JPH089748B2 - 活性化特性に優れたガス吸収合金 - Google Patents

活性化特性に優れたガス吸収合金

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JPH089748B2
JPH089748B2 JP12672188A JP12672188A JPH089748B2 JP H089748 B2 JPH089748 B2 JP H089748B2 JP 12672188 A JP12672188 A JP 12672188A JP 12672188 A JP12672188 A JP 12672188A JP H089748 B2 JPH089748 B2 JP H089748B2
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強 小玉
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、水素、酸素、窒素、一酸化炭素等の吸収
合金に関し、特に活性化特性に優れ、陰極線管、熱電子
管等の水素圧力制御用として、また、魔法瓶をはじめと
する真空断熱によって保温を行う機器の真空度向上、そ
の他高真空維持が要求される機器の真空度劣化防止など
に広く利用することのできる合金に関する。
(従来の技術) 高圧放電管、陰極線管、水銀灯などは管内の水素濃度
によって始動電圧が変化する。例えば、水素濃度が高く
なると始動電圧が高くなり機器の寿命が短くなることが
知られている。また真空断熱によって保温を行う機器
は、真空容器の部材からのガス放出があり、使用条件に
よっては、容器の外壁の腐食によるガスや、環境に存在
するガスが拡散して真空断熱層に侵入し真空度が低下し
て断熱効果が失われることが知られている。
上記のような問題に対して従来より採られてきた対策
は、ガスを吸収する物質を封入する方法である。例え
ば、非金属型ガス吸収材としてはチャコールやゼオライ
トがある。金属型ガス吸収材(ガス吸収合金)としてよ
く知られているのはV系合金である。例えば、バリウム
ワイヤーやV−Al合金を加熱して蒸発させ、利用機器の
内壁面に蒸着させて皮膜を作りガス吸収を行わせる。し
かしながら、非金属型ガス吸収材の一部のものは、酸素
の存在する高温の環境では使用できないという問題があ
った。また蒸着させる金属型ガス吸収合金は蒸着させる
工程そのものが利用機器の内壁をよごすことになり陰極
線管や電球などでは使用上問題があった。
これらの問題を解決するために開発されたのが非蒸発
型ガス吸収合金である。たとえば、Zr−Ni合金、Zr−Ti
合金、Zr−Al合金、Zr−Ti−Ni合金、Zr−Ti−Fe合金等
が非蒸発型ガス吸収合金として知られている。しかしな
がら、これらの合金は、通常酸化物や窒化物などの不活
性表面皮膜に覆われているため、ガス吸収を開始させる
ためには、真空もしくは、不活性ガス雰囲気にて450〜9
00℃に加熱し、表面不活性層を合金内部に拡散させる活
性化処理が不可欠である。機器によっては、その内部で
このような活性化条件を実現することは不可能な場合が
あり、そのために非蒸発型ガス吸収合金の用途は限定さ
れていた。
非蒸発型ガス吸収合金の上記の問題点を解決する一つ
の提案が特公昭62−1292号公報(特開昭55−124538号公
報)に示されている。ここに示されたZr−V−Fe系合金
は、活性化処理が真空中350℃1時間加熱でできるとい
うもので、これによって非蒸発型ガス吸収合金の使用は
かなり容易なものとなった。しかしながら利用機器内で
350℃の真空雰囲気を作ることも困難な場合があり、こ
のため未だに利用範囲が限られているのが現状である。
また、実験室的には、A.Pebler & E.A.Galbransenらが
TRANSACTION OF T.M.S.AIME VQol.239,(1967)P1593−
1600に、ZrV2金属間化合物を提案しており、これは活性
化処理がほとんど不要で水素ガスを吸収すると報告して
いる。しかし、このZrV2合金は非常に発火しやすく、工
業的な取扱いに適せず実用的とは言えない。
更に、特公昭59−34224号公報には、活性化処理なし
で使用できるというZrVx(但しxは原子比で0.01〜0.2
8)が開示されている。
しかし、この合金は非常に延性が大きくて塑性変形し
易く、粉砕が困難であるため、製品形態は塊状となる。
通常この種の合金は粉砕して表面積を増加させ、ガス吸
収速度を高めて使用するが、塊状であるこの合金は迅速
なガス吸収が要求される用途には不適当である。
叙上のとおり、これまで知られている非蒸発型ガス吸
収合金の用途は限られたものであり、上記のような問題
点がなく利用範囲の広い非蒸発型ガス吸収合金の開発が
望まれていた。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の課題は、活性化処理が容易であり、利用範囲
の広い非蒸発型ガス吸収合金を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 前述のとおり、従来の非蒸発型ガス吸収合金は、ガス
吸収をさせるためには、不活性ガス雰囲気もしくは真空
中で350℃〜900℃に加熱して、ガス吸収合金の表面の被
毒層(酸化層、窒化層)を内部に拡散させる活性化処理
が必要であった。本発明者は、この活性化処理を容易に
するために、表面被毒層に欠陥を生じさせることによっ
て、従来よりも容易に新鮮な合金面を露出させる方法を
検討した。その結果、以下に述べる組成の合金が活性化
処理の容易性においてガス吸収合金として従来のものに
勝ることを見出し、本発明を完成した。
ここに、本発明は「重量%で、V:10〜54%、Fe:0.5〜
20%、Ni:0.5〜6%(ただしV+Fe+Niの合計が55%以
下)を含み、残部は実質的にZrからなる活性化特性に優
れたガス吸収合金」を要旨とする。なお、以下「%」
は、重量%を意味する。
ここで、残部が実質的にZrからなるというのは、Zrの
外、Zr原料としてジルカロイ合金を使用する場合及び
V、Fe原料としてフェロバナジウム合金を使用する場合
に不可避的に混入し合金の機能に本質的な影響を及ぼさ
ない不純物、例えば2%までのSn、1.5%までのAl、0.5
%までのSi等が許容される、ということである。
上記本発明の合金の一般的な製造方法は、原料をカル
シヤ等のるつぼに装入し、アルゴン等の不活性ガス中
で、例えば高周波誘導溶解を行い、造塊後機械的に粉砕
する、という方法である。
本発明の合金は、例えば、次のように使用される。
10気圧以下、高真空までの雰囲気で水素吸収に用い
る。
陰極線管、熱電子管等に封入し内部の水素圧力の上
昇防止又は制御に用いる。
10気圧以下、高真空までの雰囲気で水蒸気、酸素、
窒素、一酸化炭素、炭化水素等のガスの吸収に用いる。
(作用) まず、本発明の合金の組成の選定理由を作用効果とと
もに説明する。
本発明のZr基合金において、 Vは、活性化処理を容易にし、吸収時のガス平衡圧(特
に水素平衡圧)を下げる働きをする。この効果を得るた
めにはV量は10%以上必要である。しかし、その量が54
%を超えると残部のZr量が減少し、ガス吸収量が低下し
てガス吸収合金としての効果が小さくなる。したがっ
て、V含有量は10%〜54%とすることが必要である。
Feは、合金の発火性を押さえ工業的な取扱いを容易に
する働きをする。この効果を得るためには0.5%以上必
要である。しかしその量が20%を超えると、合金の活性
化処理が困難になるとともに吸収時のガス平衡圧が高く
なり、またガス吸収量が減少する。したがってFe量は0.
5〜20%であることが必要である。
Niは、合金中にZr2NiのようなZr−Ni系金属間化合物
を微細に析出させ、合金表面の被毒層中の母相とZr−Ni
系金属間化合物との境界に欠陥を作り、この欠陥を起点
とした水素ガス等の拡散が、活性化処理を容易にする働
きをする。
この効果を得るたるには0.5%以上必要である。しかし
その量が6%を超えるとガス吸収量が減少するのでNi量
は0.5%〜6%である必要がある。
上記のV、FeおよびNiについては、その合計含有量を
一定値以下に抑えることも重要である。即ち、V+Fe+
Niの合計を55%以下にしなければならない。ガス吸収合
金としてこの合金を使用した場合、ガスを吸収するのは
Zrであり、V+Fe+Niの合計量が55%を超えると残部の
Zr量が少なくなりすぎてガス吸収量が減少してしまう。
即ちガス吸収合金としての機能が失われる。
以上の組成をもつ本発明の合金のガス吸収合金として
の基本的特性は下記のとおりである。
水素ガスについては吸収のみならず、一定の平衡圧
力を持って放出する。すなわち可逆的なガス吸収・放出
性を持つ。
酸素、窒素、一酸化炭素、二酸化炭素、メタン等に
ついては、吸収のみ行うという不可逆的なガス吸収性を
持つ。
不活化なガス、例えばAr、He等については、吸収・
放出作用を持たない。
本発明合金の活性化処理は、次のようにして行う。
水素の吸収用の場合は、活性化の途中に他のガスを
吸収して、目的とする水素の吸収量を減少させないため
に、0.005torrより高真空度の雰囲気または不活性ガス
に置換した雰囲気中で、150℃以上の温度で一定時間保
持する。
水素以外の吸収可能なガスを吸収させる場合は、使
用環境に合金を封入し、150℃以上の温度で一定時間保
持する。
次に本発明合金の利用方法について述べる。先に記し
たとおり、本発明合金の主たる用途は次の2つである。
第1の用途は、真空度を維持する必要がある容器で、
その容器の外壁部材そのものの中に存在する水素、外壁
が外部環境の作用で腐食して発生した水素などが拡散し
て真空層に侵入してきた場所の水素吸収材である。かか
る用途では、本発明の合金を真空度を維持する必要があ
る容器に封入し、誘導加熱等の手段で150℃以上まで昇
温し1時間程度保持する。これによって活性化された合
金は、以後容器内の水素を吸着し長期間にわたってその
真空度を保持する働きをする。
第2の用途は、酸化、窒化等が生じては困る真空熱処
理や真空雰囲気粉末焼成炉底である。このような機器類
で、不純物ガスとして存在する水蒸気、酸素、窒素、一
酸化炭素等のガスを吸収させて取り除き、真空度を高め
るために用いる。これらのガスは水素と異なり放出され
ないで化学吸着されたままとなる。
(実施例) 添加成分の含有量を変化させた合金を溶製して水素吸
収特性を調査し、且つ現在市販されている非蒸発型ガス
吸収合金と特性を比較調査した。
(1)試験材の制作 約150gの小インゴットをアンゴル・アークによって
ボタン溶解溶製 均質化のためアルゴン・アークで再溶解 機械粉砕により1〜3mmの粒状合金作製 Zr原料としてはジルカロイ2,4のスクラップ、V原料
として純度99.7%のフレーク、Fe原料として電解鉄、Ni
原料として電解Niを使用した。また、VとFeの重量比が
8:2であるものは80%V−20%Feのフェロ・バナジウム
合金を用いた。
第1表に示す合金1〜15が本発明の合金の実施例であ
る。従来材は、先に揚げた特公昭62−1292号公報に開示
されている合金で、市販されている同種の非蒸発型ガス
吸収合金で最も活性化処理が容易といわれているもので
ある。
(2)活性化特性の評価 本発明合金と比較材および従来材の活性化特性を調査
した。評価は、第2表の条件にて行った。
この結果を第1図および第2図に示す。図の縦軸は水
素吸収による重量増加率(%)、横軸は5℃/分で昇温
した時の雰囲気温度である。第1図は、従来材、比較材
およびNi量を変化させた場合の本発明合金の活性化特性
である。第2図は他の本発明合金の活性化特性であり、
元素量の効果を示している。
第1図から次のことが判る。即ち、市販されている従
来材は90℃前後で水素を吸収し重量増加が始まる。比較
材はNi添加の影響を調査するためのベース合金で、合金
3〜8は16%V−4%Feの場合のNi添加の影響を示す実
施例である。従来材に対して比較材の活性化温度は100
℃と高くなっている。これに対して、合金3〜8はNi%
の増加にともなって活性化温度が低温側に移動してい
る。これは、Ni添加量に比較して活性化が容易になるこ
とを示している。
第2図は、比較材とほぼ同等の成分にNiを添加した場
合、およびZr−40V−5FeとZr−10V−30FeのNi含有量を
変えた場合の活性化特性の比較である。いずれの場合も
Niの適正量の添加によって、活性化が容易になっている
のが明らかである。
更に、活性化の容易さが水素吸収特性、特に水素平衡
圧力に及ぼす影響を第3図に示す。ここでは、市販材で
ある従来材と、これとほぼ同成分にNi2%を添加した合
金9の水素吸収特性を示す。活性化処理条件は第3表の
とおりである。
従来材は550℃での活性化と350℃での活性化では、低
いH/M〔吸蔵水素原子数(H)/合金原子数(M)〕で
の水素平衡圧が異なり、350℃での活性化の方が平衡圧
は高くなっている。これは、従来材は350℃の活性化処
理温度では十分に活性化されていないことを示す。とこ
ろが、合金9は350℃の活性化で従来材の550℃活性化と
ほぼ同じ平衡圧を示し、550℃活性化では従来材より若
干良好な水素吸収特性を持つ。合金9では350℃活性化
処理での平衡圧力と、550℃活性化処理での平衡圧力と
の間にほとんど差がないのは、350℃で十分に活性化さ
れていることを示す。
(3)水素吸収特性の評価 水素吸収特性は、水素平衡圧−組成−等温線図を測定
して評価する。第4表に評価条件を示す。本発明材と従
来材との相違点は活性化条件にある。
水素吸収特性を第4図に示す。第4図の横軸はH/M
で、縦軸は水素平衡圧力である。同図には、市販材の
中、最も活性化容易な従来材の水素吸収特性と、Niが2
%でFeが4〜6%の合金5,9,11の水素吸収特性を対比し
ている。活性化温度が低いにもかかわらず、合金5,9,11
は良好な水素吸収特性を示している。合金5はH/Mが0.2
5程度までは従来材とほぼ同等の水素平衡圧力を示す
が、0.25を超えると合金5の方が低い水素平衡圧力をも
ち、同じ水素平衡圧力では合金5の方が多量の水素を吸
収できることを示している。合金9は従来材とほぼ同等
の水素吸収特性を持つ。合金11はH/Mが0.2以下において
は従来材よりも低い平衡圧もち、高い真空度まで水素ガ
スを吸着できる。
これら本発明の合金は、市販材のうち最も活性化処理
の容易な従来材よりも低い温度で上記の優れた水素吸収
特性を実現しており、このことが従来の非蒸発型ガス吸
収合金と異なる本発明合金の特色といえる。
第5図は、第1表の残りの合金についての試験結果例
を示すものである。合金1はV−Fe−Niの総量が小さく
Zr基の部分が多いので、水素化率(H/M)が大きい。合
金10,13,15はVの量が多く、低いH/M値での水素平衡圧
が高真空となっている。これらの水素吸収特性は250℃
での活性化処理で得られており、他の本発明合金と同じ
く活性化処理の容易さが顕著である。
(4)用途に関する試験 i.水素吸収材としての用途 この用途で必要な特性は、これまでに述べた水素吸収
特性そのものである。本発明の合金が従来のものと異な
るのは、活性化のための処理が極めて容易なことであ
る。例えば、1気圧の水素雰囲気中で合金4を用いて水
素吸収させるのであれば、第1図からわかるように、80
℃程度に加熱すれば水素吸収を開始する。
ii.水素圧力制御用としての用途 この用途に必要な特性を合金9の例で第6図に示す。
ここで横軸は水素吸収・放出の温度の逆数(1/T×103
であり、縦軸は水素平衡圧力である。測定は次のように
して行った。即ち、約50ccの容積を持つ反応器に合金9
を1g入れ全体を真空に引きその後加熱して400℃として1
0-5torrまで排気脱ガスを行った。その後、水素を反応
器内に導入して300torrの水素圧として、合金9を水素
化させた後5℃/分で冷却させ、水素を吸収させたのち
再び5℃/分で昇温させて、その間の水素平衡圧を測定
した。
第6図に示した2組の線は、それぞれ初期の水素化率
(H/M)が0.1、0.45のものである。どちらのH/M値の場
合も、活性化処理を行わなくても水素を吸収し始め、温
度を変化させることで第6図に示すような水素平衡圧の
変化を示した。
第6図から明らかなように、使用温度が決まれば、所
望の水素平衡圧を持つ初期水素割合(H/M)の合金を機
器の圧力制御を要する容器に封入して、使用機器内の水
素圧力を所望の圧力にし、且つ外部から水素が進入して
きたり、容器内部で水素が発生しても合金のH/Mが大き
く変化しない限り、所望の圧力を保持することができ
る。
iii.水素以外のガス吸収材としての用途 本発明の合金は、水素以下のガス、たとえば一酸化炭
素、窒素、酸素、炭化水素等の吸着にも使用できる。従
って、不純ガスを取り除き真空度を上げる等の用途にも
広く使える。
第7図は、かかる用途向けの特性の一例として、一酸
化炭素(CO)と窒素(N2)の吸収特性を合金4について
調べた結果である。
第7図において、横軸はガスの吸収量、縦軸は吸収速
度を示している。1気圧で350℃の各ガス雰囲気中に、
本発明合金120mg(表面積50mm2)を封入した。合金は35
0℃雰囲気で自動的に活性化されガスを吸収し始めた。
このガス吸収が水素の吸収と異なるのは、水素は高温で
解離するのに対し、周囲温度や圧力を変化させてもガス
を遊離しないことである。したかって、本発明合金は不
純ガスを吸収・除去するゲッターとしての用途にも好適
である。
(発明の効果) 本発明は、従来の非蒸属型ガス吸収合金が有していた
活性化処理が困難であるという問題点を解決し、活性化
が容易でなおかつ良好なガス吸収特性を持つ非蒸発型ガ
ス吸収合金を提供する。
本発明のガス吸収合金は、これまで活性化処理が困難
なために利用できなかった分野まで非蒸発型ガス吸収合
金の利用を拡大する産業上の価値が極めて高いものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は、本発明の合金と比較材および従来材
の活性化特性を示す図、 第3図〜第5図は、本発明合金と比較材の水素吸収特性
を示す図、 第6図は、本発明合金の温度と水素平衡圧力との関係を
示す図、 第7図は、本発明合金の窒素と一酸化炭素の吸収特性を
示す図、 である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量%で、V:10〜54%、Fe:0.5〜20%、N
    i:0.5〜6%(ただしV+Fe+Niの合計が55%以下)を
    含み、残部は実質的にZrからなる活性化特性に優れたガ
    ス吸収合金。
JP12672188A 1988-05-24 1988-05-24 活性化特性に優れたガス吸収合金 Expired - Lifetime JPH089748B2 (ja)

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