JPH0896361A - 光ディスク装置における傷検出回路 - Google Patents

光ディスク装置における傷検出回路

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JPH0896361A
JPH0896361A JP23095194A JP23095194A JPH0896361A JP H0896361 A JPH0896361 A JP H0896361A JP 23095194 A JP23095194 A JP 23095194A JP 23095194 A JP23095194 A JP 23095194A JP H0896361 A JPH0896361 A JP H0896361A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、RF信号にDC変動が生じた場合
でも、光ディスク上の傷を正確に検出し得、またゴミや
結晶欠陥によるRF信号のレベル変動に基づくトラッキ
ングサーボなどの誤動作を防止し得る光ディスク装置の
傷検出回路を提供することを目的とする。 【構成】 ピークエンベロープ生成回路2及びボトムエ
ンベロープ生成回路6は、光ディスクからのRF信号の
ピークエンベロープとボトムエンベロープをそれぞれ検
出・生成する。差分検出回路7はピークエンベロープ生
成回路2及びボトムエンベロープ生成回路6の両出力信
号の差分値ESを算出する。エンベロープ差分比較回路
8は、この差分値ESとピークホールド回路9よりの検
出レベルDLとを比較して傷検出信号DSを出力する。
傷検出信号DSはトラッキング制御回路5へホールド制
御信号として供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスク装置における
傷検出回路に係り、特に光ディスクから光を用いて得ら
れる高周波信号のレベルに基づいて、光ディスク表面の
傷を検出する傷検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクの表面に傷や指紋などが存在
すると、光ディスクの反射光を光電変換して得られる高
周波信号(RF信号)に不要なレベル変動が生じ、その
結果、このRF信号に基づいてトラッキングサーボに入
力されるトラッキングエラー信号のゲインも変化し、ト
ラッキング制御回路がトラッキングがずれたと誤判定
し、トラッキングずれや光ビームスポットの隣接トラッ
クへの移行などの誤動作をもたらす。
【0003】そこで、従来よりこの誤動作を防止するた
めに、上記の光ディスク表面の傷や指紋を検出し、その
検出出力により傷や指紋が検出される前の状態にホール
ドさせる傷検出回路が知られている(特開平1−929
72号公報)。
【0004】図4はこのような従来の光ディスク装置に
おける傷検出回路の一例のブロック図を示す。同図にお
いて、A/Dコンバータ1には光ディスク(図示せず)
上に光を照射して得られる反射光を、受光素子(図示せ
ず)により受光して光電変換して得られたアナログ信号
であるRF信号が入力される。
【0005】図5(A)のHFはこの入力RF信号波形
を示す。同図(A)において、PEはこの入力RF信号
HFのピークエンベロープ(上側包絡線)を示し、BE
はボトムエンベロープ(下側包絡線)を示す。
【0006】A/Dコンバータ1はこの入力RF信号を
Nビットのディジタル信号に変換してピークエンベロー
プ生成回路2内の比較器21及びダウンカウンタ22に
それぞれ供給する。比較器21はディジタル化された入
力RF信号のレベル値とダウンカウンタ22の出力値と
を比較し、ダウンカウンタ22の出力値の方が大きいと
きにはダウンカウンタ22をロードせず、ダウンカウン
タ22の出力値の方が小さいときには、ロードパルスを
出力してA/Dコンバータ1からのディジタル化された
入力RF信号をダウンカウンタ22にロードさせる。
【0007】上記の動作を繰り返すことにより、ダウン
カウンタ22にはディジタル化された入力RF信号がピ
ークホールドされることとなる。そして、ダウンカウン
タ22にディジタル化された入力RF信号がロードされ
ない期間は、ピークレベルの降下に応じて減少するレベ
ルが生じるような時定数(ダウンカウントクロック)で
ダウンカウントを続けることにより、ピークホールド値
のエンベロープ(ピークエンベロープ)がダウンカウン
タ22の出力値となる。
【0008】このように、ピークエンベロープ生成回路
2において、A/Dコンバータ1の出力RF信号のピー
クレベル値をダウンカウンタ22にロードし、ピークレ
ベルの降下に応じて減少するレベルが生じるような時定
数でダウンカウントしながら後から入力されてくるディ
ジタル化されたRF信号と比較することにより、ピーク
エンベロープPEを検出・生成することができる。
【0009】このピークエンベロープ生成回路2におい
て検出・生成されたピークエンベロープPEは、ピーク
エンベロープ比較回路3及びピークホールド回路4にそ
れぞれ供給される。ピークホールド回路4は、入力され
たピークエンベロープPEの値の例えば2/3のレベル
の値を検出レベルDLとしてピークエンベロープ比較回
路3へ出力する。
【0010】ピークエンベロープ比較回路3は、ピーク
エンベロープPEの値とピークホールド回路4より入力
される検出レベルDLとレベル比較し、図5(B)に示
すように、ピークエンベロープPEの値が検出レベルD
L以上のときにはローレベル、DLより小さいときはハ
イレベルの傷検出信号DSを生成し、それをトラッキン
グ制御回路5へホールド制御信号として出力する。
【0011】ここで、図5(A)に示したA/Dコンバ
ータ1の入力RF信号は、正常な状態ではピークエンベ
ロープPEとボトムエンベロープBEとがそれぞれ一定
レベルであるが、光ディスク上の傷や指紋の上を通過す
る時に得られる光ディスクからの反射光はゲインが下が
るために、特にピークレベル側が小さなレベル方向に変
化する。
【0012】一方、トラッキング制御回路5は前記入力
RF信号に基づいて、光ディスク上に焦点一致して結像
される光スポットの位置が光ディスク上のトラック跡を
追従走査するように、レーザ光源から光ディスクへのレ
ーザ光の光路を可変調整する閉ループ回路である。
【0013】このトラッキング制御回路5は、ピークエ
ンベロープ比較回路3より入力される傷検出信号がロー
レベルのときには、上記の閉ループ回路によるトラッキ
ング制御動作を行うが、傷検出信号がハイレベルの期間
は閉ループ回路を切り離すことにより、トラッキングサ
ーボを傷が検出される前の状態にホールドして傷や指紋
区間の異常状態をキャンセルする。
【0014】このように、光ディスクの表面に傷や指紋
が存在していても、傷検出回路によりこれらを検出して
得られた傷検出信号を、トラッキング制御回路5へホー
ルド制御信号として供給することにより、トラッキング
サーボの誤動作を防止することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、光ディスク
表面に存在する傷や指紋は上記のようにRF信号のピー
クエンベロープPEの変動をもたらすが、実際のRF信
号は図5(A)に示すように、光ディスク表面上のゴミ
や結晶欠陥などによりボトムエンベロープ(BE)も変
化することが経験則上知られている。
【0016】このため、ピークエンベロープPEの変動
にのみ基づいて傷を検出している上記の従来の傷検出回
路では、ボトムエンベロープBEが変化する光ディスク
表面上のゴミや結晶欠陥を検出することができないた
め、このような光ディスク表面上のゴミや結晶欠陥によ
るRF信号のレベル変動に基づくトラッキングサーボの
誤動作を防止できない。
【0017】また、指紋などにより光ディスクからの反
射光の光強度が変化するときは、RF信号全体にオフセ
ットが加減されたことになる。しかし、上記の従来の傷
検出回路では、このようなRF信号にDC変動が生じた
場合については誤検出、あるいは検出することができな
い。
【0018】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
RF信号にDC変動が生じた場合でも、光ディスク上の
傷を正確に検出し得る光ディスク装置の傷検出回路を提
供することを目的とする。
【0019】また、本発明の他の目的は、ゴミや結晶欠
陥によるRF信号のレベル変動に基づくトラッキングサ
ーボなどの誤動作を防止し得る光ディスク装置の傷検出
回路を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、光ディスクからの光を受光して得られた高
周波信号が入力され、高周波信号のピークエンベロープ
とボトムエンベロープとをそれぞれ検出して、ピークエ
ンベロープ検出信号とボトムエンベロープ検出信号とを
それぞれ生成出力するエンベロープ検出信号生成手段
と、エンベロープ検出信号生成手段により得られたピー
クエンベロープ検出信号とボトムエンベロープ検出信号
との差分値を得る差分値検出手段と、差分値検出手段よ
りの差分値と特定の検出レベルとをレベル比較して傷検
出信号を生成する比較手段とを有する構成としたもので
ある。
【0021】
【作用】本発明では、傷や指紋などによる高周波信号の
ピークエンベロープの変動だけでなく、光ディスク表面
のゴミや結晶欠陥による高周波信号のボトムエンベロー
プの変動によっても変化する上記の差分値を検出レベル
とレベル比較することにより傷検出信号を生成するよう
にしているため、ピークエンベロープとボトムエンベロ
ープの両者を共に勘案した、しかも上記の変動とは全く
異なる時間幅の傷検出信号を得ることができる。
【0022】なお、前記特定の検出レベルは、差分値検
出手段により得られた差分値の所定比率倍のレベルで
も、差分値に無関係に任意に設定されたレベルのどちら
でも良い。
【0023】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。図
1は本発明になる光ディスク装置の傷検出回路の第1実
施例のブロック図を示す。同図中、図4と同一構成部分
には同一符号を付してある。図1において、本実施例
は、従来回路と同様にA/Dコンバータ1及びピークエ
ンベロープ生成回路2を有し、更に従来回路と異なり、
ボトムエンベロープ生成回路6、差分検出回路7、エン
ベロープ差分比較回路8及びピークホールド回路9を有
する。
【0024】ボトムエンベロープ生成回路6は比較器6
1とアップカウンタ62とからなり、光ディスクからの
RF信号のボトムエンベロープBEを検出・生成する回
路で、A/Dコンバータ1及びピークエンベロープ生成
回路2と共に前記エンベロープ検出信号生成手段を構成
している。
【0025】差分検出回路7はピークエンベロープ生成
回路2及びボトムエンベロープ生成回路6の両出力信号
の差分値ESを算出する回路で、前記差分値検出手段を
構成している。エンベロープ差分比較回路8は、この差
分値ESと、ピークホールド回路9よりの検出レベルと
を比較して傷検出信号DSを出力する回路で、ピークホ
ールド回路9と共に前記比較手段を構成している。
【0026】次に、本実施例の動作について図2の信号
波形図を併せ参照して説明する。同図において、A/D
コンバータ1には光ディスク(図示せず)上に光を照射
して得られる反射光を、受光素子(図示せず)により受
光して光電変換して得られたアナログ信号であるRF信
号が入力される。
【0027】図2(A)のHFはこの入力RF信号波形
を示し、また、PEはこの入力RF信号HFのピークエ
ンベロープ(上側包絡線)を示し、BEはボトムエンベ
ロープ(下側包絡線)を示す。このRF信号波形自体は
従来回路の説明で用いた図5(A)に示したRF信号波
形と同一である。なお、光ディスク表面に傷や指紋、更
にはゴミや結晶欠陥などが全く存在しない場合は、その
RF信号波形は一定振幅で、ピークエンベロープとボト
ムエンベロープはそれぞれ所定の一定レベルである。
【0028】A/Dコンバータ1はこの入力RF信号を
Nビットのディジタル信号に変換して、ピークエンベロ
ープ生成回路2内の比較器21及びダウンカウンタ22
と、ボトムエンベロープ生成回路6内の比較器61及び
アップカウンタ62にそれぞれ供給する。
【0029】ピークエンベロープ生成回路2は従来回路
と共に説明したように、A/Dコンバータ1の出力RF
信号のピークレベル値をダウンカウンタ22にロード
し、ピークレベルの降下に応じて減少するレベルが生じ
るような時定数でダウンカウントしながら後から入力さ
れてくるディジタル化されたRF信号と比較することに
より、ピークエンベロープPEを検出、生成する。
【0030】一方、ボトムエンベロープ生成回路6内で
は、比較器61はディジタル化された入力RF信号のレ
ベル値と前値が保持してあるデータロード型のアップカ
ウンタ62の出力値とを比較する。アップカウンタ62
の出力値の方が入力RF信号のレベル値よりも小さいと
きにはアップカウンタ62をロードせず、アップカウン
タ62の出力値の方が大きいときには、ロードパルスを
出力してA/Dコンバータ1からのディジタル化された
入力RF信号をアップカウンタ62にロードさせる。
【0031】上記の動作を繰り返すことにより、アップ
カウンタ62にはディジタル化された入力RF信号がボ
トムホールドされることとなる。そして、アップカウン
タ62にディジタル化された入力RF信号がロードされ
ない期間は、ボトムレベルの上昇に応じて増加するレベ
ルが生じるような時定数(アップカウントクロック)で
アップカウントを続けることにより、ボトムホールド値
のエンベロープ(ボトムエンベロープ)BEがアップカ
ウンタ62の出力値となる。
【0032】このように、ボトムエンベロープ生成回路
6において、A/Dコンバータ1の出力RF信号のボト
ムレベル値をアップカウンタ62にロードし、ボトムレ
ベルの上昇に応じて増加するレベルが生じるような時定
数でアップカウントしながら後から入力されてくるディ
ジタル化されたRF信号と比較器61で比較することに
より、ボトムエンベロープBEを検出・生成することが
できる。
【0033】ピークエンベロープ生成回路2で検出・生
成されたピークエンベロープPEと、ボトムエンベロー
プ生成回路6で検出・生成されたボトムエンベロープB
Eとは、それぞれ差分検出回路7に供給される。差分検
出回路7は、これら両エンベロープPE及びBEを減算
してエンベロープ差分値ESを検出する。このエンベロ
ープ差分値ESは、図2(B)に示される。
【0034】このエンベロープ差分値ESは、エンベロ
ープ差分比較回路8及びピークホールド回路9にそれぞ
れ入力される。ピークホールド回路9は、入力されたエ
ンベロープ差分値ESを十分大きな時定数でピークホー
ルドし、更にそのホールド値の例えば2/3のレベルの
値を検出レベルDLとしてエンベロープ差分比較回路8
へ出力する。
【0035】エンベロープ差分比較回路8は、エンベロ
ープ差分値ESとピークホールド回路9より入力される
図2(B)に一点鎖線で示す検出レベルDLとをレベル
比較し、図2(C)に示すように、エンベロープ差分値
ESの値が検出レベルDL以上のときにはローレベル、
DLより小さいときはハイレベルの傷検出信号DSを生
成する。
【0036】ここで、図2(A)に示したA/Dコンバ
ータ1に入力されるアナログRF信号は、正常な状態で
はピークエンベロープPEとボトムエンベロープBEと
がそれぞれ一定レベルであるが、光ディスク上の傷や指
紋の上を通過する時に得られる光ディスクからの反射光
はゲインが下がるために、特にピークレベル側が小さな
レベル方向に変化し、不要な信号成分が生じる。
【0037】また、光ディスク照射光が光ディスク表面
上のゴミや結晶欠陥等の上を通過するときに光ディスク
からの反射光のゲインが下がるために、特にボトムエン
ベロープが変化し、不要な信号成分が生じる。更に、こ
れらの要因により光ディスクからの反射光にオフセット
成分も加わり、RF信号のピークエンベロープPEとボ
トムエンベロープBEとのエンベロープ差分値ESの変
化量は少ないが、このオフセット成分のためにRF信号
全体に直流(DC)成分が加わり、変動成分が生じる。
【0038】このような光ディスク上の傷、指紋、ゴ
ミ、結晶欠陥などにより、RF信号に生じた不要な信号
成分は、トラッキングサーボに入力されるトラッキング
エラー信号のゲインを変化させ、その結果トラッキング
サーボがトラッキングがずれたと誤判定して光ディスク
のトラック跡から光スポットが外れたり、隣のトラック
跡へ光スポットが誤って移行したりするなどの、トラッ
キングサーボの誤動作を生じさせる。
【0039】そこで、本実施例ではかかる誤動作を防止
するため、エンベロープ差分比較回路8により生成した
傷検出信号DSをトラッキング制御回路5へホールド制
御信号として供給する。傷検出信号DSのハイレベルの
期間が傷有りとして検出された区間であるため、このハ
イレベルの期間トラッキング制御回路5はトラッキング
サーボを通常の閉ループ構成から切り離して、トラッキ
ングサーボを傷が検出される直前の状態にホールドす
る。これにより、傷などの異常状態によるトラッキング
サーボの誤動作が未然に防止される。
【0040】また、本実施例によれば、図2(C)に示
した本実施例の傷検出信号DSは、従来回路の図5
(B)に示した傷検出信号DSと比べると、傷や指紋な
どによる不要信号が等しくRF信号に乗じていても、全
く異なる時間幅を持つ傷検出信号DSが得られる。この
結果、前記したように、傷や指紋などにより光ディスク
からの反射光に加わるオフセット成分のためにRF信号
全体に生じるDC変動成分が大幅に抑圧又はキャンセル
され、安定したトラッキング動作ができる。
【0041】なお、光ディスク表面に傷や指紋、更には
ゴミや結晶欠陥などが全く存在しない場合は、エンベロ
ープ差分値ESは検出レベルDLより大なる一定レベル
であり、よって傷検出信号DSはローレベル固定であ
る。
【0042】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図3は本発明の第2実施例のブロック図を示す。同
図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説
明を省略する。図3に示すように、本実施例は図1のピ
ークホールド回路9に代えてマイコンインタフェース回
路11を設けると共に、エンベロープ差分比較回路8の
出力傷検出信号DSをトラッキング制御回路5だけでな
く、フォーカス制御回路12にも供給するようにしたも
のである。
【0043】本実施例によれば、図示しないマイクロコ
ンピュータ(マイコン)からの設定信号に基づきマイコ
ンインタフェース回路11がエンベロープ差分比較回路
8へ出力する検出レベルDLが設定される。従って、本
実施例によれば、傷と判断するレベルが特定されず、使
用者の任意に設定したレベルとされるため、自由度の高
い傷検出ができる。
【0044】また、フォーカス制御回路12は図示しな
い光ディスクのトラック跡に光スポットを焦点一致させ
て結像させるためのフォーカスサーボの動作を通常通り
行わせるか動作をホールドさせる制御回路である。周知
のように、フォーカスサーボは光ディスク上の光ビーム
の焦点を受光信号から検出して得られた信号に基づきフ
ォーカスエラー信号を生成し、これにより例えば対物レ
ンズを光ディスクに対して近付けるか遠ざける制御動作
を行う閉ループ回路である。
【0045】このフォーカスサーボにおいても前記した
トラッキングサーボと同様に、RF信号の不要な信号成
分によりフォーカスエラー信号のゲインが変化し、その
結果、フォーカスがずれたと誤判定し、フォーカス外れ
などフォーカスサーボに影響を与え、誤動作を生じさせ
る。
【0046】そこで、本実施例では、エンベロープ差分
比較回路8は出力傷検出信号DSをトラッキング制御回
路5へ供給すると共にフォーカス制御回路12にも供給
し、傷検出信号DSのハイレベル期間、フォーカスサー
ボをその直前の状態にホールドさせる。これにより、
傷、指紋、ゴミ、結晶欠陥などによりRF信号に不要な
変動が生じても、またRF信号にDC変動が生じても、
その期間のフォーカス動作はその直前のフォーカス動作
が引き続き行われる結果、RF信号の不要な変動成分に
よるフォーカスサーボの誤動作を未然に防止できると共
に、安定したフォーカス動作を得ることができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
傷や指紋などによる高周波信号のピークエンベロープの
変動だけでなく、光ディスク表面のゴミや結晶欠陥によ
る高周波信号のボトムエンベロープの変動によっても変
化する差分値を検出レベルとレベル比較して傷検出信号
を生成することにより、ピークエンベロープとボトムエ
ンベロープの両者を共に勘案した、傷の有無に正確に対
応した傷検出信号を生成することができるため、この傷
検出信号により傷検出時はトラッキングサーボ回路やフ
ォーカスサーボ回路を前値ホールド状態とすることによ
り、誤動作なくトラッキングサーボ動作やフォーカスサ
ーボ動作を行わせることができる。
【0048】また、本発明によれば、上記の変動とは全
く異なる時間幅の傷検出信号を得るようにしたため、指
紋などにより光ディスクから戻ってくる光量が変化した
ために生じる高周波信号のDC変動成分を傷検出信号か
らキャンセルすることができ、よってこのDC変動成分
に影響されることなく安定にトラッキングサーボ動作や
フォーカスサーボ動作を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のブロック図である。
【図2】図1の動作説明用信号波形図である。
【図3】本発明の第2実施例のブロック図である。
【図4】従来の一例のブロック図である。
【図5】図4の要部の信号波形図である。
【符号の説明】
1 A/Dコンバータ 2 ピークエンベロープ生成回路 5 トラッキング制御回路 6 ボトムエンベロープ生成回路 7 差分検出回路 8 エンベロープ差分比較回路 9 ピークホールド回路 11 マイコンインターフェース回路 12 フォーカス制御回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクからの光を受光して得られた
    高周波信号が入力され、該高周波信号のピークエンベロ
    ープとボトムエンベロープとをそれぞれ検出して、ピー
    クエンベロープ検出信号とボトムエンベロープ検出信号
    とをそれぞれ生成出力するエンベロープ検出信号生成手
    段と、 該エンベロープ検出信号生成手段により得られたピーク
    エンベロープ検出信号とボトムエンベロープ検出信号と
    の差分値を得る差分値検出手段と、 該差分値検出手段よりの差分値と特定の検出レベルとを
    レベル比較して傷検出信号を生成する比較手段とを有す
    ることを特徴とする光ディスク装置における傷検出回
    路。
  2. 【請求項2】 前記特定の検出レベルは、前記差分値検
    出手段により得られた差分値の所定比率倍のレベルであ
    ることを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置にお
    ける傷検出回路。
  3. 【請求項3】 前記特定の検出レベルは、前記差分値検
    出手段により得られた差分値に無関係に任意に設定され
    たレベルであることを特徴とする請求項1記載の光ディ
    スク装置における傷検出回路。
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