JPH089870A - 棒状食品を球状切断する方法、および同方法を用いるカッター体組合せ式切断装置 - Google Patents

棒状食品を球状切断する方法、および同方法を用いるカッター体組合せ式切断装置

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JPH089870A
JPH089870A JP15390294A JP15390294A JPH089870A JP H089870 A JPH089870 A JP H089870A JP 15390294 A JP15390294 A JP 15390294A JP 15390294 A JP15390294 A JP 15390294A JP H089870 A JPH089870 A JP H089870A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続棒状に押出される食品材料を、綺麗に切
断すると同時にその切断面を丸く整形することが可能な
食品球状切断方法と、この球状切断方法に最適なカッタ
ー体が組合せ式になった球状切断装置を提供すること。 【構成】 各カッター体腹側部に形成する括約側縁に所
要角度の斜面を形成し、各括約側縁斜面を互いに組み合
わせながら水平移動させることによって、食品頭頂部の
角錘状突起を搾り押出しするごとく平坦化せしめるとい
う技術的手段を採用し、また、カッター体を組合せ式に
して、括約側縁斜面を簡単に取替えることを可能にし
た。 【効果】 従来のように、切断装置に二次整形装置を付
加して、切断処理後に、別途に丸く整形し直す必要がな
いので、団子や饅頭といった端部が球状の食品の製造能
率を大幅に向上させることができ、また、カッター体が
組合せ式なので、各種食品材料の性質に最適な球状切断
を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続棒状に押出される
食品材料を連続切断する棒状食品切断方法とその装置の
改良に関し、さらに詳しくは、棒状食品を綺麗に切断す
ると同時に、その切断面を丸く整形することが可能な食
品球状切断方法と、この球状切断方法に最適な、カッタ
ー体が組合せ式になった球状切断装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】本件出願人は、大量かつ連続的に押出さ
れる棒状食品材料を、複数のカッター体を同期的に回動
運動せしめることで連続的に切断処理する装置を開発
し、これを出願している(特願平4-334773号等)。この
装置は、複数の弾頭型カッター体を各カッター体先端が
隣りのカッター体側辺を摺動移動するように枢設し、各
カッター体を一斉に揺動させることによって、各カッタ
ー体側辺が囲んで作出した切断領域を拡縮開閉せしめる
ものであり、この切断領域が閉塞したときに、其処へ押
出し供給された棒状食品を括びり切るというものであっ
た。
【0003】この切断装置によって、従来では専ら、職
人が手作りしていた、例えば団子や饅頭等の菓子類やパ
ン類などの各種食品を、全く人手に頼らず機械的に連続
製造することが可能となり、各種食品の生産能率が飛躍
的に向上し、細菌等の混入、繁殖といった食品衛生面で
の改善を図ることも可能となった。
【0004】ところが、かかる切断装置にも、食品材料
の種類(特に、弾性が小さい餡等)によっては、その切
断部分に略角錐形状の突起が形成されてしまう問題が生
じることが判明したのである。例えば、4枚刃型のカッ
ター体を用いて、芯材が餅、外皮材が餡から成る有芯棒
状食品より、図22に示すごとき、餡ころ餅F′を製造し
ようとする場合、切断時に4枚のカッター体が、主にそ
の斜面でもって外皮材(餡)を押圧して、切断食品の頭
頂部において略四角錐形状を形作る4つの平面を形成し
てしまうことになり、改めて丸く手直しすることが必要
であった。
【0005】もっとも、切断処理すべき食品材料が、例
えば餅生地のごとき比較的弾性の大きいものであれば、
この角錐面も自己の弾性によって瞬間的に殆ど消えてし
まうことになり、また、蒸し饅頭のように切断処理後に
蒸し処理を施したり、焼成処理したりする場合も、これ
ら後処理によって外皮材が膨張したりしてこの角錐面は
殆ど目立たなくなる。しかしながら、前述の餡ころ餅な
どでは、食品頭頂部の角錐面や稜線が顕著なものとな
り、どうしても手直しする必要があった。
【0006】勿論、カッター体の枚数を多くすれば、こ
の角錐面の稜線をある程度目立たなくすることは可能で
ある。しかし、カッター体の枚数を多くする程、その駆
動機構が複雑になって、カッター体駆動に伴う摺動抵抗
も増大し、また何よりも、食品頭頂部において形成され
る角錐面が、ただ単に円錐面に近づくというだけで、切
断処理面を丸く球状に整形することにはならず、これで
は全く根本的な解決策とはならない。
【0007】しかして、従来では、この食品頭頂の角錐
部を丸く整形するために、この角錐部を上方から押さえ
ることで丸く二次整形するスタンピング処理を別途に施
していた。けれども、このスタンピング処理を施すにし
ても、ただ単にこの角錐部を上から押さえるだけという
単純なものでは、角錐部を整形すると同時に食品全体を
押し潰してしまうことになり、食品全体を扁平化してし
まうことになった。
【0008】
【解決すべき技術的課題】そこで、本発明は、従前の棒
状食品切断方法に上記のような難点があったことに鑑み
て為されたものであり、従来では球状切断の妨げとされ
ていたカッター体斜面の動作を、逆に積極的に利用する
ことによって、如何なる食品材料であっても、食品全体
の形状を崩すことなく、切断面を球状に整形しながら切
断処理することができる棒状食品球状切断方法を提供す
ることを技術的課題としている。
【0009】また、本発明の他の目的は、二種類以上の
材料から成る有芯棒状食品を、その芯材を外皮材表面に
露出させることなく、球状に整形しながら包被切断処理
できる棒状食品球状切断方法を提供するにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、上記の棒状食
品球状切断方法を実施するにあたりカッター体形状を部
分的に変更可能にすることによって、各種食品材料の性
質に簡単に対応することができる棒状食品球状切断装置
を提供するにある。
【0011】さらにまた、本発明の他の目的は、切断動
作時に互いに摺動し合う各カッター体の摩耗を抑えるこ
とが可能な棒状食品球状切断装置を提供するにある。
【0012】
【課題解決のために採用した手段】本発明は、各種食品
材料を連続的に棒状食品Fとして押し出す一方、この棒
状食品Fを、先端部に剪断エッジ11を有し当該剪断エッ
ジ11から支点P側へは括約側縁12を備える少なくとも3
つのカッター体1を各カッター体の剪断エッジ11が隣り
のカッター体の括約側縁12を摺動移動する如く中心O半
径Rの円周Cを等分割した各点を支点Pとして各々回動
自在に配することで作出した整形切断ゲートG内へ導
き、当該各カッター体1を同期的に回動させて前記括約
側縁12が囲む整形切断ゲートGを拡縮開閉せしめること
によって、整形切断ゲートG内へ導いた棒状食品Fを切
断処理してゆくにあたり、前記整形切断ゲートGの縮小
過程で、各括約側縁12が棒状食品F周囲を締め括びると
共に当該棒状食品Fの締め括びり部分を揉み擦って整形
し、次いで前記剪断エッジ11が前記中心Oを越えて円弧
移動する過程で、各剪断エッジ11が互いに擦れ違いなが
ら接触移動することにより締め括びった棒状食品Fを剪
断分離し、さらに剪断分離した食品F′を上下動自在に
配したコンベア5にて支持した状態において、前記括約
側縁12が組合って作出する剪断分離食品F′の切断処理
面を丸く整形するための頭頂整形領域Hが縮小すること
により、当該頭頂整形領域H内に存在する食品材料を搾
り押し出しすることで食品切断面を略球状に整形すると
いう技術的手段を採用した。
【0013】また、本発明は、各種食品材料を連続的に
棒状食品Fとして押し出すエクストルダー8と;少なく
とも2つの構成部品(1A・1A′・1B…)を各々着
脱自在に重ね合わせることにより一体に構成され、かつ
中心O半径Rの円周Cを等分割した位置に支点Pを有
し、制御モータ41の駆動により自由端縁が同期的に揺動
する複数のカッター体1を具備し、これらカッター体1
には、自由端縁に前記中心Oを越えて円弧移動可能な剪
断エッジ11、および当該剪断エッジ11から前記支点P側
へは前記中心Oの周りに拡縮開閉する整形切断ゲートG
を作出する括約側縁12が形成されており、当該括約側縁
12は、隣り合う支点Pと支点Pとの間の距離kを半径と
して前記中心Oの周りに描かれる仮想円C1 上に求めら
れる当該支点Pから前記距離Rの点X1 を中心として半
径kで前記中心Oから描かれる基本円弧12Aを、前記支
点Pの鉛直方向へ所要長だけ移動させつつ支点P周りに
所要角度だけ回転移動せしめたときに、当該基本円弧12
Aが描く軌跡面形状を成す、少なくとも3つのカッター
体1から構成される切断機構部と;前記カッター体1に
対して上下動自在に設けられ、前記切断機構部にて切断
処理した食品F′を目的とする位置へ搬送するコンベア
5という技術的手段を巧みに結合させた結果、上記課題
を解決したのである。
【0014】
【実施例】以下、本発明を添付図面に示す実施例に基づ
いて詳しく説明する。まず、図1〜図21をもって本実施
例の組合せ式カッター体の構成、及び棒状食品の球状切
断過程を説明し、最後に図23をもって棒状食品切断装置
全体について述べる。
【0015】図2中、符号1で指示するものは、本実施
例カッター体であり、このカッター体1には、先端部に
剪断動作を行なう剪断エッジ11、この剪断エッジ11から
支点P側へ伸びる一方の側辺部に括びり整形動作を行な
う括約側縁12、並びに同剪断エッジ11から支点P側へ伸
びる他方の側辺部に、この括約側縁12の移動を許容する
許容溝13が形成されている。
【0016】このカッター体1を4枚、図1および図4
に示すように、中心O半径Rの円周C上に等間隔に位置
する4つの点Pを支点とし、各カッター体の剪断エッジ
11が隣りのカッター体の括約側縁12上を摺動移動する如
く枢設し、カッター体1内側に4つの括約側縁12が中心
O周りで取り囲む整形切断ゲートGを作出している。こ
の整形切断ゲートGが、各カッター体1の一斉回動によ
り適宜に拡縮開閉し、整形切断ゲートG内へ連続的に押
出されてくる棒状食品Fを切断処理する。
【0017】また、本実施例カッター体1は、3つの構
成部品が着脱自在に重なり組み合って一体に構成されて
いる。即ち、図3に示すように、側辺に整形捻曲面12a
及び溝側面13aを形成した第一構成部品1Aと、側辺に
押圧部12b及び溝底部13bを形成した第二構成部品1B
と、側辺に整形捻曲面12a′及び溝側面13a′を形成し
た第三構成部品1A′とが、各部品に穿設した止着孔14
にてボルト15とナット16により締結され一体に結合され
るのである。しかして、本実施例にあっては、カッター
体1の括約側縁12は、第一構成部品1Aの整形捻曲面12
a、第二構成部品1Bの押圧部12b、並びに第三構成部
品1A′の整形捻曲面12a′から成ることになる。
【0018】括約側縁12を構成するこれら構成面は何れ
も、図3中、符号12Aで指示する基本円弧を以下に述べ
る操作で移動したとき、この基本円弧12Aが描く軌跡面
形状と一致する螺旋面形状に形成されている。
【0019】この素線となる基本円弧12Aについて、図
4を参照しながら説明する。なお、図4は第一構成部品
1Aの重ね合わせ面部分の端面形状を図示している。
【0020】前述したように、本実施例カッター体1は
中心O半径Rの円周C上に等間隔に位置する4つの支点
Pに各々回動自在に枢支されるわけであるが、ある支点
Pとその隣りの支点Pとの距離をkとし、更に図4に示
すように、カッター体1の先端が前記中心Oに位置した
状態のとき、この基本円弧12Aは、中心Oから半径kで
描かれる仮想円C1 上の、支点Pから距離Rだけ離れた
点X1 を中心として半径kで描かれる円弧(前記中心O
から支点P側へ伸びる円弧)となるのである。また、後
述する基本弧端11Aは、基本円弧12Aの前記中心O位置
と一致する弧端となる。
【0021】第一構成部品1Aの整形捻曲面12aは、図
3に示すように、この基本円弧12Aを、カッター体1の
支点Pを通る鉛直線と平行に上方へ距離Lだけ移動させ
つつ支点P周りに角度αだけ回転移動せしめたとき、基
本円弧12Aが描く軌跡面形状と一致するように形成され
ている。また、本実施例では、第三構成部品1A′の整
形捻曲面12a′はこれと逆操作で形成されており、整形
捻曲面12a′と整形捻曲面12aとは鏡面関係にある。
【0022】第二構成部品1Bの押圧部12bは、この基
本円弧12Aをカッター体の支点Pを通る鉛直軸に沿って
単に直線移動せしめたとき、基本円弧12Aが描く軌跡面
形状と一致するように形成されており、棒状食品側へ凸
曲する壁状面となっている。また、カッター体先端部の
剪断エッジ11(鉛直部および斜辺部から成る)は、前記
基本円弧12Aを上記と同様の操作で回転・移動させたと
き、前記基本弧端11A(図3参照)が描く軌跡線形状と
一致する形状となっている。
【0023】一方、本実施例カッター体1の許容溝13
は、カッター体1が一斉回動する際、前記括約側縁12の
移動を許容するような溝形状に形成されており、本実施
例においては、第一構成部品1Aの溝側面13aと、第二
構成部品1Bの溝底部13bと、第三構成部品1A′の溝
側面13a′とから成っている。
【0024】第一構成部品1Aの溝側面13aは、前述し
た整形捻曲面12a全体を、剪断エッジ11のエッジ端11a
を通る鉛直線11Bを回転軸として、支点Pと隣りの支点
Pとが中心Oで為す角度(本実施例は4枚刃型なので9
0°)だけ回転移動せしめた形状と一致するように形成
されている。つまり、4枚のカッター体1が各々回動し
て前記各エッジ端11aを一点に集合させたときに(図11
の平面図参照)、隣りのカッター体の整形捻曲面12aが
ピッタリと隙間なく、この溝側面13aに当接するように
当該溝側面13aが形成されているのである。
【0025】したがって、第一構成部品1Aの重ね合わ
せ面部分における溝側面13aの水平面形状は、図4に示
すように、前記仮想円C1 上に隣りの支点Pから距離R
位置に求められる点X2 より中心Oを基準点として角度
αだけ当該隣りの支点P側へ振れた位置Yを中心とし且
つ前記距離kを半径とする円弧(前記中心Oから支点P
側へ伸びる円弧)形状になる。また本実施例において
は、第三構成部品1A′の溝側面13a′は、これと逆操
作で形成されており、溝側面13a′と溝側面13aとは鏡
面関係になっている。
【0026】第二構成部品1Bの溝底部13bは、前記基
本円弧12Aと対称関係にある基本円弧13Aを次の操作で
移動したときに、この基本円弧13Aが描く軌跡面形状と
一致する形状になっている。
【0027】即ち、基本円弧13Aは、図5に示すよう
に、中心Oから半径kで描かれる前記仮想円C1 上の支
点Pから距離Rだけ離れた第二の点X3 を中心として半
径kで描かれる円弧(前記中心Oから支点P側へ伸びる
円弧)となっており、第二構成部品1Bの溝底部13b
は、この基本円弧13Aを、カッター体1の支点Pの鉛直
方向へ単に垂直移動せしめたとき、この基本円弧13Aが
描く軌跡面形状と一致する形状に形成されているのであ
る。
【0028】本実施例カッター体1は、以上に説明した
各構成部品1A・1B・1A′が着脱自在に重なって一
体的に構成されており、各カッター体1が4枚組み合っ
て、前記各括約側縁12が囲む整形切断ゲートGにおいて
棒状食品Fを切断してゆく。以下、図6〜図17を参照し
ながら、本実施例カッター体1による本発明食品切断方
法について説述する。
【0029】なお、図6〜図11は各カッター体1が反時
計回りすることによって、整形切断ゲートGが縮閉し、
次いで後述の頭頂整形領域Hが縮小してゆく様子を6段
階(状態イ〜状態ヘ)毎に示したものであり、各段階に
おける各カッター体1の平面図と、同時点での各カッタ
ー体の第二構成部品1Bにおける平面図とを組にして示
している。また、図12〜図17は、各段階(状態イ〜状態
ヘ)毎の本実施例カッター体による球整形切断動作を説
明する垂直断面図である。
【0030】『棒状食品球状切断過程』本実施例カッタ
ー体1は、三段階に大別される切断・整形動作によっ
て、二種以上の食品材料から成る芯材f1 ・外皮材f2
の有芯棒状食品Fをその芯材f1を外皮材f2 表面に露
出させることなく、切断面を球状に整形しながら切断処
理することを可能としている。図6〜図9(図12〜図1
5)に示す状態イ〜状態ニ間において、第一段階目の
「締め括びり動作」が行なわれ、図9〜図11(図15〜図
17)に示す状態ニ〜状態ヘ間において、第二段階目の
「剪断動作」および第三段階目の「搾り押出し動作」が
行なわれる。この第三段階目の「搾り押出し動作」が本
発明最大の特徴であり、当該動作によって切断処理面が
略球状に整形されるのである。
【0031】第一段階;締め括びり動作 図6(図12)に示す状態イは、整形切断ゲートGが最大
に開口した状態を表している。このとき、整形切断ゲー
トG内へ有芯棒状食品Fが上方から供給されてくる。そ
して、状態イから状態ニに至るまでの間に、各カッター
体の剪断エッジ11が隣りのカッター体の括約側縁12上を
摺動移動しつつ各カッター体1が一斉に反時計回りして
整形切断ゲートGが徐々に縮小してゆく。
【0032】この整形切断ゲートGの縮小過程で、主と
して各カッター体1の押圧部12bがその帯状壁面でもっ
て棒状食品Fを面押圧することによって、棒状食品Fの
周囲を四方から押し潰すように締め括びっていくのであ
る。このように、本実施例カッター体にあっては、押圧
部12bが有芯棒状食品Fを面状に押圧していくので、有
芯棒状食品Fを、芯材f1 を外皮材f2 表面に露出させ
ることなく締め括びることが可能なのである。
【0033】さらに、この第一段階においては、押圧部
12bによる締め括びり動作と共に、前記整形捻曲面12a
・12a′による揉み擦り整形動作も行なわれる。即ち、
押圧部12bにて締め括びられた部分を、整形捻曲面12a
・12a′が揉み擦って整形してゆくのである。整形捻曲
面12a・12a′は、前述したように、基本円弧12Aを支
点P鉛直方向へ移動させつつ支点P周りに回転移動せし
めることにより捻じれ面形状に形成されているので、こ
の整形捻曲面12a・12a′の勾配は当該支点Pから剪断
エッジ11側へ向かうに従って連続的に逓減する。この整
形捻曲面12a・12a′の勾配変化が締め括びり動作段階
において重要な役割を果たす。
【0034】つまり、図12〜図15中に角度T1 〜T4
示すように、押圧部12bの面押圧が進むに従って、この
整形捻曲面12a・12a′の勾配T1 〜T4 が徐々に小さ
くなるので、押圧部12bにより締め括びられた部分を、
整形捻曲面12a・12a′が揉み擦りながら丸く整形して
ゆくと共に、有芯棒状食品Fの外皮材f2 を芯材f1
央部へ引込むように作用して有芯棒状食品Fの包被切断
を助けるのである。
【0035】この第一段階の締め括びり動作は、図9
(図15)に示す整形切断ゲートGが完全閉塞する状態ニ
の時点、つまり、それまで隣りのカッター体の押圧部12
b上を摺動移動していた各カッター体の剪断エッジ11鉛
直部が前記中心O(会合点Z)で会合した時点で終了す
る。しかし、このとき実際には、会合点Zには微量の間
隙が不可避的に存在し、食品によってはこの微量間隙に
食品材料が糸状に残ってしまう。本実施例カッター体1
は、剪断エッジ11鉛直部が会合するこの時点で、全ての
切断動作が終了することはなく、各カッター体1はさら
に同方向への回転運動を続行し、微量間隙に残る糸状食
品に対して以下に述べる第二段階目の剪断動作を行なう
のである。
【0036】第二段階;剪断動作 図9(図15)に示す状態ニから各カッター体1が更に同
方向ヘ回転することによって、会合点Z部分で会合して
いた剪断エッジ11鉛直部は離分して(図10の第二構成部
品1B平面図参照)、代わって今度は、剪断エッジ11斜
辺部上において一点会合が行なわれることになる。図10
(図16)に示す状態ホでは、剪断エッジ11斜辺上の符号
Wで指示する部位で一点会合が為されることになる。そ
してこの会合点Wが前記微量間隙に残った食品を剪断す
るのである。即ち、4つの剪断エッジ11・11・11・11
が、カッター体回動に従って、互いにねじれた位置関係
を保ちつつ互いに擦れ違いに点接触移動しながら糸状に
残った食品を、恰も鋭利な鋏で剪断するように剪断分離
するのである。
【0037】この剪断動作を行なう剪断エッジ11は、前
述したように、捻じり形成されているため鋭角を成して
おり、さらに、剪断エッジ11上での会合点は、各カッタ
ー体の回転に従って、前記中心Oを通る鉛直線に沿って
それぞれ上下に移動していくことになる(例えば、図11
(図17)に、状態ヘにおける会合点を符号W1 で示して
いるが、この会合点W1 は前記会合点Wから各々上下に
移動している)。したがって、例えば大福餅の如き腰の
強い高粘弾性食品材料を切断対象とする場合も切断処理
面に小突起を残すことなく綺麗で確実な包被切断を行な
うことが可能なのである。
【0038】第二段階剪断動作は、図11(図17)に示す
状態ヘの時点で、つまり各剪断エッジ11のエッジ端11a
が前記中心O(符号W1 位置)で会合した時点で終了す
る。このとき、剪断エッジ11鉛直部は、図11の第二構成
部品1B平面図に示す如く、隣りのカッター体の溝底部
13b上を摺動移動しながら、前記中心Oを越えて角度α
だけ円弧移動した位置に到達する。これは、前述したよ
うに、前記整形捻曲面12aが、基本弧端11Aを支点Pの
鉛直方向へ移動させつつ支点P回りに角度αだけ回転移
動せしめて形成されているためである。
【0039】また本実施例カッター体にあっては、カッ
ター体の回動運動が停止する状態ヘの時点で、4枚のカ
ッター体1の上下端面が面一に集合し、連続した平面が
形成される。状態への時点で、各カッター体の整形捻曲
面12a・12a′と隣りのカッター体の溝側面13a・13
a′とが、ぴったりと隙間なく当接して(図11参照)、
しかも、後述の頭頂整形領域Hも、状態へ時点では完全
に消失するからである。
【0040】この頭頂整形領域Hは、状態ニから状態ヘ
に到るまでの間に、各カッター体1上下端面の集合中央
部(前記中心O)において、4つの整形捻曲面12a・12
a′が互いに組み合うことによって略四角錘形状の窪み
として作出される(例えば、図10(図16)に示す状態ホ
では、前記会合点Wを頂点とする略四角錘形状の窪みと
して作出されている)。そして、この頭頂整形領域Hは
カッター体の回転が進むに従って、徐々にその体積を縮
小させてゆく。本発明では、この頭頂整形領域Hの体積
減少を積極的に利用することによって、食品頭頂部の球
状整形を実現しているのである。
【0041】第三段階;搾り押出し動作 第三段階目の「搾り押出し動作」は、前述の第二段階剪
断動作と同時期の状態ニ〜状態ヘ間で行なわれる。この
頭頂整形領域Hが縮小する過程で略四角錘形状の頭頂整
形領域H内に存在する食品材料を、下方へ搾り押出しす
ることにより、剪断食品の切断処理面を球状に整形する
のである。
【0042】図15〜図17に示すように、頭頂整形領域H
が縮小するに従って、この頭頂整形領域H内に存在する
食品材料は、整形捻曲面12a′により四方から搾るよう
に押圧されて、剪断分離食品F′方向(下方)へ搾り押
出しされる。そして、剪断分離食品F′を後述のコンベ
ア5で支持することによって、下方へ搾り押出しされた
食品材料を、剪断分離食品F′内側方へ流動せしめるの
である(図15及び図16中の太矢印参照)。
【0043】この結果、剪断分離食品F′は、ほぼ搾り
押出しされた分量だけ周方向へ膨張することになり、第
一段階の締め括びり動作終了時点(図15の状態ニの時
点)で食品上部に形成されてしまう略四角錘状平面も、
この搾り押出し動作による食品膨張により丸く整形され
るのである。
【0044】このように、本発明にあっては、食品頭頂
部に形成される角錐状突起を潰すようにして切断処理面
の球状整形を実現しているのであるが、特筆すべきこと
は、この角錐状突起の押し潰しを、カッター体の括約側
縁の斜面(整形捻曲面12a・12a′)の水平移動によっ
て行っているという点である。従前のスタンピング処理
による二次整形のように、単に上方から押し潰してはい
ないので、食品全体の形状を扁平化することはないので
ある。
【0045】さらに、整形捻曲面12a′斜面が水平移動
することによって、食品頭頂部における外皮材f2 の皮
回りも頗る良好になる。頭頂整形領域Hが縮小して頭頂
整形領域H内に存在する食品材料が搾り押出しされると
き、同時に整形捻曲面12a′に接触している外皮材f2
が、この整形捻曲面12a′の移動に伴って周囲から頭頂
部へ引き込まれるのである。この作用によって、従前の
有芯棒状食品の切断処理のように、包被食品における頭
頂部付近の外皮材が薄くなったりすることもなくなる。
【0046】この第三段階目の「搾り押出し動作」とこ
れに伴う「食品表面材引込み作用」は、整形捻曲面12a
・12a′の斜面勾配、斜面長さ、斜面形状等や、この整
形捻曲面12a・12a′が作出する頭頂整形領域Hの体積
や、頭頂整形領域Hの体積減少率等によって、その働き
具合が異なってくる。
【0047】そこで、本発明に係るカッター体は、前述
したように、幾つかの構成部品(1A・1B・1A′)
を着脱自在な組合せ式に構成することによって、一種類
の食品材料から成る棒状食品の材質や直径等に応じて、
或いは二種以上の食品材料から成る有芯棒状食品の芯材
と外皮材の割合等に応じて、整形捻曲面12a・12a′や
押圧部12bを各々独立して部分的に変更することを可能
にしている。
【0048】図18〜図21に、いくつかのカッター体1の
組合せ例を示す。なお、図18〜図21は各実施例カッター
体を分解した状態を垂直断面図で示すものであり、各構
成部品の止着孔やボルト・ナットは特に図示していな
い。
【0049】図18は、カッター体1の整形捻曲面12a・
12a′の形状を異ならしめ、さらに押圧部12bの厚さを
小さくしたものである。この整形捻曲面12a′のよう
に、整形捻曲面の傾斜を立てることによって、当該整形
捻曲面12a′が作出する頭頂整形領域Hの体積は小さく
なり、食品材料の搾り押出し量が少なくなる一方、当該
整形捻曲面12a′と食品表面材との摩擦度は大きくなる
ので、食品表皮材の引込み作用は大きくなる。
【0050】このように、整形捻曲面12a′斜面を立て
ることにより、食品材料の表皮材を頭頂部へより多く集
めることができるので、押圧部12bの厚さは小さくて良
い。勿論、図18に示すカッター体において、押圧部12b
を形成した第二構成部品1Bを用いずに、整形捻曲面12
aを形成した第一構成部品1Aと、整形捻曲面12a′を
形成した第三構成部品1A′との2つ構成部品のみから
カッター体1を構成しても、球状切断は実現できるので
あるが、二種以上の食品材料から成る有芯棒状食品を包
被切断するには、この押圧部12bの如き帯状垂直面、或
いは略垂直な傾斜をもつ斜面がある程度の長さ必要とな
る。
【0051】なお、整形捻曲面の傾斜を大きくするに
は、前掲した図3で説明した、基本円弧12Aを、直線移
動量Lに対して少なめに回転移動せしめれば良い。この
整形捻曲面は、基本円弧12Aを前記支点Pの鉛直方向へ
所要長だけ移動させつつ支点P周りに所要角度だけ回転
移動せしめたときに、当該基本円弧12Aが描く軌跡面形
状でありさえすれば良いのであって、直線移動量と回転
移動量を各々独立的に変更することができる。よって、
この整形捻曲面は、その傾斜ばかりでなく多様な断面形
状に変更することができる。
【0052】例えば、図19に示す整形捻曲面12a′のよ
うに、整形捻曲面を波型に形成しても良い。このように
整形捻曲面12a′を形成することによって、頭頂整形領
域Hの縮小過程で発揮される「搾り押出し作用」と「食
品表面材引込み作用」とを、頭頂整形領域Hの縮小過程
に伴って変化せしめたり、或いは、次のように整形捻曲
面12a′の斜面位置によって異ならしめるといったこと
が可能となる。
【0053】即ち、図19のカッター体1の整形捻曲面12
a′の場合、第三構成部品1A′の上部においてその傾
斜が小さく、断面中央部に向かうに従い傾斜が逓増する
ように形成されているので、整形捻曲面12a′中央部に
おける食品表面材の引込み量を、他の部分に比べて多く
することができる。
【0054】また、カッター体1を、図20に示すよう
に、4つの構成部品を組み合わせることで構成しても良
い。図20のカッター体1の場合、括約側縁12下側部分
は、第三構成部品1A′に形成した整形捻曲面12a′
と、第四構成部品1A″に形成した整形捻曲面12a″と
で構成されている。このように、整形捻曲面自体をさら
に幾つかの構成部品から構成するようにすれば、図19で
説明したような複雑な波型の整形捻曲面も、高度な加工
技術を用いずに簡単に獲得することができる。
【0055】さらに、本発明カッター体1は組合せ式に
なっているので、異なる材質の構成部品を組み合わせる
ことも可能である。従来、カッター体の材質は、耐摩耗
性・非付着性に優れた超高分子ポリエチレン樹脂が採用
されているのであるが、一般に整形捻曲面とその先端の
剪断エッジ斜辺部は、他の部分に比して摩耗の程度が大
きい。そこで、例えば、整形捻曲面12a′を有する第三
構成部品1A′のみをより耐摩耗性に優れた材料で形成
するといったことも可能となる。
【0056】図21に示すカッター体1もまた、主として
摩耗の問題に対処するものである。このカッター体1
は、3つの合成樹脂製の構成部品と2つの金属鈑状の構
成部品とから成り立っている。例えばステンレス製鈑1
Cを、第一構成部品1Aと第二構成部品1Bとの間、お
よび第二構成部品1Bと第三構成部品1A′との間に挟
在させることによって、カッター体回動時の摺動を、主
にこのステンレス製鈑1C部分で行なわせることによっ
て他の部分の摩耗を抑制し、もってカッター体全体の耐
摩耗性向上を図っているのである。
【0057】以上、本実施例カッター体の構成を詳しく
説明したが、本発明カッター体は、これらの実施例に限
定されるものではなく「特許請求の範囲」の記載内にお
いて種々の変更が可能である。
【0058】例えば、上記実施例では、全て、4枚のカ
ッター体を組み合わせて整形切断ゲートGを作出する4
枚刃型を例としているが、本発明は、この4枚刃型に限
定されるものではなく、3枚以上であれば何枚でも良
い。カッター体の枚数を多くすれば、整形切断ゲートG
を大きくすることができ、また、ゲート形状も円形状に
近づくので、棒状食品の周囲を多方向から締め括びるこ
とが可能になる。しかしながら、カッター体の枚数が多
くなれば、カッター機構部は複雑になりカッター体の摺
動箇所も多くなって、整形切断ゲートGの拡縮開閉に伴
う摺動抵抗は増加する。食品材質に応じて最適な枚数を
選択すれば良い。
【0059】最後に、図23を参照しながらカッター体駆
動機構を含む切断装置全体について説明する。
【0060】図23中、符号8で指示するものは、食品材
料を連続棒状に押出しするエクストルダーである。本実
施例では、2基のエクストルダー8・8が配置され、下
方に位置したカッター体1・1…が作出する整形切断ゲ
ートG内へ二種類の食品材料から成る有芯棒状食品Fを
押出するようになっている。図中、符号3で指示するも
のは制御モータ41の駆動力を各カッター体1に伝達する
リンク部材である。このカッター体リンク機構は、前掲
した図1に示すものと同様であり、リンク部材3・3…
によって隣合うカッター体同士が軸支連結され、各カッ
ター体が同期的に回動運動を行うのである。
【0061】前記制御モータ41には、モータ制御装置4
2、設定器43、及び検出器44が設けてある。当該設定器4
3に、制御モータ41の回転方向、回転角度、回転速度等
の設定値を入力すれば、モータ制御装置42が、この設定
信号と検出器44から出力された制御モータ41軸角度の検
出信号とを比較して、制御モータ41を制御作動させるの
である。この構成によって、本実施例切断装置は、棒状
食品を切断処理するだけでなく、前述した第一段階締め
括びり動作の途中でカッター体1を逆回転させることに
より、棒状食品をある程度押し潰して括れさせ、例えば
ダルマ型食品を製することも可能となる。
【0062】図23中、符号5で指示するものは、カッタ
ー体1下方に配置され、図示しないコンベアモータによ
って断続的に作動するベルトコンベアであり、このベル
トコンベア5は、切断処理された食品F′を(紙面に対
して垂直方向に)目的とする位置まで搬送する。当該ベ
ルトコンベア5およびカッター体1を含む切断機構部
は、第二モータ71と連動する第一カム72、及び第二カム
73によって上下動される昇降ロッド62および昇降ロッド
63を介しそれぞれ適宜に上下動するように構成されてい
る。
【0063】このベルトコンベア5およびカッター体1
の上下運動機構によって、棒状食品Fの押出速度とカッ
ター体1の垂直方向の移動速度とを同調させたり、この
カッター体1の上下運動に合わせて、適宜にベルトコン
ベア5を上下動せしめて、前述した第三段階「搾り押出
し動作」時において剪断分離した食品F′を下方から支
持するのである。
【0064】勿論、この第三段階「搾り押出し動作」時
において、カッター体1とベルトコンベア5との間隔
は、常に一定に保たれる必要はなく、前記第一カム72お
よび第二カム73の形状変更等によって、当該間隔を「搾
り押出し動作」中に変化せしめるようなことも可能であ
る。なお、このベルトコンベア5は、第一カム72に連繋
する昇降ロッド62に備えたアジャストボルト機構61によ
ってもその高さを変更することができ、製する食品の高
さによって調整することができる。
【0065】
【本発明の効果】以上、実施例をもって説明したとお
り、本発明に係る棒状食品球状切断方法にあっては、棒
状に押し出されてくる食品材料を、各カッター体側辺部
に設けた括約側縁が揉み擦り整形しながら締め括びり、
次いで締め括びった食品を各カッター体先端部に設けた
剪断エッジが互いに擦れ違いながら接触移動することに
よって剪断分離し、さらにこの剪断分離動作と同時に、
各カッター体の括約側縁斜面が互いに組み合いながら水
平移動することによって、食品頭頂部に形成された角錐
状突起を搾り押出ししながら平坦化するので、食品切断
処理と同時に切断処理面の球状整形も行なうことができ
る。したがって、従来のように、切断装置に二次整形装
置を付加し、切断処理後に、別途に球状整形する必要も
ないので、例えば団子や饅頭といった端部が球状の食品
の製造能率は大幅に向上する。
【0066】また、本発明方法における球状整形動作に
あっては、食品頭頂部に形成される角錐状突起を、単に
上方から押し潰すのではなく、各カッター体斜面を水平
移動せしめることにより、突起部分の食品材料を搾り押
出ししながら平坦化しているので、食品の全体形状が扁
平化してしまうようなことはなく、また、特に有芯棒状
食品を包被切断する際、この水平移動に伴って外皮材を
食品頭頂部へ引き込むことが可能となるので、外皮材の
厚みがほぼ均一な球状包被食品をも簡単に製することが
できる。
【0067】さらに、本発明装置にあっては、棒状食品
を切断・整形するカッター体を、着脱自在な組合せ式に
構成しているので、棒状食品の性質・形状に合わせて、
カッター体の形状を部分的に変更することができ、広範
囲に及ぶ各種食品材料に簡単に対応することが可能であ
り、また異なる材質から成る構成部品を組み合わせるこ
とによって、摩耗性・耐久性に優れたカッター体を構成
することができ、産業上の利用価値は頗る高いものがあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る棒状食品球状切断装置における切
断機構部の概略平面図である。
【図2】本発明に係る実施例カッター体の構成を説明す
る斜視図である。
【図3】同カッター体を分解した状態の斜視図である。
【図4】同カッター体の第一構成部品1Aの重ね合わせ
面部分の端面形状を説明する端面図である。
【図5】同カッター体の第二構成部品1Bの重ね合わせ
面部分の端面形状を説明する端面図である。
【図6】同カッター体動作段階毎のカッター体平面図、
及び同時点での第二構成部品における平面図である。
【図7】同カッター体動作段階毎のカッター体平面図、
及び同時点での第二構成部品における平面図である。
【図8】同カッター体動作段階毎のカッター体平面図、
及び同時点での第二構成部品における平面図である。
【図9】同カッター体動作段階毎のカッター体平面図、
及び同時点での第二構成部品における平面図である。
【図10】同カッター体動作段階毎のカッター体平面図、
及び同時点での第二構成部品における平面図である。
【図11】同カッター体動作段階毎のカッター体平面図、
及び同時点での第二構成部品における平面図である。
【図12】同カッター体が球状切断する過程を説明する概
略断面図である。
【図13】同カッター体が球状切断する過程を説明する概
略断面図である。
【図14】同カッター体が球状切断する過程を説明する概
略断面図である。
【図15】同カッター体が球状切断する過程を説明する概
略断面図である。
【図16】同カッター体が球状切断する過程を説明する概
略断面図である。
【図17】同カッター体が球状切断する過程を説明する概
略断面図である。
【図18】本発明に係るカッター体の組合せ構成例を示す
分解断面図である。
【図19】本発明に係るカッター体の組合せ構成例を示す
分解断面図である。
【図20】本発明に係るカッター体の組合せ構成例を示す
分解断面図である。
【図21】本発明に係るカッター体の組合せ構成例を示す
分解断面図である。
【図22】従来の切断装置によって製される食品の形状を
示す斜視図である。
【図23】本発明に係る棒状食品球状切断装置全体の構成
を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 カッター体 1A 第一構成部品 1B 第二構成部品 1A′第三構成部品 11 剪断エッジ 12 括約側縁 12a 整形捻曲面 12b 押圧部 12A 基本円弧 41 制御モータ 5 コンベア 8 エクストルダー F 棒状食品 G 整形切断ゲート H 頭頂整形領域

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種食品材料を連続的に棒状食品Fとし
    て押し出す一方、この棒状食品Fを、先端部に剪断エッ
    ジ11を有し当該剪断エッジ11から支点P側へは括約側縁
    12を備える少なくとも3つのカッター体1を各カッター
    体の剪断エッジ11が隣りのカッター体の括約側縁12を摺
    動移動する如く中心O半径Rの円周Cを等分割した各点
    を支点Pとして各々回動自在に配することで作出した整
    形切断ゲートG内へ導き、当該各カッター体1を同期的
    に回動させて前記括約側縁12が囲む整形切断ゲートGを
    拡縮開閉せしめることによって、整形切断ゲートG内へ
    導いた棒状食品Fを切断処理してゆくにあたり、 前記整形切断ゲートGの縮小過程で、各括約側縁12が棒
    状食品F周囲を締め括びると共に当該棒状食品Fの締め
    括びり部分を揉み擦って整形し、 次いで前記剪断エッジ11が前記中心Oを越えて円弧移動
    する過程で、各剪断エッジ11が互いに擦れ違いながら接
    触移動することにより締め括びった棒状食品Fを剪断分
    離し、さらに剪断分離した食品F′を上下動自在に配し
    たコンベア5にて支持した状態において、前記括約側縁
    12が組合って作出する剪断分離食品F′の切断処理面を
    丸く整形するための頭頂整形領域Hが縮小することによ
    り、当該頭頂整形領域H内に存在する食品材料を搾り押
    し出しすることで食品切断面を略球状に整形することを
    特徴とした棒状食品を球状切断する方法。
  2. 【請求項2】 カッター体の括約側縁12の略中腹部に棒
    状食品F側へ凸曲する壁状の押圧部12bを設けることに
    よって、各括約側縁12が囲む整形切断ゲートGの縮小過
    程で、当該各押圧部12bが棒状食品F周囲を面押圧しな
    がら締め括びるようにして二種以上の食品材料から成る
    芯材f1 、外皮材f2 の有芯棒状食品Fを、その芯材f
    1 を外皮材f2 表面に露出させることなく包被切断可能
    にしたことを特徴とする請求項1記載の棒状食品を球状
    切断する方法。
  3. 【請求項3】 各種食品材料を連続的に棒状食品Fとし
    て押し出すエクストルダー8と;少なくとも2つの構成
    部品(1A・1A′・1B…)を各々着脱自在に重ね合
    わせることにより一体に構成され、かつ中心O半径Rの
    円周Cを等分割した位置に支点Pを有し、制御モータ41
    の駆動により自由端縁が同期的に揺動する複数のカッタ
    ー体1を具備し、 これらカッター体1には、自由端縁に前記中心Oを越え
    て円弧移動可能な剪断エッジ11、および当該剪断エッジ
    11から前記支点P側へは前記中心Oの周りに拡縮開閉す
    る整形切断ゲートGを作出する括約側縁12が形成されて
    おり、 当該括約側縁12は、隣り合う支点Pと支点Pとの間の距
    離kを半径として前記中心Oの周りに描かれる仮想円C
    1 上に求められる当該支点Pから前記距離Rの点X1
    中心として半径kで前記中心Oから描かれる基本円弧12
    Aを、前記支点Pの鉛直方向へ所要長だけ移動させつつ
    支点P周りに所要角度だけ回転移動せしめたときに、当
    該基本円弧12Aが描く軌跡面形状を成す、少なくとも3
    つのカッター体1から構成される切断機構部と;前記カ
    ッター体1に対して上下動自在に設けられ、前記切断機
    構部にて切断処理した食品F′を目的とする位置へ搬送
    するコンベア5と;を包含しており、 前記各カッター体1が一斉に回動し、前記整形切断ゲー
    トGの縮小過程で、前記エクストルダー8から押出し供
    給される棒状食品Fを、各括約側縁12が挟み込んで締め
    括びると共に当該棒状食品Fの締め括びり部分を揉み擦
    って整形し、 前記剪断エッジ11が前記中心Oを越えて円弧移動する過
    程で、締め括びった棒状食品Fを、各剪断エッジ11が互
    いに擦れ違いながら接触移動することにより剪断分離
    し、さらに剪断分離した食品F′が前記コンベア5で支
    持された状態において、前記括約側縁12が組合って作出
    する剪断分離食品F′の切断処理面を丸く整形するため
    の頭頂整形領域Hが縮小することにより、当該頭頂整形
    領域H内に存在する食品材料を搾り押し出しすることで
    食品切断面を略球状に整形することを特徴としたカッタ
    ー体組合せ式切断装置。
  4. 【請求項4】 中心Oの周りに拡縮開閉する整形切断ゲ
    ートGを作出する括約側縁12の略中腹部に、基本円弧12
    Aを支点Pの鉛直方向へ所要長だけ移動せしめたときに
    当該基本円弧12Aが描く軌跡面形状を成す押圧部12bを
    含んでいることを特徴とする請求項3記載のカッター体
    組合せ式切断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100663383B1 (ko) * 2005-10-20 2007-01-02 강석진 환성형기의 성형롤러구동장치
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