JPH0889478A - 口腔組織観察装置 - Google Patents

口腔組織観察装置

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JPH0889478A
JPH0889478A JP25750194A JP25750194A JPH0889478A JP H0889478 A JPH0889478 A JP H0889478A JP 25750194 A JP25750194 A JP 25750194A JP 25750194 A JP25750194 A JP 25750194A JP H0889478 A JPH0889478 A JP H0889478A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 X線によるフィルム情報や、視認による視認
情報では得ることが困難であった口腔組織(例えば歯
A)の状態を観察により得ることのできる口腔組織観察
装置の提供。 【構成】 口腔組織観察装置は、観察ヘッド1、発光部
2、モニター装置3を備え、観察ヘッド1と発光部2は
光ファイバー12で結ばれ、観察ヘッド1内のカメラ9
とモニター装置3とは電気線13で結ばれている。観察
ヘッド1は、光ファイバー12の放射する光を、歯Aの
一方の側から歯A内に入射させるとともに、歯Aの他方
の側において光が透過した歯Aの映像を、ミラー11を
介してカメラ9が捕らえるように設けられている。光フ
ァイバー12から光が入射して、光が透過する歯Aの映
像をカメラ9で捕らえ、モニター装置3で写すと、X線
撮影や従来の視認では観察が困難であった歯Aの情報
(例えば歯牙の隣接する隣接面カリエス)が容易に得ら
れ、歯牙治療に大変役立つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯、歯肉、顎骨、舌、
頬など、口腔組織を観察するのに適した口腔組織観察装
置に関し、特に歯科の治療に用いて好適なものである。
【0002】
【従来技術】歯科治療の状況を用いて従来技術を説明す
る。現在の歯科治療では、患者の歯や、歯肉、顎骨の状
態を観察するために、X線撮影によって得られたフィル
ム情報と、歯科医が直接視認によって観察した視認情報
とで治療を進めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】X線撮影は、患者にX
線を放射するため、患者が被爆する不具合がある。ま
た、X線撮影は、観察組織の密度差によって、組織の観
察を行うものであるため、歯が重なる部位の観察や、密
度差の小さい組織の観察ができない不具合がある。具体
的には、カリエス境界面の観察が困難であるとともに、
軟組織の観察ができないため、例えば、炎症部や膿瘍部
の観察ができない。また、歯牙などに金属性補綴物が設
けられている場合では、金属性補綴物のX線透過部分が
影になるため、金属性補綴物の影の部分をXフィルムか
ら読み取ることができない。補綴物が樹脂の場合は、カ
リエスとの区別がつかない不具合がある。さらに、X線
撮影では、得られる映像がモノクロであるため、組織内
の色の変化を観察し、治療に役立てることができない。
【0004】一方、歯科医が歯を直接視認する視認情報
は、歯を口腔外からライトで照らし、歯の表面の状態を
観察するものであるため、歯の内部や歯肉の状態まで観
察できない不具合がある。
【0005】
【発明の目的】本発明の目的は、X線によるフィルム情
報や、視認による視認情報からでは得ることが困難な口
腔組織の状態を観察することのできる口腔組織観察装置
の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、次の技術的手段を採用する。 〔請求項1の手段〕口腔組織観察装置は、(a)口腔組
織内に光を入射させる光入射手段と、(b)この光入射
手段から前記口腔組織内に入射し、この口腔組織を透過
した後に、この口腔組織から放出される透過光による映
像を捕らえるカメラを有した受像部とを備え、前記カメ
ラで捕らえた映像をモニター装置で写して観察する。
【0007】〔請求項2の手段〕口腔組織観察装置は、
(c)口腔組織内に光を入射させる光入射手段と、
(d)この光入射手段から前記口腔組織内に入射し、こ
の口腔組織を透過した後に、この口腔組織から放出され
る透過光による映像を捕らえるカメラを有した受像部
と、(e)前記カメラで捕らえた映像を写すモニター装
置とを備える。
【0008】なお、本発明の口腔組織観察装置の光入射
手段は、口腔外において光を発生する発光部と、この発
光部の発生した光を口腔内に導く光ファイバーとを備え
るもので、この光ファイバーの端から放射れる光を、口
腔組織内に入射させるように設けても良い。
【0009】また、本発明の口腔組織観察装置の受像部
は、光ファイバーによる光の受光側とは異なった側の歯
の像を受像し、受像した像をカメラへ導く受像伝達部を
備える構成を採用しても良い。
【0010】さらに、カメラで捕らえた映像の特定の波
長成分を抽出する解析手段を設け、この解析手段で抽出
された波長成分の映像をモニター装置に写すように設け
ても良い。勿論、カメラで捕らえた直接映像と、解析手
段で抽出された映像とを合成してモニター装置に写すよ
うに設けたり、異なった波長成分をそれぞれ抽出し、色
分け処理や境界処理等を施してモニター装置に合成して
写すように設けても良い。
【0011】
【発明の作用】光入射手段によって、光を口腔組織内に
与える。光入射手段から光の入射を受ける口腔組織は、
入射した光が透過し、発光した状態になる。この発光し
た状態の口腔組織をカメラで捕らえる。そして、カメラ
の捕らえた口腔組織を、直接あるいは画像処理してモニ
ター装置に写し、観察者はモニター装置で口腔組織を観
察する。
【0012】
【発明の効果】本発明の口腔組織観察装置は、観察を受
ける者を被爆させることなく、内部が光の透過によって
透けた状態の口腔組織をモニター装置で観察できる。そ
して、光で口腔組織を透けさせて口腔組織を観察するこ
とにより、X線撮影や視認では観察が困難であった歯の
重なり合う境界面や、歯や顎骨内部、軟組織内部の観察
が明瞭に観察できるようになる。また、X線撮影では、
観察できなかった金属性補綴物の影の部分でも、入射し
た光の回り込みによって観察が容易に行える。補綴物が
樹脂の場合は、モニター装置の映像からカリエスか、樹
脂製補綴物かを容易に区別できる。さらに、実際の口腔
組織をモニター装置で拡大して観察することができるた
め、モニター装置に写された口腔組織の映像から、従来
の手段では得ることができなかった口腔組織の情報を得
ることが可能になる。
【0013】光ファイバーを用いて光を口腔組織に入射
させる構造を採用する場合、口腔内に挿入される部分の
外形を小さくでき、口腔組織観察装置として大変適す
る。また、観察する口腔組織とカメラとの間に受像伝達
部を設けることで、口腔内に挿入される部分の外形を小
さくできる。このため、口腔組織観察装置として大変適
する。さらに、カメラで捕らえた映像の特定の波長成分
を抽出してモニター装置に写すことで、口腔組織の映像
をそのまま写すことでは判断しにくい口腔組織の情報も
容易に得ることができる。
【0014】
【実施例】次に、本発明の口腔組織観察装置を、図に示
す実施例に基づき説明する。 〔実施例の構成〕図1および図2は実施例を示すもの
で、図1は口腔組織観察装置の概略図、図2は観察ヘッ
ドの斜視図である。
【0015】本実施例の口腔組織観察装置は、端部が口
腔内に挿入される観察ヘッド1、発光部2およびモニタ
ー装置3を備える本体4、および観察ヘッド1と本体4
とを接続するコード5から構成される。観察ヘッド1
は、歯科医などの観察者の手に握られて操作される観察
用の操作部で、口腔内の歯A(口腔組織の一例)の外側
(または内側)に先端が挿入される受像部6を備える。
【0016】受像部6は、樹脂や金属等による筒状ハウ
ジング7に覆われ、先端の側面にガラスやアクリル樹脂
など光を通過させる光透過部8が設けられている。ま
た、筒状ハウジング7の内部には、筒状ハウジング7の
先端に受像面が向けられた小型のカメラ9(例えばカラ
ーCCDカメラ)が内蔵されている。そして、筒状ハウ
ジング7の先端内部には、光透過部8を透過した光をカ
メラ9に向けるミラー11(受像伝達部の一例)が配置
され、図1および図2に示すように、観察ヘッド1を口
腔内に挿入し、光透過部8を歯Aに向けた際、歯Aを光
透過部8、ミラー11を介してカメラ9に写すように設
けられている。
【0017】また、観察ヘッド1には、発光部2からコ
ード5を通って導かれた光ファイバー12の端12aを
備える。この、発光部2および光ファイバー12は、歯
A(口腔組織の一例)に光を入射させる本発明の光入射
手段の一例で、光ファイバー12の端12aから歯A内
に光を入射させるものである。光ファイバー12は、1
本または複数本用いたもので、口腔外に設けられた発光
部2の発生する光を口腔内に導き、端12aから光透過
部8に向けて光を放射する。そして、光ファイバー12
の端12aは、光透過部8との間に歯Aが入るように、
光透過部8と間隔(例えば、1〜2cm)を隔てた状態
で観察ヘッド1に設けられている。
【0018】また、観察ヘッド1に設けられた光ファイ
バー12は、端12aからの所定長(数cm)が筒状ハ
ウジング7から離されて設けられており、観察ヘッド1
を操作する際、口腔内の各歯が光ファイバー12に当た
らないように設けられている。なお、端12aは、ファ
イバーの軸方向に垂直にカットされた形状のものでも良
いが、観察する歯Aに適度に光が分散するように、レン
ズ処理を施したり、軸方向に対して傾斜する方向にカッ
トした形状に設けても良い。コード5には、上述の光フ
ァイバー12の他に、カメラ9とモニター装置3とを繋
ぐ電気線13が設けられている。
【0019】発光部2は、通電により光を発生するラン
プ(例えばハロゲンランプ)を備えるもので、このラン
プに光ファイバー12の端(観察ヘッド1とは異なった
側の端)が向けられ、ランプの発生する光を光ファイバ
ー12内に導くように設けられている。
【0020】モニター装置3は、映像を写すブラウン管
あるいは液晶等を用いた周知の映像表示装置と、カメラ
9の捕らえた映像を映像表示装置に写すための周知の回
路とを搭載した装置である。
【0021】なお、歯科用観察装置は、図示しない電力
供給部を備え、図示しない起動スイッチ部がONされるこ
とにより、発光部2、カメラ9、モニター装置3が起動
するように設けられている。また、本実施例では、ミラ
ー11によってカメラ9によって捕らえられる歯Aの像
が反転する。このため、本体4に、カメラ9の捕らえた
映像を反転させてモニター装置3へ送る反転手段を設
け、観察者の理解を助けるように設けても良い。
【0022】〔実施例の作動〕起動スイッチをONする
と、発光部2内のランプが点灯し、ランプの光が光ファ
イバー12を通って観察ヘッド1側の端12aから放射
されるとともに、カメラ9が光透過部8側の映像を捕ら
え、モニター装置3に写す。この状態で、観察者が観察
ヘッド1を口腔内の観察部分に挿入し、図1および図2
に示すように、光ファイバー12の端12aと光透過部
8との間に観察する歯Aを介在させる。すると、光ファ
イバー12が放射した光が歯Aに当たり、光の一部が歯
Aに入射した後、歯Aの反対側へ透過する。つまり、歯
Aは端12aから入射した光の一部が透過して透けた状
態になる。この光が透過する状態の歯Aの映像が、光透
過部8、ミラー11を介してカメラ9に捕らえられる。
この結果、光によって内部が透けた歯Aがモニター装置
3に映し出される。
【0023】〔実施例の効果〕上記作動で示したよう
に、本実施例の口腔組織観察装置では、モニター装置3
によって、光によって内部が透けた歯Aが観察できる。
光の透過する歯Aをモニター装置3で観察することによ
り、X線撮影や直接の視認では観察が困難であった隣接
面カリエスが明瞭に観察できるようになったり、歯髄を
観察したり、カリエスと歯髄との近接度、切削した歯牙
表面と歯髄との近接度等が観察できるようになる。この
ように、従来では観察できなかった歯Aの情報が得られ
るため、従来に比較して歯Aを高い精度で治療すること
が可能になる。
【0024】また、口腔組織観察装置は、比較的シンプ
ルな構成よりなる。このため、歯牙治療に大変役立つ歯
牙情報を得る装置としてはコストを低く抑えて提供する
ことができる。勿論、カメラ9で捕らえた映像を既存の
モニター装置(テレビジョン、パーソナルコンピュー
タ、他の設備のモニター装置)を利用して写すことで、
口腔組織観察装置の提供コストを大変低く抑えることが
できる。この場合、カメラ9の捕らえた映像を既存のモ
ニター装置で写すための回路をアダプターとして与え、
このアダプターを既存のモニター装置に接続すること
で、カメラ9の捕らえた映像を既存のモニター装置で観
察できる。
【0025】光ファイバー12を用いて歯Aに光を与え
る構造を採用するため、口腔内に挿入される部分の外形
を小さくできるとともに、観察ヘッド1は主に筒状ハウ
ジング7と小型のカメラ9で軽量であるため、操作し易
く口腔組織観察装置として大変適している。また、光フ
ァイバー12は、容易に撓むため、口腔組織を傷つける
ことがない。なお、観察ヘッド1部分の光ファイバー1
2の形状を、観察者の操作で容易に変更し、光透過部8
に対する光の放射方向や、光の放射位置を任意に変更で
きるように設けても良い(例えば、光ファイバー12の
周囲に適度な間隔で金属線を巻いたり、光ファイバー1
2の側面に金属線を貼着するなどによって達成でき
る)。
【0026】一方、歯Aとカメラとの間にミラー11
(受像伝達部)を設けているため、カメラ9が口腔外の
状態で歯Aを観察できる。つまり、カメラ9を口腔内に
挿入する必要がないため、観察ヘッド1における口腔内
に挿入される部分の外形が小型化でき、奥歯などでも容
易に観察できる。
【0027】〔変形例〕上記の実施例では、受像伝達部
の一例としてミラー11を用いた例を示したが、図3に
示すように、光ファイバー20を用いても良い。受像伝
達部に光ファイバー20を用いることにより、カメラ9
を観測ヘッド1から離すことができ、観測ヘッド1の重
量を軽くできるとともに、観測ヘッド1をさらに小型化
できる効果を奏する。上記の実施例では、口腔組織の像
をカメラに伝える受像伝達部を設けた例を示したが、図
4に示すように、直接カメラで口腔組織を写しても良
い。
【0028】上記の実施例では、光ファイバー12の端
12aを、歯A(口腔組織)から離して用いた例を示し
たが、光ファイバー12の端12aを、口腔組織に直接
当てることにより、光ファイバー12の端12aから放
射された光が、口腔組織の表面で反射する率が減少する
とともに、カメラ9への外乱光が少なくなり、さらに効
率良く光を口腔組織内に入射させることができる。この
場合、観察ヘッド1部分における光ファイバー12の復
元力や、追加して設けるバネ部材(樹脂材料や金属材料
等)の復元力で、光ファイバー12の端12aが口腔組
織に当接するように設けても良いし、光ファイバー12
の端12aと、受像部分との間隔を観察者が操作できる
ように設け、光ファイバー12aの端12aと口腔組織
との距離を観察者が調節しながら口腔組織を観察できる
ように設けても良い。また、光ファイバー12の端12
aを直接、口腔組織に当接させる場合は、図5に示すよ
うに、透明なペーストPを用い、効率良く光を口腔組織
内に入射させても良い。
【0029】上記の実施例では、歯A(口腔組織)の一
方から光を当て、反対面から映像を捕らえた例を示した
が、光の放射方向に対して、像を捕らえる方向が交差す
るように設けても良い。一例を示すと、図6の(a)に
示すように、歯Aの先端から光を与え、歯Aの正面から
像を捕らえても良い。この場合、歯Aの亀裂Qやエナメ
ル葉が発見できる。また、図6の(b)に示すように、
歯Aの側面から光を与え、歯Aの正面から像を捕らえて
も良い。この場合、歯髄Rの観察や、カリエスと歯髄R
との近接度、切削した歯牙表面と歯髄Rとの近接度等の
観察が容易に行える。
【0030】上記の実施例では、口腔組織の一例とし
て、歯Aを観察した例を示したが、歯肉や、顎骨、頬、
舌など、他の口腔組織を観測しても良い。この一例を示
すと、図7に示すように歯茎Bにできた歯槽膿瘍Cを観
察したり、図8に示すように歯牙Dの基部の嚢胞Eを観
察したり、図9に示すように頬Fを観察したり、図10
に示すように唇Gを観察したり、図11に示すように舌
Hを観察しても良い。歯牙Dの基部の嚢胞Eを観察する
例としては、図8の他に、図12に示すように、切削し
て広げた根管Iより光ファイバー12を挿入して、直接
嚢胞E内に光を入射させて観察しても良い。また、頬F
の近傍を観察する例としては、図13に示すように、顎
堤の内側へ光ファイバー12を導いて頬Fを観察しても
良い。この場合、頤孔の観察も可能になる。
【0031】上記の実施例では、光ファイバー12に導
く光の一例として、通電により発光するランプを例に示
したが、レーザー光や、電磁波を光ファイバー12に導
いたり、太陽光を導くように設けても良い。勿論、光フ
ァイバー12に導く光の種類を切り替えたり、波長を連
続的あるいは段階的に変化させても良い。光ファイバー
12をコード5を用いて観察ヘッド1へ導いた例を示し
たが、観察ヘッド1の近傍に発光体を設け、光ファイバ
ー12の長さを短く設けても良い。
【0032】上記の実施例では、発光体の発した光を光
ファイバー12を用いて口腔組織内へ入射させる例を示
したが、LDやLEDなど小型の発光体を用い、発光体
の発する光を直接口腔組織内に入射させるように設けて
も良い。この場合も、発生する光の波長を変化させるよ
うに設けたり、発光体を複数用いて切り替えたり、発光
体の光放射部分を口腔組織から離して用いたり、発光体
の光放射部分を口腔組織に直接当接させたり、発光体の
光放射部分と口腔組織との距離を変化できるように操作
手段を設けるなどしても良い。カメラで捕らえた映像を
記憶する記憶装置を設け、静止画像としてモニター装置
3に写しても良い。
【0033】カメラの捕らえた映像をそのままモニター
装置3に写した例を示したが、図14に示すようにカメ
ラ9の捕らえた映像をコンピュータを搭載した解析手段
21で解析処理し、解析処理された映像をモニター装置
3で写しても良い。なお、解析結果は、カラー映像であ
る必要はなく、モノクロ映像であっても良い。具体的な
一例を示すと、口腔組織に与える光の波長を連続的また
は段階的にに可変させ、口腔組織の発光ピークや吸収ピ
ークを抽出し、患部の内容物の性質や範囲等の解析を行
う。さらに具体的な例を示すと、歯牙修復用の光硬化樹
脂を用いて歯牙治療を行う場合で、口腔内で光硬化樹脂
に光を当てて硬化させる際、特定波長の光を併用して光
硬化型樹脂に当て(あるいはカメラ9で捕らえた光成分
から特定波長の光を抽出し)、この特定波長の吸収率を
モニター装置3で観察することで、光硬化樹脂の硬化状
態が観察でき、的確な治療が施せる。なお、光硬化樹脂
を光硬化する際、治療部をカメラ9で捕らえ、その映像
をそのままモニター装置3に写して観察しても良い。こ
の場合は、光硬化樹脂を硬化する光度の大変高い光を術
者が見ずに済むため、目を傷めることなく治療部を観察
できる。
【0034】カメラにフィルター(ローパスフィルタ
ー、ハイパスフィルター、バンドバスフィルター、偏光
フィルター等)を設けて特定の波長をカメラで捕らえ、
捕らえた波長から口腔組織を観察する(例えば、カメラ
で捕らえた波長から赤外線領域の波長を取出し、放射熱
の温度分布を解析し、炎症等の患部を観察する)。観測
する口腔組織に処理を施すことなく観測した例を示した
が、蛍光物質を付加したモノクロナール抗体を患部に注
入し、特定の波長の光を口腔組織に当て、患部等を蛍光
発色させて、患部の範囲を観測するなど、観測する口腔
組織に処理を施して観察の補助を行わせても良い。カリ
エス部など被緩衝対象物の表面に着色剤や蛍光発色剤な
どの添加剤を付与して、観察を容易にしても良い。
【0035】本実施例では、光を透過する像を、1つの
カメラ9で捕らえた例を示したが、像をカメラ9へ導く
受像伝達部の経路に、図15に示すように、ハーフミラ
ーやプリズムなどの分光手段22を設け、同時に複数の
カメラ9で映像を捕らえても良い。これによって、例え
ば一方のカメラ9で捕らえた映像をそのままモニター装
置3に写し、他方のカメラ9で捕らえた映像を解析処理
し、処理結果の映像をモニター装置3の映像に重合わせ
ることで、多方面から口腔内の状態を同時に観察するこ
とができる(勿論、解析処理した複数の映像を合成して
観察しても良い)。さらに具体的な例を示すと、光硬化
樹脂に光を当てた治療部を一方のカメラ9で捕らえて、
その映像をそのままモニター装置3に写し、他方のカメ
ラ9で捕らえた特定波長の吸収率の映像をモニター装置
3に合成し、重合の進行状態を可視像に合成して同時に
観察するように設けても良い。
【0036】カメラの一例としてCCDカメラを例に示
したが、MOSイメージセンサ、CIDイメージセン
サ、赤外カメラなどの固体イメージセンサや、ビジコ
ン、サチコン、ニュービコンなどの撮影管を用いたカメ
ラなど、他のカメラを用いても良い。観察ヘッド上にお
いて、口腔組織内に光を入射させる部分の光放出方向
や、光放出位置を、操作変更手段(例えば、上述したよ
うに、光ファイバー12の側面に設けた金属線など)を
用い、観察者の操作によって変更可能に設けても良い
し、逆に観察ヘッド上において、口腔組織内に光を入射
させる部分の光放出方向や、光放出位置を、固定手段に
よって固定し、変更可能に設けても良い。ファイバー側
面に、単一あるいは複数の光放出のための開口部を、任
意の位置に設けて空間的な入射光源としても良い。口腔
組織内を流れる血液中、あるいは口腔組織自体の溶存気
体濃度(例えば酸素濃度)を観察しても良い。口腔組織
内を流れる血液中、あるいは口腔組織中の波動を観察し
ても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】口腔組織観察装置の概略図である(実施例)。
【図2】観察ヘッドの使用図である。(実施例)。
【図3】観察ヘッドの要部概略図である(変形例)。
【図4】観察ヘッドの使用図である(変形例)。
【図5】ペーストの使用状態を示す説明図である(変形
例)。
【図6】光の放射方向と像を捕らえる方向が交差する説
明図である(変形例)。
【図7】歯茎の歯槽膿瘍を観察する説明図である(変形
例)。
【図8】歯牙基部の嚢胞を観察する説明図である(変形
例)。
【図9】頬を観察する説明図である(変形例)。
【図10】唇を観察する説明図である(変形例)。
【図11】舌を観察する説明図である(変形例)。
【図12】根管より光ファイバーを挿入して嚢胞を観察
する説明図である(変形例)。
【図13】頬を観察する説明図である(変形例)。
【図14】口腔組織観察装置の概略図である(変形
例)。
【図15】2つのカメラを備えた観察ヘッドの要部概略
図である(変形例)。
【符号の説明】
3 モニター装置 6 受像部 9 カメラ 11 ミラー(受像伝達部) 12 光ファイバー 21 解析手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)口腔組織内に光を入射させる光入射
    手段と、 (b)この光入射手段から前記口腔組織内に入射し、こ
    の口腔組織を透過した後に、この口腔組織から放出され
    る透過光による映像を捕らえるカメラを有した受像部と
    を備え、 前記カメラで捕らえた映像をモニター装置で写して観察
    する口腔組織観察装置。
  2. 【請求項2】(c)口腔組織内に光を入射させる光入射
    手段と、 (d)この光入射手段から前記口腔組織内に入射し、こ
    の口腔組織を透過した後に、この口腔組織から放出され
    る透過光による映像を捕らえるカメラを有した受像部
    と、 (e)前記カメラで捕らえた映像を写すモニター装置と
    を備える口腔組織観察装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2の口腔組織観察装
    置において、 前記光入射手段は、 口腔外において光を発生する発光部と、 この発光部の発生した光を口腔内に導く光ファイバーと
    を備え、 この光ファイバーの端から放射れる光を、前記口腔組織
    に入射させることを特徴とする口腔組織観察装置。
  4. 【請求項4】請求項1または請求項2の口腔組織観察装
    置において、 前記受像部は、口腔組織の像を受像し、受像した像を前
    記カメラへ導く受像伝達部を備えることを特徴とする口
    腔組織観察装置。
  5. 【請求項5】請求項1または請求項2の口腔組織観察装
    置は、 前記カメラで捕らえた映像から特定の波長成分を抽出す
    る解析手段を備え、この解析手段で抽出された波長成分
    の映像を前記モニター装置に写すことを特徴とする口腔
    組織観察装置。
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