JPH09101174A - 回転検出器保護構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の回転検出器保護構造においては、ラビ
リンス及びオイルシール構造であるため、構造が複雑化
していたと共に、中空回転軸が外部のものと接触する可
能性があった。 【解決手段】 本発明による回転検出器保護構造は、中
空基台(10)に設けられ中空回転軸(1)を貫通させる開口
(3b)を有するカバー体(3)と、カバー体(3)に設けられ開
口(3b)を覆うように設けられたカップ型の保護カバー(2
0)とを有する構成である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、回転検出器の保護
構造に関し、特に、中空軸を有する構造における防塵と
軸接触防止を得るための新規な改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、用いられていたこの種の回転検出
器の保護構造としては、図３で示すラビリンス構造及び
図４で示すオイルシール構造が採用されていた。すなわ
ち、図３において符号１で示されるものは中空軸であ
り、この中空軸１の端部１ａ側には輪状溝体２が設けら
れ、保護カバー３に形成された曲折部３ａがこの輪状溝
体２に摺動自在に入り込むことによって外部から保護カ
バー３内への塵等の侵入を防止していた。また、図４で
示すオイルシール構造においては、保護カバー３の開口
３ｂに設けた輪状シール４が中空軸１の外周に摺接して
いることにより、外部から保護カバー３内への塵等の侵
入を防止していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の回転検出器の保
護構造は、以上のように構成されていたため、次のよう
な課題が存在していた。すなわち、前述の従来構成にお
いては、ラビリンスやオイルシールが必要となり、部品
点数が多くなり、構造が複雑となっていた。また、これ
らの構造では外部に露出するため、塵等がたまりやす
く、かつ、中空軸が露出して外部接触による危険性が有
った。また、オイルシールにおいては、摺動面が接触す
るためリップ部等の摩耗粉が発生し、検出器内部に侵入
する可能性もあった。

【０００４】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、中空軸を有する構造におけ
る防塵と軸接触防止を得るようにした回転検出器の保護
構造を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明による回転検出器
の保護構造は、中空基台の軸受に回転符号板を有する中
空軸を回転自在に設け、前記中空基台に設けた検出部を
前記回転符号板に対応させるようにした回転検出器にお
いて、前記中空基台に設けられ前記中空回転軸を貫通さ
せる開口を有するカバー体と、前記カバー体に設けられ
前記開口を覆うように設けられたカップ型の保護カバー
とを有する構成である。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による回
転検出器保護構造の好適な実施の形態について詳細に説
明する。なお、従来例と同一又は同等部分には同一符号
を付して説明する。図１において符号１で示されるもの
は、中空基台１０に設けられた軸受１１に回転自在に設
けられた中空軸であり、この中空軸１の外周１ｂには周
知の符号を有する回転符号板１２が保持されている。こ
の中空基台１０の端面に設けられ周知の図示しない発光
部と受光部からなる検出部１３は、図示しないリード線
によって外部と接続されている。

【０００７】前記中空基台１０には、前記回転符号板１
２及び検出部１３とを覆うようにほぼカップ型をなすカ
バー体３が設けられており、このカバー体３の中央に形
成された開口３ｂには前記中空軸１がわずかに貫通して
回転自在に位置している。このカバー体３の外面にはこ
の中空軸１及び開口３ｂを覆うように全体形状がカップ
型をなす保護カバー２０が設けられ、例えば、ビス２１
で固定されている。従って、この開口３ｂは保護カバー
２０により塞がれて外部と遮断され、中空基台１０の内
側に設けられた回転符号板１２及び検出部１３は外部と
は完全に遮断され、外部からの防塵を達成することがで
きる。

【０００８】また、図２に示す他の実施の形態の場合、
前記軸受１１を分割型とすると共に、前記検出部１３を
構成する発光部１３ａと受光部１３ｂが中空基台１０と
プリント基板２２によって密閉状とされた構成であり、
開口３ｂが、カバー体３と保護カバー２０とにより防塵
構造とされている。なお、図１と同一部分には同一符号
を付し、その説明は省略する。

【０００９】

【発明の効果】本発明による回転検出器保護構造は、以
上のように構成されているため、カバー体と保護カバー
と中空部用カバーにより、回転符号板及び検出部側への
塵の侵入を完全に防ぐことができる。従って、この種の
中空軸型回転検出器の信頼性を大幅に向上させることが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による回転検出器保護構造を示す断面図
である。

【図２】図１の他例を示す断面図である。

【図３】従来構成の要部の断面図である。

【図４】従来構成の要部の断面図である。

【符号の説明】

１ 中空回転軸 １ａ 端部 １ｃ 中空部 ３ カバー体 ３ｂ 開口 １０ 中空基台 １１ 軸受 １２ 回転符号板 １３ 検出部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 中空基台(10)の軸受(11)に回転符号板(1
   2)を有する中空軸(1)を回転自在に設け、前記中空基台
   (10)に設けた検出部(13)を前記回転符号板(12)に対応さ
   せるようにした回転検出器において、前記中空基台(10)
   に設けられ前記中空回転軸(1)を貫通させる開口(3b)を
   有するカバー体(3)と、前記カバー体(3)に設けられ前記
   開口(3b)を覆うように設けられたカップ型の保護カバー
   (20)とを有することを特徴とする回転検出器保護構造。