JPH0890783A - インクタンクおよび該インクタンクを用いたインクジェットプリント装置 - Google Patents

インクタンクおよび該インクタンクを用いたインクジェットプリント装置

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JPH0890783A
JPH0890783A JP22639094A JP22639094A JPH0890783A JP H0890783 A JPH0890783 A JP H0890783A JP 22639094 A JP22639094 A JP 22639094A JP 22639094 A JP22639094 A JP 22639094A JP H0890783 A JPH0890783 A JP H0890783A
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ink
storage chamber
negative pressure
pressure generating
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JP22639094A
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English (en)
Inventor
Hajime Kaneko
肇 金子
Hiroyuki Ishinaga
博之 石永
Yoichi Tanetani
陽一 種谷
Takeshi Okazaki
猛史 岡崎
Katsura Okubo
桂 大久保
Kazuo Iwata
和夫 岩田
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェットプリント装置で用いられるイ
ンクタンクにおいて、環境温度の変動等によるタンク内
圧力の変動によって大気連通口からインクが漏れること
を良好に防止する。 【構成】 インクタンク3の大気連通口部58,58A
が設けられる部分にリブを設け、インク保持部材52が
大気連通口部の内側開口58Aに直接接触しないように
する。ここにおいて、上記リブは所定の狭い間隔で配列
する複数の横リブ70Aとこれにクロスする縦リブ70
Bによって構成される。これにより、各リブ間において
インク保持部材52の盛り上がりを小さくでき、充分な
滲みインク用の空間を確保できる。また、これらリブ7
0A,70Bによって、空間部におけるインクの移動を
抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットプリン
ト装置で用いられるインクタンクに関し、詳しくは、複
写機、ファクシミリ、ワードプロセッサ、ホストコンピ
ュータ等の情報出力装置として用いられるインクジェッ
トプリント装置のインクタンクであって、その内部にイ
ンク保持部材を用いたものに関する。なお、ここで、プ
リントとは、布、糸、紙、シート材、フィルタ等のイン
ク付与を受けるインク支持体全てへのインク付与等を含
むものである。
【0002】
【背景技術】この種のインク保持部材(以下、負圧発生
部材ともいう)を用いたインクタンクは、主に小型化さ
れたプリント装置で用いられることが多く、その使用形
態は、インクジェットヘッドと一体化されてプリント装
置に着脱自在とされるものであり、通常はタンク内のイ
ンクがほぼ無くなった時点で一体化されたヘッドととも
に廃棄される場合が多かった。しかし、インクジェット
ヘッドの寿命が比較的長いものが提供されるつつある等
の理由から、インクジェットヘッドとインクタンクとを
分離可能としてインクタンク単独で交換可能としたもの
も提供されている。
【0003】このような分離型インクタンクにおいて、
インク保持部材はさらに重要な機能を果すものである。
すなわち、インクジェットヘッドへのインク供給性を良
好に維持するという通常の機能に加え、タンク交換時や
温度等の使用環境の変動時にインク漏れを良好に防止す
るという機能である。インク保持部材は通常多孔質部材
で形成されており、上記のような機能を適切に果すよう
にその保持力を設定するとタンク内部に残留して使用で
きないインクの量は、その負圧発生部材のインク保持能
力に支配されて比較的多いものとなっている。
【0004】これに対し、インクジェットヘッドに対し
て適切な負圧を発生し、インクの使用効率のより高いイ
ンクタンクについて、本出願人は特願平5−21978
7号において提案している。ここに開示される主な構成
は、大気連通口部の構成および負圧発生部材がインクタ
ンク内壁面に設けられるリブに圧接する構成である。そ
して、このような構成により、インクタンク内の圧力変
動により負圧発生部材から滲み出たインクが大気連通口
部を介して漏れ出ることを防止できるという効果を得て
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案に開示されるリブの構成は、タンク内空間に対して相
対的に長いものであるため、この構成をそのまま、より
小型化されたインクタンクに用いた場合には、相対的に
インク保持部材が占める空間の割合が少なくなり、必要
なインク収納量を確保できないという問題を生じる。
【0006】また、上記のより小型化されたインクタン
クにおいて、そのまま長いリブを用いると、これに圧接
することによるインク保持部材の圧縮率もしくはその分
布が変化して良好なインク供給がなされなくなるという
問題も生じる。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、インク保持部材に
接するリブの条件を見直すことにより、インク漏れを良
好に防止できるインクタンクおよび該タンクを用いたイ
ンクジェットプリント装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
インクジェットヘッドにインクを供給する開口部と、該
開口部から離れた大気連通部とを有し、かつ、内部にイ
ンクを含むことができる負圧発生部材を収納する第1の
収納室と、該第1の収納室に隔壁を介して隣接し、該隔
壁に形成された微小連通部を介して前記第1の収納室と
連通する第2の収納室と、前記第1の収納室の負圧発生
部材と前記大気連通部が設けられたインクタンク壁面と
の間に設けられたリブとを具えたインクタンクにおい
て、前記リブは、互いに交差する複数のリブからなるこ
とを特徴とする。
【0009】他の形態として、インクジェットヘッドに
インクを供給する開口部と、該開口部から離れた大気連
通部とを有し、かつ、内部にインクを含むことができる
負圧発生部材を収納する第1の収納室と、該第1の収納
室に隔壁を介して隣接し、該隔壁に形成された微小連通
部を介して前記第1の収納室と連通する第2の収納室
と、前記第1の収納室の負圧発生部材と前記大気連通部
が設けられたインクタンク壁面との間に設けられたリブ
とを具えたインクタンクにおいて、前記リブは複数のリ
ブからなり、前記リブの1つ以上のリブに接する負圧発
生部材の圧縮率と他のリブに接する負圧発生部材の圧縮
率とに差を有することを特徴とする。
【0010】また、インクジェットヘッドを用い、該イ
ンクジェットヘッドからプリント媒体にインクを吐出し
てプリントを行うインクジェットプリント装置におい
て、インクジェットヘッドにインクを供給する開口部
と、該開口部から離れた大気連通部とを有し、かつ、内
部にインクを含むことができる負圧発生部材を収納する
第1の収納室と、該第1の収納室に隔壁を介して隣接
し、該隔壁に形成された微小連通部を介して前記第1の
収納室と連通する第2の収納室と、前記第1の収納室の
負圧発生部材と前記大気連通部が設けられたインクタン
ク壁面との間に設けられたリブとを具えたインクタンク
であって、前記リブは互いに交差する複数のリブである
インクタンク、を具えたことを特徴とする。
【0011】他の形態として、インクジェットヘッドを
用い、該インクジェットヘッドからプリント媒体にイン
クを吐出してプリントを行うインクジェットプリント装
置において、インクジェットヘッドにインクを供給する
開口部と、該開口部から離れた大気連通部とを有し、か
つ、内部にインクを含むことができる負圧発生部材を収
納する第1の収納室と、該第1の収納室に隔壁を介して
隣接し、該隔壁に形成された微小連通部を介して前記第
1の収納室と連通する第2の収納室と、前記第1の収納
室の負圧発生部材と前記大気連通部が設けられたインク
タンク壁面との間に設けられたリブとを具えたインクタ
ンクであって、前記リブは複数のリブからなり、前記リ
ブの1つ以上のリブに接する負圧発生部材の圧縮率と他
のリブに接する負圧発生部材の圧縮率とに差を有するイ
ンクタンク、を具えたことを特徴とする。
【0012】
【作用】以上の構成によれば、複数のリブの各リブ間に
負圧発生部材が盛り上がって入り込む量は少なくなっ
て、負圧発生部材と大気連通部との間に充分な空間を確
保でき、これにより、これらリブによって負圧発生部材
から滲み出たインクが大気連通部に至ることを有効に阻
止できる。
【0013】また、負圧発生部材に圧縮率の分布を生じ
させることにより、大気連通部付近でのインクの滲み出
しを防止できる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0015】(実施例1)図1および図2は本発明の一
実施例に係るインクタンクの斜視図および断面図であ
る。
【0016】図1および図2(A),(B)に示すよう
に、本例のインクタンクカートリッジ3は、メイン部1
0と、このメイン部10全体の体積よりは小さな体積の
サブ部11とからなる。
【0017】メイン部10には、負圧発生部材52を充
填した負圧発生部材収容部53および負圧発生部材収容
部53にリブ54を介して隣接するインク収容部56が
設けられる。インク収容部56に収容されるインクは、
気液交換によって連通部57を介して負圧発生部材収容
部53側へ供給される。
【0018】一方、サブ部11はメイン部10と一体に
形成され、上記インク収容部56と同様、空洞部である
インク収容部9を有する。このインク収容部9は、この
収容部9と上記メイン部10のインク収容部56との境
界部分をなす連通部8を介して連通している。すなわ
ち、収容部9と収容部56とは、室として連続した構造
となっており、これにより、収容部9に貯蔵されるイン
クも連通部57を介して負圧発生部材収容部53側へ供
給されることになる。
【0019】上記インクカートリッジ3では、サブ部に
相当する部分に収容されるインクは、カートリッジの後
方部分(連通部8)のみを介してメイン部側へ供給さ
れ、気液交換はメイン部側のインク通路においてのみ行
われるので、気液交換によってインク収容部から供給さ
れるインクを受容する負圧発生部材の負担を軽くするこ
とが可能となる。つまり、負圧発生部材の量や気液交換
の量は、インクジェットヘッドの吐出量等との関係で定
められるものであるとしても、上記のように気液交換の
部位を限ることにより、気液交換によるインク受容量を
相対的に少なくでき、これに応じて負圧発生部材量の増
大を抑制することができる。
【0020】また、本発明に係るインクカートリッジ3
においては、代表的に図1に示すように、大気連通口5
8の内側開口58Aを負圧発生部材収容部53の上面中
央部近傍に設けている。そして、大気連通口58の内側
開口58Aの周囲には、縦リブ70Bとこれに直交する
複数の横リブ70Aが設けられる。これらのリブが設け
られることにより、後述される原理によって大気連通口
を介したインク漏れを良好に防止できるとともに、イン
クの容積率を高めることができる。
【0021】インクカートリッジ3は、上記構造に加
え、そのインク収容部9に内部リブ9Bおよび9Cの2
つのリブを備え、また、カートリッジ外面の一部に4本
のリブ15を備える。
【0022】仕切り板としての内部リブ9Bおよび9C
は、カートリッジの長手方向においてメイン部10のリ
ブ54とは相互に異なる位置に設けられ、これにより、
カートリッジの強度を有効に補強することができる。内
部リブ9Bおよび9Cは、このような機能とともに、こ
れらリブが設けられることによってインク収容部9にお
けるインクの流れおよびエアの流れを阻害しないよう
に、側方スリットおよび上方スリットを有する。すなわ
ち、インク収容部9からメイン部10のインク収容部5
6へのインクの流れは、主に側方スリットを介し、ま
た、メイン部10のリブ54における気液交換によって
インク収容部9に浸入する気泡は、インク消費の初めに
おいて上方スリットを通過することになる。また、リブ
9B,9Cの存在によってインク収容部9、さらにはイ
ンク収容部56におけるインクの揺動を抑制することも
できる。
【0023】外部リブ15は、図1に示すように、メイ
ン部10の側面全体にわたって形成される。すなわち、
リブ15は、固有振動数を異ならせるインク収容部56
と負圧発生部材収容部53との双方の領域にわたって形
成され、これによりそれぞれの固有振動数を平均化し、
インクジェットヘッドの吐出に起因して生じるインクカ
ートリッジ3内の圧力振動を緩和することができる。そ
の結果、上記圧力振動の共振を抑制するとともに、振動
の緩和による良好なインク供給を行うことが可能とな
る。
【0024】以上、図1および図2に示した本実施例の
インクカートリッジが採用する構成について、特に負圧
発生部材収納室53のリブ70A,70Bおよび負圧発
生部材(インク保持部材)52を中心に以下に説明す
る。
【0025】図3は、前述した特願平5−219787
号および上記図1,図2に示す本実施例のインクタンク
の基本的構成を示す。すなわち、これをインクタンクは
基本的にインク保持部材としての多孔質部材52、空間
部71、大気連通部58、供給部4よりなる負圧発生部
材収納室53と、インク保持部材を有していない空洞の
インク収納室56と、インク収納室56と負圧発生部材
収納室53を結ぶ流路とを有する(本実施例はさらにイ
ンク収容室9を有する)。
【0026】図3に示す構成において振動、温度変化な
どの圧力変動要因を生じると、インクタンク内部の空間
部71にインクが滲み出ることがある。その場合に十分
な大きさの空間部を作り出すことが出来れば、大気連通
部58をつうじてインクが外部に漏れ出す可能性はほと
んど無いが、インクタンクを小型化し、かつ一定以上の
インク収納量を得ようとする場合には、空間部71が小
さくなり、滲み出したインクは空間部を満たす前に大気
連通部に到達しこれを介してインクが漏れ出す可能性が
高くなる。特に、このようなインク漏れが生じやすい場
合としては、インクタンクを減圧状態で開封する場合
や、途中までインクを使用したインクタンクが減圧環境
下におかれた場合等であり、このような場合、インク収
納室56の空気が膨張してインク収納室56とインク保
持部材52が保持するインクを押し出す。
【0027】以上説明したように、図3に示すような基
本的構成を採用するインクタンクにあっては、インク保
持部材52から空間部71に滲み出るインクの扱いが問
題となる。このような問題に対して、前記特願平5−2
19787号は、空間部71にリブを設け、インク保持
部材52と大気連通口58との間に十分な空間を確保
し、これにより、インク保持部材52から滲み出たイン
クが大気連通口58に至ることを阻止している。しか
し、前述したように、このようなリブ構造は、より小型
化され、一定のインク収納量を必要とするインクタンク
において上記インク漏れに対しては不十分なものであ
る。
【0028】前述の特願平5−219787号に示すリ
ブ構造において、インクタンクの小型化に合わせてリブ
の長さを短かくした場合を図4(A)および(B)に示
す。
【0029】これらの図に示すように、インク保持部材
52はリブ80とリブ80との間、またはリブ80とイ
ンクタンク壁との間で比較的大きく盛り上がり、これに
より、空間部71の容積が小さくなる。このため、イン
ク保持部材52から滲み出たインクは大気連通口部58
の内側開口58Aに比較的容易に到達しインク漏れを生
じさせることになる。
【0030】このようなインク保持部材52の盛り上が
りは、リブ80の数が少なく、従ってこれらの間隔が広
い程大きくなる。また、リブ80の数が少ない場合に
は、インク保持部材52から滲み出たインクの空間部7
1内での移動をも容易にする。例えば、図4(A),
(B)に示すインク滴81は、リブ80がそれ程障害物
とならずに図中矢印のような軌跡をたどり、容易に開口
58Aに到達することができる。
【0031】これに対し、本発明の一実施例では、図1
および図2に示すリブ構造とする。すなわち、これら図
に示すように、横リブ70Aの数を6本として図4に示
す場合よりも多くする。この場合、リブの数を多くし過
ぎると、滲み出たインクを収納する空間が確保できない
ため、この数は、使用する環境等を考慮して、滲み出る
インク量に応じて定めることができる。さらに、これら
リブ70Aとクロスするように縦リブ70Bを設ける。
これにより、各リブ間の間隔が狭くなるために、それだ
けインク保持部材52の盛り上がり量は少なくなり、十
分な大きさの空間部を確保できる。また、リブが縦およ
び横方向に設けられ、しかもその数が多いため空間部で
のインクの移動を有効に阻止することができる。
【0032】なお、本実施例のリブ構造においては、各
リブの端部はタンク壁と接することなく、これらの間に
所定の隙間を形成している。これにより、各リブによっ
て囲まれる空間部は相互に孤立化せず、その結果、例え
ば環境温度の変動等によって空間部の圧力が上昇した場
合でも、各リブに囲まれた部分の圧力は、速やかに内側
開口58Aへ伝わり、これを介してインクタンク外に解
放される。
【0033】図1,図2に示した本実施例のインクタン
クでは、上記リブ構造と相俟って、インク保持部材(負
圧発生部材)52が、負圧発生部材収納室53に収納さ
れた状態で所定の密度分布(圧縮率分布)を有するよう
にし、これによっても大気連通口を介したインク漏れを
防止している。
【0034】すなわち負圧発生部材52の密度は、リブ
70A,70Bの配列方向において分布を有している。
この分布を生じさせる方法は、図5に示すように、負圧
発生部材52をd1およびd2方向に6mmまで平行な
板で押圧し、同様にw1方向に7mm、w2方向に5m
m押圧して、この状態でインクタンクハウジング内に挿
入し、その後、h1方向に多孔質部材を押し出すように
して押圧するものである。この結果図6に示すように、
リブの配列方向wに密度分布を発生させることができ
る。隔壁57からインク供給口4側に向かってリブ底面
近傍の密度分布は大きく分けると密・疎・やや密となっ
ている。
【0035】ここで、上述した負圧発生部材の密度分布
を考察すると以下のようになる。
【0036】図6に示すように、負圧発生部材の分布は
大きくわけると領域A(密)、領域B(粗)、領域C
(やや密)となっている。この負圧発生部材にリブを均
一に押し当てるので同方向の密度分布は大きな変化はな
い。この場合において、図7に示すようにリブ底面近傍
部の密度をaからfに区切って考えると、部分aが領域
Aに含まれ、部分fが領域Cに含まれ、他の部分は領域
Bに含まれる。従って、リブ底面近傍部の多孔質部材の
密度差を考える上では、上記3個の領域の密度で代用し
て検討を行うことができる。
【0037】ここで、インクが空間部に滲み出す過程を
みると、インクを途中まで使用した場合、インクタンク
を減圧環境に移動したときには、図7に示すインクタン
クでは負圧発生部材の密度が高い部分aよりインクが押
し出されて空間部に滲み出しやすくなる。さらに大気圧
を低くすると順番に部分aからdへとインクで満たされ
て行く。このように、密度のもっとも高い部分からリブ
壁面を通じて空間部に溢れ出してくる。これはインクが
負圧発生部材の密度が高い部分に集まり易いためであ
る。
【0038】このことを確認するため、負圧発生部材の
大きさ、挿入の方法、リブの高さを変えることにより密
度分布を変化させて減圧環境下でのインクの滲み出しを
観察した結果は以下の表1の通りであった。
【0039】
【表1】
【0040】リブ底面近傍の負圧発生部材の密度に関し
てはリブ底面の周囲2mm、深さ5mm部分(図7の斜
線の部分)について、上記表1に示す密度が維持されて
いる。
【0041】表1のサンプル1のようにリブ底面部分a
〜fの多孔質部材の密度を均一な4倍となるように圧接
すると、減圧時にリブ底面部分a〜fよりランダムにイ
ンクが溢れ出すため、減圧を進めると0.8気圧から
0.85気圧にてインクがインクタンクより溢れ出てし
まうものが10個中3個発生した。これに対し、サンプ
ル4および5のようにリブ底面aを6.5倍、リブ底面
部分b〜eを3.7倍以上、リブ底面部分fを4.3倍
以上としたところ、0.8気圧までは10個ともインク
のインクタンク外部への漏れは発生しなかった。また、
0.775気圧では10個中2個がインクのインクタン
ク外部への溢れ出しが発生した。また、密度差をさらに
大きくしていくと、インクタンクとしての機能が満足で
きずインクの供給に支障をきたしてインク供給が途切れ
たり、プリント濃度が著しく低下する現象が生じた。
【0042】なお、上記表1に示す実験結果以外に、以
下の点も明らかとなった。
【0043】まずリブの高さを変えて密度差を大きくし
た場合には、負圧発生部材にしわが発生してしまいイン
クタンク壁面と多孔質部材との間に隙間が生じ、その隙
間をインクが自由に移動してしまうので、インクが漏れ
やすくなったり、インクタンクに求められる負圧が発生
しなくなるなど使用に適さないものとなる。
【0044】また、負圧発生部材の領域Aの密度を上げ
すぎると、インクタンクの放置や温度変動等により負圧
発生部材中のインク連通が途切れてしまうため、インク
供給が良好になされなくなる。図8(A)はリブ底面部
分a側が密の場合、図8(B)は部分fが密の場合、図
8(C)は大気連通部に近い部分の密度が高い場合のイ
ンクの滲出しを示す。この結果から、密度差がある程度
あれば、密度が高い部分よりインクは溢れだし、他の部
分からの溢れだしは発生しないことがわかる。このこと
は、溢れだしが始まるとその部分からの溢れだしに対す
る抵抗が低下するためである。
【0045】以上のことにより、大気連通部に近い負圧
発生部材の密度を低下させ、これよりもっとも遠い部分
の密度を上げることにより、空間部の体積を有効に使用
できるとともに減圧環境下のインク溢れ出しを防止し、
他の環境変化においてもインクタンク性能を安定的に達
成することができる。
【0046】負圧発生部材の密度分布を変化させる他の
方法として、リブの高さをそれぞれ変えることにより調
整する方法がある。
【0047】具体的には、大気連通口(内側開口58
A)部付近のリブの長さを他の部分のリブの長さより短
かくすることで上記開口付近の負圧発生部材の密度を相
対的に“疎”にすることができる。
【0048】密度分布を変化させるさらに他の方法とし
ては、挿入する吸収体の形状を変える方法がある。
【0049】具体的には、大気連通口部の内側開口58
付近の負圧発生部材の形状を他の部分より凹形状にする
ことによりリブによる突き当て量を少なくし、これによ
り、相対的な密度を“疎”にすることが可能となる。
【0050】さらに他の方法としては、リブの間隔を変
化させることにより、負圧発生部材の密度差をつける方
法がある。
【0051】具体的には大気連通口部の内側開口付近の
リブの間隔は広めにとり、その他の部分(両端部)では
リブの間隔を狭くすることにより、内側開口周辺の密度
を“疎”にすることができる。
【0052】(実施例2)図9(A)および(B)は本
発明の他の実施例に係るインクタンクの構造を示す断面
図である。
【0053】上述した実施例1に示す構造のインクタン
クでは、インクタンク壁面等の濡れ性によっては、イン
クが空間部を充たす前に大気連通口部を介してインク漏
れを生じる可能性がある。これに対し本実施例では、リ
ブ70Cの一方の端部をタンク内壁面に接続するように
する。
【0054】この結果、インクが滲み出した場合には、
その滲み出た空間部をインクで充たした後に他の部分に
移動するようにすることができる。また、減圧環境でイ
ンクタンクを開封する(大気連通部を大気に解放し、供
給部を大気解放することをインクタンクを開封するとい
う)場合には、徐々に大気圧を下げた場合とは異なり、
負圧発生部材収納室53に気泡が含まれるとき、瞬時に
この気泡が膨張し収納室53のインクとインク収納室5
6のインクを押し出すので、瞬時にインクが空間部に溢
れ出すことになるが、この場合も本実施例の様にリブを
配すれば、インクが大気連通部に流れるのを防止できる
効果がある。
【0055】図10は本実施例のインクタンクカートリ
ッジ3とインクジェットヘッドの2状態を示す断面図で
ある。
【0056】インクタンク3はヘッド2と連結するため
の開口部4をもち、負圧発生部材52を収容した第1収
納室としての負圧発生部材収容部53と負圧発生部材収
容部にリブ54を介して隣接し、インクカートリッジ底
部55の連通部57で連通したインクを収容する、第2
収納室としてのインク収容部56とから構成されてい
る。
【0057】なお、図6中、58は記録ヘッドのインク
供給量58は負圧発生部材収容部53内を大気と連通さ
せる大気連通口、59はインク収容部56の強度を向上
させるためのリブ、60は、インクタンクカートリッジ
3内にインクを充填するための開口、61はその開口を
封止するための封止材である。リブ54にはインク収容
部56のインクと、大気連通口58を介して負圧発生部
材収容部53に導入される大気との気液交換を行うため
の溝54Aが形成されている。これにより、まず、負圧
発生部材収容部53のインクが消費され、この収容部5
3の液位が溝54Aに達すると、上記気液交換によって
インク収容部56のインクは連通部57を介して収容部
53側へ供給され、消費され始まる。
【0058】図11は上記各実施例のインクカートリッ
ジを用いたインクジェットプリント装置としてのプリン
タを示す斜視図である。
【0059】図11において、101はプリンタであ
り、102はプリンタ101のハウジングの上面前部に
設けられた操作パネル部であり、103は上記ハウジン
グの前面の開口から装着される給紙カセットであり、1
04は給紙カセット3から供給された紙(被記録媒体)
であり、105は上記プリンタ101内の紙搬送経路を
通って排出された紙を保持する排紙トレーである。10
6はその断面がL字状の本体カバーである。この本体カ
バー106は、上記ハウジングの右前部に形成された開
口部107を覆うものであって、蝶番108によって開
口部107の内側端部に回動自在に取り付けられてい
る。また、上記ハウジングの内部には、ガイド等(不図
示)に支持されたキャリッジ110が配設されている。
キャリッジ110は、上記紙搬送経路を通過する紙の幅
方向、すなわち上記ガイド9等の長手方向に沿って往復
移動可能に設けられている。
【0060】本実施例におけるキャリッジ110は、ガ
イド等によって水平に保持されるステージ110aと、
このステージ110a上であってガイドの近傍に形成さ
れインクジェットヘッドを装着するための開口部(図示
略)と、この開口部の前方のステージ110a上に装着
されたインクカートリッジ3Y,3M,3Cおよび3B
kを収容するためのカートリッジガレージ110bと、
このガレージ110bに収容されたカートリッジの離脱
を防止するためのカートリッジホルダ110cとから概
略構成されている。
【0061】上記ステージ110aは、その後端部にお
いて上記ガイドにより摺動自在に支持されると共に、そ
の前端部の下側は図示しないガイド板上に搭載されてい
る。なお、このガイド板は上述の紙搬送経路を搬送され
る紙の浮き上がりを防止するための紙押え板として機能
するものでもよく、また紙の厚さに応じてステージをガ
イドに対して片持ち状に持ち上げる機能を有するもので
もよい。
【0062】上記ステージ110aの開口部にはインク
ジェットヘッド(不図示)がそのインク吐出口を下側に
向けた状態で装着されるようになっている。
【0063】上記カートリッジガレージ110bは、4
個のインクカートリッジ3Y,3M,3C,3Bkを同
時に収容するための貫通口が前後方向に形成され、外側
の両側部にはカートリッジホルダ110cの係合爪が係
合する係合凹部が形成されている。
【0064】上記ステージ110aの前端部には、蝶番
116によって上記カートリッジホルダ110cが回動
自在に取り付けられている。上記ガレージ110bの前
端面から上記蝶番116までの寸法は、上記カートリッ
ジ3Y,3M,3C,3Bkがガレージ110b内に収
容された際にガレージ110bの前端部から突出する寸
法等を考慮して定められる。上記カートリッジホルダ1
10cは概略矩形の板状である。カートリッジホルダ1
10cには、上記蝶番116によって固定された下部か
ら離れた上部の両端部に板面に直交する方向に突出し、
かつ、ホルダ110cが閉じられた際に上記ガレージ1
10bの係合凹部110dに係合する一対の係合爪11
0aが設けられている。また、ホルダ110cには、そ
の板部に上記各カートリッジ3Y,3M,3C,3Bk
の取手部を嵌合するための嵌合孔120が形成されてい
る。これら嵌合孔120は上記取手部に対応する位置、
形状および大きさを有している。
【0065】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば複数のリブの各リブ間に負圧発生部材が盛り上
がって入り込む量は少なくなり、負圧発生部材と大気連
通部との間に充分な空間を確保できるとともに、これら
リブによって負圧発生部材から滲み出たインクが大気連
通部に至ることを有効に阻止できる。
【0066】また、負圧発生部材に圧縮率の分布を生じ
させることにより、大気連通部付近でのインクの滲み出
しを防止できる。
【0067】この結果、インク漏れの少ないインクタン
クを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るインクタンクカートリ
ッジを示す斜視図である。
【図2】(A)および(B)は上記カートリッジの断面
図である。
【図3】本発明の原理を説明するための模式的斜視図で
ある。
【図4】本発明が解決すべき課題を説明するための断面
図である。
【図5】図1および2に示すインクタンクカートリッジ
における負圧発生部材の収納方法を説明する説明図であ
る。
【図6】上記収納方法によって収納された負圧発生部材
における密度分布を説明する説明図である。
【図7】上記密度分布を説明するための断面図である。
【図8】(A),(B)および(C)は上記密度分布の
効果を説明するための断面図である。
【図9】(A)および(B)は本発明の他の実施例に係
るインクカートリッジを示す断面図である。
【図10】本発明の各実施例に係るインクタンクカート
リッジとインクジェットヘッドの接続を示す断面図であ
る。
【図11】本発明の各実施例に係るインクタンクカート
リッジを装着可能なインクジェットプリント装置の一例
を示す斜視図である。
【符号の説明】
3 インクタンクカートリッジ 4 開口部 52 負圧発生部材(インク保持部材) 9,56 インク収容部 10 メイン部 11 サブ部 53 負圧発生部材収容部 54 リブ(隔壁) 58 大気連通口 58A 内側開口 70A,70B,70C リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡崎 猛史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大久保 桂 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岩田 和夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを貯留するインクタンクにおい
    て、 インク供給口と、 該インク供給口に接し、インクを保持するための弾性を
    有したインク保持部材と、 インクタンクの内部を外部に連通させる大気連通口部
    と、 該大気連通口部と前記インク保持部材との間に介在し、
    当該インク保持部材が保持できないインクを受容するた
    めの空間を有した空間形成部材であって、前記インク保
    持部材が当該弾性変形によって前記空間内に入り込む量
    を抑制する空間形成部材と、 を具えたことを特徴とするインクタンク。
  2. 【請求項2】 インクジェットヘッドにインクを供給す
    る開口部と、該開口部から離れた大気連通部とを有し、
    かつ、内部にインクを含むことができる負圧発生部材を
    収納する第1の収納室と、該第1の収納室に隔壁を介し
    て隣接し、該隔壁に形成された微小連通部を介して前記
    第1の収納室と連通する第2の収納室と、前記第1の収
    納室の負圧発生部材と前記大気連通部が設けられたイン
    クタンク壁面との間に設けられたリブとを具えたインク
    タンクにおいて、 前記リブは、互いに交差する複数のリブからなることを
    特徴とするインクタンク。
  3. 【請求項3】 インクジェットヘッドにインクを供給す
    る開口部と、該開口部から離れた大気連通部とを有し、
    かつ、内部にインクを含むことができる負圧発生部材を
    収納する第1の収納室と、該第1の収納室に隔壁を介し
    て隣接し、該隔壁に形成された微小連通部を介して前記
    第1の収納室と連通する第2の収納室と、前記第1の収
    納室の負圧発生部材と前記大気連通部が設けられたイン
    クタンク壁面との間に設けられたリブとを具えたインク
    タンクにおいて、 前記リブは、それぞれがその一方の端部をインクタンク
    壁に接続し他方の端部を自由端とする複数のリブからな
    り、該複数のリブによって形成される空間は複数に分割
    されない空間であることを特徴とするインクタンク。
  4. 【請求項4】 前記リブの1つ以上のリブに接する負圧
    発生部材の圧縮率と他のリブに接する負圧発生部材の圧
    縮率とに差を有することを特徴とする請求項2または3
    に記載のインクタンク。
  5. 【請求項5】 インクジェットヘッドにインクを供給す
    る開口部と、該開口部から離れた大気連通部とを有し、
    かつ、内部にインクを含むことができる負圧発生部材を
    収納する第1の収納室と、該第1の収納室に隔壁を介し
    て隣接し、該隔壁に形成された微小連通部を介して前記
    第1の収納室と連通する第2の収納室と、前記第1の収
    納室の負圧発生部材と前記大気連通部が設けられたイン
    クタンク壁面との間に設けられたリブとを具えたインク
    タンクにおいて、 前記リブは複数のリブからなり、前記リブの1つ以上の
    リブに接する負圧発生部材の圧縮率と他のリブに接する
    負圧発生部材の圧縮率とに差を有することを特徴とする
    インクタンク。
  6. 【請求項6】 前記複数のリブの長さを変えることによ
    り前記圧縮率の差を生じさせることを特徴とする請求項
    5に記載のインクタンク。
  7. 【請求項7】 前記負圧発生部材の形状を変えることに
    より、前記圧縮率の差を生じさせることを特徴とする請
    求項5に記載のインクタンク。
  8. 【請求項8】 インクジェットヘッドを用い、該インク
    ジェットヘッドからプリント媒体にインクを吐出してプ
    リントを行うインクジェットプリント装置において、 インクジェットヘッドにインクを供給する開口部と、該
    開口部から離れた大気連通部とを有し、かつ、内部にイ
    ンクを含むことができる負圧発生部材を収納する第1の
    収納室と、該第1の収納室に隔壁を介して隣接し、該隔
    壁に形成された微小連通部を介して前記第1の収納室と
    連通する第2の収納室と、前記第1の収納室の負圧発生
    部材と前記大気連通部が設けられたインクタンク壁面と
    の間に設けられたリブとを具えたインクタンクであっ
    て、前記リブは互いに交差する複数のリブであるインク
    タンク、 を具えたことを特徴とするインクジェットプリント装
    置。
  9. 【請求項9】 インクジェットヘッドを用い、該インク
    ジェットヘッドからプリント媒体にインクを吐出してプ
    リントを行うインクジェットプリント装置において、 インクジェットヘッドにインクを供給する開口部と、該
    開口部から離れた大気連通部とを有し、かつ、内部にイ
    ンクを含むことができる負圧発生部材を収納する第1の
    収納室と、該第1の収納室に隔壁を介して隣接し、該隔
    壁に形成された微小連通部を介して前記第1の収納室と
    連通する第2の収納室と、前記第1の収納室の負圧発生
    部材と前記大気連通部が設けられたインクタンク壁面と
    の間に設けられたリブとを具えたインクタンクであっ
    て、前記リブは複数のリブからなり、前記リブの1つ以
    上のリブに接する負圧発生部材の圧縮率と他のリブに接
    する負圧発生部材の圧縮率とに差を有するインクタン
    ク、 を具えたことを特徴とするインクジェットプリント装
    置。
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