JPH0892268A - 新規なリン酸誘導体 - Google Patents

新規なリン酸誘導体

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JPH0892268A
JPH0892268A JP25156694A JP25156694A JPH0892268A JP H0892268 A JPH0892268 A JP H0892268A JP 25156694 A JP25156694 A JP 25156694A JP 25156694 A JP25156694 A JP 25156694A JP H0892268 A JPH0892268 A JP H0892268A
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JP
Japan
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carboxylic acid
tetrahydroisoquinoline
yield
carbamoyl
cdcl
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Pending
Application number
JP25156694A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Horio
良宏 堀尾
Yoko Tanaka
洋子 田中
Makoto Taniguchi
谷口  誠
Hatsunori Toyofuku
初則 豊福
Kiyoshi Akiba
清 秋葉
Mitsuharu Agata
光治 阿形
Makoto Maeda
孚 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wakamoto Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Wakamoto Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属プロテアーゼ阻害剤として有用な新規リ
ン酸誘導体及びその用途及び製法の提供 【構成】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 はそれぞれ同一又は相異なっ
て水素、低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、
ハロゲン、ニトロ、アミノ、アセトアミドを表わす。R
4 は水素、低級アルキル、低級アラルキルを表わす。R
5 は低級アルキル、低級アラルキルを表わす。R6 はヒ
ドロキシ、低級アルコキシ、低級アルキル、低級アラル
キルを表わす。)で表わされる新規なリン酸誘導体 【効果】 上記化合物について、金属プロテアーゼ、更
に詳しくは、アンジオテンシン変換酵素、エンドセリン
変換酵素及びエンケファリナーゼの作用を特異的に阻害
することから鎮痛や止瀉及び心不全や高血圧の治療薬と
して有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属プロテアーゼ、更に
詳しくは、アンジオテンシン変換酵素、エンドセリン変
換酵素及びエンケファリナーゼの作用を特異的に阻害す
る新規なリン酸誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】アンジオテンシン変換酵素は、肺血管内
皮細胞膜や腎尿細管等に豊富に存在し、生体内でアンジ
オテンシンIに作用し、強力な昇圧作用を有するアンジ
オテンシンIIを生成させる酵素である。従って、アンジ
オテンシン変換酵素の活性を阻害することにより臨床的
には高血圧症の予防及び治療に有効である。又、エンド
セリンは豚大動脈内皮細胞の培養上清から単離、構造決
定された21個のアミノ酸からなる血管収縮性ペプチド
である(Yanagisawa et al.,Nat
ure,332,411−415(1988))。
【0003】エンドセリンの生合成機構として、エンド
セリン前駆体からビッグエンドセリン(39個のアミノ
酸)を経て生合成される機構が推定されている(上記文
献参照)。その後の研究からビッグエンドセリンをエン
ドセリンに変換する酵素すなわちエンドセリン変換酵素
の存在が明らかにされている(Ikegawa eta
l.,Biochem.Biophys.Res.Co
mmun.171669−675(1990))。
【0004】エンドセリン変換酵素阻害剤の研究は新し
いため報告はほとんどないが、唯一知られているホスホ
ラミドンは金属キレートの作用により阻害する。エンケ
ファリンはオピオイド受容体と特異的に結合しモルヒネ
様作用を発現する内因性ペプチドであり(Natur
e,258,579,(1975))、下記に示すよう
に5個のアミノ酸よりなり、 Tyr1 −Gly2 −Gly3 −Phe4 −A (式中、AはMet又はLeuを表わす) エンケファリナーゼによりGly3 −Phe4 を特異的
に切断され活性が失われるといわれている。エンケファ
リナーゼ阻害剤は、このエンケファリナーゼを阻害して
エンケファリンの効果を持続させることにより優れた鎮
痛及び止瀉作用を発揮するものであり、チオルファン、
ケラトルファン等が報告されている(Nature,3
20,681,(1986))。
【0005】一方、エンケファリナーゼは心房性ナトリ
ウム利尿ホルモン(別名ANP)のCys7 −Phe8
とSer25−Phe26結合を切断し、ANPの不活性化
に関与していることが知られている(Lancet,
9,591,(1989))。そこで、エンケファリナ
ーゼ阻害物質が心不全や高血圧の治療薬として動物実験
や臨床等で検討されている(Sybertz,E.J.
et al.,Hypertension,15,15
2,(1990),Mavgulies,K.B.et
al.,Kidney Int,38,67,(19
90))。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、金属プロテ
アーゼ、更に詳しくは、アンジオテンシン変換酵素、エ
ンドセリン変換酵素及びエンケファリナーゼの作用を特
異的に阻害することにより、鎮痛や止瀉及び心不全や高
血圧の治療薬として著効を奏する新規なリン酸誘導体を
提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(I)
【化5】 (式中、R1 、R2 、R3 はそれぞれ同一又は相異なっ
て水素、低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、
ハロゲン、ニトロ、アミノ、アセトアミドを表わす。R
4 は水素、低級アルキル、低級アラルキルを表わす。R
5 は低級アルキル、低級アラルキルを表わす。R6 はヒ
ドロキシ、低級アルキル、低級アラルキルを表わす。)
で表わされる新規なリン酸誘導体及びその薬理学的に許
容される塩が優れた金属プロテアーゼ阻害効果を有する
ことを見出し本発明を完成させた。
【0008】以下、本発明について詳述する。尚、本明
細書の一般式の定義において『低級』なる用語は特に断
らない限り、炭素数が1から5個の直鎖又は分岐状の炭
素鎖を意味する。従って、前記『低級アルキル』として
は、具体的には、メチル、エチル、n−プロピル、イソ
プロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、
tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル等が挙げら
れる。
【0009】『低級アルコキシ』としては、具体的に
は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポ
キシ、n−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオ
キシ等が挙げられる。『ハロゲン原子』としては、具体
的には、塩素、臭素、フッ素、ヨウ素等が挙げられる。
『低級アラルキル』は上記『低級アルキル』の任意の水
素がフェニル、ナフチル等のアリールで置換した基を意
味し、例えば、アリールとしてフェニルで例示すれば具
体的には、ベンジル、フェネチル等が挙げられる。
【0010】又、上記の化合物(I)の塩は、薬理学的
に許容される塩で次のようなものを包含しうる。即ち、
無機塩基としては、例えばアルカリ金属塩(例えばナト
リウム塩、カリウム塩等)、アルカリ土類金属塩(例え
ばカルシウム塩、マグネシウム塩等)、アンモニウム塩
等であり、有機塩基としては、例えば有機アミン塩(例
えばトリエチルアミン塩、ピリジン塩、エタノールアミ
ン塩等)そして、塩基性アミノ酸(例えばアルギニン)
等が挙げられる。
【0011】本発明の一般式(I)及び一般式(II)で
表わされる化合物は、以下の合成方法により製造するこ
とができる。反応(a)請求項2に記載の一般式(II)
でR4 が低級アルキル、低級アラルキルの場合の製造法
【化6】 (式中の各記号は請求項2と同じ。) 反応(a)は置換テトラヒドロイソキノリン体(III)を
トリクロロメチルクロロホルメートと反応させ、化合物
(IV)とした後、化合物(V)と反応させることにより
化合物(II)を製造するものである。
【0012】化合物(IV)の合成方法は有機溶媒中、塩
基存在下で定量的に進行する。使用するトリクロロメチ
ルクロロホルメートの量としては、化合物(III)に対し
て1−1.5倍モル当量が良く、特に1.1−1.2倍
モル当量が好ましい。使用する有機溶媒としては、塩化
メチレン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、テトラ
ヒドロフラン等が挙げられ、特に塩化メチレンが好まし
い。使用する有機溶媒の量は、化合物(III)に対して5
−30倍量が良く、特に10−15倍量が好ましい。使
用する塩基としては、トリエチルアミン、ピリジン、ジ
メチルアミノピリジン等が挙げられ、特にトリエチルア
ミンが好ましい。使用する塩基の量としては、化合物
(III)に対して2−3倍モル当量が良く、特に2−2.
5倍モル当量が好ましい。反応温度は、室温が良く、反
応時間は、30−120分間(好ましくは40−60分
間)である。
【0013】このような方法で得られた化合物(IV)
は、単離精製することなく化合物(V)と反応させるこ
とができる。化合物(IV)と化合物(V)の縮合反応は
有機溶媒中、塩基存在下で進行する。化合物(V)は化
合物(III)に対して1−1.5倍モル当量が良く、特
に、1.1−1.2倍モル当量が好ましい。使用する有
機溶媒としては、塩化メチレン、クロロホルム、ベンゼ
ン、トルエン、テトラヒドロフラン等が挙げられ、特に
塩化メチレンが好ましい。使用する有機溶媒の量は、化
合物(III)に対して10−20倍量が好ましい。使用す
る塩基としては、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチ
ルアミノピリジン等が挙げられ、特にトリエチルアミン
が好ましい。使用する塩基の量としては、化合物(III)
に対して1−1.5倍モル当量が好ましい。反応温度
は、室温が良く、反応時間は、24−72時間行うこと
が好ましい。
【0014】化合物(III)は公知で、一部市販されてお
り、他は、公知の化学的方法に準じて製造される。
1 、R2 、R3 のいずれかが低級アルキルの場合の合
成方法は、例えば、J.Ame.Chem.Soc.7
0,182,(1948);R1 、R2 、R3のいずれ
かがヒドロキシ、低級アルコキシの場合の合成方法は、
例えば、Synthesis 458,(1992);
1 、R2 、R3 のいずれかがニトロの場合の合成方法
は、例えば、Chem.Pharm.Bull.36
(1),190−201,(1988);R1 、R2
3 のいずれかがハロゲンの場合の合成方法は、例え
ば、J.Med.Chem.(1992),35,13
45−1370にそれぞれ記載されている。
【0015】化合物(V)は以下の合成方法により製造
される。 (1)R7 が低級アルコキシ
【化7】 (式中、Zはペプチド合成に用いられる一般的な窒素保
護基を表わす。R5 及びR8 は請求項2と同じ。) 化合物(VI)をペプチド合成に用いられる一般的な窒素
保護基で保護して化合物(VII)とし、次いで、無水炭酸
カリウム、無水炭酸ナトリウムのような塩基存在下、ホ
ルマリンと反応させ化合物(VIII)とする。さらに、ク
ロル化剤でクロル化した後、対応するホスファイトと反
応させることにより化合物(IX)が得られる。このよう
にして得られた化合物(IX)を一般的な脱保護の操作を
することにより化合物(V)が得られる。尚、化合物
(V)は、化合物(III)との反応時に用時調製すること
が望ましい。
【0016】(2)R7 が低級アラルキルの場合
【化8】 (式中の各記号は請求項2と同じ。) 化合物(X)を塩化メチレン中、トリエチルアミン存在
下、トリメチルシリルクロライドと反応させ、次で、化
合物(XI)と反応させた後、一般的な脱保護の操作をす
ることにより化合物(V)を得ることができる。化合物
(X)は例えば、D.S.Karanewsky等、
J.Med.Chem.(1988),31,204−
211の方法に従って合成できる。又、化合物(XI)は
前記化合物(VIII)を塩化メチレン中、トリメチルシリ
ルブロマイドと反応させることにより得ることができ
る。
【0017】(3)R7 が低級アルキルの場合
【化9】 (式中の各記号は請求項2と同じ。) この反応はD.S.Karanewsky等、J.Me
d.Chem.(1988),31,204−211の
方法に従って合成できる。即ち、ジアルキルクロロホス
ファイトとアルキルマグネシウムブロマイドとのグリニ
ヤー反応により得られる化合物(XII)と化合物(XIII)
をトルエン中、加熱還流させた後、一般的な脱保護の操
作をすることにより化合物(V)を得ることができる。
又、化合物(XIII)は前記化合物(VIII)を塩化メチレ
ン中、塩化チオニルと反応させることにより得ることが
できる。
【0018】反応(b)請求項1に記載の一般式(I)
の製造法 1)リン酸エステルを脱エステルする反応 R7 が低級アルキル及び低級アラルキルの場合
【化10】 (式中、R4 は低級アルキル及び低級アラルキルを表わ
す。他の各記号は請求項2と同じ。) R7 が低級アルコキシの場合
【化11】 (式中の各記号は前記と同じ。)
【0019】上記の反応は、選択的にリン酸部の脱エス
テル化を行う反応で化合物(II)を有機溶媒中、トリメ
チルシリルブロマイドと反応させることにより容易に進
行する。使用する有機溶媒としては、アセトニトリル、
クロロホルム、塩化メチレン等が挙げられる。トリメチ
ルシリルブロマイドの使用量は化合物(I)に対して2
−3倍モル当量が好ましい。反応温度は室温で1−24
時間で行うのが好ましい。 2)カルボン酸エステルを脱エステルする反応
【化12】 (式中、R4 及びR7 は低級アルキル及び低級アラルキ
ルを表わす。他の各記号は請求項2と同じ。)
【化13】 (式中の各記号は前記と同じ。)
【化14】 (式中、R4 は低級アルキル及び低級アラルキルを表わ
す。他の各記号は請求項2と同じ。)
【0020】上記の反応は、R4 を水素に変換する反応
であり、R4 が低級アルキルの場合は50−80%含水
有機溶媒中、塩基を用いて室温で1−24時間加水分解
することにより進行する。含水有機溶媒としてはメタノ
ール、エタノール、ジオキサン、テトラヒドロフラン等
が挙げられ、特に、メタノール、エタノール等のアルコ
ール類が好ましい。使用する塩基としては、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム等が好ましく、化合物(XIV)、
(XV)、(II)に対して1−5倍モル当量(好ましくは
2−3倍モル当量)使用することが好ましい。又、R4
が低級アラルキルの場合は、メタノール中、パラジウム
/炭素存在下、接触還元することにより進行する。パラ
ジウム含量は5−10%が良く特に10%が好ましい。
使用量は、化合物(XIV)、(XV)、(II)に対して0.
1−1倍量(好ましくは0.3−0.5倍量)であり、
反応は室温常圧ですみやかに進行する。
【0021】この時、必要量の炭酸水素ナトリウム水溶
液を加えることによりカルボン酸及びリン酸のナトリウ
ム塩として得ることができる。一般式(I)及び一般式
(II)で表わされる化合物には、少なくとも1個の不斉
炭素原子が含まれており、光学異性体が存在する。本発
明化合物にはこれらの異性体の単離されたものやその混
合物が含まれる。上述の方法で製造された本発明化合物
は抽出、再結晶、カラムクロマトグラフィー等、通常用
いられる化学的操作を適用して単離精製し、本発明の金
属プロテアーゼ阻害剤の有効成分として利用される。
【0022】本化合物は、一般の方法で経口又は非経口
(例えば、皮下、静脈内、直腸内)のいずれかによって
も投与できる。投与されるべき有効成分の量としては、
特に限定がなく広い範囲より選択することができる。投
与量は、各々特定の場合に個々の必要性に適合されるこ
とができるが、一般に遊離体の量として0.1mg〜1
000mg/日の範囲の量が適当であり、これを1回
で、或いは数回に分けて投与する。本化合物は、それ自
体公知の方法より、例えば錠剤、フィルム剤、軟膏及び
硬質カプセル剤、散剤、顆粒剤、糖衣剤、丸剤、坐剤、
乳液剤、懸濁液剤、注射剤等の剤型にすることが出来
る。又、薬剤調製物には、他の治療上価値のある物質を
含ませる事も出来る。以下に本発明を参考例、実施例に
よりさらに具体的に説明するが、これらが本発明を制限
するものでないことはいうまでもない。
【0023】参考例11,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カル
ボン酸ベンジルエステル塩酸塩 1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カル
ボン酸4g(18.7mM)の1N−水酸化ナトリウム
50ml溶液にジ−tert−ブチル−ジ−カーボネー
ト4.1g(20.6mM)のジオキサン25ml溶液
を室温で攪拌しながら滴下した。滴下終了後、さらに室
温で4時間攪拌した。反応懸濁液を5%クエン酸で約p
H4とし、析出した結晶をろ取し、水洗した。得られた
結晶を酢酸エチルで溶解し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、減圧濃縮することによりN−BOC体4gを得
た。
【0024】得られたN−BOC体4g(14.4m
M)の無水DMF40ml溶液に無水炭酸カリウム2.
2g(15.9mM)を加え室温で10分間攪拌後、ベ
ンジルブロマイド2.72g(15.9mM)を加え室
温で1時間攪拌した。反応混液を氷水中に注加し、5%
クエン酸で約pH4とした後、エーテルで抽出した。有
機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃
縮することによりN−BOC−ベンジルエステル体を
5.5g得た。次に、得られたN−BOC−ベンジルエ
ステル体5.5gのベンゼン30ml溶液に4N−塩酸
/酢酸エチル溶液20mlを室温で加え4時間攪拌し
た。析出した結晶をろ取し、エーテル洗浄後、60℃で
減圧乾燥することにより1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩
を無色の結晶として4g(収率70.3%)得た。
【0025】融 点:234−236℃(分解) N.M.R.(CDCl3 ) δ:3.44(d,2H,J=6.35Hz),4.4
1−4.49(m,2H),4.45−4.71(m,
1H),5.21(d,1H,J=12.22Hz),
5.26(d,1H,J=12.22Hz),7.10
−7.36(m,9H),10.52(bs,1H) 10.96(bs,1H) I.R.νKBr cm-1:2950,2750,250
0,1750,1500,1460,1360,128
0,1260,1220,1110,750,700
【0026】参考例21,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カル
ボン酸メチルエステル塩酸塩 1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カル
ボン酸2g(9.36mM)のメタノール20ml懸濁
液に室温で塩化チオニル2.5g(21mM)を徐々に
滴下した後、4時間加熱還流した。冷却後、減圧濃縮乾
固し、メタノール−エーテルから再結晶することにより
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カル
ボン酸メチルエステル塩酸塩を2g(収率93.8%)
得た。
【0027】融 点:250−253℃(分解) N.M.R.(CDCl3 +DMSO−d6 ) δ:3.34−3.43(m,2H),3.87(s,
3H),4.24(dd,1H,J=9.16,5.4
9Hz),4.45(s,2H),7.13−7.19
(m,2H),7.25−7.28(m,2H),1
0.85(bs,2H) I.R.νKBr cm-1:2900,2750,174
0,1430,1260,1240,760
【0028】参考例35−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン−3−カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩 工程1 (アセチルアミノ)[(2−メチルフェニル)メチル]
マロン酸ジエチル 窒素雰囲気下、50%水素化ナトリウム(n−ヘキサン
で洗浄)540mg(11.2mM)に氷水冷下、ジエ
チルアセトアミドマロネート2.43g(11.2m
M)の無水DMF15ml溶液を加え室温で2.5時間
攪拌した。この反応溶液を氷水冷下、α−ブロモ−o−
キシレン1.0ml(7.46mM)に滴下した。滴下
終了後、さらに室温で17時間攪拌した。反応液を氷水
中に注加し、4N−塩酸で中和した。析出した結晶を濾
取し、クロロホルムで溶解し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧濃縮することによりN−アセチルアミン−
[(2−メチルフェニル)メチル]マロン酸ジエチルを
1.805g(収率75.3%)得た。
【0029】融 点:85−89℃ N.M.R.(CDCl3 ) δ:1.28(t,6H,J=7.08Hz),2.0
1(s,3H),2.23(s,3H),3.70
(s,2H),4.17−4.36(m,4H),6.
57(bs,1H),6.94(d,1H,J=7.0
8Hz),7.04−7.14(m,3H) I.R.νKBr cm-1:3250,2980,175
0,1640,1520,1370,1310,127
0,1220,1200,1180,1060
【0030】工程2 2−メチルフェニルアラニン塩酸塩 (アセチルアミノ)[(2−メチルフェニル)メチル]
マロン酸ジエチル1.78g(5.54mM)に6N−
塩酸10mlを加え、16時間加熱還流した。反応液を
冷却後、減圧濃縮した。得られた結晶をエーテルで洗浄
することにより2−メチルフェニルアラニン塩酸塩を
1.11g(収率92.9%)得た。
【0031】融 点:215−218℃ N.M.R.(DMSO−d6 ) δ:2.31(s,3H),3.12(d,2H,J=
6.84Hz),4.00(t,1H,J=7.33H
z),7.17−7.22(m,4H),8.53(b
s,2H) I.R.νKBr cm-1:2900,1740,149
5,1210
【0032】工程3 5−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン−3−カルボン酸塩酸塩 2−メチルフェニルアラニン塩酸塩1g(4.64m
M)、濃塩酸4ml(48mM)、37%ホルムアルデ
ヒド1.9ml(23.2mM)の混液を90−100
℃で4時間攪拌した。その後、反応液を室温で16時間
攪拌した。析出した結晶を濾取し、冷水、冷アセトンで
洗浄後、五酸化リン存在下、減圧乾燥することにより5
−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−3−カルボン酸塩酸塩を455mg(収率43.1
%)得た。
【0033】融 点:290−291℃(分解) N.M.R.(DMSO−d6 ) δ:2.23(s,3H),2.93(dd,1H,J
=17.09,11.23Hz),3.21(dd,1
H,J=17.09,4.88Hz),4.30−4.
39(m,3H),7.08−7.20(m,3H),
9.95(bs.1H) I.R.νKBr cm-1:2920,2770,174
5,1400,1200
【0034】工程4 5−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン−3−カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩 5−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン−3−カルボン酸塩酸塩1.28g(5.62mM)
を参考例1と同様な方法によりBOC化、ベンジルエス
テル化、脱BOC化を行うことにより5−メチル−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン
酸ベンジルエステル塩酸塩を625mg(収率35%)
得た。
【0035】融 点:175.5−178℃(分解) N.M.R.(DMSO−d6 ) δ:2.50(s,3H),2.96(dd,1H,J
=17.58,10.74Hz),3.23(dd,1
H,J=17.57,5.38Hz),4.33(s,
2H),4.62(dd,1H,J=11.23,5.
37Hz),5.29(d,1H,J=12.21H
z),5.37(d,1H,J=12.21Hz),
7.11−7.22(m,3H),7.37−7.45
(m,5H),9.97(bs.2H) I.R.νKBr cm-1:2930,2730,260
0,1745,1280,1250,1240,122
0,750
【0036】参考例3と同様にして以下の化合物を得
た。6−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン−3−カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩 7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン−3−カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩 6,7−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソ
キノリン−3−カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩 7−イソプロピル−1,2,3,4−テトラヒドロイソ
キノリン−3−カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩 7−t−ブチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−3−カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩
【0037】参考例46−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−3−カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩 工程1 6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−3−カルボン酸 DL−m−チロシン1.23g(6.79mM)、37
%ホルムアルデヒド0.96ml(12.8mM)、
0.05N−塩酸10.1ml(0.505mM)の混
液を90℃で45分間加熱攪拌した。反応液を放冷した
後、水、アセトンを用い、結晶を濾取することにより6
−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−3−カルボン酸を0.745g(収率56.8
%)得た。
【0038】融 点:275℃(分解) N.M.R.(D2 O/NaOD) δ:2.85(dd,1H,J=16.60,11.2
3Hz),3.04(dd,1H,J=16.60,
4.40Hz),3.51(dd,1H,J=11.2
3,4.39Hz),3.93(d,1H,J=15.
63Hz),4.02(d,1H,J=15.14H
z),6.55−6.60(m,2H),6.99
(d,1H,J=8.30Hz) I.R.νKBr cm-1:3500,3120,294
0,1615,1565,1500,1410,129
0,1255
【0039】工程2 6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−3−カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩 6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−3−カルボン酸0.73g(3.78mM)を
参考例1と同様な方法によりBOC化、ベンジルエステ
ル化、脱BOC化を行うことにより、6−ヒドロキシ−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カル
ボン酸ベンジルエステル塩酸塩を0.90g(収率7
4.5%)得た。
【0040】融 点:160−163℃ N.M.R.(DMSO−d6 ) δ:3.08(dd,1H,J=17.09,11.2
3Hz),3.24(dd,1H,J=17.09,
5.37Hz),4.17(d,1H,J=15.63
Hz),4.25(d,1H,J=15.62Hz),
4.57(dd,1H,J=11.23,5.37H
z),5.30(s,2H),6.65−6.71
(m,2H),7.04(d,1H,J=8.30H
z) 7.36−7.43(m,5H),9.58(s,1
H),9.91(bs,2H) I.R.νKBr cm-1:3200,2950,275
0,1750,1460,1280,1225
【0041】参考例55−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン−3−カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩 工程1 (アセチルアミノ)[(2−ブロモフェニル)メチル]
マロン酸ジエチル 参考例3の工程1と同様な方法により収率86.7%で
得た。
【0042】融 点:97−101℃ N.M.R.(CDCl3 ) δ:1.29(t,6H,J=7.08Hz),2.0
2(s,3H),3.84(s,2H),4.18−
4.37(m,4H),6.51(bs,1H),7.
06−7.12(m,2H),7.21(t,1H,J
=7.57Hz),7.52(d,1H,J=8.06
Hz) I.R.νKBr cm-1:3240,2990,176
0,1750,1735,1640,1520,132
0,1280,1245,1210,1200,106
【0043】工程2 2−ブロモフェニルアラニン塩酸塩 参考例3の工程2と同様な方法により収率93.7%で
得た。 融 点:255℃(分解) N.M.R.(DMSO−d6 ) δ:3.27(d,2H,J=7.33Hz),4.0
6(t,1H,J=7.33Hz),7.24(t,1
H,J=7.33Hz),7.37(t,1H,J=
7.33Hz),7.45(d,1H,J=7.32H
z),7.63(d,1H,J=8.30Hz) I.R.νKBr cm-1:2950,2820,174
0,1490,1210
【0044】工程3 2−ブロモ−N−(エトキシカルボニル)フェニルアラ
ニンメチルエステル 2−ブロモフェニルアラニン塩酸塩2.67g(9.5
2mM)に1N−水酸化ナトリウム水溶液14.3ml
(14.3mM)、クロル炭酸エチル1.82ml(1
9.0mM)を加え室温で攪拌した。さらに反応液に1
N−水酸化ナトリウム水溶液を徐々に加え、pHを10
に保つようにし、30分間攪拌した。反応液を4N−塩
酸酸性とし、クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた濃縮残
渣2.67g(8.45mM)の無水DMF20ml溶
液に、炭酸リチウム0.94g(12.7mM)を加
え、室温で15分間攪拌した後、ヨウ化メチル0.79
ml(12.7mM)を加えて60℃で1時間加熱攪拌
した。反応液を氷水中に注加し、4N−塩酸酸性とし酢
酸エチルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、減圧濃縮乾固した。得られた濃縮残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ベンゼ
ン/酢酸エチル=19/1)で精製することにより2−
ブロモ−N−(エトキシカルボニル)フェニルアラニン
メチルエステルを2.27g(収率72.2%)得た。
【0045】N.M.R.(CDCl3 ) δ:1.20(t,3H,J=7.08Hz),3.1
5(dd,1H,J=13.42,7.82Hz),
3.31(dd,1H,J=13.67,6.11H
z),3.72(s,3H),4.03−4.11
(m,2H),4.65−4.73(m,1H),5.
16(br,1H),7.08−7.14(m,1
H),7.18−7.28(m,2H),7.55
(d,1H,J=8.06Hz) I.R.νNaClcm-1:3230,1750,172
5,1530,14401260,1220,1060
【0046】工程4 5−ブロモ−N−(エトキシカルボニル)−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メ
チルエステル 2−ブロモ−N−(エトキシカルボニル)フェニルアラ
ニンメチルエステル2.24g(6.78mM)の3/
1=酢酸/硫酸10ml溶液にパラホルムアルデヒド
0.21g(7.12mM)を加え、室温で15時間攪
拌した。反応液を氷水中に注加し、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、及び水で
洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮乾固し
た。得られた濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エチル=9/1)
で精製することにより5−ブロモ−N−(エトキシカル
ボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−3−カルボン酸メチルエステルを1.25g(収率5
3.8%)得た。
【0047】N.M.R.(CDCl3 ) δ:1.30(dt,3H,J=16.35,7.33
Hz),3.08(td,1H,J=16.84,6.
35Hz),3.45−3.59(m,1H) 3.66(s,3H),4.20−4.28(m,2
H),4.48−4.59(m,1H),4.75−
4.85(m,1H),5.01(br,0.4H),
5.22−5.23(m,0.6H),7.06−7.
09(m,2H),7.43−7.46(m,1H) I.R.νNaClcm-1:1740,1700,144
0,1420,13251320,1205,1105
【0048】工程5 5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン−3−カルボン酸塩酸塩 5−ブロモ−N−(エトキシカルボニル)−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メ
チルエステル1.23g(3.59mM)に6N−塩酸
12mlを加え、20時間加熱還流した。反応液を冷却
後、減圧濃縮した。得られた結晶をエーテルで洗浄する
ことにより5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン−3−カルボン酸塩酸塩を0.445g
(収率42.3%)得た。
【0049】融 点:>300℃ N.M.R.(DMSO−d6 ) δ:2.99(dd,1H,J=17.09,11.2
3Hz),3.29(dd,1H,J=17.09,
5.37Hz),4.29−4.36(m,2H),
4.47(dd,1H,J=11.23,5.37H
z),7.22−7.35(m,2H),7.62
(d,1H,J=7.32Hz),10.08(br,
2H),14.1(br,1H) I.R.νKBr cm-1:2920,2770,174
0,1440,1395,1195
【0050】工程6 5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン−3−カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩 5−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン−3−カルボン酸塩酸塩0.43g(1.47mM)
を参考例1と同様な方法によりBOC化、ベンジルエス
テル化、脱BOC化を行うことにより、5−ブロモ−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カル
ボン酸ベンジルエステル塩酸塩を0.48g(収率8
5.8%)得た。
【0051】融 点:>300℃ N.M.R.(CDCl3 +DMSO−d6 ) δ:3.47−3.49(m,2H),4.40−4.
47(m,2H),4.66(d,1H,J=16.1
2Hz),5.27(s,2H),7.05−7.15
(m,2H),7.34(s,5H),7.50(d,
1H,J=6.59Hz),10.69(br,1
H),11.00(br,1H) I.R.νKBr cm-1:2940,2730,262
0,1745,1450,1360,1280,123
0,755 MS−FAB(gly):m/z 346,348(M
+ −HCl)
【0052】参考例5と同様にして以下の化合物を得
た。6−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン−3−カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩 7−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン−3−カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩
【0053】参考例66−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン−3−カルボン酸メチルエステル塩酸塩 参考例5と同様にして得られた6−ブロモ−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸塩
酸塩0.515g(1.76mM)を参考例2と同様に
メチルエステル化することにより0.41g(収率7
6.0%)得た。 融 点:211−215℃(分解) N.M.R.(CDCl3 +DMSO−d6 ) δ:3.29−3.44(m,2H),3.87(s,
3H),4.27(dd,1H,J=8.79,5.8
6Hz),4.39(d,1H,J=16.12H
z),4.49(d,1H,J=16.12Hz),
7.04(d,1H,J=8.43Hz),7.34−
7.40(m,2H),10.83(bs,2H) I.R.νKBr cm-1:2900,2770,262
0,1740,1430,1250,1235 MS−FAB(gly):m/z 270,272(M
+ −HCl)
【0054】参考例6と同様にして以下の化合物を得
た。8−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン−3−カルボン酸メチルエステル塩酸塩 6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン−3−カルボン酸メチルエステル塩酸塩 6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−3−カルボン酸メチルエステル塩酸塩 5−ヨード−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン−3−カルボン酸メチルエステル塩酸塩 6−ヨード−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン−3−カルボン酸メチルエステル塩酸塩
【0055】参考例76−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−3−カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩 6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−3−カルボン酸0.68g(3.52mM)を
参考例1と同様な方法によりBOC化した後、無水DM
F7mlに溶解し、無水炭酸カリウム0.49g(3.
52mM)を加え20分間攪拌した後、ベンジルブロマ
イド0.42ml(3.52mM)を室温で滴下した。
滴下終了後、さらに室温で1時間攪拌した。反応終了
後、氷水中に注加し、5%クエン酸で酸性とした後、酢
酸エチルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた濃縮残渣の無水
DMF7ml溶液に無水炭酸カリウム0.49g(3.
52mM)、ヨウ化メチル0.22ml(3.52m
M)を加え、室温で4時間攪拌した。反応終了後、氷水
中に注加し、5%クエン酸で酸性とした後、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、減圧濃縮した。次に、得られた濃縮残渣をベンゼ
ン10mlに溶解し、これに4N−塩酸/酢酸エチル溶
液5mlを室温で滴下した。滴下終了後、さらに室温で
2時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた濃縮残
渣にエーテルを加え室温で30分間攪拌した。析出した
結晶を濾過し、エーテル洗浄後、減圧乾燥することによ
り6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−3−カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩を54
0mg(収率69.6%)得た。
【0056】融 点:193−195℃ N.M.R.(CDCl3 +DMSO−d6 ) δ:3.37(d,2H,J=6.60Hz),3.7
6(s,3H),4.30−4.54(m,3H),
5.21(d,1H,J=12.09Hz),5.28
(d,1H,J=12.09Hz),6.62(d,1
H,J=2.20Hz),6.79(dd,1H,J=
8.42,2.20Hz),7.02(d,1H,J=
8.42Hz),7.31−7.39(m,5H),1
0.71(br,2H) I.R.νKBr cm-1:2900,2720,260
0,2500,1750,1510,1275,124
5,1220 MS−FAB(gly):m/z 298(MH+ −H
Cl) 参考例7と同様にして以下の化合物を得た。6,7−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩
【0057】参考例87−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン−3−カルボン酸メチルエステル塩酸塩 1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カル
ボン酸塩酸塩500mg(2.34mM)に室温で濃硫
酸3mlを加えた後、発煙硝酸0.5mlを−5〜0℃
で滴下した。滴下終了後、室温で1時間攪拌した。反応
液を氷水中に注加し、アンモニア水で塩基性とした。析
出した結晶を濾過し、水、メタノールの順で洗浄後、五
酸化リン存在下、60〜70℃で減圧乾燥することによ
り粗結晶の7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン−3−カルボン酸を270mg得た。次
に、得られたカルボン酸270mg(1.22mM)を
メタノール5mlに懸濁し、室温で塩化チオニル320
mg(2.69mM)を徐々に滴下した。滴下終了後、
3時間加熱還流した。反応液を冷却後、減圧濃縮し、得
られた濃縮残渣にエーテルを加え、室温で1時間攪拌し
た。結晶を濾過し、エーテル洗浄後、五酸化リン存在
下、60〜70℃で減圧乾燥することにより7−ニトロ
−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カ
ルボン酸メチルエステル塩酸塩を300mg(収率47
%)得た。
【0058】N.M.R.(DMSO−d6 ) δ:3.22−3.52(m,2H),3.83(s,
3H),4.41(d,1H,J=16.85Hz),
4.56(d,1H,J=16.85Hz),4.64
(dd,1H,J=11.00,5.13Hz),7.
57(d,1H,J=8.42Hz),8.13(d
d,1H,J=8.42,2.56Hz),8.27
(d,1H,J=2.19Hz) I.R.νKBr cm-1:2900,1760,152
0,1350,1250,1040 MS−FAB(gly):m/z 237(MH+ −H
Cl)
【0059】参考例9(S)−7−ヒドロキシ−6,8−ジヨード−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メ
チルエステル塩酸塩 工程1 (S)−7−ヒドロキシ−6,8−ジヨード−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸塩
酸塩 3,5−ジヨード−L−チロシン・2水和物9.05g
(19.3mM)の濃塩酸90ml懸濁液に、1,2−
ジメトキシエタン6ml(57.9mM)、37%ホル
ムアルデヒド6.6ml(88.1mM)を加え72−
75℃で30分間加熱攪拌した後、更に濃塩40ml、
1,2−ジメトキシエタン3ml(28.9mM)、3
7%ホルムアルデヒド3.3ml(44.1mM)を加
え72−75℃で18時間加熱攪拌した。反応液を放冷
後、結晶を濾取し、1,2−ジメトキシエタンで洗浄す
ることにより(S)−7−ヒドロキシ−6,8−ジヨー
ド−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−
カルボン酸塩酸塩を5.01g(収率53.9%)得
た。
【0060】融 点:249℃(分解) N.M.R.(DMSO−d6 ) δ:3.02−3.26(m,2H),4.01(d,
1H,J=16.60Hz),4.10(d,1H,J
=16.60Hz),4.31−4.33(m,1
H),7.72(s,1H),9.69(bs,1
H),10.10(bs,1H) I.R.νKBr cm-1:3440,2950,175
0,1390,1185MS−FAB(gly):m/
z 446(MH+ −HCl)
【0061】工程2 (S)−7−ヒドロキシ−6,8−ジヨード−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メ
チルエステル塩酸塩 (S)−7−ヒドロキシ−6,8−ジヨード−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸塩
酸塩5.01g(10.4mM)を参考例2と同様な方
法によりメチルエステル化することにより(S)−7−
ヒドロキシ−6,8−ジヨード−1,2,3,4−テト
ラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
塩酸塩を4.70g(収率91.2%)得た。
【0062】融 点:190−192℃(分解) N.M.R.(DMSO−d6 ) δ:3.04−3.26(m,2H),3.82(s,
3H),4.02(d,1H,J=16.12Hz),
4.15(d,1H,J=16.12Hz),4.48
(dd,1H,J=10.63,4.77Hz),7.
72(s,1H),9.71(bs,1H),10.1
8(bs,1H) I.R.νKBr cm-1:3450,2940,273
0,2620,2520,1740,1440,126
5,1245 MS−FAB(gly):m/z 460(MH+ −H
Cl) 〔α〕D =−51.51°(c=0.9985,MeO
H) 参考例9と同様にして以下の化合物を得た。7−メトキシ−6,8−ジブロモ−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステ
ル塩酸塩
【0063】参考例10(S)−7−ヒドロキシ−8−ヨード−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエ
ステル塩酸塩 参考例9で得た(S)−7−ヒドロキシ−6,8−ジヨ
ード−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3
−カルボン酸メチルエステル塩酸塩1.2g(2.42
mM)のメタノール25ml溶液を窒素置換し、10%
パラジウム炭素600mgを加えた後、水素置換下、室
温で4時間攪拌した後、さらに、10%パラジウム炭素
300mgを加え室温で2時間攪拌した。反応終了後、
パラジウム炭素を濾別し、濾液を減圧濃縮した。得られ
た結晶をメタノール−エーテルから再結晶することによ
り(S)−7−ヒドロキシ−8−ヨード−1,2,3,
4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチル
エステル塩酸塩を530mg(収率59.2%)得た。
【0064】融 点:217−218℃(分解) N.M.R.(DMSO−d6 ) δ:3.04−3.23(m,2H),3.81(s,
3H),4.05(d,1H,J=16.12Hz),
4.17(d,1H,J=16.12Hz),4.49
(dd,1H,J=10.12,5.13Hz),6.
90(d,1H,J=8.42Hz),7.10(d,
1H,J=8.42Hz),10.20(bs,2
H),10.64(s,1H) I.R.νKBr cm-1:3220,2940,277
0,1740,1435,1300,1290 MS−FAB(MNBA):m/z 334(MH+
HCl) 〔α〕D =−86.51°(c=0.9965,MeO
H)
【0065】参考例11(S)−7−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル塩酸塩 参考例10で得た(S)−7−ヒドロキシ−8−ヨード
−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カ
ルボン酸メチルエステル塩酸塩940mg(2.54m
M)のメタノール20ml溶液を窒素置換し、10%パ
ラジウム炭素940mgを加えた後、水素置換下、室温
で4時間攪拌した後、さらに、10%パラジウム炭素3
10mgを加え室温で19時間攪拌した。反応終了後、
パラジウム炭素を濾別し、濾液を減圧濃縮した。得られ
た結晶をメタノール−エーテルから再結晶することによ
り(S)−7−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル塩酸
塩を460mg(収率74.2%)得た。
【0066】融 点:211−212℃ N.M.R.(DMSO−d6 ) δ:3.02(dd,1H,J=16.48,10.9
9Hz),3.17(dd,1H,J=16.48,
5.13Hz),3.80(s,3H),4.23
(s,2H),4.48(dd,1H,J=10.9
9,5.13Hz),6.64(d,1H,J=2.2
0Hz),6.71(dd,1H,J=8.43,2.
20Hz),7.04(d,1H,J=8.42H
z),9.63(s,1H),10.14(bs,2
H) I.R.νKBr cm-1:3200,2900,281
0,2750,2620,1760,1520,146
0,1440,1310,1250,1230 MS−FAB(gly):m/z 208(MH+ −H
Cl) 〔α〕D =−89.82°(c=1.169,MeO
H)
【0067】参考例12(S)−7−メトキシ−8−ヨード−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエス
テル塩酸塩 参考例10で得た(S)−7−ヒドロキシ−8−ヨード
−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カ
ルボン酸メチルエステル塩酸塩900mg(2.4m
M)を参考例1と同様な方法によりBOC化した後、無
水DMF10mlの溶液に無水炭酸カリウム1.3g
(9.4mM)を加えた後、ヨウ化メチル1g(7m
M)を室温で滴下した。滴下終了後、さらに室温で1時
間攪拌した。反応終了後、氷水中に注加し、5%クエン
酸で酸性とした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水
洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得
られた濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出液:n−ヘキサン/酢酸エチル=9/1)で精製
することによりBOC体を油状物として880mg得
た。次に、BOC体880mgのベンゼン10ml溶液
に4N−塩酸/酢酸エチル溶液3mlを室温で滴下し
た。滴下終了後、さらに室温で2時間攪拌した。反応液
を減圧濃縮し、得られた濃縮残渣にエーテルを加え室温
で30分間攪拌した。析出した結晶を濾過し、エーテル
洗浄後、減圧乾燥することにより(S)−7−メトキシ
−8−ヨード−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−3−カルボン酸メチルエステル塩酸塩を650m
g(収率69.6%)得た。
【0068】N.M.R.(DMSO−d6 ) δ:3.10−3.31(m,2H),3.82(s,
3H),3.84(s,3H),4.09(d,1H,
J=16.30Hz),4.21(d,1H,J=1
6.30Hz),4.52(dd,1H,J=10.2
6,5.13Hz),6.99(d,1H,J=8.4
3Hz),7.30(d,1H,J=8.43Hz),
10.32(bs,2H) I.R.νKBr cm-1:2950,2600,174
0,1600,1560,1480,1440,137
0,1280,1220,1040,800,720
【0069】参考例13(S)−7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル塩酸塩 参考例12で得た(S)−7−メトキシ−8−ヨード−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カル
ボン酸メチルエステル塩酸塩650mg(1.69m
M)、トリエチルアミン175mg(1.73mM)の
メタノール25ml溶液を窒素置換し、10%パラジウ
ム炭素200mgを加えた後、水素置換下、室温で2時
間攪拌した。反応終了後、パラジウム炭素を濾別し、濾
液を減圧濃縮した。得られた濃縮残渣を酢酸エチルで溶
解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し
た。得られた濃縮残渣のベンゼン10ml溶液に4N−
塩酸/酢酸エチル溶液3mlを室温で滴下した。滴下終
了後、さらに室温で2時間攪拌した。反応液を減圧濃縮
し、得られた濃縮残渣にエーテルを加え室温で30分間
攪拌した。析出した結晶を濾過し、エーテル洗浄後、減
圧乾燥することにより(S)−7−メトキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メ
チルエステル塩酸塩を380mg(収率87%)得た。
【0070】融 点:261−264℃(分解) N.M.R.(DMSO−d6 ) δ:3.06(dd,1H,J=16.48,11.7
2Hz),3.24(dd,1H,J=16.49,
5.13Hz),3.73(s,3H),3.81
(s,3H),4.29(d,1H,J=16.12H
z),4.33(d,1H,J=16.12Hz),
4.53(dd,1H,J=10.99,5.13H
z),6.86−6.88(m,2H),7.18
(d,1H,J=8.52Hz),10.06(bs,
2H) I.R.νKBr cm-1:2900,2750,260
0,2500,1750,1620,1510,145
0,1240,1030,910,850,820
【0071】参考例14[N−ベンジルオキシカルボニル−N−(ジエトキシホ
スホリルメチル)]n−ブチルアミン 工程1 (N−ベンジルオキシカルボニル)n−ブチルアミン n−ブチルアミン5g(68.4mM)の水20ml溶
液に1N−水酸化ナトリウムでpH8〜9に調節しなが
ら塩化カルボベンゾキシ11.7g(68.6mM)を
5〜10℃で滴下した。滴下終了後、5〜10℃で1時
間攪拌後、さらに室温で1時間攪拌した。反応液を酢酸
エチルで抽出し、5%クエン酸、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、水、の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧濃縮した。得られた濃縮残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出液:ベンゼン/酢酸エ
チル=9/1)で精製することにより(N−ベンジルオ
キシカルボニル)n−ブチルアミンを油状物として1
0.77g(収率76%)得た。
【0072】N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.92(t,3H,J=6.96Hz),1.3
0−1.54(m,4H),3.20(q,2H,J=
6.59Hz),4.71(bs,1H),5.10
(s,2H),7.30−7.40(m,5H), I.R.νKBr cm-1:3350,2950,170
0,1540,1460,1250,1140,102
0,740,700
【0073】工程2 (N−ベンジルオキシカルボニル−N−ヒドロキシメチ
ル)n−ブチルアミン (N−ベンジルオキシカルボニル)n−ブチルアミン
4.0g(19.3mM)、37%ホルムアルデヒド1
4.5ml(0.19M)と無水炭酸カリウム2.80
g(20.3mM)のジオキサン20ml混液を2時間
加熱還流した。反応液を冷却後、酢酸エチルで希釈し、
有機層を水洗した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧
濃縮し、得られた濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出液:ベンゼン/酢酸エチル=19/
1)で精製することにより(N−ベンジルオキシカルボ
ニル−N−ヒドロキシメチル)n−ブチルアミンを2.
82g(収率61.6%)得た。
【0074】N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.90(br,3H),1.32(br,2
H),1.56(br,2H),3.36(t,2H,
J=7.08Hz),4.79(d,2H,J=7.8
1Hz),5.16(s,2H),7.36(s,5
H) I.R.νKBr cm-1:3430,2950,169
0,1480,1455,1430,1235,115
0,1025
【0075】工程3 [N−ベンジルオキシカルボニル−N−(ジエトキシホ
スホリルメチル)]n−ブチルアミン (N−ベンジルオキシカルボニル−N−ヒドロキシメチ
ル)n−ブチルアミン1.5g(6.32mM)の無水
塩化メチレン溶液に、氷水冷下、塩化チオニル2.3m
l(31.6mM)を加え室温に戻した後20時間攪拌
した。反応液を減圧濃縮乾固し、トルエンで共沸した。
濃縮残渣の無水トルエン15ml溶液に亜リン酸トリエ
チル1.08ml(6.32mM)を加え、1.5時間
加熱還流した。反応液を減圧濃縮乾固し、得られた濃縮
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:
n−ヘキサン/アセトン=4/1)で精製することによ
り[N−ベンジルオキシカルボニル−N−(ジエトキシ
ホスホリルメチル)]n−ブチルアミンを1.07g
(収率47.4%)得た。
【0076】N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.89−0.92(m,3H),1.26−1.
34(m,8H),1.54(br,2H),3.43
(t,2H,J=7.32Hz),3.72(t,2
H,J=10.50Hz),4.06−4.14(m,
4H),5.15(s,2H),7.32−7.35
(m,5H) I.R.νNaClcm-1:2960,2930,170
5,1430,1250,1230,1060,103
0,990
【0077】参考例14と同様にして以下の化合物を得
た。[N−ベンジルオキシカルボニル−N−(ジエトキシホ
スホリルメチル)]エチルアミン [N−ベンジルオキシカルボニル−N−(ジメトキシホ
スホリルメチル)]イソブチルアミン [N−ベンジルオキシカルボニル−N−(ジエトキシホ
スホリルメチル)]イソアミルアミン [N−ベンジルオキシカルボニル−N−(ジエトキシホ
スホリルメチル)]n−プロピルアミン [N−ベンジルオキシカルボニル−N−(ジエトキシホ
スホリルメチル)]イソプロピルアミン [N−ベンジルオキシカルボニル−N−(ジエトキシホ
スホリルメチル)]ベンジルアミン [N−ベンジルオキシカルボニル−N−(ジエトキシホ
スホリルメチル)]フェネチルアミン
【0078】参考例15[N−ベンジルオキシカルボニル−N−[n−ブチル
(エトキシ)ホスホリルメチル]]イソブチルアミン ジエチルクロロフォスファイト1.0ml(6.91m
M)の無水THF5ml溶液に用時調製したn−ブチル
マグネシウムプロマイドの無水THF溶液(10.4m
M)を窒素雰囲気下、内温を10℃以下に保ちながら徐
々に滴下した。滴下終了後、窒素雰囲気下1時間加熱還
流した。反応液を氷冷し、析出した不溶物をセライト濾
過により除き、濾液を常圧で濃縮することによりジエチ
ルブチルフォスファイトを粗生成物として得た。
【0079】一方、(N−ベンジルオキシカルボニル−
N−ヒドロキシメチル)イソブチルアミン0.82g
(3.46mM)の無水塩化メチレン10ml溶液に塩
化チオニル1.26ml(17.3mM)を加え室温で
24時間攪拌した後、反応液を減圧濃縮し、さらにトル
エンで共沸した。次いで、残渣を無水トルエン3mlに
溶解し、これに先に得られたジエチルブチルフォスファ
イトの無水トルエン5ml溶液を加え16時間還流し
た。反応液を減圧濃縮し、得られた濃縮残渣に酢酸エチ
ル、希塩酸を加え分液した。有機層を希塩酸、水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮乾固した。
得られた濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出液:クロロホルム/エタノール=19/1)で
粗精製し、さらに減圧蒸留(5mmHg,65℃)する
ことにより[N−ベンジルオキシカルボニル−N−[n
−ブチル(エトキシ)ホスホリルメチル]]イソブチル
アミンを0.27g(収率19.9%)得た。
【0080】N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.87−0.89(m,9H),1.27−1.
38(m,5H),1.56−1.72(m,4H),
2.00(br,1H),3.31(d,2H,J=
6.34Hz),3.56−3.81(m,2H),
4.05−4.07(m,2H),5.14(s,2
H),7.35(s,5H) I.R.νNaClcm-1:3450,2960,287
0,1700,1465,1425,1250,123
0,1195,1035,955 MS−FAB(gly):m/z 370(MH+
【0081】参考例16[N−ベンジルオキシカルボニル−N−[エトキシ(4
−フェニルブチル)ホスホリルメチル]]イソブチルア
ミン 工程1 (4−フェニルブチル)ホスフィン酸 次亜リン酸ナトリウム・一水和物2.7g(25.47
mM)のエタノール27ml懸濁液に濃硫酸0.7m
l、4−フェニル−1−ブテン1.12g(8.47m
M)、2.2′−アゾビスイソブチロニトリル(AIB
N)140mg(0.85mM)を加え、6時間加熱還
流後、AIBN90mg(0.55mM)を加え、さら
に16時間加熱還流した。反応液を冷却後、不溶物を濾
別し、エタノールで洗浄した。濾液と洗液を合せ、減圧
濃縮した。得られた濃縮残渣を4N−水酸化ナトリウム
で塩基性とし、エーテル抽出した。水層を塩酸酸性と
し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮することにより(4−
フェニルブチル)ホスフィン酸を粗生成物として1.3
g(収率77%)得た。
【0082】N.M.R.(CDCl3 ) δ:1.55−1.83(m,6H),2.60−2.
66(m,2H),6.07(s,0.5H),7.1
4−7.30(m,5H),7.75(s,1H),
8.08(s,0.5H)
【0083】工程2 (4−フェニルブチル)ホスフィン酸エチルエステル (4−フェニルブチル)ホスフィン酸1.56g(8.
47mM)、エタノール430mg(9.33mM)の
無水THF20ml溶液に窒素雰囲気下、室温でジシク
ロヘキシルカルボジイミド(DCC)1.95g(9.
45mM)、ジメチルアミノピリジン(DMAP)11
0mg(0.9mM)を加え、室温で2時間攪拌した。
反応液に酢酸エチル50mlを加え、不溶物を濾別し、
酢酸エチルで洗浄後、濾液と洗液を合せ、減圧濃縮し
た。得られた濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出液:クロロホルム/酢酸エチル=19/
1)で精製することにより(4−フェニルブチル)ホス
フィン酸エチルエステルを油状物として560mg(収
率4−フェニル−1−ブテンから31.3%)得た。
【0084】N.M.R.(CDCl3 ) δ:1.35(t,3H,J=6.96Hz),1.5
5−1.85(m,6H),2.64(t,2H,J=
7.14Hz),3.99−4.25(m,2H),
6.10(s,0.5H),7.15−7.31(m,
5H),8.05(s,0.5H) I.R.νKBr cm-1:3450,2950,150
0,1460,1220,1030,960,700
【0085】工程3 [N−ベンジルオキシカルボニル−N−[エトキシ(4
−フェニルブチル)ホスホリルメチル]]イソブチルア
ミン 参考例7の工程2と同様な方法で得られた(N−ベンジ
ルオキシカルボニル−N−ヒドロキシメチル)イソブチ
ルアミン1g(4.22mM)の無水アセトニトリル1
5ml溶液に室温でトリメチルシリルブロマイド1.3
g(8.19mM)の無水アセトニトリル5ml溶液を
滴下した。滴下終了後、室温で3日間攪拌した。反応液
を減圧濃縮することにより(N−ベンジルオキシカルボ
ニル−N−ブロモメチル)イソブチルアミンとした。
【0086】一方、(4−フェニルブチル)ホスフィン
酸エチルエステル950mg(4.2mM)、トリエチ
ルアミン630mg(6.23mM)の無水塩化メチレ
ン10ml溶液に氷水冷下、トリメチルシリルクロライ
ド680mg(6.72mM)を加え、10分間攪拌し
た後、先に得られた(N−ベンジルオキシカルボニル−
N−ブロモメチル)イソブチルアミンの無水塩化メチレ
ン5ml溶液を加え、室温で4時間攪拌した。反応液を
氷水中に注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得
られた濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出液:クロロホルム/酢酸エチル=19/1)で精
製することにより[N−ベンジルオキシカルボニル−N
−[エトキシ(4−フェニルブチル)ホスホリルメチ
ル]]イソブチルアミンを油状物として710mg(収
率38%)得た。
【0087】N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.93(s,6H),1.32−1.36(m,
3H),1.62−1.78(m,6H),2.03−
2.08(m,1H),2.60−2.68(m,2
H),3.22−3.35(m,2H),3.67−
3.86(m,2H),4.07−4.15(m,2
H),5.19(s,2H),7.24−7.40
(m,10H)
【0088】13C−N.M.R.(CDCl3 ) δ:156.376,141.891,136.39,
128,414,128,230,128,010,1
27.772,125,700,67.502,60.
507(d,J=6.3Hz),54.814,45.
105(d,J=98.4Hz),35.304,3
2.444(d,J=14.9Hz),28.227,
26.851,20.947,19.829,16.5
84(d,J=5.0Hz) I.R.νNaClcm-1:3450,2950,170
0,1460,1420,1260,1200,104
0,960,860,750,700
【0089】参考例17(R)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−
3−カルボン酸ベンジルエステル・(R)−マンデリン
酸塩 参考例1で得られた1,2,3,4−テトラヒドロイソ
キノリン−3−カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩2.
5g(8.23mM)に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
50ml及び酢酸エチル50mlを加え、室温で攪拌溶
解した。有機層を分液し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧濃縮した。得られた濃縮残渣の酢酸エチル
15ml溶液に(R)−マンデリン酸1.3g(8.5
4mM)を加え、室温で30分間攪拌後、さらに、0℃
で2時間攪拌した。析出した結晶を濾取し、少量の酢酸
エチルで洗浄後、減圧乾燥することにより(R)−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン
酸ベンジルエステル・(R)−マンデリン酸塩を無色の
結晶として2.4g(収率70%)得た。
【0090】融 点:103−105℃ N.M.R.(CDCl3 ) δ:2.97−3.18(m,2H),3.89−4.
00(m,2H),4.20(d,1H,J=15.7
5Hz),4.85(s,1H),5.15(s,2
H),6.98−7.01(m,1H),7.08−
7.10(m,1H),7.18−7.37(m,12
H) I.R.νKBr cm-1:3480,3420,295
0,1750,1615,1465,1220,107
0,755,705 〔α〕D =+16.22°(c=1.0778,MeO
H)
【0091】参考例18(R,S)−7−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル塩酸塩
の光学分割 工程1 (R,S)−7−ブロモ−N−(メトキシカルボニル)
−3−[[1−[(S)−2−ヒドロキシメチル]ピロ
リジニル]カルボニル]−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン 参考例5の工程4と同様な方法で得られた7−ブロモ−
N−(メトキシカルボニル)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル
2.53g(7.71mM)に(S)−2−ピロリジン
メタノール1.23g(12.17mM)を加え、70
℃で18時間攪拌した。反応終了後、酢酸エチルで希釈
し、水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮
した。得られた濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出液:クロロホルム/酢酸エチル=19/
1)で精製することにより(R,S)−7−ブロモ−N
−(メトキシカルボニル)−3−[[1−[(S)−2
−ヒドロキシメチル]ピロリジニル]カルボニル]−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンを2.37
g(収率77.7%)得た。
【0092】融 点:38−40℃ N.M.R.(CDCl3 ) δ:1.89−2.04(m,4H),2.94−3.
08(m,2H),3.49−3.75(m,7H),
3.88−3.92(m,1H),4.12−4.27
(m,1H),4.41−4.54(m,1H),4.
77−4.86(m,1H),4.94(t,1H,J
=6.35Hz),7.02−7.05(m,1H),
7.29−7.35(m,2H) I.R.νKBr cm-1:3400,2950,170
0,1640,1450,1400,1230,105
0,820,760
【0093】工程2 (R)−7−ブロモ−N−(メトキシカルボニル)−3
−[[1−[(S)−2−[[ジメチル(1,1−ジメ
チルエチル)シリル]オキソ]メチル]ピロリジニル]
カルボニル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン及び(S)−7−ブロモ−N−(メトキシカルボニ
ル)−3−[[1−[(S)−2−[[ジメチル(1,
1−ジメチルエチル)シリル]オキソ]メチル]ピロリ
ジニル]カルボニル]−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン (R,S)−7−ブロモ−N−(メトキシカルボニル)
−3−[[1−[(S)−2−ヒドロキシメチル]ピロ
リジニル]カルボニル]−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン2.3g(5.79mM)の無水DMF
25ml溶液にイミダゾール1g(14.69mM)を
加え10分間撹拌した後、室温でt−ブチルジメチルシ
リルクロライド1.15g(7.63mM)を加え、室
温で1時間撹拌した。反応液を氷水中に注加し、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた濃縮残渣をシリカ
ゲルクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/酢酸
エチル=9/1)で精製することにより(R)−7−ブ
ロモ−N−(メトキシカルボニル)−3−[[1−
[(S)−2−[[ジメチル(1,1−ジメチルエチ
ル)シリル]オキソ]メチル]ピロリジニル]カルボニ
ル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンを
1.27g(収率42.9%)及び(S)−7−ブロモ
−N−(メトキシカルボニル)−3−[[1−[(S)
−2−[[ジメチル(1,1−ジメチルエチル)シリ
ル]オキソ]メチル]ピロリジニル]カルボニル]−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンを1.28
g(収率43.2%)得た。
【0094】(R),(S)体 〔α〕D =−29.7
5°(c=1.120,MeOH) (S),(S)体 〔α〕D =−68.64°(c=
1.449,MeOH) N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.007(s,6H),0.86(s,9H),
1.86−2.05(m,4H),2.91−3.12
(m,2H),3.55−3.73(m,7H),4.
05(bs,1H),4.31−4.47(m,1
H),4.78−5.16(m,2H),6.90−
7.49(m,1H),7.18−7.36(m,2
H) I.R.νKBr cm-1:2950,2850,172
0,1650,1450,1400,1360,125
0,1210,1100,840,780
【0095】工程3 (R)−7−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル塩酸塩 (R)−7−ブロモ−N−(メトキシカルボニル)−3
−[[1−[(S)−2−[[ジメチル(1,1−ジメ
チルエチル)シリル]オキソ]メチル]ピロリジニル]
カルボニル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン1.27g(2.48mM)に6N−塩酸20ml
を加え、24時間還流した。減圧濃縮乾固し、エタノー
ルで共沸後、メタノール−エーテルから晶出させた。析
出した結晶を減圧濾過し、60℃で減圧乾燥することに
より(R)−7−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン−3−カルボン酸塩酸塩を粗結晶として
820mg得た。次に、得られたカルボン酸をメタノー
ル10mlに懸濁させ、室温で塩化チオニル890mg
(7.48mM)を滴下した後、2時間還流した。反応
液を減圧濃縮し、得られた濃縮残渣に酢酸エチルと飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、30分間撹拌後、分
液した。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧濃縮した。得られた濃縮残渣のベンゼン10m
l溶液に室温で4N−塩酸/酢酸エチル溶液5mlを加
え2時間撹拌した。析出した結晶を濾取し、エーテルで
洗浄後、60℃で減圧乾燥することにより(R)−7−
ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−
3−カルボン酸メチルエステル塩酸塩を600mg(収
率78.8%)得た。
【0096】融 点:>300℃ N.M.R.(DMSO−d6 ) δ:3.11(dd,1H,J=16.85,10.9
9Hz),3.25−3.34(m,1H),3.81
(s,3H),4.30(d,1H,J=16.49H
z),4.38(d,1H,J=16.49Hz),
4.56(dd,1H,J=10.99,5.13H
z),7.23(d,1H,J=8.06Hz),7.
46(dd,1H,J=8.06,2.20Hz),
7.54(s,1H),10.22(bs,2H) I.R.νKBr cm-1:2900,2600,250
0,1750,1610,1590,1490,144
0,1410,1370,1320,1250,120
0,1040,810,800 〔α〕D =+84.55°(c=0.9700,MeO
H)
【0097】(S)−7−ブロモ−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステ
ル塩酸塩 上記と同様な方法により収率67.8%で得た。N.
M.R.、I.R.及び融点は同様。 〔α〕D =−80.65°(c=1.0470,MeO
H) 参考例18と同様にして以下の化合物を得た。(R)−6−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル塩酸塩 (S)−6−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル塩酸塩 (R)−6−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩 (S)−6−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエステル塩酸塩
【0098】
【実施例】
実施例1 (1−1)2−[N−エチル−N−(ジエトキシホスホリルメチ
ル)カルバモイル]−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエステル 参考例14で得られた[N−ベンジルオキシカルボニル
−N−(ジエトキシホスホリルメチル)]エチルアミン
440mg(1.33mM)のメタノール10ml溶液
を窒素置換し、10%パラジウム炭素150mgを加え
た後、水素置換下、室温で1時間撹拌した。反応終了
後、パラジウム炭素を濾別し濾液を減圧下留去する事に
より、N−(ジエトキシホスホリルメチル)エチルアミ
ンを得た。
【0099】一方、トリクロロメチルクロロホルメート
260mg(1.31mM)に無水塩化メチレン5ml
を加えた後、参考例1て得られた1,2,3,4−テト
ラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエステ
ル塩酸塩400mg(1.32mM)、トリエチルアミ
ン270mg(2.67mM)の無水塩化メチレン10
ml溶液を氷冷下滴下し、さらに室温で30分間撹拌し
た。反応液を減圧濃縮乾固し、得られた濃縮残渣の無水
塩化メチレン10ml溶液に先に得られたN−(ジエト
キシホスホリルメチル)エチルアミン、及びトリエチル
アミン140mg(1.38mM)の無水塩化メチレン
5ml溶液を氷冷下滴下した。滴下終了後、さらに室温
で3日間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた濃縮
残渣を酢酸エチル、水で溶解した。この有機層を分取
し、希塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水の順に
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し
た。得られた濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトクラ
フィー(溶出液:クロロホルム/酢酸エチル=9/1)
で精製することにより2−[N−エチル−N−(ジエト
キシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,
4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジ
ルエステルを110mg(収率17.0%)得た。
【0100】N.M.R.(CDCl3 ) δ:1.12−1.24(m,9H),3.24(d,
2H,J=5.37Hz),3.39−3.54(m,
3H),3.85−4.15(m,5H),4.60
(s,2H),4.91(t,1H,J=5.37H
z),5.06(d,1H,J=12.82Hz),
5.11(d,1H,J=12.82Hz),7.04
−7.34(m,9H) I.R.νKBr cm-1:3450,2975,174
0,1640,1420,1230,1180,104
0,970,850,750,700 実施例(1−1)と同様な方法により以下の化合物を得
た。
【0101】(1−2)2−[N−n−プロピル−N−(ジエトキシホスホリル
メチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエステル 収率91.5% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.83(t,3H,J=7.33Hz),1.1
9(t,3H,J=7.08Hz),1.21(t,3
H,J=7.08Hz),1.56−1.64(m,2
H),3.24(d,2H,J=5.13Hz),3.
30−3.36(m,2H),3.50(dd,1H,
J=16.11,9.52Hz),3.88−4.10
(m,5H),4.59(s,2H),4.90(t,
1H,J=5.13Hz),5.09(s,2H),
7.03−7.06(m,1H),7.14−7.18
(m,5H),7.26−7.30(m,3H) I.R.νNaCl cm-1:2980,1740,165
0,1455,1420,1230,1180,102
5 MS−FAB(gly):m/z 503(MH+
【0102】(1−3)2−[N−イソプロピル−N−(ジエトキシホスホリル
メチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエステル 収率26.8% N.M.R.(CDCl3 ) δ:1.07(d,3H,J=6.34Hz),1.1
3(t,3H,J=7.08Hz),1.15(t,3
H,J=7.08Hz),1.22(d,3H,J=
6.59Hz),3.22−3.35(m,3H),
3.77(dd,1H,J=16.12,8.79H
z),3.84−4.02(m,5H),4.67
(d,1H,J=16.11Hz),4.70(d,1
H,J=16.11Hz),5.00(t,1H,J=
5.37Hz),5.09(s,2H),7.04−
7.07(m,1H),7.15−7.21(m,5
H),7.29−7.31(m,3H) I.R.νNaCl cm-1:2975,1740,165
0,1415,1390,1235,1170,105
5,1030,970,750
【0103】(1−4)2−[N−n−ブチル−N−(ジエトキシホスホリルメ
チル)カルバモイル]−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエステル 収率73.6% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.88(t,3H,J=7.33Hz),1.1
7−1.28(m,8H),1.50−1.58(m,
2H),3.25(d,2H,J=4.88Hz),
3.34−3.39(m,2H),3.51(dd,1
H,J=16.11,9.52Hz),3.91(d
d,1H,J=16.11,10.50Hz),3.9
7−4.10(m,4H),4.59(s,2H),
4.90(t,1H,J=5.13Hz),5.08
(s,2H),7.05−7.36(m,9H) I.R.νNaCl cm-1:2960,1740,164
0,1415,1230,1180,1050,102
5,970,750
【0104】(1−5)(S)−2−[N−n−ブチル−N−(ジエトキシホス
ホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テト
ラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエステ
収率50.2% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.88(t,3H,J=7.33Hz),1.1
7−1.28(m,8H),1.50−1.61(m,
2H),3.25(d,2H,J=4.88Hz),
3.34−3.39(m,2H),3.51(dd,1
H,J=16.12,9.52Hz),3.91(d
d,1H,J=16.11,10.74Hz),3.9
7−4.10(m,4H),4.59(s,2H),
4.90(t,1H,J=4.89Hz),5.08
(s,2H),7.03−7.06(m,1H),7.
14−7.19(m,5H),7.26−7.30
(m,3H) I.R.νNaCl cm-1:2950,1740,164
0,1415,1230,1180,1040,96
0,750
【0105】(1−6)2−[N−イソブチル−N−(ジエトキシホスホリルメ
チル)カルバモイル]−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル 収率34.5% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.86(d,3H,J=6.59Hz),0.9
0(d,3H,J=6.59Hz),1.20(t,3
H,J=7.08Hz),1.21(t,3H,J=
7.08Hz),1.99−2.12(m,1H),
3.22−3.27(m,4H),3.54(dd,1
H,J=16.35,9.03Hz),3.67(s,
3H),3.63−4.09(m,3H),4.51−
4.66(m,4H),4.78(t,1H,J=5.
37Hz),7.05−7.20(m,4H) I.R.νNaCl cm-1:3450,2950,175
0,1650,1420,1240,1040,88
0,760
【0106】(1−7)2−[N−イソブチル−N−(ジエトキシホスホリルメ
チル)カルバモイル]−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエステル 収率72.9% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.80(d,3H,J=6.59Hz),0.8
4(d,3H,J=6.59Hz),1.18(t,3
H,J=7.08Hz),1.19(t,3H,J=
7.08Hz),1.98−2.01(m,1H),
3.20−3.26(m,4H),3.50(dd,1
H,J=16.35,8.79Hz),3.94−4.
08(m,5H),4.58(d,2H,J=3.66
Hz),4.90(t,1H,J=4.64Hz),
5.08(s,2H),7.05−7.30(m,9
H) I.R.νNaCl cm-1:2960,1740,165
0,1460,1415,1235,1180,105
0,1025,970,750
【0107】(1−8)(S)−2−[N−イソブチル−N−(ジエトキシホス
ホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テト
ラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエステ
収率41.5% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.80(d,3H,J=6.59Hz),0.8
3(d,3H,J=6.59Hz),1.17(t,3
H,J=7.08Hz),1.19(t,3H,J=
7.08Hz),1.96−2.06(m,1H),
3.19−3.26(m,4H),3.50(dd,1
H,J=16.38,8.79Hz),3.94−4.
14(m,5H),4.54(d,1H,J=16.3
6Hz),4.61(d,1H,J=16.36H
z),4.90(t,1H,J=5.12Hz),5.
09(s,2H),7.03−7.06(m,1H),
7.14−7.19(m,5H),7.26−7.30
(m,3H) I.R.νNaCl cm-1:2960,1740,164
5,1460,1420,1240,1180,105
5,1030,970,755 〔α〕D =+9.28°(c=1.0188,MeO
H)
【0108】(1−9)(R)−2−[N−イソブチル−N−(ジエトキシホス
ホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テト
ラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエステ
収率68.0% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.80(d,3H,J=6.59Hz),0.8
3(d,3H,J=6.59Hz),1.17(t,3
H,J=7.08Hz),1.19(t,3H,J=
7.08Hz),1.96−2.01(m,1H),
3.19−3.26(m,4H),3.50(dd,1
H,J=16.12,9.16Hz),3.94−4.
08(m,5H),4.54(d,1H,J=16.3
0Hz),4.61(d,1H,J=16.30H
z),4.90(t,1H,J=4.76Hz),5.
08(s,2H),7.03−7.30(m,9H) I.R.νNaCl cm-1:2950,1740,154
0,1460,1420,1240,1180,103
0,970,750 MS−FAB(gly):m/z 517(MH+ ) 〔α〕D =−7.03°(c=1.0168,MeO
H)
【0109】(1−10)2−[N−イソブチル−N−(ジメトキシホスホリルメ
チル)カルバモイル]−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル 収率33.1% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.87(d,3H,J=6.59Hz),0.9
1(d,3H,J=6.59Hz),2.01−2.0
6(m,1H),3.22−3.25(m,4H),
3.57(dd,1H,J=16.12,9.04H
z),3.65(d,3H,J=4.64Hz),3.
66(s,3H),3.69(d,3H,J=4.64
Hz),3.99(dd,1H,J=16.12,1
0.74Hz),4.52(d,1H,J=16.12
Hz),4.62(d,1H,J=16.12Hz),
4.77(t,1H,J=5.37Hz),7.07−
7.10(m,4H) I.R.νNaCl cm-1:3450,2950,175
0,1650,1420,1240,1040,88
0,760
【0110】(1−11)2−[N−イソアミル−N−(ジエトキシホスホリルメ
チル)カルバモイル]−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエステル 収率79.0% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.86−0.89(m,6H),1.17−1.
24(m,6H),1.47−1.58(m,3H),
3.25(d,2H,J=5.12Hz),3.35−
3.42(m,2H),3.48−3.56(m,1
H),3.84−3.94(m,1H),3.98−
4.11(m,4H),4.60(s,2H),4.8
9−4.93(m,1H),5.08(s,2H),
7.06−7.16(m,6H),7.26−7.29
(m,3H) I.R.νNaCl cm-1:2960,1740,165
0,1460,1420,1230,1180,105
0,1030,970,750
【0111】(1−12)(R)−2−[N−ベンジル−N−(ジエトキシホスホ
リルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テトラ
ヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエステル 収率19.1% N.M.R.(CDCl3 ) δ:1.10−1.30(m,6H),3.27(d,
2H,J=5.37Hz),3.30−3.41(m,
1H),3.77(dd,1H,J=16.11,1
0.25Hz),3.90−4.10(m,4H),
4.54−4.76(m,4H),4.95(t,1
H,J=5.37Hz),5.11(s,2H),7.
00−7.36(m,14H)13 C−N.M.R.(CDCl3 ) δ:171.118,163,793(d,J=3.8
Hz),136.445,135.583,132.7
96,132.411,128.707,128.59
7,128.469,128.267,128.13
9,127.864,127.717,126.87
3,126,635,125.865,66.824,
62.102(d,J=6.2Hz),62.066
(d,J=6.2Hz),55.180,53.64
0,47.663,41.236(d,J=160.6
Hz),30.464,16.318(d,J=6.2
Hz),16.282(d,J=6.2Hz) I.R.νNaCl cm-1:2980,1740,164
0,1500,1460,1420,1230,102
5,750 〔α〕D =+11.72°(c=1.0088,MeO
H)
【0112】(1−13)2−[N−ベンジル−N−(ジエトキシホスホリルメチ
ル)カルバモイル]−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル 収率32.0% N.M.R.(CDCl3 ) δ:1.21(t,3H,J=7.08Hz),1.2
2(t,3H,J=7.08Hz),3.26(d,2
H,J=5.62Hz),3.38(dd,1H,J=
16.11,9.03Hz),3.69(s,3H),
3.71−3.81(m,1H),3.99−4.10
(m,4H),4.59−4.78(m,4H),4.
84(t,1H,J=5.62Hz),7.06−7.
09(m,1H),7.16−7.19(m,3H),
7.29−7.38(m,5H) I.R.νNaCl cm-1:3450,2975,175
0,1650,1420,1240,1030,98
0,760
【0113】(1−14)(R)−2−[N−フェネチル−N−(ジメトキシホス
ホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テト
ラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエステ
収率33.2% N.M.R.(CDCl3 ) δ:2.80−2.90(m,2H),3.21(d,
2H,J=4.88Hz),3.47−3.62(m,
3H),3.65(d,3H,J=4.40Hz),
3.69(d,3H,J=4.39Hz),3.88
(dd,1H,J=16.11,10.50Hz),
4.40−4.60(m,2H),4.77−4.85
(m,1H),5.08(s,2H),6.98−7.
30(m,14H) I.R.νNaCl cm-1:2950,1740,165
0,1500,1455,1420,1245,119
0,1030,880,750,705 〔α〕D =+2.19°(c=1.0098,MeO
H)
【0114】(1−15)5−メチル−2−[N−イソブチル−N−(ジエトキシ
ホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエ
ステル 収率55.7% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.79(d,3H,J=6.59Hz),0.8
4(d,3H,J=6.59Hz),1.16(t,3
H,J=7.08Hz),1.18(t,3H,J=
7.08Hz),1.96−2.05(m,1H),
2.22(s,3H),3.06(dd,1H,J=1
6.35,6.59Hz),3.21(d,2H,J=
7.57Hz),3.27(dd,1H,J=16.6
0,3.90Hz),3.52(dd,1H,J=1
6.11,9.03Hz),3.92−4.07(m,
5H),4.50(d,1H,J=16.12Hz),
4.60(d,1H,J=15.87Hz),4.91
(dd,1H,J=10.01,3.90Hz),5.
09(d,1H,J=12.21Hz),5.13
(d,1H,J=12.21Hz),6.89(d,1
H,J=7.33Hz),7.01−7.11(m,2
H),7.18−7.20(m,2H),7.28−
7.30(m,3H) I.R.νNaCl cm-1:2950,1740,164
5,1415,1240,1170,1030,97
0,755
【0115】(1−16)6−メチル−2−[N−イソブチル−N−(ジエトキシ
ホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエ
ステル 収率56.9% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.79(d,3H,J=6.59Hz),0.8
3(d,3H,J=6.59Hz),1.18(t,3
H,J=7.08Hz),1.19(t,3H,J=
7.08Hz),2.00(quint,1H,J=
6.84Hz),2.29(s,3H),3.19−
3.21(m,4H),3.49(dd,1H,J=1
6.12,8.79Hz),3.95−4.08(m,
5H),4.50(d,1H,J=16.12Hz),
4.57(d,1H,J=16.12Hz),4.90
(t,1H,J=5.13Hz),5.05(d,1
H,J=12.45Hz),5.11(d,1H,J=
12.45Hz),6.94−7.00(m,3H),
7.18−7.19(m,2H),7.25−7.30
(m,3H) I.R.νNaCl cm-1:2960,1740,164
0,1415,1240,1185,1050,103
0,970,750
【0116】(1−17)(R)−6−メチル−2−[N−イソブチル−N−(ジ
エトキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベ
ンジルエステル 収率54.1% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.84(d,3H,J=6.59Hz),0.8
7(d,3H,J=6.59Hz),1.23(t,3
H,J=7.08Hz),1.25(t,3H,J=
7.08Hz),2.00−2.10(m,1H),
2.43(s,3H),3.24−3.26(m,4
H),3.54(dd,1H,J=16.11,8.7
9Hz),3.99−4.13(m,5H),4.54
(d,1H,J=16.11Hz),4.62(d,1
H,J=16.11Hz),4.94(t,1H,J=
5.12Hz),5.00(d,1H,J=12.54
Hz),5.15(d,1H,J=12.54Hz),
6.97−7.05(m,3H),7.20−7.24
(m,2H),7.31−7.35(m,3H) I.R.νNaCl cm-1:3450,2950,174
0,1640,1460,1420,1240,118
0,1060,1020,970,860,750,7
00 〔α〕D =−15.18°(c=1.0666,MeO
H)
【0117】(1−18)7−メチル−2−[N−イソブチル−N−(ジエトキシ
ホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエ
ステル 収率53.9% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.79(d,3H,J=6.59Hz),0.8
3(d,3H,J=6.59Hz),1.16−1.2
3(m,6H),2.01(quint,1H,J=
6.84Hz),2.29(s,3H),3.19−
3.22(m,4H),3.50(dd,1H,J=1
6.12,8.79Hz),3.93−4.09(m,
5H),4.50(d,1H,J=16.36Hz),
4.58(d,1H,J=16.36Hz),4.89
(t,1H,J=5.12Hz),5.08(s,2
H),6.86(s,1H),6.95−7.03
(m,2H),7.18−7.19(m,2H),7.
25−7.30(m,3H) I.R.νNaCl cm-1:2960,1740,164
0,1455,1415,1235,1190,105
0,1030,970,750
【0118】(1−19)6,7−ジメチル−2−[N−イソブチル−N−(ジエ
トキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベ
ンジルエステル 収率53.5% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.79(d,3H,J=6.59Hz),0.8
3(d,3H,J=6.59Hz),1.16−1.2
4(m,6H),2.00(quint,1H,J=
6.84Hz),2.20(s,6H),3.16−
3.21(m,4H),3.49(dd,1H,J=1
6.12,8.79Hz),3.93−4.09(m,
5H),4.47(d,1H,J=15.87Hz),
4.55(d,1H,J=15.87Hz),4.90
(t,1H,J=4.64Hz),5.07(s,2
H),6.81(s,1H),6.88(s,1H),
7.16−7.19(m,2H),7.26−7.29
(m,3H) I.R.νNaCl cm-1:2950,1740,164
0,1455,1420,1235,1180,105
0,1020,970,750 MS−FAB(gly):m/z 545(MH+
【0119】(1−20)7−イソプロピル−2−[N−イソブチル−N−(ジエ
トキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベ
ンジルエステル 収率47.3% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.80(d,3H,J=6.59Hz),0.8
3(d,3H,J=6.59Hz),1.14−1.2
3(m,12H),1.96−2.07(m,1H),
2.85(quint,1H,J=6.84Hz),
3.21−3.23(m,4H),3.50(dd,1
H,J=16.36,9.04Hz),3.94−4.
08(m,5H),4.52(d,1H,J=16.1
2Hz),4.60(d,1H,J=16.12H
z),4.88(t,1H,J=5.13Hz),5.
04−5.14(m,2H),6.90(s,1H),
7.04(s,2H),7.19−7.20(m,2
H),7.26−7.30(m,3H) I.R.νNaCl cm-1:2960,1740,164
5,1460,1420,1240,1180,105
5,1030,970,755
【0120】(1−21)7−tert−ブチル−2−[N−イソブチル−N−
(ジエトキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン
酸ベンジルエステル 収率46.3% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.80(d,3H,J=6.59Hz),0.8
3(d,3H,J=6.59Hz),1.14−1.2
2(m,6H),1.29(s,9H).2.02(q
uint,1H,J=6.84Hz),3.21−3.
24(m,4H),3.51(dd,1H,J=16.
11,8.79Hz),3.94−4.16(m,5
H),4.52(d,1H,J=16.12Hz),
4.61(d,1H,J=15.87Hz),4.86
−4.90(m,1H),5.04−5.14(m,2
H),6.99−7.07(m,2H),7.17−
7.20(m,2H),7.23−7.33(m,4
H) I.R.νNaCl cm-1:2960,1740,165
0,1415,1240,1185,1055,103
0,970,755 MS−FAB(gly):m/z 573(MH+
【0121】(1−22)6−ヒドロキシ−2−[N−イソブチル−N−(ジエト
キシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,
4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジ
ルエステル 収率32.8% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.79(d,3H,J=6.59Hz),0.8
3(d,3H,J=6.59Hz),1.17(t,3
H,J=6.96Hz),1.23(t,3H,J=
6.96Hz),1.99−2.03(m,1H),
3.12−3.21(m,4H),3.46(dd,1
H,J=15.75,9.15Hz),3.98−4.
11(m,5H),4.48(s,2H),4.88
(t,1H,J=4.76Hz),5.07(s,2
H),6.57−6.61(m,2H),6.70
(d,1H,J=8.06Hz),7.17−7.20
(m,3H),7.26−7.30(m,2H) I.R.νNaCl cm-1:3240,2970,174
5,1640,1460,1420,1220,103
0,980
【0122】(1−23)(S)−7−ヒドロキシ−2−[N−イソブチル−N−
(ジエトキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン
酸メチルエステル 収率40.6% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.85(d,3H,J=6.59Hz),0.8
9(d,3H,J=6.59Hz),1.18(t,3
H,J=7.08Hz),1.25(t,3H,J=
7.08Hz),2.05(quint,1H,J=
6.83Hz),3.13(d,2H,J=5.13H
z),3.24(d,2H,J=7.33Hz),3.
52(dd,1H,J=16.11,9.04Hz),
3.65(s,3H),3.96−4.12(m,5
H),4.49(d,1H,J=16.11Hz),
4.57(d,1H,J=16.11Hz),4.79
(t,1H,J=5.13Hz),6.58(d,1
H,J=2.45Hz),6.67(dd,1H,J=
8.06,2.44Hz),6.94(d,1H,J=
8.30Hz),7.37(bs,1H) I.R.νNaCl cm-1:3250,2960,174
0,1640,1460,1420,1220,103
0,970,760 MS−FAB(gly):m/z 457(MH+ ) 〔α〕D =+11.85°(c=1.000,MeO
H)
【0123】(1−24)(S)−7−ヒドロキシ−8−ヨード−2−[N−イソ
ブチル−N−(ジエトキシホスホリルメチル)カルバモ
イル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−
3−カルボン酸メチルエステル 収率34.3% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.88(d,3H,J=6.59Hz),0.9
3(d,3H,J=6.59Hz),1.22(t,3
H,J=7.08Hz),1.23(t,3H,J=
7.08Hz),2.03−2.13(m,1H),
3.16(d,2H,J=4.64Hz),3.29
(d,2H,J=7.08Hz),3.54(dd,1
H,J=16.12,9.28Hz),3.65(s,
3H),3.99−4.12(m,5H),4.36
(d,1H,J=16.60Hz),4.43(d,1
H,J=16.60Hz),4.82(t,1H,J=
4.64Hz),6.39(s,1H),6.80
(d,1H,J=8.30Hz),6.95(d,1
H,J=8.30Hz) I.R.νkBr cm-1:3150,2970,175
0,1650,1420,1305,1210,103
0,980 MS−EI :m/z 582(M+ ) 〔α〕D =+22.13°(c=1.004,MeO
H)
【0124】(1−25)(S)−6,8−ジヨード−7−ヒドロキシ−2−[N
−イソブチル−N−(ジエトキシホスホリルメチル)カ
ルバモイル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−3−カルボン酸メチルエステル 収率33.6% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.87(d,3H,J=6.59Hz),0.9
2(d,3H,J=6.59Hz),1.18−1.2
6(m,6H),2.06(quint,1H,J=
6.59Hz),3.16(d,2H,J=4.40H
z),3.27(d,2H,J=7.32Hz),3.
44−3.59(m,1H),3.67(s,3H),
3.93−4.10(m,5H),4.32(d,1
H,J=17.09Hz),4.40(d,1H,J=
17.09Hz),4.79(t,1H,J=4.40
Hz),5.83(bs,1H),7.51(s,1
H) I.R.νNaCl cm-1:2960,1740,165
0,1460,1420,1210,1020,97
0,755 MS−EI :m/z 708(M+
【0125】(1−26)6−メトキシ−2−[N−イソブチル−N−(ジエトキ
シホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジル
エステル 収率61.7% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.79(d,3H,J=6.59Hz),0.8
3(d,3H,J=6.59Hz),1.18(t,3
H,J=7.08Hz),1.20(t,3H,J=
7.08Hz),1.96−2.06(m,1H),
3.19−3.22(m,4H),3.48(dd,1
H,J=16.12,8.79Hz),3.77(s,
3H),3.96−4.08(m,5H),4.47
(d,1H,J=15.62Hz),4.54(d,1
H,J=15.62Hz),4.89(t,1H,J=
4.88Hz),5.06(d,1H,J=12.45
Hz),5.11(d,1H,J=12.45Hz),
6.64(d,1H,J=8.54Hz),6.74
(dd,1H,J=8.54,2.44Hz),6.9
6(d,1H,J=2.44Hz),7.17−7.2
0(m,2H),7.26−7.30(m,3H) I.R.νNaCl cm-1:2970,1745,165
0,1420,1250,1190,1030,97
5,760 MS−FAB(gly) :m/z 547(MH+
【0126】(1−27)(S)−7−メトキシ−2−[N−イソブチル−N−
(ジエトキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン
酸メチルエステル 収率63.2% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.86(d,3H,J=6.59Hz),0.9
0(d,3H,J=6.59Hz),1.21(t,3
H,J=7.08Hz),1.22(t,3H,J=
7.08Hz),2.00−2.10(m,1H),
3.17(d,2H,J=5.03Hz),3.25
(d,2H,J=7.56Hz),3.54(dd,1
H,J=16.11,9.03Hz),3.65(s,
3H),3.77(s,3H),3.90−4.10
(m,5H),4.50(d,1H,J=16.11H
z),4.60(d,1H,J=16.11Hz),
4.79(t,1H,J=5.13Hz),6.60
(d,1H,J=2.68Hz),6.72−6.76
(m,1H),7.04(d,1H,J=8.55H
z) I.R.νNaCl cm-1:3450,2950,174
0,1640,1500,1420,1240,102
0,970,860,750
【0127】(1−28)6,7−ジメトキシ−2−[N−イソブチル−N−(ジ
エトキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベ
ンジルエステル 収率15.8% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.80(d,3H,J=6.59Hz),0.8
3(d,3H,J=6.59Hz),1.17(t,3
H,J=7.08Hz),1.22(t,3H,J=
7.08Hz),1.99−2.04(m,1H),
3.17−3.22(m,4H),3.48(dd,1
H,J=16.11,8.78Hz),3.83(s,
6H),3.95−4.13(m,5H),4.51
(d,1H,J=15.99Hz),4.55(d,1
H,J=15.99Hz),4.94(t,1H,J=
4.51Hz),5.05(d,1H,J=12.33
Hz),5.12(d,1H,J=12.33Hz),
6.52(s,1H),6.58(s,1H),7.1
7−7.35(m,5H) I.R.νNaCl cm-1:3450,2950,174
0,1640,1520,1460,1420,123
0,1180,1020,970,860,750
【0128】(1−29)5−ブロモ−2−[N−イソブチル−N−(ジエトキシ
ホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエ
ステル 収率69.7% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.79(d,3H,J=6.59Hz),0.8
3(d,3H,J=6.59Hz),1.16(t,3
H,J=7.08Hz),1.20(t,3H,J=
7.08Hz),1.95−2.05(m,1H),
3.09−3.22(m,3H),3.44−3.57
(m,2H),3.89−4.08(m,5H),4.
51(d,1H,J=16.60Hz),4.58
(d,1H,J=16.60Hz),4.91(dd,
1H,J=6.35,3.42Hz),5.07(d,
1H,J=12.20Hz),5.13(d,1H,J
=12.21Hz),6.99−7.08(m,2
H),7.19−7.31(m,5H),7.43
(d,1H,J=7.32Hz) I.R.νNaCl cm-1:2960,1740,165
0,1420,1240,1030,970,755
【0129】(1−30)6−ブロモ−2−[N−イソブチル−N−(ジエトキシ
ホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエ
ステル 収率54.0% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.79(d,3H,J=6.59Hz),0.8
3(d,3H,J=6.59Hz),1.15−1.2
3(m,6H),1.95−2.05(m,1H),
3.11−3.26(m,4H),3.44−3.53
(m,1H),3.93−4.09(m,5H),4.
52(s,2H),4.91(t,1H,J=4.64
Hz),5.05(d,1H,J=12.20Hz),
5.11(d,1H,J=12.21Hz),6.92
(d,1H,J=8.05Hz),7.15−7.19
(m,2H),7.26−7.32(m,5H) I.R.νNaCl cm-1:2970,1740,165
0,1420,1240,1180,1060,103
0,970,760 MS−EI :m/z 594,596(M+
【0130】(1−31)6−ブロモ−2−[N−イソブチル−N−(ジエトキシ
ホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエス
テル 収率67.4% 融 点:94−96.5℃ N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.86(d,3H,J=6.59Hz),0.9
0(d,3H,J=6.59Hz),1.20(t,3
H,J=7.08Hz),1.22(d,3H,J=
7.08Hz),2.05(quint,1H,J=
6.84Hz),3.21−3.25(m,4H),
3.44−3.57(m,1H),3.67(s,3
H),3.92−4.10(m,5H),4.48
(d,1H,J=16.36Hz),4.56(d,1
H,J=16.36Hz),4.80(t,1H,J=
5.13Hz),6.95(d,1H,J=6.95H
z),7.26−7.31(m,2H) I.R.νkBr cm-1:2980,1740,163
0,1460,1420,1240,1060,970 MS−EI :m/z 518,520(M+
【0131】(1−32)(R)−6−ブロモ−2−[N−イソブチル−N−(ジ
エトキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メ
チルエステル 収率48.4% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.86(d,3H,J=6.59Hz),0.9
0(d,3H,J=6.59Hz),1.20(t,3
H,J=7.08Hz),1.22(t,3H,J=
7.08Hz),2.02−2.10(m,1H),
3.21−3.25(m,4H),3.53(dd,1
H,J=16.11,9.28Hz),3.67(s,
3H),3.91−4.14(m,5H),4.45−
4.59(m,2H),4.80(t,1H,J=5.
13Hz),6.95(d,1H,J=8.79H
z),7.29−7.31(m,2H) I.R.νNaCl cm-1:2950,1750,165
0,1420,1240,1030,970,760 〔α〕D =−8.68°(c=1.0944,MeO
H)
【0132】(1−33)(S)−6−ブロモ−2−[N−イソブチル−N−(ジ
エトキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メ
チルエステル 収率49.0% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.86(d,3H,J=6.59Hz),0.9
0(d,3H,J=6.59Hz),1.18−1.6
0(m,6H),2.00−2.10(m,1H),
3.21−3.25(m,4H),3.53(dd,1
H,J=16.12,9.04Hz),3.67(s,
3H),3.91−4.10(m,5H),4.49
(d,1H,J=16.12Hz),4.56(d,1
H,J=16.12Hz),4.80(t,1H,J=
5.13Hz),6.95(d,1H,J=8.79H
z),7.28−7.31(m,2H) I.R.νNaCl cm-1:2950,1750,165
0,1420,1240,1030,970,760 〔α〕D =+11.51°(c=0.8036,MeO
H)
【0133】(1−34)7−ブロモ−2−[N−イソブチル−N−(ジエトキシ
ホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエ
ステル 収率68.4% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.79(d,3H,J=6.59Hz),0.8
3(d,3H,J=6.59Hz),1.19(t,3
H,J=7.08Hz),1.20(t,3H,J=
7.08Hz),1.93−2.08(m,1H),
3.11−3.27(m,4H),3.49(dd,1
H,J=16.11,9.28Hz),3.92−4.
11(m,5H),4.52(s,2H),4.91
(dd,1H,J=5.37,4.15Hz),5.0
8(s,2H),6.99(d,1H,J=8.05H
z),7.15−7.20(m,3H),7.29−
7.32(m,4H) I.R.νNaCl cm-1:2970,1740,165
0,1460,1420,1240,1195,118
0,1060,1030,970,760
【0134】(1−35)(R)−7−ブロモ−2−[N−イソブチル−N−(ジ
エトキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メ
チルエステル 収率31.2% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.86(d,3H,J=6.59Hz),0.9
0(d,3H,J=6.59Hz),1.22(t,6
H,J=7.08Hz),2.02−2.07(m,1
H),3.19−3.24(m,4H),3.53(d
d,1H,J=16.24,9.16Hz),3.66
(s,3H),3.90−4.10(m,5H),4.
48−4.61(m,2H),4.79(t,1H,J
=5.13Hz),7.02(d,1H,J=8.06
Hz),7.23−7.30(m,2H) I.R.νNaCl cm-1:3475,2950,175
0,1650,1420,1240,1030,98
0,870,760 〔α〕D =−14.81°(c=0.9280,MeO
H)
【0135】(1−36)(S)−7−ブロモ−2−[N−イソブチル−N−(ジ
エトキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メ
チルエステル 収率74.4% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.86(d,3H,J=6.59Hz),0.9
0(d,3H,J=6.59Hz),1.22(t,6
H,J=7.08Hz),2.02−2.07(m,1
H),3.19−3.24(m,4H),3.53(d
d,1H,J=16.24,9.16Hz),3.66
(s,3H),3.90−4.10(m,5H),4.
48−4.61(m,2H),4.79(t,1H,J
=5.13Hz),7.02(d,1H,J=8.06
Hz),7.23−7.30(m,2H) I.R.νNaCl cm-1:3475,2950,175
0,1650,1420,1240,1030,98
0,870,760 〔α〕D =+15.11°(c=0.9426,MeO
H)
【0136】(1−37)8−ブロモ−2−[N−イソブチル−N−(ジエトキシ
ホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエス
テル 収率57.5% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.88(d,3H,J=6.59Hz),0.9
3(d,3H,J=6.59Hz),1.15−1.2
4(m,6H),2.07(quint,1H,J=
6.84Hz),3.26−3.29(m,4H),
3.56(dd,1H,J=16.12,9.28H
z),3.67(s,3H),3.93−4.10
(m,5H),4.47(d,1H,J=17.09H
z),4.55(d,1H,J=16.85Hz),
4.79−4.83(m,1H),7.05(t,1
H,J=7.57Hz),7.10−7.13(m,1
H),7.41(d,1H,J=7.81Hz) I.R.νNaCl cm-1:2950,1745,165
0,1415,1240,1055,1030,970 MS−FAB(MNBA):m/z 519,521
(MH+
【0137】(1−38)6−クロロ−2−[N−イソブチル−N−(ジエトキシ
ホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエス
テル 収率66.7% 融 点:98−100℃ N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.86(d,3H,J=6.59Hz),0.9
0(d,3H,J=6.59Hz),1.20(t,3
H,J=7.08Hz),1.21(t,3H,J=
7.08Hz),2.05(quint,1H,J=
6.84Hz),3.20−3.25(m,4H),
3.53(dd,1H,J=16.12,9.04H
z),3.67(s,3H),3.92−4.10
(m,5H),4.50(d,1H,J=16.36H
z),4.58(d,1H,J=16.35Hz),
4.80(t,1H,J=5.13Hz),7.01
(d,1H,J=8.78Hz),7.14−7.16
(m,2H) I.R.νkBr cm-1:2960,1740,163
0,1455,1420,1235,1060,103
5,960 MS−FAB(gly):m/z 475,477(M
+
【0138】(1−39)6−フルオロ−2−[N−イソブチル−N−(ジエトキ
シホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエ
ステル 収率69.6% 融 点:82−86℃ N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.86(d,3H,J=6.59Hz),0.9
0(d,3H,J=6.59Hz),1.19(t,3
H,J=7.08Hz),1.20(t,3H,J=
7.08Hz),2.05(septet,1H,J=
6.84Hz),3.21−3.25(m,4H),
3.53(dd,1H,J=16.12,9.04H
z),3.67(s,3H),3.92−4.09
(m,5H),4.53(s,2H),4.78(t,
1H,J=5.37Hz),6.85−6.92(m,
2H),7.01−7.06(m,1H) I.R.νkBr cm-1:2970,1740,163
0,1450,1420,1235,1030 MS−EI :m/z 458(M+
【0139】(1−40)5−ヨード−2−[N−イソブチル−N−(ジエトキシ
ホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエス
テル 収率81.8% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.87(d,3H,J=6.59Hz),0.9
0(d,3H,J=6.59Hz),1.16−1.2
3(m,6H),2.05(quint,1H,J=
6.84Hz),3.12(dd,1H,J=17.0
9,6.35Hz),3.23−3.34(m,3
H),3.58(dd,1H,J=16.12,9.2
8Hz),3.69(s,3H),3.87−4.08
(m,5H),4.49(d,1H,J=16.36H
z),4.57(d,1H,J=16.36Hz),
4.76(dd,1H,J=6.35,4.15H
z),6.90(t,1H,J=7.57Hz),7.
06(d,1H,J=7.32Hz),7.72(d,
1H,J=7.57Hz) I.R.νNaCl cm-1:2950,1740,165
0,1420,1240,1200,1055,103
0,970,755 MS−FAB(gly):m/z 567(MH+
【0140】(1−41)6−ヨード−2−[N−イソブチル−N−(ジエトキシ
ホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエス
テル 収率56.8% 融 点:71−74℃ N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.86(d,3H,J=6.59Hz),0.9
0(d,3H,J=6.60Hz),1.20(t,3
H,J=7.08Hz),1.22(t,3H,J=
7.08Hz),2.04(septet,1H,J=
6.84Hz),3.19−3.24(m,4H),
3.52(dd,1H,J=16.12,9.27H
z),3.67(s,3H),3.91−4.10
(m,5H),4.48(d,1H,J=16.60H
z),4.55(d,1H,J=16.11Hz),
4.79(t,1H,J=4.88Hz),6.82
(d,1H,J=8.79Hz),7.48−7.51
(m,2H) I.R.νkBr cm-1:2960,1740,163
5,1460,1420,1260,1235,116
0,1030,950
【0141】(1−42)7−ニトロ−2−[N−イソブチル−N−(ジエトキシ
ホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエ
ステル 収率41.6% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.84(d,3H,J=6.59Hz),0.8
7(d,3H,J=6.59Hz),1.23(t,3
H,J=7.08Hz),1.25(t,3H,J=
7.08Hz),2.00−2.08(m,1H),
3.17−3.45(m,4H),3.56(dd,1
H,J=16.11,9.28Hz),3.95−4.
14(m,5H),4.60−4.74(m,2H),
5.01(dd,1H,J=5.61,3.42H
z),5.13(s,2H),7.24−7.25
(m,2H),7.31−7.35(m,4H),7.
97(s,1H),8.05(dd,1H,J=8.3
0,2.20Hz) I.R.νNaCl cm-1:3450,2950,174
0,1650,1530,1460,1420,135
0,1240,1050,1020,970,860,
750,700
【0142】(1−43)7−ニトロ−2−[N−イソブチル−N−(ジエトキシ
ホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエス
テル 収率28.1% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.87(d,3H,J=6.59Hz),0.9
1(d,3H,J=6.59Hz),1.21(t,3
H,J=7.08Hz),1.22(t,3H,J=
7.08Hz),2.03−2.13(m,1H),
3.25(d,2H,J=7.22Hz),3.34−
3.36(m,2H),3.56(dd,1H,J=1
6.19,9.16Hz),3.68(s,3H),
3.89−4.08(m,5H),4.66(s,2
H),4.85−4.88(m,1H),7.31−
7.35(m,1H),7.99−8.05(m,2
H) I.R.νNaCl cm-1:3450,2950,176
0,1650,1530,1420,1350,124
0,1040,970,760
【0143】(1−44)2−[N−イソブチル−N−[n−ブチル(エトキシ)
ホスホリルメチル]カルバモイル]−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエ
ステル 収率61.2% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.71−0.86(m,9H),1.16−1.
27(m,5H),1.35−1.66(m,4H),
2.03(quint,1H,J=6.84Hz),
3.16−3.67(m,5H),3.85−4.08
(m,3H),4.48−4.65(m,2H),4.
85−4.92(m,1H),5.08(s,2H),
7.03−7.07(m,1H),7.10−7.19
(m,5H),7.26−7.30(m,3H) I.R.νNaCl cm-1:2960,1740,164
0,1460,1415,1190,1035,750 MS−FAB(MNBA):m/z 529(MH+
【0144】(1−45)2−[N−イソブチル−N−[エトキシ(4−フェニル
ブチル)ホスホリルメチル]カルバモイル]−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベ
ンジルエステル 収率53.3% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.88−0.95(m,6H),1.24−1.
38(m,3H),1.65−1.79(m,6H),
2.14−2.19(m,1H),2.53−2.59
(m,2H),3.23−3.50(m,4H),3.
57−3.75(m,1H),3.93−4.26
(m,3H),4.57−4.74(m,2H),4.
93−5.02(m,1H),5.10−5.21
(m,2H),7.14−7.45(m,14H)13 C−N.M.R.(CDCl3 ) δ:170.880,163.747,141.79
9,135.400.132.466,132.41
1,128.909,128.670,128.41
4,128.212,128.175,128.12
0,127.864,127.515,126.80
0,126.580,126.177,125.79
2,125.718,125.645,66.750,
60.434(d,J=6.3Hz),57.949,
54.851,47.479,43.922(d,J=
102.2Hz),35.140(d,J=2.5H
z),32.352(d,J=15.0Hz),30.
225,27.062(d,J=88.5Hz),2
6.338,21.067(d,J=3.7Hz),1
9.893,16.501(d,J=3.7Hz) I.R.νNaCl cm-1:2950,1740,164
0,1500,1440,1420,1200,111
0,1040,960,860,750,700 MS−FAB(MNBA):m/z 605(MH+
【0145】(1−46)6,8−ジブロモ−7−メトキシ−2−[N−イソブチ
ル−N−(ジエトキシホスホリルメチル)カルバモイ
ル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3
−カルボン酸メチルエステル 収率46.3% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.88(d,3H,J=6.59Hz),0.9
2(d,3H,J=6.59Hz),1.20(t,3
H,J=7.08Hz),1.23(t,3H,J=
7.08Hz),2.06(quint,1H,J=
6.84Hz),3.21−3.28(m,4H),
3.55(dd,1H,J=16.12,9.28H
z),3.68(s,3H),3.86(s,3H),
3.92−4.10(m,5H),4.39(d,1
H,J=17.09Hz),4.50(d,1H,J=
17.34Hz),4.81(t,1H,J=4.88
Hz),7.34(s,1H) I.R.νNaCl cm-1:2950,1745,165
0,1470,1415,1400,1240,105
0,1030,970,760 MS−FAB(MNBA):m/z 627,629,
631(MH+
【0146】実施例27−アミノ−2−[N−イソブチル−N−(ジエトキシ
ホスリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエス
テル 実施例(1−42)で得られたニトロ体360mg
(0.64mM)の99%メタノール−水30ml溶液
に塩化ニッケル・6水和物310mg(1.3mM)を
加えた後、氷水冷下、水素化ホウ素ナトリウム100m
g(2.6mM)を添加し、室温で30分間撹拌した。
反応液を減圧濃縮乾固し、得られた濃縮残渣を塩酸酸性
とした後、アンモニア水により塩基性とし、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧濃縮することにより7−アミノ−2−[N
−イソブチル−N−(ジエトキシホスホリルメチル)カ
ルバモイル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−3−カルボン酸ベンジルエステルを270mg
(収率79.0%)得た。 N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.79(d,3H,J=6.60Hz),0.8
2(d,3H,J=6.60Hz),1.16−1.2
4(m,6H),1.95−2.03(m,1H),
3.13−3.24(m,4H),3.45−3.56
(m,1H),3.92−4.10(m,5H),4.
41−4.57(m,2H),4.84−4.89
(m,1H),5.08(s,2H),6.38(s,
1H),6.48−6.52(m,1H),6.90
(d,1H,J=8.70Hz),7.19−7.29
(m,5H) I.R.νNaCl cm-1:3350,2950,175
0,1640,1510,1420,1240,103
0,980,760
【0147】実施例37−アセトアミド−2−[N−イソブチル−N−(ジエ
トキシホスリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,
4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジ
ルエステル 実施例2で得られたアミノ体270mg(0.51m
M)、トリエチルアミン60mg(0.59mM)の塩
化メチレン10ml溶液に氷水冷下、塩化アセチル40
mg(0.51mM)を滴下した。滴下終了後、室温で
30分間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた濃縮
残渣を酢酸エチルで溶解し、水洗し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた濃縮残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホル
ム/酢酸エチル=9/1)で精製することにより7−ア
セトアミド−2−[N−イソブチル−N−(ジエトキシ
ホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエ
ステルを240mg(収率83.0%)得た。 N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.78(d,3H,J=6.60Hz),0.8
2(d,3H,J=6.60Hz),1.19(t,6
H,J=7.08Hz),1.97−2.02(m,1
H),2.15(s,3H),3.12−3.27
(m,4H),3.50(dd,1H,J=16.1
1,9.03Hz),3.94−4.09(m,5
H),4.51(d,1H,J=16.11Hz),
4.58(d,1H,J=16.11Hz),4.90
(t,1H,J=5.13Hz),5.07(s,2
H),7.04(d,1H,J=8.06Hz),7.
17−7.36(m,7H),7.53(s,1H) I.R.νNaCl cm-1:3300,2950,174
0,1660,1550,1420,1220,103
0,980,760
【0148】実施例4 (4−1)2−[N−エチル−N−(ジヒドロキシホスホリルメチ
ル)カルバモイル]−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエステル 実施例(1−1)で得られた2−[N−エチル−N−
(ジエトキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン
酸ベンジルエステル100mg(0.2mM)の無水ア
セトニトリル5ml溶液に、トリメチルシリルブロマイ
ド80mg(0.52mM)の無水アセトニトリル5m
l溶液を室温で30分間で滴下した。滴下終了後、さら
に3時間撹拌した。反応液を減圧濃縮乾固し、得られた
濃縮残渣を酢酸エチルで溶解し、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液で抽出した。水層を塩酸酸性とした後、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧濃縮乾固することにより2−[N−エ
チル−N−(ジヒドロキシホスホリルメチル)カルバモ
イル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−
3−カルボン酸ベンジルエステルを80mg(収率9
0.0%)得た。 N.M.R.(CDCl3 ) δ:1.24(t,3H,J=7.33Hz),3.2
1(d,2H,J=4.76Hz),3.45−3.5
4(m,4H),4.45(d,1H,J=16.39
Hz),4.60(d,1H,J=16.39Hz),
4.90−4.94(m,1H),5.05(s,2
H),5.18(br,2H),7.04−7.18
(m,9H), I.R.νKBr cm-1:3400,2950,174
0,1640,1440,1190,900,750,
700 実施例(4−1)と同様な方法により以下の化合物を得
た。
【0149】(4−2)2−[N−n−プロピル−N−(ジヒドロキシホスホリ
ルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエステル 収率88.4% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.86(t,3H,J=7.33Hz),1.6
2−1.71(m,2H),3.21(d,2H,J=
4.40Hz),3.31−3.63(m,4H),
4.47(d,1H,J=16.12Hz),4.58
(d,1H,J=15.76Hz),4.89(t,1
H,J=4.76Hz),5.06(s,2H),7.
03−7.16(m,8H),7.26−7.28
(m,3H) I.R.νKBr cm-1:2970,1740,164
0,1435,1190,1010,940,750 MS−FAB(gly):m/z 447(MH+
【0150】(4−3)2−[N−イソプロピル−N−(ジヒドロキシホスホリ
ルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエステル 収率76.6% N.M.R.(CDCl3 ) δ:1.02(d,3H,J=6.23Hz),1.1
7(d,3H,J=6.22Hz),3.11−3.2
8(m,3H),3.43−3.53(m,1H),
3.85−3.96(m,1H),4.54(s,2
H),4.88(br,1H),5.02(d,1H,
J=12.46Hz),5.07(d,1H,J=1
2.45Hz),6.17(br,2H),7.04−
7.13(m,6H),7.26−7.28(m,3
H) I.R.νKBr cm-1:2960,1740,164
5,1430,1170,1000,940,745
【0151】(4−4)2−[N−n−ブチル−N−(ジヒドロキシホスホリル
メチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエステル 収率84.1% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.91(t,3H,J=7.33Hz),1.2
3−1.32(m,2H),1.63(br,2H),
3.20−3.23(m,2H),3.36−3.54
(m,4H),4.46(d,1H,J=15.63H
z),4.59(d,1H,J=15.62Hz),
4.90(br,1H),5.06(s,2H),6.
18(br,2H),7.01−7.19(m,6
H),7.26−7.28(m,3H) I.R.νKBr cm-1:2950,1740,163
5,1455,1430,1190,1000
【0152】(4−5)(S)−2−[N−n−ブチル−N−(ジヒドロキシホ
スホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエス
テル 収率83.4% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.87(t,3H,J=6.96Hz),1.2
1−1.24(m,2H),1.58(br,2H),
3.19−3.23(m,2H),3.37−3.63
(m,4H),4.47(d,1H,J=15.75H
z),4.57(d,1H,J=15.75Hz),
4.90(br,1H),5.03(s,2H),6.
96−7.12(m,6H),7.24−7.26
(m,3H),9.01(bs,2H) I.R.νKBr cm-1:2960,1740,164
0,1460,1430,1190,1000,94
0,750 〔α〕D =+2.03°(c=1.0015,MeO
H)
【0153】(4−6)2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキシホスホリル
メチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル 収率66.6% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.87(d,3H,J=6.34Hz),0.9
0(d,3H,J=6.34Hz),2.02−2.1
2(m,1H),3.20−3.32(m,4H),
3.47(dd,1H,J=15.62,11.24H
z),3.64(s,3H),3.77(dd,1H,
J=15.62,11.72Hz),4.49(d,1
H,J=16.08Hz),4.60(d,1H,J=
16.08Hz),4.77(t,1H,J=5.37
Hz),7.07−7.19(m,4H),7.69
(br,2H) I.R.νKBr cm-1:2960,1740,162
0,1470,1430,1200,1010,94
0,750
【0154】(4−7)2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキシホスホリル
メチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエステル 収率68.9% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.79(d,3H,J=6.59Hz),0.8
2(d,3H,J=6.59Hz),1.95−2.0
4(m,1H),3.11−3.26(m,4H),
3.36−3.46(m,1H),3.65−3.75
(m,1H),4.45−4.59(m,2H),4.
85(br,1H),5.04(s,2H),6.29
(br,2H),7.00−7.15(m,6H),
7.24−7.27(m,3H) I.R.νKBr cm-1:2960,1740,145
5,1430,1180,1000,940,745
【0155】(4−8)(S)−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキシホ
スホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエス
テル 収率79.1% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.77(d,3H,J=6.35Hz),0.8
0(d,3H,J=6.35Hz),1.22(qui
nt,1H,J=7.08Hz),3.18−3.20
(m,4H),3.36−3.46(m,1H),3.
69−3.79(m,1H),4.46−4.59
(m,2H),4.85(t,1H,J=4.39H
z),5.02(d,1H,J=12.45Hz),
5.06(d,1H,J=12.45Hz),6.99
−7.16(m,6H),7.24−7.31(m,3
H),10.17(br,2H) I.R.νKBr cm-1:2950,1740,164
0,1460,1425,1185,1000,750 〔α〕D =+7.96°(c=1.0182,MeO
H)
【0156】(4−9)(R)−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキシホ
スホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエス
テル 収率82.9% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.83(m,6H),1.99−2.07(m,
1H),3.15−3.28(m,4H),3.41−
3.52(m,1H),3.62−3.75(m,1
H),4.46−4.60(m,2H),4.85−
4.92(m,1H),5.05(s,2H),7.0
3−7.18(m,4H),7.26(s,5H) I.R.νKBr cm-1:2950,1740,164
0,1450,1430,1190,1000,750 〔α〕D =−6.10°(c=1.0120,MeO
H)
【0157】(4−10)2−[N−イソアミル−N−(ジヒドロキシホスホリル
メチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエステル 収率78.9% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.89(d,6H,J=3.30Hz),1.5
4(br,3H),3.22(d,2H,J=4.03
Hz),3.38−3.51(m,4H),4.45
(d,1H,J=15.76Hz),4.60(d,1
H,J=15.76Hz),4.83(bs,2H),
4.91(t,1H,J=4.76Hz),5.06
(s,2H),7.02−7.17(m,6H),7.
26−7.28(m,3H) I.R.νKBr cm-1:2960,1740,164
0,1620,1430,1190,1000,750
【0158】(4−11)(R)−2−[N−ベンジル−N−(ジヒドロキシホス
ホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テト
ラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエステ
収率52.4% N.M.R.(CDCl3 ) δ:3.10−3.26(m,2H),3.40−3.
56(m,2H),3.08(br,2H),4.46
(s,2H),4.71−4.75(m,2H),4.
89(bs,1H),5.07(s,2H),6.74
−6.80(m,1H),7.05−7.40(m,1
3H) I.R.νkBr cm-1:3425,3025,292
5,1740,1640,1460,1430,119
0,1000,700 〔α〕D =+10.68°(c=0.8200,MeO
H)
【0159】(4−12)2−[N−ベンジル−N−(ジヒドロキシホスホリルメ
チル)カルバモイル]−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン−3−カルボン酸メチルエステル 収率63.0% N.M.R.(CDCl3 ) δ:3.19(d,2H,J=5.12Hz),3.4
6−3.52(m,2H),3.65(s,3H),
4.50(s,2H),4.61(bs,2H),4.
75(d,2H,J=6.96Hz),4.84(t,
1H,J=5.13Hz),6.82(d,1H,J=
7.33Hz),7.12−7.40(m,8H) I.R.νKBr cm-1:3400,2925,174
0,1630,1440,1210,1010,750
【0160】(4−13)(R)−2−[N−フェネチル−N−(ジヒドロキシホ
スホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジルエス
テル 収率54.7% N.M.R.(CDCl3 ) δ:2.90−3.10(m,2H),3.17(s,
2H),3.50−3.80(m,4H),4.33
(d,1H,J=14.90Hz),4.50(d,1
H,J=15.63Hz),4.79−4.83(m,
1H),5.03(s,2H),5.50(bs,2
H),6.90−7.24(m,14H) I.R.νKBr cm-1:3400,3025,292
5,1740,1620,1455,1430,119
0,1010,745,705 MS−FAB(gly):m/z 509(MH+
【0161】(4−14)5−メチル−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキ
シホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジル
エステル 収率82.3% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.77(d,3H,J=6.59Hz),0.8
0(d,3H,J=6.59Hz),1.94−2.0
4(m,1H)2.17(s,3H),3.01(d
d,1H,J=16.49,5.86Hz),3.17
−3.25(m,3H),3.40(dd,1H,J=
16.12,10.62Hz),3.66−3.76
(m,1H),4.45(d,1H,J=16.12H
z),4.56(d,1H,J=16.12Hz),
4.87(br,1H),5.00(d,1H,J=1
2.46Hz),5.08(d,1H,J=12.46
Hz),6.86(d,1H,J=6.96Hz),
6.97−7.11(m,4H),7.24−7.26
(m,3H),8.14(br,2H) I.R.νKBr cm-1:2950,1740,146
5,1430,1170,1000
【0162】(4−15)6−メチル−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキ
シホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジル
エステル 収率86.0% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.76(d,3H,J=6.96Hz),0.7
9(d,3H,J=6.96Hz),1.93−2.0
4(m,1H),2.26(s,3H),3.15−
3.18(m,4H),3.33−3.43(m,1
H),3.65−3.75(m,1H),4.44
(d,1H,J=16.12Hz),4.52(d,1
H,J=16.12Hz),4.84(br,1H),
5.00(d,1H,J=12.45Hz),5.06
(d,1H,J=12.45Hz),6.86−6.9
5(m,3H),7.10−7.12(m,2H),
7.24−7.28(m,3H),8.21(br,2
H) I.R.νKBr cm-1:2960,1740,164
0,1460,1430,1190,1000,990
【0163】(4−16)(R)−6−メチル−2−[N−イソブチル−N−(ジ
ヒドロキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン
酸ベンジルエステル 収率73.6% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.57−0.63(m,6H),1.76−1.
82(m,1H),2.06(s,3H),2.91−
3.03(m,4H),3.26(dd,1H,J=1
6.11,9.52Hz),3.64(dd,1H,J
=16.11,11.36Hz),4.20−4.37
(m,2H),4.63−4.69(m,1H),4.
84(s,2H),6.36(bs,2H),6.69
−6.74(m,3H),6.94−6.96(m,2
H),7.04−7.07(m,3H) I.R.νKBr cm-1:3400,2950,174
0,1640,1460,1420,1180,100
0,810,750,700 MS−FAB(gly):m/z 475(MH+
【0164】(4−17)7−メチル−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキ
シホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジル
エステル 収率77.1% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.75(d,3H,J=6.59Hz),0.7
9(d,3H,J=6.59Hz),1.95−2.0
4(m,1H),2.25(s,3H),3.15−
3.18(m,4H),3.32−3.42(m,1
H),3.65−3.75(m,1H),4.44
(d,1H,J=15.76Hz),4.52(d,1
H,J=15.76Hz),4.85(br,1H),
5.02(s,2H),6.81−6.96(m,3
H),7.09−7.10(m,2H),7.23−
7.26(m,3H),7.82(bs,2H) I.R.νKBr cm-1:2960,1740,164
0,1460,1430,1190,1000
【0165】(4−18)6,7−ジメチル−2−[N−イソブチル−N−(ジヒ
ドロキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベ
ンジルエステル 収率80.3% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.69(d,3H,J=6.59Hz),0.7
2(d,3H,J=6.59Hz),1.96−2.0
4(m,1H),2.16(s,6H),3.11−
3.18(m,4H),3.36−3.45(m,1
H),3.66−3.76(m,1H),4.41
(d,1H,J=15.75Hz),4.51(d,1
H,J=15.75Hz),4.77(bs,1H),
4.96(s,2H),6.77(s,1H),6.8
1(s,1H),7.10−7.11(m,2H),
7.23−7.25(m,3H),8.04(bs,2
H) I.R.νKBr cm-1:2960,1740,162
0,1460,1430,1180,1000,950 MS−FAB(gly):m/z 489(MH+
【0166】(4−19)7−イソプロピル−2−[N−イソブチル−N−(ジヒ
ドロキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベ
ンジルエステル 収率76.3% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.79−0.84(m,6H),1.21(d,
6H,J=6.60Hz),2.01−2.06(m,
1H),2.83(quint,1H,J=6.96H
z),3.17−3.28(m,4H),3.46(d
d,1H,J=15.75,11.36Hz),3.6
6−3.76(m,1H),4.46(d,1H,J=
15.75Hz),4.57(d,1H,J=15.7
5Hz),4.86(t,1H,J=4.77Hz),
5.00−5.10(m,2H),6.88−7.00
(m,5H),7.11−7.13(m,2H),7.
24−7.26(m,3H) I.R.νKBr cm-1:2960,1740,162
0,1465,1430,1190,1010,950 MS−FAB(gly):m/z 503(MH+ ),
525(MNa+
【0167】(4−20)7−tert−ブチル−2−[N−イソブチル−N−
(ジヒドロキシホスホリルメチル)カルバモイル]−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カル
ボン酸ベンジルエステル 収率80.4% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.83−0.88(m,6H),1.29(s,
9H),2.09(br,1H),3.20−3.32
(m,4H),3.47−3.57(m,1H),3.
65−3.75(m,1H),4.47(d,1H,J
=16.12Hz),4.59(d,1H,J=16.
12Hz),4.86(t,1H,J=4.76H
z),5.07(s,2H),6.16(br,2
H),7.02−7.05(m,2H),7.15−
7.36(m,6H) I.R.νKBr cm-1:2960,1740,162
0,1470,1430,1190,1010 MS−FAB(gly):m/z 517(MH+
【0168】(4−21)6−ヒドロキシ−2−[N−イソブチル−N−(ジヒド
ロキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベ
ンジルエステル 収率77.9% N.M.R.(CDCl3 +DMSO−d6 ) δ:0.74−0.79(m,6H),1.99(b
r,1H),3.09−3.37(m,5H),3.7
9(br,1H),4.44(bs,2H),4.81
(bs,1H),5.04(bs,2H),6.57−
6.80(m,3H),7.14−7.31(m,7
H) I.R.νKBr cm-1:3300,2970,175
0,1620,1470,1435,1190,100
0,950 MS−FAB(gly):m/z 477(MH+
【0169】(4−22)(S)−7−ヒドロキシ−2−[N−イソブチル−N−
(ジヒドロキシホスホリルメチル)カルバモイル]−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カル
ボン酸メチルエステル 収率64.7% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.78(d,3H,J=6.59Hz),0.8
2(d,3H,J=6.59Hz),1.98(br,
1H),2.98−3.12(m,2H),3.21
(d,2H,J=6.60Hz),3.36−3.45
(m,1H),3.60(s,3H),3.86−3.
96(m,1H),4.39(d,1H,J=16.4
8Hz),4.47(d,1H,J=16.49H
z),4.61(bs,1H),6.61(s,2
H),6.88(d,1H,J=8.80Hz),7.
08(bs,3H) I.R.νKBr cm-1:3300,2950,174
0,1610,1465,1430,1210,101
0 MS−FAB(gly):m/z 401(MH+ ) 〔α〕D =+14.92°(c=0.982,MeO
H)
【0170】(4−23)(S)−7−ヒドロキシ−8−ヨード−2−[N−イソ
ブチル−N−(ジヒドロキシホスホリルメチル)カルバ
モイル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−3−カルボン酸メチルエステル 収率86.1% N.M.R.(CDCl3 +DMSO−d6 ) δ:0.88(d,3H,J=6.59Hz),0.9
2(d,3H,J=6.59Hz),2.10(qui
nt,1H,J=6.60Hz),3.07−3.23
(m,2H),3.30(d,2H,J=6.60H
z),3.47−3.57(m,1H),3.63
(s,3H),3.75−3.86(m,1H),4.
34(d,1H,J=16.85Hz),4.45
(d,1H,J=16.85Hz),4.80(bs,
1H),6.48(bs,3H),6.79(d,1
H,J=8.06Hz),6.92(d,1H,J=
8.42Hz) I.R.νKBr cm-1:3200,2900,174
0,1600,1460,1430,1300,121
0,1010
【0171】(4−24)(S)−6,8−ジヨード−7−ヒドロキシ−2−[N
−イソブチル−N−(ジヒドロキシホスホリルメチル)
カルバモイル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリン−3−カルボン酸メチルエステル 収率89.7% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.78(d,3H,J=6.60Hz),0.8
3(d,3H,J=6.60Hz),2.05(br,
1H),3.07−3.25(m,4H),3.40−
3.50(m,1H),3.65(s,3H),3.7
3−3.83(m,1H),4.29(d,1H,J=
17.22Hz),4.37(d,1H,J=17.2
2Hz),4.77(br,1H),7.48(s,1
H),7.48(bs,3H) I.R.νKBr cm-1:3430,2960,174
0,1630,1460,1430,1210,116
0,1020,950 MS−FAB(gly):m/z 653(MH+
【0172】(4−25)6−メトキシ−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロ
キシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,
4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジ
ルエステル 収率86.2% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.76(d,3H,J=6.59Hz),0.8
0(d,3H,J=6.59Hz),1.94−2.0
4(m,1H),3.16−3.18(m,4H),
3.40(dd,1H,J=15.75,10.99H
z),3.68−3.78(m,4H),4.42
(d,1H,J=15.75Hz),4.49(d,1
H,J=15.75Hz),4.83(t,1H,J=
4.40Hz),5.01(d,1H,J=12.45
Hz),5.07(d,1H,J=12.45Hz),
6.58(d,1H,J=2.20Hz),6.69
(dd,1H,J=8.42,2.20Hz),6.9
2(d,1H,J=8.43Hz),7.10−7.1
3(m,2H),7.24−7.35(m,5H) I.R.νKBr cm-1:2960,1740,162
0,1510,1460,1435,1190,101
0 MS−FAB(gly):m/z 491(MH+
【0173】(4−26)(S)−7−メトキシ−2−[N−イソブチル−N−
(ジヒドロキシホスホリルメチル)カルバモイル]−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カル
ボン酸メチルエステル 収率54.4% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.86−0.91(m,6H),2.03−2.
12(m,1H),3.15(bs,2H),3.23
−3.29(m,2H),3.42−3.57(m,1
H),3.65(s,3H),3.75(s,3H),
3.82−3.93(m,1H),4.52−4.62
(m,2H),4.74−4.86(m,1H),6.
61(s,1H),7.04(d,1H,J=8.43
Hz),7.13(d,1H,J=8.43Hz) I.R.νKBr cm-1:2950,1740,162
0,1510,1430,1210,1040,85
0,750 MS−FAB(gly):m/z 415(MH+
【0174】(4−27)6,7−ジメトキシ−2−[N−イソブチル−N−(ジ
ヒドロキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン
酸ベンジルエステル 収率77.5% 融 点:71−72℃ N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.75−0.89(m,6H),1.96−2.
13(m,1H),3.08−3.29(m,4H),
3.41−3.56(m,1H),3.66−3.75
(m,1H),3.81(s,6H),4.36−4.
58(m,2H),4.84−4.95(m,1H),
4.98−5.14(m,2H),6.50(s,1
H),6.54(s,1H),6.98−7.06
(m,2H),7.08−7.17(m,2H),7.
20−7.31(m,3H) I.R.νKBr cm-1:2950,1740,162
0,1520,1460,1430,1260,119
0,1000,750 MS−FAB(gly):m/z 521(MH+
【0175】(4−28)5−ブロモ−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキ
シホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジル
エステル 収率87.9% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.76(d,3H,J=6.59Hz),0.8
0(d,3H,J=6.59Hz),1.94−2.0
5(m,1H),3.04−3.17(m,3H),
3.35−3.49(m,2H),3.72(dd,1
H,J=16.12,11.72Hz),4.45
(d,1H,J=16.49Hz),4.54(d,1
H,J=16.49Hz),4.84−4.88(m,
1H),5.02(d,1H,J=12.46Hz),
5.09(d,1H,J=12.46Hz),6.94
−7.02(m,4H),7.13−7.27(m,5
H),7.37(d,1H,J=6.96Hz) I.R.νKBr cm-1:2960,1740,162
0,1430,1200,1000,950 MS−FAB(gly):m/z 539,541(M
+
【0176】(4−29)6−ブロモ−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキ
シホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジル
エステル 収率88.9% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.75(d,3H,J=6.59Hz),0.7
9(d,3H,J=6.60Hz),1.89−1.9
9(m,1H),3.12−3.14(m,4H),
3.55(dd,1H,J=15.87,10.74H
z),3.66−3.77(m,1H),4.44
(s,2H),4.81−4.84(m,1H),5.
00(d,1H,J=12.21Hz),5.07
(d,1H,J=12.20Hz),6.87(d,1
H,J=8.30Hz),7.09−7.36(m,9
H) I.R.νKBr cm-1:2970,1745,160
0,1470,1430,1190,1000,950 MS−FAB(gly):m/z 539,541(M
+
【0177】(4−30)(R)−6−ブロモ−2−[N−イソブチル−N−(ジ
ヒドロキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン
酸メチルエステル 収率62.0% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.87(d,3H,J=6.60Hz),0.9
0(d,3H,J=6.60Hz),2.03−2.0
9(m,1H),3.20−3.24(m,4H),
3.45−3.53(m,2H),3.66(s,3
H),4.41−4.56(m,2H),4.74−
4.79(m,1H),6.95(d,1H,J=8.
79Hz),7.28−7.31(m,2H) I.R.νKBr cm-1:3400,2950,174
0,1630,1440,1210,1020,95
0,810 〔α〕D =−19.08°(c=0.6772,MeO
H)
【0178】(4−31)6−ブロモ−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキ
シホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエ
ステル 収率88.1% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.83(d,3H,J=6.59Hz),0.8
7(d,3H,J=6.59Hz),1.98−2.0
4(m,1H),3.18−3.20(m,4H),
3.34−3.44(m,1H),3.63(s,3
H),3.71−3.81(m,1H),4.43
(d,1H,J=16.12Hz),4.51(d,1
H,J=16.12Hz),4.75(bs,1H),
6.94(d,1H,J=8.79Hz),7.26−
7.29(m,2H),7.56(bs,2H) I.R.νKBr cm-1:2960,1740,162
0,1470,1430,1210,1180,102
0 MS−FAB(gly):m/z 463,465(M
+
【0179】(4−32)(S)−6−ブロモ−2−[N−イソブチル−N−(ジ
ヒドロキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン
酸メチルエステル 収率83.3% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.86(d,3H,J=6.59Hz),0.9
0(d,3H,J=6.59Hz),2.02−2.1
1(m,1H),3.20−3.25(m,4H),
3.45−3.57(m,1H),3.66(s,3
H),3.72−3.79(m,1H),4.42−
4.57(m,2H),4.76−4.79(m,1
H),6.95(d,1H,J=8.79Hz),7.
27−7.29(m,2H) I.R.νKBr cm-1:2960,1740,162
0,1470,1430,1210,1180,102
0 MS−FAB(gly):m/z 463,465(M
+ ) 〔α〕D =+20.11°(c=0.8976,MeO
H)
【0180】(4−33)7−ブロモ−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキ
シホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジル
エステル 収率82.2% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.70(d,3H,J=5.86Hz),0.7
4(d,3H,J=5.86Hz),1.96(bs,
1H),3.10−3.30(m,5H),3.65
(bs,1H),4.45(s,2H),4.85−
5.05(m,3H),6.86(d,1H,J=8.
06Hz),7.05−7.28(m,7H),8.2
1(bs,2H) I.R.νKBr cm-1:2960,1740,163
0,1470,1430,1190,1000,950 MS−FAB(gly):m/z 539,541(M
+
【0181】(4−34)(R)−7−ブロモ−2−[N−イソブチル−N−(ジ
ヒドロキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン
酸メチルエステル 収率80.7% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.87(d,3H,J=6.59Hz),0.9
0(d,3H,J=6.59Hz),2.01−2.1
1(m,1H),3.14−3.25(m,4H),
3.46−3.57(m,1H),3.64(s,3
H),3.77−3.87(m,1H),4.47−
4.60(m,2H),4.78−4.82(m,1
H),6.25(bs,2H),7.02−7.07
(m,1H),7.23−7.30(m,2H) I.R.νKBr cm-1:3400,2950,175
0,1640,1470,1440,1200,100
0,760 〔α〕D =−25.60°(c=0.8140,MeO
H)
【0182】(4−35)(S)−7−ブロモ−2−[N−イソブチル−N−(ジ
ヒドロキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン
酸メチルエステル 収率73.4% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.87(d,3H,J=6.59Hz),0.9
0(d,3H,J=6.59Hz),2.01−2.1
1(m,1H),3.14−3.25(m,4H),
3.46−3.57(m,1H),3.64(s,3
H),3.77−3.87(m,1H),4.47−
4.60(m,2H),4.78−4.82(m,1
H),6.25(bs,2H),7.02−7.07
(m,1H),7.23−7.30(m,2H) I.R.νKBr cm-1:3400,2950,175
0,1640,1470,1440,1200,100
0,760 〔α〕D =+22.10°(c=0.8660,MeO
H)
【0183】(4−36)8−ブロモ−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキ
シホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエ
ステル 収率84.3% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.90(d,3H,J=6.59Hz),0.9
4(d,3H,J=6.60Hz),2.06−2.1
5(m,1H),3.20−3.35(m,4H),
3.45−3.55(m,1H),3.65(s,3
H),3.69−3.79(m,1H),4.49
(s,2H),4.85(t,1H,J=4.40H
z),7.02−7.11(m,2H),7.26(b
s,2H),7.39−7.42(m,1H) I.R.νKBr cm-1:2960,1740,164
0,1470,1430,1210,1010 MS−FAB(gly):m/z 463,465(M
+
【0184】(4−37)6−クロロ−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキ
シホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエ
ステル 収率85.7% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.83(d,3H,J=6.59Hz),0.8
7(d,3H,J=6.59Hz),1.96−2.0
4(m,1H),3.16−3.21(m,4H),
3.41(dd,1H,J=16.12,10.99H
z),3.63(s,3H),3.77(dd,1H,
J=15.76,11.73Hz),4.46(d,1
H,J=16.12Hz),4.54(d,1H,J=
16.12Hz),4.75(t,1H,J=4.76
Hz),7.00(d,1H,J=8.43Hz),
7.11−7.26(m,4H) I.R.νKBr cm-1:2960,1740,162
0,1470,1430,1210,1180,101
0,950 MS−FAB(gly):m/z 419(MH+
【0185】(4−38)6−フルオロ−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロ
キシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,
4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチル
エステル 収率91.7% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.82(d,3H,J=6.59Hz),0.8
6(d,3H,J=6.59Hz),1.97−2.0
7(m,1H),3.17−3.22(m,4H),
3.42(dd,1H,J=15.75,10.62H
z),3.63(s,3H),3.79(dd,1H,
J=15.75,12.09Hz),4.43−4.5
6(m,2H),4.75(t,1H,J=4.77H
z),6.81−6.89(m,2H),7.03(d
d,1H,J=8.06,5.86Hz),9.64
(bs,2H) I.R.νKBr cm-1:2950,1740,162
0,1460,1430,1210,1010,940 MS−FAB(gly):m/z 403(MH+
【0186】(4−39)5−ヨード−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキ
シホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエ
ステル 収率88.8% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.84(d,3H,J=6.60Hz),0.8
8(d,3H,J=6.60Hz),2.01−2.0
6(m,1H),3.10(dd,1H,J=16.4
8,6.23Hz),3.21−3.32(m,3
H),3.46(dd,1H,J=15.75,10.
99Hz),3.66(s,3H),3.73−3.8
3(m,1H),4.45(d,1H,J=16.12
Hz),4.54(d,1H,J=16.12Hz),
4.73−4.76(m,1H),6.42(bs,2
H),6.88(t,1H,J=7.69Hz),7.
06(d,1H,J=7.69Hz),7.70(d,
1H,J=7.32Hz) I.R.νKBr cm-1:2960,1745,164
0,1470,1430,1205,1180,101
0 MS−FAB(gly):m/z 511(MH+
【0187】(4−40)6−ヨード−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキ
シホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエ
ステル 収率82.9% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.83(d,3H,J=6.60Hz),0.8
7(d,3H,J=6.59Hz),1.96−2.0
5(m,1H),3.17−3.20(m,4H),
3.35−3.45(m,1H),3.63(s,3
H),3.70−3.81(m,1H),4.43
(d,1H,J=16.48Hz),4.51(d,1
H,J=16.49Hz),4.73−4.76(m,
1H),6.81(d,1H,J=8.43Hz),
7.26(br,2H),7.46−7.48(m,2
H) I.R.νKBr cm-1:3400,2950,174
0,1630,1470,1430,1210,118
0,1010 MS−FAB(gly):m/z 511(MH+
【0188】(4−41)7−ニトロ−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキ
シホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸メチルエ
ステル 収率72.7% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.76(d,3H,J=6.59Hz),0.8
0(d,3H,J=6.59Hz),1.91−1.9
8(m,1H),3.14(d,2H,J=6.96H
z),3.23−3.26(m,2H),3.30−
3.40(m,1H),3.58(s,3H),3.5
9−3.68(m,1H),4.56(s,2H),
4.74−4.76(m,1H),7.21−7.27
(m,2H),7.93(d,1H,J=8.80H
z) I.R.νKBr cm-1:2950,1760,163
0,1520,1420,1350,1200,100
0,740
【0189】(4−42)7−ニトロ−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキ
シホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジル
エステル 収率63.0% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.53(d,3H,J=6.59Hz),0.5
6(d,3H,J=6.59Hz),1.71−1.8
0(m,1H),2.91−3.21(m,5H),
3.42−3.52(m,1H),4.34−4.38
(m,2H),4.65(bs,1H),4.81
(s,2H),5.61(bs,2H),6.90−
7.03(m,6H),7.64−7.71(m,2
H) I.R.νKBr cm-1:3400,2950,174
0,1620,1520,1460,1420,135
0 MS−FAB(gly):m/z 506(MH+
【0190】(4−43)7−アセトアミド−2−[N−イソブチル−N−(ジヒ
ドロキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベ
ンジルエステル 収率73.9% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.73(d,3H,J=6.23Hz),0.7
8(d,3H,J=6.23Hz),1.97−2.0
6(m,4H),3.06−3.17(m,4H),
3.29−3.39(m,1H),3.81−3.92
(m,1H),4.38−4.48(m,2H),4.
71(bs,1H),4.99−5.10(m,2
H),6.88−7.31(m,8H),8.57(b
s,1H) I.R.νKBr cm-1:3300,2950,174
0,1620,1550,1430,1190,102
0,750,700
【0191】(4−44)2−[N−イソブチル−N−[n−ブチル(ヒドロキ
シ)ホスホリルメチル]カルバモイル]−1,2,3,
4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ベンジ
ルエステル 収率82.6% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.71−0.78(m,9H),1.11(b
r,2H),1.37(br,4H),1.97(b
r,1H),2.70(br,2H),3.15−3.
20(m,3H),3.63(br,1H),4.45
(d,1H,J=15.75Hz),4.59(d,1
H,J=16.12Hz),4.88(bs,1H),
4.97(d,1H,J=12.82Hz),5.04
(d,1H,J=12.46Hz),7.05−7.1
1(m,6H),7.22−7.24(m,3H) I.R.νKBr cm-1:3400,2960,174
0,1640,1460,1420,1180,106
0 MS−FAB(TEA):m/z 523(MNa+
【0192】(4−45)2−[N−イソブチル−N−[ヒドロキシ(4−フェニ
ルブチル)ホスホリルメチル]カルバモイル]−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン
酸ベンジルエステル 収率78.6% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.82(bs,6H),1.52(bs,6
H),2.43(bs,2H),3.24(bs,4
H),3.37−3.48(m,1H),3.87−
3.95(m,2H),4.48−4.64(m,2
H),4.87(bs,1H),5.06(s,2
H),7.07−7.25(m,14H)13 C−N.M.R.(CDCl3 ) δ:170.971,163.930,141.92
7,135.436,132.521,132.20
9,128.945,128.670,128.43
2,128.175,128.102,127.84
5,127.277,127.130,126.98
3,126.800,126.598,125.97
5,125.828,125.645,66.787,
57.857,54.979,47.516,45.8
66(d,J=104.6Hz),35.323(d,
J=7.5Hz),32.371(d,J=14.9H
z),31.032,27.448(d,J=91.0
Hz),26.485,21.085(d,J=3.7
Hz),19.994(d,J=19.9Hz) I.R.νNaClcm-1:2950,1740,164
0,1500,1460,1410,1180,102
0,960,850,750,700 MS−FAB(MNBA):m/z 577(MH+
【0193】(4−46)6,8−ジブロモ−7−メトキシ−2−[N−イソブチ
ル−N−(ジヒドロキシホスホリルメチル)カルバモイ
ル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3
−カルボン酸メチルエステル 収率88.3% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.87(d,3H,J=6.23Hz),0.9
2(d,3H,J=6.60Hz),2.02−2.1
2(m,1H),3.19−3.26(m,4H),
3.48(dd,1H,J=15.75,11.36H
z),3.66(s,3H),3.69−3.80
(m,1H),3.85(s,3H),4.37(d,
1H,J=17.22Hz),4.47(d,1H,J
=17.21Hz),4.81(t,1H,J=4.4
0Hz),5.54(br,2H),7.33(s,1
H) I.R.νKBr cm-1:3400,2960,174
5,1640,1470,1425,1320,121
0,1020,950 MS−FAB(gly):m/z 571,573,5
75(MH+
【0194】実施例5 (5−1)2−[N−エチル−N−(ジヒドロキシホスホリルメチ
ル)カルバモイル]−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン−3−カルボン酸3ナトリウム塩 実施例(4−1)で得られた2−[N−エチル−N−
(ジヒドロキシホスホリルメチル)カルバモイル]−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カル
ボン酸ベンジルエステル80mg(0.18mM)のメ
タノール5ml溶液に、炭酸水素ナトリウム50mg
(0.6mM)の水2ml溶液を滴下した。窒素雰囲気
下、10%パラジウム炭素20mgを加えた後、水素置
換下、室温で2時間撹拌した。反応終了後、パラジウム
炭素を濾別し、濾液を減圧濃縮した。エタノールで共沸
し、水分を除くことにより析出した結晶を濾取し、エー
テルで洗浄することにより2−[N−エチル−N−(ジ
ヒドロキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン
酸3ナトリウム塩を60mg(収率73.4%)得た。 融 点:>300℃ N.M.R.(D2 O) δ:1.29(t,3H,J=7.08Hz),3.3
1−3.36(m,2H),3.53−3.58(m,
2H),3.70−3.85(m,2H),4.65−
4.89(m,3H),7.44(s,4H) I.R.νKBr cm-1:3400,1610,144
0,1410,1080,980,750 実施例(5−1)と同様な方法により以下の化合物を得
た。
【0195】(5−2)2−[N−n−プロピル−N−(ジヒドロキシホスホリ
ルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−3−カルボン酸3ナトリウム塩 収率89.7% 融 点:>300℃ N.M.R.(D2 O) δ:1.00(t,3H,J=7.33Hz),1.7
7(sextet,2H,J=7.33Hz),3.3
6(d,2H,J=4.64Hz),3.54−3.6
9(m,4H),4.70(t,1H,J=5.13H
z),4.77−4.87(m,2H),7.39−
7.50(m,4H),13 C−N.M.R.(D2 O) δ:181.97,169.07,137.16,13
7.09,131.33,129.66,129.3
4,129,03,61.11,53.06,49.9
5,49.20(d,J=142.81Hz),34.
27,22.92,13.46 I.R.νKBr cm-1:3400,1610,143
0,1410,1380,1070,980 MS−FAB(gly):m/z 423(MH+ ),
445(MNa+
【0196】(5−3)(R)−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキシホ
スホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸3ナトリウム
収率79.6% 融 点:>300℃ N.M.R.(D2 O) δ:0.96−1.02(m,6H),2.18−2.
24(m,1H),3.36(d,2H,J=4.64
Hz),3.54−3.65(m,3H),3.80−
3.97(m,1H),4.70−4.74(m,1
H),4.77−4.82(m,2H),7.43
(s,4H)13 C−N.M.R.(D2 O) δ:183.139,170.231,138.34
4,138.198,132.734,130.86
3,130.607,130.350,62.232,
59.812,51.157(d,J=142.0H
z),51.084,35.535,30.108,2
3.617,23.488 I.R.νKBr cm-1:3425,1600,143
0,1070,980 MS−FAB(gly):m/z 437(MH+ ) 〔α〕D =−5.78°(c=1.0036,MeO
H)
【0197】(5−4)(S)−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキシホ
スホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸3ナトリウム
収率99.8% 融 点:>300℃ N.M.R.(D2 O) δ:0.97(d,3H,J=6.84Hz),1.0
0(d,3H,J=6.59Hz),2.16−2.2
6(m,1H),3.36(d,2H,J=4.64H
z),3.51−3.62(m,4H),4.69
(t,1H,J=4.89Hz),4.77(s,2
H),7.42(s,4H)13 C−N.M.R.(D2 O) δ:181.850,168.979,137.03
7,136.891,131.445,129.57
5,129.318,129.034,60.925,
58.505,49.859(d,J=140.8H
z),49.795,34.228,28.819,2
2.310,22.181 I.R.νKBr cm-1:3370,2950,161
0,1470,1430,1380,1070,980 MS−FAB(gly):m/z 437(MH+ ),
459(MNa+ ) 〔α〕D =+3.32°(c=0.8094,MeO
H)
【0198】(5−5)7−イソプロピル−2−[N−イソブチル−N−(ジヒ
ドロキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸3
ナトリウム塩 収率62.0% 融 点:>300℃ N.M.R.(D2 O) δ:0.95−1.00(m,6H),1.39(d,
6H,J=6.83Hz),2.16−2.26(m,
1H),3.07(quint,1H,J=6.84H
z),3.33(d,2H,J=4.63Hz),3.
52−3.63(m,4H),4.68(t,1H,J
=4.88Hz),4.75−4.81(m,2H),
7.35−7.39(m,3H)13 C−N.M.R.(D2 O) δ:181.905,168.942,150.56
9,137.037,134.232,131.50
0,127.704,126.843,60.888,
58.486,49.914(d,J=140.7H
z),49.905,36.172,33.770,2
8.801,26.234,22.310,22.18
1 I.R.νKBr cm-1:3400,2950,161
0,1460,1430,1400,1380,107
0,980 MS−FAB(gly):m/z 479(MH+ ),
501(MNa+
【0199】(5−6)7−tert−ブチル−2−[N−イソブチル−N−
(ジヒドロキシホスホリルメチル)カルバモイル]−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カル
ボン酸3ナトリウム塩 収率85.0% 融 点:>300℃ N.M.R.(D2 O) δ:0.96(d,3H,J=6.59Hz),0.9
9(d,3H,J=6.59Hz),1.47(s,9
H),2.21(quint,1H,J=6.59H
z),3.33(d,2H,J=5.13Hz),3.
52−3.60(m,4H),4.69(t,1H,J
=5.13Hz),4.76−4.81(m,2H),
7.38(d,1H,J=8.79Hz),7.45−
7.52(m,2H)13 C−N.M.R.(D2 O) δ:181.939,168.858(d,J=4.8
9Hz),152.854,136.728,133.
949,131.285,126.635,125.8
57,60.834,58.588,50.050,4
9.870(d,J=141.83Hz),36.83
2,33.564,28.913,28.827,2
2.333,22.203 I.R.νKBr cm-1:3400,2960,161
0,1465,1420,1400,1365,107
0,980 MS−FAB(gly):m/z 493(MH+ ),
515(MNa+
【0200】(5−7)6−メトキシ−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロ
キシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,
4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸3ナト
リウム塩 収率62.0% 融 点:>300℃ N.M.R.(D2 O) δ:1.05−1.10(m,6H),2.30(qu
int,1H,J=6.84Hz),3.43(d,2
H,J=4.40Hz),3.61−3.70(m,4
H),4.10(s,3H),4.75−4.83
(m,3H),7.12−7.14(m,2H),7.
45(d,1H,J=9.03Hz)13 C−N.M.R.(D2 O) δ:181.77,168.96,160.38,13
8.45,130.24,129.85,116.3
7,115.55,60.76,58.50,58.4
7,49.91(d,J=142.0Hz),49.3
2,34.43,28.80,22.33,22.18 I.R.νKBr cm-1:3400,1620,147
0,1440,1070,980 MS−FAB(gly):m/z 467(MH+
【0201】(5−8)7−アミノ−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキ
シホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸3ナトリ
ウム塩 収率67.0% N.M.R.(D2 O) δ:0.64(t,6H,J=6.96Hz),1.8
4−1.89(m,1H),2.90(d,2H,J=
4.76Hz),3.16−3.26(m,4H),
4.29−4.33(m,2H),4.45(d,1
H,J=3.29Hz),6.51−6.54(m,2
H),6.88(d,1H,J=8.43Hz) I.R.νKBr cm-1:3350,2950,161
0,1460,1450,1400,1290,122
0,1070,980 MS−FAB(gly):m/z 452(MH+ ),
474(MNa+
【0202】(5−9)7−アセトアミド−2−[N−イソブチル−N−(ジヒ
ドロキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸3
ナトリウム塩 収率99.0% N.M.R.(D2 O) δ:1.02−1.06(m,6H),2.24−2.
28(m,1H),2.39(s,3H),3.40−
3.71(m,6H),4.73−4.89(m,3
H),7.46−7.50(m,3H) I.R.νKBr cm-1:3400,2950,168
0,1600,1430,1380,1070,980 MS−FAB(gly):m/z 494(MH+ ),
516(MNa+
【0203】(5−10)2−[N−イソブチル−N−[n−ブチル(ヒドロキ
シ)ホスホリルメチル]カルバモイル]−1,2,3,
4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸2ナト
リウム塩 収率63.4% N.M.R.(CD3 OD) δ:0.68(t,3H,J=7.33Hz),0.8
5(d,3H,J=6.35Hz),0.90(d,3
H,J=6.35Hz),1.10−1.20(m,2
H),1.30−1.38(m,4H),2.13(q
uint,1H,J=6.84Hz),3.07−3.
21(m,2H),3.29−3.41(m,3H),
3.79(dd,1H,J=15.63,7.82H
z),4.47−4.56(m,2H),4.77−
4.83(m,1H),7.08(s,4H) I.R.νKBr cm-1:3400,2960,162
0,1470,1430,1410,1170,105
5,1040 MS−FAB(gly):m/z 455(MH+ ),
477(MNa+
【0204】(5−11)2−[N−イソブチル−N−[ヒドロキシ(4−フェニ
ルブチル)ホスホリルメチル]カルバモイル]−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン
酸2ナトリウム塩 収率99.0% N.M.R.(D2 O) δ:1.03(d,3H,J=6.35Hz),1.0
9(d,3H,J=6.35Hz),1.53(s,6
H),2.27−2.32(m,1H),2.43−
2.48(m,2H),3.35−3.55(m,5
H),3.84−3.96(m,1H),4.68
(t,1H,J=5.37Hz),4.76−4.88
(m,2H),7.26(d,2H,J=6.63H
z),7.39−7.53(m,7H)13 C−N.M.R.(D2 O) δ:181.282,168.392,146.05
9,136.781,136.707,131.45
5,129.850,129,456,128.86
0,128.713,60.760,60.027,5
0.364,48.485(d,J=100.9H
z),37.419,35.411(d,J=16.2
Hz),34.136,31.487(d,J=91.
0Hz),28.672,24.721(d,J=3.
70Hz),22.236,21.888 I.R.νKBr cm-1:3400,2925,161
0,1460,1420,1160,1040,82
0,750,700
【0205】実施例6 (6−1)2−[N−イソプロピル−N−(ジヒドロキシホスホリ
ルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テトラヒ
ドロイソキノリン−3−カルボン酸 実施例(4−3)で得られた2−[N−イソプロピル−
N−(ジヒドロキシホスホリルメチル)カルバモイル]
−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カ
ルボン酸ベンジルエステル130mgのメタノール3m
l溶液を窒素置換し、10%パラジウム炭素40mgを
加えた後、水素置換下、室温で1時間撹拌した。反応終
了後、パラジウム炭素を濾別し濾液を減圧留去する事に
より2−[N−イソプロピル−N−(ジヒドロキシホス
ホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テト
ラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸を110mg
(収率100%)得た。 N.M.R.(CDCl3 ) δ:1.10(bs,6H),3.22−3.33
(m,3H),3.48−3.75(m,2H),4.
39−4.60(m,3H),7.01−7.12
(m,4H),8.90(bs,2H) I.R.νKBr cm-1:2970,1720,163
0,1430,1170,990,750 実施例(6−1)と同様な方法により以下の化合物を得
た。
【0206】(6−2)2−[N−n−ブチル−N−(ジヒドロキシホスホリル
メチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン−3−カルボン酸 収率100% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.84(t,3H,J=7.08Hz),1.2
1(br,2H),1.52(br,2H),3.24
−3.48(m,6H),4.36−4.63(m,5
H),7.03−7.15(m,4H) I.R.νKBr cm-1:2960,1730,161
5,1450,1430,1200,990,940,
750
【0207】(6−3)(S)−2−[N−n−ブチル−N−(ジヒドロキシホ
スホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 収率100% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.83−0.86(m,3H),1.29(m,
2H),1.50(br,2H),3.23−3.76
(m,6H),4.27−4.33(m,1H),4.
50(d,1H,J=17.58Hz),5.03(b
s,1H),7.00−7.13(m,4H),9.2
7(br,2H) I.R.νKBr cm-1:2960,1720,162
0,1435,1200,1040,990,940 〔α〕D =+0.67°(c=1.006,MeOH)
【0208】(6−4)2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキシホスホリル
メチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン−3−カルボン酸 収率100% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.71−0.94(m,6H),1.85−2.
01(m,1H),2.86−3.76(m,6H),
4.25−4.69(m,3H),6.99−7.26
(m,4H),9.35(br,2H) I.R.νKBr cm-1:2950,1745,162
5,1460,1425,1200,1040,750
【0209】(6−5)(S)−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキシホ
スホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 収率96.3% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.74(d,3H,J=6.35Hz),0.8
0(d,3H,J=6.35Hz),1.92(br,
1H),3.15−3.43(m,5H),3.97
(br,1H),4.29(d,1H,J=16.11
Hz),4.53(d,1H,J=16.11Hz),
4.63(br,1H),7.00(s,1H),7.
14(s,3H),9.30(br,2H) I.R.νKBr cm-1:2960,1730,162
0,1460,1430,1200,1000,95
0,750 〔α〕D =+12.93°(c=1.0015,MeO
H)
【0210】(6−6)(R)−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキシホ
スホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 収率98.5% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.74(d,3H,J=6.35Hz),0.8
0(d,3H,J=6.35Hz),1.92(br,
1H),3.15−3.43(m,5H),3.97
(br,1H),4.29(d,1H,J=16.11
Hz),4.53(d,1H,J=16.11Hz),
4.63(br,1H),7.00(s,1H),7.
14(s,3H),9.30(br,2H) I.R.νKBr cm-1:2960,1730,162
0,1460,1430,1200,1000,95
0,750 MS−FAB(gly):m/z 371(MH+ ) 〔α〕D =−10.10°(c=1.0336,MeO
H)
【0211】(6−7)2−[N−イソアミル−N−(ジヒドロキシホスホリル
メチル)カルバモイル]−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン−3−カルボン酸 収率97.1% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.77−0.88(m,6H),1.43(b
r,2H),1.59(br,1H),3.30−3.
49(m,5H),3.77−3.90(m,1H),
4.29−4.62(m,3H),7.02−7.21
(m,4H) I.R.νKBr cm-1:2960,1730,161
0,1460,1430,1200,1000,940
【0212】(6−8)5−メチル−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキ
シホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 収率96.3% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.74(d,3H,J=6.35Hz),0.7
9(d,3H,J=6.35Hz),1.92(br,
1H),2.26(s,3H),2.98−3.29
(m,4H),3.36−3.47(m,1H),3.
94(br,1H),4.29(d,1H,J=16.
60Hz),4.54(d,1H,J=16.60H
z),4.65(bs,1H),6.86(s,1
H),7.01−7.04(m,2H),8.95(b
r,2H) I.R.νKBr cm-1:2960,1730,161
0,1460,1425,1200,990,940,
770
【0213】(6−9)6−メチル−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキ
シホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 収率82.3% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.73(d,3H,J=6.34Hz),0.7
9(d,3H,J=6.34Hz),1.91(br,
1H),2.28(s,3H),3.14−3.47
(m,5H),3.96(br,1H),4.27
(d,1H,J=15.62Hz),4.49(d,1
H,J=15.62Hz),4.60(bs,1H),
6.93−6.96(m,3H),9.75(br,2
H)I.R.νKBr cm-1:2960,1730,16
20,1460,1430, 1200,990,950,760
【0214】(6−10)7−メチル−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキ
シホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 収率96.0% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.73−0.77(m,6H),1.90(b
r,1H),2.25(s,3H),3.14(br,
5H),3.93(br,1H),4.28(br,1
H),4.57(br,2H),6.83(bs,1
H),6.96−7.02(m,2H),8.01(b
r,2H) I.R.νKBr cm-1:2960,1720,162
0,1460,1430,1190,1040.99
0,940
【0215】実施例7 (7−1)6−ブロモ−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキ
シホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 実施例(4−31)で得られた6−ブロモ−2−[N−
イソブチル−N−(ジヒドロキシホスホリルメチル)カ
ルバモイル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−3−カルボン酸メチルエステル0.32g(0.
69mM)のメタノール4ml溶液に85%水酸化カリ
ウム70mg(1.04mM)の水1ml溶液を滴下し
室温で1時間撹拌した後、反応液に再び85%水酸化カ
リウム70mg(1.04mM)の水1ml溶液を加
え、更に室温で2.5時間撹拌した。反応液を水で希釈
し塩酸酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮乾固するこ
とにより6−ブロモ−2−[N−イソブチル−N−(ジ
ヒドロキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン
酸を250mg(収率80.6%)得た。 N.M.R.(CDCl3 +DMSO−d6 ) δ:0.75(d,3H,J=6.23Hz),0.8
1(d,3H,J=6.23Hz),1.92(br,
1H),3.15−3.37(m,5H),3.81
(br,1H),4.29(d,1H,J=16.12
Hz),4.45(d,1H,J=16.12Hz),
4.62(bs,1H),6.91(d,1H,J=
8.05Hz),7.25−7.40(m,4H) I.R.νKBr cm-1:2970,1740,160
0,1470,1430,1190,995,950 MS−FAB(gly):m/z 449,451(M
+ ) 実施例(7−1)と同様な方法により以下の化合物を得
た。
【0216】(7−2)(R)−6−ブロモ−2−[N−イソブチル−N−(ジ
ヒドロキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン
収率56.7% N.M.R.(DMSO−d6 ) δ:0.76(d,3H,J=6.59Hz),0.8
0(d,3H,J=6.59Hz),1.92−2.0
1(m,1H),3.10−3.57(m,6H),
4.33−4.52(m,2H),4.64−4.68
(m,1H),7.10(d,1H,J=8.43H
z),7.35(d,1H,J=8.43Hz),7.
41(s,1H) I.R.νKBr cm-1:3400,2950,174
0,1600,1440,1200,1000,940 MS−FAB(gly):m/z 449,451(M
+ ) 〔α〕D =−20.43°(c=0.5230,MeO
H)
【0217】(7−3)(S)−6−ブロモ−2−[N−イソブチル−N−(ジ
ヒドロキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン
収率94.0% N.M.R.(DMSO−d6 ) δ:0.76(d,3H,J=6.59Hz),0.8
0(d,3H,J=6.59Hz),1.92−2.0
1(m,1H),3.10−3.57(m,6H),
4.33−4.52(m,2H),4.64−4.68
(m,1H),7.10(d,1H,J=8.43H
z),7.35(d,1H,J=8.43Hz),7.
41(s,1H) I.R.νKBr cm-1:3400,2950,174
0,1600,1440,1200,1000,940 MS−FAB(gly):m/z 449,451(M
+ ) 〔α〕D =+22.89°(c=1.0440,MeO
H)
【0218】(7−4)(R)−7−ブロモ−2−[N−イソブチル−N−(ジ
ヒドロキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン
収率77.3% N.M.R.(DMSO−d6 ) δ:0.76(d,3H,J=6.60Hz),0.8
0(d,3H,J=6.60Hz),1.91−1.9
9(m,1H),3.02−3.59(m,6H),
4.40(d,1H,J=16.50Hz),4.52
(d,1H,J=16.50Hz),4.65−4.6
9(m,1H),7.14(d,1H,J=8.06H
z),7.32−7.37(m,2H) I.R.νKBr cm-1:2950,1740,160
0,1430,1200,1000,950,830 〔α〕D =−24.25°(c=0.9470,MeO
H)
【0219】(7−5)(S)−7−ブロモ−2−[N−イソブチル−N−(ジ
ヒドロキシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン
収率80.6% N.M.R.(DMSO−d6 ) δ:0.76(d,3H,J=6.60Hz),0.8
0(d,3H,J=6.60Hz),1.91−1.9
9(m,1H),3.02−3.59(m,6H),
4.40(d,1H,J=16.50Hz),4.52
(d,1H,J=16.50Hz),4.65−4.6
9(m,1H),7.14(d,1H,J=8.06H
z),7.32−7.37(m,2H) I.R.νKBr cm-1:2950,1740,160
0,1430,1200,1000,950,830 〔α〕D =+23.81°(c=0.9930,MeO
H)
【0220】(7−6)8−ブロモ−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキ
シホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 収率98.8% N.M.R.(DMSO−d6 ) δ:0.82(d,3H,J=6.84Hz),0.8
6(d,3H,J=6.84Hz),1.96−2.0
4(m,1H),3.11−3.63(m,6H),
4.27(d,1H,J=17.09Hz),4.47
(d,1H,J=17.09Hz),4.80(s,1
H),7.16−7.21(m,1H),7.28
(d,1H,J=7.33Hz),7.51(d,1
H,J=7.32Hz)13 C−N.M.R.(DMSO−d6 ) δ:172.123,163.570(d,J=3.7
Hz),135.726,131.931,130.0
79,128.392,128.062,121.57
1,55.617,54.627,46.871,4
5.496(d,J=152.0Hz),29.96
5,25.895,19.899,19.807 I.R.νKBr cm-1:2960,1730,162
0,1470,1430,1190,990
【0221】(7−7)6−クロロ−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキ
シホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 収率88.9% N.M.R.(CDCl3 +DMSO−d6 ) δ:0.69(d,3H,J=6.35Hz),0.7
4(d,3H,J=6.35Hz),1.86(qui
nt,1H,J=6.35Hz),3.07−3.36
(m,5H),3.68−3.78(m,1H),4.
27(d,1H,J=16.60Hz),4.41
(d,1H,J=16.11Hz),4.57(bs,
1H),6.90(d,1H,J=7.81Hz),
7.03−7.09(m,2H),9.63(bs,2
H) I.R.νKBr cm-1:2960,1730,160
0,1470,1430,1180,990,940 MS−FAB(gly):m/z 405,407(M
+
【0222】(7−8)6−フルオロ−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロ
キシホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,
4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 収率71.1% N.M.R.(CDCl3 +DMSO−d6 ) δ:0.69(d,3H,J=6.35Hz),0.7
3(d,3H,J=6.35Hz),1.80−1.9
0(m,1H),3.07−3.17(m,4H),
3.27−3.37(m,1H),3.68−3.77
(m,1H),4.27(d,1H,J=16.11H
z),4.40(d,1H,J=15.63Hz),
4.56(bs,1H),6.76−6.79(m,2
H),6.90−6.95(m,1H),9.75(b
s,2H) I.R.νKBr cm-1:2960,1735,162
0,1470,1430,1250,1200,114
0,1000 MS−FAB(gly):m/z 389(MH+ ),
411(MNa+
【0223】(7−9)5−ヨード−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキ
シホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 収率82.9% N.M.R.(CDCl3 +DMSO−d6 ) δ:0.78(d,3H,J=6.35Hz),0.8
3(d,3H,J=6.35Hz),1.96(br,
1H),3.00−3.08(m,1H),3.19−
3.43(m,4H),3.82(br,1H),4.
37(d,1H,J=16.60Hz),4.51
(d,1H,J=16.60Hz),4.69(bs,
1H),6.84−6.90(m,1H),7.06
(d,1H,J=7.33Hz),7.69(d,1
H,J=7.82Hz),8.75(br,2H) I.R.νKBr cm-1:2950,1730,161
0,1465,1425,1240,1170,98
5,940 MS−FAB(gly):m/z 497(MH+ ),
519(MNa+
【0224】(7−10)6−ヨード−2−[N−イソブチル−N−(ジヒドロキ
シホスホリルメチル)カルバモイル]−1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸 収率79.1% N.M.R.(DMSO−d6 ) δ:0.74(d,3H,J=6.84Hz),0.7
9(d,3H,J=6.35Hz),1.87−1.9
7(m,1H),2.93−3.13(m,3H),
3.20−3.30(m,2H),3.44−3.53
(m,1H),4.33(d,1H,J=16.60H
z),4.45(d,1H,J=17.09Hz),
4.63(bs,1H),5.67(br,2H),
6.96(d,1H,J=8.30Hz),7.48
(d,1H,J=7.81Hz),7.55(s,1
H)13 C−N.M.R.(DMSO−d6 ) δ:172.288,163.423(d,J=3.7
Hz),136.845,135.910,134.5
71,133.086,128.172,91.72
0,55.507,54.205,45.918,4
5.771(d,J=149.5Hz),29.04
9,25.821,19.936,19.734 I.R.νKBr cm-1:3400,2950,172
0,1620,1470,1430,1180,113
0 MS−FAB(gly):m/z 497(MH+ ),
519(MNa+
【0225】(7−11)2−[N−イソブチル−N−(ジエトキシホスホリルメ
チル)カルバモイル]−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン−3−カルボン酸 収率73.8% N.M.R.(CDCl3 ) δ:0.80(d,3H,J=6.59Hz),0.8
4(d,3H,J=6.59Hz),1.11−1.2
6(m,6H),1.87−2.02(m,1H),
3.04−3.26(m,2H),3.28−3.59
(m,4H),3.88−4.17(m,4H),4.
36−4.69(m,3H),6.98−7.07
(m,1H),7.09−7.18(m,3H) I.R.νNaClcm-1:3450,2940,173
0,1640,1460,1425,1230 MS−FAB(gly):m/z 427(MH+
【0226】(7−12)6,8−ジブロモ−7−メトキシ−2−[N−イソブチ
ル−N−(ジヒドロキシホスホリルメチル)カルバモイ
ル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3
−カルボン酸 収率95.7% N.M.R.(DMSO−d6 ) δ:0.76(d,3H,J=6.35Hz),0.8
0(d,3H,J=6.84Hz),1.87−1.9
7(m,1H),2.98−3.37(m,5H),
3.41−3.54(m,1H),3.78(s,3
H),4.13(d,1H,J=17.09Hz),
4.37(d,1H,J=17.57Hz),4.69
−4.70(m,1H),7.55(s,1H)13 C−N.M.R.(DMSO−d6 ) δ:171.848,163.295(d,J=3.7
Hz),151.495,133.251,132.8
48,132.279,117.299,114.64
0,60.219,55.581,54.279,4
7.164,45.753(d,J=149.5H
z),28.810,25.913,19.862,1
9.734 I.R.νKBr cm-1:3400,2950,173
0,1630,1470,1430,1220,117
0,1050,1030,950 MS−FAB(gly):m/z 557,559,5
61(MH+ ),581(MNa+ ) 以上の実施例に示した化合物を第1表〜第4表に示す。
【0227】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【0228】
【発明の効果】本発明の金属プロテアーゼ阻害剤は、優
れた金属プロテアーゼ阻害作用を有し、しかも低毒性で
あることからヒトを含む哺乳動物に於いて鎮痛や止瀉及
び心不全や高血圧の治療薬として使用することができ
る。以下、試験例により、本発明化合物の効果について
詳細に説明する。
【0229】試験例1 1)試験方法 エンケファリナーゼ阻害活性の測定 エンケファリナーゼはマルフロイ(Malfroy)及
びシュワーツ(Schwartz)の方法(J.Bio
l.Chem.vol.259,14365−1437
0,(1984))に準じてラット腎臓よりミクロソー
ムフラクションを調製した後、さらにトリトンX−10
0を用いて抽出することにより部分精製した。酵素活性
は、マンフォード(Mumford)等の方法(J.B
iol.Chem.vol.255,2227−223
0,(1980))に準じてスクシニル−アラニル−ア
ラニル−フェニルアラニル−(7−アミド−4−メチ
ル)クマリンを基質に蛍光分析法により測定した。即
ち、50nmolesの基質(Sigma社製)、酵
素、各濃度の検体及び0.05Mヘペス−水酸化ナトリ
ウム緩衝液(pH7.4)からなる全量250μlの混
液を37℃で30分間反応させた後、30μMのチオル
ファン(Sigma社製)10μlを加えて反応を停止
し、95℃で15分間加熱した。更に、アミノペプチタ
ーゼM(ブタ腎臓由来、Boehringer Man
nheim社製)0.75μlを加え、56℃で60分
間反応させた後、励起波長367nm、蛍光波長440
nmの蛍光度を測定し、生成したAMCの量を算出し
た。又、検体を含む反応液の蛍光度(a)と検体を含ま
ない蛍光度(b)とそれぞれに対する反応しない盲検の
蛍光度(a′及びb′)から阻害率を次式により求め
た。 IC50値は、酵素活性を50%阻害するために必要な検
体の濃度(M)とした。
【0230】 アンジオテンシン変換酵素阻害活性の
測定 酵素活性は、Hayakari等の変法(Anal.B
iochem.vol.84,361−369,(19
78))に準じてヒップリル−ヒスチジン−ロイシンを
基質とした吸光分析法により測定した。即ち、0.5μ
molesの基質(ペプチド研製)、酵素(ウサギ肺由
来、Sigma社製)、各濃度の検体及び0.3M塩化
ナトリウムを含む0.05Mトリスー塩酸緩衝液(pH
8.2)からなる全量250μlの混液を37℃で20
分間反応させた後、1N水酸化ナトリウム水溶液15μ
lを加えて反応を停止させ、室温で30分間放置した。
次いで、60mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.
2)1ml、1%塩化シアヌルを含む2−メトキシエタ
ノール1mlを加え、15分後に382nmで吸光度を
測定し、生成した馬尿酸の量を算出した。又、検体を含
む反応液の吸光度(a)と検体を含まない吸光度(b)
とそれぞれに対する反応しない盲検の吸光度(a′及び
b′)から阻害率を次式により求めた。 IC50値は、酵素活性を50%阻害するために必要な検
体の濃度(M)とした。
【0231】 エンドセリン変換酵素阻害活性の測定 酵素活性は、Takada等の方法(Biochem.
Biopys.Res.Commun.vol.18
2,1383−1388,(1992))に準じてブタ
腎尿細管由来の株化細胞(LLC−PK1 )のミクロソ
ームフラクションを酵素とし、ヒト・ビックエンドセリ
ン−1を基質とした高速液体クロマトグラフィーを用い
た吸光分析法により測定した。即ち、0.5nmole
sの基質(ペプチド研製)、酵素、各種濃度の検体及
び、2mMパラクロロメルクリフェニルスルホン酸を含
む0.2Mトリス−塩酸緩衝液(pH7.0)からなる
全量50μlの混液を37℃で5時間反応させた後、
0.1M EDTA0.5μlを加えて反応を停止し、
8000×gで5分間遠心した。次いで、その上清1μ
lを逆相ODSカラム(Capcell−pak C−
18 AG、4.6×150mm、SHISEIDO)
に注入し、0.1%トリフルオロ酢酸を含むアセトニト
リルの10%から34%さらに34%から45%の2段
階直線的濃度勾配をかけた水溶液で溶出し、エンドセリ
ン−1の保持時間に出てくる溶離液の214nmでの吸
光度を測定し、生成したエンドセリン−1量を算出し
た。又、検体を含む反応液の吸光度(a)と検体を含ま
ない吸光度(b)から阻害率を次式により求めた。 阻害率=(b−a)/b×100(%) IC50値は、酵素活性を50%阻害するために必要な検
体の濃度(M)とした。
【0232】2)試験結果 本試験の結果を第5表に示す。尚、供試化合物は実施例
番号で示した。供試化合物はいずれも金属ペプチター
ゼ、更に詳しくは、アンジオテンシン変換酵素、エンド
セリン変換酵素及びエンケファリナーゼの作用を特異的
に阻害した。
【表10】
【表11】
【表12】
【0233】試験例2 単回投与毒性試験 1)試験方法 1群10匹の雄性ICRマウス(4週令)に生理食塩水
に懸濁後、IN水酸化ナトリウムでpH7.0−7.4
に調整した供試化合物200mg/kgの用量で復腔内
投与し、投与後14日目の死亡率を求めた。 2)試験結果 本試験の結果を第6表に示す。尚、供試化合物は実施例
番号で示した。供試化合物はいずれも死亡例は認められ
なかった。
【表13】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/675 ACX // C12N 9/99 (72)発明者 豊福 初則 東京都中央区日本橋室町1−5−3 わか もと製薬株式会社内 (72)発明者 秋葉 清 東京都中央区日本橋室町1−5−3 わか もと製薬株式会社内 (72)発明者 阿形 光治 東京都中央区日本橋室町1−5−3 わか もと製薬株式会社内 (72)発明者 前田 孚 東京都中央区日本橋室町1−5−3 わか もと製薬株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 はそれぞれ同一又は相異なっ
    て水素、低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、
    ハロゲン、ニトロ、アミノ、アセトアミドを表わす。R
    4 は水素、低級アルキル、低級アラルキルを表わす。R
    5 は低級アルキル、低級アラルキルを表わす。R6 はヒ
    ドロキシ、低級アルキル、低級アラルキルを表わす。)
    で表わされる新規なリン酸誘導体及びその薬理学的に許
    容される塩。
  2. 【請求項2】 一般式(II) 【化2】 (式中、R1 〜R5 の各記号は請求項1と同じ。R7
    低級アルコキシ、低級アルキル、低級アラルキルを表わ
    す。R8 は低級アルキルを表わす。)で表わされる請求
    項1記載の化合物の中間体。 【化3】
  3. 【請求項3】 一般式(I) (式中の各記号は請求項1と同じ。)で表わされる化合
    物及び医薬担体からなることを特徴とする医薬組成物。
  4. 【請求項4】 一般式(I) 【化4】 (式中の各記号は請求項1と同じ。)で表わされる新規
    なリン酸誘導体及びその薬理学的に許容される塩を有効
    成分とする金属プロテアーゼ阻害剤。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の一般式(I)の化合物
    を有効成分とするエンケファリナーゼ阻害剤。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の一般式(I)の化合物
    を有効成分とするアンジオテンシン変換酵素阻害剤。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の一般式(I)の化合物
    を有効成分とするエンドセリン変換酵素阻害剤。
  8. 【請求項8】 鎮痛剤、止瀉剤、利尿剤及び心不全治療
    薬として有用な請求項5に記載の医薬組成物。
  9. 【請求項9】 降圧剤として有用な請求項6及び請求項
    7に記載の医薬組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000015645A1 (fr) * 1998-09-11 2000-03-23 Kyorin Pharmaceutical Co., Ltd. Derives d'esters phosphoniques et leur procede de production
JP2002122602A (ja) * 2000-10-13 2002-04-26 Chemicals Evaluation & Research Institute 化学物質の50%阻害濃度決定方法

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WO2000015645A1 (fr) * 1998-09-11 2000-03-23 Kyorin Pharmaceutical Co., Ltd. Derives d'esters phosphoniques et leur procede de production
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