JPH0894976A

JPH0894976A - 縁なし枠眼鏡

Info

Publication number: JPH0894976A
Application number: JP25756794A
Authority: JP
Inventors: Minoru Kigami; 實木上
Original assignee: I UTSUDO KK; Utsudo Kk I
Current assignee: I UTSUDO KK; Utsudo Kk I
Priority date: 1994-09-27
Filing date: 1994-09-27
Publication date: 1996-04-12

Abstract

(57)【要約】【目的】レンズを挿通する固定ネジでレンズをブリッ
ジ及び智に固定することなく、レンズをブリッジ及び智
に固定する。【構成】ブリッジの両端及び智に前後一対のレンズ止
め部を設けたレンズ挟持部を設け、各レンズ挟持部にレ
ンズ８、8aを挟着固定したことにより、従来の様にレン
ズ８、8aに挿通する固定ネジでブリッジ及び智を固定す
る必要がなく、使用時にブリッジ及びテンプルに繋がる
智に外力が生じても、レンズ８、8aにおけるブリッジの
両端及び智の固定部位からレンズ８、8aが簡単に破損し
ない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は固定ネジをレンズに挿通
することなく、レンズをブリッジ及びテンプルに繋がる
智に固定する様にした縁なし枠眼鏡に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、縁なし枠眼鏡（mount for rimles
s spectacles）は、ブリッジ及びテンプルに丁番で連結
される智を直接レンズにネジ止めして固定しており、そ
のためレンズにはネジ挿通孔が設けられ、使用時にブリ
ッジ及びテンプルに繋がる智にかかる応力がレンズとこ
れらを連結している固定ネジに集中し易く、ちょっとし
た衝撃等の外力によってネジ挿通孔からレンズ内部に亀
裂が入ったり、レンズが割れたりして、最悪時にはレン
ズの破損により目や顔に損傷を受ける結果となり、他の
枠付き眼鏡に比して慎重な取扱いが必要であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明はレンズを挿通
する固定ネジでレンズをブリッジ及び智に固定すること
なく、レンズをブリッジ及び智に挟着固定し、使用時に
おける衝撃等の外力により簡単にレンズが割れない様に
した縁なし枠眼鏡を提供せんとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術に
基づく、レンズを挿通する固定ネジの部分からレンズが
簡単に破損する課題に鑑み、ブリッジの両端及び智に前
後一対のレンズ止め部を設けたレンズ挟持部を設け、各
レンズ挟持部にレンズを挟着固定したことにより、従来
の様にレンズに挿通する固定ネジでブリッジ及び智を固
定する必要がなく、使用時にブリッジ及びテンプルに繋
がる智に外力が生じても、レンズにおけるブリッジの両
端及び智の固定部位からレンズが簡単に破損しない様に
して、上記欠点を解決せんとしたものである。

【０００５】又、ブリッジに設けた各レンズ止め部の基
部に相互に嵌合する凸部及び凹部を設けたり、又智に設
けたレンズ止め部は、その一方の基部を固設すると共
に、他方の基部を智に前後動自在に装着することによ
り、レンズ止め部の基部の接合固定におけるネジ止め等
細かな作業を簡易と成す様にした。

【０００６】

【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
すると、１は本発明に係る縁なし枠眼鏡であり、ブリッ
ジ２の両端及びテンプル３、3aに丁番４、4aで連結され
る智５、5aにレンズ挟持部６、6a、７、7aを設け、該レ
ンズ挟持部６、6a、７、7aにレンズ８、8aを挟着固定し
ている。

【０００７】ブリッジ２に設けたレンズ挟持部６、6a
は、レンズ８、8aを挟持する前後一対のレンズ止め部
９、9a、10、10a を設けて成り、前方のレンズ止め部
９、9aはブリッジ２の両端に延出形成し、又後方のレン
ズ止め部10、10a はブリッジ２と別途形成された一対の
レンズ押さえ片11、11a に設けている。

【０００８】ブリッジ２に設けたレンズ止め部９、9a
は、レンズ８、8aとの接触面を略凹面状に形成し、又レ
ンズ止め部９、9aの基部12、12a にはブリッジ２前面側
よりネジ孔13、13a を貫通形成したネジ孔部14、14a を
設けている。

【０００９】又、レンズ押さえ片11、11a に設けたレン
ズ止め部10、10a は、その基部15、15a にネジ孔16、16
a を貫通形成したネジ孔部17、17a を設け、基部15、15
a の左側又は右側よりレンズ止め部10、10a を突出形成
し、該レンズ止め部10、10aのレンズ８、8aとの接触面
を略凸面状に形成している。

【００１０】そして、ブリッジ２に設けたレンズ止め部
９、9aとレンズ押さえ片11、11a のレンズ止め部10、10
a 間にレンズ８、8aの連結部位を挟持して、レンズ止め
部９、9a、10、10a の基部12、12a 、15、15a に設けた
ネジ孔13、13a 、16、16a にネジ18、18a を螺入するこ
とにより、基部12、12a 、15、15a を接合固定し、ブリ
ッジ２の両端にレンズ８、8aを挟着固定している。

【００１１】又、各レンズ止め部９、9a、10、10a の基
部12、12a 、15、15a に設けたネジ孔部14、14a 、17、
17a は、基部12、12a 、15、15a の接合側を相互に嵌合
する様に凹状又は凸状に形成し、かかる凸部19、19a 及
び凹部20、20a をブリッジ２とレンズ押さえ片11、11a
の接合時の位置決めと成している。

【００１２】尚、ブリッジ２には図示しない鼻当て部を
下方へ突出する様に設けている。

【００１３】又、智５、5aに設けたレンズ挟持部７、7a
は、レンズ８を挟持する前後一対のレンズ止め部21、21
a 、22、22a を設けて成り、前方のレンズ止め部21、21
a は智５、5aの先端に鉤状に突出形成し、該レンズ止め
部21、21a の後方には、智５、5aに前後動自在に装着し
たレンズ押さえ片23、23a を設け、該レンズ押さえ片2
3、23a に後方のレンズ止め部22、22a を突出形成して
いる。

【００１４】24は智５、5aの内側面において、その軸線
方向に設けたアリ溝であり、該アリ溝24にはレンズ押さ
え片23、23a に突出形成した略鳩尾形状の凸部25を摺動
自在に装着し、後方のレンズ止め部22、22a を前後動自
在と成している。

【００１５】26は前方のレンズ止め部21、21a の基部27
に設けたネジ孔であり、該ネジ孔26は智５、5aの先端側
から後端へ貫通形成して成り、又レンズ止め部22、22a
の基部28には、ネジ孔29を有底状に穿設形成し、前方の
レンズ止め部21、21a と後方のレンズ止め部22、22a 間
にレンズ８の連結部位を挟持して、レンズ止め部21、21
a 、22、22a の基部27、28に設けたネジ孔26、29にネジ
30を螺入することにより、基部27、28を接合固定し、智
５、5aにレンズ８を挟着固定している。

【００１６】又、智５、5aに固設した前方のレンズ止め
部21、21a に対し、後方のレンズ止め部22、22a を前後
動自在と成す構成にあっては、前段で示した手段に限ら
ず、図５に示す様に、智５、5aの内側面において、その
軸線方向に断面逆台形状のレール31を突設し、該レール
31にはレンズ押さえ片23、23a に設けたアリ溝32を摺動
自在に装着し、レンズ止め部22、22a を前後動自在と成
しても良い。

【００１７】又、前述した智５、5aの構成にあっては、
前方のレンズ止め部21、21a を智５、5aに固設し、後方
のレンズ止め部22、22a を前後動自在と成したものを示
したが、かかる方式に限定されることなく、図６乃至図
８に示す様に、後方のレンズ止め部22、22a を智５、5a
に固設し、これに対し前方のレンズ止め部21、21a を前
後動自在と成しても良く、かかる構成について以下説明
する。

【００１８】後方のレンズ止め部22、22a を智５、5aに
鉤状に突出形成し、レンズ止め部22、22a の基部28に
は、軸線方向に所定深さの嵌合孔33を設け、又前方のレ
ンズ止め部21、21a を略鉤状に形成し、その基部27とな
る突出棒34を前記嵌合孔33に進退自在に装着し、該嵌合
孔33には、これと直交方向で連通するネジ孔35を智５、
5aの外側面或いは内側面に設け、ネジ孔35より螺入する
ネジ36の先端で前記突出棒34を所定の挿入深さで固定す
る様に成している。

【００１９】又、ネジ18、18a 、30、36の締結において
は、ネジ18、18a 、30、36に接着剤、或いは液状、ゲル
状の合成樹脂液を塗布して螺着することにより、ネジ1
8、18a 、30、36で固定される各レンズ止め部９、9a、1
0、10a 、21、21a 、22、22aの基部12、12a 、15、15a
、27、28をネジ18、18a 、30、36と一体結合する様に
してネジ18、18a 、30、36の緩み防止を図っている。

【００２０】ブリッジ２及び智５、5aに設けたレンズ挟
持部６、6a、７、7aにおいて、各レンズ止め部９、9a、
10、10a 、21、21a 、22、22a にはシリコン樹脂等を塗
布してレンズ８、8aの滑り止めを図っている。

【００２１】次に本発明に係る縁なし枠眼鏡の作用につ
いて説明すると、ブリッジ２と智５、5aに設けたレンズ
挟持部６、6a、７、7aにおけるレンズ止め部９、9a、1
0、10a 、21、21a 、22、22a 間に挟持されたレンズ
８、8aはネジ18、18a 、30、35によって強固に挟着固定
している。

【００２２】そして、レンズ止め部９、9a、10、10a 、
21、21a 、22、22a に塗布されたシリコン樹脂等により
レンズ８、8aの滑り止め、及び傷付きを防止してレンズ
８、8aの挟着固定状態を維持している。

【００２３】又、ブリッジ２とレンズ８との連結にあっ
ては、ブリッジ２とレンズ押さえ片11、11a の接合側の
ネジ孔部14、14a 、17、17a に夫々凸部19、19a と凹部
20、20a を設けたので、ネジ孔13、13a 、16、16a の位
置決めを簡単と成すことが出来、ブリッジ２にレンズ８
を簡単に固定できる。

【００２４】又、図３に示す智５、5aに設けたレンズ挟
持部６においては、智５、5aに固設した前方のレンズ止
め部21、21a に対し、後方のレンズ止め部22、22a を前
後動自在と成したので、基部27、28に設けたネジ孔26、
29に頼ることなく、単にレンズ止め部22、22a を前後さ
せるのみで、ネジ孔26、29の位置決めが出来ると共に、
レンズ固定時におけるレンズ８の肉厚に対応した調整も
簡単に行える。

【００２５】しかも、後方のレンズ止め部22、22a は、
これを設けたレンズ押さえ片23、23a に凸部25又はアリ
溝32を設け、該凸部25又はアリ溝32を智５、5aに設けた
アリ溝24又はレール31に装着し、レンズ止め部22、22a
を前後動自在と成したので、智５、5aからレンズ止め部
22、22a が離脱して、レンズ止め部22、22a のみを失う
ことはなく、又アリ溝24又はレール31によってレンズ止
め部22、22a の取付け方向を定められるため、レンズ８
の固定作業をより簡単と成している。

【００２６】又、図７に示す智５、5aに設けたレンズ挟
持部６においては、智５、5aに固設した後方のレンズ止
め部22、22a の基部28に設けた嵌合孔33に、前方のレン
ズ止め部21、21a の基部27となる突出棒34を進退自在に
装着して、後方のレンズ止め部22、22a に対し前方のレ
ンズ止め部21、21a を前後動自在と成したので、突出棒
34の嵌合孔33への挿入によりレンズ止め部21、21a の取
付け方向を定められると共に、突出棒34の嵌合孔33から
の突出長さを調整することにより、レンズ固定時におけ
るレンズ８の肉厚に対応したレンズ止め部21、21a 、2
2、22a の間隔調整を簡単に行え、レンズ止め部21、21a
、22、22a 間のレンズ８の挟着固定を簡易成らしめ、
又突出棒34の突出長さは、智５、5aの外側面或いは内側
面に設けたネジ孔35を嵌合孔33に連通し、ネジ孔35より
螺入するネジ36の先端で前記突出棒34を所定の挿入深さ
で固定でき、図３に示す構成のものの様に、基部27、28
の２部材をネジ止めする必要がないため、ネジ36の締ま
り具合のみで突出棒34の固定状態を把握でき、しかも図
３に示すものより構造が簡単と成すことが出来る。

【００２７】又、ネジ18、18a 、30、35に接着剤等を塗
布して螺着することにより、ネジ13、13a 、16、16a 、
26、29、36の緩み止めを図ることが出来、使用により簡
単にブリッジ２及び智５、5aとレンズ８、8aが離脱する
ことはない。

【００２８】

【発明の効果】要するに本発明は、レンズ８、8aを挟持
する前後一対のレンズ止め部９、9a、10、10a 、21、21
a 、22、22a をブリッジ２の両端及び智５、5aに設ける
と共に、各レンズ止め部９、9a、10、10a 、21、21a 、
22、22a の基部12、12a 、15、15a 、27、28をネジ18、
18a 、30、35にて固定したので、従来の様にレンズに挿
通する固定ネジでブリッジ及び智を固定することなく、
レンズ８、8aをブリッジ２及び智５、5aに挟着固定出来
るため、使用時にブリッジ２及びテンプル３、3aに繋が
る智５、5aに外力が生じても、レンズ８、8aにおけるブ
リッジ２の両端及び智５、5aの固定部位からレンズ８、
8a内部に亀裂が入ったり、レンズ８、8aが簡単に割れた
りすることはなく、レンズ８、8aの破損によって眼に損
傷を負うこともないので、安全な装着を可能とし、安心
して使用でき、縁なし枠眼鏡１の使用に際し、従来程の
慎重な取扱いを不要となすことが出来る。

【００２９】又、従来の様にレンズにブリッジ及び智を
固定するためのネジ挿通孔を設ける様な加工を必要とせ
ず、ネジ挿通孔の位置決め等手間のかかる作業工程を不
要とすることが出来、簡単にレンズ８、8aをブリッジ２
及び智５、5aに固定出来る。

【００３０】又、ブリッジ２に設けた各レンズ止め部
９、9a、10、10a の基部12、12a 、15、15a に相互に嵌
合する凸部19、19a 及び凹部20、20a を設けたので、ブ
リッジ２に設けたレンズ止め部９、9a、10、10a による
レンズ８との挟着固定にあっては、基部12、12a 、15、
15a に設けた凸部19、19a と凹部20、20a を嵌合するこ
とのみで、ネジ孔13、13a 、16、16a の位置決めを簡単
と成すことが出来、ブリッジ２にレンズ８を簡単に挟着
固定できる。

【００３１】又、智５、5aに設けたレンズ止め部21、21
a 、22、22a はその一方を智５、5aに固設すると共に、
他方を智５、5aに前後動自在に装着したので、単にレン
ズ止め部22、22a を前後動させるのみで、レンズ固定時
におけるレンズ８の肉厚調整を簡単にして挟着固定する
ことが出来るため、レンズ８を使用者の好みに合わせて
個性豊かな縁なし枠眼鏡１を提供でき、需要者の勾配意
欲を促進することが出来る等その実用的効果甚だ大なる
ものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る縁なし枠眼鏡の平面図である。

【図２】ブリッジの分解平面図である。

【図３】智の拡大斜視図である。

【図４】図３のＡーＡ断面図である。

【図５】図３の智の変形例を示す断面図である。

【図６】他の実施例を示す図である。

【図７】図６の要部拡大図である。

【図８】図７のＢ矢視図である。

【符号の説明】

２ブリッジ５、5a 智８、8a レンズ９、9a レンズ止め部 10、10a レンズ止め部 12、12a 基部 15、15a 基部 18、18a ネジ 19、19a 凸部 20、20a 凹部 21、21a レンズ止め部 22、22a レンズ止め部 27 基部 28 基部 30 ネジ 35 ネジ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】レンズを挟持する前後一対のレンズ止め
部をブリッジの両端及び智に設けると共に、各レンズ止
め部の基部をネジにて固定したことを特徴とする縁なし
枠眼鏡。
【請求項２】ブリッジに設けた各レンズ止め部の基部
に相互に嵌合する凸部及び凹部を設け、又智に設けたレ
ンズ止め部はその一方を智に固設すると共に、他方を智
に前後動自在に装着したことを特徴とする請求項１の縁
なし枠眼鏡。