JPH09101610A - X線フイルム現像容器およびその使用方法 - Google Patents

X線フイルム現像容器およびその使用方法

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JPH09101610A
JPH09101610A JP11105396A JP11105396A JPH09101610A JP H09101610 A JPH09101610 A JP H09101610A JP 11105396 A JP11105396 A JP 11105396A JP 11105396 A JP11105396 A JP 11105396A JP H09101610 A JPH09101610 A JP H09101610A
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Japan
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light
chamber
film
shielding
shielding portion
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JP11105396A
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English (en)
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Hiroyuki Tanaka
弘之 田中
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Original Assignee
NIX KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】携帯用X線撮影装置で撮影したX線フィルムを
直ちに、かつ、簡単に現像処理することができるX線フ
ィルム現像容器およびその使用方法の提供。 【解決手段】 光線は透過しないがX線は透過するシー
ト11、12で袋体1が構成される。袋体1には、底部
13側にフィルム室1Aが、開口14側に現像液室1B
が設けられ、遮光部15が両室1A、1Bを区分する。
遮光部15が開口14の近辺に設けられる。フィルム室
1AにはX線フィルムFと増感紙2が挿入される。遮光
部15又は16を遮光してX線撮影を行い、暗箱で増感
紙2を抜き出して遮光部15を遮光し、暗箱外で室1B
に現像液を注入し、遮光部16を遮光して遮光部15を
開くことにより現像液を室1Aに流入させてX線フィル
ムFの現像を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線フィルムの現
像を行うX線フィルム現像容器およびその使用方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】X線を用いて診断や治療を行う手段は一
般に知られている。このようなX線診断や治療は、病院
等の室内に設置されたX線撮影装置で撮影を行い、撮影
後のX線フィルムを暗室で現像処理し、得られたX線フ
ィルムを観察することにより行われる。この場合、X線
撮影対象者は病院等に出向いて撮影してもらう必要があ
るが、X線撮影対象者が移動困難である場合にはX線撮
影は不可能となる。このため、医師又は撮影技師がX線
撮影対象者が居る場所まで出向いてX線撮影を行うこと
ができる携帯用のX線撮影装置が開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記携帯用X線撮影装
置を用いることにより、X線撮影対象者が居る現場での
撮影が可能となる。そして、撮影したX線フィルムは病
院等へ持ち帰り、暗室で現像処理を行った後、医師が診
断を行い、その結果に基づいてX線撮影対象者に対して
所要の処置を行うことになる。しかし、例えば、X線撮
影対象者が居る現場が災害地等である場合には、災害現
場での早急な診断、治療が必要とすることが多く、この
場合、上記携帯用X線撮影装置で撮影を行っても現場で
のX線フィルム現像が行えなければ折角の撮影も無用の
ものとなってしまう。
【0004】本発明の目的は、上記従来技術における課
題を解決し、携帯用X線撮影装置で撮影したX線フィル
ムを直ちに、かつ、簡単に現像処理することができるX
線フィルム現像容器およびその使用方法を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、光線は透過しないがX線は透過
する袋体の底部側をフィルム室、開口側を現像液室と
し、この現像液室と前記フィルム室との境界に当該フィ
ルム室への光線の侵入を遮断する第1の遮光部と、前記
袋体の開口近辺に当該袋体への光線の侵入を遮断する第
2の遮光部とを設け、前記フィルム室にX線フィルムお
よび増感紙を挿入してX線フィルム現像容器を構成した
ことを特徴とする。
【0006】又、請求項2の発明は、光線は透過しない
がX線は透過する袋状体の中央をフィルム室、その両側
の一方を現像液室、他方を定着液室とし、前記現像液室
と前記フィルム室との境界に当該フィルム室への光線の
侵入を遮断する第1の遮光部を、前記現像液室の開口近
辺に当該現像液室への光線の侵入を遮断する第2の遮光
部を、前記定着液室と前記フィルム室との境界に当該フ
ィルム室への光線の侵入を遮断する第3の遮光部を、前
記定着液室の開口近辺に当該定着液室への光線の侵入を
遮断する第4の遮光部をそれぞれ設け、前記フィルム室
にX線フィルムおよび増感紙を挿入したことを特徴とす
る。
【0007】又、請求項6の発明は、上記請求項1記載
の現像容器を用いて、前記第1の遮光部および前記第2
の遮光部のうちの少なくとも一方を遮光状態としてX線
撮影を行った後、暗部で前記袋体から前記増感紙を脱出
させ、次に前記第1の遮光部を遮光状態として前記現像
液室に現像液を注入した後前記第2の遮光部を遮光状態
とし、次に前記第1の遮光部を解放して前記現像液室内
の現像液を前記フィルム室内に流入させて前記X線フィ
ルムの現像を行うことを特徴とする。
【0008】さらに、請求項7の発明は、光線は透過し
ないがX線は透過する袋体の底部側をフィルム室、開口
側を現像液室とし、この現像液室と前記フィルム室との
境界に当該フィルム室への光線の侵入を遮断する第1の
遮光部と、前記袋体の開口近辺に当該袋体への光線の侵
入を遮断する第2の遮光部とを設け、暗部で前記フィル
ム室に撮影済みのX線フィルムを挿入した後、前記第1
の遮光部を遮光状態として前記現像液室に現像液を注入
し、次に前記第2の遮光部を遮光状態とし、次いで前記
第1の遮光部を解放して前記現像液室内の現像液を前記
フィルム室内に流入させて前記X線フィルムの現像を行
うことを特徴とする。
【0009】又、請求項8の発明は、 上記請求項2に
記載の現像容器を用いて、前記第1の遮光部と前記第2
の遮光部のうちの少なくとも一方、および前記第3の遮
光部と前記第4の遮光部のうちの少なくとも一方を遮光
状態としてX線撮影を行った後、暗部で前記袋体から前
記増感紙を脱出させ、次に前記第1の遮光部を遮光状態
として前記暗部から前記袋状体を取り出し、前記現像液
室に現像液を注入した後前記第2の遮光部を遮光状態と
し、次に前記第1の遮光部を解放して前記現像液室内の
現像液を前記フィルム室内に流入させて前記X線フィル
ムの現像を行った後に前記第2の遮光部を解放して現像
液を排出し、次に前記第3の遮光部を遮光状態として前
記定着液室に定着液を注入した後前記第4の遮光部を遮
光状態とし、次に前記第3の遮光部を解放して前記定着
液室内の定着液を前記フィルム室内に流入させて前記X
線フィルムの定着を行い、次に定着液を排出してX線フ
ィルムの現像処理を行うことを特徴とする。
【0010】さらに、請求項9の発明は、 光線は透過
しないがX線は透過する袋状体の中央をフィルム室、そ
の両側の一方を現像液室、他方を定着液室とし、前記現
像液室と前記フィルム室との境界に当該フィルム室への
光線の侵入を遮断する第1の遮光部を、前記現像液室の
開口近辺に当該現像液室への光線の侵入を遮断する第2
の遮光部を、前記定着液室と前記フィルム室との境界に
当該フィルム室への光線の侵入を遮断する第3の遮光部
を、前記定着液室の開口近辺に当該定着液室への光線の
侵入を遮断する第4の遮光部をそれぞれ設け、暗部で前
記フィルム室に撮影済みのX線フィルムを挿入した後前
記第1の遮光部を遮光状態として前記袋状体を前記暗部
から取り出し、前記現像液室に現像液を注入し、次に前
記第2の遮光部を遮光状態とし、次いで前記第1の遮光
部を解放して前記現像液室内の現像液を前記フィルム室
内に流入させて前記X線フィルムの現像を行った後に現
像液を排出し、次に前記第3の遮光部を遮光状態として
前記定着液室に定着液を注入し、次に前記第4の遮光部
を遮光状態とし、次いで前記第3の遮光部を解放して前
記定着液室内の定着液を前記フィルム室内に流入させて
前記X線フィルムの定着を行うことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態に係る
X線フィルムの現像容器の断面図および平面図である。
この図で、(a)は断面図、(b)は平面図である。1
は現像容器となる袋体を示す。この袋体1は光線は遮断
するがX線は透過する柔軟な合成樹脂のシート11、1
2で作成される。13は袋体1の底部、14は袋体1の
開口を示す。15は袋体1の中間部分を横切って開口1
4とほぼ平行に形成された遮光部、16は袋体1の開口
14の近くにこれと平行に形成された遮光部である。遮
光部15、16はシート12の内面に設けられた溝とシ
ート11の内面設けられ前記溝に嵌合する突条とで構成
される。このような溝と突条との構成は、一般にポリチ
ャックとして周知であるので、詳細な説明は省略する。
袋体1は遮光部15において、フィルム室IA(底部1
3側)と現像液室1B(開口14側)とに区分される。
【0012】フィルム室1AにはX線フィルムF(例え
ば四つ切りの大きさのフィルム)、およびこれとほぼ同
じ大きさの2枚の増感紙2とが挿入されている。X線フ
ィルムFは図1の(a)に示すように増感紙2に挟まれ
た状態で挿入されている。各増感紙2は図1の(b)に
示すように、4隅に切り欠き21を有する。したがっ
て、X線フィルムFの両面の大部分は増感紙2で覆わ
れ、切り欠き21の部分だけが露出している。なお、後
述するように、切り欠き21は増感紙2を取り除くため
に形成されているので、切り欠き21を増感紙2の4隅
に形成する代わりに増感紙2の辺部に形成してもよい。
【0013】次に、本実施の形態の現像容器の使用方法
を図2〜図6に示す袋体1の断面図を参照して説明す
る。これら各図で、図1に示す部分と同一部分には同一
符号を付して説明を省略する。図1に示すX線フィルム
Fおよび増感紙2は暗室等で予め挿入され、又は、X線
撮影現場において暗箱(後述する)内で挿入される。こ
の状態で、操作者はX線撮影時に、遮光部15および遮
光部16のいずれか一方、又は両方を遮光状態とし(突
条を溝に挿入嵌合し)、袋体1を図2に示すように中間
部分で折り畳む。この状態とされた袋体1を図示しない
携帯用X線撮影装置に装着し、X線撮影を行う。
【0014】次に、操作者は袋体1を携帯用X線撮影装
置から取り出し、暗箱内で、図3に示すように折り畳み
を開き、遮光部15、16を解放する(突条を溝から外
す)。引き続いて操作者は、増感紙2の切り欠き21か
ら露出しているX線フィルムFの部分を持って底部13
を上にして(開口14を下にして)袋体1から増感紙2
を脱落させる。この取り出した増感紙2は次のX線撮影
に再度利用する。次いで、操作者は図4に示すように遮
光部15を遮光状態にして袋体1を暗箱から取り出す。
【0015】操作者は暗箱から取り出された袋体1のフ
ィルム室1Aを平らな個所に置き、現像液室1Bを直立
状態にして当該現像液室1Bに現像液(−浴現像液)を
所定量だけ注入した後、遮光部16を遮光状態にする。
次いで、操作者は遮光部15の遮光状態を解放し、これ
により、図6に示すように現像液をフィルム室1A内に
注入させる。この状態でX線フィルムFの現像処理が行
われる。所定時間経過後、操作者は予め用意したバット
等に袋体1内の現像液を排出してX線フィルムFを取り
出し、又は、袋体1をバット等の上で破って現像液と袋
体1を廃棄し、X線フィルムFを取り出す。なお、以上
のことから、フィルム室1AはX線フィルムFを収納す
るのに必要なサイズがあればよく、又、現像液室1Bは
X線フィルムFを現像処理するのに必要な現像液を収容
できるだけのサイズであればよいのは明らかである。
【0016】このように、本実施の形態では、袋体1の
フィルム室1AにX線フィルムFと増感紙2を挿入し、
遮光部を遮光状態にしてX線撮影を行い、撮影後に暗箱
内で遮光状態を解除して増感紙2を取り出し、一方の遮
光部を遮光状態として袋体1を暗箱内から取り出し、現
像液室1Bに現像液を注入した後他方の遮光部を遮光状
態とし、一方の遮光状態を解除することにより現像液を
フィルム室に流入させて現像処理を行うようにしたの
で、携帯用X線撮影装置で撮影したX線フィルムの現像
処理を暗箱の外部で行うことができ、これにより、いか
なる場所でも現像機を使用することなく、容易かつ迅速
に現像処理を実施することができる。又、高価な増感紙
2を取り出して再度利用することができるので、コスト
を抑えることができる。
【0017】図7は本発明の他の実施の形態に係る現像
容器の平面図である。この図で、3は現像容器である袋
体を示す。袋体3は上記実施例の袋体1と同じく、光線
は透過しないがX線は透過する合成樹脂のシートで作ら
れている。3Aはフィルム室、3Bは現像液室、3Cは
定着液室を示す。34b、34cは袋体1の開口、35
b、35c、36b、36cは図1に示す遮光部と同一
構成の遮光部である。なお、本実施例の袋体3は厳密に
は袋体ではないが、現像処理が行われるときは袋状態と
されるので、さきの実施例に合わせて袋体と称する。F
はX線フィルム、2は増感紙、21はその切り欠きであ
り、これらは図1に示すものと同じである。
【0018】本実施の形態は、さきの実施の形態の現像
処理が−浴現像液を用いる処理であるのに対して、現像
液と定着液の二液を用いる処理である点でさきの実施の
形態と異なるが、原理的には、本実施の形態の現像容器
の使用方法もさきの実施の形態における使用方法と同じ
である。即ち、操作者はX線フィルムFおよび増感紙2
を暗室又は暗箱で中央のフィルム室3Aに挿入し、遮光
部35b、36bの少なくとも一方、および遮光部35
c,36cの少なくとも一方をそれぞれ遮光状態とし、
この状態で、操作者は現像液室3Bおよび定着液室3C
を折り畳んで携帯用撮影装置に装着してX線撮影を行
う。撮影後、操作者は暗箱内で現像液室3B側の遮光部
又は定着液室3C側の遮光部を解放して増感紙2を取り
出し、遮光部35b、および遮光部35c、36cの少
なくとも一方を遮光状態にして暗箱から袋体3を取り出
す。
【0019】次に、操作者は現像液室3Aに開口34b
から現像液を所定量注入し、遮光部36bを遮光状態と
した後、遮光部35bの遮光状態を解除して現像液をフ
ィルム室3A内に流入させ、X線フィルムFの現像を行
う。所定時間後、フィルム室3Aの現像液を現像液室3
Bへ戻して遮光部35bを遮断状態とし、遮光部36b
の遮光状態を解除して現像液をバット等へ排出する。次
に、操作者は定着液室3Cに開口34cから定着液を所
定量注入し、遮光部36cを遮光状態とした後、遮光部
35cの遮光状態を解除して定着液をフィルム室3A内
に流入させ、X線フィルムFの定着を行う。所定時間
後、遮光部36cの遮光状態を解除して定着液をバット
等へ排出し、又は袋体3をバット等の上で破って、X線
フィルムFを取り出す。本実施の形態の効果もさきの実
施の形態の効果と同じである。
【0020】図8は上記各実施の形態で用いられる暗箱
の一例を示す斜視図である。4は暗箱を示す。41は台
部、42は台部41に可回動に連結された前面板、43
は台部41と前面板42との間に装着された黒い布又は
合成樹脂シートより成る遮光シート、44は遮光シート
43の所定個所と結合され台部41に対して可回動とさ
れた針金である。45は前面板42に形成された開口部
であり、上記実施の形態における袋体等が出し入れさ
れ、図示しない扉で遮光される。46a、46bは操作
者の両手を挿入する穴部であり、操作者の腕を覆う図示
しない遮光腕袋が取り付けられている。47は暗箱4を
持ち運ぶための把手である。操作者は開口部45から暗
箱4の内部に、所要部材を挿入し、穴部46a、46b
から腕を挿入して上記実施の形態で説明した所要の処理
を行う。
【0021】上記各実施の形態では、増感紙2を容易に
脱落させるため、増感紙2に切り欠き21を形成する例
について説明した。しかし、増感紙2を脱落させるには
上記切り欠き21に限ることはなく、他の手法を用いる
こともできる。これを図9および図10に示す。図9は
X線フィルムの現像容器の断面図、図10は図9に示す
増感紙の平面図である。これらの図で、図1に示す部分
と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。6は
増感紙2に接着等により取り付けられた薄いリボン状の
引き出し部材である。引き出し部材6の一端は増感紙2
の開口14側の縁部に取り付けられ、他端は袋体1の外
部に伸び出している。このような引き出し部材6には、
図10に示すように合成樹脂等の薄いシートや糸状部材
等が用いられる。引き出し部材の厚さが極めて薄いの
で、遮光部15、16における遮光には何らの支障も生
じない。又、増感紙2の取り出しは、切り欠き21によ
る引き出しに比較して引き出し部材6を用いるほうが容
易であるのは明らかである。
【0022】又、上記各実施の形態の説明では、遮光部
として袋体のシートの内面に形成した突条と溝を例示し
て説明したが、これに限ることはなく、袋体の所要個所
を外部からクリップで挟んで遮光部を形成することもで
きる。図11はこのようなクリップの側面図である。こ
の図で、5はクリップを示す。クリップ5は一方の挟着
体51および他方の挟着体52で構成される。挟着体5
1、52は軸53で回動自在に連結されている。53、
54はそれぞれ挟着体51、52の内面に固着された弾
性部材であり、遮光をより一層完全に行う機能を有す
る。55はリングであり、挟着体51、52を閉じて袋
体をクリップした状態を保持するため、挟着体51、5
2にその先端から挿入される。なお又、上記各実施の形
態の説明では、X線フィルムと増感紙を挿入してX線撮
影を行い、その後現像処理を行う例について説明した
が、X線撮影後のX線フィルムをフィルム室に挿入し、
各実施例における増感紙を取り去った状態(最初の実施
の形態の場合の図4に示す状態)から処理を開始するこ
ともできる。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、撮影前
のX線フィルム又は撮影済みのX線フィルムを袋体のフ
ィルム室に挿入し、遮光部を適宜遮光状態としたりこれ
を解除したりしながら現像処理を行うようにしたので、
携帯用X線撮影装置で撮影したX線フィルムの現像処理
を暗箱の外部で行うことができ、これにより、いかなる
場所でも現像機を使用することなく、容易かつ迅速に現
像処理を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る現像容器の断面図および
平面図である。
【図2】図1に示す現像容器の使用方法を説明する図で
ある。
【図3】図1に示す現像容器の使用方法を説明する図で
ある。
【図4】図1に示す現像容器の使用方法を説明する図で
ある。
【図5】図1に示す現像容器の使用方法を説明する図で
ある。
【図6】図1に示す現像容器の使用方法を説明する図で
ある。
【図7】本発明の他の実施例に係る現像容器の平面図で
ある。
【図8】暗箱の斜視図である。
【図9】現像容器の断面図である。
【図10】増感紙の平面図である。
【図11】クリップの側面図である。
【符号の説明】
1 袋体 1A フィルム室 1B 現像液室 2 増感紙 11、12 シート 13 底部 14 開口 15、16 遮光部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 3/00 516 G03C 5/26 5/26 G03D 13/02 G03D 13/02 B65D 1/00 B

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光線は透過しないがX線は透過する袋体
    の底部側をフィルム室、開口側を現像液室とし、この現
    像液室と前記フィルム室との境界に当該フィルム室への
    光線の侵入を遮断する第1の遮光部と、前記袋体の開口
    近辺に当該袋体への光線の侵入を遮断する第2の遮光部
    とを設け、前記フィルム室にX線フィルムおよび増感紙
    を挿入したことを特徴とするX線フィルム現像容器。
  2. 【請求項2】 光線は透過しないがX線は透過する袋状
    体の中央をフィルム室、その両側の一方を現像液室、他
    方を定着液室とし、前記現像液室と前記フィルム室との
    境界に当該フィルム室への光線の侵入を遮断する第1の
    遮光部を、前記現像液室の開口近辺に当該現像液室への
    光線の侵入を遮断する第2の遮光部を、前記定着液室と
    前記フィルム室との境界に当該フィルム室への光線の侵
    入を遮断する第3の遮光部を、前記定着液室の開口近辺
    に当該定着液室への光線の侵入を遮断する第4の遮光部
    をそれぞれ設け、前記フィルム室にX線フィルムおよび
    隅部又は辺の一部を切り欠いた増感紙を挿入したことを
    特徴とするX線フィルム現像容器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記増
    感紙には、隅部又は辺の一部を切り欠いた切り欠き、お
    よび、前記袋体の外部に伸びる薄い引き出し部材のうち
    の少なくとも一方が設けられていることを特徴とするX
    線フィルム現像容器。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記第1の遮光部お
    よび前記第2の遮光部は、前記袋体内面に設けられた溝
    とこの溝に嵌合する突条とで構成され、又は、前記袋体
    の両面のシートとこれらを密着させるクリップとで構成
    されていることを特徴とするX線フィルム現像容器。
  5. 【請求項5】 請求項2において、前記第1の遮光部、
    前記第2の遮光部、前記第3の遮光部、および前記第4
    の遮光部は、前記袋体内面に設けられた溝とこの溝に嵌
    合する突条とで構成され、又は、前記袋体の両面のシー
    トとこれらを密着させるクリップとで構成されているこ
    とを特徴とするX線フィルム現像容器。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の現像容器において、前記
    第1の遮光部および前記第2の遮光部のうちの少なくと
    も一方を遮光状態としてX線撮影を行った後、暗部で前
    記袋体から前記増感紙を脱出させ、次に前記第1の遮光
    部を遮光状態として前記袋体を前記暗部から取り出し、
    前記現像液室に現像液を注入した後前記第2の遮光部を
    遮光状態とし、次に前記第1の遮光部を解放して前記現
    像液室内の現像液を前記フィルム室内に流入させて前記
    X線フィルムの現像を行うことを特徴とするX線フィル
    ム現像容器の使用方法。
  7. 【請求項7】 光線は透過しないがX線は透過する袋体
    の底部側をフィルム室、開口側を現像液室とし、この現
    像液室と前記フィルム室との境界に当該フィルム室への
    光線の侵入を遮断する第1の遮光部と、前記袋体の開口
    近辺に当該袋体への光線の侵入を遮断する第2の遮光部
    とを設け、暗部で前記フィルム室に撮影済みのX線フィ
    ルムを挿入した後、前記第1の遮光部を遮光状態として
    前記袋体を前記暗部から取り出し、前記現像液室に現像
    液を注入し、次に前記第2の遮光部を遮光状態とし、次
    いで前記第1の遮光部を解放して前記現像液室内の現像
    液を前記フィルム室内に流入させて前記X線フィルムの
    現像を行うことを特徴とするX線フィルム現像容器の使
    用方法。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の現像容器において、前記
    第1の遮光部と前記第2の遮光部のうちの少なくとも一
    方、および前記第3の遮光部と前記第4の遮光部のうち
    の少なくとも一方を遮光状態としてX線撮影を行った
    後、暗部で前記袋状体から前記増感紙を脱出させ、次に
    前記第1の遮光部を遮光状態として前記暗部から前記袋
    状体を取り出し、前記現像液室に現像液を注入した後前
    記第2の遮光部を遮光状態とし、次に前記第1の遮光部
    を解放して前記現像液室内の現像液を前記フィルム室内
    に流入させて前記X線フィルムの現像を行った後に前記
    第2の遮光部を解放して現像液を排出し、次に前記第3
    の遮光部を遮光状態として前記定着液室に定着液を注入
    した後前記第4の遮光部を遮光状態とし、次に前記第3
    の遮光部を解放して前記定着液室内の定着液を前記フィ
    ルム室内に流入させて前記X線フィルムの定着を行い、
    次に定着液を排出することを特徴とするX線フィルム現
    像容器の使用方法。
  9. 【請求項9】 光線は透過しないがX線は透過する袋状
    体の中央をフィルム室、その両側の一方を現像液室、他
    方を定着液室とし、前記現像液室と前記フィルム室との
    境界に当該フィルム室への光線の侵入を遮断する第1の
    遮光部を、前記現像液室の開口近辺に当該現像液室への
    光線の侵入を遮断する第2の遮光部を、前記定着液室と
    前記フィルム室との境界に当該フィルム室への光線の侵
    入を遮断する第3の遮光部を、前記定着液室の開口近辺
    に当該定着液室への光線の侵入を遮断する第4の遮光部
    をそれぞれ設け、暗部で前記フィルム室に撮影済みのX
    線フィルムを挿入した後前記第1の遮光部を遮光状態と
    して前記袋状体を前記暗部から取り出し、前記現像液室
    に現像液を注入し、次に前記第2の遮光部を遮光状態と
    し、次いで前記第1の遮光部を解放して前記現像液室内
    の現像液を前記フィルム室内に流入させて前記X線フィ
    ルムの現像を行った後に現像液を排出し、次に前記第3
    の遮光部を遮光状態として前記定着液室に定着液を注入
    し、次に前記第4の遮光部を遮光状態とし、次いで前記
    第3の遮光部を解放して前記定着液室内の定着液を前記
    フィルム室内に流入させて前記X線フィルムの定着を行
    うことを特徴とするX線フィルム現像容器の使用方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015047394A (ja) * 2013-09-03 2015-03-16 学校法人愛知学院 口内法x線撮影用の感光体の保護カバー

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