JPH0899209A - ミーリング装置 - Google Patents
ミーリング装置Info
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- JPH0899209A JPH0899209A JP23777194A JP23777194A JPH0899209A JP H0899209 A JPH0899209 A JP H0899209A JP 23777194 A JP23777194 A JP 23777194A JP 23777194 A JP23777194 A JP 23777194A JP H0899209 A JPH0899209 A JP H0899209A
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- strip
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ストリップに対する倣い動作によるミーリン
グカッタの姿勢の変位を更に適正化し、より一層安定し
たミーリングを可能とすること。 【構成】 上下に移動可能なカッタフレームに回転軸線
をほぼ鉛直として配置したカッタヘッドにミーリングカ
ッタを備えたミーリング装置において、切削加工する金
属板の周面近傍の上面に載るサポートローラをカッタフ
レームと上下に一体動作させることでこのサポートロー
ラによって金属板に対する倣い動作を可能とし、カッタ
フレームをカッタヘッドの回転軸線がほぼ鉛直姿勢のま
までカッタフレームを昇降動作させる駆動リンク機構に
連接し、倣い動作のときにミーリングカッタが鉛直方向
にのみ変位するようにして切削面への偏当たりを防止す
る。
グカッタの姿勢の変位を更に適正化し、より一層安定し
たミーリングを可能とすること。 【構成】 上下に移動可能なカッタフレームに回転軸線
をほぼ鉛直として配置したカッタヘッドにミーリングカ
ッタを備えたミーリング装置において、切削加工する金
属板の周面近傍の上面に載るサポートローラをカッタフ
レームと上下に一体動作させることでこのサポートロー
ラによって金属板に対する倣い動作を可能とし、カッタ
フレームをカッタヘッドの回転軸線がほぼ鉛直姿勢のま
までカッタフレームを昇降動作させる駆動リンク機構に
連接し、倣い動作のときにミーリングカッタが鉛直方向
にのみ変位するようにして切削面への偏当たりを防止す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼板ストリップの幅方
向の両端のエッジミーリング及びパス方向の先端及び後
端の開先形成に使用するためのミーリング装置に関す
る。
向の両端のエッジミーリング及びパス方向の先端及び後
端の開先形成に使用するためのミーリング装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】圧延後の鋼板ストリップは、その幅方向
の寸法調整のために両端部のエッジがミーリングされ
る。また、鋼板ストリップを連続してラインに流すため
に先行するストリップの後端に後続のストリップの先端
を溶接するため、それぞれの先端及び後端に対して開先
とりのためのミーリングが同様に行われる。
の寸法調整のために両端部のエッジがミーリングされ
る。また、鋼板ストリップを連続してラインに流すため
に先行するストリップの後端に後続のストリップの先端
を溶接するため、それぞれの先端及び後端に対して開先
とりのためのミーリングが同様に行われる。
【0003】このようなミーリングは、ストリップのパ
スラインに沿ってミーリングカッタを配置し、その周面
をストリップのエッジや先端又は後端に突き当てること
によって行われる。そして、エッジのミーリングの場合
では、連続走行するストリップに対してミーリングカッ
タを回転駆動しながら走間で処理されるのが通常であ
る。
スラインに沿ってミーリングカッタを配置し、その周面
をストリップのエッジや先端又は後端に突き当てること
によって行われる。そして、エッジのミーリングの場合
では、連続走行するストリップに対してミーリングカッ
タを回転駆動しながら走間で処理されるのが通常であ
る。
【0004】一方、通板されるストリップはその平坦度
が一般的には一様ではなく、板厚方向に波状に変形して
いるものが殆どである。このため、エッジのミーリング
の場合にはストリップの走行によってミーリングカッタ
との間のレベル差を生じてしまうし、開先取りのための
先端及び後端のミーリングについても同様の現象を生じ
る。
が一般的には一様ではなく、板厚方向に波状に変形して
いるものが殆どである。このため、エッジのミーリング
の場合にはストリップの走行によってミーリングカッタ
との間のレベル差を生じてしまうし、開先取りのための
先端及び後端のミーリングについても同様の現象を生じ
る。
【0005】このような問題に対し、ミーリングカッタ
をストリップの波状の変形に倣わせることによって相対
的なレベルを一定に保つようにすれば、開先の形状も良
好に維持される。そして、このような倣いの機構を持つ
ものとしては、たとえば特開昭60−238211号公
報に記載されたミーリングカッタがある。
をストリップの波状の変形に倣わせることによって相対
的なレベルを一定に保つようにすれば、開先の形状も良
好に維持される。そして、このような倣いの機構を持つ
ものとしては、たとえば特開昭60−238211号公
報に記載されたミーリングカッタがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この公報に記載のミー
リングカッタは、ストリップの板厚に関係なくカッタの
摩耗が均等になるようにすることを目的としたものであ
って、板厚の変動に対してカッタを常に適正な姿勢に維
持する構成としたものである。
リングカッタは、ストリップの板厚に関係なくカッタの
摩耗が均等になるようにすることを目的としたものであ
って、板厚の変動に対してカッタを常に適正な姿勢に維
持する構成としたものである。
【0007】ところが、カッタは鉛直面内で揺動するフ
レームに保持されているため、たとえばカッタの周面が
その回転軸線と平行な面を形成している場合であれば、
揺動フレームが上下に変位すると、周面は斜めに傾いた
姿勢となる。このため、ミーリング面が頻繁に傾斜する
動きとなってしまい、開先取り等の成形には適切ではな
い。
レームに保持されているため、たとえばカッタの周面が
その回転軸線と平行な面を形成している場合であれば、
揺動フレームが上下に変位すると、周面は斜めに傾いた
姿勢となる。このため、ミーリング面が頻繁に傾斜する
動きとなってしまい、開先取り等の成形には適切ではな
い。
【0008】このようにストリップの変形に倣わせてカ
ッタの姿勢を変えるものでは、カッタの摩耗を一様にす
るという点では効果的ではあるものの、ストリップに対
しては特に開先取りのためのミーリングには大きな障害
がある。
ッタの姿勢を変えるものでは、カッタの摩耗を一様にす
るという点では効果的ではあるものの、ストリップに対
しては特に開先取りのためのミーリングには大きな障害
がある。
【0009】本発明において解決すべき課題は、鋼板ス
トリップ等の金属板に対する倣い動作を更に適正化する
ことによってより一層安定したミーリングができるよう
にすることにある。
トリップ等の金属板に対する倣い動作を更に適正化する
ことによってより一層安定したミーリングができるよう
にすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上下に移動可
能なカッタフレームに回転軸線をほぼ鉛直として配置し
たカッタヘッドと、該カッタヘッドに装着され鋼板スト
リップ等の金属板の周面を切削加工するミーリングカッ
タとを備え、前記金属板との間で前記ミーリングカッタ
を切削加工面に沿って相対移動可能に配置したミーリン
グ装置であって、前記金属板の周面近傍の上面に載るサ
ポートローラを前記カッタフレームと上下に一体動作可
能に設け、前記カッタフレームを駆動リンク機構に連接
すると共に、該駆動リンク機構を、前記カッタヘッドの
回転軸線をほぼ鉛直姿勢のままとして前記カッタフレー
ムを昇降動作可能に構成してなることを特徴とする。
また、駆動リンク機構は、カッタフレームを昇降駆動す
るためのアクチュエータを備え、このアクチュエータに
よって、サポートローラによる金属板への負荷をほぼ一
定に維持するように駆動リンク機構を作動させる系とし
た構成とすることもできる。
能なカッタフレームに回転軸線をほぼ鉛直として配置し
たカッタヘッドと、該カッタヘッドに装着され鋼板スト
リップ等の金属板の周面を切削加工するミーリングカッ
タとを備え、前記金属板との間で前記ミーリングカッタ
を切削加工面に沿って相対移動可能に配置したミーリン
グ装置であって、前記金属板の周面近傍の上面に載るサ
ポートローラを前記カッタフレームと上下に一体動作可
能に設け、前記カッタフレームを駆動リンク機構に連接
すると共に、該駆動リンク機構を、前記カッタヘッドの
回転軸線をほぼ鉛直姿勢のままとして前記カッタフレー
ムを昇降動作可能に構成してなることを特徴とする。
また、駆動リンク機構は、カッタフレームを昇降駆動す
るためのアクチュエータを備え、このアクチュエータに
よって、サポートローラによる金属板への負荷をほぼ一
定に維持するように駆動リンク機構を作動させる系とし
た構成とすることもできる。
【0011】
【作用】カッタフレームは、これに一体に設けたサポー
トローラの金属板上面での転動を利用した倣いによって
上下に動き、ミーリングカッタと金属板の切削加工面と
の間の相対位置は常に一定に保たれる。そして、カッタ
フレームは駆動リンク機構によって、カッタヘッドの軸
線がほぼ鉛直姿勢を維持するように昇降するので、切削
面での偏当たり等のないミーリングが可能となる。
トローラの金属板上面での転動を利用した倣いによって
上下に動き、ミーリングカッタと金属板の切削加工面と
の間の相対位置は常に一定に保たれる。そして、カッタ
フレームは駆動リンク機構によって、カッタヘッドの軸
線がほぼ鉛直姿勢を維持するように昇降するので、切削
面での偏当たり等のないミーリングが可能となる。
【0012】また、駆動リンク機構に備えたアクチュエ
ータによって、サポートローラから受ける金属板への負
荷をほぼ一様に維持することで、サポートローラによる
金属板への過大な負荷はなくなり、金属板自身を倣いの
対象としてもその新たな変形が防止される。
ータによって、サポートローラから受ける金属板への負
荷をほぼ一様に維持することで、サポートローラによる
金属板への過大な負荷はなくなり、金属板自身を倣いの
対象としてもその新たな変形が防止される。
【0013】
【実施例】図1は本発明のエッジミーリング装置を示す
正面図、図2は切欠平面図、図3は図1の左側面図であ
る。
正面図、図2は切欠平面図、図3は図1の左側面図であ
る。
【0014】図において、エッジミーリング装置は、ス
トリップの通板方向またはこれと直交する方向に移動可
能とした走行台車1をベースとして備えている。この走
行台車1は、ラック50とピニオンとによって走行させ
るための駆動モータ1aとラック50に沿って配置した
レール51上を走行するリニアベアリング1bとを設け
たものである。
トリップの通板方向またはこれと直交する方向に移動可
能とした走行台車1をベースとして備えている。この走
行台車1は、ラック50とピニオンとによって走行させ
るための駆動モータ1aとラック50に沿って配置した
レール51上を走行するリニアベアリング1bとを設け
たものである。
【0015】走行台車1には4本のポスト2a,2b,
2c,2dを立ち上げ、これらのそれぞれの上端に軸受
3a,3b,3c,3dを設ける。そして、これらの軸
受3a〜3dには、それぞれ揺動アーム4,5,6,7
をほぼ鉛直面内で回動自在に連接する。これらの揺動ア
ーム4〜7は全て同じ構造によって連接配置されるもの
であり、図1及び図2において現れる揺動アーム4,6
について説明する。
2c,2dを立ち上げ、これらのそれぞれの上端に軸受
3a,3b,3c,3dを設ける。そして、これらの軸
受3a〜3dには、それぞれ揺動アーム4,5,6,7
をほぼ鉛直面内で回動自在に連接する。これらの揺動ア
ーム4〜7は全て同じ構造によって連接配置されるもの
であり、図1及び図2において現れる揺動アーム4,6
について説明する。
【0016】揺動アーム4,6はほぼ逆L字状の形状を
持ち、その屈曲部分に枢軸4a,6a設けてこれらを対
応する軸受3a,3cに回転可能に連接する。また、枢
軸4a,6aから下に伸ばした下端には、それぞれに対
応する揺動アーム5,7との間に架け渡した連結軸8,
9を連接しこれらの連結軸8,9はそれぞれの軸線方向
の両端を2本の連結ロッド10a,10bによって一体
に連結されている。そして、一方の連結軸9には走行台
車1上に設置したアクチュエータ11を連接し、その往
復ストローク動作によって、全ての揺動アーム4〜7を
同期させてほぼ鉛直面内で揺動動作可能とする。
持ち、その屈曲部分に枢軸4a,6a設けてこれらを対
応する軸受3a,3cに回転可能に連接する。また、枢
軸4a,6aから下に伸ばした下端には、それぞれに対
応する揺動アーム5,7との間に架け渡した連結軸8,
9を連接しこれらの連結軸8,9はそれぞれの軸線方向
の両端を2本の連結ロッド10a,10bによって一体
に連結されている。そして、一方の連結軸9には走行台
車1上に設置したアクチュエータ11を連接し、その往
復ストローク動作によって、全ての揺動アーム4〜7を
同期させてほぼ鉛直面内で揺動動作可能とする。
【0017】走行台車1の上方にはカッタフレーム12
を垂直方向に移動可能に連接する。このカッタフレーム
12は、図2に示すように2本の支軸12a,12bを
介して4本の揺動フレーム4〜7にそれぞれ連接された
ものである。
を垂直方向に移動可能に連接する。このカッタフレーム
12は、図2に示すように2本の支軸12a,12bを
介して4本の揺動フレーム4〜7にそれぞれ連接された
ものである。
【0018】カッタフレーム12には、鉛直姿勢の回転
軸を持つカッタヘッド13を備えると共にこのカッタヘ
ッド13の上端部にはミーリングカッタ13aを設け、
駆動モータ14を減速機構14aを介してカッタヘッド
13に連接する。
軸を持つカッタヘッド13を備えると共にこのカッタヘ
ッド13の上端部にはミーリングカッタ13aを設け、
駆動モータ14を減速機構14aを介してカッタヘッド
13に連接する。
【0019】カッタヘッド13は、図3に示すように、
左右の両端側のみを開放したハウジング15の中に位置
し、このハウジング15には走行台車1の走行方向に見
て左右両端部に2組のサポートローラ16,17の列を
設けている。一方の組みのサポートローラ16は、図1
に示すように合計4個を一定のピッチで配列したもので
あり、他方のサポートローラ17も同様の構成を持つ。
そして、これらのサポートローラ16,17は、ミーリ
ングする鋼板ストリップの上面に載り、その波状の変形
に倣いながら転動してカッタフレーム12をこの倣いに
合わせて上下に変位させ、ミーリングカッタ13aと鋼
板ストリップとの相対位置を常に一定に設定するための
機能を持つ。
左右の両端側のみを開放したハウジング15の中に位置
し、このハウジング15には走行台車1の走行方向に見
て左右両端部に2組のサポートローラ16,17の列を
設けている。一方の組みのサポートローラ16は、図1
に示すように合計4個を一定のピッチで配列したもので
あり、他方のサポートローラ17も同様の構成を持つ。
そして、これらのサポートローラ16,17は、ミーリ
ングする鋼板ストリップの上面に載り、その波状の変形
に倣いながら転動してカッタフレーム12をこの倣いに
合わせて上下に変位させ、ミーリングカッタ13aと鋼
板ストリップとの相対位置を常に一定に設定するための
機能を持つ。
【0020】更に、鋼板ストリップにはサポートローラ
16,17による下向きの負荷が加わるので、この負荷
による新たな変形が発生することを防止する必要があ
る。これは、揺動アーム4〜7を駆動するためのアクチ
ュエータ11の作動を制御することによって可能であ
る。
16,17による下向きの負荷が加わるので、この負荷
による新たな変形が発生することを防止する必要があ
る。これは、揺動アーム4〜7を駆動するためのアクチ
ュエータ11の作動を制御することによって可能であ
る。
【0021】すなわち、カッタフレーム12からの荷重
が増大するときには、揺動アーム4〜7によってカッタ
フレーム12を上昇させるようにすれば、サポートロー
ラ16,17による鋼板ストリップへの負荷は低減され
る。逆に、カッタフレーム12が下降する向きに操作す
れば、サポートローラ16,17による負荷は大きくな
る。したがって、鋼板に対するサポートローラ16,1
7による負荷が過大ではなく倣い動作に適切な程度の力
で当たるように操作すれば、鋼板ストリップに変形を招
くことのない加工が可能となる。
が増大するときには、揺動アーム4〜7によってカッタ
フレーム12を上昇させるようにすれば、サポートロー
ラ16,17による鋼板ストリップへの負荷は低減され
る。逆に、カッタフレーム12が下降する向きに操作す
れば、サポートローラ16,17による負荷は大きくな
る。したがって、鋼板に対するサポートローラ16,1
7による負荷が過大ではなく倣い動作に適切な程度の力
で当たるように操作すれば、鋼板ストリップに変形を招
くことのない加工が可能となる。
【0022】なお、カッタフレーム12がその最低のレ
ベルよりも下に変位しないように、図1に示すようにカ
ッタフレーム12の底面に突き当たるストッパ18を設
ける。このストッパ18は、たとえば油圧シリンダを用
いることができ、その上端のレベルを変えることによっ
てカッタフレーム12の下限位置を様々に変更した操業
が可能となる。
ベルよりも下に変位しないように、図1に示すようにカ
ッタフレーム12の底面に突き当たるストッパ18を設
ける。このストッパ18は、たとえば油圧シリンダを用
いることができ、その上端のレベルを変えることによっ
てカッタフレーム12の下限位置を様々に変更した操業
が可能となる。
【0023】以上の構成において、走行台車1はそれ自
身が走行しながらミーリングする操作のほか、鋼板スト
リップが通板されているときにそのラインに沿わせて待
機させるようにし静止したままでミーリングすることが
できる。
身が走行しながらミーリングする操作のほか、鋼板スト
リップが通板されているときにそのラインに沿わせて待
機させるようにし静止したままでミーリングすることが
できる。
【0024】図3の例では、鋼板ストリップAが図面と
直交する向き(図1及び図2において左右方向)にパス
していき、このパスの間に鋼板ストリップAのエッジを
ミーリングしている状況を示す。
直交する向き(図1及び図2において左右方向)にパス
していき、このパスの間に鋼板ストリップAのエッジを
ミーリングしている状況を示す。
【0025】走行台車1は鋼板ストリップAの走行方向
と平行に移動する向きに設置され、ミーリングカッタ1
3aの周面に鋼板ストリップAのエッジが突き当たるよ
うにレベルが設定されている。そして、このレベル設定
のときには、サポートローラ17は鋼板ストリップAの
エッジ部分の上面にきっちりと載って走行可能である。
と平行に移動する向きに設置され、ミーリングカッタ1
3aの周面に鋼板ストリップAのエッジが突き当たるよ
うにレベルが設定されている。そして、このレベル設定
のときには、サポートローラ17は鋼板ストリップAの
エッジ部分の上面にきっちりと載って走行可能である。
【0026】鋼板ストリップAが走行するとき、その走
行方向への波形状の変形に対してサポートローラ17は
これに沿って転動する。このとき、先に説明したアクチ
ュエータ11による変動荷重の吸収機能によって、過大
が負荷が鋼板ストリップAに加わることはなくほぼ一定
の圧下力で鋼板ストリップAを下に押しながら転動し、
鋼板ストリップAの変形が防止される。
行方向への波形状の変形に対してサポートローラ17は
これに沿って転動する。このとき、先に説明したアクチ
ュエータ11による変動荷重の吸収機能によって、過大
が負荷が鋼板ストリップAに加わることはなくほぼ一定
の圧下力で鋼板ストリップAを下に押しながら転動し、
鋼板ストリップAの変形が防止される。
【0027】サポートローラ17は一定の圧下力で鋼板
ストリップAの上面を転動するので、鋼板ストリップA
の波形状に倣う動作をする。この倣い動作の結果、鋼板
ストリップAが上に凸の山状の変形している部分がサポ
ートローラ17部分を通過するときにはカッタフレーム
12は上側に変位し、下に凹んだ変形部分が通過すると
きには逆に下側に変位する。これにより、カッタヘッド
13のミーリングカッタ13aのレベルは、通過してい
く鋼板ストリップAとの相対位置が変わらないままに保
持され、ミーリングカッタ13aの周面が偏当たりする
ことなくミーリングされる。
ストリップAの上面を転動するので、鋼板ストリップA
の波形状に倣う動作をする。この倣い動作の結果、鋼板
ストリップAが上に凸の山状の変形している部分がサポ
ートローラ17部分を通過するときにはカッタフレーム
12は上側に変位し、下に凹んだ変形部分が通過すると
きには逆に下側に変位する。これにより、カッタヘッド
13のミーリングカッタ13aのレベルは、通過してい
く鋼板ストリップAとの相対位置が変わらないままに保
持され、ミーリングカッタ13aの周面が偏当たりする
ことなくミーリングされる。
【0028】ここで、カッタフレーム12のレベルの設
定はアクチュエータ11の作動によって、各揺動アーム
4〜7をその枢支点周りに同時に同じ量だけ回動させる
ことで行われる。このとき、各揺動アーム4〜7の形状
とカッタフレーム12との連接構造とによって、このカ
ッタフレーム12をそのままの姿勢で垂直方向に移動さ
せることができる。
定はアクチュエータ11の作動によって、各揺動アーム
4〜7をその枢支点周りに同時に同じ量だけ回動させる
ことで行われる。このとき、各揺動アーム4〜7の形状
とカッタフレーム12との連接構造とによって、このカ
ッタフレーム12をそのままの姿勢で垂直方向に移動さ
せることができる。
【0029】すなわち、図1によって説明すると、揺動
アーム4,6がその枢軸4a,6b周りに反時計方向に
回動するようにアクチュエータ11を作動させると、支
軸12a,12bも反時計方向に回動する。このとき、
揺動アーム4,6が全く同じ寸法形状のものとしておけ
ば、枢軸4a,6bの芯に対する支軸12a,12bの
それぞれの芯のレベルの上昇量は等しくなる。そして、
他の揺動アーム5,7についても同様な動作が可能であ
るから、各揺動アーム4〜7とカッタフレーム12の連
接点が造る平面は常に水平または設定された姿勢で昇降
することになる。
アーム4,6がその枢軸4a,6b周りに反時計方向に
回動するようにアクチュエータ11を作動させると、支
軸12a,12bも反時計方向に回動する。このとき、
揺動アーム4,6が全く同じ寸法形状のものとしておけ
ば、枢軸4a,6bの芯に対する支軸12a,12bの
それぞれの芯のレベルの上昇量は等しくなる。そして、
他の揺動アーム5,7についても同様な動作が可能であ
るから、各揺動アーム4〜7とカッタフレーム12の連
接点が造る平面は常に水平または設定された姿勢で昇降
することになる。
【0030】このような揺動フレーム4〜7とカッタフ
レーム12との間の連接構造により、カッタフレーム1
2が図1に示すように水平姿勢に保持され且つカッタヘ
ッド13の軸線が鉛直姿勢に設定されていさえすれば、
カッタヘッド13の軸線は常に鉛直方向を向くことにな
る。したがって、カッタヘッド13に一体としたミーリ
ングカッタ13aの回転軸線も傾くことなく鉛直姿勢に
保持され、鋼板ストリップAへの偏当たりが確実に防止
される。
レーム12との間の連接構造により、カッタフレーム1
2が図1に示すように水平姿勢に保持され且つカッタヘ
ッド13の軸線が鉛直姿勢に設定されていさえすれば、
カッタヘッド13の軸線は常に鉛直方向を向くことにな
る。したがって、カッタヘッド13に一体としたミーリ
ングカッタ13aの回転軸線も傾くことなく鉛直姿勢に
保持され、鋼板ストリップAへの偏当たりが確実に防止
される。
【0031】また、サポートローラ17による倣い動作
に基づくカッタフレーム12の昇降動作の間において
も、カッタヘッド13は鉛直の軸線を保持したまま動
く。このため、倣い動作をしながらミーリングする期間
を通じてミーリングカッタ13aは垂直動作するだけで
あり、鋼板ストリップAのエッジへの偏当たり等が全く
発生しない状態での良好なミーリングが可能となる。
に基づくカッタフレーム12の昇降動作の間において
も、カッタヘッド13は鉛直の軸線を保持したまま動
く。このため、倣い動作をしながらミーリングする期間
を通じてミーリングカッタ13aは垂直動作するだけで
あり、鋼板ストリップAのエッジへの偏当たり等が全く
発生しない状態での良好なミーリングが可能となる。
【0032】一方、エッジのミーリングだけでなく、レ
ール51を鋼板ストリップのパスラインと直交する向き
に配置し、先行材の後端及び後続材の先端を開先取りす
る作業への適用も無論可能である。
ール51を鋼板ストリップのパスラインと直交する向き
に配置し、先行材の後端及び後続材の先端を開先取りす
る作業への適用も無論可能である。
【0033】この場合では、図3においてたとえば鋼板
ストリップAを先行材としたとき、ミーリングカッタ1
3aの右側に後続材としての鋼板ストリップBを位置さ
せ、これらの鋼板ストリップA,Bの間で走行台車1を
移動させることで同時に開先加工を行う。
ストリップAを先行材としたとき、ミーリングカッタ1
3aの右側に後続材としての鋼板ストリップBを位置さ
せ、これらの鋼板ストリップA,Bの間で走行台車1を
移動させることで同時に開先加工を行う。
【0034】この開先加工のときには、鋼板ストリップ
A,Bに対してそれそれサポートローラ16,17が鋼
板ストリップA,Bの上面を転動して倣い動作する。こ
の場合、もし鋼板ストリップAの後端部には大きな変形
がなく、鋼板ストリップBの先端部には波形状の変形が
あっても、鋼板ストリップA側の2本の揺動アーム5,
7と鋼板ストリップB側の2本の揺動アーム4,6とは
連結軸8,9でそれぞれ接合されているものの、独自の
動作が可能である。したがって、図3においてカッタフ
レーム12の右端側だけが倣い動作によって上下に動
き、変形がない鋼板ストリップAに沿う左端側は静止状
態に維持される。
A,Bに対してそれそれサポートローラ16,17が鋼
板ストリップA,Bの上面を転動して倣い動作する。こ
の場合、もし鋼板ストリップAの後端部には大きな変形
がなく、鋼板ストリップBの先端部には波形状の変形が
あっても、鋼板ストリップA側の2本の揺動アーム5,
7と鋼板ストリップB側の2本の揺動アーム4,6とは
連結軸8,9でそれぞれ接合されているものの、独自の
動作が可能である。したがって、図3においてカッタフ
レーム12の右端側だけが倣い動作によって上下に動
き、変形がない鋼板ストリップAに沿う左端側は静止状
態に維持される。
【0035】このように、鋼板ストリップA,Bを同時
に開先取りする場合でも、それぞれの変形の影響を受け
ずに開先面に対してミーリングカッタ13aを常に適正
な姿勢で動作させることができ、良好な加工が可能とな
る。
に開先取りする場合でも、それぞれの変形の影響を受け
ずに開先面に対してミーリングカッタ13aを常に適正
な姿勢で動作させることができ、良好な加工が可能とな
る。
【0036】
【発明の効果】本発明では、ストリップの変形に倣わせ
てミーリングカッタのレベルを変えるとき、ミーリング
カッタの軸線が常にストリップの通板方向と直交する向
きに変位させることができ、ミーリングカッタが偏当た
りすることなく加工でき、エッジミーリングや開先取り
が良好に行える。
てミーリングカッタのレベルを変えるとき、ミーリング
カッタの軸線が常にストリップの通板方向と直交する向
きに変位させることができ、ミーリングカッタが偏当た
りすることなく加工でき、エッジミーリングや開先取り
が良好に行える。
【0037】また、サポートローラによる過大な負荷が
ストリップに加わることが防止されるので、ストリップ
自身を対象として倣い動作させても新たな変形を生じる
ことのない加工が可能となる。
ストリップに加わることが防止されるので、ストリップ
自身を対象として倣い動作させても新たな変形を生じる
ことのない加工が可能となる。
【図1】本発明のミーリング装置の一実施例を示す一部
切欠正面図である。
切欠正面図である。
【図2】図1のミーリング装置の一部切欠平面図であ
る。
る。
【図3】図1のミーリング装置の左側面図であって鋼板
ストリップとの位置関係を示す図である。
ストリップとの位置関係を示す図である。
1 走行台車 10a 連結ロッ
ド 4 揺動アーム 10b 連結ロッ
ド 4a 枢軸 11 アクチュ
エータ 4b 支軸 12 カッタフ
レーム 5 揺動アーム 12a 支軸 6 揺動アーム 12b 支軸 6a 枢軸 13 カッタヘ
ッド 6b 支軸 13a ミーリン
グカッタ 7 揺動アーム 14 駆動モー
タ 8 連結軸 15 ハウジン
グ 9 連結軸 16 サポート
ローラ 17 サポートローラ 18 ストッパ 50 ラック 51 レール A 鋼板ストリップ B 鋼板ストリップ
ド 4 揺動アーム 10b 連結ロッ
ド 4a 枢軸 11 アクチュ
エータ 4b 支軸 12 カッタフ
レーム 5 揺動アーム 12a 支軸 6 揺動アーム 12b 支軸 6a 枢軸 13 カッタヘ
ッド 6b 支軸 13a ミーリン
グカッタ 7 揺動アーム 14 駆動モー
タ 8 連結軸 15 ハウジン
グ 9 連結軸 16 サポート
ローラ 17 サポートローラ 18 ストッパ 50 ラック 51 レール A 鋼板ストリップ B 鋼板ストリップ
Claims (2)
- 【請求項1】 上下に移動可能なカッタフレームに回転
軸線をほぼ鉛直として配置したカッタヘッドと、該カッ
タヘッドに装着され鋼板ストリップ等の金属板の周面を
切削加工するミーリングカッタとを備え、前記金属板と
の間で前記ミーリングカッタを切削加工面に沿って相対
移動可能に配置したミーリング装置であって、前記金属
板の周面近傍の上面に載るサポートローラを前記カッタ
フレームと上下に一体動作可能に設け、前記カッタフレ
ームを駆動リンク機構に連接すると共に、該駆動リンク
機構を、前記カッタヘッドの回転軸線をほぼ鉛直姿勢の
ままとして前記カッタフレームを昇降動作可能に構成し
てなるミーリング装置。 - 【請求項2】 前記駆動リンク機構は、前記カッタフレ
ームを昇降駆動するためのアクチュエータを備え、該ア
クチュエータによって、前記サポートローラによる前記
金属板への負荷をほぼ一定に維持するように前記駆動リ
ンク機構を作動させる系としてなる請求項1記載のミー
リング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23777194A JPH0899209A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | ミーリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23777194A JPH0899209A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | ミーリング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0899209A true JPH0899209A (ja) | 1996-04-16 |
Family
ID=17020200
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23777194A Pending JPH0899209A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | ミーリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0899209A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010083188A3 (en) * | 2009-01-13 | 2010-11-18 | Roger Hartel Neudeck | Surface milling system |
CN110303190A (zh) * | 2019-06-21 | 2019-10-08 | 辽宁忠旺铝合金精深加工有限公司 | 一种铝合金轨道车体大部件焊接坡口的加工方法 |
-
1994
- 1994-09-30 JP JP23777194A patent/JPH0899209A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010083188A3 (en) * | 2009-01-13 | 2010-11-18 | Roger Hartel Neudeck | Surface milling system |
US8220806B2 (en) | 2009-01-13 | 2012-07-17 | Roger Hartel Neudeck | Surface milling system |
CN110303190A (zh) * | 2019-06-21 | 2019-10-08 | 辽宁忠旺铝合金精深加工有限公司 | 一种铝合金轨道车体大部件焊接坡口的加工方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030613 |