JPH089611Y2 - 電子装置及び電磁流量計 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はケースに備えた窓ガラスとこの窓ガラスの内
側に配設した液晶表示器を有する電磁流量計等の電子装
置の改良に関する。

〔従来の技術〕

電磁流量計のように液晶表示器を有する電子装置は、
液晶表示器と他の電子部品をプリント配線基板に実装し
てケース内に配設し、液晶表示器に表示される文字や記
号をケースに備えた窓ガラスを透過して視認する構造に
なっている。

〔考案が解決しようとする課題〕

本考案は、このような、ケースに備えた窓ガラスとこ
の窓ガラスを通して視認する液晶表示器を有する電磁流
量計等の電子装置の小形化とコストダウンを実現するの
が目的である。

〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するために本考案の電子装置におい
て、窓ガラス（２）の内面に薄膜等による配線（３）を
形成すると共に液晶表示器（４）及び電子部品（５）を
実装した。

〔作用〕

窓ガラス自体がプリント配線基板として活用されるた
め、従来のプリント配線基板が不要となる。

また、液晶表示器が窓ガラスの内面に実装されるた
め、表示が見易くなる。

〔実施例〕

第１図は電磁流量形の実施例で、１はケース、２は窓
ガラス、３は蒸着により窓ガラス２の下面に形成した配
線、４と５はそれぞれ液晶とその他の電子部品で図示の
ように窓ガラス２の下面に表面実装技術で実装されてい
る。６は被計測流体を流す管、７はコーンで磁束発生手
段８を備えている。流体は管６とコーン７の間の環状断
面の通路９を紙面に直角に流れる。10は管６の直径上に
設けた電極に誘起した電圧を窓ガラス２の下面の電子回
路に接続するリード線、11は電子回路から磁束発生手段
８のコイルに励磁電流を供給するリード線である。12は
窓ガラス２の外面（上面）に印刷した不透明の膜で、液
晶表示器４の表示を視認するための透視部13を除いた前
記外面に施してある。この不透明膜12は配線13とか電子
部品４等が窓ガラス２を通して見えないように隠して、
見栄えを良くする働きをする。

第２図の実施例では不透明な膜３を窓ガラス２と配線
３との間に施したものである。

〔考案の効果〕

本考案は窓ガラスの内面に配線を形成すると共に液晶
表示器と他の電子部品を実装したので、従来のプリント
配線基板の役目を窓ガラスに負担させることができ、部
品点数の節減、小形化、コストダウンが実現でき、電磁
流量形等の電子装置に有効である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例で、第１図は電磁流量計の要部断
面、第２図は異なる実施例の要部断面である。 １……ケース、２……窓ガラス、３……配線、４……液
晶表示器、５……他の電子部品、12……膜、13……透視
部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ケースに備えた窓ガラスとこの窓ガラスの
   内側に配設した液晶表示器を有する電磁流量計におい
   て、窓ガラス（２）の内面に薄膜等による配線（３）を
   形成する共に液晶表示器（４）及び他の電子部品（５）
   を実装したことを特徴とする電磁流量計。
2. 【請求項２】窓ガラス（２）の外面又は内面に、液晶表
   示器（４）の表示を視認するための誘視部（13）を除い
   て不透明の膜（12）を施した請求項１記載の電子装置又
   は請求項２記載の電磁流量計。
3. 【請求項３】膜（12）が窓ガラス（２）の内面と前記配
   線（３）との間に施された絶縁性の膜であることを特徴
   とする請求項３記載の電子装置又は電磁流量計。