JPH0899046A - 湿式媒体分散装置 - Google Patents

湿式媒体分散装置

Info

Publication number
JPH0899046A
JPH0899046A JP6236955A JP23695594A JPH0899046A JP H0899046 A JPH0899046 A JP H0899046A JP 6236955 A JP6236955 A JP 6236955A JP 23695594 A JP23695594 A JP 23695594A JP H0899046 A JPH0899046 A JP H0899046A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medium
dispersion
dispersion chamber
diameter
rotary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6236955A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Maruhashi
亮 丸橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP6236955A priority Critical patent/JPH0899046A/ja
Publication of JPH0899046A publication Critical patent/JPH0899046A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)
  • Crushing And Grinding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 分散媒体(メディア)を用いて液体と固体か
らなる混合液を連続的に粉砕し分散させる湿式媒体分散
装置の微粒化性能向上。 【構成】 攪拌軸(13)に串状に取付けられた円板状
の回転攪拌板(14)の間を連結棒(17)で連結する
とともに、回転攪拌板(14)の外周面と分散室(1
1)内面との間隔をメディア(15)の直径の4倍ない
し10倍とする。また攪拌軸(13)の直径を分散室
(11)の内径の70%以上とする。これにより、分散
室内の全空間にわたってメディア(15)に強い回転力
が与えられ、微粒化が促進される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体と固体からなる混合
液を分散媒体(メディア)を用いて連続的に粉砕し分散
させる湿式媒体分散装置、特に微粒化性能を向上させた
湿式媒体分散装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は湿式媒体分散装置として従来広く
使用されているサンドミルの一例を示す縦断面図であ
る。この図において(01)は円筒状の分散室、(0
3)は同分散室(01)の軸線に沿って配された攪拌
軸、(04)は同攪拌軸(03)に固着された円板状の
回転攪拌機素をそれぞれ示す。液体と固体からなる混合
液は入口からポンプ等により圧力供給され、回転攪拌機
素(04)の回転で与えられるメディア(05)の回転
力から生じる剪断力によって、固体粒子が粉砕され分散
する。強い剪断力は回転部外周と分散室内壁との間の狭
い間隙(06)や回転攪拌機素(04)の周速の大きい
領域(08)に生じる。しかし、攪拌軸(03)近傍の
領域(09)は周速が小さく、また回転攪拌機素(0
4)の表面から充分離れた(一般にメディア径の数倍以
上といわれる)領域(010)ではメディアに与える回
転力が小さいので、結果として強い剪断力が得られず微
粒子性能は低い。
【0003】これらを解決しようとする従来の技術とし
ては、図6に代表的なものを例示するように、回転攪拌
機素の形状を工夫する方法(スリット付ディスク(図6
(a)、偏心ディスク(図6(b))、クロスパドル羽
根(図6(c))等)や、分散室(01)の内壁に固定
ピン(02)を設けて強いメディアに与える回転力を強
める方法(図6(d))があった。しかしこのように回
転攪拌機素の形状等を工夫しても、回転攪拌機素の相互
間隔が広いために、メディア相互間の速度変動が充分に
得られなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術は、メ
ディアに周方向の動きの他に半径方向や軸方向の動きを
与えて、分散室内の分散の程度を均一化したり、剪断領
域を拡大したりすることに注力しているものであって、
弱い剪断領域をなくして分散室全域にわたって強い剪断
領域を得ようとするものではなかった。したがって、液
体と固体からなる混合液の分散後の製品の均質化には効
果はあるが、強い剪断力により微粒化のレベルを更に細
かくするものではなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記従来の課
題を解決するために、次のような湿式媒体分散装置を提
案するものである。
【0006】1)円筒状の分散室と、同分散室の軸線に
沿って配され同軸線のまわりに回転する攪拌軸と、上記
攪拌軸に串状に取付けられた複数の円板状の回転攪拌機
素とを備えた湿式媒体分散装置において、上記複数の回
転攪拌機素を軸方向に連結する連結棒を設けるととも
に、上記回転攪拌機素の外周面と上記分散室の内面との
間隔を分散媒体の直径の4倍ないし10倍としたことを
特徴とする湿式媒体分散装置。
【0007】2)上記要件に加えて、上記複数の回転攪
拌機素の間に、内径がそれら回転攪拌機素の外径よりも
大きい複数の環状の固定攪拌機素を配置し、上記分散室
の内壁に固着するとともに、隣接する上記回転攪拌機素
と上記固定攪拌機素との軸方向間隔を分散媒体の直径の
4倍ないし10倍としたことを特徴とする湿式媒体分散
装置。
【0008】3)上記1)または2)の要件に加えて、
上記攪拌軸の直径を上記分散室の内面直径の70%以上
としたことを特徴とする湿式媒体分散装置。
【0009】
【作用】前記第1の解決手段においては、複数の回転攪
拌機素を軸方向に連結する連結棒を設けるとともに、回
転攪拌機素の外周面と分散室の内面との間隔を分散媒体
の直径の4倍ないし10倍としたので、分散室内のほぼ
全域においてメディアに強い回転力が与えられ、しかも
メディアが割れる恐れもない。
【0010】また前記第2の解決手段においては、複数
の回転攪拌機素の間に、内径がそれら回転攪拌機素の外
径よりも大きい複数の環状の固定攪拌機素を配置し、分
散室の内壁に固着するとともに、隣接する回転攪拌機素
と固定攪拌機素との軸方向間隔を分散媒体の直径の4倍
ないし10倍としたので、分散室内で剪断力の弱い領域
が更に狭められ、しかも回転部を軸方向に容易に組込む
ことができる。
【0011】加えて前記第3の解決手段においては、攪
拌軸の直径を分散室の内面直径の70%以上としたの
で、最も周速が低くなる攪拌軸外周部においても、強い
剪断力が与えられ、分散室内の空間のほとんど全てが分
散に寄与する。
【0012】
【実施例】図1は本発明の第1実施例を示すもので、図
1(a)は縦断面図、図1(b)は図1(a)のI−I
の矢視横断面図である。これらの図中、(11)は円筒
状の分散室、(13)は同分散室(11)の軸線に沿っ
て配され同軸線のまわりに回転する攪拌軸である。(1
4)は上記攪拌軸に串状に取付けられた複数の円形の回
転攪拌板(回転攪拌機素)、(17)はそれら回転攪拌
板を軸方向に連結する連結棒である。(15)は上記分
散室(11)内の環状断面空間部に収容された分散媒体
(メディア)である。
【0013】上記回転攪拌板(14)の外周面と上記分
散室(11)の内面との間隔はメディア(15)の直径
の4倍ないし10倍になっている。また、攪拌軸(1
3)の直径は分散室(11)の内面直径の70%以上に
なっている。
【0014】液体と固定からなる混合液が入口からポン
プ等により圧力供給されると、回転攪拌板(14)と連
結棒(17)により与えられるメディア(15)の回転
力から生じる剪断力によって、固体粒子が粉砕され分散
する。このとき、回転攪拌板(14)の間のメディア
(15)の回転運動は、連結棒(17)が通過すること
により促進される。こうしてメディア(15)は、回転
部外周と分散室(11)内壁との間の狭い間隙(16)
に生じる剪断力と同等程度の剪断力を生じるよう設計さ
れた分散室(11)内全域で、強い剪断力を発生する。
つまり、高い周速領域や回転攪拌板(14)または連結
棒(17)に充分近接した領域で構成された分散室(1
1)内を混合液が通過する間に、分散が進行する。出口
では、図示しない分離装置によりメディアと混合液が分
離され、製品となった分散液のみが排出される。このよ
うにして、入口から出口まで混合液に対して強い剪断力
が有効に作用することになり、従来よりも短時間で分散
し、かつ従来よりも更に微粒化することが可能となる。
【0015】回転攪拌板(14)から与えられる回転力
は、その回転攪拌板(14)に接するメディア(15)
から次々と外側のメディア(15)へ伝達されていくに
つれて低下していくが、本実施例では回転攪拌板(1
4)の外周面と分散室(11)の内面との間隔がメディ
ア(15)の直径の4倍ないし10倍になっているの
で、メディアに強い回転力を与えることができる。この
4倍、10倍という数字の根拠は次のとおりである。
【0016】片面が運動し、もう一方の面が静止してい
る間隙にメディアが充填された場合、例えば図2に示さ
れるように、運動面からメディアに与えられた力により
メディアは自転し、隣のメディアに力を伝達する。一方
の静止面はメディアを拘束するから、その間に最少4個
のメディアがないと、この拘束力を受けメディアが割れ
る恐れがあることが判っている。すなわち4倍という数
字は、メディアが割れないための最少値である。
【0017】一方、個々のメディアに強い力を与えるた
めには、この間隙に並ぶメディア数が少ない程良く、間
隙が広過ぎると運動が伝達されない。本発明者らがスム
ーズな円筒状ロータを回転させ、直径0.3mmの小径
メディアの運動を観察した結果、間隔5mmの場合はロ
ータの運動が5mm離れたメディアに伝わらなかった
が、間隔3mmの場合は3mm離れたメディアにも運動
が伝達された。また、この場合は実機の分散性能も優れ
ていた。すなわち、メディア直径の10倍までならば運
動が伝達されることが確認された。
【0018】本実施例ではまた、分散室(11)内の弱
い剪断領域をなくすため、攪拌軸(12)の外径を強度
上の必要以上に大きくし、比較的小さい周速を持つ攪拌
軸外周付近の周速を増大させた。すなわち、目的とする
強い剪断領域を得るために、攪拌軸外径を前記のとおり
分散室内壁内径の値の70%以上とした。一般に分散力
はロータ周速が高い程向上するので、主たる分散領域で
ある回転攪拌板(14)の外周の周速として13〜15
m/sが採用されている。分散室(11)内の空間の全
て分散に寄与させるためには、最も周速が低くなる攪拌
軸(13)の外周部においても、10m/sを確保する
必要がある。図3に周速14m/sと8.5m/sの場
合の分散性能を示すが、周速10m/sならば分散性能
はあまり低下しないと考えられる。そして、この10m
/sは上記13〜15m/sの約70%である。従来、
外周部の30〜45%程度の周速領域がある分散装置で
は、分散性能が著しく劣っていた。
【0019】次に図4は本発明の第2実施例を示すもの
で、図4(a)は縦断面図、図4(b)は図4(a)の
II−II矢視横断面図である。本実施例においても、円筒
状の分散室(21)の軸線に沿って配された攪拌軸(2
3)が同軸線のまわりに回転し、その攪拌軸(23)に
複数の円形の回転攪拌板(24)が串状に取付けられて
いる。又それら回転攪拌板(24)は、連結棒(27)
によって軸方向に連結されている。そして分散室(2
1)内の環状断面空間部にメディア(25)が収容され
ている。
【0020】加えて本実施例では、上記複数の回転攪拌
板(24)の間に複数の環状の固定攪拌板(固定攪拌機
素)(22)が配置され、分散室(21)の内壁に固着
されている。これら環状の固定攪拌板(22)の内径
は、回転攪拌板(24)の外径よりも大きい。
【0021】そして、隣接する回転攪拌板(24)と固
定攪拌板(22)との軸方向間隔および回転攪拌板(2
4)の外周面と分散室(21)の内面との間隔は、いず
れもメディア(25)の直径の4倍ないし10倍になっ
ている。また、攪拌軸(23)の直径は分散室(21)
の内面直径の70%以上になっている。
【0022】上記のとおり本実施例では、複数の回転攪
拌板(24)の間に複数の環状の固定攪拌板(22)
が、メディア(25)直径の4倍ないし10倍の軸方向
間隔で配置されて、分散室(21)の内壁に固着されて
いるので、分散室(21)内で剪断力の弱い領域が前記
第1実施例よりも更に排除される。そして、それら固定
攪拌板(22)の内径は回転攪拌板(24)の外径より
も大きいので、内壁に固定攪拌板(22)が固着された
分散室(21)の中に、回転攪拌板(24)の取付けら
れた攪拌軸(23)をそのまま軸方向から挿入して、干
渉なしに組込むことができ、組立作業が簡単である。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、湿式媒体分散装置の分
散室内全域にわたって強い剪断領域を形成することがで
きるので、時間当たりの粉砕・分散処理量の効率が向上
するばかりでなく、到達する分散レベルも向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施例を示す縦断面図およ
び横断面図である。
【図2】図2はメディアによる剪断力の伝達状況を例示
する図である。
【図3】図3は周速と分散機能との関係を例示する図で
ある。
【図4】図4は本発明の第2実施例を示す縦断面図およ
び横断面図である。
【図5】図5は従来の湿式媒体装置の一例を示す縦断面
図である。
【図6】図6は微粒化性能を向上させる従来の技術を例
示する図である。
【符号の説明】
(01),(11),(21) 分散室 (02) 固定ピン (22) 固定攪拌板(固定攪拌機素) (03),(13),(23) 攪拌軸 (04),(14),(24) 回転攪拌板(回転攪拌機素) (05),(15),(25) メディア (17),(27) 連結棒

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の分散室と、同分散室の軸線に沿
    って配され同軸線のまわりに回転する攪拌軸と、上記攪
    拌軸に串状に取付けられた複数の円板状の回転攪拌機素
    とを備えた湿式媒体分散装置において、上記複数の回転
    攪拌機素を軸方向に連結する連結棒を設けるとともに、
    上記回転攪拌機素の外周面と上記分散室の内面との間隔
    を分散媒体の直径の4倍ないし10倍としたことを特徴
    とする湿式媒体分散装置。
  2. 【請求項2】 上記複数の回転攪拌機素の間に、内径が
    それら回転攪拌機素の外径よりも大きい複数の環状の固
    定攪拌機素を配置し、上記分散室の内壁に固着するとと
    もに、隣接する上記回転攪拌機素と上記固定攪拌機素と
    の軸方向間隔を分散媒体の直径の4倍ないし10倍とし
    たことを特徴とする請求項1記載の湿式媒体分散装置。
  3. 【請求項3】 上記攪拌軸の直径を上記分散室の内面直
    径の70%以上としたことを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の湿式媒体分散装置。
JP6236955A 1994-09-30 1994-09-30 湿式媒体分散装置 Withdrawn JPH0899046A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6236955A JPH0899046A (ja) 1994-09-30 1994-09-30 湿式媒体分散装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6236955A JPH0899046A (ja) 1994-09-30 1994-09-30 湿式媒体分散装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0899046A true JPH0899046A (ja) 1996-04-16

Family

ID=17008243

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6236955A Withdrawn JPH0899046A (ja) 1994-09-30 1994-09-30 湿式媒体分散装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0899046A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020179361A (ja) * 2019-04-26 2020-11-05 淺田鉄工株式会社 二軸式分散機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020179361A (ja) * 2019-04-26 2020-11-05 淺田鉄工株式会社 二軸式分散機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7073738B2 (en) Fine media mill with improved disc
KR101769656B1 (ko) 교반기 볼 밀의 분리 장치를 위한 동적 요소
JP3159870B2 (ja) 材料の微粉砕および超微粉砕を行うために連続的に作動する撹拌装置ボールミル
US3912236A (en) Emulsifying and dispersing apparatus with concentric rings of tools
JPH1015411A (ja) 粉砕機
US20010042803A1 (en) Pipeline beads mill and dispersing system having the pipeline beads mill
JPH11197526A (ja) アジテータミル
JPH0899047A (ja) 湿式媒体分散装置
JPH10230182A (ja) 粉砕機
JP4489256B2 (ja) 粉砕機
US6648500B2 (en) Rotary pulsation device
US3986704A (en) Fluid propeller
US6325310B1 (en) Immersion-type dispersing apparatus
GB1567255A (en) Mixing apparatus
JPH0899046A (ja) 湿式媒体分散装置
JPH0810635A (ja) 湿式媒体分散装置
JP4373179B2 (ja) 粉砕機
CA2426829A1 (en) Impact-style rotary fining, homogenizing and emulsifying device
JP2002355539A (ja) 撹拌方法及び撹拌機
JP2005169340A (ja) 横型湿式媒体撹拌分散粉砕装置
RU2124935C1 (ru) Роторно-пульсационный аппарат
JPS6140337Y2 (ja)
JP2000254535A (ja) 混練粉砕機
JPH04247248A (ja) 液体内固体の連続的粉砕及び分散方法及び装置
JPS6337075Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020115