JPH09100293A - インターロイキン8の作用増強剤 - Google Patents
インターロイキン8の作用増強剤Info
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- JPH09100293A JPH09100293A JP7282528A JP28252895A JPH09100293A JP H09100293 A JPH09100293 A JP H09100293A JP 7282528 A JP7282528 A JP 7282528A JP 28252895 A JP28252895 A JP 28252895A JP H09100293 A JPH09100293 A JP H09100293A
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- A61K31/565—Compounds containing cyclopenta[a]hydrophenanthrene ring systems; Derivatives thereof, e.g. steroids not substituted in position 17 beta by a carbon atom, e.g. estrane, estradiol
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- A61P13/02—Drugs for disorders of the urinary system of urine or of the urinary tract, e.g. urine acidifiers
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Abstract
(57)【要約】
【課題】インターロイキン8の作用増強剤を提供する。
【解決手段】デヒドロエピアンドロステロンサルフェー
トまたはその薬学的に許容される塩を有効成分とする、
インターロイキン8の作用増強剤。 【効果】本発明のデヒドロエピアンドロステロンサルフ
ェートまたはその薬学的に許容される塩を有効成分とす
る、インターロイキン8の作用増強剤は、インターロイ
キン8受容体を活性化させるとともに受容体数を増加さ
せ、インターロイキン8の作用を増強させる。
トまたはその薬学的に許容される塩を有効成分とする、
インターロイキン8の作用増強剤。 【効果】本発明のデヒドロエピアンドロステロンサルフ
ェートまたはその薬学的に許容される塩を有効成分とす
る、インターロイキン8の作用増強剤は、インターロイ
キン8受容体を活性化させるとともに受容体数を増加さ
せ、インターロイキン8の作用を増強させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターロイキン
8の作用増強剤に関する。さらに詳しくは、デヒドロエ
ピアンドロステロンサルフェートまたはその薬学的に許
容される塩を有効成分とする、インターロイキン8の作
用増強剤に関する。
8の作用増強剤に関する。さらに詳しくは、デヒドロエ
ピアンドロステロンサルフェートまたはその薬学的に許
容される塩を有効成分とする、インターロイキン8の作
用増強剤に関する。
【0002】
【従来の技術】インターロイキン8(以下、IL−8と
略す)は、単球、マクロファージ、線維芽細胞、血管内
皮細胞、皮膚角化細胞、腎メサンジウム細胞、腸管なら
びに気道上皮細胞、肝臓実質細胞や種々の腫瘍細胞によ
り産生されるサイトカインで、好中球、Tリンパ球、好
塩基球に走化性活性化作用を示す因子として知られてい
る(サイトカイン94 基礎から最新情報まで、笠倉新
平編集、p.88、松島綱治、1994年、日本医学館
出版)。
略す)は、単球、マクロファージ、線維芽細胞、血管内
皮細胞、皮膚角化細胞、腎メサンジウム細胞、腸管なら
びに気道上皮細胞、肝臓実質細胞や種々の腫瘍細胞によ
り産生されるサイトカインで、好中球、Tリンパ球、好
塩基球に走化性活性化作用を示す因子として知られてい
る(サイトカイン94 基礎から最新情報まで、笠倉新
平編集、p.88、松島綱治、1994年、日本医学館
出版)。
【0003】IL−8は、出産、妊娠中絶時の子宮頸管
熟化に有用であること(WO 93/09796参
照)、好塩基球からのヒスタミン放出因子(HRF)誘
導のヒスタミン放出を阻害することにより喘息等のアレ
ルギー性疾患の治療に有用であること(特表平6−50
2396参照)、神経細胞保護作用を示すことから老年
性痴呆症、アルツハイマー症、パーキンソン病、ハンチ
ントン病等の治療に有用であること(特開平5−148
155参照)、血管内皮細胞増殖促進作用があるため、
火傷や創傷などの治癒促進剤、炎症時の組織修復剤およ
び血管障害の治療剤として有用であること(特開平5−
148156参照)等が報告されている。さらに、IL
−8は好中球を活性化し、抗菌作用を亢進することか
ら、免疫不全症の改善、日和見感染の防止、抗腫瘍効果
などを目的とした薬剤としての開発も期待されている
(造血因子、Vol.2、No.1、46、1991
年)。
熟化に有用であること(WO 93/09796参
照)、好塩基球からのヒスタミン放出因子(HRF)誘
導のヒスタミン放出を阻害することにより喘息等のアレ
ルギー性疾患の治療に有用であること(特表平6−50
2396参照)、神経細胞保護作用を示すことから老年
性痴呆症、アルツハイマー症、パーキンソン病、ハンチ
ントン病等の治療に有用であること(特開平5−148
155参照)、血管内皮細胞増殖促進作用があるため、
火傷や創傷などの治癒促進剤、炎症時の組織修復剤およ
び血管障害の治療剤として有用であること(特開平5−
148156参照)等が報告されている。さらに、IL
−8は好中球を活性化し、抗菌作用を亢進することか
ら、免疫不全症の改善、日和見感染の防止、抗腫瘍効果
などを目的とした薬剤としての開発も期待されている
(造血因子、Vol.2、No.1、46、1991
年)。
【0004】一方、デヒドロエピアンドロステロンサル
フェート(以下、DHASと略記する)またはその薬学
的に許容される塩は、妊娠末期における子宮頸管の熟化
作用、子宮筋のオキシトシンに対する感受性を高める作
用を有し(特公昭55−27884号参照)、そのナト
リウム塩が子宮頸管熟化薬として汎用されている。ま
た、DHASまたはその薬学的に許容される塩は、痴呆
症の治療(特開昭62−99328号参照)、高脂血症
の治療及びその予防(特開昭64−40428号参
照)、骨粗鬆症の治療(特開平3−209328号参
照)、潰瘍の治療(特開平4−355983号参照)に
有効であることが知られている。
フェート(以下、DHASと略記する)またはその薬学
的に許容される塩は、妊娠末期における子宮頸管の熟化
作用、子宮筋のオキシトシンに対する感受性を高める作
用を有し(特公昭55−27884号参照)、そのナト
リウム塩が子宮頸管熟化薬として汎用されている。ま
た、DHASまたはその薬学的に許容される塩は、痴呆
症の治療(特開昭62−99328号参照)、高脂血症
の治療及びその予防(特開昭64−40428号参
照)、骨粗鬆症の治療(特開平3−209328号参
照)、潰瘍の治療(特開平4−355983号参照)に
有効であることが知られている。
【0005】さらに、DHASまたはその薬学的に許容
される塩が、インターロイキン2やインターロイキン4
の産生増強作用を有すること(特表平5−502856
参照)、外傷、老化、自己免疫疾患によって異常亢進し
たインターロイキン−6のレベルを正常化させる作用を
有すること(WO 93/21771参照)が知られて
いる。
される塩が、インターロイキン2やインターロイキン4
の産生増強作用を有すること(特表平5−502856
参照)、外傷、老化、自己免疫疾患によって異常亢進し
たインターロイキン−6のレベルを正常化させる作用を
有すること(WO 93/21771参照)が知られて
いる。
【0006】しかし、DHASまたはその薬学的に許容
される塩が、IL−8の作用を増強させることについて
は報告されていない。
される塩が、IL−8の作用を増強させることについて
は報告されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、IL−
8の有用な作用を増強させるための薬剤を提供すべく検
討した。
8の有用な作用を増強させるための薬剤を提供すべく検
討した。
【0008】
【課題を解決するための手段】種々検討の結果、本発明
者らは、DHASまたはその薬学的に許容される塩が、
IL−8受容体のタイプIおよびタイプIIの両者の受
容体を活性化するとともに、受容体数を増加させること
によってIL−8の作用を増強させることを見い出し
て、本発明を完成した。
者らは、DHASまたはその薬学的に許容される塩が、
IL−8受容体のタイプIおよびタイプIIの両者の受
容体を活性化するとともに、受容体数を増加させること
によってIL−8の作用を増強させることを見い出し
て、本発明を完成した。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるDHASの薬
学的に許容される塩としては、例えば、ナトリウム、カ
リウム等のアルカリ金属の塩、またはアルギニン、エタ
ノールアミン等の有機アミンの塩を挙げることができ
る。
学的に許容される塩としては、例えば、ナトリウム、カ
リウム等のアルカリ金属の塩、またはアルギニン、エタ
ノールアミン等の有機アミンの塩を挙げることができ
る。
【0010】DHASまたはその薬学的に許容される塩
を有効成分とする本発明のIL−8の作用増強剤は、各
種疾患のIL−8による治療、例えば妊娠末期子宮頸管
熟化不全症、老年性痴呆症、アルツハイマー症、パーキ
ンソン病、ハンチントン病、糖尿病性神経障害、免疫不
全症、日和見感染症、火傷、創傷、血管障害等の治療に
おいて、IL−8と併用することにより、それら疾患に
対するIL−8の治療効果を増強させる。
を有効成分とする本発明のIL−8の作用増強剤は、各
種疾患のIL−8による治療、例えば妊娠末期子宮頸管
熟化不全症、老年性痴呆症、アルツハイマー症、パーキ
ンソン病、ハンチントン病、糖尿病性神経障害、免疫不
全症、日和見感染症、火傷、創傷、血管障害等の治療に
おいて、IL−8と併用することにより、それら疾患に
対するIL−8の治療効果を増強させる。
【0011】本発明のIL−8の作用増強剤は、通常、
経口または非経口によって人に投与される。
経口または非経口によって人に投与される。
【0012】経口投与のための剤型としては、錠剤、顆
粒剤、細粒剤、散剤等があり、これらの製剤は、DHA
Sまたはその薬学的に許容される塩と、乳糖、トウモロ
コシデンプン、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシ
ウム、ヒドロキシプロピルセルロース、タルク等の通常
の医薬添加物とを適宜混合し、常法により製造される。
粒剤、細粒剤、散剤等があり、これらの製剤は、DHA
Sまたはその薬学的に許容される塩と、乳糖、トウモロ
コシデンプン、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシ
ウム、ヒドロキシプロピルセルロース、タルク等の通常
の医薬添加物とを適宜混合し、常法により製造される。
【0013】非経口投与のための剤型としては、注射
剤、坐剤を例示することができる。注射剤は、例えば用
時溶解の凍結乾燥製剤として、DHASまたはその薬学
的に許容される塩と、安定化剤(例えば、グリシン、ア
ラニン、ロイシン、アルギニン、ヒスチジン等の中性も
しくは塩基性アミノ酸等)とを適宜、精製水に溶解し、
常法により凍結乾燥して得られる。坐剤は、例えば、D
HASまたはその薬学的に許容される塩、安定化剤、吸
収促進剤(例えば、グリシン、アラニン、ロイシン、ア
ルギニン、ヒスチジン等の中性もしくは塩基性アミノ酸
あるいはクエン酸、L−酒石酸のヒドロキシカルボン
酸)を溶融させた坐剤基剤、例えば水酸基価50以下の
ハードファット等に分散させた後、鋳型に充填し冷却す
ることにより得られる。
剤、坐剤を例示することができる。注射剤は、例えば用
時溶解の凍結乾燥製剤として、DHASまたはその薬学
的に許容される塩と、安定化剤(例えば、グリシン、ア
ラニン、ロイシン、アルギニン、ヒスチジン等の中性も
しくは塩基性アミノ酸等)とを適宜、精製水に溶解し、
常法により凍結乾燥して得られる。坐剤は、例えば、D
HASまたはその薬学的に許容される塩、安定化剤、吸
収促進剤(例えば、グリシン、アラニン、ロイシン、ア
ルギニン、ヒスチジン等の中性もしくは塩基性アミノ酸
あるいはクエン酸、L−酒石酸のヒドロキシカルボン
酸)を溶融させた坐剤基剤、例えば水酸基価50以下の
ハードファット等に分散させた後、鋳型に充填し冷却す
ることにより得られる。
【0014】本発明のIL−8の作用増強剤と併用され
るIL−8は、通常、非経口によって人に投与される。
るIL−8は、通常、非経口によって人に投与される。
【0015】非経口投与のための剤型としては、注射
剤、坐剤、軟膏剤を例示することができる。注射剤は、
IL−8と通常の注射剤用の医薬添加物とを適宜混合し
て、精製水または生理食塩液等に溶解させ、常法により
製造される。坐剤は、例えば、IL−8を、要すれば、
坐剤用の医薬添加物とともに、溶融させた坐剤基剤、例
えばハードファット等に分散させた後、鋳型に充填し冷
却することにより得られる。軟膏剤は、IL−8を軟膏
基剤に溶解または分散させ、常法により製造される。
剤、坐剤、軟膏剤を例示することができる。注射剤は、
IL−8と通常の注射剤用の医薬添加物とを適宜混合し
て、精製水または生理食塩液等に溶解させ、常法により
製造される。坐剤は、例えば、IL−8を、要すれば、
坐剤用の医薬添加物とともに、溶融させた坐剤基剤、例
えばハードファット等に分散させた後、鋳型に充填し冷
却することにより得られる。軟膏剤は、IL−8を軟膏
基剤に溶解または分散させ、常法により製造される。
【0016】本発明のIL−8の作用増強剤の投与量
は、患者の病態、投与経路、年齢、体重等によっても異
なるが、成人1日当たりDHASとして通常0.5〜1
00mg/kgの範囲であり、これを1度にまたは2〜
3回に分けて、IL−8と同時にまたはIL−8投与の
直前または直後に投与することにより、IL−8と併用
される。
は、患者の病態、投与経路、年齢、体重等によっても異
なるが、成人1日当たりDHASとして通常0.5〜1
00mg/kgの範囲であり、これを1度にまたは2〜
3回に分けて、IL−8と同時にまたはIL−8投与の
直前または直後に投与することにより、IL−8と併用
される。
【0017】IL−8の投与量は、患者の病態、投与経
路、年齢、体重等によっても異なるが、成人1日当たり
通常0.1ng/kg〜10mg/kgの範囲であり、
これを1度にまたは2〜3回に分けて投与する。
路、年齢、体重等によっても異なるが、成人1日当たり
通常0.1ng/kg〜10mg/kgの範囲であり、
これを1度にまたは2〜3回に分けて投与する。
【0018】なお、本発明のIL−8の作用増強剤とI
L−8を同時に投与する場合は、DHASまたはその薬
学的に許容される塩とIL−8とを共に含有する配合製
剤を調製し、投与することも可能である。
L−8を同時に投与する場合は、DHASまたはその薬
学的に許容される塩とIL−8とを共に含有する配合製
剤を調製し、投与することも可能である。
【0019】
【発明の効果】DHASまたはその薬学的に許容される
塩によるIL−8の作用増強効果を、子宮頸管組織を使
用して検討したところ、DHASまたはその薬学的に許
容される塩はIL−8の受容体を活性化するとともに受
容体数を増加させた(後記試験例1参照)。そして、I
L−8のコラゲナーゼ活性、エラスターゼ活性、ゼラチ
ナーゼ活性を促進させ、引いてはコラーゲンの分解が促
進されていることがわかった。さらに、これらの作用
は、DHASまたはその薬学的に許容される塩とIL−
8を併用することにより著しく促進された(後記試験例
2参照)。
塩によるIL−8の作用増強効果を、子宮頸管組織を使
用して検討したところ、DHASまたはその薬学的に許
容される塩はIL−8の受容体を活性化するとともに受
容体数を増加させた(後記試験例1参照)。そして、I
L−8のコラゲナーゼ活性、エラスターゼ活性、ゼラチ
ナーゼ活性を促進させ、引いてはコラーゲンの分解が促
進されていることがわかった。さらに、これらの作用
は、DHASまたはその薬学的に許容される塩とIL−
8を併用することにより著しく促進された(後記試験例
2参照)。
【0020】以下、本発明の効果を試験例を挙げて更に
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0021】[試験例] 試験例1 (1)試料 DHASのナトリウム塩・2水和物(以下、DHAS・
Naとも略す) (2)試験方法 ヒト妊婦(8例、妊娠週齢:38〜40週)の帝王切開
時の子宮頸部の生体標本を、患者の同意を得て採取し、
それぞれ2分割した後、37℃、5%CO2下、最小必
須培地(MEM)中で24時間インキュベートした。イ
ンキュベートした生体標本の半分を、試料[DHAS・
Na(無水物)として0.01mg、0.1mg、1m
g]を溶解させたMEM中で、さらに24時間インキュ
ベートし、IL−8濃度測定用のサンプル(以下、DH
AS・Na処理群という)を得た。残り半分の生体標本
はそのままさらに24時間インキュベートを続けコント
ロール(以下、コントロール群という)として用いた。
DHAS・Na処理群およびコントロール群の培養上清
中のIL−8濃度をラジオイムノアッセイ法により測定
した。
Naとも略す) (2)試験方法 ヒト妊婦(8例、妊娠週齢:38〜40週)の帝王切開
時の子宮頸部の生体標本を、患者の同意を得て採取し、
それぞれ2分割した後、37℃、5%CO2下、最小必
須培地(MEM)中で24時間インキュベートした。イ
ンキュベートした生体標本の半分を、試料[DHAS・
Na(無水物)として0.01mg、0.1mg、1m
g]を溶解させたMEM中で、さらに24時間インキュ
ベートし、IL−8濃度測定用のサンプル(以下、DH
AS・Na処理群という)を得た。残り半分の生体標本
はそのままさらに24時間インキュベートを続けコント
ロール(以下、コントロール群という)として用いた。
DHAS・Na処理群およびコントロール群の培養上清
中のIL−8濃度をラジオイムノアッセイ法により測定
した。
【0022】一方、DHAS・Na処理群およびコント
ロール群の生体標本の結合組織中の適当な5カ所につい
て、それぞれ凍結標本を調製し、そのIL−8受容体タ
イプIおよびタイプIIの染色を、Streptavi
din−biotin complex−peroxi
dase kit(Dako,USA)を用いて組織化
学的免疫染色によって行った。抗IL−8受容体タイプ
IおよびタイプII抗体は、家兎を用いてMoroha
shi等の方法(Journal of Leukoc
yte Biology,57巻,180〜187頁,
1995年)により調製し、それを用いた。評価は光学
密度を測定し、その平均値を算出した。イメージアナラ
イザーとして、ビデオカメラに接続した顕微鏡により組
織学的な分析を行った。
ロール群の生体標本の結合組織中の適当な5カ所につい
て、それぞれ凍結標本を調製し、そのIL−8受容体タ
イプIおよびタイプIIの染色を、Streptavi
din−biotin complex−peroxi
dase kit(Dako,USA)を用いて組織化
学的免疫染色によって行った。抗IL−8受容体タイプ
IおよびタイプII抗体は、家兎を用いてMoroha
shi等の方法(Journal of Leukoc
yte Biology,57巻,180〜187頁,
1995年)により調製し、それを用いた。評価は光学
密度を測定し、その平均値を算出した。イメージアナラ
イザーとして、ビデオカメラに接続した顕微鏡により組
織学的な分析を行った。
【0023】また、DHAS・Na処理群およびコント
ロール群の子宮頸管組織を暗室中、IL−8−FITC
複合体100μlを含有する媒体中で2時間インキュベ
ートし、それらの凍結標本を調製し、蛍光顕微鏡で観察
した。 (3)試験結果 子宮頸管組織の培養上清中のIL−8濃度の測定結果を
図1に示す。図1から明らかなように、DHAS・Na
処理群の培養上清中のIL−8濃度は、コントロール群
のIL−8濃度に比べ、有意に低かった。また、IL−
8濃度はDHAS・Na濃度の増大とともに低下した。
ロール群の子宮頸管組織を暗室中、IL−8−FITC
複合体100μlを含有する媒体中で2時間インキュベ
ートし、それらの凍結標本を調製し、蛍光顕微鏡で観察
した。 (3)試験結果 子宮頸管組織の培養上清中のIL−8濃度の測定結果を
図1に示す。図1から明らかなように、DHAS・Na
処理群の培養上清中のIL−8濃度は、コントロール群
のIL−8濃度に比べ、有意に低かった。また、IL−
8濃度はDHAS・Na濃度の増大とともに低下した。
【0024】一方、DHAS・Naでインキュベートし
たIL−8受容体タイプIおよびタイプIIは、コント
ロール群に比べて、強く染色されていた。また、IL−
8−FITCとインキュベートしたDHAS・Na処理
群の蛍光は、コントロール群に比べて著しく高く、それ
は用量依存的に増加した。
たIL−8受容体タイプIおよびタイプIIは、コント
ロール群に比べて、強く染色されていた。また、IL−
8−FITCとインキュベートしたDHAS・Na処理
群の蛍光は、コントロール群に比べて著しく高く、それ
は用量依存的に増加した。
【0025】以上のことから、DHASまたはその薬学
的に許容される塩は、IL−8の受容体を活性化すると
ともに、受容体数を増加させ、その結果、IL−8の受
容体への結合が増大し、培養上清中のIL−8濃度が低
下することがわかった。
的に許容される塩は、IL−8の受容体を活性化すると
ともに、受容体数を増加させ、その結果、IL−8の受
容体への結合が増大し、培養上清中のIL−8濃度が低
下することがわかった。
【0026】試験例2 (1)試料(後記参考例1〜4参照) (イ)DHAS・Na(無水物) 10mg含有膣坐剤
(DHAS・Na投与群) (ロ)ヒト遺伝子組換え型IL−8 100ng含有膣
坐剤(IL−8投与群) (ハ)DHAS・Na(無水物) 10mgおよびヒト
遺伝子組換え型IL−8 100ng含有膣坐剤(DH
AS・Na+IL−8投与群) (ニ)プラセボの膣坐剤(コントロール群) (2)試験方法 16匹の初妊娠家兎(妊娠23日)を4群に分け、それ
ぞれの4匹に各試料を家兎の膣内に1日1回ずつ4日間
連日投与した。最後の坐剤を投与してから24時間後に
屠殺し、子宮頸管を摘出した。子宮頸管の柔軟性および
膨張性を、ヘガール鉗子を用いて評価した。子宮頸管組
織のコラーゲン濃度と好中球浸潤を調べるために、組織
切片を調製した。コラーゲン濃度は、ピクロシリアスレ
ッド(Sirius red F3BA Chroma
−Gesell SchaftSchmid GmbH
Co.)染色し、組織学的方法により、子宮頸管組織
の架橋コラーゲン濃度を測定した。組織学的な分析は、
各標本結合組織の5カ所からランダムに、光学密度を測
定し、その平均値を算出することにより行った。なお、
ピクロシリアスレッド染色において、コラーゲン濃度が
高い程、複屈折が大きく透過率も大きくなる。
(DHAS・Na投与群) (ロ)ヒト遺伝子組換え型IL−8 100ng含有膣
坐剤(IL−8投与群) (ハ)DHAS・Na(無水物) 10mgおよびヒト
遺伝子組換え型IL−8 100ng含有膣坐剤(DH
AS・Na+IL−8投与群) (ニ)プラセボの膣坐剤(コントロール群) (2)試験方法 16匹の初妊娠家兎(妊娠23日)を4群に分け、それ
ぞれの4匹に各試料を家兎の膣内に1日1回ずつ4日間
連日投与した。最後の坐剤を投与してから24時間後に
屠殺し、子宮頸管を摘出した。子宮頸管の柔軟性および
膨張性を、ヘガール鉗子を用いて評価した。子宮頸管組
織のコラーゲン濃度と好中球浸潤を調べるために、組織
切片を調製した。コラーゲン濃度は、ピクロシリアスレ
ッド(Sirius red F3BA Chroma
−Gesell SchaftSchmid GmbH
Co.)染色し、組織学的方法により、子宮頸管組織
の架橋コラーゲン濃度を測定した。組織学的な分析は、
各標本結合組織の5カ所からランダムに、光学密度を測
定し、その平均値を算出することにより行った。なお、
ピクロシリアスレッド染色において、コラーゲン濃度が
高い程、複屈折が大きく透過率も大きくなる。
【0027】家兎の好中球にある表面抗原RT2を測定
するために、組織学的な標本を、抗家兎RT2モノクロ
ーナル抗体(Cedarlane Laborator
ies Limited,Canada)によって免疫
染色した。各標本検体の結合組織の5カ所からランダム
に好中球数(顕微鏡の倍率:20倍、ただし、血管内に
存在する細胞を除く)を測定し、平均値を算出した。
するために、組織学的な標本を、抗家兎RT2モノクロ
ーナル抗体(Cedarlane Laborator
ies Limited,Canada)によって免疫
染色した。各標本検体の結合組織の5カ所からランダム
に好中球数(顕微鏡の倍率:20倍、ただし、血管内に
存在する細胞を除く)を測定し、平均値を算出した。
【0028】各家兎の子宮頸管結合組織100mgを採
取し、リン酸緩衝生理食塩液中でホモジナイズした後、
上清を集めた。上清中のコラゲナーゼ活性を特異的なキ
ット(Collagenase type I act
ivity measurement,Yagai C
o.,Japan)を用いて測定した。エラスターゼ活
性は、顆粒球のエラスターゼS−2484用の特異的発
色体基質(L−pyroglutamyl−L−pro
lyl−l−valine−P−nitranilid
e, KABI Diagnostic,Swede
n)により測定した。ゼラチナーゼ活性は、特異的キッ
ト(Gelatinase activity mea
surement,Yagai Co.,Japan)
を用いて測定した。 (3)試験結果 DHAS・Na+IL−8投与群の子宮頸管は、コント
ロール群に比べて著しく軟化、膨張していた。
取し、リン酸緩衝生理食塩液中でホモジナイズした後、
上清を集めた。上清中のコラゲナーゼ活性を特異的なキ
ット(Collagenase type I act
ivity measurement,Yagai C
o.,Japan)を用いて測定した。エラスターゼ活
性は、顆粒球のエラスターゼS−2484用の特異的発
色体基質(L−pyroglutamyl−L−pro
lyl−l−valine−P−nitranilid
e, KABI Diagnostic,Swede
n)により測定した。ゼラチナーゼ活性は、特異的キッ
ト(Gelatinase activity mea
surement,Yagai Co.,Japan)
を用いて測定した。 (3)試験結果 DHAS・Na+IL−8投与群の子宮頸管は、コント
ロール群に比べて著しく軟化、膨張していた。
【0029】好中球数の測定結果を図2に示す。
【0030】また、各投与群の酵素活性の測定結果を表
1にまとめた。
1にまとめた。
【0031】
【表1】 さらに、コラーゲン濃度の測定結果を図3に示す。
【0032】以上、DHASまたはその薬学的に許容さ
れる塩によるIL−8の作用増強効果を子宮頸管組織を
使用して検討した結果、本発明のIL−8の作用増強剤
は、前記したようにIL−8の受容体を活性化するとと
もに、受容体数を増加させ、IL−8とIL−8受容体
との結合を促進することにより、コラーゲン分解酵素
(コラーゲン、エラスターゼ、ゼラチナーゼ)の放出を
誘導する好中球の産生を促進し、コラーゲン濃度を低下
させた。その結果、コラーゲン線維より成る子宮頸管の
熟化を促進させることが判明した。この作用は、DHA
Sまたはその薬学的に許容される塩とIL−8を併用す
ることにより著しく促進された。
れる塩によるIL−8の作用増強効果を子宮頸管組織を
使用して検討した結果、本発明のIL−8の作用増強剤
は、前記したようにIL−8の受容体を活性化するとと
もに、受容体数を増加させ、IL−8とIL−8受容体
との結合を促進することにより、コラーゲン分解酵素
(コラーゲン、エラスターゼ、ゼラチナーゼ)の放出を
誘導する好中球の産生を促進し、コラーゲン濃度を低下
させた。その結果、コラーゲン線維より成る子宮頸管の
熟化を促進させることが判明した。この作用は、DHA
Sまたはその薬学的に許容される塩とIL−8を併用す
ることにより著しく促進された。
【0033】
【実施例】以下、実施例および参考例を挙げて本発明を
具体的に説明する。
具体的に説明する。
【0034】 実施例1(錠剤) [処方] 成 分 配合量(g) DHASのナトリウム塩・2水和物 109.2 乳糖 64.8 トウモロコシデンプン 31.6 ヒドロキシプロピルセルロース 1.8 ステアリン酸マグネシウム 0.6 [操作]DHASのナトリウム塩・2水和物 、乳糖、
トウモロコシデンプンを均一に混合した後、60メッシ
ュ篩で篩過した。これにヒドロキシプロピルセルロース
水溶液を加えて練合造粒した後、乾燥した。次いで、こ
れにステアリン酸マグネシウムを加えて1錠208mg
の錠剤になるように打錠し、1錠当たりにDHASのナ
トリウム塩(無水物として)100mgを含有する錠剤
を得る。
トウモロコシデンプンを均一に混合した後、60メッシ
ュ篩で篩過した。これにヒドロキシプロピルセルロース
水溶液を加えて練合造粒した後、乾燥した。次いで、こ
れにステアリン酸マグネシウムを加えて1錠208mg
の錠剤になるように打錠し、1錠当たりにDHASのナ
トリウム塩(無水物として)100mgを含有する錠剤
を得る。
【0035】 実施例2(注射剤) [処方] 成 分 配合量(g) DHASのナトリウム塩・2水和物 43.7 グリシン 40.0 [操作]グリシンに精製水を加えて溶解し、加温しなが
らDHASのナトリウム塩・2水和物を加えて溶解した
後、全量を2000mlとする。次いで、この液を無菌
ろ過した後、5mlずつ注射用バイアルに充填後、凍結
乾燥して1バイアル当たりにDHASのナトリウム塩
(無水物として)100mgを含有する用時溶解用の注
射剤を得る。
らDHASのナトリウム塩・2水和物を加えて溶解した
後、全量を2000mlとする。次いで、この液を無菌
ろ過した後、5mlずつ注射用バイアルに充填後、凍結
乾燥して1バイアル当たりにDHASのナトリウム塩
(無水物として)100mgを含有する用時溶解用の注
射剤を得る。
【0036】 実施例3(膣坐剤) [処方] 成 分 配合量(g) DHASのナトリウム塩・2水和物 43.7 グリシン 40.0 ハードファット 266.3 [操作]ハードファット(ウィテプゾールTMH−15、
Dynamit NobelCo.製)をステンレス製
ビーカーに入れ、40〜55℃に加温して融解させ、こ
れにDHASのナトリウム塩・2水和物およびグリシン
を加えて撹拌し、均一に混合する。この混合物を、37
〜55℃に保ちながら、1.6gずつ紡錘鋳型に充填し
てから冷却し、1個当たりにDHASのナトリウム塩
(無水物として)200mgを含有する膣坐剤を得る。
Dynamit NobelCo.製)をステンレス製
ビーカーに入れ、40〜55℃に加温して融解させ、こ
れにDHASのナトリウム塩・2水和物およびグリシン
を加えて撹拌し、均一に混合する。この混合物を、37
〜55℃に保ちながら、1.6gずつ紡錘鋳型に充填し
てから冷却し、1個当たりにDHASのナトリウム塩
(無水物として)200mgを含有する膣坐剤を得る。
【0037】 実施例4(膣坐剤) [処方] 成 分 配合量(g) DHASのナトリウム塩・2水和物 43.7 ヒト遺伝子組換え型IL−8 0.0004 グリシン 10.0 ハードファット 266.3 [操作]ハードファット(ウィテプゾールTMH−15、
Dynamit NobelCo.製)をステンレス製
ビーカーに入れ、40〜55℃に加温して融解させ、こ
れにDHASのナトリウム塩・2水和物、ヒト遺伝子組
換え型IL−8およびグリシンを加えて撹拌し、均一に
混合する。この混合物を、37〜55℃に保ちながら、
1.6gずつ紡錘鋳型に充填してから冷却し、1個当た
りにDHASのナトリウム塩(無水物として)200m
gおよびヒト遺伝子組換え型IL−82μgを含有する
膣坐剤を得る。
Dynamit NobelCo.製)をステンレス製
ビーカーに入れ、40〜55℃に加温して融解させ、こ
れにDHASのナトリウム塩・2水和物、ヒト遺伝子組
換え型IL−8およびグリシンを加えて撹拌し、均一に
混合する。この混合物を、37〜55℃に保ちながら、
1.6gずつ紡錘鋳型に充填してから冷却し、1個当た
りにDHASのナトリウム塩(無水物として)200m
gおよびヒト遺伝子組換え型IL−82μgを含有する
膣坐剤を得る。
【0038】 参考例1[DHAS・Na(無水物) 10mg含有膣坐剤] [処方] 成 分 配合量 DHASのナトリウム塩(無水物として) 100mg グリシン 100mg ハードファット 2ml [操作]ハードファット(ウィテプゾールTMH−15、
Dynamit NobelCo.製)をステンレス製
ビーカーに入れ、50℃に加温して融解させ、これにD
HASのナトリウム塩(無水物として)およびグリシン
を加えて撹拌し、均一に混合する。この混合物を、37
〜50℃に保ちながら、0.2mlずつ紡錘鋳型に充填
してから冷却し、1個当たりにDHASのナトリウム塩
(無水物として)10mgを含有する膣坐剤を得た。
Dynamit NobelCo.製)をステンレス製
ビーカーに入れ、50℃に加温して融解させ、これにD
HASのナトリウム塩(無水物として)およびグリシン
を加えて撹拌し、均一に混合する。この混合物を、37
〜50℃に保ちながら、0.2mlずつ紡錘鋳型に充填
してから冷却し、1個当たりにDHASのナトリウム塩
(無水物として)10mgを含有する膣坐剤を得た。
【0039】 参考例2(ヒト遺伝子組換え型IL−8 100ng含有膣坐剤) [処方] 成 分 配合量 ヒト遺伝子組換え型IL−8 1μg ハードファット 2ml [操作]ハードファット(ウィテプゾールTMH−15、
Dynamit NobelCo.製)をステンレス製
ビーカーに入れ、50℃に加温して融解させ、これにヒ
ト遺伝子組換え型IL−8を加えて撹拌し、均一に混合
する。この混合物を、37〜50℃に保ちながら、0.
2mlずつ紡錘鋳型に充填してから冷却し、1個当たり
にヒト遺伝子組換え型IL−8 100ngを含有する
膣坐剤を得た。
Dynamit NobelCo.製)をステンレス製
ビーカーに入れ、50℃に加温して融解させ、これにヒ
ト遺伝子組換え型IL−8を加えて撹拌し、均一に混合
する。この混合物を、37〜50℃に保ちながら、0.
2mlずつ紡錘鋳型に充填してから冷却し、1個当たり
にヒト遺伝子組換え型IL−8 100ngを含有する
膣坐剤を得た。
【0040】 参考例3[DHAS・Na(無水物) 10mgおよびヒト遺伝子組換え型IL −8 100ng含有膣坐剤] [処方] 成 分 配合量 DHASのナトリウム塩(無水物として) 100mg グリシン 100mg ヒト遺伝子組換え型IL−8 1μg ハードファット 2ml [操作]ハードファット(ウィテプゾールTMH−15、
Dynamit NobelCo.製)をステンレス製
ビーカーに入れ、50℃に加温して融解させ、これにD
HASのナトリウム塩(無水物として)、ヒト遺伝子組
換え型IL−8およびグリシンを加えて撹拌し、均一に
混合する。この混合物を、37〜50℃に保ちながら、
0.2mlずつ紡錘鋳型に充填してから冷却し、1個当
たりにDHASのナトリウム塩(無水物として)10m
gおよびヒト遺伝子組換え型IL−8100ngを含有
する膣坐剤を得た。
Dynamit NobelCo.製)をステンレス製
ビーカーに入れ、50℃に加温して融解させ、これにD
HASのナトリウム塩(無水物として)、ヒト遺伝子組
換え型IL−8およびグリシンを加えて撹拌し、均一に
混合する。この混合物を、37〜50℃に保ちながら、
0.2mlずつ紡錘鋳型に充填してから冷却し、1個当
たりにDHASのナトリウム塩(無水物として)10m
gおよびヒト遺伝子組換え型IL−8100ngを含有
する膣坐剤を得た。
【0041】 参考例4(プラセボの膣坐剤) [処方] 成 分 配合量 ハードファット 2ml [操作]ハードファット(ウィテプゾールTMH−15、
Dynamit NobelCo.製)をステンレス製
ビーカーに入れ、50℃に加温して融解させ、これを、
37〜50℃に保ちながら、0.2mlずつ紡錘鋳型に
充填してから冷却し、プラセボの膣坐剤を得た。
Dynamit NobelCo.製)をステンレス製
ビーカーに入れ、50℃に加温して融解させ、これを、
37〜50℃に保ちながら、0.2mlずつ紡錘鋳型に
充填してから冷却し、プラセボの膣坐剤を得た。
【図1】DHAS・Na処理群[DHASのナトリウム
塩(無水物)として0.01mg、0.1mg、1m
g]およびコントロール群の培養上清中のIL−8の濃
度を示す。
塩(無水物)として0.01mg、0.1mg、1m
g]およびコントロール群の培養上清中のIL−8の濃
度を示す。
【図2】DHAS・Na投与群、IL−8投与群、DH
AS・Na+IL−8投与群およびコントロール群の子
宮頸管中の好中球数を示す。
AS・Na+IL−8投与群およびコントロール群の子
宮頸管中の好中球数を示す。
【図3】DHAS・Na投与群、IL−8投与群、DH
AS・Na+IL−8投与群およびコントロール群の子
宮頸管中の光学密度で表示したコラーゲン濃度を示す。
AS・Na+IL−8投与群およびコントロール群の子
宮頸管中の光学密度で表示したコラーゲン濃度を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】 デヒドロエピアンドロステロンサルフェ
ートまたはその薬学的に許容される塩を有効成分とす
る、インターロイキン8の作用増強剤。 - 【請求項2】 デヒドロエピアンドロステロンサルフェ
ートまたはその薬学的に許容される塩を有効成分とす
る、インターロイキン8の子宮頸管熟化作用増強剤。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7282528A JPH09100293A (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | インターロイキン8の作用増強剤 |
PCT/JP1996/001774 WO2004096232A1 (ja) | 1995-10-03 | 1996-06-27 | インターロイキン8の作用増強剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7282528A JPH09100293A (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | インターロイキン8の作用増強剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09100293A true JPH09100293A (ja) | 1997-04-15 |
Family
ID=17653639
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7282528A Pending JPH09100293A (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | インターロイキン8の作用増強剤 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09100293A (ja) |
WO (1) | WO2004096232A1 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA1254514A (en) * | 1984-06-29 | 1989-05-23 | Eugene Roberts | Method for promoting nerve regeneration |
US5116828A (en) * | 1989-10-26 | 1992-05-26 | Nippon Zoki Pharmaceutical Co., Ltd. | Pharmaceutical composition for treatment of osteoporosis |
-
1995
- 1995-10-03 JP JP7282528A patent/JPH09100293A/ja active Pending
-
1996
- 1996-06-27 WO PCT/JP1996/001774 patent/WO2004096232A1/ja active Search and Examination
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2004096232A1 (ja) | 2004-11-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060808 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070109 |