JPH0891359A - 段ボール箱 - Google Patents
段ボール箱Info
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- JPH0891359A JPH0891359A JP6252937A JP25293794A JPH0891359A JP H0891359 A JPH0891359 A JP H0891359A JP 6252937 A JP6252937 A JP 6252937A JP 25293794 A JP25293794 A JP 25293794A JP H0891359 A JPH0891359 A JP H0891359A
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Links
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Landscapes
- Cartons (AREA)
- Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 段ボール箱内に収容されるガスバリアー性フ
ィルムからなる医薬品入りの密封包装袋のピンホール発
生を防止し得る段ボール箱を提供する。 【構成】 段ボール箱10の内面にアクリル樹脂の塗布
膜を設ける。
ィルムからなる医薬品入りの密封包装袋のピンホール発
生を防止し得る段ボール箱を提供する。 【構成】 段ボール箱10の内面にアクリル樹脂の塗布
膜を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は段ボール箱に関するもの
であり、特に内面にアクリル樹脂を塗布した段ボール箱
に関するものである。
であり、特に内面にアクリル樹脂を塗布した段ボール箱
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、易酸化性の医薬品はガスバリ
アー性フィルムの密封包装袋に封入したものを段ボール
箱に収容し、梱包するのが通例である。ところが、輸送
時の落下等による衝撃により上記密封包装袋が段ボール
箱の内壁に衝突し、または段ボール箱の内壁と強く擦れ
合って密封包装袋にピンホールを生じ易く、酸化防止の
ために高価なガスバリアー性フィルムの密封包装袋を使
用するという本来の目的が達成できないという問題点が
あった。そこで、上記密封包装袋が段ボール箱内で移動
しにくくなるようなパッキング方法や堆積方法が提案さ
れている。例えば特開平2ー166073号の医療用器
具包装体の集積体がこれである。
アー性フィルムの密封包装袋に封入したものを段ボール
箱に収容し、梱包するのが通例である。ところが、輸送
時の落下等による衝撃により上記密封包装袋が段ボール
箱の内壁に衝突し、または段ボール箱の内壁と強く擦れ
合って密封包装袋にピンホールを生じ易く、酸化防止の
ために高価なガスバリアー性フィルムの密封包装袋を使
用するという本来の目的が達成できないという問題点が
あった。そこで、上記密封包装袋が段ボール箱内で移動
しにくくなるようなパッキング方法や堆積方法が提案さ
れている。例えば特開平2ー166073号の医療用器
具包装体の集積体がこれである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
手段では段ボール箱内で密封包装袋が移動することをあ
る程度抑制できても、移動を皆無にすることは不可能で
あり、従って、密封包装袋が段ボール箱の内壁と衝突あ
るいは強く擦れ合ってピンホールが発生するおそれもあ
り、ピンホールの防止が充分でないという問題点があっ
た。本発明はこのような事情を背景としてなされたもの
であり、本発明の目的は収容されるべき密封包装袋のピ
ンホール発生をより確実に防止し得る段ボール箱を提供
しようとするものである。
手段では段ボール箱内で密封包装袋が移動することをあ
る程度抑制できても、移動を皆無にすることは不可能で
あり、従って、密封包装袋が段ボール箱の内壁と衝突あ
るいは強く擦れ合ってピンホールが発生するおそれもあ
り、ピンホールの防止が充分でないという問題点があっ
た。本発明はこのような事情を背景としてなされたもの
であり、本発明の目的は収容されるべき密封包装袋のピ
ンホール発生をより確実に防止し得る段ボール箱を提供
しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述のように、従来は段
ボール箱内で密封包装袋が移動することを制限すること
によってピンホール発生を抑制することを意図していた
が、本願発明者は鋭意研究しているうちに、段ボール箱
内壁と密封包装袋の摩擦を少なくし、むしろ従来と逆に
段ボール箱内で密封包装袋が、ある範囲内で移動しても
滑り易くすることによってピンホールの発生を防止し得
ることを見出し、本願発明を完成したものである。すな
わち、本発明は、前記目的を達成するためになされたも
のであり、本発明は下記のように構成される。 A 医薬品を封入したガスバリアー性フィルムからなる
1または2以上の密封包装袋を収容するための段ボール
箱であって、段ボール箱内面にアクリル樹脂を塗布した
ことを特徴とする段ボール箱。 B 前記A項記載の段ボール箱において、段ボール箱内
に中仕切を配置すると共に該中仕切にアクリル樹脂を塗
布したことを特徴とする段ボール箱。 C 前記B項記載の段ボール箱において、前記中仕切は
中仕切用素材を半折にして構成すると共にアクリル樹脂
を塗布した面が外面側に位置するようにし、かつ半折に
した折曲部が段ボール箱の開口端側に向くように配置し
たことを特徴とする段ボール箱。
ボール箱内で密封包装袋が移動することを制限すること
によってピンホール発生を抑制することを意図していた
が、本願発明者は鋭意研究しているうちに、段ボール箱
内壁と密封包装袋の摩擦を少なくし、むしろ従来と逆に
段ボール箱内で密封包装袋が、ある範囲内で移動しても
滑り易くすることによってピンホールの発生を防止し得
ることを見出し、本願発明を完成したものである。すな
わち、本発明は、前記目的を達成するためになされたも
のであり、本発明は下記のように構成される。 A 医薬品を封入したガスバリアー性フィルムからなる
1または2以上の密封包装袋を収容するための段ボール
箱であって、段ボール箱内面にアクリル樹脂を塗布した
ことを特徴とする段ボール箱。 B 前記A項記載の段ボール箱において、段ボール箱内
に中仕切を配置すると共に該中仕切にアクリル樹脂を塗
布したことを特徴とする段ボール箱。 C 前記B項記載の段ボール箱において、前記中仕切は
中仕切用素材を半折にして構成すると共にアクリル樹脂
を塗布した面が外面側に位置するようにし、かつ半折に
した折曲部が段ボール箱の開口端側に向くように配置し
たことを特徴とする段ボール箱。
【0005】
【作用】段ボール箱内面および中仕切表面に塗布された
アクリル樹脂は、段ボール箱内に収容された密封包装袋
と段ボール箱内面および中仕切との摩擦を少なくするよ
うに働く。
アクリル樹脂は、段ボール箱内に収容された密封包装袋
と段ボール箱内面および中仕切との摩擦を少なくするよ
うに働く。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。図1に示すように段ボール箱10の内面に
は、アクリル樹脂の塗布膜が施されている。同図の斜線
をひいた部分は塗布膜が施されていることを示す(以下
他の図においても同様である)。この塗布膜は段ボール
紙塗布用ワニスを塗布することにより得られるが、段ボ
ール紙塗布用ワニスは、アクリル樹脂に約2倍量の水を
加え水性ワニスを得、この水性ワニス76容にエタノー
ル21容および添加剤としてワックス、消泡剤3容を加
えて調製される。この段ボール紙用ワニスは段ボール箱
10の内面に直接塗布してもよいが、段ボール箱の製造
途上において、図2に示すように段ボール箱10構成用
の段ボール紙12を展開した状態で段ボール箱10の内
面となる面側に塗布してもよい。塗布はフレキソ印刷の
要領で行なう。すなわち、段ボール紙12の幅より若干
大き目のローラを使用し、ローラの外周面に前記段ボー
ル紙塗布用ワニスを塗り、段ボール紙12上を転動させ
て行なう。段ボール紙12は平坦な状態で塗布できるの
で、塗布が容易で作業能率が向上する。段ボール箱10
内には医薬を封入したガスバリアー性フィルムからなる
密封包装袋が収容されるが、アクリル樹脂の塗布膜は表
面が平滑であり、輸送時等に密封包装袋が段ボール箱1
0の内面に衝突しても密封包装袋が段ボール箱10の内
壁と強く擦れ合って損傷することがなく、ピンホールの
発生を防止できる。なお、上記段ボール紙塗布用ワニス
に使用するアクリル樹脂としては、水溶性を示すもので
あれば特に制限はなく、例えば水溶性を示すカルボキシ
ル基などの酸基あるいは無水酸基を有するアクリル系樹
脂等があり、これに該当するものとして(メタ)アクリ
ル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、マレイン酸半エス
テル等と、これらの共重合可能な単量体、例えば(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル類、(メタ)アクリル
酸ヒドロキシアルキルエステル類、酢酸ビニル、(メ
タ)アクリルアミド、(メタ)アクリロニトリル、スチ
レン、αーメチルスチレン等とを共重合して得られるア
クリル系樹脂等がある。
説明する。図1に示すように段ボール箱10の内面に
は、アクリル樹脂の塗布膜が施されている。同図の斜線
をひいた部分は塗布膜が施されていることを示す(以下
他の図においても同様である)。この塗布膜は段ボール
紙塗布用ワニスを塗布することにより得られるが、段ボ
ール紙塗布用ワニスは、アクリル樹脂に約2倍量の水を
加え水性ワニスを得、この水性ワニス76容にエタノー
ル21容および添加剤としてワックス、消泡剤3容を加
えて調製される。この段ボール紙用ワニスは段ボール箱
10の内面に直接塗布してもよいが、段ボール箱の製造
途上において、図2に示すように段ボール箱10構成用
の段ボール紙12を展開した状態で段ボール箱10の内
面となる面側に塗布してもよい。塗布はフレキソ印刷の
要領で行なう。すなわち、段ボール紙12の幅より若干
大き目のローラを使用し、ローラの外周面に前記段ボー
ル紙塗布用ワニスを塗り、段ボール紙12上を転動させ
て行なう。段ボール紙12は平坦な状態で塗布できるの
で、塗布が容易で作業能率が向上する。段ボール箱10
内には医薬を封入したガスバリアー性フィルムからなる
密封包装袋が収容されるが、アクリル樹脂の塗布膜は表
面が平滑であり、輸送時等に密封包装袋が段ボール箱1
0の内面に衝突しても密封包装袋が段ボール箱10の内
壁と強く擦れ合って損傷することがなく、ピンホールの
発生を防止できる。なお、上記段ボール紙塗布用ワニス
に使用するアクリル樹脂としては、水溶性を示すもので
あれば特に制限はなく、例えば水溶性を示すカルボキシ
ル基などの酸基あるいは無水酸基を有するアクリル系樹
脂等があり、これに該当するものとして(メタ)アクリ
ル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、マレイン酸半エス
テル等と、これらの共重合可能な単量体、例えば(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル類、(メタ)アクリル
酸ヒドロキシアルキルエステル類、酢酸ビニル、(メ
タ)アクリルアミド、(メタ)アクリロニトリル、スチ
レン、αーメチルスチレン等とを共重合して得られるア
クリル系樹脂等がある。
【0007】図3は、図1に示す段ボール箱10内に中
仕切14を配置したものである。中仕切14は図4
(ロ)に示すように中仕切用素材16の一面側(表面)
に段ボール紙塗布用ワニスを塗布し、つぎに塗布膜が表
面側になる状態で折曲線18に沿って半折し、図4
(イ)に示すように半折部分が上向き、すなわち半折部
分が段ボール箱10の開口端側を向く状態で段ボール箱
10内に配置する。段ボール箱10の内面および中仕切
14に対する段ボール紙塗布用ワニスの塗布は、図1、
図2に示す前記実施例の場合と同じ要領で行なわれる。
段ボール箱10の内面および、中仕切14は滑りがよい
ので、前記実施例の場合と同様密封包装袋のピンホール
発生を防止できる。また、中仕切14は折曲部分(半折
部分)が上端に位置しているので、鋭い角部等が生ぜず
従って、製品の出し入れ時に密封包装袋のガスバリアー
性フィルムが損傷しにくくなり、ピンホールの発生を防
止できる。
仕切14を配置したものである。中仕切14は図4
(ロ)に示すように中仕切用素材16の一面側(表面)
に段ボール紙塗布用ワニスを塗布し、つぎに塗布膜が表
面側になる状態で折曲線18に沿って半折し、図4
(イ)に示すように半折部分が上向き、すなわち半折部
分が段ボール箱10の開口端側を向く状態で段ボール箱
10内に配置する。段ボール箱10の内面および中仕切
14に対する段ボール紙塗布用ワニスの塗布は、図1、
図2に示す前記実施例の場合と同じ要領で行なわれる。
段ボール箱10の内面および、中仕切14は滑りがよい
ので、前記実施例の場合と同様密封包装袋のピンホール
発生を防止できる。また、中仕切14は折曲部分(半折
部分)が上端に位置しているので、鋭い角部等が生ぜず
従って、製品の出し入れ時に密封包装袋のガスバリアー
性フィルムが損傷しにくくなり、ピンホールの発生を防
止できる。
【0008】本発明の効果を確認するため下記の試験を
行なった。 [試験例1]試験は図5に示す試験装置を使用して行な
った。試験装置は基台22上に段ボール紙24を取付け
得る往復台26を往復動可能に設けると共に、基台22
に立設された支柱にはアーム28が搖動可能に取付けら
れ、かつアーム28の一端部には四つ折したガスバリア
ー性フィルムを把持し得る把持具30が設けられ、アー
ム28の他端部には荷重調節つまみ32が取付けられて
なるものである。試験は、四つ折したガスバリアー性フ
ィルムからなる密封包装袋34を把持具30にセット
し、段ボール箱を折りたたみ平坦な状態にして往復台2
6に取付け、密封包装袋の角部をこの段ボール箱の段ボ
ール紙24に当接するようにし、荷重調節つまみ32を
調節して、密封包装袋の角部に荷重50grが掛かるよ
うにし、段ボール紙24を水平に往復運動させて、13
0往復摩擦させて行なった。往復運動の距離は115m
mで、往復運動の速度は130往復/57秒とした。密
封包装袋を構成するガスバリアー性フィルムとして多層
ラミネートフィルム(延伸ナイロン25μ/ポリビニル
アルコール12μ/直鎖状低密度ポリエチレン35μ)
を使用し、段ボール紙24にはアクリル樹脂を、15g
r/m2 になるように塗布した。比較例の段ボール紙に
は何も処理をしなかった。130往復摩擦の後、ガスバ
リアー性フィルムを拡げて、ピンホール検出液(ミクロ
チエック:日本工材株式会社製)を噴霧してピンホール
の有無を調べた。試験結果を表1に示す。試験例、比較
例とも寸法、材質が同じ段ボール箱を使用した。
行なった。 [試験例1]試験は図5に示す試験装置を使用して行な
った。試験装置は基台22上に段ボール紙24を取付け
得る往復台26を往復動可能に設けると共に、基台22
に立設された支柱にはアーム28が搖動可能に取付けら
れ、かつアーム28の一端部には四つ折したガスバリア
ー性フィルムを把持し得る把持具30が設けられ、アー
ム28の他端部には荷重調節つまみ32が取付けられて
なるものである。試験は、四つ折したガスバリアー性フ
ィルムからなる密封包装袋34を把持具30にセット
し、段ボール箱を折りたたみ平坦な状態にして往復台2
6に取付け、密封包装袋の角部をこの段ボール箱の段ボ
ール紙24に当接するようにし、荷重調節つまみ32を
調節して、密封包装袋の角部に荷重50grが掛かるよ
うにし、段ボール紙24を水平に往復運動させて、13
0往復摩擦させて行なった。往復運動の距離は115m
mで、往復運動の速度は130往復/57秒とした。密
封包装袋を構成するガスバリアー性フィルムとして多層
ラミネートフィルム(延伸ナイロン25μ/ポリビニル
アルコール12μ/直鎖状低密度ポリエチレン35μ)
を使用し、段ボール紙24にはアクリル樹脂を、15g
r/m2 になるように塗布した。比較例の段ボール紙に
は何も処理をしなかった。130往復摩擦の後、ガスバ
リアー性フィルムを拡げて、ピンホール検出液(ミクロ
チエック:日本工材株式会社製)を噴霧してピンホール
の有無を調べた。試験結果を表1に示す。試験例、比較
例とも寸法、材質が同じ段ボール箱を使用した。
【表1】 アクリル樹脂を塗布しない比較例ではピンホール発生率
50%に対し、アクリル樹脂を塗布した試験例ではピン
ホール発生率0%であり、アクリル樹脂塗布の効果が確
認できた。
50%に対し、アクリル樹脂を塗布した試験例ではピン
ホール発生率0%であり、アクリル樹脂塗布の効果が確
認できた。
【0009】[試験例2]アミノ酸液500mlを充填
したプラスチックバッグを、試験例1で使用したガスバ
リアー性フィルムで構成した密封包装袋内に封入し、密
封包装袋内の空間部には窒素ガスを封入して試験品とし
た。内面にアクリル樹脂を15gr/m2塗布した段ボ
ール箱を用いて、試験品を20袋梱包した。段ボール箱
内に中仕切1枚を配置したが、中仕切は段ボール紙の片
面にアクリル樹脂を塗布し、かつ塗布面が表側になるよ
うに半折すると共に折曲部が上になるように配置した。
段ボール梱包品は輸送中の落下時に激しい衝撃が発生
し、段ボール内面と密封包装袋が激しく擦れ合い、ピン
ホールが発生するので、試験方法は衝撃を与えるため段
ボール梱包品を1mの高さから10回落下させた。ま
た、ピンホールは低温時に発生し易いので、落下時の内
容物の温度を0 ℃とした。ピンホールの有無は日本工
材株式会社製のミクロチエックを使って調べた。比較例
の段ボール箱は内面にアクリル樹脂の塗布は行なわず、
かつ中仕切はアクリル樹脂の塗布しないもの1枚を使用
した。試験例、比較例とも寸法、材質が同じ段ボール箱
を使用し、また、それぞれ試験品20袋を梱包した段ボ
ール箱25箱についてテストした。試験結果を表2に示
す。
したプラスチックバッグを、試験例1で使用したガスバ
リアー性フィルムで構成した密封包装袋内に封入し、密
封包装袋内の空間部には窒素ガスを封入して試験品とし
た。内面にアクリル樹脂を15gr/m2塗布した段ボ
ール箱を用いて、試験品を20袋梱包した。段ボール箱
内に中仕切1枚を配置したが、中仕切は段ボール紙の片
面にアクリル樹脂を塗布し、かつ塗布面が表側になるよ
うに半折すると共に折曲部が上になるように配置した。
段ボール梱包品は輸送中の落下時に激しい衝撃が発生
し、段ボール内面と密封包装袋が激しく擦れ合い、ピン
ホールが発生するので、試験方法は衝撃を与えるため段
ボール梱包品を1mの高さから10回落下させた。ま
た、ピンホールは低温時に発生し易いので、落下時の内
容物の温度を0 ℃とした。ピンホールの有無は日本工
材株式会社製のミクロチエックを使って調べた。比較例
の段ボール箱は内面にアクリル樹脂の塗布は行なわず、
かつ中仕切はアクリル樹脂の塗布しないもの1枚を使用
した。試験例、比較例とも寸法、材質が同じ段ボール箱
を使用し、また、それぞれ試験品20袋を梱包した段ボ
ール箱25箱についてテストした。試験結果を表2に示
す。
【表2】 試験例1、2の結果から本発明の段ボール箱は輸送時の
衝撃等によるピンホール発生の防止に優れた効果がある
ことが容易に理解できる。
衝撃等によるピンホール発生の防止に優れた効果がある
ことが容易に理解できる。
【0010】前記実施例では、段ボール箱内面および中
仕切表面にアクリル樹脂を塗布したが、これに代えてワ
ックスやシリコン樹脂を塗布することも可能であり、ま
た段ボール箱内面に、コートボール(310gr/m
2 )を光沢面が露出するように張付けてもよい。以上本
発明の実施例について説明したが、本発明はこのような
実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を
逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ること
は勿論である。
仕切表面にアクリル樹脂を塗布したが、これに代えてワ
ックスやシリコン樹脂を塗布することも可能であり、ま
た段ボール箱内面に、コートボール(310gr/m
2 )を光沢面が露出するように張付けてもよい。以上本
発明の実施例について説明したが、本発明はこのような
実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を
逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ること
は勿論である。
【0011】
【発明の効果】本発明は上述の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。請求項1記載の段ボー
ル箱によれば、内面にアクリル樹脂を塗布しているの
で、摩擦が少なく、従って輸送時の衝撃等により、段ボ
ール箱内のガスバリアー性フィルムからなる密封包装袋
が激しく当たっても密封包装袋が損傷せずピンホールの
発生を防止できる利点がある。請求項2記載の段ボール
箱によれば、段ボール箱の内面のみならず、中仕切にも
アクリル樹脂を塗布しているので、中仕切が配置されて
いる場合においても密封包装袋のピンホール発生を防止
できる利点がある。請求項3記載の段ボール箱によれ
ば、内面にアクリル樹脂を塗布すると共に、中仕切の露
出面にもアクリル樹脂を塗布しているので、ピンホール
の発生を防止できる上に、中仕切は半折したものを使用
すると共に、折曲部を上にしているので、密封包装袋を
段ボール箱内に収容する際密封包装袋が損傷しにくいと
いう利点がある。
で、次に記載する効果を奏する。請求項1記載の段ボー
ル箱によれば、内面にアクリル樹脂を塗布しているの
で、摩擦が少なく、従って輸送時の衝撃等により、段ボ
ール箱内のガスバリアー性フィルムからなる密封包装袋
が激しく当たっても密封包装袋が損傷せずピンホールの
発生を防止できる利点がある。請求項2記載の段ボール
箱によれば、段ボール箱の内面のみならず、中仕切にも
アクリル樹脂を塗布しているので、中仕切が配置されて
いる場合においても密封包装袋のピンホール発生を防止
できる利点がある。請求項3記載の段ボール箱によれ
ば、内面にアクリル樹脂を塗布すると共に、中仕切の露
出面にもアクリル樹脂を塗布しているので、ピンホール
の発生を防止できる上に、中仕切は半折したものを使用
すると共に、折曲部を上にしているので、密封包装袋を
段ボール箱内に収容する際密封包装袋が損傷しにくいと
いう利点がある。
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】同実施例の製造途上を示す平面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図4】(イ)、(ロ)は同実施例に使用する部品の斜
視図と展開図である。
視図と展開図である。
【図5】本発明の実施例をテストするための試験装置を
示す正面図である。
示す正面図である。
10 段ボール箱 14 中仕切 16 中仕切用素材
Claims (3)
- 【請求項1】 医薬品を封入したガスバリアー性フィル
ムからなる1または2以上の密封包装袋を収容するため
の段ボール箱であって、段ボール箱内面にアクリル樹脂
を塗布したことを特徴とする段ボール箱。 - 【請求項2】 請求項1記載の段ボール箱において、段
ボール箱内に中仕切を配置すると共に該中仕切にアクリ
ル樹脂を塗布したことを特徴とする段ボール箱。 - 【請求項3】 請求項2記載の段ボール箱において、前
記中仕切は中仕切用素材を半折にして構成すると共にア
クリル樹脂を塗布した面が外面側に位置するようにし、
かつ半折にした折曲部が段ボール箱の開口端側に向くよ
うに配置したことを特徴とする段ボール箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6252937A JPH0891359A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | 段ボール箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6252937A JPH0891359A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | 段ボール箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0891359A true JPH0891359A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=17244240
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6252937A Pending JPH0891359A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | 段ボール箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0891359A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3041611U (ja) * | 1997-02-10 | 1997-09-22 | 株式会社向山商会 | 包装用容器 |
US20120074211A1 (en) * | 2010-09-25 | 2012-03-29 | John Gelardi | Paperboard Container with Friction-Reducing Coating |
JP2013002009A (ja) * | 2011-06-14 | 2013-01-07 | Daio Paper Corp | 段ボール用ライナー |
-
1994
- 1994-09-20 JP JP6252937A patent/JPH0891359A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3041611U (ja) * | 1997-02-10 | 1997-09-22 | 株式会社向山商会 | 包装用容器 |
US20120074211A1 (en) * | 2010-09-25 | 2012-03-29 | John Gelardi | Paperboard Container with Friction-Reducing Coating |
JP2013002009A (ja) * | 2011-06-14 | 2013-01-07 | Daio Paper Corp | 段ボール用ライナー |
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