JPH0894762A - 人体検知装置 - Google Patents

人体検知装置

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JPH0894762A
JPH0894762A JP22676594A JP22676594A JPH0894762A JP H0894762 A JPH0894762 A JP H0894762A JP 22676594 A JP22676594 A JP 22676594A JP 22676594 A JP22676594 A JP 22676594A JP H0894762 A JPH0894762 A JP H0894762A
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glass
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Abstract

(57)【要約】 【目的】検出部が人目につきにくく、ガラス窓等に容易
に設置することができ、人体の接近を確実に検知するこ
とができる人体検知装置を提供する。 【構成】人体の接近を検知するこの人体検知装置は、窓
ガラス、ガラス扉等のガラス部に取付けられ、透明導電
体1よりなる人体検出部と、人体検出部がその共振回路
に接続され、人体検出部に人体が接近した際、その発振
周波数を変化させる発振回路8と、発振回路8から出力
される周波数信号を検波するFM検波回路23と、FM
検波回路23から出力される信号に基づき、人体の接近
の有無を判定し、人体の検知信号を出力する判定回路2
6と、を備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物のガラス窓、扉、
ショーケース、ショーウインドウのガラス部分に取付け
られ、そこに接近した人体を検知し、防犯システム等に
適用できる人体検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被検知場所に励振線と検知線を設
置し、その励振線と検知線の端部を発振器に接続し、人
体が検知線に近づいたとき、検知線に発生する誘起電圧
の変化を検出することにより、人体の接近を検知する装
置が、特開昭60−52789号公報等により提案され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のこの種
の人体検知装置では、励振線と検知線が人目につきやす
いため、防犯システム等には使用しにくく、美感を悪化
させる問題があり、また、開閉されるガラス扉やガラス
窓には、励振線や検知線を取付けにくい問題があった。
【0004】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、検出部が人目につきにくく、ガラス窓等に容易に設
置することができ、人体の接近を確実に検知することが
できる人体検知装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の人体検知装置は、人体の接近を検知する人
体検知装置において、窓ガラス、ガラス扉等のガラス部
に取付けられ、透明導電体よりなる人体検出部と、人体
検出部がその共振回路に接続され、人体検出部に人体が
接近した際、その発振周波数を変化させる発振回路と、
発振回路から出力される周波数信号を検波するFM検波
回路と、FM検波回路から出力される信号に基づき、人
体の接近の有無を判定し、人体の検知信号を出力する判
定回路と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
【作用・効果】このような構成の人体検知装置では、発
振回路が発振動作する状態で、人体が人体検出部に接近
すると、人体検出部の浮遊容量が変化し、その共振周波
数が変化する。これにより、発振回路から出力される信
号の周波数にズレ、つまり周波数変調が生じる。この周
波数変調された発振回路の出力信号は、FM検波回路に
送られてFM検波され、周波数変動分が電圧の変化とし
て取出され、その出力信号が判定回路に送られる。
【0007】判定回路では、入力信号が急激に瞬間的に
変化する部分は無視し、人体の動きに対応した比較的ゆ
っくりした信号の電圧変化を捕えたとき、人体を検知し
たと判定し、検知信号を出力する。
【0008】このように、人体検出部が透明導電体から
形成され、例えば、酸化インジューム錫等の透明導電体
は、板ガラスと略等しい光透過率を有するため、人体検
出部を、ガラス窓やガラス扉、或はショーウインドウ、
ショウーケースなどのガラスに、殆ど目立たず、また、
窓ガラスやショーウインドウ等の美感を損ねずに取付け
て使用することができる。また、人体検出部の存在が外
部の人に容易に知られないため、防犯システムには最も
効果的に適用することができる。
【0009】さらに、透明導電体よりなる人体検出部
が、空間を介し対向設置された一対のコイルからなる電
磁結合部を介して、発振回路の共振回路に接続されるよ
うに構成すれば、人体検出部を窓ガラス等の可動部に取
付け、発振回路を窓枠等の固定部に取付けることができ
る。また、このような構成にすれば、作動中に、窓ガラ
スが開けられ、或はガラスを破壊された際、共振回路の
共振周波数が大きく変化することから、発振回路の発振
周波数が大きく変化し、ガラスの開放や破壊をも確実に
検知することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0011】図1は防犯装置としてガラス窓に設置され
た人体検出装置の概略説明図を示している。このガラス
窓に使用されるガラスは、図2、3に示すように、2枚
の板ガラス2、3の間に、人体検出部となる薄膜状の透
明導電体1を介装して形成される。
【0012】透明導電体1には、厚さ約0.05mmのI
TO(酸化インジューム錫)の薄膜を透明のポリエステ
ルフィルム4の表面にライン状に形成したものが使用さ
れ、その透明導電体1の端部にはターミナル部が形成さ
れ、そのターミナル部にFPC(フレキシブルプリント
配線板)5が接続される。ポリエステルフィルム4が板
ガラス2、3間に積層されるため、ガラスの強度が高く
なり、破損時のガラス片の飛散を防止できる。
【0013】FPC5の先端には図2に示すように、導
電パターンによって平坦なコイル6が形成され、透明導
電体1がそのコイル6の一端に接続される。このコイル
6の他端はスルーホールにより裏面に伸び、別の導電ラ
インに接続され、この導電ラインはFPC5の中間部で
終了する。
【0014】12は窓枠(固定部)側に取付けられる子
機であり、この子機12内に発振回路8が内蔵され、そ
の発振回路8の共振回路に、上記と同様のFPC9で形
成したコイル7が接続される。そのコイル7は上記のコ
イル6と僅かな空間を介して対向・配置され、人体検知
部側のコイル6と発振回路8側のコイル7は電磁的に結
合し電磁結合部を形成する。透明導電体1、コイル6、
7、及び発振回路8の等価回路は、図4に示すように構
成される。
【0015】発振回路8の出力側は、図5のブロック図
に示すように、増幅回路10に接続され、増幅回路10
の出力側は送信回路11に接続される。送信回路11
は、増幅回路10から出力された周波数信号を、電源線
(子機12内の回路に電源を供給するための線)13に
重畳させて、別個に設置された親機20に送る。
【0016】このような人体検出部を有する子機12
は、複数のガラス窓やガラス扉に設置され、各子機12
と親機20とが電源線を介して接続される。また、電源
線13に検出信号を重畳させて送ることにより、信号線
の配線を省略することができる。
【0017】親機20には、図6のブロック図に示すよ
うに、子機12から送られた周波数信号をFM検波し、
検波した信号から人体の接近を判定する回路が内蔵され
る。即ち、21は電源線13に接続されたフィルター回
路であり、電源線13に重畳されて送られた周波数信号
を電源電流から分離して取出す。22は増幅回路、23
はその出力側に接続されたFM検波回路であり、FM検
波回路23は、子機12から送られた周波数信号をFM
検波し、周波数の変化分を電圧変化に換えて出力する。
【0018】FM検波回路23の出力側には、増幅回路
24を介して積分回路25が接続される。人体検知部へ
の人体の接近及び離隔は、それ程急峻なものではなく、
人体検知時の周波数の時間的変化は、比較的ゆっくりで
ある。このため、検波された信号は、積分回路25の積
分によって、信号中の急峻な部分が除去され、人体検知
時、所定レベルで所定時間以上の矩形状の電圧信号が出
力される。
【0019】積分回路25の出力側には判定回路26が
接続され、判定回路26は積分回路25から送られた信
号が、所定レベルで所定時間以上の矩形状電圧信号であ
るか否かにより、人体の検知の有無を判定し、人体の接
近を検知した場合、その検知信号を警報回路27に出力
する。判定回路26の出力側に接続された警報回路27
は、判定回路26から人体検知信号を入力したとき、ラ
ンプの点灯、警報音の発生などにより、警報を発生させ
る構造である。
【0020】次に、上記構成の人体検知装置の動作を説
明する。
【0021】親機20と子機12の電源が投入され、発
振回路8が発振動作した状態で、人体が窓ガラス、つま
りガラス2、3内に介装された透明導電体1に接近する
と、透明導電体1で形成するコンデンサ部分の浮遊容量
が変化し、その共振周波数が変化する。この共振周波数
の変化により、発振回路8の発振周波数にズレが生じ、
換言すれば発振回路8から出力される信号に周波数変調
が生じる。この周波数変調された発振回路8の出力信号
は、増幅回路10で増幅され、送信回路11を通して電
源線13に重畳され、子機12から親機20に送られ
る。
【0022】親機20では、電源線13からフィルター
回路21を介して周波数信号が増幅回路22に送られ増
幅された後、周波数信号はFM検波回路23に送られて
FM検波される。
【0023】FM検波回路23では入力した周波数信号
がFM検波され、人体が透明導電体1に接近した際に
は、その周波数の変動分が電圧の変化として出力され
る。FM検波回路23から出力された検波後の電圧信号
は増幅回路24で増幅され、積分回路25に入力され
る。
【0024】積分回路25では入力された電圧信号が積
分され、信号の急峻な変化部分は除去される。一般に、
人体検知部への人体の接近及び離隔は、それ程急峻なも
のではなく、人体接近時の周波数の時間的変化は、比較
的ゆっくりである。このため、人体の接近時には、所定
レベルで所定時間以上の矩形状の電圧信号が、判定回路
26に出力される。
【0025】判定回路26では、入力された信号が、所
定レベルで所定時間以上の矩形状電圧信号であるか否か
により、人体の検知の有無を判定し、所定レベルで所定
時間以上の矩形状電圧信号を入力したとき、人体の接近
を検知したと判定し、その検知信号を警報回路27に出
力する。
【0026】そして、警報回路27は、判定回路26か
ら人体検知信号を入力したとき、ランプの点灯、警報音
の発生などにより、警報を発生させる。
【0027】一方、ガラス2、3からなる窓ガラスが開
かれたり破壊された場合、発振回路8の共振回路におけ
る電磁結合部が、コイル6、7間で遮断される。このた
め、発振回路の共振周波数は、人体検知時に比べて大き
く変化し、周波数変動の大きい周波数信号がFM検波回
路23で検波されることになる。
【0028】その結果、積分回路25から出力される信
号のレベルが通常より高くなり、判定回路26は、入力
する信号のレベルから窓ガラスの開放や破壊を人体検知
とは区別して検知することができる。
【0029】なお、上記実施例では、人体検知部となる
透明導電体1をガラス2、3の間に介装したが、透明導
電体をポリエステルフィルム上に薄膜形成したものを、
窓ガラス等の既成のガラスの表面に接着して取付けるこ
ともできる。
【0030】また、上記実施例では、1本の透明導電体
1のみをガラス2、3間に介装したが、2本の透明導電
体を間隔をおいてガラス2、3間又はガラスの表面に配
置し、2本の透明導電体をコイル6の両端に接続するよ
うにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す人体検知装置(防犯装
置)の概略説明図である。
【図2】人体検出部の部分拡大斜視図である。
【図3】ガラスと積層された透明導電体の断面図であ
る。
【図4】発振回路の等価回路である。
【図5】子機のブロック図である。
【図6】親機のブロック図である。
【符号の説明】
1−透明導電体、 2、3−ガラス、 6、7−コイル、 8−発振回路、 23−FM検波回路、 26−判定回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体の接近を検知する人体検知装置にお
    いて、 窓ガラス、ガラス扉等のガラス部に取付けられ、透明導
    電体よりなる人体検出部と、 該人体検出部がその共振回路に接続され、該人体検出部
    に人体が接近した際、その発振周波数を変化させる発振
    回路と、 該発振回路から出力される周波数信号を検波するFM検
    波回路と、 該FM検波回路から出力される信号に基づき、人体の接
    近の有無を判定し、人体の検知信号を出力する判定回路
    と、 を備えたことを特徴とする人体検知装置。
  2. 【請求項2】 前記透明導電体よりなる人体検出部が、
    空間を介して対向設置された一対のコイルからなる電磁
    結合部を介して、前記発振回路の共振回路に接続されて
    いる請求項1記載の人体検知装置。
JP22676594A 1994-09-21 1994-09-21 人体検知装置 Expired - Lifetime JP2952642B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001004857A1 (en) * 1999-07-09 2001-01-18 Ks Techno Co., Ltd. Glass-mounted sensor
JP2002258149A (ja) * 2001-02-12 2002-09-11 Thomson Licensing Sa 接近検出器を具える、指で作動される装置
JP2006104038A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Asahi Glass Co Ltd 導電ガラス
WO2016152567A1 (ja) * 2015-03-26 2016-09-29 国立大学法人九州工業大学 検知センサ

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