JPH0893689A - 無注水海水ポンプ - Google Patents
無注水海水ポンプInfo
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- JPH0893689A JPH0893689A JP22918194A JP22918194A JPH0893689A JP H0893689 A JPH0893689 A JP H0893689A JP 22918194 A JP22918194 A JP 22918194A JP 22918194 A JP22918194 A JP 22918194A JP H0893689 A JPH0893689 A JP H0893689A
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Abstract
かつ、海生物の付着による軸受閉塞の危険性のない無注
水海水ポンプを提供する。 【構成】 中間部軸受3、下部軸受4によりシャフト1
を支持する無注水自己潤滑構造の海水ポンプにおいて、
スタフィングボックス2と中間部軸受3を上部保護管1
1でつなぐ。ポンプ起動と同時に揚水の一部が中間部軸
受の潤滑水として上部保護管11を通過後ドレンライン
13を経て、ポンプピット5に排出される。ドレンライ
ン13の途中に設けられた流量計14により軸受潤滑水
量が測定される。あるいは、中間部軸受3と下部軸受4
を下部保護管15でつなぐ。ポンプ起動と同時に揚水の
一部が中間部軸受の潤滑水として下部保護管15を通過
後バランスホ−ル16を経てポンプ吸込口へ戻る。
Description
り、例えば、火力、原子力発電プラントで復水冷却用お
よび補機冷却用に用いられる海水ポンプの無注水自己潤
滑構造に関するものである。
滑方法について図3および図4を参照して説明する。図
3は、従来の注水式海水ポンプの縦断面図、図4は、従
来の無注水式海水ポンプの縦断面図である。図3に示す
海水ポンプは、ポンプピット20内に据え付けたもの
で、シャフト1を中間部軸受3と下部軸受4とで支持
し、シャフト1の上部に該シャフト1とケ−シングとの
間を密封する部材を支持するスタフィングボックス2を
備え、シャフト1およびインペラ5の回転によりケ−シ
ング7内に海水を揚水するものである。6は吸込口、1
0は吐出口を示す。
ックス2、中間部軸受3、下部軸受4を上部保護管11
および下部保護管15でつなぎ、この上部保護管11内
に吐出口10より取水した揚水をストレ−ナ17を介し
て軸受潤滑水として注水する自給水配管18、およびポ
ンプ起動時に軸受潤滑水を供給する他給水配管19より
なる外部潤滑水配管を備えた注水式潤滑構造のものであ
る。
動可能な中間部軸受3Aを採用し、揚水を矢印に示すよ
うにそのまま潤滑水とする無注水式のものである。な
お、この種従来技術としては、例えば特開昭61−16
293号公報に記載のものが知られている。
用するには、(イ)外部潤滑水配管の設置費用がかか
る、(ロ)保守・点検作業が必要である、(ハ)潤滑水
配管が海生物により閉塞し軸受潤滑水量が低下する、と
いった問題点があり、コスト削減の利点からも、無注水
式に移行しつつある。しかし、無注水式では、中間部軸
受の潤滑水量は軸受前後差圧のみで供給されることから
少量であり、また、軸受端部の流れの停滞等により軸受
端部に海生物が付着する可能性があり、ひいては付着し
た海生物が軸受隙間に流れ込む可能性があるという問題
があった。
るためになされたもので、軸受前後の圧力差を利用して
軸受潤滑水を流れやすくする構造とすることによって、
中間部軸受に常に充分な潤滑水が供給され、かつ、海生
物の付着による軸受閉塞の危険性のない無注水海水ポン
プを提供することを目的とする。
に、本発明の無注水海水ポンプに係る第一の発明の構成
は、シャフトを中間部軸受と下部軸受とで支持し、前記
シャフトの上部に該シャフトとケ−シングとの間を密封
する部材を支持するスタフィングボックスを備え、前記
シャフトおよびインペラの回転によりケ−シング内に海
水を揚水する海水ポンプにおいて、前記スタフィングボ
ックスと前記中間部軸受との間に、揚水の一部を軸受潤
滑水として流通させる保護管を設けたものである。より
詳しくは、軸受潤滑水を、スタフィングボックスから大
気圧に開放するドレンラインを設け、このドレンライン
に流量計を備えたものである。
の無注水海水ポンプに係る第二の発明の構成は、シャフ
トを中間部軸受と下部軸受とで支持し、前記シャフトの
上部に該シャフトとケ−シングとの間を密封する部材を
支持するスタフィングボックスを備え、前記シャフトお
よびインペラの回転によりケ−シング内に海水を揚水す
る海水ポンプにおいて、前記中間部軸受と前記下部軸受
との間に、揚水の一部を軸受潤滑水として流通させる保
護管を設けたものである。
プピット内の海水はポンプ吸込口から吸引されたのち、
インペラ5の回転により揚水され、ケ−シング、サポ−
ト、ディスチャ−ジケ−シングを経て、吐出口から吐出
される。揚水の一部は中間部軸受とシャフトの間隙を軸
受潤滑水として通過したのち、上部保護管内部を流通し
て、スタフィングボックスからドレンラインを経てポン
プピット内に排出される。ここで軸受潤滑水の流れにお
いては、中間部軸受より上流は吐出圧、下流は大気圧開
放となるため、圧力差によって軸受潤滑水は流れやすく
なる。また、スタフィングボックスから軸受潤滑水を大
気圧に開放することによって上部軸封圧力が低減し、ド
レンラインにおける潤滑水量の監視も可能である。
揚水の流れは第一の発明と同じであり、揚水の一部は中
間軸受とシャフトの間隙を軸受潤滑水として通過したの
ち、下部保護管内部を流通して下部軸受を潤滑し、バラ
ンスホ−ルを通過してポンプ吸込口に戻る。軸受潤滑水
の流れにおいては、保護管の上流は吐出圧、下流は吸込
圧となるため、圧力差によって軸受潤滑水は速やかに流
れる。
明に係る無注水海水ポンプの実施例について詳細に説明
する。 〔実施例 1〕図1は、第一の発明の実施例に係る無注
水海水ポンプの縦断面図である。図中、図3と同一符号
のものは従来技術と同等部分を示す。図1において、1
はシャフト、2は、シャフトの上部に該シャフトとケ−
シングとの間を密封する部材を支持するスタフィングボ
ックス、3は中間部軸受、4は下部軸受、5は、シャフ
ト1下部に嵌着されたインペラ、6は、ケーシング下部
のポンプ吸込口、7はケーシング、8は、ケーシングを
構成するサポート、9は、ケーシングを構成するディス
チャージケーシング、10はポンプ吐出口である。
は、スタフィングボックス2と中間部軸受3との間に、
揚水の一部を軸受潤滑水として流通させる保護管であ
る。12はグランドパッキン、13は、軸受潤滑水をス
タフィングボックス2からポンプピット20の大気圧に
開放するドレンライン、14は、ドレンライン13に備
えた流量計である。
ボックス2、中間部軸受3、および下部軸受4によって
支持されている。ポンプピット20内の海水は、シャフ
ト1およびインペラ5の回転によりポンプ吸込口6から
吸引されたのち、ケ−シング7、サポ−ト8、ディスチ
ャ−ジケ−シング9を経て、ポンプ吐出口10から吐出
される。中間部軸受3とスタフィングボックス2の間に
は上部保護管11が設けられ、揚水の一部は矢印のよう
に、中間部軸受3とシャフト1の間隙を通過したのち、
ディスチャ−ジケ−シング9内の揚水とは隔てられた上
部保護管11内部を通って、スタフィングボックス2か
らドレンライン13を経てポンプピット20内に排出さ
れる。
内の圧力はポンプの吐出圧であり、ドレンライン13内
の圧力は大気圧に等しいから、中間部軸受3の潤滑水は
両者の差圧によって速やかに流れる。また、上部保護管
11内の潤滑水を大気に開放することによって、グラン
ドパッキン12にかかる圧力が低くなり、負担が軽減さ
れる。また、軸受潤滑水は全てドレンライン13を流れ
るため、ドレンライン13の途中に流量計14を設置す
ることにより、軸受潤滑水量を常に監視することが可能
である。
ポンプの起動によって揚水の一部が軸受潤滑水として供
給されるため、外部潤滑水配管が不要であり、従来の無
注水海水ポンプに比べて建造コストおよび保守・点検作
業量が低減し、外部軸受潤滑水配管の海生物による閉塞
という問題も解決される。また、軸受の前後に圧力差が
生じることによって、充分な量、流速の軸受潤滑水を確
保することができるため、海生物の付着による軸受閉塞
が懸念された従来の無注水海水ポンプに比べて信頼性が
向上するという効果がある。また、潤滑水のドレンライ
ンを設けることで、軸受潤滑水量の監視も可能となる。
例に係る無注水海水ポンプの縦断面図である。図中、図
1と同一符号のものは先の実施例と同等部分であるか
ら、その説明を省略する。図2に示す海水ポンプでは、
中間部軸受3と下部軸受4との間に下部保護管15が設
けられ、揚水の一部は矢印に示すように、中間部軸受3
とシャフト1の間隙を通過したのち、サポ−ト8内の揚
水とは隔てられた下部保護管15内部を通って下部軸受
4を潤滑し、インペラボス部のバランスホ−ル16を経
てポンプ吸込口6に戻る。
部軸受3上流のディスチャ−ジケ−シング9内の圧力は
ポンプの吐出圧であり、バランスホ−ル16出口の圧力
は吸込圧に等しいから、中間部軸受3および下部軸受4
の潤滑水はこの差圧によって速やかに流れる。図2に示
す実施例によれば、先の図1の実施例と同様の効果を得
ることができる。
らの軸受潤滑水の注水機能を特に必要としない自己潤滑
構造であり、かつ、充分な量および流速の軸受潤滑水を
確保することができる。なお、従来の注水式海水ポンプ
においては、第一の発明ならびに第二の発明の上部およ
び下部保護管の両者が設置された構造になっているた
め、下部保護管15を撤去しドレンライン13を追設す
ることによって図1に示す第一の発明の構造となり、ま
た、上部保護管11を撤去し、図2に示す第二の発明の
構造を実現することができる。すなわち、既に稼働中の
従来の注水式海水ポンプを、現地における簡単な改造に
よって無注水化することが可能である。また、第一,第
二の発明のものにおいて、保護管を撤去する代わりに保
護管に穴を開けることによっても同様の効果が期待でき
る。さらに、改造後は外部潤滑水配管の保守・点検が不
要になる点で経済的である。
れば、軸受前後の圧力差を利用して軸受潤滑水を流れや
すくする構造とすることによって、中間部軸受に常に充
分な潤滑水が供給され、かつ、海生物の付着による軸受
閉塞の危険性のない無注水海水ポンプを提供することが
できる。
縦断面図である。
縦断面図である。
軸受、4…下部軸受、5…インペラ、6…ポンプ吸込
口、7…ケーシング、10…ポンプ吐出口、11…上部
保護管、13…ドレンライン、14…流量計、15…下
部保護管、20…ポンプピット。
Claims (3)
- 【請求項1】 シャフトを中間部軸受と下部軸受とで支
持し、前記シャフトの上部に該シャフトとケ−シングと
の間を密封する部材を支持するスタフィングボックスを
備え、前記シャフトおよびインペラの回転によりケ−シ
ング内に海水を揚水する海水ポンプにおいて、 前記スタフィングボックスと前記中間部軸受との間に、
揚水の一部を軸受潤滑水として流通させる保護管を設け
たことを特徴とする無注水海水ポンプ。 - 【請求項2】 軸受潤滑水を、スタフィングボックスか
ら大気圧に開放するドレンラインを設け、このドレンラ
インに流量計を備えたことを特徴とする請求項1記載の
無注水海水ポンプ。 - 【請求項3】 シャフトを中間部軸受と下部軸受とで支
持し、前記シャフトの上部に該シャフトとケ−シングと
の間を密封する部材を支持するスタフィングボックスを
備え、前記シャフトおよびインペラの回転によりケ−シ
ング内に海水を揚水する海水ポンプにおいて、 前記中間部軸受と前記下部軸受との間に、揚水の一部を
軸受潤滑水として流通させる保護管を設けたことを特徴
とする無注水海水ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22918194A JP3548607B2 (ja) | 1994-09-26 | 1994-09-26 | 無注水海水ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22918194A JP3548607B2 (ja) | 1994-09-26 | 1994-09-26 | 無注水海水ポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0893689A true JPH0893689A (ja) | 1996-04-09 |
JP3548607B2 JP3548607B2 (ja) | 2004-07-28 |
Family
ID=16888074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22918194A Expired - Lifetime JP3548607B2 (ja) | 1994-09-26 | 1994-09-26 | 無注水海水ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3548607B2 (ja) |
-
1994
- 1994-09-26 JP JP22918194A patent/JP3548607B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3548607B2 (ja) | 2004-07-28 |
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