JPH0899309A - 生素地成形体用受板 - Google Patents

生素地成形体用受板

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Publication number
JPH0899309A
JPH0899309A JP23726894A JP23726894A JPH0899309A JP H0899309 A JPH0899309 A JP H0899309A JP 23726894 A JP23726894 A JP 23726894A JP 23726894 A JP23726894 A JP 23726894A JP H0899309 A JPH0899309 A JP H0899309A
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JP
Japan
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molded body
green body
synthetic resin
receiving plate
green
Prior art date
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Pending
Application number
JP23726894A
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English (en)
Inventor
Yoshiro Nawamoto
善郎 縄本
Satoru Kawano
悟 川野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 衛生陶器やタイル等の陶磁器製品の生素地成
形体を載置するための受板(敷板或いは受板を含む)で
ある。 【構成】 受板の基材部上面に低表面摩擦係数を有する
フッ化エチレン樹脂等からなる合成樹脂製シートを貼着
することによって生素地成形体載置面の摩擦係数を非常
に小さくしたので、生素地成形体の載置部が生素地成形
体用受板にくっつくことがなく、生素地成形体の収縮が
スムースに行われ、乾燥時に亀裂が発生せず、生素地成
形体の品質が安定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は衛生陶器やタイル等の陶
磁器製品の生素地成形体を載置するための受板(敷板或
いは受板を含む)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、泥漿鋳込み成形によって成形され
た陶磁器製品等の生素地成形体は、鋳込み型から、ベニ
ヤ板等の木材製受板や吸水性能を有する石膏製受板上に
脱型し、同受板に載置した状態で、仕上げ工程や乾燥工
程に搬送している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる生素地成形体
は、鋳込み型から脱型した直後から収縮し始め、乾燥終
了までに約2〜3%収縮する。しかし、木材製受板の場
合、同受板の生素地成形体載置面と生素地成形体との間
の摩擦抵抗が大きいので、生素地成形体の収縮が阻害さ
れ、生素地成形体が受板にくっついた状態となり、生素
地成形体に亀裂が発生し、生素地成形体を不良品として
いた。
【0004】一方、石膏製受板の場合、同受板の生素地
成形体の載置面と生素地成形体受板との間はすべりがよ
く、受板によって生素地成形体の収縮が阻害されること
はないが、石膏製受板は表面硬度が小さく、また、曲げ
強度や耐久性も乏しい。
【0005】本発明は、上記した課題を解決できる、即
ち、生素地成形体の乾燥時に生素地成形体に亀裂を生じ
ず品質を安定させ、かつ耐久性に優れ、しかも安価な生
素地成形体用受板を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、成形後の生素
地成形体を受ける受板であって、同受板の基材部上面に
低表面摩擦係数を有するフッ化エチレン樹脂等からなる
合成樹脂製シートを貼着し、同合成樹脂製シートの上面
を生素地成形体載置面としたことを特徴とする生素地成
形体用受板に係るものである。
【0007】本発明は、また、上記した構成を有する生
素地成形体用受板において、前記基部と合成樹脂製シー
トとの間に、弾性部材を介設したことにも構成上の特徴
を有する。
【0008】
【作用】受板の基材部上面に低表面摩擦係数を有する合
成樹脂製シートを貼着することによって生素地成形体載
置面の摩擦係数を非常に小さいすることができるので、
同生素地成形体載置面上に載置された生素地成形体は滑
りやすく、スムースに収縮することができる。
【0009】また、受板の基部と合成樹脂製シートとの
間に弾性部材を介設した場合は、同弾性部材が、鋳込み
型から受板上に脱型する際に生素地成形体が受ける衝撃
や、仕上げ工程や乾燥工程への搬送時に生素地成形体が
受ける衝撃を吸収・緩和することができる。
【0010】
【実施例】以下、添付図に示す実施例を参照して、本発
明に係る生素地成形体受板について具体的に説明する。
【0011】図1に、本発明に係る生素地成形体用受板
Aの使用状態を示しており、同受板Aは、その生素地成
形体載置面10上に、腰掛け便器を成形するための生素地
成形体Bを載置している。
【0012】図2に、本発明に係る生素地成形体用受板
Aの具体的構成を示す。
【0013】図示するように、生素地成形体用受板A
は、矩形板状の耐水ベニヤ板で構成された基材部11と、
その上面に貼着した矩形板状の硬質ゴム(JIS 硬度:約
90) からなる弾性部材12と、弾性部材12の上面に貼着し
た厚さが 0.3 mm の低表面摩擦係数を有する合成樹脂製
シート13からなる。
【0014】かかる低表面摩擦係数を有する合成樹脂製
シート13としては、好ましくは、テフロン (登録商標)
製シートを用いる。ここに、テフロンは、非貼着性で且
つ摩擦係数の低いフッ化エチレン樹脂である。
【0015】従って、同合成樹脂製シート13の上面に低
表面係数を有する生素地成形体載置面10を容易に形成す
ることができる。
【0016】次に、上記構成を具備する生素地成形体用
受板Aによる生素地成形体Bの脱型工程以降の工程につ
いて説明する。
【0017】まず、鋳込み成形された腰掛け便器の生素
地成形体Bを、図示しない鋳込み型から脱型し、上記し
た構成を有する生素地成形体用受板Aの合成樹脂製シー
ト13の上面に形成した生素地成形体載置面10上に載
置する。
【0018】その後、生素地成形体Bを、生素地成形体
用受板Aとともに、次の仕上げ工程に搬送し、イバリ除
去や表面仕上げ等を行う。次に、生素地成形体Bを、生
素地成形体用受板Aと共に乾燥工程に搬送し、生素地成
形体Bの乾燥を行う。
【0019】上記各工程において、生素地成形体Bは経
時的に収縮するが、生素地成形体Bの載置部は、生素地
成形体用受板Aの上面に形成される摩擦係数の小さい生
素地成形体載置面10上に接しているので、収縮をスムー
スに行うことができる。
【0020】以上、本発明を、図示の実施例を参照して
説明してきたが、本発明は何ら上記実施例記載の構成に
限定されるものではなく、以下の変容例も特許請求の範
囲に記載の発明に含まれるものである。
【0021】上記した本実施例では、基材部11として耐
水ベニヤ板を使用しているが、アルミ合金等の金属製板
や、繊維強化プラスチック等からなる合成樹脂製板を使
用することもできる。
【0022】また、低摩擦係数を有する合成樹脂製シー
ト13は、生素地成形体用受板Aの全面に貼着している
が、生素地成形体Bが接触する載置部の形状部分に倣っ
た形状としてもよい。
【0023】
【発明の効果】受板の基材部上面に低表面摩擦係数を有
する合成樹脂製シートを貼着することによって生素地成
形体載置面の摩擦係数を非常に小さくしたので、生素地
成形体の載置部が生素地成形体用受板にくっつくことが
なく、生素地成形体の収縮がスムースに行われ、乾燥時
に亀裂が発生せず、生素地成形体の品質が安定する。
【0024】合成樹脂製シートとしてフッ化エチレン樹
脂製シートを用いた場合は、合成樹脂製シートに、耐水
性や耐熱性を付与でき、かつ、耐久性も向上することが
できる。
【0025】また、基材部と合成樹脂製シートとの間に
弾性部材を介設した場合は、生素地成形体の脱型時、搬
送時の衝撃を緩和でき、生素地成形体の変形防止を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る生素地成形体用受板の使用状態説
明図である。
【図2】同生素地成形体用受板の斜視図である。
【符号の説明】
A 生素地成形体用受板 B 生素地成形体 10 生素地成形体載置面 11 基材部 12 弾性部材 13 合成樹脂製シート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形後の生素地成形体を受ける受板であっ
    て、同受板の基材部上面に低表面摩擦係数を有する合成
    樹脂製シートを貼着し、同合成樹脂製シートの上面を生
    素地成形体載置面としたことを特徴とする生素地成形体
    用受板。
  2. 【請求項2】合成樹脂はフッ化エチレン樹脂であること
    を特徴とする請求項1記載の生素地成形体用受板。
  3. 【請求項3】前記基材部と合成樹脂製シートとの間に、
    弾性部材を介設したことを特徴とする請求項1又は2記
    載の生素地成形体用受板。
JP23726894A 1994-09-30 1994-09-30 生素地成形体用受板 Pending JPH0899309A (ja)

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