂正
ブロック90の情報から3rdECCを生成する場合、
生成された3rdECCは、残りの2つのブロックBL
K14〜BLK15のエラー訂正ブロック90を使用し
て、当該エラー訂正ブロック90のユーザデータ93の
記録領域に、生成された3rdECCを格納する。
【0068】一方、データ記録装置の必須機能にリライ
ト機能がある。リライト機能は、ライト時にリードアフ
タライトチェックを行い、記録状態に異常があると判断
したら再度同じデータを異なる位置に記録を試みること
である。本実施の形態のリライトを行うデータ単位は、
3rdECCの処理単位と同様に2トラックとする。3
rdECCを適用した場合にリライトするときは、3r
dECCを含むエラー訂正ブロック90も再度書き込み
を行う。リライト時には記録位置が異なるのでサーチ情
報91やID情報92の内容も変わる。リライト時に3
rdECCにかかるデータ内容が変化すると3rdEC
Cを再度生成し直す必要がある。しかし、本実施の形態
の場合には、図1に示すリライト時であっても変化しな
いユーザデータ93の領域だけを、図12に示すように
3rdECCの処理範囲に割り当てるので、3rdEC
Cを生成し直さずにリライト前に生成した3rdECC
を再利用することができる。これにより、第3のエラー
訂正符号(3rdECC)を付加することによりエラー
訂正能力を向上させつつ、信号処理時間の短縮、回路の
簡略化が図れる。
【0069】図13はリライト時の処理方法の一例を示
す概念図である。トラックT0とT1はもともとの記録
トラックであり、トラックT0’とT1’はトラックT
0とT1をリライトした記録トラックである。リライト
する単位は2トラックである。図13ではトラックに含
まれるエラー訂正ブロックのブロック番号0〜15が示
されている。トラックを上部と下部の2つより構成され
た部分を定義したときに、リライトするトラックは、も
ともとのトラックに対して上部(ブロック番号4〜7,
ブロック番号12〜15)と下部(ブロック番号0〜
3,ブロック番号8〜11)をそれぞれ入れ替えて記録
する。これによって、テープ長手方向のテープダメージ
がリライトされたトラックT0’とT1’にまで及んで
いても、元のトラックT0,T1とリライト後のトラッ
クT0’とT1’の同一相対位置にあるエラー訂正ブロ
ックが両方ともデータエラーになる確率が減少し、エラ
ー訂正ブロック単位では正常にリライトできるので、リ
ライト回数を増えにくくすることができる。
【0070】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、ヘリカルトラック方式の磁気テープ2による磁気テ
ープ装置において、サーチ情報専用のブロックを設けず
に、ヘリカルトラックを構成する複数のエラー訂正ブロ
ック90内の一定位置にサーチ情報91を配置すること
により、ヘリカルトラック上に一様にサーチ情報91が
分布されるので、サーチ時のサーチ情報91の検出確率
が向上するとともに、サーチ情報専用のエンコーダ/デ
コーダ等の回路を設置する必要がなく信号処理回路の簡
素化が図れる。また、サーチ情報91とID情報92の
内容が重複しないので、サーチ情報91をヘリカルトラ
ック内に分散して配置することによる冗長度の増加を抑
制することができ、サーチ性能を向上させつつ、磁気テ
ープ2の記憶容量を増加させることができる。
【0071】また、たとえばリライトのトラック単位に
含まれる複数のエラー訂正ブロック90から第3のエラ
ー訂正符号を生成し、当該第3のエラー訂正符号を当該
トラック単位内の一部のエラー訂正ブロック90におけ
るリライトによって変化しないユーザデータ93の領域
に格納することにより、第3のエラー訂正符号の再生成
を行うことなく、トラック単位のリライトが可能にな
り、再生成のための信号処理系の負担やオーバーヘッド
を増加させることなく、第3のエラー訂正符号の付加に
よるエラー訂正能力の向上を図ることができる。
【0072】また、リライトの前後で、リライト対象の
トラック単位内に含まれる複数のエラー訂正ブロック9
0の位置を変化させるので、磁気テープ2上の長さ方向
に存在する傷等に起因するリライト回数の増大を抑止す
ることができる。
【0073】以上本発明者によってなされた発明を実施
の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施
の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0074】
【発明の効果】本発明の磁気テープ装置によれば、サー
チ情報の混在による冗長度の増大を抑止しつつ、サーチ
情報の検出確率を向上させることができる、という効果
が得られる。
【0075】また、サーチ情報とデータ情報の共通な取
扱いを可能にして、信号処理系の物量の低減を実現する
ことができる、という効果が得られる。
【0076】また、信号処理系の負担やオーバーヘッド
を増加させることなく、エラー訂正符号の増加によるエ
ラー訂正能力の向上を実現することができる、という効
果が得られる。
【0077】本発明の磁気テープによれば、回転ヘッド
を持つディジタル信号記録再生装置に装着される磁気テ
ープにおいて、冗長性が低く構造が簡素で、高速サーチ
を実現することができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の磁気テープ装置におい
て生成されるエラー訂正ブロックの一例を示す概念図で
ある。
【図2】本発明の一実施の形態である磁気テープ装置に
おけるテープ走行系の構成の一例を示す概念図である。
【図3】本発明の一実施の形態である磁気テープ装置に
よってデータの記録再生が行われる磁気テープにおける
記録パターンの一例を示す概念図である。
【図4】本発明の一実施の形態である磁気テープ装置に
おける記録回路の構成の一例を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施の形態である磁気テープ装置に
おける再生回路の構成の一例を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施の形態である磁気テープ装置に
よって磁気テープに形成されるヘリカルトラックの構成
の一例を示す概念図である。
【図7】本発明の一実施の形態である磁気テープ装置に
よって磁気テープに形成されるヘリカルトラックの構成
の一例を示す概念図である。
【図8】本発明の一実施の形態である磁気テープ装置に
よって磁気テープに形成される同期ブロックの構成の一
例を示す概念図である。
【図9】本発明の一実施の形態である磁気テープ装置に
よって磁気テープに形成されるサーチ情報を含む同期ブ
ロックの構成の一例を示す概念図である。
【図10】本発明の一実施の形態である磁気テープ装置
によって磁気テープに形成されるヘリカルトラックにお
けるブロック番号の分布の一例を示す概念図である。
【図11】本発明の一実施の形態である磁気テープ装置
によって磁気テープに形成されるヘリカルトラックにお
けるプリアンブルの構成の一例を示す概念図である。
【図12】本発明の一実施の形態の磁気テープ装置にお
いて生成される3rdECCが格納されるエラー訂正ブ
ロックの一例を示す概念図である。
【図13】本発明の一実施の形態の磁気テープ装置にお
けるリライト時の処理方法の一例を示す概念図である。
【符号の説明】
1…ドラム、2…磁気テープ、3…テープガイド、4…
ドラムモータ、5…キャプスタンモータ、6…キャプス
タン、7…ピンチローラ、8…ドラムパルスジェネレー
タ、9…キャプスタン周波数ジェネレータ、10…サー
ボコントローラ、11…ドラム制御信号、12…キャプ
スタン制御信号、13…再生レベル情報、14…基準信
号、15…再生タイミング情報、16…リードヘッド切
換信号、17…システムコントローラ、18…コントロ
ーラ間通信、19…IF制御信号、20…バッファ制御
信号、21…ID情報設定信号、22…サーチ情報設定
信号、23…ID情報検出信号、24…サーチ情報検出
信号、31,32…記録信号、33…ホスト間信号、3
4…IFコントローラ、35…ユーザデータ、36…バ
ッファメモリ、37…記録ユーザデータ、38…再生ユ
ーザデータ、39…サーチ情報付加、40…ID情報付
加、41…CRC付加、42…アウターECC付加、4
3…インナーECC付加、44…SYNCブロックID
付加、45…8−10変調、46…アンブル付加、47
…SYNC付加、48…パラレルシリアル変換、49…
スイッチ、50,51…記録アンプ、61,62…再生
信号、63,64…プリアンプ、65,66…イコライ
ザ、67…スイッチ、68…イコライザ信号、69…エ
ンベロープ検波、70…データストローブ、71…PL
L、72…再生クロック、73…再生データ、74…S
YNC検出、75…シリアルパラレル変換、76…SY
NCパルス、77…8−10復調、78…SYNCブロ
ックID検出、79…サーチ情報検出、80…インナー
ECC訂正、81…アウターECC訂正、82…CRC
チェック、83…ID検出、85…エラー訂正符号、9
0…エラー訂正ブロック、91…サーチ情報、92…I
D情報、93…ユーザデータ、94…CRC符号、95
…アウターECC(第1のエラー訂正符号)、96…イ
ンナーECC(第2のエラー訂正符号)、BLK0〜B
LK15…エラー訂正ブロック、3rdECC…第3の
エラー訂正符号。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラムと、前記ドラムに設けられた記録
    ヘッドおよび再生ヘッドと、前記ドラムを回転させる手
    段と、磁気テープを前記ドラムに巻き付ける手段と、前
    記磁気テープを走行させる手段とを含む磁気テープ装置
    であって、 ディジタルデータ列を入力する手段と、前記ディジタル
    データ列を区切って複数のディジタルデータからなる第
    1のデータ単位を生成する手段と、前記磁気テープにお
    ける位置情報を示すサーチ情報を生成する手段と、前記
    第1のデータ単位に含まれる前記ディジタルデータの内
    容を示すID情報を生成する手段と、前記第1のデータ
    単位に前記サーチ情報と前記ID情報を付加して第2の
    データ単位を生成する手段と、第1のエラー訂正符号を
    生成する手段と、第2のエラー訂正符号を生成する手段
    と、前記第2のデータ単位に前記第1のエラー訂正符号
    を付加して第3のデータ単位を生成する手段と、前記第
    3のデータ単位に前記第2のエラー訂正符号を付加して
    エラー訂正ブロックを生成する手段と、同期ブロックの
    区切りを示す同期信号を生成する手段と、前記同期ブロ
    ックの内容を示す同期ブロックIDを生成する手段と、
    前記エラー訂正ブロックを複数に分割して第4のデータ
    単位を生成する手段と、前記第4のデータ単位に前記同
    期信号と前記同期ブロックIDを付加して前記同期ブロ
    ックを生成する手段と、複数の前記同期ブロックから記
    録信号を生成する手段と、前記記録ヘッドに前記記録信
    号を入力する手段と、前記エラー訂正ブロックを1つ以
    上含むヘリカルトラックを前記磁気テープに生成する手
    段とを備えたことを特徴とする磁気テープ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁気テープ装置におい
    て、 前記エラー訂正ブロックから生成される複数の前記同期
    ブロックの各々は前記第1のエラー訂正符号あるいは前
    記第2のエラー訂正符号を含み、前記同期ブロックの1
    つは前記サーチ情報の全てを含む第1の記録形式、 前記サーチ情報を含む前記同期ブロックにおいて、前記
    サーチ情報は前記同期信号と前記同期ブロックIDの直
    後に配置される第2の記録形式、 前記サーチ情報はデータエラー検出用の符号を含む第3
    の記録形式、 前記エラー訂正ブロックから生成される複数の前記同期
    ブロックの1つは、前記サーチ情報および前記ID情報
    の全てを含む第4の記録形式、 前記サーチ情報および前記ID情報は、互いに内容が異
    なる第5の記録形式、の少なくとも1つの記録形式によ
    って前記ヘリカルトラックを前記磁気テープ上に生成す
    ることを特徴とする磁気テープ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の磁気テープ装置におい
    て、プリアンブルを生成する手段と、前記プリアンブル
    の中に前記同期信号と前記同期ブロックIDを付加する
    手段と、前記プリアンブルを前記ヘリカルトラックの先
    頭部に記録する手段とを備え、前記プリアンブルの中の
    前記同期信号と次に前記磁気テープに記録される前記同
    期信号の間隔が任意の2つの前記同期信号の間隔と一致
    することを特徴とする磁気テープ装置。
  4. 【請求項4】 ドラムと、前記ドラムに設けられた記録
    ヘッドおよび再生ヘッドと、前記ドラムを回転させる手
    段と、磁気テープを前記ドラムに巻き付ける手段と、前
    記磁気テープを走行させる手段と、ディジタルデータ列
    を入力する手段と、前記ディジタルデータ列を区切って
    複数のディジタルデータからなる第1のデータ単位を生
    成する手段と、前記磁気テープにおける位置情報等を示
    す付加情報を生成する手段と、前記第1のデータ単位に
    前記付加情報を付加して第2のデータ単位を生成する手
    段と、第1のエラー訂正符号を生成する手段と、第2の
    エラー訂正符号を生成する手段と、前記第2のデータ単
    位に前記第1のエラー訂正符号を付加して第3のデータ
    単位を生成する手段と、前記第3のデータ単位に前記第
    2のエラー訂正符号を付加して第1のエラー訂正ブロッ
    クを生成する手段と、前記記録ヘッドに前記第1のエラ
    ー訂正ブロックを含む記録信号を入力する手段と、前記
    第1のエラー訂正ブロックを1つ以上含むヘリカルトラ
    ックを前記磁気テープに生成する手段とを含む磁気テー
    プ装置であって、 前記第1のエラー訂正ブロックから第3のエラー訂正符
    号を生成する手段と、生成された前記第3のエラー訂正
    符号を前記第1のデータ単位として含む第2のエラー訂
    正ブロックを生成する手段とを備えたことを特徴とする
    磁気テープ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の磁気テープ装置におい
    て、1つ以上の前記ヘリカルトラックから構成されるヘ
    リカルトラック単位は、複数の前記第1のエラー訂正ブ
    ロックと、この第1のエラー訂正ブロックから生成され
    た前記第3のエラー訂正符号を前記第1のデータ単位と
    して含む少なくとも1つの前記第2のエラー訂正ブロッ
    クからなることを特徴とする磁気テープ装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の磁気テープ装置におい
    て、前記ヘリカルトラック単位において、前記第3のエ
    ラー訂正符号を前記第1のデータ単位として含む少なく
    とも1つの前記第2のエラー訂正ブロックは、前記第1
    のエラー訂正ブロックの最後に記録されることを特徴と
    する磁気テープ装置。
  7. 【請求項7】 ドラムと、前記ドラムに設けられた記録
    ヘッドおよび再生ヘッドと、前記ドラムを回転させる手
    段と、磁気テープを前記ドラムに巻き付ける手段と、前
    記磁気テープを走行させる手段と、ディジタルデータ列
    を入力する手段と、前記ディジタルデータ列を区切って
    複数のディジタルデータからなる第1のデータ単位を生
    成する手段と、前記磁気テープにおける位置情報等を示
    す付加情報を生成する手段と、前記第1のデータ単位に
    前記付加情報を付加して第2のデータ単位を生成する手
    段と、第1のエラー訂正符号を生成する手段と、第2の
    エラー訂正符号を生成する手段と、前記第2のデータ単
    位に前記第1のエラー訂正符号を付加して第3のデータ
    単位を生成する手段と、前記第3のデータ単位に前記第
    2のエラー訂正符号を付加してエラー訂正ブロックを生
    成する手段と、前記記録ヘッドに前記エラー訂正ブロッ
    クを含む記録信号を入力する手段と、前記エラー訂正ブ
    ロックを1つ以上含むヘリカルトラックを前記磁気テー
    プに生成する手段と、前記再生ヘッドの出力から再生デ
    ィジタルデータを生成する手段と、前記再生ディジタル
    データのデータエラーを検出する手段とを含む磁気テー
    プ装置であって、 前記磁気テープに前記ヘリカルトラックを記録する時、
    前記ヘリカルトラックに書き込まれた前記エラー訂正ブ
    ロックを単位に前記再生ヘッドの出力から再生ディジタ
    ルデータを生成してデータエラーの有無を監視し、前記
    エラー訂正ブロックにデータエラーが検出されたときに
    当該エラー訂正ブロックを含む1つ以上の前記ヘリカル
    トラックから成るヘリカルトラック単位を再度前記磁気
    テープに記録することを特徴とする磁気テープ装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の磁気テープ装置におい
    て、前記データエラーが検出された前記ヘリカルトラッ
    ク単位および再度記録した前記ヘリカルトラック単位の
    各々における同一相対位置に位置する2つの前記エラー
    訂正ブロックのいずれかで前記データエラーが検出され
    なかったとき、それ以降、当該ヘリカルトラック単位の
    再記録を抑止することを特徴とする磁気テープ装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載の磁気テープ装置
    において、前記ヘリカルトラックに含まれる複数の前記
    エラー訂正ブロックを第1のエラー訂正ブロック群と第
    2のエラー訂正ブロック群に分け、再記録を行うときに
    前記第1のエラー訂正ブロック群と前記第2のエラー訂
    正ブロック群の記録位置を入れ替えることを特徴とする
    磁気テープ装置。
  10. 【請求項10】 複数のヘリカルトラックに情報が記録
    される磁気テープであって、前記ヘリカルトラックはエ
    ラー訂正ブロックを1つ以上含み、前記エラー訂正ブロ
    ックはディジタルデータと、前記磁気テープにおける位
    置情報を示すサーチ情報と、前記ディジタルデータの内
    容を示すID情報とを含むことを特徴とする磁気テー
    プ。
JP25874895A 1995-10-05 1995-10-05 磁気テープ装置および磁気テープ Pending JPH09102171A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25874895A JPH09102171A (ja) 1995-10-05 1995-10-05 磁気テープ装置および磁気テープ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25874895A JPH09102171A (ja) 1995-10-05 1995-10-05 磁気テープ装置および磁気テープ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09102171A true JPH09102171A (ja) 1997-04-15

Family

ID=17324543

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25874895A Pending JPH09102171A (ja) 1995-10-05 1995-10-05 磁気テープ装置および磁気テープ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09102171A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2993994B2 (ja) データ格納装置およびデータ格納方法
KR0154973B1 (ko) 디지탈 신호기록 및 재생장치와 방법
US5963387A (en) Method for forming and processing data address mark for hard disk drive
EP0628197B1 (en) Digital servo track format
CA1328688C (en) Apparatus and method for recording a digital signal on a magnetic tape
JP4398589B2 (ja) データ記憶装置およびその方法
US7813069B2 (en) Method and apparatus for controlling motion of storage media
EP0628196B1 (en) Data recording system having unique end-of-recording and start-of-recording format indicators
JP3482676B2 (ja) データ記録方法及びデータ記録装置
US6023388A (en) Data recording apparatus and data reproducing apparatus
KR100385665B1 (ko) 데이타기록방법
JPH11154377A (ja) データ記録装置及び方法、並びにデータ再生装置及び方法
JPH097312A (ja) 再生装置
JPH0973738A (ja) 記録装置
JPH09102171A (ja) 磁気テープ装置および磁気テープ
JP4264615B2 (ja) データ記録方法、データ記録装置及び記録媒体
JPH08501174A (ja) 改良された自動書き替え機能を有するデータ記録システム及び書き替え方法
JP3477795B2 (ja) データ記録方法、データ記録媒体及びデータストリーマ
JP3871351B2 (ja) データ記録方法
JP2616749B2 (ja) 記録装置
JPH08235836A (ja) データレコーダー
JPH06243661A (ja) 磁気テープ装置の記録容量算出方法
JPH0834045B2 (ja) 磁気記録方法
JP2661067B2 (ja) データレコーダ
JP2805703B2 (ja) データ記録方法