JPH089828B2 - 三次元繊維組織体の製造法及びその装置 - Google Patents

三次元繊維組織体の製造法及びその装置

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JPH089828B2
JPH089828B2 JP3228814A JP22881491A JPH089828B2 JP H089828 B2 JPH089828 B2 JP H089828B2 JP 3228814 A JP3228814 A JP 3228814A JP 22881491 A JP22881491 A JP 22881491A JP H089828 B2 JPH089828 B2 JP H089828B2
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needle
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多 健 二 福
崎 博 規 尾
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株式会社スリーデイコンポリサーチ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中空筒状または中空錐
状等の中空体の周方向、軸方向及び厚さ方向に繊維が配
列した立体的繊維組織体の製造法及びその装置に関する
ものであり、さらに詳しくは、特に、厚さ方向の層間せ
ん断力が大きく、靭性に優れた性能を要する高強度複合
材料の強化材(基材)として用いるのに適した三次元繊
維組織体の製造法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】円筒や円錐台形の円周方向、軸方向及び
半径方向に繊維を配列した立体状の繊維組織体を製造す
るため、繊維組織体の半径方向の繊維成分となるロッド
状の繊維束を、予め円筒や円錐台形の回転アンビルの表
面に、円周に沿った列及びアンビル回転軸に沿った列を
なすように、それぞれ所要の間隔を隔てて放射状に立設
し、それらのロッド状繊維束間へ円周方向及び軸方向の
繊維成分となる繊維束をフィラメントワインディングと
類似の手法により所要の巻き付け角で、所定の厚さに巻
着する技術が提案されている。
【0003】しかしながら、上記既提案の技術において
は、繊維組織体の半径方向の繊維成分となるロッド状繊
維束が、予め回転マンドレルの表面に放射状に立設され
るため、それらのロッド状繊維束相互の間隔が、回転マ
ンドレルの表面から半径方向外側にいくに従って大きく
なり、製織される繊維組織体の半径方向の繊維成分の密
度は繊維組織体の内部から外側に向かって減少する。ま
た、組織体の半径方向の位置に応じて、半径方向成分の
繊維の分布状態を任意に変化させることが困難である。
【0004】従って、上記従来技術によって得られた繊
維組織体を基材として成形した複合材料は、半径方向の
位置によって材料特性を異にし、材料の質的均一性が損
なわれるため、材料の用途が制約される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、上記従来技術の欠点を改善するため、周方向、軸方
向及び厚さ方向(半径方向)に繊維が配列した中空状の
立体的繊維組織体の形成に際して、厚さ方向成分の繊維
の分布密度を均一に、さらには、必要に応じて、所要の
厚さ方向位置において、所要の繊維の分布密度を得るこ
とが可能な三次元組織の繊維組織体の製造方法及び装置
を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の三次元繊維組織体の製造法は、軸の周りに周
方向及び軸方向成分の繊維束から構成される繊維層を所
要の厚さに巻着した状態で、三次元繊維組織体の厚さ方
向の成分となる針状の繊維束をその繊維層に対して、所
要の間隔で刺入し、さらに上記繊維層を段階的に巻着す
ると共にその段階ごとに針状繊維束の刺入を繰り返し、
これにより上記針状繊維束を少なくとも複数層の繊維層
に貫通させてそれらの層間の接合を行うことを特徴とす
るものである。
【0007】上記方法においては、各段階ごとに刺入す
る針状繊維束の刺入密度を調整し、それによって厚さ方
向の適宜繊維層間における針状繊維束の分布密度を調整
することができる。また、上記針状の繊維束としては、
強化用繊維をマトリックスによって針状に硬化成形した
ものを用いるのが望ましい。
【0008】さらに、上記課題を解決するための本発明
の三次元繊維組織体の製造装置は、周方向及び軸方向成
分となる繊維束を供給するための繊維束供給装置と、上
記繊維束供給装置から供給される繊維束を配向角を変え
ながら駆動部による回転駆動でマンドレルの周囲に巻取
る繊維層巻取り装置と、上記マンドレルに巻取られた繊
維層に針状の繊維束を射出する繊維束射出装置とを備え
ることによって構成される。
【0009】
【作用】本発明の製造法においては、軸の周りに周方向
及び軸方向成分の繊維束から構成される繊維層を巻着
し、その繊維層に対して、三次元繊維組織体の厚さ方向
の成分となる針状の繊維束を刺入することにより三次元
繊維組織体を組織させているので、上記針状繊維束の刺
入に際して、針状の繊維束の間隔を厚さ方向位置に拘わ
らず等間隔に配列することにより、材料特性の均一化を
図れるばかりでなく、上記針状の繊維束の刺入密度を任
意に変化させることが可能であるため、材料の厚さ方向
の任意部位に要求される特性に応じた繊維配列の材料を
成形することができる。
【0010】また、本発明により得られた三次元繊維組
織体を基材とする複合材料は、周方向及び軸方向成分の
繊維束からなる繊維層間が針状の繊維束によって強化さ
れており、繊維層間の剥離が容易に生じない靭性の高い
特性を発現させることができる。
【0011】
【実施例】本発明により製造される三次元繊維組織体
は、軸の周りの周方向及び軸方向成分の繊維束から構成
される繊維層と、その繊維層間に刺入される針状の繊維
束とを組織体成分として、中空筒状または中空錐状等の
中空体形状に形成されるものである。以下においては、
最終的に形成される繊維組織体の形状が円筒の場合につ
いて例示するが、周方向及び軸方向成分の繊維束の層状
の巻着により軸の周りに繊維層の形成が可能な形状、例
えば円錐台、中空の角柱等、各種形状の繊維組織体にも
適用することができる。
【0012】図1ないし図3は、本発明に基づいて三次
元繊維組織体を製造する過程を順を追って示すもので、
その三次元繊維組織体の製造に際しては、それらの図に
示すように、マンドレルMの周囲に、周方向及び軸方向
成分の繊維束から構成される繊維層L1 ,L2 ,L3 ・
・を巻着し、その巻着の過程において、所要の厚さ毎
に、三次元繊維組織体の厚さ方向成分となる針状繊維束
P11・・P1i・・P1n,P21・・P2n,・・,Pm1・・
Pmnを、巻着された繊維層に対して刺入する。この針状
繊維束は、所要の間隔をおいて上記繊維層に直交または
斜交して貫通するよう刺入し、それにより周方向及び軸
方向成分の繊維束と厚さ方向成分の針状繊維束とから構
成される三次元組織体を組織させる。
【0013】上記針状繊維束としては、周方向及び軸方
向成分の繊維束からなる繊維層に刺入できるように、強
化用繊維を樹脂等のマトリックスにより硬化成形して、
先端を針状に尖鋭化したものを用い、その長さは、少な
くとも段階的に巻着される周方向及び軸方向成分の繊維
束からなる繊維層の複数層を貫通できるものとし、一般
的には数層を貫通して刺入可能な長さのものが使用され
る。これにより周方向及び軸方向成分の繊維束からなる
繊維層の層間の剥離を防止することが可能となる。
【0014】図を参照して更に具体的に説明すると、図
1において、Mは周方向及び軸方向成分の繊維束を巻着
する際のアンビルとなるマンドレルで、中心Oを軸に回
転するように支持される。このマンドレルMには、同図
に示すように、周方向及び軸方向成分の繊維束からなる
所要の厚さの第1層及び第2層の繊維層L1 ,L2 を巻
着したうえで、矢印Iで示す繊維束刺入位置において針
状繊維束P11,P12,・・,P1i,・・,P1nを刺入す
る。
【0015】周方向及び軸方向成分の繊維束からなる繊
維層は、マンドレルMに、炭素繊維等の繊維束、所謂ロ
ービングを、周方向及び軸方向に配向するように傾斜さ
せて巻着することによって形成できるが、個別的に周方
向繊維束及び軸方向繊維束をマンドレルMに巻着して形
成することもでき、さらに、予め交差する繊維束を布状
に形成しておき、それをマンドレルMに巻着することに
より形成することもできる。
【0016】マンドレルMに所要の厚さに層状に巻着し
た繊維層L1 ,L2 には、針状繊維束P11,P12,・
・,P1nを、所定の間隔をおいて、繊維層L1 ,L2 に
埋没するように、且つその繊維層の全周に分布するよう
刺入するが、針状繊維束の分布密度は、部分的に変化さ
せることができる。
【0017】次に、図2に示すように、上記繊維層L1
,L2 の上に、第1層や第2層と同様の周方向及び軸
方向成分の繊維束からなる第3層の繊維層L3 を巻着
し、針状繊維束P21,P22,・・,P2nを、繊維層L2
に既に刺入した針状繊維束P11,P12,・・,P1nの間
に位置するように刺入し、少なくとも繊維層L2 と繊維
層L3 を針状繊維束によって接合させる。
【0018】以下、図3に示すように、前記と同様の動
作によって繊維層L4の巻着と針状繊維束P31,P32,
・・の刺入を任意の密度で段階的に繰返して行い、繊維
が周方向、軸方向及び厚さ方向に配列した三次元繊維組
織体を形成する。図1〜図3においては、段階的に巻着
される繊維層が1層の場合について例示したが、段階的
に巻着する繊維層が複数層であってもよく、針状繊維束
は段階的に巻着される繊維層の厚さと層数に応じて複数
の層間を接合する長さのものが採択される。
【0019】各段階ごとに刺入する針状繊維束は、前述
したように、一つの繊維層の表面において部分的に刺入
密度を調整できるのは勿論であるが、厚さ方向の繊維層
間のそれぞれにおいても針状繊維束間隔を実質的に等間
隔にすることにより刺入密度を均一化し、あるいはそれ
を適宜調整して、刺入密度を任意に変化させることがで
きる。それにより、材料特性の均一化を図り、あるい
は、材料の厚さ方向の任意部位に対し、要求される特性
を付与した材料を成形することができる。
【0020】上述した方法によって得られる三次元繊維
組織体は、周方向及び軸方向成分の繊維束を所要の厚さ
に巻着した繊維層に対して、厚さ方向の成分となる針状
の繊維束を所要の間隔で貫通させて組織しているため、
これを基材として用いた複合材料は、周方向及び軸方向
成分の繊維束からなる繊維層間が針状の繊維束によって
強化されており、繊維層間の剥離が容易に生じないよう
な高い靭性を発現させることができる。また、上記の針
状の繊維束を繊維層に刺入するに際して、針状の繊維束
の間隔を全体として等間隔に配列することにより、材料
特性の均一性を得ることができ、さらに、必要に応じ
て、上記針状の繊維束の密度を任意に変化させ、材料の
部位に要求される特性に応じた繊維配列の材料を成形す
ることができる。
【0021】次に、上記三次元繊維組織体を製造するた
めの本発明の装置の実施の態様を、図4ないし図6を参
照して詳述する。図4及び図5に示す三次元繊維組織体
の製造装置は、機台1上に、周方向及び軸方向成分とな
る繊維束10を供給する繊維束供給装置2と、上記繊維
束供給装置2から供給される繊維束を繊維層L1 ,L2
,L3 ・・として巻取る繊維層巻取り装置3と、上記
繊維層に針状の繊維束P11・・P1n,P21・・P2n,・
・,Pm1・・Pmnを射出する繊維束射出装置4とを備え
ている。
【0022】上記繊維束供給装置2は、機台1上のガイ
ド11により摺動自在に支持されたボビン支持台21上
に、三次元繊維組織体の周方向及び軸方向成分となる炭
素繊維等の繊維束10、所謂ロービングを解舒して供給
するボビン22を回転自在に支持し、そのボビン支持台
21をトラバース機構により上記ガイド11に沿って一
定の範囲内で往復駆動するように構成している。このト
ラバース機構は、正逆回転するモータ23で回転駆動さ
れる送り用ねじ軸24をボビン支持台21に螺挿するこ
とにより、そのボビン支持台21を往復摺動させるもの
である。また、上記ボビン支持台21上には、ボビン2
2から解舒された繊維束10を案内するガイドローラ2
5,26及びガイドノズル27を備えている。
【0023】繊維束供給装置2から供給される繊維束1
0をマンドレル31の周囲に巻取る繊維層巻取り装置3
は、そのマンドレル31を機台1上に回転自在に支持さ
せ、駆動部を構成するマンドレル駆動モータ32により
それを回転駆動するようにしたもので、前述したボビン
支持台21はこのマンドレル31に沿って往復移動する
ようにしているため、繊維束10は配向角を変えなが
ら、周方向及び軸方向成分の繊維束としてマンドレル3
1に巻取られる。
【0024】さらに、上記機台1上には、マンドレル3
1に繊維束10を巻取ることにより形成された繊維層L
1 ,L2 ,L3 ・・に、針状の繊維束P11・・P1n,P
21・・P2n,・・,Pm1・・Pmnを射出する繊維束射出
装置4を備えている。
【0025】この繊維束射出装置4は、機台1上のガイ
ド12によりマンドレル31の軸線方向に摺動自在に支
持された移動台41上に設置されたもので、移動台41
はトラバース機構により上記ガイド12に沿って一定の
範囲内で往復駆動されるように構成している。このトラ
バース機構は、正逆回転するモータ42で回転駆動され
る送り用ねじ軸43を移動台41に螺挿し、モータ42
によるねじ軸43の正逆回転によりその移動台41を往
復摺動させるものである。
【0026】マンドレル31上の繊維層L1 ,L2 ,L
3 ・・に対する針状繊維束P11・・P1n,P21・・P2
n,・・,Pm1・・Pmnの射出を行うための射出機構
は、エアシリンダからなる射出駆動機45を備えた射出
台44を、上記移動台41上のガイド46に沿ってマン
ドレル31に接離する方向に移動可能に支持させ、移動
台41上のモータ47によるねじ軸48の回転により、
そのねじ軸48を螺挿した射出台44を駆動可能にした
ものである。
【0027】上記射出台44は、図4ないし図6から分
かるように、その上面に、マンドレル31上の繊維層に
対して刺入するための針状繊維束Pを装填するガイド溝
49を備え、射出駆動機45を構成するエアシリンダの
ロッドに、このガイド溝49に沿う駆動により針状繊維
束Pを押し出す押圧部材50を取り付けている。上記ガ
イド溝49への針状繊維束Pの供給は、図示していない
が、適宜自動搬送、自動供給機構を設けて自動供給する
ことができる。また、上記針状繊維束Pを刺入するため
の機構は、その複数を設置して能率的な刺入を行うこと
ができる。
【0028】従って、マンドレル31の回転及びモータ
42による移動台41の移動により射出駆動機45によ
る針状繊維束の刺入位置を決め、またマンドレル31上
の繊維層の巻径に応じて、モータ47により射出台44
をマンドレルに対して進退させ、それによって所要の位
置に射出駆動機45を配置し、射出駆動機45により針
状繊維束の適切な刺入を行うことができる。
【0029】上記構成を有する三次元繊維組織体の製造
装置によれば、繊維束供給装置2のボビン支持台21に
支承されたボビン22から解舒された繊維束10は、ガ
イドローラ25,26及びガイドノズル27により案内
され、モータ23の回転駆動によるボビン支持台21の
移動により、回転するマンドレル31に、三次元繊維組
織体の周方向及び軸方向成分として巻取られ、周方向及
び軸方向に配列された第1段階の繊維層L1 が形成され
る。同様にして、第2段階の繊維層L2 、第3段階の繊
維層L3 を順次形成することができる。
【0030】所要段階の繊維層を形成の後、マンドレル
31の回転を停止して繊維束10の巻取り動作を一旦中
止し、繊維束射出装置4により針状繊維束Pが刺入され
る。この針状繊維束10の刺入は、マンドレル31の回
転及びモータ42による移動台41の移動により、針状
繊維束の刺入位置を決めて行うことができ、従って任意
の段階で刺入密度を任意に調整することができる。ま
た、マンドレル31上の繊維層に対する針状繊維束の刺
入は、繊維層の巻径に応じて射出台44をマンドレルに
対して進退させ、それによって所要の位置に針状繊維束
を完全に埋没するまで刺入し、あるいは適切な深さに刺
入することができる。
【0031】
【発明の効果】以上に詳述した本発明によれば、周方
向、軸方向及び厚さ方向に繊維が配列した中空状の立体
的繊維組織体の形成に際して、厚さ方向成分の繊維の分
布密度を均一に、さらには、必要に応じて、所要の厚さ
方向位置において、所要の繊維の分布密度を得ることが
可能な三次元組織の繊維組織体の製造及び装置を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により製造される三次元繊維組織体の製
造の過程を説明するための説明図である。
【図2】図1の状態に続く三次元繊維組織体の製造の過
程を示す説明図である。
【図3】図2の状態に続く三次元繊維組織体の製造の過
程を示す説明図である。
【図4】本発明の三次元繊維組織体の製造装置の構成を
示す平面図である。
【図5】図4におけるA−A位置での断面図である。
【図6】三次元繊維組織体の製造装置における針状繊維
束の射出機構の要部断面図である。
【符号の説明】
2 繊維束供給装置、 3 繊維層巻取
り装置、4 繊維束射出装置、 10 繊
維束、31 マンドレル、L1 ,L2,L3 繊維
層、 M マンドレル、P,P11・・P1n,
P21・・P2n,・・,Pm1・・Pmn 針状繊維束。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸の周りに周方向及び軸方向成分の繊維束
    から構成される繊維層を所要の厚さに巻着した状態で、
    三次元繊維組織体の厚さ方向の成分となる針状の繊維束
    をその繊維層に対して、所要の間隔で刺入し、さらに上
    記繊維層を段階的に巻着すると共にその段階ごとに針状
    繊維束の刺入を繰り返し、これにより上記針状繊維束を
    少なくとも複数層の繊維層に貫通させてそれらの層間の
    接合を行うことを特徴とする三次元繊維組織体の製造
    法。
  2. 【請求項2】各段階ごとに刺入する針状繊維束の刺入密
    度を調整し、それによって厚さ方向の適宜繊維層間にお
    ける針状繊維束の分布密度を調整することを特徴とする
    請求項1に記載の三次元繊維組織体の製造法。
  3. 【請求項3】針状の繊維束として、強化用繊維をマトリ
    ックスによって針状に硬化成形したものを用いることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の三次元繊維
    組織体の製造法。
  4. 【請求項4】周方向及び軸方向成分となる繊維束を供給
    するための繊維束供給装置と、上記繊維束供給装置から
    供給される繊維束を配向角を変えながら駆動部による回
    転駆動でマンドレルの周囲に巻取る繊維層巻取り装置
    と、上記マンドレルに巻取られた繊維層に針状の繊維束
    を射出する繊維束射出装置とを備えたことを特徴とする
    三次元繊維組織体の製造装置。
JP3228814A 1991-08-14 1991-08-14 三次元繊維組織体の製造法及びその装置 Expired - Lifetime JPH089828B2 (ja)

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