JPH0893709A - 油圧式作業機械の油圧回路における衝撃吸収装置 - Google Patents

油圧式作業機械の油圧回路における衝撃吸収装置

Info

Publication number
JPH0893709A
JPH0893709A JP25460294A JP25460294A JPH0893709A JP H0893709 A JPH0893709 A JP H0893709A JP 25460294 A JP25460294 A JP 25460294A JP 25460294 A JP25460294 A JP 25460294A JP H0893709 A JPH0893709 A JP H0893709A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pilot
valve
oil
port
hydraulic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP25460294A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Yoshino
和憲 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Original Assignee
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Caterpillar Mitsubishi Ltd, Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd filed Critical Caterpillar Mitsubishi Ltd
Priority to JP25460294A priority Critical patent/JPH0893709A/ja
Publication of JPH0893709A publication Critical patent/JPH0893709A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 方向切換え弁の中立位置への衝撃的な復帰が
ないようにしたものでありながら、中立位置から第一、
第二位置に切換わるときには素速く切換わるようにす
る。 【構成】 第一、第二パイロット油路C、Dに、方向切
換え弁2側へのパイロット圧油の供給を自由とするチェ
ック弁8b、9bと、方向切換え弁からの戻り油を絞る
絞り弁8a、9aとを有した第一、第二の一方向絞り弁
8、9を設けると共に、逆の第二、第一パイロット油路
D、Cに圧油供給されたことに伴って前記チェック弁8
b、9bの弁路を開くように構成してなる油圧式作業機
械の油圧回路における衝撃吸収装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ショベル等の油圧
式作業機械の油圧回路における衝撃吸収装置に関するも
のである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】一般に、
この種油圧式作業機械のなかには、油圧シリンダ等のア
クチュエータへの圧油供給を、第一、第二パイロット油
路に対する選択的なパイロット圧油の供給で、中立位置
を挟んで設定される第一切換え位置と第二切換え位置の
何れか一方に切換えられる方向切換え弁の切換え作動に
基づいて行われるようにしたものがあるが、このような
方向切換え弁には、通常、中立位置に復帰するための復
帰スプリングが備えられている。
【0003】そしてこの様な方向切換え弁は、パイロッ
ト圧油の方向切換え弁側への供給については制限するこ
となく円滑に行って第一または第二切換え位置に迅速に
切換える必要がある一方で、該何れかの切換え位置から
中立位置に復帰する際に、復帰スプリングの付勢力を受
けることでパイロット油路の戻り油が急激に抜けて衝撃
的な中立位置への変化を回避する必要があり、そのた
め、各パイロット油路に、図10に示すように、チェッ
ク弁21a、22aおよび絞り弁21b、22bが設け
られた一方向絞り弁手段21、22が設けられる。
【0004】ところがこの場合、方向切換え弁2を、中
立位置から例えば第一の切換え位置に切換えようとして
第一パイロット油路Cに圧油供給すべく操作具を操作し
てパイロットバルブ6を切換えると、パイロット圧油
は、該パイロット油路Cに設けられるチェック弁21a
を通って方向切換え弁2の第一パイロットポート2eに
供給され、これによって方向切換え弁2を第一切換え位
置側に切換えようとするが、このとき、第二パイロット
ポート2fからの戻り油が、該第二パイロット油路Dに
設けられる絞り弁22bで絞られ、この結果、方向切換
え弁2の切換え速度が遅くなってアクチュエータの起動
にタイミング遅れを来す等の問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる油圧式作
業機械の油圧回路における衝撃吸収装置を提供すること
を目的として創案されたものであって、第一、第二パイ
ロット油路に対する選択的な圧油供給で中立位置を挟ん
で設定される第一切換え位置と第二切換え位置の何れか
一方に切換えられ、かつ中立位置に復帰するための復帰
スプリングを備えた方向切換え弁を設けてなる油圧式作
業機械において、前記第一、第二パイロット油路に、パ
イロット圧油の方向切換え弁側への供給を自由とし、方
向切換え弁からの戻り油を絞る第一、第二の一方向絞り
弁手段と、逆の第二、第一パイロット油路に圧油供給が
なされたことに伴い第一、第二パイロット油路を開放し
て戻り油の流れを自由とするパイロット油路開放手段と
を設けたことを特徴とするものである。
【0006】そして本発明は、この構成によって、中立
位置への衝撃的な復帰がないようにしたものでありなが
ら、方向切換え弁の切換え速度が遅くなってアクチュエ
ータの起動にタイミング遅れを来すことがないようにし
たものである。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1において、1は油圧ショベル等の油圧式作業
機に設けられる油圧シリンダ等の油圧アクチュエータで
あって、該油圧アクチュエータ1への圧油供給は、方向
切換え弁2の切換え作動に基づいて行われるようになっ
ている。
【0008】つまり、前記方向切換え弁2は、その第一
ポート2aは油圧ポンプ3に、第二ポート2bは油タン
ク4に、第三ポート2cは油圧アクチュエータ1の第一
ポート1aに、第四ポート2dは油圧アクチュエータ1
の第二ポート1bにそれぞれ接続されている。さらに、
この方向切換え弁2には、第一、第二パイロットポート
2e、2fと、中立位置に復帰するための復帰スプリン
グ5が設けられている。そして、方向切換え弁2は、何
れのパイロットポート2e、2fにもパイロット圧油が
供給されていない状態では、第一〜第四ポート2a〜2
dが全て閉じていて油圧アクチュエータ1に圧油が供給
されない中立位置に位置しているが、第一パイロットポ
ート2eにパイロット圧油が供給されることによって、
第一ポート2aから第三ポート2cに至る弁路が開く第
一切換え位置に切換わり、これによって油圧ポンプ3か
ら油圧アクチュエータ1の第一ポート1aに圧油が供給
されるように構成されている。一方、第二パイロットポ
ート2fにパイロット圧油が供給されたときには、方向
切換え弁2は、第一ポート2aから第四ポート2dに至
る弁路が開く第二切換え位置に切換わり、これによって
油圧ポンプ3から油圧アクチュエータ1の第二ポート1
bに圧油が供給されるように構成されている。そして、
前記第一または第二切換え位置に切換えられた方向切換
え弁2は、パイロット圧油が供給されなくなったときに
復帰スプリング5の付勢力を受けて中立位置に復帰する
ようになっている。
【0009】一方、6は操作具(図示せず)の操作に基
づいて切換わるパイロットバルブであって、該パイロッ
トバルブ6は、前記方向切換え弁2の第一パイロットポ
ート2eに接続される第一パイロットバルブ6Aと、第
二パイロットポート2fに接続される第二パイロットバ
ルブ6Bとから構成されている。これら第一、第二パイ
ロットバルブ6A、6Bには、パイロットポンプ7に接
続される第一ポート6a、油タンク4に接続される第二
ポート6b、第一、第二パイロットポート2e、2fに
接続される第三ポート6cがそれぞれ形成されている。
そして、操作具が操作されていない状態では、パイロッ
トバルブ6A、6Bは、第一ポート6aが閉じていてパ
イロットポンプ7からのパイロット圧油がパイロットポ
ート2e、2f側に流れないようになっているが、操作
具を操作することに基づいて第一、第二パイロットバル
ブ6A、6Bの何れか一方が択一的に切換わり、該切換
った側のパイロットバルブ6A、6Bの第一ポート6a
から第三ポート6cに至る弁路が開いて、対応する第一
または第二パイロットポート2e、2fにパイロット圧
油が供給されるようになっている。
【0010】さらに、Cは前記第一パイロットバルブ6
Aと第一パイロットポート2eとを接続する第一パイロ
ット油路、またDは第二パイロットバルブ6Bと第二パ
イロットポート2fとを接続する第二パイロット油路で
あって、これら第一、第二パイロット油路C、Dには、
第一、第二の一方向絞り弁8、9がそれぞれ設けられて
いるが、まず第一の一方向絞り弁8について、図1に示
す油圧回路図に基づいて説明する。
【0011】つまり、前記第一の一方向絞り弁8には、
第一パイロット油路Cの流量を絞る絞り弁8aと、第一
パイロットバルブ6Aから第一パイロットポート2eへ
のパイロット圧油の流れは自由であるが、第一パイロッ
トポート2eから第一パイロットバルブ6Aへの戻り油
の流れは阻止するチェック弁8bとが並列状に設けられ
ている。ここで、チェック弁8bは、所謂パイロット操
作チェック弁であって、第一パイロットバルブ6Aに接
続される第一ポート8cと、第一パイロットポート2e
に接続される第二ポート8dとの他に、第二パイロット
油路Dから分岐形成される第二パイロット分岐油路D1
に接続されるパイロットポート8eを有しており、そし
て、該第三ポート8eに第二パイロット分岐油路D1
らのパイロット圧油が供給されることに基づいて、第一
ポート8cと第二ポート8dとを双方向共に連通する弁
路を開くように設定されている。
【0012】一方、第二の一方向絞り弁9は、前記第一
の一方向絞り弁8と同様のものであって、絞り弁9aと
チェック弁9bとが並列状に設けられていると共に、チ
ェック弁9bには、第一パイロット油路Cから分岐形成
される第一パイロット分岐油路C1に接続される第三ポ
ート9eが形成されており、該第三ポート9eに第一パ
イロット分岐油路C1からのパイロット圧油が供給され
ることに基づいて、第一ポート9cと第二ポート9bと
を双方向共に連通する弁路を開くように設定されてい
る。
【0013】扨、前記第一、第二の一方向絞り弁8、9
は、実施例では一つのバルブ本体10に並列状に組込ま
れるものの同じ構造であるため、第一の一方向絞り弁8
を例にとってその構造を説明すると、バルブ本体10に
は、略L字形状に貫通する油路8fが形成されており、
該油路8fの一端側には第一ポート8cが、他端側には
第二ポート8dがそれぞれ設けられている。さらに、油
路8fの第二ポート8d側半部には、基端側(図4〜図
7において右側)が閉じた円筒状のポペット11が往復
移動自在に内嵌されているが、該ポペット11は、基端
部に絞り孔11a(前述した絞り弁8aに相当する)が
形成されている共に、第一弾機12の付勢力によって基
端側に向けて常時付勢されている。
【0014】そして、上記ポペット11は、第一、第二
ポート8c、8dの何れのポートからも圧油が供給され
ていない状態では、第一弾機12の付勢力によって最も
基端側に位置しているが、この状態では、ポペット11
に形成された傾斜段差部11bが油路8fに形成された
段差状部8gに密閉状に接当していて、第一ポート8c
と第二ポート8dとは、前記ポペット11に形成された
絞り孔11aの部位のみを介して連通している状態とな
っている(図4参照)。
【0015】一方、第一パイロットポート2eからの戻
り油が第二ポート8dに供給されたときには、該戻り油
の圧力がポペット11に作用する方向と前記第一弾機1
2の付勢力の方向が同じであるため、ポペット11は前
述した場合と同じく最も基端側に位置しており、絞り孔
11aの部位のみが連通状態となっている。従って、前
記第二ポート8dに流れ込んだ戻り油は、絞り孔11a
を通って第一ポート8c側に流れ、而して、第一パイロ
ットポート2eからの戻り油は絞られた状態で流れるよ
うに構成されている。
【0016】また、第一パイロットバルブ6Aからのパ
イロット圧油が第一ポート8cに供給されたときには、
ポペット11は、該パイロット圧油の圧力によって第一
弾機12の付勢力に抗して先端側(図4〜図7において
左側)に移動し、これによって、ポペット11の傾斜段
差部11bと油路8fの段差状部8gとのあいだに連通
路8h(前述したチェック弁8bの弁路に相当する)が
形成されるようになっている(図6参照)。そして前記
第一ポート8cに供給されたパイロット圧油は、上記連
通路8h、およびポペット11に穿設の油孔11cを通
って第二ポート8d側に流れるようになっており、これ
によって第一パイロットバルブ6Aからのパイロット圧
油は、殆ど抵抗なく自由に第一パイロットポート2eに
供給されるように構成されている。
【0017】さらに、バルブ本体10には、前記ポペッ
ト11の基端側に、ポペット11の往復移動軸芯方向の
延長線上を往復移動自在なピストン13が内嵌されてい
るが、該ピストン13は、第二弾機14の付勢力によっ
て基端側に向けて常時付勢されていると共に、ピストン
13から先端側に向けて突設された作動部13aの先端
部は、ポペット11の基端部に対向している。さらにバ
ルブ本体10には、上記ピストン13の基端側面部と対
向する部位に第三ポート8eが形成されているが、該第
三ポート8eは、前述したようにバルブ本体10に第一
の一方向絞り弁8と並列状に設けられる第二の一方向絞
り弁9の第一ポート9cに、通路9i(前述の第二パイ
ロット分岐油路D1に相当する)を介して接続されてい
る。
【0018】そして、ピストン13は、第三ポート8e
からパイロット圧油が供給されていないときには、第二
弾機14の付勢力を受けて最も基端側に位置している
が、この状態では、作動部13aの先端部はポペット1
1の基端部から離間しており、ピストン13はポペット
11に何ら干渉することがないように設定されている。
一方、第二パイロットバルブ6Bからのパイロット圧油
が第二の一方向絞り弁9の第一ポート9cに供給される
と、該パイロット圧油は、通路9iを通って第一の一方
向絞り弁8の第三ポート8eにも供給される。そして、
該第三ポート8eに供給されたパイロット圧油の圧力が
ピストン13の基端側面部に働くことで、ピストン13
は第二弾機14の付勢力に抗して先端側に移動し、これ
に伴ってピストン先端部の作動部13aがポペット11
の基端部を押圧して、ポペット11を第一弾機12の付
勢力に抗して先端側に移動せしめ、これによって、前述
の第一パイロットバルブ6Aからのパイロット圧油が第
一ポート8cに供給された場合と同様に、ポペット11
の傾斜段差部11bと油路8の段差状部8gとのあいだ
に、第一ポート8cと第二ポート8dとを連通する連通
路8hが形成されるようになっている(図7参照)。而
して、第二パイロットバルブ6Bからのパイロット圧油
が第三ポート8eに供給されることに伴って、第一パイ
ロットポート2eから第二ポート8dに流れ込んだ戻り
油が、殆ど抵抗なく自由に第一ポート8c側に流れるよ
うになっている。
【0019】叙述のごとく構成された本発明の実施例に
おいて、方向切換え弁2の中立位置から第一、第二切換
え位置への切換え作動は、操作具の操作に基づいて第
一、第二パイロットバルブ6A、6Bが切換わり、これ
によってパイロット圧油がパイロット油路C、Dを経由
して第一、第二パイロットポート2e、2fに供給され
ることで行われることになるが、例えば第一切換え位置
に切換えるべく操作具を操作した場合、第一パイロット
バルブ6Aから供給されたパイロット圧油は、第一パイ
ロット油路Cに設けられた第一の一方向絞り弁8のチェ
ック弁8bを通ることで、自由に第一パイロットポート
2e側に流れることになる。また、このときの第二パイ
ロットポート2fからの戻り油は、前記第一パイロット
バルブ6Aからのパイロット圧油の供給に伴って、第二
パイロット油路Dに設けた第二の一方向絞り弁9のチェ
ック弁9bの弁路が開くことで第二パイロット油路Dが
開放され、これによって戻り油は自由に第二パイロット
バルブ6B側に流れることになる。
【0020】一方、操作具を操作してパイロットポート
2e、2fへのパイロット圧油の供給を止めたとき、方
向切換え弁2は復帰スプリング5の付勢力を受けて第
一、第二切換え位置から中立位置に復帰することになる
が、例えばいま、第一切換え位置から復帰する場合に、
第一パイロットポート2eからの戻り油は、第一の一方
向絞り弁8の絞り弁8aによって絞られた状態で第一パ
イロットバルブ6A側に流れることになる。因みにこの
場合、第一、第二パイロットバルブ6A、6Bからパイ
ロットポート2e、2fにパイロット圧油は供給されて
いないため、第二、第一パイロット分岐油路D1、C1
ら第一、第二の一方向絞り弁8、9の第三ポート8e、
9eにパイロット圧油は供給されず、従ってチェツク弁
8b、9bの弁路が開くことはない。
【0021】この様に、本発明が実施されたものにおい
ては、方向切換え弁2を中立位置から第一、第二切換え
位置に切換える場合、操作具の操作に基づき第一、第二
パイロットバルブ6A、6Bからのパイロット圧油が自
由に第一、第二パイロットポート2e、2fに供給さ
れ、また、このときの第二、第一パイロットポート2
f、2eからの戻り油も制限されることなく第二、第一
パイロットバルブ6B、6A側に流れることになって、
迅速なる方向切換え弁2の切換え作動が行われることに
なる。この結果、戻り油が絞られた状態で流れる従来の
もののように、油圧アクチュエータ1の起動にタイミン
グ遅れを来すようなことがなく、操作具の操作に素速く
応答できることになって、作業性の向上に寄与できる。
【0022】しかも、方向切換え弁2が第一、第二切換
え位置から中立位置に復帰する場合は、第一、第二パイ
ロットポート2e、2fからの戻り油は、第一、第二の
一方向絞り弁8、9の絞り弁8a、9aによって絞られ
た状態で流れることになって、方向切換え弁2の中立位
置への衝撃的な復帰を回避できることになる。
【0023】そのうえこのものにおいて、第一、第二の
一方向絞り弁8、9のチェック弁8b、9bの開放は、
該チェック弁8b、9bを、逆の第二、第一パイロット
油路D、Cから分岐形成される第二、第一パイロット分
岐油路D1、C1に接続する簡単な構造で行うことがで
き、コスト的にも不利になることがない。
【0024】尚、本考案は上記実施例に限定されないこ
とは勿論であって、戻り油の流れを自由にするパイロッ
ト油路開放手段としては種々のものが考えられ、例え
ば、図8に示す第二実施例のように、絞り弁部17a、
18aを有する二位置切換え弁17、18を用い、該切
換え弁17、18を、弾機17b、18bの付勢力で常
時は絞り弁部17a、18aが対応するパイロット油路
に連通するようにし、そして逆側のパイロット油路に圧
油供給されたことに伴って弁路が開放されるよう切換え
られる構成にしても良く、さらには、絞り弁を絞り状態
と開放状態とのあいだの調整ができる可変絞り弁とし、
そして逆側のパイロット油路に圧油供給されたことに伴
って弁路を全開するように構成してもよい。
【0025】さらに、図9に示す第三実施例の如く、第
一、第二の一方向絞り弁8、9に、戻り油の流量を調整
するための圧力補償付流量調節弁19、20を組み込む
こともできる。このようにした場合には、若干コストは
高くなるものの、方向切換え弁2が第一、第二切換え位
置から中立位置に復帰するときの復帰速度を一定速度に
コントロールすることができるという利点がある。
【0026】
【作用効果】以上要するに、本発明は叙述の如く構成さ
れたものであるから、第一、第二パイロット油路に第
一、第二の一方向絞り弁手段を設け、これによって方向
切換え弁が復帰スプリングの付勢力を受けて中立位置に
復帰するときには戻り油を絞って衝撃的な復帰を回避で
きるようにしたものでありながら、方向切換え弁が中立
位置から第一、第二切換え位置に切換わるときには、前
記第一、第二の一方向絞り弁手段によって方向切換え弁
側へのパイロット圧油の供給が自由になされると共に、
パイロット油路開放手段が第一、第二パイロット油路に
圧油供給がなされたことに伴って逆の第二、第一パイロ
ット油路を開放し、これによって戻り油の流れも自由と
なる。この結果、方向切換え弁が中立位置から第一、第
二切換え位置に切換わるときに戻り油が絞られた状態で
流れる従来のもののように、方向切換え弁の切換え速度
が遅くなって油圧アクチュエータの起動にタイミング遅
れを来すようなことがなく、操作具の操作に素速く応答
できることになって、作業性の向上に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】方向切換え弁へのパイロット供給油路を示す油
圧回路図である。
【図2】バルブ本体の平面図である。
【図3】バルブ本体の側面図である。
【図4】図2のX−X断面図である。
【図5】図2のY−Y断面図である。
【図6】ポペットが先端側に移動した状態を示す一方向
絞り弁の断面図である。
【図7】ピストンが先端側に移動した状態を示す一方向
絞り弁の断面図である。
【図8】第二実施例を示す油圧回路図である。
【図9】第三実施例を示す油圧回路図である。
【図10】従来例を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
2 方向切換え弁 5 復帰スプリング 8 第一の一方向絞り弁 8a 絞り弁 8b チェック弁 9 第二の一方向絞り弁 9a 絞り弁 9b チェック弁 C 第一パイロット油路 C1 第一パイロット分岐油路 D 第二パイロット油路 D1 第二パイロット分岐油路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一、第二パイロット油路に対する選択
    的な圧油供給で中立位置を挟んで設定される第一切換え
    位置と第二切換え位置の何れか一方に切換えられ、かつ
    中立位置に復帰するための復帰スプリングを備えた方向
    切換え弁を設けてなる油圧式作業機械において、前記第
    一、第二パイロット油路に、パイロット圧油の方向切換
    え弁側への供給を自由とし、方向切換え弁からの戻り油
    を絞る第一、第二の一方向絞り弁手段と、逆の第二、第
    一パイロット油路に圧油供給がなされたことに伴い第
    一、第二パイロット油路を開放して戻り油の流れを自由
    とするパイロット油路開放手段とを設けたことを特徴と
    する油圧式作業機械の油圧回路における衝撃吸収装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、戻り油の流れを自由
    とするパイロット油路開放手段は、一方向絞り弁手段に
    設けられるチェック弁の開放をするチェック弁開放手段
    であることを特徴とする油圧式作業機械の油圧回路にお
    ける衝撃吸収装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、戻り油の流れを自由
    とするパイロット油路開放手段は、一方向絞り弁手段に
    設けられる絞り弁を絞り状態から開放状態にする絞り弁
    開放手段であることを特徴とする油圧式作業機械の油圧
    回路における衝撃吸収装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、戻り油の流れを自由
    とするパイロット油路開放手段は、一方向絞り弁手段に
    対して並列回路で設けられ、逆側のパイロット圧油の供
    給を受けて弁路を開く制御弁であることを特徴とする油
    圧式作業機械の油圧回路における衝撃吸収装置。
JP25460294A 1994-09-22 1994-09-22 油圧式作業機械の油圧回路における衝撃吸収装置 Withdrawn JPH0893709A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25460294A JPH0893709A (ja) 1994-09-22 1994-09-22 油圧式作業機械の油圧回路における衝撃吸収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25460294A JPH0893709A (ja) 1994-09-22 1994-09-22 油圧式作業機械の油圧回路における衝撃吸収装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0893709A true JPH0893709A (ja) 1996-04-09

Family

ID=17267323

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25460294A Withdrawn JPH0893709A (ja) 1994-09-22 1994-09-22 油圧式作業機械の油圧回路における衝撃吸収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0893709A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102788052A (zh) * 2012-07-27 2012-11-21 柳工常州挖掘机有限公司 换油及缓冲装置及具有该装置的先导液压控制系统
CN103088854A (zh) * 2011-11-05 2013-05-08 靖江市长源液压机械有限公司 减振阀的液压回路
CN110094382A (zh) * 2019-06-04 2019-08-06 徐州徐工挖掘机械有限公司 一种快换装置液压控制系统
CN115653045A (zh) * 2022-11-17 2023-01-31 徐州徐工矿业机械有限公司 一种挖掘机合流阀及控制方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103088854A (zh) * 2011-11-05 2013-05-08 靖江市长源液压机械有限公司 减振阀的液压回路
CN102788052A (zh) * 2012-07-27 2012-11-21 柳工常州挖掘机有限公司 换油及缓冲装置及具有该装置的先导液压控制系统
CN110094382A (zh) * 2019-06-04 2019-08-06 徐州徐工挖掘机械有限公司 一种快换装置液压控制系统
CN115653045A (zh) * 2022-11-17 2023-01-31 徐州徐工矿业机械有限公司 一种挖掘机合流阀及控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006283785A (ja) 油圧回路およびその弁装置
JPH0583405U (ja) 圧力補償弁を備えた操作弁
KR100475517B1 (ko) 작업기계의 유압구동장치
JPH0495601A (ja) アクチュエータ駆動回路における切換弁のパイロット圧力制御回路
US5640892A (en) Hydraulic control device
US6158462A (en) Hydraulic pressure control device
JP2784836B2 (ja) 電磁切換弁
JPH0893709A (ja) 油圧式作業機械の油圧回路における衝撃吸収装置
JP4859786B2 (ja) 制御装置
JP2630775B2 (ja) 高負荷アクチュエータの優先作動制御装置
JPH02566B2 (ja)
JPH0660644B2 (ja) 油圧ショベルの油圧回路
JP3928786B2 (ja) カウンタバランス弁
JP3655788B2 (ja) ショックレスバルブおよび流体圧回路
JPH0235162B2 (ja) Saiseioyobyusenkenyoyuatsuseigyosochi
JP4791823B2 (ja) ロードセンシング方式の油圧制御装置に用いられる油圧制御弁
JP3793666B2 (ja) 油圧制御装置
JPS6188008A (ja) 油圧制御装置
JP2504014Y2 (ja) 建設機械の作業機油圧制御回路
JPH0744773Y2 (ja) 可変容量型油圧ポンプの制御装置
JPS6235987Y2 (ja)
GB2041852A (en) Pressure-compensated directional control valve for power steering systems
JP2000104842A (ja) 圧力制御弁
JPH02484Y2 (ja)
JPH08135602A (ja) 方向制御弁

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020115