JPH0892001A - 細胞集団の保存方法 - Google Patents
細胞集団の保存方法Info
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- JPH0892001A JPH0892001A JP6254192A JP25419294A JPH0892001A JP H0892001 A JPH0892001 A JP H0892001A JP 6254192 A JP6254192 A JP 6254192A JP 25419294 A JP25419294 A JP 25419294A JP H0892001 A JPH0892001 A JP H0892001A
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- cell
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 医療現場において安価、簡便かつ安全に用い
ることができる細胞の保存方法を提供する。 【構成】 真に必要な細胞の回収率aと不要な細胞の回
収率bの比がa/b>1である滅菌済のフィルターを用
いて細胞集団を処理する工程を含む細胞集団の保存方
法。 【効果】 細胞数の減少による体積減で、冷凍保存スペ
ースの節約ができ、ジメチルスルホキシドの使用量が減
少するので、ジメチルスルホキシドによる副作用の低減
が期待でき、さらに、非常に簡便であると共に、滅菌済
フィルターを用いるので、冷凍保存した細胞を臨床用途
として用いる場合でも、極めて安全に用いることができ
る。
ることができる細胞の保存方法を提供する。 【構成】 真に必要な細胞の回収率aと不要な細胞の回
収率bの比がa/b>1である滅菌済のフィルターを用
いて細胞集団を処理する工程を含む細胞集団の保存方
法。 【効果】 細胞数の減少による体積減で、冷凍保存スペ
ースの節約ができ、ジメチルスルホキシドの使用量が減
少するので、ジメチルスルホキシドによる副作用の低減
が期待でき、さらに、非常に簡便であると共に、滅菌済
フィルターを用いるので、冷凍保存した細胞を臨床用途
として用いる場合でも、極めて安全に用いることができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、骨髄あるいは末梢血な
ど有用細胞を含む細胞集団を保存する方法に関する。さ
らに詳しくは、細胞を冷凍保存する際の保存スペースを
節約する方法に関する。
ど有用細胞を含む細胞集団を保存する方法に関する。さ
らに詳しくは、細胞を冷凍保存する際の保存スペースを
節約する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】白血病などの造血器腫瘍および固形癌の
化学療法における主たる副作用である造血障害に対して
骨髄移殖療法が広く施行されている。骨髄移殖療法と
は、移殖骨髄による致死的造血障害の回復法であるた
め、患者にとって致死的な大量放射線および/または大
量化学療法の施行が可能となり、白血病や固形癌の治癒
につながる。さらに、近年、骨髄と同様に末梢血中に
も、これらの治療に必要な造血幹細胞および/または造
血前駆細胞が含まれていることが明らかになった。通
常、これらの細胞の末梢血中での含有率はかなり低値で
あり、採取して骨髄移殖の代わりに用いることは困難で
あるが、抗癌剤および/またはG−CSF(顆粒球コロ
ニー刺激因子)等のサイトカインを投与することによ
り、その含有率が増大することが明らかにされ、骨髄採
取と比べると、全身麻酔が不要で安全なことから、臨床
応用が盛んに行われている。
化学療法における主たる副作用である造血障害に対して
骨髄移殖療法が広く施行されている。骨髄移殖療法と
は、移殖骨髄による致死的造血障害の回復法であるた
め、患者にとって致死的な大量放射線および/または大
量化学療法の施行が可能となり、白血病や固形癌の治癒
につながる。さらに、近年、骨髄と同様に末梢血中に
も、これらの治療に必要な造血幹細胞および/または造
血前駆細胞が含まれていることが明らかになった。通
常、これらの細胞の末梢血中での含有率はかなり低値で
あり、採取して骨髄移殖の代わりに用いることは困難で
あるが、抗癌剤および/またはG−CSF(顆粒球コロ
ニー刺激因子)等のサイトカインを投与することによ
り、その含有率が増大することが明らかにされ、骨髄採
取と比べると、全身麻酔が不要で安全なことから、臨床
応用が盛んに行われている。
【0003】ここで、細胞を誰から得るかによって、移
殖法は同種移殖と自家移殖に分けられる。前者は健康な
他人(血縁者あるいは非血縁者)の細胞を用いるもの
で、後者は患者本人の細胞を用いるものである。末梢血
を用いる移植法においては、自家移植が用いられること
が多い。同種移植が主に移植当日(大量放射線および/
または大量化学療法後)に細胞が採取され、すぐ移植さ
れることが多いのに対し、自家移植においては、大量放
射線および/または大量化学療法前に、患者自身の細胞
を採取して単核球に分離して冷凍保存し、その後、大量
放射線および/または大量化学療法を行い、冷凍保存し
ておいた細胞を解凍後、移植するすることが通常行われ
る。
殖法は同種移殖と自家移殖に分けられる。前者は健康な
他人(血縁者あるいは非血縁者)の細胞を用いるもの
で、後者は患者本人の細胞を用いるものである。末梢血
を用いる移植法においては、自家移植が用いられること
が多い。同種移植が主に移植当日(大量放射線および/
または大量化学療法後)に細胞が採取され、すぐ移植さ
れることが多いのに対し、自家移植においては、大量放
射線および/または大量化学療法前に、患者自身の細胞
を採取して単核球に分離して冷凍保存し、その後、大量
放射線および/または大量化学療法を行い、冷凍保存し
ておいた細胞を解凍後、移植するすることが通常行われ
る。
【0004】この際、冷凍保存は液体窒素中または電気
冷凍庫中で行うのであるが、冷凍に際しては、移植時の
細胞凝集を防止するために細胞濃度を1〜5×107 /
ml程度に希釈しなければならず、最近、施行例が急増
していることから、その保管スペース増大の問題が指摘
されはじめている(例えば、大坪正道,他:日本輸血学
会誌,第40巻,第2号,363ページ)。さらに、冷
凍保存に際しては、凍害防止のため、ジメチルスルホキ
シド(DMSO)を通常、10〜20%添加しなければ
ならないが、DMSOは毒性を持つことが知られており
(岡本康裕,他:臨床血液,第33巻,第3号,317
ページ)、添加DMSOは可及的少量にすることが望ま
しい。
冷凍庫中で行うのであるが、冷凍に際しては、移植時の
細胞凝集を防止するために細胞濃度を1〜5×107 /
ml程度に希釈しなければならず、最近、施行例が急増
していることから、その保管スペース増大の問題が指摘
されはじめている(例えば、大坪正道,他:日本輸血学
会誌,第40巻,第2号,363ページ)。さらに、冷
凍保存に際しては、凍害防止のため、ジメチルスルホキ
シド(DMSO)を通常、10〜20%添加しなければ
ならないが、DMSOは毒性を持つことが知られており
(岡本康裕,他:臨床血液,第33巻,第3号,317
ページ)、添加DMSOは可及的少量にすることが望ま
しい。
【0005】一方、本移植法においては真に必要な細胞
は、単核球中に約0.5〜10%程度含まれる造血幹細
胞および/または造血前駆細胞であるので、これらの細
胞の表面抗原に対するモノクローナル抗体と磁気ビーズ
などの器具を組み合わせて利用し、濃縮してから冷凍保
存することで、細胞数の減少による体積減で冷凍保存ス
ペースの節約になり、さらには、輸注するDMSO量が
減少するので、DMSOの副作用軽減は可能ではある
が、この方法は、高価な試薬および器具を用いなければ
ならず、また、操作も非常に煩雑であり、かつ、滅菌が
困難であるという欠点があった。
は、単核球中に約0.5〜10%程度含まれる造血幹細
胞および/または造血前駆細胞であるので、これらの細
胞の表面抗原に対するモノクローナル抗体と磁気ビーズ
などの器具を組み合わせて利用し、濃縮してから冷凍保
存することで、細胞数の減少による体積減で冷凍保存ス
ペースの節約になり、さらには、輸注するDMSO量が
減少するので、DMSOの副作用軽減は可能ではある
が、この方法は、高価な試薬および器具を用いなければ
ならず、また、操作も非常に煩雑であり、かつ、滅菌が
困難であるという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べてきたよう
に、造血幹細胞および/または造血前駆細胞の自家移植
においては、採取細胞の保管スペースの増大およびDM
SOによる副作用が問題となってきているが、モノクロ
ーナル抗体を用いる方法はコスト高、煩雑であり、日常
の臨床として用いるには甚だ不適当な方法であった。ま
た、滅菌が困難であるという、臨床用途としては安全面
における致命的欠陥を持っていた。そこで、本発明の目
的は、医療現場において安価、簡便かつ安全に用いるこ
とができる細胞の保存方法を提供することにある。
に、造血幹細胞および/または造血前駆細胞の自家移植
においては、採取細胞の保管スペースの増大およびDM
SOによる副作用が問題となってきているが、モノクロ
ーナル抗体を用いる方法はコスト高、煩雑であり、日常
の臨床として用いるには甚だ不適当な方法であった。ま
た、滅菌が困難であるという、臨床用途としては安全面
における致命的欠陥を持っていた。そこで、本発明の目
的は、医療現場において安価、簡便かつ安全に用いるこ
とができる細胞の保存方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するため鋭意研究を重ねた結果、真に必要な細
胞の回収率aと不要な細胞の回収率bの比がa/b>1
である滅菌済のフィルターで細胞集団を処理してから冷
凍保存を行うと、細胞数の減少による体積減で、冷凍保
存スペースの節約が可能となること、DMSOの使用量
が低減することを見出し、本発明を完成するにいたっ
た。
的を達成するため鋭意研究を重ねた結果、真に必要な細
胞の回収率aと不要な細胞の回収率bの比がa/b>1
である滅菌済のフィルターで細胞集団を処理してから冷
凍保存を行うと、細胞数の減少による体積減で、冷凍保
存スペースの節約が可能となること、DMSOの使用量
が低減することを見出し、本発明を完成するにいたっ
た。
【0008】すなわち、本発明は、細胞集団を冷凍保存
する方法であって、真に必要な細胞の回収率aと不要な
細胞の回収率bの比がa/b>1である滅菌済のフィル
ターで細胞集団を処理する工程を含むことを特徴とする
細胞集団の保存方法である。本発明によれば、高価なモ
ノクローナル抗体等の試薬および器具を用いることがな
く、また、非常に簡便であると共に、滅菌済みフィルタ
ーを用いているので、冷凍保存した細胞を臨床用途とし
て用いる場合でも、極めて安全性が高い。
する方法であって、真に必要な細胞の回収率aと不要な
細胞の回収率bの比がa/b>1である滅菌済のフィル
ターで細胞集団を処理する工程を含むことを特徴とする
細胞集団の保存方法である。本発明によれば、高価なモ
ノクローナル抗体等の試薬および器具を用いることがな
く、また、非常に簡便であると共に、滅菌済みフィルタ
ーを用いているので、冷凍保存した細胞を臨床用途とし
て用いる場合でも、極めて安全性が高い。
【0009】本発明においては、真に必要な細胞の回収
率aと不要な細胞の回収率bの比がa/b>1である滅
菌済のフィルターを用いるのであるが、真に必要な細胞
の回収率aと不要な細胞の回収率bは、以下のように算
出される。フィルター通過前の総細胞数をT0 (血球計
で測定)、必要細胞含有率をx0 (フローサイトメトリ
ーで測定)とすると、 不要細胞含有率は100−x0 必要細胞数は T0 x0 /100 不要細胞数は T0 (100−x0 )/100とな
る。
率aと不要な細胞の回収率bの比がa/b>1である滅
菌済のフィルターを用いるのであるが、真に必要な細胞
の回収率aと不要な細胞の回収率bは、以下のように算
出される。フィルター通過前の総細胞数をT0 (血球計
で測定)、必要細胞含有率をx0 (フローサイトメトリ
ーで測定)とすると、 不要細胞含有率は100−x0 必要細胞数は T0 x0 /100 不要細胞数は T0 (100−x0 )/100とな
る。
【0010】同様に、フィルター通過後の総細胞数をT
1 (血球計で測定)、必要細胞含有率をx1 (フローサ
イトメトリーで測定)とすると、 不要細胞含有率は100−x1 必要細胞数は T1 x1 /100 不要細胞数は T1 (100−x1 )/100とな
る。
1 (血球計で測定)、必要細胞含有率をx1 (フローサ
イトメトリーで測定)とすると、 不要細胞含有率は100−x1 必要細胞数は T1 x1 /100 不要細胞数は T1 (100−x1 )/100とな
る。
【0011】細胞の回収率は、100×フィルター通過
後細胞数/フィルター通過前細胞数で算出されるから、 a=100×T1 x1 /T0 x0 b=100×T1 (100−x1 )/T0 (100−x
0 )
後細胞数/フィルター通過前細胞数で算出されるから、 a=100×T1 x1 /T0 x0 b=100×T1 (100−x1 )/T0 (100−x
0 )
【0012】本発明に用いる滅菌済フィルターは、上記
の条件を満足するものであれば特に限定されず、滅菌可
能な容器に滅菌可能な吸着材を充填したものであればよ
い。容器としては、市販のディスポーザブルシリンジ、
血液バッグなどがあげられる。吸着材としては、無機物
質ではハイドロキシアパタイトなどのリン酸カルシウム
系化合物、二酸化ケイ素などがあげられ、有機高分子物
質ではナイロン、ポリスチレン、ポリエステル、セルロ
ースなどがあげられる。
の条件を満足するものであれば特に限定されず、滅菌可
能な容器に滅菌可能な吸着材を充填したものであればよ
い。容器としては、市販のディスポーザブルシリンジ、
血液バッグなどがあげられる。吸着材としては、無機物
質ではハイドロキシアパタイトなどのリン酸カルシウム
系化合物、二酸化ケイ素などがあげられ、有機高分子物
質ではナイロン、ポリスチレン、ポリエステル、セルロ
ースなどがあげられる。
【0013】これらの吸着材の形状は特に限定されない
が、吸着表面積を大きくしてフィルター自体を小型にす
る目的から、ビーズ、繊維塊などにすることが望まし
い。また、高価な吸着材を用いる場合は、安価な担体に
コーティングして用いることが好ましい。ビーズとして
は、平均粒径25μmないし2500μmのものが好ま
しく、さらに好ましくは40μmないし1000μmの
ものである。平均粒径が2500μmを超えると吸着量
が低下し、平均粒径が25μm未満では圧力損失が大き
くなりすぎて好ましくない。また、繊維塊を用いる場合
は、その平均繊維径は3μmないし300μmが好まし
く、10μmないし100μmがより好ましい。
が、吸着表面積を大きくしてフィルター自体を小型にす
る目的から、ビーズ、繊維塊などにすることが望まし
い。また、高価な吸着材を用いる場合は、安価な担体に
コーティングして用いることが好ましい。ビーズとして
は、平均粒径25μmないし2500μmのものが好ま
しく、さらに好ましくは40μmないし1000μmの
ものである。平均粒径が2500μmを超えると吸着量
が低下し、平均粒径が25μm未満では圧力損失が大き
くなりすぎて好ましくない。また、繊維塊を用いる場合
は、その平均繊維径は3μmないし300μmが好まし
く、10μmないし100μmがより好ましい。
【0014】本発明に用いる細胞集団としては、血液由
来、すなわち、末梢血(全血)、末梢血(全血)を遠心
分離した単核球画分、また、近年注目を集めている臍帯
血などがあげられる。また、骨髄由来としては骨髄、骨
髄を遠心分離器で分離した単核球画分などがあげられ
る。これらの細胞集団中における真に必要な細胞として
は、造血機能回復に直接的に寄与する造血幹細胞および
/または造血前駆細胞があげられる。また、不要な細胞
としては、単球、Tリンパ球、Bリンパ球、顆粒球など
があげられる。
来、すなわち、末梢血(全血)、末梢血(全血)を遠心
分離した単核球画分、また、近年注目を集めている臍帯
血などがあげられる。また、骨髄由来としては骨髄、骨
髄を遠心分離器で分離した単核球画分などがあげられ
る。これらの細胞集団中における真に必要な細胞として
は、造血機能回復に直接的に寄与する造血幹細胞および
/または造血前駆細胞があげられる。また、不要な細胞
としては、単球、Tリンパ球、Bリンパ球、顆粒球など
があげられる。
【0015】前述のフィルターで処理して体積が減縮さ
れた細胞集団は、冷凍保存可能な容器(コニカルチュー
ブ、プラスチックバッグなど)に充填され、凍害防止剤
などを添加して冷凍保存される。冷凍方法としては、プ
ログラムフリーザーを用いて−80℃まで徐冷してか
ら、液体窒素または電気冷凍庫に保存する方法と、直接
−80℃の冷凍庫中に静置させて冷凍する、いわゆる簡
易法があるが、どちらでもかまわない。本発明により保
存された細胞集団は、大量放射線および/または大量化
学療法後の患者のベッドサイドで解凍し、静脈より輸注
され、患者の造血機能回復に寄与する。
れた細胞集団は、冷凍保存可能な容器(コニカルチュー
ブ、プラスチックバッグなど)に充填され、凍害防止剤
などを添加して冷凍保存される。冷凍方法としては、プ
ログラムフリーザーを用いて−80℃まで徐冷してか
ら、液体窒素または電気冷凍庫に保存する方法と、直接
−80℃の冷凍庫中に静置させて冷凍する、いわゆる簡
易法があるが、どちらでもかまわない。本発明により保
存された細胞集団は、大量放射線および/または大量化
学療法後の患者のベッドサイドで解凍し、静脈より輸注
され、患者の造血機能回復に寄与する。
【0016】
【実施例】以下に実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明は、これらにより限定されるものではない。 (実施例1) フィルターの作製 テルモ社製滅菌済ディスポーザブルシリンジ(25m
l)に高圧蒸気滅菌を行った和光純薬製ナイロンウール
1gを無菌下で均一に詰め、滅菌済フィルターとした。
が、本発明は、これらにより限定されるものではない。 (実施例1) フィルターの作製 テルモ社製滅菌済ディスポーザブルシリンジ(25m
l)に高圧蒸気滅菌を行った和光純薬製ナイロンウール
1gを無菌下で均一に詰め、滅菌済フィルターとした。
【0017】実験用検体 担癌患者からCOBE社製成分採血器COBE−Spe
ctraを用い、常法によりバフィーコートを採取した
後、公知のFicoll−Conray比重遠心法にて
単核球分画に分離して、実験用検体とした。なお、本検
体の総白血球数、造血幹細胞および/または造血前駆細
胞(CD34陽性細胞)含有率、不要細胞含有率は以下
のとおりであった。 総白血球数 2.06×109 CD34+ 細胞含有率 2.6% 不要細胞含有率 97.4% ここで、総白血球数は血球計にて、CD34陽性細胞含
有率はフローサイトメトリーにより測定し、(100−
CD34陽性細胞含有率)%を不要細胞含有率とした
(以下、同じ)。
ctraを用い、常法によりバフィーコートを採取した
後、公知のFicoll−Conray比重遠心法にて
単核球分画に分離して、実験用検体とした。なお、本検
体の総白血球数、造血幹細胞および/または造血前駆細
胞(CD34陽性細胞)含有率、不要細胞含有率は以下
のとおりであった。 総白血球数 2.06×109 CD34+ 細胞含有率 2.6% 不要細胞含有率 97.4% ここで、総白血球数は血球計にて、CD34陽性細胞含
有率はフローサイトメトリーにより測定し、(100−
CD34陽性細胞含有率)%を不要細胞含有率とした
(以下、同じ)。
【0018】フィルターによる処理 で調製した実験用検体をのフィルターに注入、37
℃で30分間インキュベーションを行った。その後、
0.5%ヒトアルブミン添加RPMI−1640(以
下、HSA/RPMI)にて溶出させた。溶出液は60
0mlの血液バッグに回収した。本操作により、総白血
球数、造血幹細胞および/または造血前駆細胞(CD3
4陽性細胞)含有率、不要細胞含有率は以下のとおりと
なった。 総白血球数 0.77×109 CD34+ 細胞含有率 4.8% 不要細胞含有率 95.2% なお、ここでのCD34+ 細胞回収率(a)と不要細胞
回収率(b)の比を計算すると1.89となった。
℃で30分間インキュベーションを行った。その後、
0.5%ヒトアルブミン添加RPMI−1640(以
下、HSA/RPMI)にて溶出させた。溶出液は60
0mlの血液バッグに回収した。本操作により、総白血
球数、造血幹細胞および/または造血前駆細胞(CD3
4陽性細胞)含有率、不要細胞含有率は以下のとおりと
なった。 総白血球数 0.77×109 CD34+ 細胞含有率 4.8% 不要細胞含有率 95.2% なお、ここでのCD34+ 細胞回収率(a)と不要細胞
回収率(b)の比を計算すると1.89となった。
【0019】冷凍保存 常法により1×107 /mlとなるように調製した細胞
浮遊液(60%Dulbecco MEM、20%患者
血清、20%DMSOを含む)を5mlのポリスチレン
クライオチューブに分注し、プログラムフリーザーを用
い(−1℃/分)、液体窒素中に保存した。チューブの
必要個数は16本であり、約80cm3を占めた。ま
た、DMSOの使用量は16mlであった。
浮遊液(60%Dulbecco MEM、20%患者
血清、20%DMSOを含む)を5mlのポリスチレン
クライオチューブに分注し、プログラムフリーザーを用
い(−1℃/分)、液体窒素中に保存した。チューブの
必要個数は16本であり、約80cm3を占めた。ま
た、DMSOの使用量は16mlであった。
【0020】(比較例1)フィルターで処理をする以外
は、実施例1と同様の操作を行ったところ、チューブの
必要本数は42本となったため、占有体積は約220c
m3 となり、実施例1の3倍近かった。さらに、DMS
Oの使用量は、実施例1の約3倍の42mlとなった。
は、実施例1と同様の操作を行ったところ、チューブの
必要本数は42本となったため、占有体積は約220c
m3 となり、実施例1の3倍近かった。さらに、DMS
Oの使用量は、実施例1の約3倍の42mlとなった。
【0021】(実施例2) フィルターの作製 川澄化学製600ml血液バッグの底部から約2cmを
水平に切断し、和光純薬製ナイロンウール10gを均一
に詰め、切断部を熱融着により密閉後、滅菌バッグに入
れて高圧蒸気滅菌を行い、滅菌済フィルターとした。
水平に切断し、和光純薬製ナイロンウール10gを均一
に詰め、切断部を熱融着により密閉後、滅菌バッグに入
れて高圧蒸気滅菌を行い、滅菌済フィルターとした。
【0022】実験用検体 担癌患者からCOBE社製成分採血器COBE−Spe
ctraを用い、常法によりバフィーコートを採取した
後、COBE社製血球洗浄器COBE−2991を用い
る比重遠心法にて単核球分画に分離して、実験用検体と
した。なお、本検体の総白血球数、造血幹細胞および/
または造血前駆細胞(CD34陽性細胞)含有率、不要
細胞含有率は以下のとおりであった。 総白血球数 0.6×1010 CD34+ 細胞含有率 2.4% 不要細胞含有率 97.6%
ctraを用い、常法によりバフィーコートを採取した
後、COBE社製血球洗浄器COBE−2991を用い
る比重遠心法にて単核球分画に分離して、実験用検体と
した。なお、本検体の総白血球数、造血幹細胞および/
または造血前駆細胞(CD34陽性細胞)含有率、不要
細胞含有率は以下のとおりであった。 総白血球数 0.6×1010 CD34+ 細胞含有率 2.4% 不要細胞含有率 97.6%
【0023】フィルターによる処理 で調製した実験用検体をのフィルターに注入し、3
7℃で30分間インキュベーションを行った。その後、
0.5%ヒトアルブミン添加RPMI−1640(以
下、HSA/RPMI)にて溶出させた。溶出液は60
0mlの血液バッグに回収した。本操作により、総白血
球数、造血幹細胞および/または造血前駆細胞(CD3
4陽性細胞)含有率、不要細胞含有率は以下のとおりと
なった。 総白血球数 0.2×1010 CD34+ 細胞含有率 4.8% 不要細胞含有率 95.2% なお、ここでのCD34+ 細胞回収率(a)と不要細胞
回収率(b)の比を計算すると2.05となった。
7℃で30分間インキュベーションを行った。その後、
0.5%ヒトアルブミン添加RPMI−1640(以
下、HSA/RPMI)にて溶出させた。溶出液は60
0mlの血液バッグに回収した。本操作により、総白血
球数、造血幹細胞および/または造血前駆細胞(CD3
4陽性細胞)含有率、不要細胞含有率は以下のとおりと
なった。 総白血球数 0.2×1010 CD34+ 細胞含有率 4.8% 不要細胞含有率 95.2% なお、ここでのCD34+ 細胞回収率(a)と不要細胞
回収率(b)の比を計算すると2.05となった。
【0024】冷凍保存 常法により1×107 /mlとなるように調製した細胞
浮遊液(60%Dulbecco MEM、20%患者
血清、20%DMSOを含む)を100mlの凍結バッ
グに分注し、プログラムフリーザーを用い(−1℃/
分)、液体窒素中に保存した。バッグの必要個数は2個
であり、約200cm3 を占めた。また、DMSOの使
用量は40mlであった。
浮遊液(60%Dulbecco MEM、20%患者
血清、20%DMSOを含む)を100mlの凍結バッ
グに分注し、プログラムフリーザーを用い(−1℃/
分)、液体窒素中に保存した。バッグの必要個数は2個
であり、約200cm3 を占めた。また、DMSOの使
用量は40mlであった。
【0025】(比較例2)フィルターで処理をする以外
は、実施例2と同様の操作を行ったところ、バッグの必
要個数は6個となったため、占有体積は約700cm3
となり、実施例2の約3.5倍となった。さらに、DM
SOの使用量は、実施例2の3倍の120mlとなっ
た。
は、実施例2と同様の操作を行ったところ、バッグの必
要個数は6個となったため、占有体積は約700cm3
となり、実施例2の約3.5倍となった。さらに、DM
SOの使用量は、実施例2の3倍の120mlとなっ
た。
【0026】(実施例3) フィルターの作製 リン酸水溶液と水酸化カルシウム懸濁液を用いる公知の
湿式法で合成したハイドロキシアパタイトスラリーを吸
引濾過後、乾燥、粉砕してハイドロキシアパタイト顆粒
を作成した。本顆粒を1200℃で4時間焼成後、ステ
ンレス製篩で分級し、約100μmに揃えた。本顆粒2
5gをテルモ社製50mlディスポーザブルシリンジに
充填し、高圧蒸気滅菌を行い、滅菌済フィルターとし
た。
湿式法で合成したハイドロキシアパタイトスラリーを吸
引濾過後、乾燥、粉砕してハイドロキシアパタイト顆粒
を作成した。本顆粒を1200℃で4時間焼成後、ステ
ンレス製篩で分級し、約100μmに揃えた。本顆粒2
5gをテルモ社製50mlディスポーザブルシリンジに
充填し、高圧蒸気滅菌を行い、滅菌済フィルターとし
た。
【0027】実験用検体 卵巣癌患者の末梢血をCOBE社製Spectra成分
採血器を用い、常法により採取した後、公知のFico
ll−Conray比重遠心法にて単核球分画に分離し
て実験用検体とした。なお、本検体の総白血球数、造血
幹細胞および/または造血前駆細胞(CD34陽性細
胞)含有率、不要細胞含有率は以下のとおりであった。 総白血球数 2×109 CD34+ 細胞含有率 2.6% 不要細胞含有率 97.4%
採血器を用い、常法により採取した後、公知のFico
ll−Conray比重遠心法にて単核球分画に分離し
て実験用検体とした。なお、本検体の総白血球数、造血
幹細胞および/または造血前駆細胞(CD34陽性細
胞)含有率、不要細胞含有率は以下のとおりであった。 総白血球数 2×109 CD34+ 細胞含有率 2.6% 不要細胞含有率 97.4%
【0028】フィルターによる処理 5%ウシ胎児血清を含むDulbeccoリン酸緩衝液
(以下、D−PBS)でフィルターをプライミング後、
の細胞浮遊液(1ml)をフィルターに通して5ml
のD−PBSで洗浄した。溶出液は10mlのプラスチ
ックチューブに回収した。本操作により、総白血球数、
造血幹細胞および/または造血前駆細胞(CD34陽性
細胞)含有率、不要細胞含有率は以下のとおりとなっ
た。 総白血球数 1.1×109 CD34+ 細胞含有率 4.8% 不要細胞含有率 95.2% なお、ここでのCD34+ 細胞回収率(a)と不要細胞
回収率(b)の比を計算すると1.89となった。
(以下、D−PBS)でフィルターをプライミング後、
の細胞浮遊液(1ml)をフィルターに通して5ml
のD−PBSで洗浄した。溶出液は10mlのプラスチ
ックチューブに回収した。本操作により、総白血球数、
造血幹細胞および/または造血前駆細胞(CD34陽性
細胞)含有率、不要細胞含有率は以下のとおりとなっ
た。 総白血球数 1.1×109 CD34+ 細胞含有率 4.8% 不要細胞含有率 95.2% なお、ここでのCD34+ 細胞回収率(a)と不要細胞
回収率(b)の比を計算すると1.89となった。
【0029】冷凍保存 常法により1×107 /mlとなるように調製した細胞
浮遊液(60%Dulbecco MEM、20%患者
血清、20%DMSOを含む)を、5mlのポリスチレ
ンクライオチューブに分注し、プログラムフリーザーを
用い(−1℃/分)、液体窒素中に保存した。チューブ
の必要本数は22本であり、約100cm3 を占めた。
また、DMSOの使用量は22mlであった。
浮遊液(60%Dulbecco MEM、20%患者
血清、20%DMSOを含む)を、5mlのポリスチレ
ンクライオチューブに分注し、プログラムフリーザーを
用い(−1℃/分)、液体窒素中に保存した。チューブ
の必要本数は22本であり、約100cm3 を占めた。
また、DMSOの使用量は22mlであった。
【0030】(比較例3)フィルターで処理をする以外
は、実施例3と同様の操作を行ったところ、チューブの
必要本数は40本となったため、占有体積は約200c
m3 となり、実施例3の約2倍となった。さらに、DM
SOの使用量は、実施例3の約2倍の40mlとなっ
た。
は、実施例3と同様の操作を行ったところ、チューブの
必要本数は40本となったため、占有体積は約200c
m3 となり、実施例3の約2倍となった。さらに、DM
SOの使用量は、実施例3の約2倍の40mlとなっ
た。
【0031】
【発明の効果】以上示したように、本発明による細胞の
保存方法は、細胞数の減少による体積減で、冷凍保存ス
ペースの節約が可能となり、また、DMSOの使用量が
減少するので、DMSOによる副作用の低減が期待でき
る。本方法は、高価なモノクローナル抗体などの試薬お
よび器具を用いることがなく、また、非常に簡便である
と共に、滅菌済フィルターを用いているので、冷凍保存
した細胞を臨床用途として用いる場合でも、極めて安全
に用いることができる。
保存方法は、細胞数の減少による体積減で、冷凍保存ス
ペースの節約が可能となり、また、DMSOの使用量が
減少するので、DMSOによる副作用の低減が期待でき
る。本方法は、高価なモノクローナル抗体などの試薬お
よび器具を用いることがなく、また、非常に簡便である
と共に、滅菌済フィルターを用いているので、冷凍保存
した細胞を臨床用途として用いる場合でも、極めて安全
に用いることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 細胞集団を冷凍保存する方法であって、
真に必要な細胞の回収率aと不要な細胞の回収率bの比
がa/b>1である滅菌済のフィルターで細胞集団を処
理する工程を含むことを特徴とする細胞集団の保存方
法。 - 【請求項2】 真に必要な細胞が造血幹細胞および/ま
たは造血前駆細胞である請求項1に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6254192A JPH0892001A (ja) | 1994-09-26 | 1994-09-26 | 細胞集団の保存方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6254192A JPH0892001A (ja) | 1994-09-26 | 1994-09-26 | 細胞集団の保存方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0892001A true JPH0892001A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=17261528
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6254192A Pending JPH0892001A (ja) | 1994-09-26 | 1994-09-26 | 細胞集団の保存方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0892001A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998032840A1 (fr) * | 1997-01-24 | 1998-07-30 | Asahi Medical Co., Ltd. | Procede de separation des cellules |
JP2002534393A (ja) * | 1998-12-30 | 2002-10-15 | アプライド・リサーチ・システムズ・エイアールエス・ホールディング・ナムローゼ・フェンノートシャップ | 多能性造血幹細胞の動員を刺激するためのヒト成長ホルモン |
JP2009269930A (ja) * | 2001-09-14 | 2009-11-19 | Cytori Therapeutics Inc | 非造血組織由来の非胚性細胞の保存 |
JP2013034436A (ja) * | 2011-08-09 | 2013-02-21 | Kaneka Corp | 細胞懸濁液の濃縮方法 |
JP2015232000A (ja) * | 2008-08-20 | 2015-12-24 | アンスロジェネシス コーポレーション | 改良型細胞組成物およびその作製方法 |
-
1994
- 1994-09-26 JP JP6254192A patent/JPH0892001A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998032840A1 (fr) * | 1997-01-24 | 1998-07-30 | Asahi Medical Co., Ltd. | Procede de separation des cellules |
US6268119B1 (en) | 1997-01-24 | 2001-07-31 | Asahi Medical Co., Ltd. | Method for separating cells |
CN1330752C (zh) * | 1997-01-24 | 2007-08-08 | 旭化成医疗株式会社 | 细胞分离方法 |
JP2002534393A (ja) * | 1998-12-30 | 2002-10-15 | アプライド・リサーチ・システムズ・エイアールエス・ホールディング・ナムローゼ・フェンノートシャップ | 多能性造血幹細胞の動員を刺激するためのヒト成長ホルモン |
JP4808316B2 (ja) * | 1998-12-30 | 2011-11-02 | メルク・セローノ・ソシエテ・アノニム | 多能性造血幹細胞の動員を刺激するためのヒト成長ホルモン |
JP2009269930A (ja) * | 2001-09-14 | 2009-11-19 | Cytori Therapeutics Inc | 非造血組織由来の非胚性細胞の保存 |
JP2015232000A (ja) * | 2008-08-20 | 2015-12-24 | アンスロジェネシス コーポレーション | 改良型細胞組成物およびその作製方法 |
JP2013034436A (ja) * | 2011-08-09 | 2013-02-21 | Kaneka Corp | 細胞懸濁液の濃縮方法 |
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