JPH0889474A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JPH0889474A
JPH0889474A JP6229959A JP22995994A JPH0889474A JP H0889474 A JPH0889474 A JP H0889474A JP 6229959 A JP6229959 A JP 6229959A JP 22995994 A JP22995994 A JP 22995994A JP H0889474 A JPH0889474 A JP H0889474A
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JP
Japan
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objective lens
supply port
endoscope
center
suction
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Application number
JP6229959A
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English (en)
Inventor
Katsuya Hirakui
克也 平久井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】内視鏡スコープの先端である外側表面上の配置
構造を改善し、処置等の操作性を向上させた内視鏡装置
を提供する。 【構成】内視鏡スコープ1の先端面に、照明レンズ4
a、4a、対物レンズ5a、送水口6a、送気口7a、
吸引・鉗子口9aを個別に備える。送水口6aは、対物
レンズ5aを挟んで照明レンズ4a、4aの内の一方と
略対向する位置に配置する。送気口7aは、吸引・鉗子
口10aに対し、両中心O3及びO4と対物レンズ5a
の中心O5とを夫々、結んだときの2線分の挟角θが略
直角又は直角以上となる位置に配置する。吸引・鉗子口
10aは、スコープ軸方向から見て、対物レンズ5aの
略右下方向の位置に配置する。対物レンズ5aは、スコ
ープ軸の略中心位置に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、生検等の処置に使用
される内視鏡装置に係り、とくに内視鏡スコープの先端
である外側表面上の対物レンズ、照明レンズ、吸引・鉗
子口、送水口、及び送気口の各配置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、内視鏡検査では病変部の観察と
診断に加え、鉗子などを用いた種々の処置を行うことが
多い。このため、病変部の処置にも使用可能な内視鏡装
置には、例えば内視鏡スコープの先端である外側表面上
に、図8に示す如く、対物レンズ101、2つの照明レ
ンズ102、102、吸引・鉗子口103、送水口10
4、及び送気口105を配設したものが知られている。
【0003】この内視鏡装置を使って処置を行うには、
まず、内視鏡スコープ100を体腔内に挿入し、そのス
コープ100の先端部を病変部近傍の位置に誘導する。
ここで、スコープ100の先端部では、2つの照明レン
ズ102、102を介して照らされた光学像を対物レン
ズ101で受取り、その光学像を内視鏡画像のデータと
して装置本体に供給する。
【0004】さらに、装置本体のモニタ画面に内視鏡画
像が表示される間、対物レンズ101の表面を洗浄する
ために必要に応じて、スコープ100の先端部では、送
水口104のノズルから水を吹出し、対物レンズ101
の表面に付着する体液等を洗浄する(図9中の矢印aで
示す送水範囲及びその方向(スコープ軸に略直交方向)
参照)。また、送気口105のノズルから空気を吹出
し、送水洗浄後にレンズ表面に残った余分な水滴等を吹
飛ばす(図9中の矢印bで示す送気範囲及びその方向
(スコープ軸に略直交方向)参照)。この送気は内視鏡
スコープ100の挿入スペースを確保する目的でも使用
されるので、膨脹状態にある体腔内を元の状態に戻すた
め、余分な空気を吸引・鉗子口103から吸引(減圧)
する(図10中の矢印cの吸引範囲及びその方向(スコ
ープ軸に略平行方向)参照)。
【0005】続いて、内視鏡画像をモニタ画面で確認し
ながら、例えば生検鉗子などの処置具を吸引・鉗子口1
03から病変部に向けて出射し、切除等の処置を行う。
この処置時に生じる血液等も、対物レンズ101等の表
面に付着するので、送水口104及び送気口105から
の水及び空気で洗浄する。余分な体液等は、吸引・鉗子
口103から吸引させる。
【0006】上記処置の1つとして、内視鏡スコープ1
00の先端部に略円筒状のフードを取り付け、そのフー
ドにゴム、ワイヤー等を緊縛自在に装着して行う、「E
VL(endoscopic variceal ligation)」または「EM
R(endoscopic mucosalresection )」と呼ばれるもの
がある。このEVL又はEMRによると、オペレータが
モニタの画像上で体腔内の病変部を確認しながら、その
病変部をフードの内側に吸引させ、その吸引状態での病
変部の根元付近をゴム、ワイヤー等で緊縛し、切除でき
るようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術の内視
鏡装置にあっては、内視鏡スコープの先端である外側表
面上の各要素が、モニタの画像を見ながら処置を行うオ
ペレータの操作性を特に意識した配置ではなかったた
め、以下の不都合が生じていた。
【0008】第1に、送水口は対物レンズの表面の洗浄
を主目的に配置されるため、照明レンズの表面の汚れが
そのまま残ってしまうことがあった。例えば、粘液や血
液等が照明レンズの表面に付着すると、その付着状態の
ままでレンズの発熱作用により凝固してしまう。従っ
て、照明レンズの表面の汚れにより、照明光量が低下
し、モニタ画面の画像が暗くなるといった問題があっ
た。
【0009】第2に、送気口も対物レンズの表面の洗浄
を主目的に配置されるため、その配置角度(対物レンズ
の中心と送気口の中心とを結ぶ線と、対物レンズの中心
と送気口の中心とを結ぶ線との2線分の挟角)の大小に
よっては、吸引される体液等の流体物が送気口のノズル
内に入り込むことがあった(図10中の矢印d参照)。
送気口のノズル内に流体物が存在すると、その液体が送
気に伴って排出され、対物レンズ等の表面に付着し、画
質が低下するといった問題があった。
【0010】第3に、吸引・鉗子口は、通常、左側臥位
で行う検査と、その中でも特に頻度の高い対象部位の一
つである胃の内部構造とを必ずしも意識した配置ではな
かった。例えば、内視鏡スコープの先端部を軸方向から
見て、吸引・鉗子口が対物レンズの左下方向にあった場
合を考える(ただし、図8〜10に示す吸引・鉗子口は
下方向にある)。このとき、吸引・鉗子口はモニタ画面
で画像中心から右下方向、例えば4〜6時方向に位置す
る。この位置から出射される処置具を、胃内の前壁側、
すなわちモニタ画面で左方向の位置にある病変部に向け
て誘導し、狙撃することは、比較的容易である。しかし
ながら、臨床学的にみると、病変部は胃内の後壁側、す
なわちモニタ画面で右方向の位置に発生しやすい。従っ
て、処置具を誘導する途中に胃壁等が存在するため、病
変部を正確に狙撃できないといった問題があった。
【0011】第4に、先端部の構造上の制約等の理由に
より、対物レンズがスコープ軸の中心から大きく離れた
位置に配置される場合があった(ただし、図8〜10に
示す対物レンズはスコープ軸の中心に配置されてい
る)。この配置で上記フード使用の処置を行うと、モニ
タ画面には、画像中心、すなわち対物レンズの中心に対
しスコープ軸の中心、すなわちフードの中心が大きく偏
心した状態で表示される(図7(b)参照)。この偏心
状態でのモニタ画面を見ながら、病変部に向けてフード
を誘導するには、中心位置のずれた分だけ、視覚的に位
置関係上の違和感(錯覚)が生じやすいといった問題が
あった。
【0012】この発明は、上述した従来技術の問題を考
慮してなされたもので、内視鏡スコープの先端である外
側表面上の配置構造を改善し、処置等に関する操作性を
向上させた内視鏡装置を提供することを第1の目的とす
る。また、胃検査の処置に好適な内視鏡装置を提供する
ことを第2の目的とする。さらに、フード使用の処置に
好適な内視鏡装置を提供することを第3の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の発明を要部構成とする内視鏡
装置では、内視鏡スコープを有し、かつ、その内視鏡ス
コープの先端部に、送水口、送気口、吸引・鉗子口、対
物レンズ、及び少なくとも1つの照明レンズを個別に配
置した構成とし、上記送水口は上記対物レンズに向けて
送水可能であり、上記先端部の外側表面をスコープ軸方
向から見て、上記対物レンズを挟んで上記照明レンズに
略対向する位置に上記送水口を配設している。
【0014】請求項5記載の発明を要部構成とする内視
鏡装置は、内視鏡スコープを有し、かつ、その内視鏡ス
コープの先端部に、送水口、送気口、吸引・鉗子口、対
物レンズ、及び少なくとも1つの照明レンズを個別に配
置した構成とし、上記送気口は上記対物レンズに向けて
送気可能であり、上記先端部の外側表面をスコープ軸方
向から見て、上記対物レンズの中心と上記送気口の中心
とを結ぶ線と上記対物レンズの中心と上記吸引・鉗子口
の中心とを結ぶ線との間の挟角が略直角又は直角以上の
角度となる位置に、上記送気口を配設している。
【0015】上記第2の目的を達成するために、請求項
8記載の発明を要部構成とする内視鏡装置は、内視鏡ス
コープを有し、かつ、その内視鏡スコープの先端部に、
送水口、送気口、吸引・鉗子口、対物レンズ、及び少な
くとも1つの照明レンズを個別に配置した構成とし、前
記先端部の外側表面をスコープ軸方向から見て、前記対
物レンズの略右下方向の位置に前記吸引・鉗子口を配設
している。
【0016】上記第3の目的を達成するために、請求項
4、7、9、11、及び12記載の発明では、前記先端
部の外側表面をスコープ軸方向から見て、上記スコープ
軸の略中心位置に前記対物レンズを配設している。
【0017】
【作用】請求項1記載の発明を要部構成とする内視鏡装
置では、送水時に送水口からの水が対物レンズを介して
照明レンズの表面に供給される。
【0018】請求項5記載の発明を要部構成とする内視
鏡装置では、吸引時に吸引・鉗子口に吸引される流体物
が送気口のノズル内に殆ど入り込まない。
【0019】請求項8記載の発明を要部構成とする内視
鏡装置では、内視鏡画像が表示されるモニタ画面をみる
と、対物レンズの中心に相当する画像中心に対し、略左
下方向に吸引・鉗子口が位置するようになる。
【0020】請求項4、7、9、11、及び12記載の
発明に係る内視鏡装置では、内視鏡画像が表示されるモ
ニタ画面をみると、対物レンズの中心に相当する画像中
心が、スコープ軸の略中心に位置し、例えば先端部に装
着された処置用フードの中心とほぼ一致するようにな
る。
【0021】
【実施例】以下、この発明に内視鏡装置の一実施例を図
1〜図7に基づき説明する。
【0022】図1に示す内視鏡装置は、通常の内視鏡装
置を応用して構成したものであって、体腔内に挿入可能
な内視鏡スコープ1と、その内視鏡スコープ1が接続さ
れる装置本体Shとを備えている。装置本体Shは、内
視鏡スコープ1の先端側に光を供給できると共に、その
先端側からの映像信号に基づいて画像処理を行い、内視
鏡画像としてリアルタイムにモニタMtの画面に表示可
能となっている。また、装置本体Shには、送水、送気
及び吸引の各駆動機構(図示しない)が一体に搭載又は
別途に接続される。
【0023】内視鏡スコープ1は、細くて可撓性のある
挿入部2と、この挿入部2が接続される操作部3とを備
える。操作部3は、生検鉗子等の処置具SGが挿入され
る鉗子口(後述)と、検査時にオペレータの操作を支援
するための入力器、即ち挿入部2のアングル機構(図示
しない)の動作を指令するためのアングルノブ3aと、
送水、送気、吸引等を指令するための複数のボタン3
b、3b等とを備える。この内、オペレータがボタン3
b、3bの夫々を操作することにより、装置本体Shの
送水、送気、及び吸引の各駆動機構が動作するようにな
っている。
【0024】挿入部2には、光伝送用のライトガイド4
と、映像信号等の伝送用の信号線5と、レンズ洗浄用の
水の通路である送水孔6と、洗浄等に使用する空気の通
路である送気孔7とが夫々、挿通されている。各要素4
〜7は、挿入部2の先端側から延びて、操作部3及びユ
ニバーサルコード8を介して個別に装置本体Shに接続
されている。挿入部2には吸引・鉗子孔9も挿通されて
いる。吸引・鉗子孔9は、挿入部2の先端である外側表
面(以下、単に「先端面」と呼ぶ)から延びて、挿入部
2と操作部3との境界付近で2つに分岐する。この2つ
の分岐孔は、その一方である鉗子孔10が操作部3の鉗
子口10aに至ると共に、その他方である吸引孔11が
ユニバーサルコード8を介して装置本体Shに接続され
ている。
【0025】ライトガイド4は、先端面の特定位置(後
述)に設けた2つの照明レンズ4a、4aに光学的に接
続される。この照明レンズ4a、4aにより、装置本体
Shからライトガイド4を介して供給された光を体腔内
の所定領域に向けて照明可能となっている。
【0026】信号線5は、挿入部2の先端側の内部に配
設された図示しないCCD(固体撮像素子)に電気的に
接続される。そのCCDの受光面側には撮像光学系が設
置され、その撮像光学系の内の入射窓としての対物レン
ズ5aが、先端面の特定位置(後述)に配設されてい
る。この対物レンズ5aに入射した光は、CCDで映像
信号に変換され、その映像信号が信号線5を介して装置
本体Shに供給されるようになっている。
【0027】送水孔6は、先端面の特定位置(後述)に
設けた送水口6aに至る。送水口6aには、断面略L字
状の開口であるノズルN1が配設される。このノズルN
1の開口形状及び幅は、送水孔6からの水をスコープ軸
に略直交方向に吹出し可能であって、対物レンズ5aを
介して照明レンズ4aの表面に供給可能に設定されてい
る。
【0028】送気孔7は、先端面の特定位置(後述)に
設けた送気口7aに至る。送気口7aには、断面略L字
状の開口であるノズルN2が配設される。このノズルN
2の開口形状及び幅は、送気孔7からの空気をスコープ
軸に略垂直の方向に吹出し可能であって、少なくとも対
物レンズ5aの表面全体を覆う程度に設定されている。
【0029】吸引・鉗子孔9は、先端面の特定位置(後
述)に設けた吸引・鉗子口9aに至っている。ここで、
操作部3の鉗子口10aから挿入された処置具SGが、
鉗子孔10から吸引・鉗子孔9を介して吸引・鉗子口9
aに到達可能となっている。また、吸引・鉗子口9aか
ら吸引された体液等の流体物は、吸引・鉗子孔9及び吸
引孔11を介して装置本体Shに供給されるようになっ
ている。
【0030】ここで、先端面の各要素の配置に関する設
定例を優先度の高い順に、図2に基づき説明する。
【0031】まず、照明レンズの表面を洗浄する目的
で、対物レンズ5aを挟む略対向位置に、照明レンズ4
a、4aの内の少なくとも一方と送水口6aとを配置す
る。ここで、略対向位置とは、送水口6aのノズルN1
からの水の放射状の広がり等を考慮に入れた送水範囲内
に一方の照明レンズ4aを設けることを意味する。この
実施例では、図2に示す如く、照明レンズ4aの中心O
1が、送水口6aの中心O2とスコープ軸の中心Osと
結ぶ線の延長線上に配置している。
【0032】次いで、吸引時の流体物の流れの方向と送
気口7aのノズルN2の開口方向等とに基づいて、吸引
・鉗子口10aと送気口7aとは、そのノズルN2に流
体物が入り込まない位置、すなわち図2に示す如く、吸
引・鉗子口10aの中心O3及び送気口7aの中心O4
の夫々と対物レンズの中心O5とを結んだときの2線分
の挟角θが略直角又は直角以上(略90度<θ<180
度)となる位置に配置する。ここで、略直角とは、挟角
θが90度未満のものであっても、吸引時の流体物がノ
ズルN2に殆ど入り込まない程度の角度を含むことを意
味する。
【0033】次いで、胃内の後壁側の処置性を考慮に入
れて、吸引・鉗子口10aは、先端面をスコープ軸方向
から見て、対物レンズの略右下方向(図2中の右方向
(RIGHT)〜下方向(DOWN)参照)、例えば約
4〜5時方向に配置する。従って、モニタMtをみる
と、吸引・鉗子口10aは、画像中心に対して略左下方
向、例えば6時半〜8時方向に位置することになる。
【0034】次いで、EMR、EVL等のフード使用の
処置性を考慮に入れて、対物レンズ5aは、図2に示す
如く、その中心O5がスコープ軸の略中心位置(例えば
中心から半径0.5mm以内)となるように設定する。こ
こで、略中心位置とは、上記3つの配置条件の内の少な
くとも1つを満足した先端面の残りスペース内におい
て、対物レンズが配置可能で、かつ、最もスコープ軸の
中心Osに近い位置(中心Osも含む)を意味する。従
って、対物レンズ5aは、先端面に配置される各要素の
中心O1…05の夫々とスコープ軸の中心Osとの間の
距離(半径)が最も短くなる位置に配設される。
【0035】次いで、照明レンズ4a、4aの内の他方
は、上記配置の設定条件を満足した先端面の残りスペー
ス内において、上記一方の中心O1と対物レンズ5aの
中心O5との距離に等しく、かつ、対物レンズ5aを挟
んで上記一方と略対向する位置に設ける。
【0036】次に、本実施例の作用及び効果を図3〜図
7に基づき説明する。
【0037】まず、送水時には、送水口6aから吹出し
た水が、ノズルN1の開口に沿って放射状に広がりなが
ら、対物レンズ5aの表面を洗浄し、照明レンズ4aの
方向に向う(図3及び図4中の矢印eで示す送水方向及
びその範囲を参照)。従って、照明レンズの表面に付着
した血液等が容易に洗浄されるので、照明レンズの汚れ
に拠る従来の照明光量の低下を抑制でき、操作性が大幅
に向上する。
【0038】また、吸引時には、吸引・鉗子口9aに向
かう流体物(図5中の矢印gで示す略吸引方向を参照)
が送気口7aのノズルN2の開口部に殆ど流れ込まな
い。従って、吸引時に送気口に入り込んだ流体が、送気
時にノズルN2の開口に沿って放射状に広がりながら排
出されて(図3及び図5中の矢印fで示す送気方向及び
その範囲を参照)、レンズ面に付着するといった従来の
不都合が殆ど解消され、操作性が大幅に向上する。
【0039】さらに、胃内の後壁側に生じた病変部の処
置時には、図6(a)に示す如く、鉗子口10aから挿
入された処置具SGがモニタMt上で左下方向、例えば
7〜8時方向の位置にある吸引・鉗子口9aから出射さ
れる。従って、モニタMt上で右方向の位置にある胃E
n内の病変部Byに対し、体壁等の影響を殆ど受けるこ
となく、正確かつ容易に狙撃できる。これにより、図6
(b)に示す処置具の出射位置(例えば4〜6時方向)
に起因する従来の処置性の悪さが殆ど解消され、胃内の
後壁側の処置性が大幅に向上するようになる。
【0040】またさらに、フード使用の処置時には、図
7(a)に示すように、フードFdの中心がモニタMt
上の画像中心とほぼ一致している。従って、図7(b)
に示す従来での画像中心とフードFdの中心との間の位
置ずれが殆ど解消される。これにより、モニタで確認し
ながら、フードの中心を病変部の中心部に合わせるよう
にして容易に誘導でき、フード使用の処置性が大幅に向
上するようになる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明を要部構成とする内視鏡装置では、送水時に送水口か
らの水が対物レンズを介して照明レンズの表面に供給さ
れるので、レンズの表面に付着した血液等が凝固する前
に洗浄され、照明光量の低下を大幅に抑制でき、処置等
の操作性が各段に向上するようになる。
【0042】請求項5記載の発明を要部構成とする内視
鏡装置では、吸引・鉗子口に吸引される流体物が送気口
のノズル内に殆ど入り込まないので、従来の一度吸引さ
れた流体物が送気される事態が未然に殆ど防止され、処
置等の操作性が大幅に向上するようになる。
【0043】請求項8記載の発明を要部構成とする内視
鏡装置では、吸引・鉗子口がモニタ画面で略左下方向に
位置するため、モニタ画面で右方向に位置する胃内の後
壁側の病変部に向けて処置具を容易に誘導でき、正確に
狙撃できる。従って、胃検査時の処置性が大幅に向上す
るようになる。
【0044】請求項4、7、9、11、及び12記載の
発明に係る内視鏡装置では、対物レンズの中心に相当す
る画像中心の位置がスコープ軸の中心にほぼ相当するの
で、例えばフード使用の処置時にはモニタ画面で確認し
ながら、フードの中心を病変部の中心部に合わせるよう
にして容易に誘導でき、処置性が大幅に向上するように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における内視鏡装置の概要を示す概略斜
視図。
【図2】スコープ軸方向から先端面を見た概略正面図。
【図3】実施例の作用を説明する先端面の概略正面図。
【図4】図3のA−Aに沿った概略断面図。
【図5】図3のB−Bに沿った概略断面図。
【図6】フード使用の処置時のモニタ画面上の画像表示
例を示す図で、(a)は実施例の場合の表示図、(b)
は従来例の場合の表示図。
【図7】胃検査の処置時のモニタ画面の画像表示例を示
す図で、(a)は実施例の場合の表示図、(b)は従来
例の場合の表示図。
【図8】従来技術の内視鏡スコープにおける先端面の概
略正面図。
【図9】従来技術の吸引の流れを説明する先端面の概略
正面図。
【図10】従来技術の送水及び送気の夫々の流れを説明
する先端面の概略正面図。
【符号の説明】
1 内視鏡スコープ 2 挿入部 3 操作部 4 ライトガイド 4a、4a 照明レンズ 5 信号線 5a 対物レンズ 6 送水孔 6a 送水口 N1 送水口のノズル 7 送気孔 7a 送気口 N2 送気口のノズル 8 ユニバーサルコード 9 吸引・鉗子孔 9a 吸引・鉗子口 10 鉗子孔 10a 鉗子口 11 吸引孔 Mt モニタ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡スコープを有し、かつ、その内視
    鏡スコープの先端部に、送水口、送気口、吸引・鉗子
    口、対物レンズ、及び少なくとも1つの照明レンズを個
    別に配置した内視鏡装置において、上記送水口は上記対
    物レンズに向けて送水可能であり、上記先端部の外側表
    面をスコープ軸方向から見て、上記対物レンズを挟んで
    上記照明レンズに略対向する位置に上記送水口を配設し
    たことを特徴とする内視鏡装置。
  2. 【請求項2】 前記送気口は前記対物レンズに向けて送
    気可能であり、前記先端部の外側表面をスコープ軸方向
    から見て、前記対物レンズの中心と上記送気口の中心と
    を結ぶ線と上記対物レンズの中心と前記吸引・鉗子口の
    中心とを結ぶ線との間の挟角が略直角又は直角以上の角
    度となる位置に、上記送気口を配設した請求項1記載の
    内視鏡装置。
  3. 【請求項3】 前記先端部の外側表面をスコープ軸方向
    から見て、前記対物レンズの略右下方向の位置に前記吸
    引・鉗子口を配設した請求項1記載の内視鏡装置。
  4. 【請求項4】 前記先端部の外側表面をスコープ軸方向
    から見て、上記スコープ軸の略中心位置に前記対物レン
    ズを配設した請求項1、2又は3記載の内視鏡装置。
  5. 【請求項5】 内視鏡スコープを有し、かつ、その内視
    鏡スコープの先端部に、送水口、送気口、吸引・鉗子
    口、対物レンズ、及び少なくとも1つの照明レンズを個
    別に配置した内視鏡装置において、上記送気口は上記対
    物レンズに向けて送気可能であり、上記先端部の外側表
    面をスコープ軸方向から見て、上記対物レンズの中心と
    上記送気口の中心とを結ぶ線と上記対物レンズの中心と
    上記吸引・鉗子口の中心とを結ぶ線との間の挟角が略直
    角又は直角以上の角度となる位置に、上記送気口を配設
    したことを特徴とする内視鏡装置。
  6. 【請求項6】 前記先端部の外側表面をスコープ軸方向
    から見て、前記対物レンズの略右下方向の位置に前記吸
    引・鉗子口を配設した請求項5記載の内視鏡装置。
  7. 【請求項7】 前記先端部の外側表面をスコープ軸方向
    から見て、上記スコープ軸の略中心位置に前記対物レン
    ズを配設した請求項5又は6記載の内視鏡装置。
  8. 【請求項8】 内視鏡スコープを有し、かつ、その内視
    鏡スコープの先端部に、送水口、送気口、吸引・鉗子
    口、対物レンズ、及び少なくとも1つの照明レンズを個
    別に配置した内視鏡装置において、上記先端部の外側表
    面をスコープ軸方向から見て、上記対物レンズの略右下
    方向の位置に上記吸引・鉗子口を配設したことを特徴と
    する内視鏡装置。
  9. 【請求項9】 前記先端部の外側表面をスコープ軸方向
    から見て、上記スコープ軸の略中心位置に前記対物レン
    ズを配設した請求項8記載の内視鏡装置。
  10. 【請求項10】 内視鏡スコープを有し、かつ、その内
    視鏡スコープの先端部に、送水口、送気口、吸引・鉗子
    口、対物レンズ、及び少なくとも1つの照明レンズを個
    別に配置した内視鏡装置において、上記送水口は上記対
    物レンズに向けて送水可能であると共に、上記送気口は
    上記対物レンズに向けて送気可能であり、上記先端部の
    外側表面をスコープ軸方向から見て、上記対物レンズを
    挟んで上記照明レンズに略対向する位置に上記送水口を
    配設し、上記対物レンズの中心と上記送気口の中心とを
    結ぶ線と上記対物レンズの中心と上記吸引・鉗子口の中
    心とを結ぶ線との間の挟角が略直角又は直角以上の角度
    となる位置に上記送気口を配設し、上記対物レンズの略
    右下方向の位置に上記吸引・鉗子口を配設したことを特
    徴とする内視鏡装置。
  11. 【請求項11】 内視鏡スコープを有し、かつ、その内
    視鏡スコープの先端部に、送水口、送気口、吸引・鉗子
    口、対物レンズ、及び少なくとも1つの照明レンズを個
    別に配置した内視鏡装置において、上記送水口は上記対
    物レンズに向けて送水可能であると共に、上記送気口は
    上記対物レンズに向けて送気可能であり、上記先端部の
    外側表面をスコープ軸方向から見て、上記対物レンズを
    挟んで上記照明レンズに略対向する位置に上記送水口を
    配設し、上記対物レンズの中心と上記送気口の中心とを
    結ぶ線と上記対物レンズの中心と上記吸引・鉗子口の中
    心とを結ぶ線との間の挟角が略直角又は直角以上の角度
    となる位置に上記送気口を配設し、上記対物レンズの略
    右下方向の位置に上記吸引・鉗子口を配設し、上記スコ
    ープ軸の略中心位置に上記対物レンズを配設したことを
    特徴とする内視鏡装置。
  12. 【請求項12】 前記先端部に略円筒状の処置用フード
    を取り付けた請求項4、7、9、又は11記載の内視鏡
    装置。
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