JPH0893751A - 軸 受 - Google Patents

軸 受

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JPH0893751A
JPH0893751A JP22466994A JP22466994A JPH0893751A JP H0893751 A JPH0893751 A JP H0893751A JP 22466994 A JP22466994 A JP 22466994A JP 22466994 A JP22466994 A JP 22466994A JP H0893751 A JPH0893751 A JP H0893751A
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JP
Japan
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bearing
electronic device
shaft
resistor
support member
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JP22466994A
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English (en)
Inventor
Osamu Igarashi
治 五十嵐
Nobuo Katsuura
信夫 勝浦
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Nikko Kogyo KK
Original Assignee
Nikko Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストアップや歩留まりの低下を招いたり、
軸受が組み込まれる装置の軽量小型化に支障を来すこと
なく、所望の電気特性を備えた軸受を提供する。 【構成】 軸受本体12と、軸受本体12に内蔵されか
つ両端に導電性部材18及び22が配設された抵抗体2
1と、からなり、導電性部材18及び22を介して抵抗
体21と、軸50及びこれを支持する支持部材25との
電気的な接続を行うように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸受に関わり、複写機
やレーザービームプリンタ等の電子機器やOA機器等、
各種産業機器の回転部分に使用される軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、複写機やレーザービームプリ
ンタ等の電子機器やOA機器等、各種産業機器の軽量化
が進められ、その手段として機構部の軸にアルミニウム
やステンレス鋼等の軟質金属材料が使用されている。中
でも熱転写部の軸は、熱伝導率や比熱が良好なアルミニ
ウムが使われている。このため、軟質金属材料製の軸を
摩耗させないプラスチック材料からなる軸受が使用され
ている。このプラスチック材料は、安価であるとともに
量産化が可能であるため、特に優れた機械的強度が要求
される部位以外で広く採用されている。
【0003】また、例えば、トナーの熱融着による転写
を行う複写機等では、加圧ローラの軸に金属性の軸受を
使用すると、ここから熱が逃げ易く、トナーの熱融着に
支障をきたしたり、複写機全体の温度が上昇する等の問
題が発生することから、プラスチック材料からなる軸受
が好ましいとされている。
【0004】さらに、静電容量方式により画像を形成す
る複写機、レーザープリンタ等では、金属性の軸受を使
用すると、画像形成に必要な帯電が行えなくなるため、
絶縁性を備えたプラスチック材料からなる軸受が使用さ
れている。
【0005】しかしながら、前記プラスチック材料は、
優れた電気絶縁性能を有しているため、これを軸受とし
て使用した場合には、軸受部分に軸の回転や摩擦等によ
って蓄積された電荷が放電しにくくなり、必要以上に静
電気が帯電するようになる。このため、微粉塵の吸着、
絶縁破壊電圧を越えて静電気放電を生じた場合における
画像の乱れや電子回路の誤動作、ノイズの発生等、種々
の問題が生じていた。
【0006】そこで、近年では、プラスチック材料に代
えて、静電気を放電することができる導電性摺動部材組
成物を使用した軸受が使用されている。この軸受を構成
する導電性摺動部材組成物としては、例えば、特開昭6
4−14275号公報や特開平5−112723号公報
等に開示されたものがある。また、導電性摺動部材組成
物からなる軸受としては、例えば、特開昭61−247
738号公報や実開昭61−16425号公報等に開示
されたものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記導
電性摺動部材組成物は、これを構成する物質の種類や添
加量等によって抵抗値が変化しやすいという問題があ
る。具体的には、例えば、導電性摺動部材組成物の抵抗
値は、これを構成する要素として好適に使用されるカー
ボンの添加量によって変化しやすい。ここで、静電容量
方式による転写を行う複写機やレーザープリンタ等で
は、好適な画像形成を行う目的で、静電気の放電時間を
遅延させ、かつ逆流電圧を高インピーダンスによって阻
止する必要がある。このため、転写ローラを支持する軸
受の抵抗値は、1×106〜1×109Ω・cm程度、さ
らに好ましくは、1×108Ω・cm程度がよいとされ
ている。しかし、導電性摺動部材組成物は、抵抗値が1
×106〜1×1010Ω・cmの範囲において、カーボ
ンの添加量と抵抗値との特性曲線の傾きが極めて大き
く、導電性摺動部材組成物の抵抗値を、前記静電容量方
式に好適な抵抗値の範囲内におさめることが非常に困難
である。従って、静電容量方式による転写に好適な導電
性摺動部材組成物からなる軸受の形成は、歩留まりが非
常に悪く、大量生産ができないという問題がある。
【0008】また、導電性摺動部材組成物からなる軸受
は、使用環境(摩耗や使用温度、湿度等)や経時変化に
より、抵抗値が変化しやすく、常に安定した抵抗値を維
持することができないという問題もある。
【0009】従って、導電性摺動部材組成物からなる軸
受を、静電容量方式による転写を行う複写機やレーザー
プリンタ等に利用することは困難であるという問題があ
る。そこで、静電容量方式による転写を行う複写機やレ
ーザープリンタ等では、軸受が組み込まれる(はめられ
る)軸に、例えば、カーボンチップ(カーボン電極やブ
ラシ等)を介して、所望の抵抗値を有する抵抗体やバリ
スタ等を接続し、静電気の帯電対策やノイズ対策を行う
従来例も存在するが、コストアップを招くとともに、装
置の軽量小型化に支障を来すという問題がある。
【0010】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題とするものであり、コストアップや歩留
まりの低下を招いたり、軸受が組み込まれる装置の軽量
小型化に支障を来すことなく、所望の電気特性を備えた
軸受を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、軸とこれを支持する支持部材との間に介
在する軸受において、軸受本体と、当該軸受本体に設け
られかつ一定の電気特性を有する電子デバイスと、を備
えてなる軸受を提供するものである。
【0012】前記電子デバイスは、前記軸と支持部材間
とを電気的に接続可能であってもよく、外部と電気的に
接続可能であってもよい。
【0013】また、前記電子デバイスは、電気回路及び
電子回路の少なくとも一つを形成することができる。
【0014】さらに、前記電子デバイスは、所望の抵抗
値を備えた抵抗体を含んでなり、かつ接地可能であって
もよい。
【0015】
【作用】本発明によれば、軸受本体の材質や形状等に関
わらず、軸受には所望の電気特性が電子デバイスにより
付与される。従って、例えば、軸受本体を、例えばプラ
スチック等のように安価で、加工性に優れ、量産化が可
能である材料により製造しても、軸受自身には、必要な
電気特性を常に維持させておくことができる。また、電
子デバイスが軸受本体に組み込まれた構造となっている
ため、軸受から直接的に所望の電気特性を得ることがで
きる結果、外部からのノイズをひろうことが低減され
る。また、軸受のコストアップを必要最低限に抑えるこ
とができるとともに、軸受が組み込まれる装置の軽量小
型化に支障を来すこともない。
【0016】そして、前記電子デバイスが、軸と支持部
材間とを電気的に接続することで、前記作用に加え、当
該電子デバイスの電気特性を、前記軸と支持部材に及ぼ
すことができる。また、前記軸及び/又は支持部材から
電子デバイスに電気的なアクセスを行うことができる。
【0017】そしてまた、前記電子デバイスを外部と電
気的に接続可能とすることで、外部との電気的なやりと
り(交信)が行え、さらにこの電子デバイスが、軸と支
持部材間とを電気的に接続すれば、軸、電子デバイス、
支持部材及び外部とを接続する回路が構成できる。
【0018】前記電子デバイスとしては、例えば、抵
抗、コイル、コンデンサ、ダイオード、バリスタ、トラ
ンジスタ、インダクタ、サイリスタ等、所望の単一デバ
イスが使用できる。また、これらの単一デバイスを組み
合わせて電気回路や電子回路を構成したものも使用でき
る。さらに、単一デバイスと、電気回路や電子回路を構
成したものの両方を使用してもよく、また、単一デバイ
スを複数独立させた状態で使用してもよい。
【0019】そしてまた、前記電子デバイスを、所定の
抵抗値を備えた抵抗体を含みかつ接地可能に構成するこ
とで、軸受本体の材質や、軸受の使用環境、使用状態等
に関わりなく、軸受自身の抵抗値が常に所定の値に制御
される。従って、この軸受に支持された軸等に不要に帯
電した静電気を、この軸受を介して常に特定条件を付与
して放電させることができる。このため、微粉塵の吸着
や、絶縁破壊電圧を越えての静電気放電が起こること等
が防止されるとともに、ノイズの発生が抑制される。ま
た、静電容量方式により転写を行う複写機やレーザープ
リンタ等に使用しても、画像形成に支障を来すことな
く、不要な静電気の放電が行える。
【0020】
【実施例】次に、本発明に係る実施例について図面を参
照して説明する。
【0021】(実施例1)図1は、本発明の実施例1に
係る軸受を軸及びこれを支持する支持部材に組み込む組
み立て図、図2は、図1に示す軸受を支持部材に組み込
んだ状態を示す断面図、図3は、図1に示す軸受を支持
部材に組み込んだ状態を示す斜視図、図4は、図3の一
部断面図である。
【0022】図1〜図4に示すように、実施例1に係る
軸受10は、軸受本体12と、導電性部材18及び22
に両端を支持されて軸受本体12に内蔵される電子デバ
イスである抵抗体21と、を備えて構成されている。こ
の軸受10は、支持部材25に支持されるとともに、軸
受面13で軸50を回転自在に支持するようになってい
る。
【0023】軸受本体12は、軸受面13に支持される
軸50の軸心方向と平行な側面15A及び15Bの中央
部に、軸50の軸心の垂直方向に貫通する溝16A及び
16Bが形成されている。また、軸受面13と反対側の
底面15Cの中央部には、溝16A及び16Bに連通す
る直線状の溝16Cが形成されている。なお、この溝1
6A、16B及び16Cは、後に詳細するが、支持部材
25の所定部分が嵌合するように構成されている。この
軸受本体12の内部には、抵抗体21と、抵抗体21の
両端を支持する導電性部材18及び24とを収納可能な
収納部14が形成されている。軸受面13の略中央部に
は、この収納部14に貫通する貫通孔14Aが、底面1
5Cの略中央部には、収納部14に貫通する貫通孔14
Bが形成されている。なお、実施例1では、軸受本体1
2を絶縁体(軸受として好適に使用される摺動性樹脂)
から構成した。
【0024】導電性部材18は、円板部19と、円板部
19の一方の円形面から垂直に突出した円柱状の凸部2
0とから構成されている。円板部19の他方の円形面の
中央部には、抵抗体21の一端が挿入・固定される円柱
状の凹部17が形成されている。前記凸部20は、軸受
本体12の軸受面13を貫通する貫通孔14Aに嵌合
し、その端部が軸受面13の一部を構成するようになっ
ている。なお、実施例1では、この導電性部材18とし
て、1×102Ω・cm程度の抵抗値を有し、軸受とし
て好適な摺動性を備えた導電性樹脂を使用した。
【0025】導電性部材22は、略直方体状の板部23
と、板部23の一面の中央部から垂直に突出した凸部2
4とから構成されている。この凸部24は、板部23か
ら離れた側の端部がラウンド状に形成された四角柱から
なっている。板部23の凸部24が形成されている面と
反対側の面には、抵抗体21の他端が挿入・固定される
円柱状の凹部29が形成されている。前記凸部24は、
後に詳細するが、支持部材25に形成された凹部28
に、嵌合・固定されるように構成されている。なお、実
施例1では、この導電性部材22として、1×102Ω
・cm程度の抵抗値を有し、軸受として好適な摺動性を
備えた導電性樹脂を使用した。
【0026】抵抗体21は、円柱形状を備え、静電容量
方式による転写を行う複写機やレーザープリンタ等の転
写ローラに使用される軸受の抵抗値として最適な1×1
8Ω・cmの抵抗値を有するように構成されている。
この抵抗体21は、電気回路や電子回路で抵抗として通
常使用されるものが利用でき、常に所定の抵抗値を保持
することができる。この抵抗体21は、一端が導電性部
材18の凹部17に挿入・固定され、他端が導電性部材
22の凹部29に挿入・固定され、この状態で、図2及
び図4に示すように、軸受本体12の収納部14内に配
設される。
【0027】支持部材25は、略L字形状を有し、一方
の面に、軸受本体12が嵌合する略長方形の切り欠き部
30が形成されている。この切り欠き部30の下部中央
には、凸部24が嵌合される凹部28が形成されてい
る。この支持部材25は、通常、軸50が組み込まれる
機構部等を収納するハウジングの一部であったり、軸受
10および軸50を支持するシャーシー等の一部であっ
てもよい。そして、支持部材25は、接地された状態と
なっている。
【0028】抵抗体21、導電性部材18及び22が内
蔵された軸受10は、溝16Aに支持部材25の内側側
面26Aが、溝16Bに支持部材25の内側側面26B
が挿入され、溝16Cに内側上面27が挿入され、かつ
凸部24が凹部28に嵌合された状態で、支持部材25
に支持・固定される。そして、軸受10の軸受面13
に、軸50が配設される。
【0029】この時、導電性部材18が軸受面13の一
部を構成しているため、図4に示すように、軸50は、
導電性部材18と接触し、これを介して抵抗体21に電
気的に接続される。一方、支持部材25は、導電性部材
22と接触し、これを介して抵抗体21と電気的に接続
される。従って、軸50が回転した際に静電気が発生し
ても、この静電気を、導電性部材18、抵抗体21、導
電性部材22、支持部材25を介して放電することがで
きる。
【0030】ここで、導電性部材18および22は、抵
抗値が1×102Ω・cm程度の導電性樹脂から構成さ
れているが、この抵抗値を備えた導電性樹脂は、抵抗値
の管理が容易であり、安定供給が可能である。また、抵
抗体21は、直接軸50と接触しないため、軸受として
必要な摺動性等の性能を考慮する必要がなく、所定の抵
抗値(実施例1では、1×108Ω・cm)を維持させ
ればよいため、簡単に製造することができる。さらに、
軸受本体12は、安価、軽量、加工が容易等の好条件を
備えたプラスチック材料等で構成することが可能であ
る。従って、静電容量方式の複写機やレーザープリンタ
等の転写ローラに使用される軸受を、簡単かつ安価に、
しかも歩留まりよく製造することができる。
【0031】そしてまた、抵抗体21を軸受本体12に
組み込んだ構造を有するため、外部からのノイズをひろ
うことを低減できる。
【0032】(実施例2)次に、本発明に係る実施例2
について図面を参照して説明する。
【0033】図5は、本発明の実施例2に係る軸受の断
面図である。なお、実施例2では、実施例1と同様の部
材には、同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0034】図5に示す軸受100の実施例1に示す軸
受10との異なる点は、導電性部材18の代わりに、板
ばね41を用いたことである。この板ばね41の一端
は、軸受100の軸受面13に露出して、軸受面13の
一部を構成し、軸受100に支持される軸との接触が可
能となっている。また、板ばね41の他端は、抵抗体2
1に固定され、抵抗体21との電気的な接続が行われ
る。すなわち、軸受100に支持された軸は、板ばね4
1を介して抵抗体21に電気的に接続され、抵抗体21
は、導電性部材22を介して、支持部材(図示せず)に
電気的に接続される。従って、前記軸が回転した際に静
電気が発生しても、この静電気を、板ばね41、抵抗体
21、導電性部材22、支持部材を介して放電すること
ができる。
【0035】(実施例3)次に、本発明に係る実施例3
について図面を参照して説明する。
【0036】図6は、本発明の実施例3に係る軸受の断
面図である。なお、実施例3では、実施例1と同様の部
材には、同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0037】図6に示す軸受101の実施例1に示す軸
受10との異なる点は、導電性部材22の代わりに、板
ばね43を用いたことである。この板ばね43の一端
は、抵抗体21に固定され、抵抗体21との電気的な接
続が行われる。また、板ばね43の他端は、図示しない
支持部材と接触可能に構成されている。すなわち、軸受
101に支持された軸は、導電性部材18を介して抵抗
体21に電気的に接続され、抵抗体21は、板ばね43
を介して、支持部材(図示せず)に電気的に接続され
る。従って、前記軸が回転した際に静電気が発生して
も、この静電気を、導電性部材18、抵抗体21、板ば
ね43、支持部材を介して放電することができる。
【0038】(実施例4)次に、本発明に係る実施例4
について図面を参照して説明する。
【0039】図7は、本発明の実施例4に係る軸受に組
み込まれる電子デバイスの回路図、図8は、図7に示す
電子デバイスが組み込まれたチップを示す斜視図であ
る。
【0040】図7に示す電子デバイス70の回路は、抵
抗R1,コンデンサC1及びコイルLが直列に接続さ
れ、可変抵抗R2とコンデンサC2が直列に接続され、
前記両直列接続されたデバイスが、並列に接続されてい
る。
【0041】この回路を備えた電子デバイス70は、図
8に示すように、パッケージングされて、チップ71を
構成する。このチップ71の一端(上面)には、電子デ
バイス70の端子Aが露出され、他端(底面)には、電
子デバイス70の端子Bが露出されている。なお、実施
例4では、チップ71の形状を実施例1ないし実施例3
で使用した抵抗体の形状と同一にした。このチップ71
は、実施例1に示す抵抗体と同様に、両端を導電性部材
18及び23に支持された状態で軸受内に組み込まれ
る。すなわち、チップ71は、上面に露出された端子A
が導電性部材18に電気的に接続された状態で導電性部
材18に支持固定され、底面に露出された端子Bが導電
性部材22に電気的に接続された状態で導電性部材22
に支持固定されて軸受内に組み込まれる。
【0042】この軸受も実施例1と同様に、支持部材2
5に支持されるとともに、軸50が配設される。従っ
て、軸50は導電性部材18と接触し、これを介してチ
ップ71に電気的に接続される。一方、支持部材25
は、導電性部材22と接触し、これを介してチップ71
と電気的に接続される。このため、電子デバイス70が
備えている電気特性を軸受から直接得ることができる結
果、外部からのノイズをひろうことが低減できる。
【0043】なお、実施例4では、チップ71を実施例
1と同様の方法で軸受に組み込んだ場合について説明し
たが、これに限らず、チップ71は、実施例2及び実施
例3と同様の方法で軸受に組み込むことが可能である。
【0044】また、実施例4では、電子デバイス70を
パッケージングしてチップ71を構成する場合について
説明したが、これに限らず、例えば、所望の形状のチッ
プに、所望の回路をめっきや印刷等により直接形成して
もよく、また、軸受本体の所定位置に、所望の回路をめ
っきや印刷等により直接形成してもよい。
【0045】また、本実施例では、電子デバイスとして
抵抗体21や図7に示す回路を使用した場合について説
明したが、これに限らず、電子デバイスとしては、例え
ば、コイル、コンデンサ、ダイオード、バリスタ、トラ
ンジスタ、インダクタ、サイリスタ等、所望の単一デバ
イスが組み込まれたチップを使用してもよい。また、種
々の単一デバイスを組み合わせた電気回路や電子回路を
備えた基板が組み込まれたチップを使用してもよい。そ
してまた、これらを組み合わせたチップを使用してもよ
い。また、単一デバイスを複数独立させて使用してもよ
い。
【0046】そして、本実施例では、軸と、電子デバイ
スと、支持部材とを電気的に接続させた場合について説
明したが、これに限らず、本発明に係る電子デバイス
は、例えば、外部装置と接続させることもできる。
【0047】
【発明の効果】 以上説明してきたように、本発明に係
る軸受は、所望の電気特性を有する電子デバイスを備え
ているため、軸受本体の材質や形状等に関わらず、常に
所望の電気特性を維持することができるとともに、軸受
から直接的に所望の電気特性を得ることができる。この
結果、外部からのノイズをひろうことを低減でき、かつ
軸受のコストアップを必要最低限に抑えることができる
とともに、軸受が組み込まれる装置の軽量小型化を達成
することができる。
【0048】そして、前記電子デバイスが、軸と支持部
材間とを電気的に接続することで、前記効果に加え、当
該電子デバイスの電気特性を、前記軸と支持部材に及ぼ
すことができ、かつ前記軸及び/又は支持部材から電子
デバイスに電気的なアクセスを行うことができる。
【0049】そしてまた、前記電子デバイスを外部と電
気的に接続可能とすることで、前記効果に加え、当該電
子デバイスと外部との電気的なやりとりも行うことがで
きる。 前記電子デバイスとしては、所望の単一デバイ
スや、これらを組み合わせた電気回路や電子回路等が使
用できるが、特に、前記電子デバイスを、所定の抵抗値
を備えた抵抗体を含みかつ接地可能に構成することで、
軸受本体の材質や、軸受の使用環境、使用状態等に関わ
りなく、軸受自身の抵抗値を常に所定の値に制御するこ
とができる。この結果、この軸受に支持された軸等に不
要に帯電した静電気を常に放電させることができ、微粉
塵の吸着や、絶縁破壊電圧を越えての静電気放電の発生
等を防止することができるとともに、ノイズの発生を抑
制することもできる。また、静電容量方式により転写を
行う複写機やレーザープリンタ等に使用しても、画像形
成に支障を来すことなく、不要な静電気の放電が行える
という効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る軸受を軸及びこれを支
持する支持部材に組み込む組み立て図である。
【図2】図1に示す軸受を支持部材に組み込んだ状態を
示す断面図である。
【図3】図1に示す軸受を支持部材に組み込んだ状態を
示す斜視図である。
【図4】図3の一部断面図である。
【図5】本発明の実施例2に係る軸受の断面図である。
【図6】本発明の実施例3に係る軸受の断面図である。
【図7】本発明の実施例4に係る軸受に組み込まれる電
子デバイスの回路図である。
【図8】図7に示す電子デバイスが組み込まれたチップ
を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 軸受 12 軸受本体 13 軸受面 14 収容部 18 導電性部材 21 抵抗体 22 導電性部材 25 支持部材 50 軸 70 電子デバイス 71 チップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸とこれを支持する支持部材との間に介
    在する軸受において、軸受本体と、当該軸受本体に設け
    られかつ一定の電気特性を有する電子デバイスと、を備
    えてなる軸受。
  2. 【請求項2】 前記電子デバイスが、前記軸と支持部材
    間とを電気的に接続可能である請求項1記載の軸受。
  3. 【請求項3】 前記電子デバイスが、外部と電気的に接
    続する請求項1または請求項2記載の軸受。
  4. 【請求項4】 前記電子デバイスが、電気回路及び電子
    回路の少なくとも一つを形成する請求項1ないし請求項
    3のいずれか一項に記載の軸受。
  5. 【請求項5】 前記電子デバイスが、一定の抵抗値を備
    えた抵抗体を含んでなり、かつ接地可能である請求項1
    ないし請求項4のいずれか一項に記載の軸受。
JP22466994A 1994-09-20 1994-09-20 軸 受 Pending JPH0893751A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009068634A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Tlv Co Ltd 液体圧送装置
JP2011123144A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置、および画像形成装置

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