JPH0889143A - 釣り糸に対する各種付属品の係止用具 - Google Patents

釣り糸に対する各種付属品の係止用具

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JPH0889143A
JPH0889143A JP6252862A JP25286294A JPH0889143A JP H0889143 A JPH0889143 A JP H0889143A JP 6252862 A JP6252862 A JP 6252862A JP 25286294 A JP25286294 A JP 25286294A JP H0889143 A JPH0889143 A JP H0889143A
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fishing line
elastic rod
fishing
tubular body
elastic
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JP6252862A
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Inventor
Haruo Sakakura
晴夫 坂倉
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MITSURU SEISAKUSHO KK
Original Assignee
MITSURU SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】釣り糸の途中へ浮きや針、コマセ篭などの各種
付属品を、すばやく確固に取付けて、希望の仕掛けを容
易に得られるようにする。 【構成】釣り糸(10)への取付け用割溝(11)が付
与された断面C字型の管体(A)と、同じく釣り糸(1
0)への取付け用割溝(16)が付与された伸縮可能
な、且つ上記管体(A)の内径(S1)よりも大きい外
径(D1)を有する弾性棒(C)とから成り、上記弾性
棒(C)を管体(A)の中空内部へ、その割溝(11)
(16)同志が合致連通するように、且つその外径(D
2)の強制的な収縮変形に伴なう復元膨張力が蓄積され
た弾圧状態のもとに組込み一体化すると共に、浮き(1
2)や針(14)、コマセ篭(15)、その他の釣り用
付属品(B)を取付けるステー(12)を、上記管体
(A)の胴面から一体的に張り出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は釣り糸の途中へ浮きや
針、コマセ篭などの各種付属品を、すばやく確固に取付
けるための係止用具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、釣り糸の途中へ針を分岐状態に
取付けたり、又ヨリモドシやサルカンなどの各種接続金
具を取付けたりする場合、その糸の結び方が非常に難し
く面倒であり、更に浮きを取付ける場合にも、ゴム管を
釣り糸に通し込んだ上、爪楊枝によって固定したり、或
いは浮きの上下位置に糸止めを結ぶ必要がある。
【0003】そして、その何れにあっても、上記針や浮
き、接続金具などの取付位置を爾後的に変更・調整する
に当っては、釣り糸を一旦切断した上、再度上記のよう
な極めて煩雑な手作業を加えなければならない。
【0004】この点、釣り糸を切断する必要なく、その
途中へコマセ篭を取付け得る釣り用錘が、実公昭62−
24470号として提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この公知考
案の錘では仮令錘本体(3)(3’)と止め部材(4)
(4’)との組合せから成るとしても、自重により釣り
糸(A)に沿って下降するようになっているため、接続
環(B)がなければ、コマセ篭(C)を釣り糸(A)の
途中へ位置決め係止させることができず、上記問題の解
決には少しも役立たない。
【0006】又、釣り糸(A)への取付け上、止め部材
(4)(4’)を取りはずした錘本体(3)(3’)の
縦孔(1)に釣り糸(A)を挿入した後、その錘本体
(3)(3’)の割溝(2)に止め部材(4)(4’)
を嵌め込む必要がある。つまり、釣り糸(A)への取付
けに際し、一々錘本体(3)(3’)と止め部材(4)
(4’)とを組立作業しなければならず、未だ煩雑であ
る。
【0007】更に、その組立状態により抱持される釣り
糸(A)が、鉛製の錘本体(3)(3’)並びに硬質プ
ラスチツク製の止め部材(4)(4’)と直に接触する
ため、釣り糸(A)に沿う上下方向への反復的な移動
中、その釣り糸(A)が傷付きやすく、耐久性を低下さ
せるに至る。
【0008】他方、釣り糸を切断する必要なく、その途
中へ位置決め固定できる釣り用錘としては、実公昭49
−35914号も提案されているが、これでもその釣り
糸(9)は鉛製の錘体(1)と直に接触しており、しか
もその錘体(1)の凹欠(4)へ係止した状態のもと
で、弾性心体(5)の膨大部(8)によって強制的に押
し曲げられているため、反復使用中に傷付くおそれがあ
る。
【0009】又、この公知考案でも釣り糸(9)への取
付けに際して、錘体(1)と弾性心体(5)とを一々組
立作業する必要があり、その作業上錘体(1)を切目
(3)から先に釣り糸(9)へ差し込み、その釣り糸
(9)を錘体(1)に押し付けるべく、上記切目(3)
から弾性心体(5)の柱状部(6)を圧入することは、
その弾性心体(5)の体積減小が僅かであるために、実
際上至難の業であり、その組立作業中に錘体(1)が釣
り糸(9)に沿って位置ズレすることになりやすい。
【0010】弾性心体(5)の反撥力によって、釣り糸
(9)を錘体(1)の中心孔(2)へ押圧する場合に、
その反撥力を強化すればする程、上記切目(3)からの
圧入作業は困難となり、逆に圧入作業の容易化を図れば
図る程、上記反撥力が弱体化するため、釣り糸(9)に
沿う位置狂いを生ずる結果となる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
の改良を企図しており、そのため釣り糸に対する各種付
属品の係止用具として、釣り糸への取付け用割溝が付与
された断面C字型の管体と、同じく釣り糸への取付け用
割溝が付与された伸縮可能な、且つ上記管体の内径より
も大きい外径を有する弾性棒とから成り、上記弾性棒を
管体の中空内部へ、その割溝同志が合致連通するよう
に、且つその外径の強制的な収縮変形に伴なう復元膨張
力が蓄積された弾圧状態のもとに組込み一体化すると共
に、浮きや針、コマセ篭、その他の釣り用付属品を取付
けるステーを、上記管体の胴面から一体的に張り出した
ことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】本発明の上記構成によれば、浮きや針、コマセ
篭などの釣り用付属品を取付けるステーが張り出された
断面C字型の管体と、その管体の内径よりも大きい外径
を有する伸縮可能な弾性棒とから成り、その両者が割溝
同志の合致連通する状態として、予じめ組立一体化され
ているため、釣り糸の途中へその径方向から自由自在
に、且つすばやく上記付属品の各種を取付けて、希望の
仕掛けを得ることができ、釣りの初心者にとっても著し
く便利である。
【0013】又、弾性棒は管体の内径よりも大きな外径
を備えており、その外径の強制的な収縮変形に伴なう復
元膨張力が蓄積された弾圧状態のもとで、管体の中空内
部に組込み一体化されているため、その復元膨張力は管
体の内周面に対する弾性棒の均等な圧着固定力として作
用するばかりでなく、釣り糸を抱持する弾圧固定力とし
ても働くことになり、その結果コマセ篭の重量や針に喰
い付く魚の重量などが加わっても、釣り糸に沿って滑り
動いたり、まして脱落したりするおそれがない。
【0014】それにも拘らず、強制的な人為操作を加え
るならば、管体と弾性棒との互いに合致連通した割溝を
通じて、釣り糸から取りはずすこともできるため、その
釣り糸を切断する必要なく、これに対する上記付属品の
取付位置を自由自在に変更・調整することができ、何回
も反復使用し得るのである。
【0015】更に、釣り糸への取付状態ではその釣り糸
が弾性棒と直に接触し、管体と接触しないので、繰り返
し使用するも釣り糸の傷付くおそれがなく、その釣り糸
の耐久性にも優れる。
【0016】
【実施例】以下、図面に基いて本発明の詳細を説明する
と、図1〜6は本発明の係止用具とその分解状態を示し
ており、(A)は一定の長さ(L1)と内径(S1)並
びに外径(D1)を有する断面C字型の管体であって、
その長手方向に沿う釣り糸(10)への取付け用割溝
(11)が付与された金属またはその合金材料から成
る。
【0017】その材料として、質量の比較的大きな鉄や
銅、真鋳などを採用するならば、上記管体(A)に釣り
用錘としての機能を兼備させることができ、殊更ステン
レス鋼管(SUS304)から管体(A)を作成するな
らば、海水での使用に供するも発錆せず、生物に無害で
ある意味からもますます有益である。
【0018】但し、上記管体(A)は後述する弾性棒の
膨張力に対抗できる強度を備える限り、金属やその合金
材料のみならず、繊維強化プラスチツク(FRP)など
の硬質なプラスチツク材料から、断面C字型に造形して
も良い。その何れにしても、上記管体(A)の両端角部
には図1、6のような丸味を与えることが、取扱い上の
安全性などを昂める意味から望ましい。
【0019】(12)は釣り用の浮き(13)や針(1
4)、コマセ篭(15)、その他の各種付属品(B)を
取付けるステーであり、上記管体(A)の胴面から一体
的に張り出されている。この点、図1、2、5、6では
その取付ステー(12)を管体(A)と別個独立する同
質の金属製吊り環(12a)として、その管体(A)の
胴面へ摩擦溶接により植付け状態に固着一体化している
が、その固着手段は自由に採用でき、例えば図2と対応
する図7の第1変形例から示唆されるように、上記吊り
環(12a)を管体(A)の胴面へ貫通させて、その管
体(A)の内側へかしめ付けることも可能である。
【0020】又、図示省略してあるが、上記吊り環(1
2a)を管体(A)の胴面ヘ回動自在に枢着してもさし
つかえない。更に、管体(A)をプラスチツク材料から
造形する場合に、図1と対応する図8の第2変形例に示
す通り、上記取付ステー(12)を管体(A)と連続一
体の板片(12b)として張り出し成形すると共に、そ
の板片(12b)に通孔(12c)を開口させても良
い。
【0021】他方、(C)は上記管体(A)の内径(S
1)よりも予じめ大きい外径(D2)を備えた伸縮可能
な弾性棒であり、これは天然ゴムなどから丸棒状に作成
してもさしつかえないが、伸縮性や耐候性、反撥弾性な
どに富む合成ゴム、就中硬さ−約60度のエチレン・プ
ロピレンゴム(EPDM)(商品名−住友化学の「ロイ
ヤレン」や、商品名−三井石油化学の「EPT」など)
から丸棒状に作成することが、好ましい。
【0022】(16)は上記管体(A)の割溝(11)
と同じく、弾性棒(C)を釣り糸(10)の途中へ径方
向から取付け得るようにするための割溝であり、図4の
拡大図から明白なように、その弾性棒(C)の円形中心
を若干越える一定深さ(G)として、且つ長手方向に沿
い列設されている。
【0023】その弾性棒(C)の言わば半径寸法よりも
若干深い割溝(16)の付与によって、釣り糸(10)
の太さ変化に拘らず、その釣り糸(10)を図16、1
7に示唆する如く、弾性棒(C)の中心へ安定良く位置
させることができるようになっているのである。
【0024】しかも、上記弾性棒(C)の割溝(16)
はその内奥部(16a)から口唇部(16b)へ行く
程、徐々に広く開口形成されていると共に、その口唇部
(16b)が向かい合う一対の円弧凸曲面からラツプ型
に拡開されてもいる。
【0025】このような特殊形状に基いて、その弾性棒
(C)の口唇部(16b)から円滑に釣り糸(10)を
受け入れることができ、又その口唇部(16b)に内奥
部(16a)よりも大きな弾圧力を発揮させ得るように
なっているのである。
【0026】そして、上記弾性棒(C)は図5、6のよ
うに管体(A)の中空内部へ、その外径(D2)の強制
的な収縮変形に伴なう復元膨張力が蓄積された弾圧状態
のもとに組込み一体化されている。その場合、管体
(A)の割溝(11)と弾性棒(C)の割溝(16)と
は、相互の合致連通する状態にあり、これによって釣り
糸(10)の途中へ、その径方向から自由自在に取付
け、又は取りはずすことができるようになっている。
【0027】因みに、上記「SUS304」のステンレ
ス鋼管から作成された管体(A)と、上記商品名「EP
T」の合成ゴムから作成された弾性棒(C)との数値関
係を対比すれば、表1に例示の通りである。
【0028】
【表1】
【0029】その表1から示唆されるように、弾性棒
(C)の断面積を管体(A)における中空内部の断面積
に比して、約2〜3倍の数値範囲に関係設定すると共
に、細い釣り糸(10)に使う係止用具としては、その
倍率を大きく、又太い釣り糸(10)に使うそれとして
は、逆にその倍率を小さく各々寸法化するならば、釣り
糸(10)に対する常時一定な抱持弾圧力を発揮させる
ことができる点で、実用上効果的である。
【0030】又、表1の数値から明白な通り、ステンレ
ス鋼管から成る上記管体(A)の長さ(L1)や外径
(D1)などの選定如何にによって、その釣り用錘とし
て機能する管体(A)の重量を、容易に変更・調整する
ことも可能である。
【0031】上記管体(A)の内径(S1)よりも大き
な外径(D2)を有する弾性棒(C)を、その管体
(A)の中空内部へ組込み一体化するに当っては、次の
通り作業すれば良い。
【0032】即ち、図9(イ)は静態での一定な外径
(D2)を予じめ備えた長尺な弾性棒(C)に係るが、
先づその長手方向の一端部を図外の万力などによって固
定し、残る他端部に非伸縮性の強靱な糸条(17)を連
繋させて、その糸条(17)により上記弾性棒(C)を
図9(イ)から図9(ロ)のように引き伸ばし、その弾
性棒(C)の外径(D2)を管体(A)の内径(S1)
よりも小さく、強制的に収縮させた状態に保つ。
【0033】そして、次に管体(A)の上記割溝(1
1)を活用しつつ、その管体(A)の複数を図9(ハ)
のように、上記糸条(17)へ径方向から順次差し入れ
係合させると共に、その糸条(17)をスライドガイド
レールとして、これに連繋されている上記弾性棒(C)
へ、管体(A)を図9(ニ)のような連珠状態に通し込
み被着させるのである。
【0034】その際、各管体(A)に付与されている割
溝(11)と、弾性棒(C)に列設されている割溝(1
6)とは、その相互の合致連通する状態に保つ。このこ
とは、上記外径(D2)の収縮変形された弾性棒(C)
に対して、その各管体(A)を廻すことにより、自由自
在に正しく位置決め合致させることができる。
【0035】その後、上記糸条(17)による弾性棒
(C)の引き伸ばし力を解除する。そうすれば、図9
(ニ)と図9(ホ)との対比から示唆されるように、弾
性棒(C)の長さが復元的に短縮し、その外径(D2)
が復元的に膨張するため、その膨張力が各管体(A)の
内周面に対する圧着固定力として働き、茲に弾性棒
(C)が複数の管体(A)へ一挙自動的に組込み一体化
される結果となる。
【0036】その組込み状態では、弾性棒(C)の長手
方向に沿って各管体(A)の位置ズレするおそれなく、
そこで最後に上記弾性棒(C)を、その管体(A)の隣
り合う相互間においてカツトし、図9(ヘ)のような本
発明の係止用具を言わば多数個取りするのである。
【0037】但し、上記のような製造法に限定されるも
のではなく、例えば引き伸ばした長尺な弾性棒(C)
に、一定長さ(L1)の管体(A)を連珠状態に通し込
み被着させた後、その管体(A)と弾性棒(C)への一
挙同時に割溝(11)(16)を切り込むと共に、その
弾性棒(C)を管体(A)の隣り合う相互間においてカ
ツトしても良く、又同じく引き伸ばした長尺な弾性棒
(C)に、予じめの長尺な管体(A)を通し込み被着さ
せた後、その管体(A)と弾性棒(C)への一挙同時に
割溝(11)(16)を切り込みと共に、その両者を一
挙同時に目的の一定長さ(L1)(L2)としてカツト
することも考えられる。
【0038】何れにしても、本発明の係止用具では図
5、6の拡大図から明白なように、管体(A)の中空内
部に組込まれた弾性棒(C)が、その外径(D2)の強
制収縮に伴なう復元的な膨張力の蓄積された常態にあ
り、言わば伸びきっていないため、その弾性棒(C)と
管体(A)との相対的に離脱するおそれがない。
【0039】その場合、図9(ヘ)やその拡大状態を示
した図10〜12から明白なように、上記弾性棒(C)
のカツト長さ(L2)を管体(A)の長さ(L1)より
も長く寸法化し、その上記組込み状態において、管体
(A)の両端部から弾性棒(C)の両端部を数ミリメー
トル程度の一定長さ(L3)だけ張り出し露呈させるこ
とが望ましい。
【0040】そうすれば、上記弾性棒(C)の引き伸ば
し力を解除した時、その露出する両端部が当初の外径
(D2)を保ったままの膨張静態に残留し、その一定長
さ(L3)の両端部を管体(A)の両端部に引き付け係
止されるストツパー(18)として、その管体(A)と
弾性棒(C)との一層効果的な抜け止め機能を発揮させ
得るほか、釣り糸(10)が管体(A)の両端部と直に
接触して傷付くおそれも、そのストツパー(18)とし
ての張り出し部により防護できるからである。
【0041】又、上記管体(A)の中空内部に対する弾
性棒(C)の組込み状態では、その弾性棒(C)に予じ
め付与されている上記割溝(16)が、図5、10、1
2のように密閉される結果となる。しかし、その弾性棒
(C)は文字通りの弾力性を有し、上記割溝(16)の
口唇部(16b)がラツパ型に拡開されていると共に、
その割溝(16)と管体(A)の割溝(11)とは合致
連通する状態にあるため、図16、17のように釣り糸
(10)の途中へ、その径方向から所謂ワンタツチ操作
式の簡便に取付け使用することができる。
【0042】そのため、上記管体(A)の胴面から張り
出す取付ステー(12)へ、予じめ釣り用の浮き(1
3)や針(14)、コマセ篭(15)、その他の各種付
属品(B)を、例えば連繋糸(19)や接続金具(2
0)などにより係留させておけば、図13〜15のよう
な浮き(13)の固定仕掛けや胴付け仕掛け、その他の
希望する仕掛けを自由自在に、且つ即座に得ることがで
き、著しく便利である。
【0043】上記弾性棒(C)の復元的な膨張力は、釣
り糸(10)を抱持する弾圧固定力としても作用するた
め、上記のようにすばやく取付けることができるにも拘
らず、安定・確固な取付状態に保てるのであり、コマセ
篭(15)の重量や針(14)に喰い付く魚の重量が加
わっても、釣り糸(10)に沿って滑り動いたり、まし
て脱落するおそれがない。
【0044】更に、人為操作を強制的に加えることによ
って、釣り糸(10)から取りはずすことができるの
で、上記浮き(13)や針(14)、コマセ篭(15)
などの取付位置を変更・調整することも自由自在であ
り、その際に釣り糸(10)を切断する必要がない。
【0045】その場合、万一釣り糸(10)から脱落の
心配があると思うならば、弾性棒(C)と管体(A)と
を相対的に強く捻り操作することにより、その割溝(1
1)(16)同志を図18のように一定角度(θ)だけ
位置ズレさせて、その非合致状態に保てば良い。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明は釣り糸(10)
に対する各種付属品(B)の係止用具として、その構成
上釣り糸(10)への取付け用割溝(11)が付与され
た断面C字型の管体(A)と、同じく釣り糸(10)へ
の取付け用割溝(16)が付与された伸縮可能な、且つ
上記管体(A)の内径(S1)よりも大きい外径(D
1)を有する弾性棒(C)とから成り、上記弾性棒
(C)を管体(A)の中空内部へ、その割溝(11)
(16)同志が合致連通するように、且つその外径(D
2)の強制的な収縮変形に伴なう復元膨張力が蓄積され
た弾圧状態のもとに組込み一体化すると共に、浮き(1
2)や針(14)、コマセ篭(15)、その他の釣り用
付属品(B)を取付けるステー(12)を、上記管体
(A)の胴面から一体的に張り出してあるため、冒頭に
述べた従来技術の課題を悉く改良できる効果がある。
【0047】即ち、本発明の上記構成によれば、断面C
字型管体(A)の中空内部に、その管体(A)の内径
(S1)よりも予じめ大きい外径(D2)を有する伸縮
可能な弾性棒(C)が、その外径(D2)の強制的な収
縮変形に伴なう復元膨張力を蓄積した弾圧状態のもとで
組込み一体化されており、上記管体(A)の胴面から浮
き(13)や針(14)、コマセ篭(15)などの釣り
用付属品(B)を取付けるためのステー(12)も張り
出されているため、釣り糸(10)への取付けに際して
上記管体(A)と弾性棒(C)とを一々組立作業する必
要がなく、その両者の合致連通状態に保たれた割溝(1
1)(16)により、釣り糸(10)の途中へ径方向か
ら自由自在に、且つワンタツチ操作式の簡便に取付け使
用でき、上記付属品(B)による固定浮き仕掛けや胴付
け仕掛けなどを即座に得られるのである。
【0048】又、上記弾性棒(C)の膨張力は管体
(A)の内周面に対する均等な圧着固定力として作用す
るばかりでなく、釣り糸(10)を抱持する弾圧固定力
としても働くため、針(14)に喰い付く魚の重量やコ
マセ篭(15)の重量などを受けても、その釣り糸(1
0)に沿って不慮に位置ズレしたり、まして脱落したり
するおそれがない。
【0049】その安定・確固な釣り糸(10)への取付
状態を得られるにも拘らず、強制的な人為操作を加える
ことにより、上記管体(A)と弾性棒(C)との互いに
合致連通する割溝(11)(16)を通じて、釣り糸
(10)から取りはずすこともできるため、その釣り糸
(10)を切断する必要なく、これに対する上記付属品
(B)の取付位置を容易に変更・調整し得るのであり、
利便性に著しく優れる。
【0050】更に、管体(A)の中空内部に組込み一体
化された弾性棒(C)の割溝(16)は、密閉状態に保
たれるが、その弾性棒(C)自身文字通りの弾力性を有
し、釣り糸(10)はこれと直に接触して、管体(A)
と直に接触しないようになっているため、反復使用する
も傷付くおそれがなく、釣り糸(10)の耐久性を昂め
得る効果もある。
【0051】請求項2の構成を採用するならば、ステン
レス鋼管から成る管体(A)を釣り用錘としても兼用で
き、その長さ(L1)や外径(D1)などの選定如何に
より、錘としての重量も変更・調整できると共に、従来
の鉛から成る錘に比して、生物に有害な環境問題を生ず
る心配もない。
【0052】請求項3の構成を採用するならば、弾性棒
(C)の両端部が管体(A)との抜け止めストツパー
(18)として働くため、両者の組立状態をますます安
定裡に保てると共に、釣り糸(10)が管体(A)の両
端部と直に接触して傷付くおそれも防護できる効果があ
る。
【0053】又、請求項4の構成を採用するならば、弾
性棒(C)の割溝(16)が密閉状態に保たれるも、そ
のラツパ型に開く口唇部(16b)から内奥部(16
a)へ、釣り糸(10)を無理なく受け入れることがで
き、その深く付与された割溝(16)によって、釣り糸
(10)の太さ変化に拘らず、これを常に中心位置での
安定な抱持状態に保てる効果がある。
【0054】請求項5の構成を採用するならば、その管
体(A)の胴面へ固着一体化された吊り環(12a)に
より、浮き(13)や針(14)、コマセ篭(15)な
どの各種付属品(B)を制約なく係留させることがで
き、その汎用性に優れる。
【0055】請求項6の構成を採用するならば、吊り環
(12a)が管体(A)に対して回動自在に枢着されて
いるため、これに上記付属品(B)の連繋糸(19)や
接続金具(20)などの絡らみ付くおそれを防止できる
効果がある。
【0056】更に、請求項7の構成を採用するならば、
上記付属品(B)の取付ステー(12)を板片(12
b)として、管体(A)との連続一体に作成することが
でき、量産効果を最大限に発揮させ得る利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管体を抽出して示す斜面図である。
【図2】図1の2−2線に沿う拡大断面図である。
【図3】弾性棒を抽出して示す斜面図である。
【図4】図3の4−4線に沿う拡大断面図である。
【図5】管体と弾性棒との組立状態を示す平面図であ
る。
【図6】図5の6−6線断面図である。
【図7】図2に対応する取付ステーの第1変形例を示す
断面図である。
【図8】図1に対応する取付ステーの第2変形例を示す
斜面図である。
【図9】管体と弾性棒との組立工程を示す説明図であ
る。
【図10】図5に対応する本発明の変形実施例を示す平
面図である。
【図11】図10の11−11線断面図である。
【図12】図11の12−12線断面図である。
【図13】釣り糸に対する浮きの取付使用状態を示す説
明図である。
【図14】釣り糸に対する針の取付使用状態を示す説明
図である。
【図15】釣り糸に対するコマセ篭の取付使用状態を示
す説明図である。
【図16】図13の16−16線に沿う拡大断面図であ
る。
【図17】図16の17−17線断面図である。
【図18】図16に対応する別な取付使用状態を示す断
面図である。
【符号の説明】
(10)・釣り糸 (11)・割溝 (12)・取付ステー (12a)・吊り環 (12b)・板片 (12c)・通孔 (13)・浮き (14)・針 (15)・コマセ篭 (16)・割溝 (16a)・内奥部 (16b)・口唇部 (18)・抜け止めストツパー (A)・管体 (B)・付属品 (C)・弾性棒 (G)・深さ (D1)・外径 (D2)・外径 (L1)・長さ (L2)・長さ (S1)・内径

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】釣り糸(10)への取付け用割溝(11)
    が付与された断面C字型の管体(A)と、同じく釣り糸
    (10)への取付け用割溝(16)が付与された伸縮可
    能な、且つ上記管体(A)の内径(S1)よりも大きい
    外径(D1)を有する弾性棒(C)とから成り、 上記弾性棒(C)を管体(A)の中空内部へ、その割溝
    (11)(16)同志が合致連通するように、且つその
    外径(D2)の強制的な収縮変形に伴なう復元膨張力が
    蓄積された弾圧状態のもとに組込み一体化すると共に、 浮き(12)や針(14)、コマセ篭(15)、その他
    の釣り用付属品(B)を取付けるステー(12)を、上
    記管体(A)の胴面から一体的に張り出したことを特徴
    とする釣り糸に対する各種付属品の係止用具。
  2. 【請求項2】弾性棒(C)を反撥弾性に富む合成ゴムの
    丸棒とし、管体(A)を断面C字型のステンレス鋼管と
    して、その管体(A)を釣り用錘に兼用機能させたこと
    を特徴とする請求項1記載の釣り糸に対する各種付属品
    の係止用具。
  3. 【請求項3】弾性棒(C)の長さ(L2)を管体(A)
    の長さ(L1)よりも長く寸法化して、その管体(A)
    の両端部から膨張静態に張り出し露呈する弾性棒(C)
    の両端部を、管体(A)との抜け止めストツパー(1
    8)として機能させたことを特徴とする請求項1記載の
    釣り糸に対する各種付属品の係止用具。
  4. 【請求項4】弾性棒(C)の割溝(16)を、その弾性
    棒(C)の円形中心を越える一定深さ(G)に付与する
    と共に、その口唇部(16b)を徐々に拡開するラツパ
    型に造形したことを特徴とする請求項1記載の釣り糸に
    対する各種付属品の係止用具。
  5. 【請求項5】釣り用付属品(B)の取付ステー(12)
    を管体(A)と別個な吊り環(12a)として、その管
    体(A)の胴面へ溶接やかしめ付けなどにより固着一体
    化したことを特徴とする請求項1記載の釣り糸に対する
    各種付属品の係止用具。
  6. 【請求項6】釣り用付属品(B)の取付ステー(12)
    を管体(A)と別個な吊り環(12a)として、その管
    体(A)の胴面へ回動自在に枢着したことを特徴とする
    請求項1記載の釣り糸に対する各種付属品の係止用具。
  7. 【請求項7】釣り用付属品(B)の取付ステー(12)
    を管体(A)と連続一体の板片(12b)として張り出
    し形成すると共に、その板片(12b)に通孔(12
    c)を開口させたことを特徴とする請求項1記載の釣り
    糸に対する各種付属品の係止用具。
JP6252862A 1994-09-20 1994-09-20 釣り糸に対する各種付属品の係止用具 Pending JPH0889143A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130091756A1 (en) * 2011-10-12 2013-04-18 Samuel J. Stahl Line Connector Apparatus
KR200484364Y1 (ko) * 2016-10-28 2017-08-29 박재규 다운샷용 낚시채비

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