JPH0895034A - カラー液晶表示装置 - Google Patents
カラー液晶表示装置Info
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- JPH0895034A JPH0895034A JP6226715A JP22671594A JPH0895034A JP H0895034 A JPH0895034 A JP H0895034A JP 6226715 A JP6226715 A JP 6226715A JP 22671594 A JP22671594 A JP 22671594A JP H0895034 A JPH0895034 A JP H0895034A
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Abstract
および色味変化等の画質の劣化のない、ツイステッドネ
マティック液晶を用いる、フルカラーの液晶表示装置を
提供する。 【構成】 カラーフイルター、ツイステッドネマティッ
ク型液晶セル、二枚の偏光板、およびあらゆる方向に対
し、レタデーションの絶対値がゼロでない最小値を持
ち、その方向が法線方向から5゜〜50゜傾斜している
位相差板、を有する事を特徴とするカラー液晶表示装
置。
Description
ラー液晶表示装置、特にツイステッドネマチック型の液
晶セルを用いたカラー液晶表示装置に関する。
れ角が90゜以上の液晶を介して、対向するストライプ
状の複数の電極を、互いに交差するように配置させ、こ
れらの交差する部分で画素を形成する、単純マトリクス
型と、液晶分子の配列のねじれ角が90゜で、薄層トラ
ンジスターあるいはダイオードを用いる三端子方式、あ
るいは二端子方式の非線形能動素子を有する画素電極
と、この画素電極と対向電極とで画素を形成するアクテ
ィブマトリクス型が提案されている。これらの液晶表示
装置のうち、ワードプロセッサ、パソコン、あるいはT
Vモニター等の表示装置は、主流であるCRTから、薄
型軽量、低消費電力という大きな利点を持っ液晶表示装
置のうち、高画質で応答速度の速いアクティブマトリク
ス型に変換されつつある。
はねじれ角が90゜のネマティック液晶を用いたツイス
テッドネマチック型(以下、TNと呼ぶ)液晶セルを用
いるものであり、非線形素子として、三端子方式の薄層
トランジスターを使用するTFT−LCDと、二端子方
式のMIM素子を使用するMIMーLCDとが、現在主
流となっている。
くとも、各画素ごとに駆動用のTFT、あるいはMIN
素子を備えたTN液晶セルと、透過軸が液晶セルの光入
射側の基板のラビング方向と直交または平行するように
配置された偏光子、および透過軸が液晶セルの光出射側
の基板のラビング方向と平行または直交するように配置
された検光子とから構成されており、応答速度が速く
(数十ミリ秒)、高い表示コントラストを示すことから
他の方式と比較しても、最も有力な方式である。しか
し、これらの液晶表示装置は、ねじれ角が90゜のネマ
ティック液晶を用いているため、表示方式の原理上、視
角によりコントラストが低下するという大きな問題点が
あった。
特開平4−258923号公報などに見られるように、
一対の偏光板とTN型液晶セルの間に、位相差板を配置
することによって視野角を拡大しようとする方法が提案
されている。上記特許公報で提案された位相差板は、液
晶セルに対して、垂直な方向の位相差はほぼゼロのもの
であり、真正面からは何ら光学的な作用を及ぼさない
が、傾けたときに位相差が発現し、液晶セルで発現する
位相差を補償するものである。しかし、この方法では視
野角、とくに、画面法線方向から上下方向または左右方
向に傾けたときのコントラストの低下を改良できず、C
RTの代替としては、全く対応できないのが現状であ
る。
66809号公報では、光学軸が傾いたカイラルネマチ
ック液晶を含む液晶セルを位相差板として用い、視野角
を改良しようとしているが、2層液晶方式となりコスト
が高く、非常に重たいものとなっている。
発明者らによる特開平6ー214116号公報におい
て、光学的に負の一軸性を示し、その光軸が傾斜してい
る位相差板を用いることにより、TN型LCDの視角特
性を改良する方法が提案されている。この方法によれば
視野角は従来のものと比べ、改善はされるが、それでも
CRT代替を検討するほどの広い視野角は実現困難であ
った。
21号明細書において、光学的に負の一軸性でその光軸
がフイルムの法線方向から傾斜している光学異方素子、
および光学的に負の一軸性でその光軸がフイルムの法線
方向にある光学異方素子の特性をあわせ持つ位相差板に
より、TN型LCDの視角特性が著しく改善される事を
見いだした。
るコントラストから見た視角改良効果を確認しただけで
あり、フルカラーで階調表示を行うカラー液晶表示装置
の視角改良については、何等言及されていなかった。
による、コントラスト低下、階調反転、および色味変化
等の画質の劣化が改良された、ツイステッドネマティッ
ク液晶を用いるフルカラーの液晶表示装置を提供する事
である。
なくとも、カラーフイルター、画素電極、およびネマテ
ィック液晶を有し、ツイスト角がほぼ90゜のツイステ
ッドネマティック型液晶セル、この液晶セルの両側に配
置された2枚の偏光板、および液晶セルと偏光板との間
に配置された少なくとも一枚の位相差板、を有するカラ
ー液晶表示装置において、該位相差板はあらゆる方向に
対し、レタデーションの絶対値がゼロでない極小値をも
ち、その方向が該位相差板の法線方向から5゜〜50゜
傾斜している事を特徴とするカラー液晶表示装置。 (2) ツイスト角が70°〜100°で、プレチルト
角が5°以下である事を特徴とする(1)に記載のカラ
ー液晶表示装置。 (3) ツイステッドネマティック型液晶セルの屈折率
異方性Δnと、液晶セルにおける液晶層の厚みdとの積
Δndの値が、0.3μm〜1.0μmの範囲にある事を
特徴とする(1)または(2)に記載のカラー液晶表示
装置。 (4) 液晶セルが、非線形能動素子を持つ画素電極と
対向電極とを有することを特徴とする(1)に記載のカ
ラー液晶表示装置。 (5) 非線形能動素子としてTFTまたはMIM素子
を持つ画素電極と対向電極とを有することを特徴とする
(4)に記載のカラーTFTまたはMIM液晶表示装
置。 (6) 2枚の偏光板の吸収軸がほぼ直交し、ノーマリ
ーホワイトモードで駆動されることを特徴とする(1)
に記載のカラー液晶表示装置。 (7) 2枚の偏光板の吸収軸がほぼ平行で、ノーマリ
ーブラックモードで駆動されることを特徴とする(1)
に記載のカラー液晶表示装置。 (8) 位相差板が少なくとも支持体と、配向した円盤
状化合物を含み光学的に負の一軸性でその光軸がフイル
ムの法線方向から5゜〜50゜傾斜している光学異方性
層を有する事を特徴とする(1)、(4)または(5)
に記載のカラー液晶表示装置、によって達成された。
角が改良された事については以下のように推定してい
る。例えば、本発明のカラー液晶表示装置において、偏
光子と検光子の透過軸がほぼ直交しているノーマリーホ
ワイトのモードでは、黒表示部は液晶に電圧が印加され
ている状態であり、視角を大きくする事に伴って、この
黒表示部からの光の透過率が著しく増大し、コントラス
トの急激な低下を招いている。この時TN型液晶セル内
部の液晶分子の配列は、近似的に光学軸がセルの法線方
向から傾いたものと、法線方向を向いたものとの混合と
見なす事が出来る。
学異方体と見なせるのであれば、それによる複屈折を補
償するためには、同じように、セルの法線方向から傾い
た負の一軸性光学異方体と、法線方向を向いた負の一軸
性光学異方体とを用いる事が必要である。本発明におけ
る位相差板は、光学的に負の一軸性でその光軸がフイル
ムの法線方向から5゜から50゜傾斜している光学異方
素子と、光学的に負の一軸性でその光軸がフイルムの法
線方向にある光学異方素子とを組み合わせたものであ
る。これにより、ねじれ角が90゜のネマティック液晶
を用いている事による表示方式の原理上、視角により画
質が低下するという本質的な問題が解決され、視角によ
るコントラスト低下ばかりでなく、階調の反転、さらに
は色味変化等の問題点が改良された。
ーフィルターとしては、例えば小林駿介編著「カラー液
晶デスプレイ」産業図書、172頁〜173頁、237
頁〜251頁、あるいは日経マイクロデバイス編「フラ
ットパネル・ディスプレイ1994」日経BP社、21
6頁等に記載のあるゼラチンやカゼイン、PVA等の基
質に重クロム酸塩を加えて感光性を付与し、フォトリソ
グラッフィー法によってパターンニングした後、染色し
て得られる染色フイルター、印刷フイルター、電着フイ
ルター、あるいは顔料分散フイルター等が好ましい。但
しこれ以外にも、色純度、寸法精度、さらには耐熱性の
高いものであれば方式にこだわらず、使用する事が出来
る。
液晶としては、例えば日本学術振興会第142委員会編
「液晶デバイスハンドブック」日刊工業新聞社、107
頁〜213頁記載のネマティック液晶が好ましい。この
液晶分子の長軸は、液晶セルの上下基板間でほぼ90°
ツイスト配向したものであり、入射した直線偏光は印加
電界がない場合、液晶セルの旋光性によって、90°偏
光方向を変えて液晶セルから出射する事になる。しきい
値以上の十分高い電界を印加した時には、液晶分子の長
軸が電界方向に向きを変え、電極面に垂直にならび、旋
光性は殆ど消失する。したがって、この旋光の効果を十
分に発揮させるためには、ツイスト角は70°〜100
°が好ましく、80°〜90°がさらに好ましい。
ィスクリネーション)を少なくするため、液晶分子にあ
らかじめプレチルト角を与えておく事が好ましい。プレ
チルト角は5°以下が好ましく、さらに2°〜4°が好
ましい。このツイスト角、プレチルト角については、岡
野光治、小林駿介共編「液晶応用編」培風館、16頁〜
28頁に記載されている。
晶セルにおける液晶層の厚みdとの積Δndの値は、例
えば日本学術振興会第142委員会編「液晶デバイスハ
ンドブック」日刊工業新聞社、329頁〜337頁に記
載されているように、dが大きくなればコントラストは
改良されるものの、応答速度が遅く、また視野角も悪く
なるため、0.3μm〜1.0μmの範囲が好ましく、
0.3μm〜0.6μmの範囲がより好ましい。
信号は、例えば日本学術振興会第142委員会編「液晶
デバイスハンドブック」日刊工業新聞社、387頁〜4
65頁、あるいは岡野光治、小林駿介共編「液晶 応用
編」培風館、85頁〜105頁等に記載されている様
に、5Hz〜100Hzの交流で、電圧は20V以下、
好ましくは8V以下である。たとえばノーマリーホワイ
トモードでは、印加電圧が0〜1.5Vで明表示、1.
5V〜3.0Vで中間調表示、3.0V以上で暗表示を
行っている場合が多い。
しく説明する。本発明の位相差板を構成している、光学
的に負の一軸性で、その光軸がフイルムの法線方向から
5゜から50゜傾斜している光学異方素子は、光透過率
が80%以上であるとともに、フイルム面内の主屈折率
をnx’、ny’、厚み方向の屈折率をnz’、厚さを
d’とした時、三軸の主屈折率の関係が nz’<n
y’=nx’ を満たし、式 {(nx’+ny’)/
2−nz’}×d’ で表されるレタデーションが50
nmから400nmである事が好ましい。但し、n
x’、ny’の値は厳密に等しい必要はなく、ほぼ等し
ければ十分である。具体的には、以下の範囲であれば問
題はない。 |nx’−ny’|/|nx’−nz’|≦0.2 また光軸がフイルムの法線方向となす角については、5
゜から50゜である事がさらに好ましい。この光学異方
素子を作成する方法としては、特願平6ー126521
号明細書に記載されている様に、円盤状化合物を斜めに
配向する、フイルムの両面にせん断力をかけて歪を付与
する、あるいはアゾベンゼン等の光異性化化合物に偏光
を照射する等が挙げられる。以下にその作成方法につい
て説明する。
円盤状化合物を含む態様が好ましい。本発明の円盤状化
合物とは、例えば、C.Destradeらの研究報
告、Mol.Cryst.71巻、111頁(1981
年)に記載されている、ベンゼン誘導体や、B.Koh
neらの研究報告、Angew.Chem.96巻、7
0頁(1984年)に記載されたシクロヘキサン誘導体
及びJ.M.Lehnらの研究報告、J.Chem.C
ommun.,1794頁(1985年)、J.Zha
ngらの研究報告、J.Am.Chem.Soc.11
6巻、2655頁(1994年)に記載されているアザ
クラウン系やフェニルアセチレン系マクロサイクルなど
が挙げられ、一般的にこれらを分子中心の母核とし、直
鎖のアルキル基やアルコキシ基、置換ベンゾイルオキシ
基等がその直鎖として放射状に置換された構造であり、
液晶性を示し、一般的にディスコティック液晶と呼ばれ
るものが含まれる。ただし、分子自身が負の一軸性を有
し、一定の配向を付与できるものであれば上記記載に限
定されるものではない。また、本発明において、円盤状
化合物から形成したとは、最終的にできた物が前記化合
物である必要はなく、例えば、前記低分子ディスコティ
ック液晶が熱、光等で反応する基を有しており、結果的
に熱、光等で反応により重合または架橋し、高分子量化
し液晶性を失ったものも含まれるものとする。
は、下記に列挙する様なディスコティック液晶、および
他の低分子化合物やポリマーとの反応により、もはや液
晶性を示さなくなったディスコティック液晶の反応生成
物等のように、分子自身が光学的に負の一軸性を有する
化合物全般を意味する。
ィック液晶の場合、これらを含む層を、光学的に負の一
軸でかつ光軸がフイルムの法線方向から5゜から50゜
傾斜させて配向させるためには、下記の処理が必要にな
る。具体的には、ラビング処理した有機配向膜あるいは
無機配向膜の形成された基板にディスコティック液晶を
塗布し、その後液晶相、より好ましくはディスコネマテ
ィック相形成温度まで昇温することである。これにより
該液晶は斜め配向をし、その後の冷却により配向を保っ
たまま、常温では固体状態をとる。また、ディスコティ
ックネマティック液晶相形成温度はディスコティック液
晶に固有のものであるが、異なるものを二種以上混合す
る事により、任意に調整する事ができる。本発明に用い
るディスコティック液晶のディスコティックネマティッ
ク液晶相−固相転移温度としては、好ましくは70℃以
上300℃以下、特に好ましくは70℃以上170℃以
下である。
しては、ポリイミド、ポリスチレン誘導体など、また水
溶性のものとしては、ゼラチン、ポリビニルアルコー
ル、カルボキシメチルセルロースなどが挙げられる。
これらは全てラビング処理を施すことにより、ディスコ
ティック液晶を斜めに配向させることができる。中でも
アルキル変性のポリビニルアルコールは特に好ましく、
ディスコティック液晶を均一に配向させる能力に優れて
いることを本発明者らは発見した。これは配向膜表面の
アルキル鎖とディスコティック液晶のアルキル側鎖との
強い相互作用のためと推察している。上記アルキル変性
ポリビニルアルコールは、下記に列記するような末端に
アルキル基を有するものであり、けん化度80%以上、
重合度200以上が好ましい。また、側鎖にアルキル基
を有するポリビニルアルコールも有効に用いることがで
きる。市販品として、クラレ製 MP103、MP20
3、R1130などが入手可能である。
ているポリイミド膜も有機配向膜として好ましく、これ
はポリアミック酸(例えば、日立化成製 LQ/LXシ
リーズ、日産化学製 SEシリーズ等)を基板面に塗布
し100〜300℃で0.5〜1時間焼成の後ラビング
する事により得られる。
配向処理工程として広く普及しているものと同一な工程
であり、配向膜の表面を紙やガーゼ,フェルト,ラバ
ー、或いはナイロン,ポリエステル繊維などを用いて一
定方向にこすることにより配向を得る方法である。一般
的には長さと太さが均一な繊維を平均的に植毛した布な
どを用いて数回程度ラビングを行う。
SiOを代表としTiO2、MgF2、ZnO2等の金属
酸化物やフッ化物、Au,Al等の金属が挙げられる。
尚、金属酸化物は高誘電率のものであれば斜方蒸着物質
として用いることができ、上記に限定されるものではな
い。蒸着膜の形成には基盤固定型の方法とフィルムへの
連続蒸着型の方法の両者が使え、蒸着物質としてSiO
を例にとると蒸着角度αが約65〜88゜において、デ
ィスコティック液晶はその光学軸が蒸着粒子カラムの方
向とおよそ直交する方向に均一配向する。
コティック液晶分子の配向方向を決定する作用がある
が、ディスコティック液晶の配向性は配向膜に依存する
ためその組合わせを最適化する必要がある。また均一配
向をしたディスコティック液晶分子はフイルムの法線と
ある角度をもって配向するが、傾斜角は配向膜によって
はあまり変化せず、ディスコティック液晶分子固有の値
をとることが多い。ディスコティック液晶を二種以上あ
るいはディスコティック液晶に似た化合物を混合すると
その混合比により傾斜角を調整する事ができる。従っ
て、斜め配向の傾斜角制御にはディスコティック液晶を
選択する、或いは混合するなどの方法がより有効であ
る。
せる別の方法として、磁場配向や電場配向が挙げられ
る。この場合には、ディスコティック液晶を塗布した基
板を加熱しながら、所望の角度で磁場、あるいは電場を
かける事が必要となる。このようにして得られる円盤状
化合物の斜め配向が、高温、高湿下でも維持できるよう
にするためには、あらかじめ円盤状化合物に、重合性不
飽和基、エポキシ基、水酸基、アミノ基、カルボキシル
基等の官能基を持たせ、熱、あるいは光重合開始剤によ
る、重合性不飽和基のラジカル重合、あるいは光酸発生
剤によるエポキシ基の開環重合、多価イソシアナート、
多価エポキシ化合物による架橋反応等によって、円盤状
化合物自身を架橋する事が好ましい。この時同様の官能
基を有する別の化合物を含有させてもかまわない。
少なくとも透明フイルムの両面にせん断力を加える工程
を経る事よっても得られる。具体的には、周速が異なる
2つのロ−ル間に、熱可塑性樹脂からなり、光透過性を
有するフイルムを挟み、該フイルムにせん断力を付与す
ることによって、得る事が出来る。ここで使用される熱
可塑性樹脂としては、光の透過率が70%、より好まし
くは85%であれば、全く問題なく、特に他の制約はな
い。具体的には、ポリカ−ボネ−ト、ポリアリレ−ト、
ポリスルホン、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリエチ
レンナフタレ−ト、ポリエ−テルスルホン、ポリフェニ
レンスルフィド、ポリフェニレンオキサイド、ポリアリ
ルスルホン、ポリビニルアルコ−ル、ポリアミド、ポリ
イミド、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、セルロ−ス
系重合体、ポリアクリロニトリル、ポリスチレン、二元
系、三元系各種重合体、グラフト共重合体、ブレンド物
等が好適に利用される。
は、光異性化物質に偏光を照射する事によっても得る事
が出来る。ここで光異性化物質とは、光により立体異性
化または構造異性化を起こすものであり、好ましくは、
さらに別の波長の光または熱によってその逆異性化を起
こすものである。これらの化合物として一般的には、構
造変化と共に可視域での色調変化を伴うものは、フォト
クロミック化合物としてよく知られているものが多く、
アゾベンゼン化合物、ベンズアルドキシム化合物、アゾ
メチン化合物、フルギド化合物、ジアリ−ルエテン化合
物、ケイ皮酸系化合物、レチナ−ル系化合物、ヘミチオ
インジゴ化合物等が挙げられる。
の一軸性でその光軸がフイルムの法線方向にある光学異
方素子としては、光透過率が80%以上であると同時
に、フイルム面内の主屈折率をnx、ny、厚み方向の
主屈折率をnz、フイルムの厚みをdとしたとき、三軸
の主屈折率の関係が nz<ny=nx を満足し、式
{(nx+ny)/2ーnz}×d で表されるレタデ
ーションが20nmから400nmである事が好まし
い。但し、nxとnyの値は厳密に等しい必要はなく、
ほぼ等しければ十分である。具体的には、|nxーny
|/|nx−nz|≦0.2 であれば実用上問題はな
い。 |nxーny|×d で表される正面レタデーシ
ョンは、50nm以下である事が好ましく、20nm以
下である事がさらに好ましい。
オン)、ARTON(日本合成ゴム)、フジタック(富
士写真フイルム)などの商品名で売られている固有複屈
折率が小さい素材、あるいは、ポリカーボネート、ポリ
アリレート、ポリスルフォン、ポリエーテルスルフォン
などの固有複屈折率が大きい素材を、溶液流延、溶融押
し出し等によって製膜し、それをさらに縦、横方向に延
伸することによって作成する事が出来る。
する。 実施例1 ゼラチン薄膜(0.1μm)を塗設したトリアセチルセ
ルロースの100μm厚フィルム(富士写真フイルム
(株)製)上に長鎖アルキル変性ポバール(MP203
:商品名 クラレ製)を塗布し、40℃温風にて乾燥
させた後、ラビング処理を行い配向膜を形成した。面内
の主屈折率をnx’、ny’、厚さ方向の屈折率をn
z’、厚さをd’とした時、トリアセチルセルロースフ
ィルムは、|nx’−ny’|×d’=3nm、{(n
x’+ny’)/2−nz’}×d’=70nmであり、
ほぼ負の一軸性であり、光軸がほぼフイルム法線方向に
あった。
ク液晶TE−8(m=4)0.4g、トリメチロール
プロパントリアクリレート 0.04g、イルガキュア
ー907 0.004gを1.6gのメチルエチルケト
ンに溶解した塗布液を、スピンコーターで塗布(回転数
150rpm/2分)し、金属の枠に貼りつけて145
℃の高温槽中で5分間加熱し、ディスコティック液晶を
配向させた後、145℃のまま高圧水銀灯を用いて1分
間UV照射し、室温まで放冷して、円盤状化合物を含む
層を有する本発明の位相差板Aを作成した。この円盤状
化合物を含む層の厚みは、およそ2.3μmであり、こ
の層の主屈折率を小さい順にn1、n2、n3としたと
き、n1<n2=n3の関係を有しており、負の一軸性
であった。また、光軸はフィルム法線方向から30°傾
斜していた。層の厚みをdとしたとき、(n2−n1)
・d=150nmであった。
のあらゆる方向からのΔn・dを島津製作所製エリプソ
メーター(AEP−100)で測定したところ、フィル
ム法線方向から21°傾斜した方向から測定したときに
Δn・dの絶対値が最小となり、最小値は17nmであ
った。また、Δn・dの絶対値が最小となる方向をフィ
ルム面に正射影した方向と、ディスコティック液晶層の
光軸をフィルム面に正射影した方向は一致していた。
の偏光板を剥がし、液晶セルを挟むようにして、実施例
1で用いた位相差板2枚を装着した。その後、一番外側
に全体を挟むようにして、偏光板2枚を互いに直交する
ように貼り付け、本発明のカラー液晶表示装置を作成し
た。この装置について、白表示、黒表示を行い、全方位
でのコントラスト比測定を行った。その結果を図1に示
す。
の偏光板を剥がし、実施例2で用いたのと同じ偏光板2
枚を、液晶セルを挟むようにして、互いに直交するよう
に貼り付けた。このLCDについて、白表示、黒表示を
行い、全方位でのコントラスト比測定を行った。その結
果を図2に示す。
は、比較例1に比べて、白黒表示におけるコントラスト
から見た視角が大幅に改善されていることがわかる。ま
た比較例1のカラー液晶表示装置にビデオ信号を入力し
フルカラーの画像を出すと、比較例1では、上から見る
と画像が白っぽく、全体に黄色味を帯びており、下から
みると黒表示部がすぐに反転する。左右から見ると黒表
示部での反転はないが、全体にコントラストが低下し
て、黄色味を帯びており、視角による画質の低下は著し
い。実施例1のカラー液晶表示装置では、下から見た場
合、視角を大きくしたときに黒表示部での反転がみられ
たが、上、左右から見た場合は、黒表示部での反転は見
られず、また画像の黄変も僅かであり、視角による画質
の低下は、少なかった。
るカラー液晶表示装置、特にTFTの様な非線形能動素
子を有する液晶表示装置の視角特性が改善され、視認性
にすぐれる高品位の液晶表示装置を提供することができ
る。また、本発明をMIMなどの3端子素子、TFDな
どの2端子素子を用いたアクティブマトリクス液晶表示
素子に応用しても優れた効果が得られることは言うまで
もない。
ある。
ある。
Claims (8)
- 【請求項1】 少なくとも、カラーフイルター、画素電
極、およびネマティック液晶を有し、ツイスト角がほぼ
90゜のツイステッドネマティック型液晶セル、この液
晶セルの両側に配置された2枚の偏光板、および液晶セ
ルと偏光板との間に配置された少なくとも一枚の位相差
板、を有するカラー液晶表示装置において、該位相差板
はあらゆる方向に対し、レタデーションの絶対値がゼロ
でない極小値をもち、その方向が該位相差板の法線方向
から5゜〜50゜傾斜している事を特徴とするカラー液
晶表示装置。 - 【請求項2】 ツイスト角が70°〜100°で、プレ
チルト角が5°以下である事を特徴とする請求項1に記
載のカラー液晶表示装置。 - 【請求項3】 ツイステッドネマティック型液晶セルの
屈折率異方性Δnと、液晶セルにおける液晶層の厚みd
との積Δndの値が、0.3μm〜1.0μmの範囲にあ
る事を特徴とする請求項1または2に記載のカラー液晶
表示装置。 - 【請求項4】 液晶セルが、非線形能動素子を持つ画素
電極と対向電極とを有することを特徴とする請求項1に
記載のカラー液晶表示装置。 - 【請求項5】 非線形能動素子としてTFTまたはMI
M素子を持つ画素電極と対向電極とを有することを特徴
とする請求項4に記載のカラーTFTまたはMIM液晶
表示装置。 - 【請求項6】 2枚の偏光板の吸収軸がほぼ直交し、ノ
ーマリーホワイトモードで駆動されることを特徴とする
請求項1に記載のカラー液晶表示装置。 - 【請求項7】 2枚の偏光板の吸収軸がほぼ平行で、ノ
ーマリーブラックモードで駆動されることを特徴とする
請求項1に記載のカラー液晶表示装置。 - 【請求項8】 位相差板が少なくとも支持体と、配向し
た円盤状化合物を含み光学的に負の一軸性でその光軸が
フイルムの法線方向から5゜〜50゜傾斜している光学
異方性層を有する事を特徴とする請求項1、4または5
に記載のカラー液晶表示装置。
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---|---|---|---|
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DE19519928A DE19519928B4 (de) | 1994-05-31 | 1995-05-31 | Optische Kompensationsfolie und Flüssigkristall-Anzeigeeinheit |
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JP6226715A JP2706902B2 (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | カラー液晶表示装置 |
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JPH0895034A true JPH0895034A (ja) | 1996-04-12 |
JP2706902B2 JP2706902B2 (ja) | 1998-01-28 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6912034B2 (en) | 2001-08-22 | 2005-06-28 | Advanced Display, Inc. | Liquid crystal display device with light shielding film at boundary portion |
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-
1994
- 1994-09-21 JP JP6226715A patent/JP2706902B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2706902B2 (ja) | 1998-01-28 |
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