JPH0888872A - クロスバスイッチ回路およびクロスバスイッチ網 - Google Patents
クロスバスイッチ回路およびクロスバスイッチ網Info
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- JPH0888872A JPH0888872A JP6224605A JP22460594A JPH0888872A JP H0888872 A JPH0888872 A JP H0888872A JP 6224605 A JP6224605 A JP 6224605A JP 22460594 A JP22460594 A JP 22460594A JP H0888872 A JPH0888872 A JP H0888872A
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- crossbar switch
- mode
- switch circuit
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- Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 送信許可通知機能と障害通知機能を備えるこ
とにより、ハードウエア・フロー制御を実現したビット
スライス方式によるクロスバスイッチ回路およびクロス
バスイッチ網を提供する。 【構成】 複数の計算機100〜102とクロスバスイ
ッチ回路103〜106との間を送信信号線200〜2
02、受信信号線203〜205で接続して、クロスバ
スイッチ網を構成する。クロスバスイッチ回路103〜
106にはモード設定信号線206〜209が接続さ
れ、第1のモードが指示されたとき、クロスバスイッチ
回路は送信側計算機と受信側計算機とを接続する通信パ
スを設定する。クロスバスイッチ回路107には第2の
モードが指示され、複数の受信側計算機からの送信許可
信号をANDして送信側計算機に出力するフロー制御を
行う。
とにより、ハードウエア・フロー制御を実現したビット
スライス方式によるクロスバスイッチ回路およびクロス
バスイッチ網を提供する。 【構成】 複数の計算機100〜102とクロスバスイ
ッチ回路103〜106との間を送信信号線200〜2
02、受信信号線203〜205で接続して、クロスバ
スイッチ網を構成する。クロスバスイッチ回路103〜
106にはモード設定信号線206〜209が接続さ
れ、第1のモードが指示されたとき、クロスバスイッチ
回路は送信側計算機と受信側計算機とを接続する通信パ
スを設定する。クロスバスイッチ回路107には第2の
モードが指示され、複数の受信側計算機からの送信許可
信号をANDして送信側計算機に出力するフロー制御を
行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送信許可通知機能、障
害通知機能を備えたクロスバスイッチ回路および該回路
を用いて構成され、複数の計算機間を接続するクロスバ
スイッチ網に関する。
害通知機能を備えたクロスバスイッチ回路および該回路
を用いて構成され、複数の計算機間を接続するクロスバ
スイッチ網に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複数の計算機をスター型に接続
してネットワークを構成する場合に、該計算機間の通信
パスの設定にスイッチ装置が使用される。多くの場合、
具体的にはクロスバスイッチ回路を用いてスイッチ機構
が構成される。このようなポイント・ツー・ポイントの
コネクションオリエンテッドなデータ通信方式において
は、通信パケットの廃棄を防止しつつ、再送の必要がな
いように通信の信頼性を保証する必要があり、その実現
のためにハードウエア・フロー制御が採用されている。
してネットワークを構成する場合に、該計算機間の通信
パスの設定にスイッチ装置が使用される。多くの場合、
具体的にはクロスバスイッチ回路を用いてスイッチ機構
が構成される。このようなポイント・ツー・ポイントの
コネクションオリエンテッドなデータ通信方式において
は、通信パケットの廃棄を防止しつつ、再送の必要がな
いように通信の信頼性を保証する必要があり、その実現
のためにハードウエア・フロー制御が採用されている。
【0003】ハードウエア・フロー制御においては、受
信側計算機は、受信バッファの状態を監視して、送信許
可信号を送信データ方向とは逆向きに送信側計算機へ通
知する。例えば、受信バッファの状態がバッファビジー
のような一時的な受信禁止状態ならば送信許可信号をオ
フにして、送信側計算機がデータをオーバーライトする
ことを防止し、バッファに空きがある場合に送信許可信
号をオンにする。このようなハードウエア・フロー制御
によって、高信頼性かつ高スループット・低レイテンシ
を実現した通信方式を安価に提供することができる。
信側計算機は、受信バッファの状態を監視して、送信許
可信号を送信データ方向とは逆向きに送信側計算機へ通
知する。例えば、受信バッファの状態がバッファビジー
のような一時的な受信禁止状態ならば送信許可信号をオ
フにして、送信側計算機がデータをオーバーライトする
ことを防止し、バッファに空きがある場合に送信許可信
号をオンにする。このようなハードウエア・フロー制御
によって、高信頼性かつ高スループット・低レイテンシ
を実現した通信方式を安価に提供することができる。
【0004】ところで、一般にクロスバスイッチ方式に
おけるスイッチ装置は、端末計算機の接続台数をN台と
すると、転送データのビット幅分の入出力本数×N本以
上のピン数を持つ必要がある。かつ該スイッチ装置は、
最大N台の送信側計算機からの複数の送信データ信号か
ら、1つの受信側計算機へ向けて通信パスを設定するた
めのN対1のセレクタを持ち、更に最大N台の受信側計
算機をサポートするために、該セレクタをN個内蔵して
いる。
おけるスイッチ装置は、端末計算機の接続台数をN台と
すると、転送データのビット幅分の入出力本数×N本以
上のピン数を持つ必要がある。かつ該スイッチ装置は、
最大N台の送信側計算機からの複数の送信データ信号か
ら、1つの受信側計算機へ向けて通信パスを設定するた
めのN対1のセレクタを持ち、更に最大N台の受信側計
算機をサポートするために、該セレクタをN個内蔵して
いる。
【0005】そして、該スイッチ装置を使用してN台以
上の端末計算機を接続する場合には、一般的には前述し
たN台分のスイッチ処理能力を持つ一種類のクロスバ部
品を多段結合することにより、マトリクス状のネットワ
ークを構築して必要な接続台数を実現しているが、部品
点数の削減のためにネットワークを構成している複数の
クロスバ部品を、1つのクロスバ部品にまとめて収容す
る方法がある。
上の端末計算機を接続する場合には、一般的には前述し
たN台分のスイッチ処理能力を持つ一種類のクロスバ部
品を多段結合することにより、マトリクス状のネットワ
ークを構築して必要な接続台数を実現しているが、部品
点数の削減のためにネットワークを構成している複数の
クロスバ部品を、1つのクロスバ部品にまとめて収容す
る方法がある。
【0006】しかしこのような方法を採った場合、該ク
ロスバ部品に必要とされる回路などのハードウェア量が
膨大になり、作成工数やコストの面から実現が困難であ
り、また、部品ピン数の制限が、直ちに最大接続台数の
制限となることから、目的とする接続ポート数を実現す
ることができない場合があった。
ロスバ部品に必要とされる回路などのハードウェア量が
膨大になり、作成工数やコストの面から実現が困難であ
り、また、部品ピン数の制限が、直ちに最大接続台数の
制限となることから、目的とする接続ポート数を実現す
ることができない場合があった。
【0007】そこで、このような問題を解決する方法と
して、接続計算機間の転送データのビット幅を均等に分
割し、それぞれN個の一種類のクロスバ部品に振り分け
て、シングルステージのクロスバスイッチ装置を構成す
る方式が採用され、これをビットスライス方式と呼び、
該方式によるクロスバ部品の公知例としては、TI社製
の「SN54AS8840 DIGITAL CROS
SBAR SWITCH」がある。
して、接続計算機間の転送データのビット幅を均等に分
割し、それぞれN個の一種類のクロスバ部品に振り分け
て、シングルステージのクロスバスイッチ装置を構成す
る方式が採用され、これをビットスライス方式と呼び、
該方式によるクロスバ部品の公知例としては、TI社製
の「SN54AS8840 DIGITAL CROS
SBAR SWITCH」がある。
【0008】図4は、従来のビットスライス方式を採る
クロスバスイッチ回路の構成を示す。図の例は、4(入
力)×4(出力)のクロスバスイッチ網で、データ幅が
4ビットである場合の構成であり、400、410、4
20、430はそれぞれ同一の回路からなる1ビットの
クロスバスイッチ回路である。なお、ここでは、1ビッ
トのスイッチをクロスバスイッチ回路と呼び、複数ビッ
トのクロスバスイッチ回路から構成されたものをクロス
バスイッチ網と呼ぶ。従って、クロスバスイッチ網は、
4個の同一のクロスバスイッチ回路から構成される。
クロスバスイッチ回路の構成を示す。図の例は、4(入
力)×4(出力)のクロスバスイッチ網で、データ幅が
4ビットである場合の構成であり、400、410、4
20、430はそれぞれ同一の回路からなる1ビットの
クロスバスイッチ回路である。なお、ここでは、1ビッ
トのスイッチをクロスバスイッチ回路と呼び、複数ビッ
トのクロスバスイッチ回路から構成されたものをクロス
バスイッチ網と呼ぶ。従って、クロスバスイッチ網は、
4個の同一のクロスバスイッチ回路から構成される。
【0009】クロスバスイッチ回路400は、4入力
(#0〜#3)から1出力を選択する4個のセレクタ4
02、403、404、405から構成され、各セレク
タはルート情報401によって駆動される。例えば、#
0の回線と#1の回線を接続する場合、パケットヘッダ
とデータとチェックコードで構成されるパケットが#0
の回線を介してクロスバスイッチ回路に入力される。パ
ケットヘッダ中のルート情報をデコードすることによっ
て、この例ではセレクタ403がイネーブルされるの
で、#0の回線と#1の回線がスイッチされて、それら
が接続される。他のビット(1、2、3)についても同
様に、セレクタ403が働き#0の回線と#1の回線を
接続する。
(#0〜#3)から1出力を選択する4個のセレクタ4
02、403、404、405から構成され、各セレク
タはルート情報401によって駆動される。例えば、#
0の回線と#1の回線を接続する場合、パケットヘッダ
とデータとチェックコードで構成されるパケットが#0
の回線を介してクロスバスイッチ回路に入力される。パ
ケットヘッダ中のルート情報をデコードすることによっ
て、この例ではセレクタ403がイネーブルされるの
で、#0の回線と#1の回線がスイッチされて、それら
が接続される。他のビット(1、2、3)についても同
様に、セレクタ403が働き#0の回線と#1の回線を
接続する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記したビットスライ
ス方式によれば、回路規模が小さく、ピン数が少ない安
価なクロスバスイッチ回路を用いて、接続台数の大きな
クロスバスイッチ網を構成することできる。しかしなが
ら、このビットスライス方式のクロスバスイッチ網にお
いて、先に述べたような受信側計算機のバッファ受信状
態の監視により、送信許可信号を送信側計算機へ返送す
るハードウエア・フロー制御を採用する場合には、以下
のような問題がある。
ス方式によれば、回路規模が小さく、ピン数が少ない安
価なクロスバスイッチ回路を用いて、接続台数の大きな
クロスバスイッチ網を構成することできる。しかしなが
ら、このビットスライス方式のクロスバスイッチ網にお
いて、先に述べたような受信側計算機のバッファ受信状
態の監視により、送信許可信号を送信側計算機へ返送す
るハードウエア・フロー制御を採用する場合には、以下
のような問題がある。
【0011】すなわち、ハードウエア・フロー制御にお
いては、送信側計算機と受信側計算機との間で転送デー
タ信号だけではなく、送信許可信号のようなフロー制御
信号の授受が必要となる。この場合、転送用データ信号
の信号方向は、当然ながら送信側計算機から受信側計算
機へと向かうが、フロー制御信号は受信側計算機のハー
ドウエア状態を送信側計算機へ通知することを目的とす
るので、その信号方向はデータ信号と逆方向であり、受
信側計算機から送信側計算機へと向かう。また送信デー
タの正常受信確認のために、ハードウエアによる送達確
認動作を実施する場合には、障害通知信号が必要とな
る。障害通知信号は、送信データが正しく受信側計算機
に到達できなかった場合に、受信側計算機から送信側計
算機へ返送する信号である。
いては、送信側計算機と受信側計算機との間で転送デー
タ信号だけではなく、送信許可信号のようなフロー制御
信号の授受が必要となる。この場合、転送用データ信号
の信号方向は、当然ながら送信側計算機から受信側計算
機へと向かうが、フロー制御信号は受信側計算機のハー
ドウエア状態を送信側計算機へ通知することを目的とす
るので、その信号方向はデータ信号と逆方向であり、受
信側計算機から送信側計算機へと向かう。また送信デー
タの正常受信確認のために、ハードウエアによる送達確
認動作を実施する場合には、障害通知信号が必要とな
る。障害通知信号は、送信データが正しく受信側計算機
に到達できなかった場合に、受信側計算機から送信側計
算機へ返送する信号である。
【0012】従って、前述したクロスバスイッチ回路に
は、送信側計算機から受信側計算機へデータ用通信パス
の設定時に、データ送信方向とは逆向きに、受信側計算
機から送信側計算機にフロー制御信号または障害通知信
号を送信するための通信パスを設定する機能を持たせる
必要がある。
は、送信側計算機から受信側計算機へデータ用通信パス
の設定時に、データ送信方向とは逆向きに、受信側計算
機から送信側計算機にフロー制御信号または障害通知信
号を送信するための通信パスを設定する機能を持たせる
必要がある。
【0013】また、マルチキャスト通信をサポートする
ためには、該クロスバ部品は最大N台の送信側計算機か
ら送信データをセレクトして、1台の受信側計算機へ向
けて送信するための通信パスを設定する機能と、最大N
台の受信側計算機から出力された複数のフロー制御信号
をANDした値を、1台の送信側計算機に向けて通知す
る機能との、二種類の機能を実現する必要がある。な
お、フロー制御信号の代わりに障害通知信号を返送する
場合には、AND機能をOR機能に置き換えて構成され
る。
ためには、該クロスバ部品は最大N台の送信側計算機か
ら送信データをセレクトして、1台の受信側計算機へ向
けて送信するための通信パスを設定する機能と、最大N
台の受信側計算機から出力された複数のフロー制御信号
をANDした値を、1台の送信側計算機に向けて通知す
る機能との、二種類の機能を実現する必要がある。な
お、フロー制御信号の代わりに障害通知信号を返送する
場合には、AND機能をOR機能に置き換えて構成され
る。
【0014】該クロスバ部品を1つのクロスバ部品で構
成する場合には、入出力ピンスペックにあらかじめ転送
データ信号とフロー制御信号を設定して、それに合うよ
うに部品の内部回路を設計すれば対応できるが、この場
合、通信形態(データビット幅やビットスライス時の分
割幅、接続装置台数等)が固定されることから、接続台
数を増加させることが困難となり、拡張性に欠ける。
成する場合には、入出力ピンスペックにあらかじめ転送
データ信号とフロー制御信号を設定して、それに合うよ
うに部品の内部回路を設計すれば対応できるが、この場
合、通信形態(データビット幅やビットスライス時の分
割幅、接続装置台数等)が固定されることから、接続台
数を増加させることが困難となり、拡張性に欠ける。
【0015】一方、ビットスライス方式で構成する場合
は、前述したセレクト機能とAND機能の二種類の機能
に合わせて、二種類のクロスバスイッチ回路を作製する
必要があるが、クロスバスイッチ回路の作製にかかる費
用や工数の削減などを考慮すると、一種類のクロスバス
イッチ回路で対応できることが望まれる。
は、前述したセレクト機能とAND機能の二種類の機能
に合わせて、二種類のクロスバスイッチ回路を作製する
必要があるが、クロスバスイッチ回路の作製にかかる費
用や工数の削減などを考慮すると、一種類のクロスバス
イッチ回路で対応できることが望まれる。
【0016】しかしながら、一種類のクロスバスイッチ
回路を使用して、ビットスライス方式によるクロスバス
イッチ網を構成した場合には、ハードウエア・フロー制
御を実現することが困難であるという問題がある。
回路を使用して、ビットスライス方式によるクロスバス
イッチ網を構成した場合には、ハードウエア・フロー制
御を実現することが困難であるという問題がある。
【0017】本発明の目的は、送信許可通知機能と障害
通知機能を備えることにより、ハードウエア・フロー制
御を実現したビットスライス方式によるクロスバスイッ
チ回路およびクロスバスイッチ網を提供することにあ
る。
通知機能を備えることにより、ハードウエア・フロー制
御を実現したビットスライス方式によるクロスバスイッ
チ回路およびクロスバスイッチ網を提供することにあ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明では、複数ビットで構成されたデータをビッ
トスライスし、各ビットについて、ルート情報を基に複
数の入力線の一つと複数の出力線の一つとを接続して通
信パスを設定するクロスバスイッチ回路において、該ル
ート情報を基にN個の入力線の一つとN個の出力線の一
つとを接続して通信パスを設定する第1の手段と、N個
の入力線から送信許可信号を受けて、該ルート情報を基
に送信許可通知信号を生成する手段と、第1のモードが
設定されたとき該第1の手段の出力を選択し、第2のモ
ードが設定されたとき該生成手段の出力を選択して前記
出力線に出力する第2の手段とを有するスイッチ要素
を、N個並列に接続したことを特徴とし、複数ビットで
構成されたデータをビットスライスし、各ビットについ
て、ルート情報を基に複数の入力線の一つと複数の出力
線の一つとを接続して通信パスを設定するクロスバスイ
ッチ回路において、該ルート情報を基にN個の入力線の
一つとN個の出力線の一つとを接続して通信パスを設定
する第1の手段と、N個の入力線から障害検出信号を受
けて、該ルート情報を基に障害通知信号を生成する手段
と、第1のモードが設定されたとき該第1の手段の出力
を選択し、第2のモードが設定されたとき該生成手段の
出力を選択して前記出力線に出力する第2の手段とを有
するスイッチ要素を、N個並列に接続したことを特徴と
している。
に、本発明では、複数ビットで構成されたデータをビッ
トスライスし、各ビットについて、ルート情報を基に複
数の入力線の一つと複数の出力線の一つとを接続して通
信パスを設定するクロスバスイッチ回路において、該ル
ート情報を基にN個の入力線の一つとN個の出力線の一
つとを接続して通信パスを設定する第1の手段と、N個
の入力線から送信許可信号を受けて、該ルート情報を基
に送信許可通知信号を生成する手段と、第1のモードが
設定されたとき該第1の手段の出力を選択し、第2のモ
ードが設定されたとき該生成手段の出力を選択して前記
出力線に出力する第2の手段とを有するスイッチ要素
を、N個並列に接続したことを特徴とし、複数ビットで
構成されたデータをビットスライスし、各ビットについ
て、ルート情報を基に複数の入力線の一つと複数の出力
線の一つとを接続して通信パスを設定するクロスバスイ
ッチ回路において、該ルート情報を基にN個の入力線の
一つとN個の出力線の一つとを接続して通信パスを設定
する第1の手段と、N個の入力線から障害検出信号を受
けて、該ルート情報を基に障害通知信号を生成する手段
と、第1のモードが設定されたとき該第1の手段の出力
を選択し、第2のモードが設定されたとき該生成手段の
出力を選択して前記出力線に出力する第2の手段とを有
するスイッチ要素を、N個並列に接続したことを特徴と
している。
【0019】また、N個の計算機とスター型に接続さ
れ、送信側計算機と受信側計算機間でデータ通信を行う
とき、該計算機間のデータ通信パスを設定するクロスバ
スイッチ網において、前記データ幅がkビットであると
き、請求項1または2記載のクロスバスイッチ回路をk
+1個並列に配置し、該k個のクロスバスイッチ回路を
第1のモードに設定し、1個のクロスバスイッチ回路を
第2のモードに設定し、第1のモードに設定された各ク
ロスバスイッチ回路内のN個の入力線をそれぞれN個の
計算機と接続し、該第1のモードに設定された各クロス
バスイッチ回路内のN個の出力線をそれぞれN個の計算
機と接続し、第2のモードに設定されたクロスバスイッ
チ回路内のN個の入力線をそれぞれN個の計算機の送信
許可信号線または障害検出信号線に接続し、該第2のモ
ードに設定されたクロスバスイッチ回路内のN個の出力
線をそれぞれN個の計算機に接続したことを特徴とし、
一台の送信側計算機と複数台の受信側計算機間でマルチ
キャストデータ通信を行うとき、第2のモードに設定さ
れたクロスバスイッチ回路は、該複数台の受信側計算機
からの送信許可信号のAND条件を基に、該送信側計算
機に対して送信許可通知信号を送ることを特徴とし、一
台の送信側計算機と複数台の受信側計算機間でマルチキ
ャストデータ通信を行うとき、第2のモードに設定され
たクロスバスイッチ回路は、該複数台の受信側計算機か
らの障害検出信号のOR条件を基に、該送信側計算機に
対して障害通知信号を送ることを特徴としている。
れ、送信側計算機と受信側計算機間でデータ通信を行う
とき、該計算機間のデータ通信パスを設定するクロスバ
スイッチ網において、前記データ幅がkビットであると
き、請求項1または2記載のクロスバスイッチ回路をk
+1個並列に配置し、該k個のクロスバスイッチ回路を
第1のモードに設定し、1個のクロスバスイッチ回路を
第2のモードに設定し、第1のモードに設定された各ク
ロスバスイッチ回路内のN個の入力線をそれぞれN個の
計算機と接続し、該第1のモードに設定された各クロス
バスイッチ回路内のN個の出力線をそれぞれN個の計算
機と接続し、第2のモードに設定されたクロスバスイッ
チ回路内のN個の入力線をそれぞれN個の計算機の送信
許可信号線または障害検出信号線に接続し、該第2のモ
ードに設定されたクロスバスイッチ回路内のN個の出力
線をそれぞれN個の計算機に接続したことを特徴とし、
一台の送信側計算機と複数台の受信側計算機間でマルチ
キャストデータ通信を行うとき、第2のモードに設定さ
れたクロスバスイッチ回路は、該複数台の受信側計算機
からの送信許可信号のAND条件を基に、該送信側計算
機に対して送信許可通知信号を送ることを特徴とし、一
台の送信側計算機と複数台の受信側計算機間でマルチキ
ャストデータ通信を行うとき、第2のモードに設定され
たクロスバスイッチ回路は、該複数台の受信側計算機か
らの障害検出信号のOR条件を基に、該送信側計算機に
対して障害通知信号を送ることを特徴としている。
【0020】
【作用】ビットスライス方式のクロスバスイッチ網を構
成する一種類のクロスバスイッチ回路は、送信側計算機
からの送信データ信号をルート情報に従って受信側計算
機にセレクトして出力する機能と、複数の受信側計算機
からの入力信号をANDまたはORして送信側計算機に
出力する機能とを備え、該クロスバスイッチ回路の外部
からモード切り換えを指示することによって、前記何れ
かの機能を選択して実行する。目的とする通信形態に従
って、転送データ信号とフロー制御信号を複数のクロス
バスイッチ回路に振り分けてから、該クロスバスイッチ
回路に対して外部からモード指定することにより必要な
機能を選択する。これにより、一種類のクロスバスイッ
チ回路を複数使用して構成したビットスライス方式によ
るクロスバスイッチ網において、ハードウエアによるフ
ロー制御を容易に実現することができ、高スループット
でかつデータ転送の信頼性を向上させることができる。
成する一種類のクロスバスイッチ回路は、送信側計算機
からの送信データ信号をルート情報に従って受信側計算
機にセレクトして出力する機能と、複数の受信側計算機
からの入力信号をANDまたはORして送信側計算機に
出力する機能とを備え、該クロスバスイッチ回路の外部
からモード切り換えを指示することによって、前記何れ
かの機能を選択して実行する。目的とする通信形態に従
って、転送データ信号とフロー制御信号を複数のクロス
バスイッチ回路に振り分けてから、該クロスバスイッチ
回路に対して外部からモード指定することにより必要な
機能を選択する。これにより、一種類のクロスバスイッ
チ回路を複数使用して構成したビットスライス方式によ
るクロスバスイッチ網において、ハードウエアによるフ
ロー制御を容易に実現することができ、高スループット
でかつデータ転送の信頼性を向上させることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて具体
的に説明する。図1は、本発明の実施例の構成を示す。
図において、100、101、102は、それぞれ接続
される計算機を示し、これら計算機が端末となって、端
末相互間でデータ転送が実行される。103、104、
105、106、107は、ビットスライス方式を採る
並列配置された同一のクロスバスイッチ回路である。各
クロスバスイッチ回路は、1ビットのスイッチであり、
転送データのビット幅分だけのクロスバスイッチ回路数
が配置されて(データ幅が16ビットのとき、1ビット
のクロスバスイッチ回路が16個配置される)、それら
クロスバスイッチ回路間を相互に接続することによって
クロスバスイッチ網が構成され、複数の計算機100、
101、102がスター型に接続される。
的に説明する。図1は、本発明の実施例の構成を示す。
図において、100、101、102は、それぞれ接続
される計算機を示し、これら計算機が端末となって、端
末相互間でデータ転送が実行される。103、104、
105、106、107は、ビットスライス方式を採る
並列配置された同一のクロスバスイッチ回路である。各
クロスバスイッチ回路は、1ビットのスイッチであり、
転送データのビット幅分だけのクロスバスイッチ回路数
が配置されて(データ幅が16ビットのとき、1ビット
のクロスバスイッチ回路が16個配置される)、それら
クロスバスイッチ回路間を相互に接続することによって
クロスバスイッチ網が構成され、複数の計算機100、
101、102がスター型に接続される。
【0022】200、201、202は、それぞれデー
タを送信する送信データ信号線群およびルート情報など
を送信する送信側制御信号線群であり、203、20
4、205は、それぞれ受信データ信号線群および受信
側制御信号線群である。そして、各送信データ信号線群
と受信データ信号線群は、転送データのビット幅に等し
い線数から構成されている。
タを送信する送信データ信号線群およびルート情報など
を送信する送信側制御信号線群であり、203、20
4、205は、それぞれ受信データ信号線群および受信
側制御信号線群である。そして、各送信データ信号線群
と受信データ信号線群は、転送データのビット幅に等し
い線数から構成されている。
【0023】各送信データ信号線群はビットスライスさ
れ、ビット0のデータ信号線は、200(0)、201
(0)、202(0)となってクロスバスイッチ回路1
03に入力され、ビット1のデータ信号線は、200
(1)、201(1)、202(1)となってクロスバ
スイッチ回路104に入力され、以下同様である。受信
側では、クロスバスイッチ回路からの1ビット出力が集
約されて、元のデータ線幅203、204、205にな
る。
れ、ビット0のデータ信号線は、200(0)、201
(0)、202(0)となってクロスバスイッチ回路1
03に入力され、ビット1のデータ信号線は、200
(1)、201(1)、202(1)となってクロスバ
スイッチ回路104に入力され、以下同様である。受信
側では、クロスバスイッチ回路からの1ビット出力が集
約されて、元のデータ線幅203、204、205にな
る。
【0024】さて、206、207、208、209、
210は、本発明によって設けられたモード設定信号線
である。モード設定としては、第1のモードと第2のモ
ードが設定される。第1のモードが設定されると、クロ
スバスイッチ回路は前述した通信パスを設定するスイッ
チとして機能する。一方、第2のモードが設定される
と、クロスバスイッチ回路は後述するように、送信許可
通知信号または障害通知信号を生成する回路として機能
する。
210は、本発明によって設けられたモード設定信号線
である。モード設定としては、第1のモードと第2のモ
ードが設定される。第1のモードが設定されると、クロ
スバスイッチ回路は前述した通信パスを設定するスイッ
チとして機能する。一方、第2のモードが設定される
と、クロスバスイッチ回路は後述するように、送信許可
通知信号または障害通知信号を生成する回路として機能
する。
【0025】図1の構成においては、クロスバスイッチ
回路103から106には、第1のモードが設定され、
クロスバスイッチ回路107には第2のモードが設定さ
れている。クロスバスイッチ回路107の入力側(D、
E、F)には、各計算機100、101、102からの
送信許可信号または障害検出信号がライン211、21
2、213を介して入力され、各計算機に対してライン
214、215、216を介して送信許可信号または障
害通知信号が与えられる。
回路103から106には、第1のモードが設定され、
クロスバスイッチ回路107には第2のモードが設定さ
れている。クロスバスイッチ回路107の入力側(D、
E、F)には、各計算機100、101、102からの
送信許可信号または障害検出信号がライン211、21
2、213を介して入力され、各計算機に対してライン
214、215、216を介して送信許可信号または障
害通知信号が与えられる。
【0026】なお、モード設定方法としては、ハイレベ
ルまたはローレベルの信号を例えば、ジャンピングモジ
ュールやディップスイッチ等のメカニカルスイッチを使
用することによって設定する。あるいはクロスバスイッ
チ回路内に、レジスタアクセス・インタフェースを設け
て、レジスタアクセスを行うことにより該クロスバスイ
ッチ回路内のモードレジスタに値を設定する方法を採る
ようにしてもよい。
ルまたはローレベルの信号を例えば、ジャンピングモジ
ュールやディップスイッチ等のメカニカルスイッチを使
用することによって設定する。あるいはクロスバスイッ
チ回路内に、レジスタアクセス・インタフェースを設け
て、レジスタアクセスを行うことにより該クロスバスイ
ッチ回路内のモードレジスタに値を設定する方法を採る
ようにしてもよい。
【0027】上記したようにモードが設定されている状
態において、まず、計算機100から計算機101にデ
ータ通信(ユニキャストデータ通信)を行う場合の動作
を説明する。送信側計算機100はパケットヘッダを送
信する。各クロスバスイッチ回路では、パケットヘッダ
中のルート情報をデコードしてデータ転送期間だけ送信
側計算機100と受信側計算機101を接続するように
スイッチングして、必要な通信パスを設定する。この例
では、各クロスバスイッチ回路中に矢印で示すように、
ビット0の回路では200(0)と204(0)をスイ
ッチし、ビット1の回路では200(1)と204
(1)をスイッチし、AとBが接続される。
態において、まず、計算機100から計算機101にデ
ータ通信(ユニキャストデータ通信)を行う場合の動作
を説明する。送信側計算機100はパケットヘッダを送
信する。各クロスバスイッチ回路では、パケットヘッダ
中のルート情報をデコードしてデータ転送期間だけ送信
側計算機100と受信側計算機101を接続するように
スイッチングして、必要な通信パスを設定する。この例
では、各クロスバスイッチ回路中に矢印で示すように、
ビット0の回路では200(0)と204(0)をスイ
ッチし、ビット1の回路では200(1)と204
(1)をスイッチし、AとBが接続される。
【0028】受信側計算機101が送信側計算機100
に接続されると、受信側計算機101は、受信バッファ
の状態などを監視して送信データの受信が可能であれ
ば、送信許可信号をライン212を介してクロスバスイ
ッチ回路107に送る。前述したようにクロスバスイッ
チ回路107は第2のモードに設定されていて、かつ送
信許可通知信号を生成する機能を持っているので、送信
許可通知信号をライン214を介して送信側計算機10
0に通知する。送信側計算機100は送信許可通知信号
を受け取ると、受信側計算機101に対してデータを送
信する。そして、データ転送が終了すればスイッチを解
除し、次の送信データによるスイッチ設定動作に備え
る。
に接続されると、受信側計算機101は、受信バッファ
の状態などを監視して送信データの受信が可能であれ
ば、送信許可信号をライン212を介してクロスバスイ
ッチ回路107に送る。前述したようにクロスバスイッ
チ回路107は第2のモードに設定されていて、かつ送
信許可通知信号を生成する機能を持っているので、送信
許可通知信号をライン214を介して送信側計算機10
0に通知する。送信側計算機100は送信許可通知信号
を受け取ると、受信側計算機101に対してデータを送
信する。そして、データ転送が終了すればスイッチを解
除し、次の送信データによるスイッチ設定動作に備え
る。
【0029】次に、計算機100から複数の計算機10
1、102にデータ通信(マルチキャストデータ通信)
を行う場合の動作を説明する。なお、ある計算機が、ネ
ットワークに接続されている他の全ての計算機にデータ
通信を行う場合をブロードキャストデータ通信という。
1、102にデータ通信(マルチキャストデータ通信)
を行う場合の動作を説明する。なお、ある計算機が、ネ
ットワークに接続されている他の全ての計算機にデータ
通信を行う場合をブロードキャストデータ通信という。
【0030】送信側計算機100はパケットヘッダを送
信し、前述したユニキャストデータ通信と同様に、各ク
ロスバスイッチ回路では、パケットヘッダ中のルート情
報をデコードしてデータ転送期間だけ送信側計算機10
0と受信側計算機101、102を接続するようにスイ
ッチングして、通信パスを設定する。すなわち、ビット
0の回路では200(0)と204(0)、200
(0)と205(0)をスイッチし、ビット1の回路で
は200(1)と204(1)、200(1)と205
(1)をスイッチし、AとB、AとCが接続される。
信し、前述したユニキャストデータ通信と同様に、各ク
ロスバスイッチ回路では、パケットヘッダ中のルート情
報をデコードしてデータ転送期間だけ送信側計算機10
0と受信側計算機101、102を接続するようにスイ
ッチングして、通信パスを設定する。すなわち、ビット
0の回路では200(0)と204(0)、200
(0)と205(0)をスイッチし、ビット1の回路で
は200(1)と204(1)、200(1)と205
(1)をスイッチし、AとB、AとCが接続される。
【0031】受信側計算機101、102が送信側計算
機100に接続されると、受信側計算機101、102
は、それぞれ送信許可信号をライン212、213を介
してクロスバスイッチ回路107に送る。クロスバスイ
ッチ回路107は、両方の送信許可信号を受けたとき
(AND条件)、送信許可通知信号をライン214を介
して送信側計算機100に通知する。送信側計算機10
0は送信許可通知信号を受け取ると、受信側計算機10
1に対してデータを送信する。
機100に接続されると、受信側計算機101、102
は、それぞれ送信許可信号をライン212、213を介
してクロスバスイッチ回路107に送る。クロスバスイ
ッチ回路107は、両方の送信許可信号を受けたとき
(AND条件)、送信許可通知信号をライン214を介
して送信側計算機100に通知する。送信側計算機10
0は送信許可通知信号を受け取ると、受信側計算機10
1に対してデータを送信する。
【0032】図2は、図1に示すクロスバスイッチ回路
の内部構成を示す。この例では、接続数が3個(A、
B、C)であるものとする。1ビットのクロスバスイッ
チ回路は、接続数と同数のスイッチ要素301、30
2、303から構成され、各スイッチ要素は、第1のセ
レクタ(304、307、310)と、第2のセレクタ
(306、309、312)と、送信許可通知信号生成
回路(305、308、311)から構成されている。
の内部構成を示す。この例では、接続数が3個(A、
B、C)であるものとする。1ビットのクロスバスイッ
チ回路は、接続数と同数のスイッチ要素301、30
2、303から構成され、各スイッチ要素は、第1のセ
レクタ(304、307、310)と、第2のセレクタ
(306、309、312)と、送信許可通知信号生成
回路(305、308、311)から構成されている。
【0033】第1のセレクタ(304、307、31
0)には、nビット目の送信データ信号線200
(n)、201(n)、202(n)が接続され、ルー
ト情報313を基にスイッチングを行う。スイッチ接続
された出力は第2のセレクタ(306、309、31
2)に入力される。
0)には、nビット目の送信データ信号線200
(n)、201(n)、202(n)が接続され、ルー
ト情報313を基にスイッチングを行う。スイッチ接続
された出力は第2のセレクタ(306、309、31
2)に入力される。
【0034】送信許可通知信号生成回路(305、30
8、311)は、nビット目の送信データ信号線200
(n)、201(n)、202(n)にマルチに接続さ
れ、またルート情報313を基に信号を出力し、第2の
セレクタ(306、309、312)に入力される。
8、311)は、nビット目の送信データ信号線200
(n)、201(n)、202(n)にマルチに接続さ
れ、またルート情報313を基に信号を出力し、第2の
セレクタ(306、309、312)に入力される。
【0035】第2のセレクタ(306、309、31
2)には、モード設定線314が接続され、モード設定
線314に例えばハイレベルの信号が与えられて、第1
のモードに設定されたとき、第2のセレクタ(306、
309、312)は、第1のセレクタ(304、30
7、310)からの出力を選択して出力する。他方、モ
ード設定線314にローレベルの信号が与えられて、第
2のモードに設定されたとき、第2のセレクタ(30
6、309、312)は、送信許可通知信号生成回路
(305、308、311)からの出力を選択する。
2)には、モード設定線314が接続され、モード設定
線314に例えばハイレベルの信号が与えられて、第1
のモードに設定されたとき、第2のセレクタ(306、
309、312)は、第1のセレクタ(304、30
7、310)からの出力を選択して出力する。他方、モ
ード設定線314にローレベルの信号が与えられて、第
2のモードに設定されたとき、第2のセレクタ(30
6、309、312)は、送信許可通知信号生成回路
(305、308、311)からの出力を選択する。
【0036】クロスバスイッチ回路が第1のモードに設
定され、AからBにユニキャストデータ通信を行う場合
の動作を説明すると、ルート情報313を基にセレクタ
307がイネーブルとなってスイッチングし、第1モー
ドであるので、第2のセレクタ309はセレクタ307
の出力を選択し、これによりAとBが接続される。
定され、AからBにユニキャストデータ通信を行う場合
の動作を説明すると、ルート情報313を基にセレクタ
307がイネーブルとなってスイッチングし、第1モー
ドであるので、第2のセレクタ309はセレクタ307
の出力を選択し、これによりAとBが接続される。
【0037】このユニキャストデータ通信において、図
1のクロスバスイッチ回路107の動作を、図2を用い
て説明する。このとき、クロスバスイッチ回路が第2の
モードに設定されている。接続されたBの受信側計算機
から送信許可の信号が送られると、ルート情報313
(A→B)を基に(B→A)となる送信許可通知信号生
成回路305のみ働き、送信許可通知信号を出力する。
第2モードであるので、この送信許可通知信号が第2の
セレクタ306で選択されて、Aに送信される。
1のクロスバスイッチ回路107の動作を、図2を用い
て説明する。このとき、クロスバスイッチ回路が第2の
モードに設定されている。接続されたBの受信側計算機
から送信許可の信号が送られると、ルート情報313
(A→B)を基に(B→A)となる送信許可通知信号生
成回路305のみ働き、送信許可通知信号を出力する。
第2モードであるので、この送信許可通知信号が第2の
セレクタ306で選択されて、Aに送信される。
【0038】マルチキャストデータ通信(例えば、Aか
らB、C)は次のようになる。クロスバスイッチ回路は
第1のモードに設定され、ルート情報313(A→B、
C)を基に、第1のセレクタ307と310が働き、第
2のセレクタ309、312は第1のセレクタ307と
310の出力を選択するので、AからB、AからCへの
通信パスが設定される。
らB、C)は次のようになる。クロスバスイッチ回路は
第1のモードに設定され、ルート情報313(A→B、
C)を基に、第1のセレクタ307と310が働き、第
2のセレクタ309、312は第1のセレクタ307と
310の出力を選択するので、AからB、AからCへの
通信パスが設定される。
【0039】このマルチキャストデータ通信時における
クロスバスイッチ回路107(図1)の動作は、次のよ
うになる。接続後、受信側計算機B、Cから送信許可の
信号が送られ、ルート情報313(A→B、C)を基
に、BとCの両方の許可が揃ったとき(AND条件、つ
まりAをドントケアしたBとCのAND)送信許可通知
信号生成回路305が働き、送信許可通知信号を出力す
る。第2モードであるので、この送信許可通知信号が第
2のセレクタ306で選択されて、Aの送信側計算機に
送信される。つまり、マルチキャスト送信の場合、全て
の受信側計算機の送信許可信号が“1”となるまで、送
信側計算機は送信動作をウェイトする必要があるので、
送信許可信号B、CのAND出力を送信許可通知信号
(フロー制御信号)として送信側計算機Aに送信するこ
とによって、正しくハードウエア・フロー制御を実行す
ることができる。
クロスバスイッチ回路107(図1)の動作は、次のよ
うになる。接続後、受信側計算機B、Cから送信許可の
信号が送られ、ルート情報313(A→B、C)を基
に、BとCの両方の許可が揃ったとき(AND条件、つ
まりAをドントケアしたBとCのAND)送信許可通知
信号生成回路305が働き、送信許可通知信号を出力す
る。第2モードであるので、この送信許可通知信号が第
2のセレクタ306で選択されて、Aの送信側計算機に
送信される。つまり、マルチキャスト送信の場合、全て
の受信側計算機の送信許可信号が“1”となるまで、送
信側計算機は送信動作をウェイトする必要があるので、
送信許可信号B、CのAND出力を送信許可通知信号
(フロー制御信号)として送信側計算機Aに送信するこ
とによって、正しくハードウエア・フロー制御を実行す
ることができる。
【0040】図3は、本発明のクロスバスイッチ回路の
他の実施例の構成を示す。この実施例では、図2の送信
許可通知信号生成回路を、障害通知信号生成回路に置き
換えたもので、他の構成は図2のものと同様である。こ
の障害通知信号生成回路305a、308a、311a
は、第2のモードに設定されたとき機能する。そして、
図1のクロスバスイッチ網を構成するときは、クロスバ
スイッチ回路103から106は第1のモードに設定さ
れ、障害通知信号生成回路305a、308a、311
aを持つクロスバスイッチ回路107は第2のモードに
設定される。
他の実施例の構成を示す。この実施例では、図2の送信
許可通知信号生成回路を、障害通知信号生成回路に置き
換えたもので、他の構成は図2のものと同様である。こ
の障害通知信号生成回路305a、308a、311a
は、第2のモードに設定されたとき機能する。そして、
図1のクロスバスイッチ網を構成するときは、クロスバ
スイッチ回路103から106は第1のモードに設定さ
れ、障害通知信号生成回路305a、308a、311
aを持つクロスバスイッチ回路107は第2のモードに
設定される。
【0041】例えば、送信側計算機Aから受信側計算機
B、Cへマルチキャストデータ通信を行っている場合に
ついて説明する。前述したようにしてAからB、Aから
Cへの通信パスが設定された後、受信側計算機Bまたは
Cで障害が発生すると、障害検出信号がライン212、
213を介してクロスバスイッチ回路107に入力され
る。前述したように、ルート情報を基に障害通知信号生
成回路305aが働き、セレクタ306は、305aの
出力を選択して、203(A)に障害通知信号を出力す
るので、受信側計算機BまたはCの何れかの障害検出信
号によって(OR条件)、障害通知信号がライン214
を介して送信側計算機Aに通知される。
B、Cへマルチキャストデータ通信を行っている場合に
ついて説明する。前述したようにしてAからB、Aから
Cへの通信パスが設定された後、受信側計算機Bまたは
Cで障害が発生すると、障害検出信号がライン212、
213を介してクロスバスイッチ回路107に入力され
る。前述したように、ルート情報を基に障害通知信号生
成回路305aが働き、セレクタ306は、305aの
出力を選択して、203(A)に障害通知信号を出力す
るので、受信側計算機BまたはCの何れかの障害検出信
号によって(OR条件)、障害通知信号がライン214
を介して送信側計算機Aに通知される。
【0042】上記した実施例では、転送データ幅がkビ
ットであるとき、第1モードのk個のクロスバスイッチ
回路と、第2モードに設定され、送信許可通知信号の生
成を行う1個のクロスバスイッチ回路の例、あるいは第
1モードのk個のクロスバスイッチ回路と、第2モード
に設定され、障害通知信号の生成を行う1個のクロスバ
スイッチ回路の例を説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、第1モードのk個のクロスバスイッ
チ回路と、第2モードに設定され、送信許可通知信号の
生成を行う1個のクロスバスイッチ回路と、障害通知信
号の生成を行う1個のクロスバスイッチ回路の計、k+
2個のクロスバスイッチ回路で構成してもよい。
ットであるとき、第1モードのk個のクロスバスイッチ
回路と、第2モードに設定され、送信許可通知信号の生
成を行う1個のクロスバスイッチ回路の例、あるいは第
1モードのk個のクロスバスイッチ回路と、第2モード
に設定され、障害通知信号の生成を行う1個のクロスバ
スイッチ回路の例を説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、第1モードのk個のクロスバスイッ
チ回路と、第2モードに設定され、送信許可通知信号の
生成を行う1個のクロスバスイッチ回路と、障害通知信
号の生成を行う1個のクロスバスイッチ回路の計、k+
2個のクロスバスイッチ回路で構成してもよい。
【0043】このように通信形態が確定した後で、クロ
スバスイッチ回路に対して外部からモード指示を行い、
その機能を選択的に実行させることにより、一種類のク
ロスバスイッチ回路を複数個用いて構成したビットスラ
イス方式のクロスバスイッチ網において、ハードウエア
・フロー制御を容易に実現することができる。
スバスイッチ回路に対して外部からモード指示を行い、
その機能を選択的に実行させることにより、一種類のク
ロスバスイッチ回路を複数個用いて構成したビットスラ
イス方式のクロスバスイッチ網において、ハードウエア
・フロー制御を容易に実現することができる。
【0044】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のクロス
バスイッチ回路およびクロスバスイッチ網によれば、次
のような効果が得られる。 (1)ビットスライス方式のクロスバスイッチ網を一種
類のクロスバスイッチ回路で構成することができる。 (2)クロスバスイッチ回路には送信許可通知機能また
は障害通知機能を備えているので、ハードウエア・フロ
ー制御を容易に実現することができる。 (3)クロスバスイッチ回路を1チップに集積化した場
合でも、セレクタ機能と送信許可通知機能または障害通
知機能の入力ピンを共用しているので、ピン数が増加し
ない。 (4)ドントケアを持つAND機能を備えているので、
フロー制御しながらマルチキャスト通信を実現すること
ができ、また受信側の障害の発生を送信側に早く通知す
ることができる。 (3)転送形態(ビット幅、分割幅)の拡張性にも柔軟
に対応することができ、これにより、高スループットで
かつ高信頼に優れたスイッチ制御が可能になる。
バスイッチ回路およびクロスバスイッチ網によれば、次
のような効果が得られる。 (1)ビットスライス方式のクロスバスイッチ網を一種
類のクロスバスイッチ回路で構成することができる。 (2)クロスバスイッチ回路には送信許可通知機能また
は障害通知機能を備えているので、ハードウエア・フロ
ー制御を容易に実現することができる。 (3)クロスバスイッチ回路を1チップに集積化した場
合でも、セレクタ機能と送信許可通知機能または障害通
知機能の入力ピンを共用しているので、ピン数が増加し
ない。 (4)ドントケアを持つAND機能を備えているので、
フロー制御しながらマルチキャスト通信を実現すること
ができ、また受信側の障害の発生を送信側に早く通知す
ることができる。 (3)転送形態(ビット幅、分割幅)の拡張性にも柔軟
に対応することができ、これにより、高スループットで
かつ高信頼に優れたスイッチ制御が可能になる。
【図1】本発明のクロスバスイッチ網を示す。
【図2】本発明のクロスバスイッチ回路の内部構成を示
す。
す。
【図3】本発明の他の実施例のクロスバスイッチ回路の
内部構成を示す。
内部構成を示す。
【図4】従来のビットスライス方式を採るクロスバスイ
ッチ回路の構成を示す。
ッチ回路の構成を示す。
100〜102 計算機 103〜107 クロスバスイッチ回路 200〜202 送信データ信号線、送信側制御信号線 203〜205 受信データ信号線、受信側制御信号線 206〜210 モード設定信号線
Claims (5)
- 【請求項1】 複数ビットで構成されたデータをビット
スライスし、各ビットについて、ルート情報を基に複数
の入力線の一つと複数の出力線の一つとを接続して通信
パスを設定するクロスバスイッチ回路において、該ルー
ト情報を基にN個の入力線の一つとN個の出力線の一つ
とを接続して通信パスを設定する第1の手段と、N個の
入力線から送信許可信号を受けて、該ルート情報を基に
送信許可通知信号を生成する手段と、第1のモードが設
定されたとき該第1の手段の出力を選択し、第2のモー
ドが設定されたとき該生成手段の出力を選択して前記出
力線に出力する第2の手段とを有するスイッチ要素を、
N個並列に接続したことを特徴とするクロスバスイッチ
回路。 - 【請求項2】 複数ビットで構成されたデータをビット
スライスし、各ビットについて、ルート情報を基に複数
の入力線の一つと複数の出力線の一つとを接続して通信
パスを設定するクロスバスイッチ回路において、該ルー
ト情報を基にN個の入力線の一つとN個の出力線の一つ
とを接続して通信パスを設定する第1の手段と、N個の
入力線から障害検出信号を受けて、該ルート情報を基に
障害通知信号を生成する手段と、第1のモードが設定さ
れたとき該第1の手段の出力を選択し、第2のモードが
設定されたとき該生成手段の出力を選択して前記出力線
に出力する第2の手段とを有するスイッチ要素を、N個
並列に接続したことを特徴とするクロスバスイッチ回
路。 - 【請求項3】 N個の計算機とスター型に接続され、送
信側計算機と受信側計算機間でデータ通信を行うとき、
該計算機間のデータ通信パスを設定するクロスバスイッ
チ網において、前記データ幅がkビットであるとき、請
求項1または2記載のクロスバスイッチ回路をk+1個
並列に配置し、該k個のクロスバスイッチ回路を第1の
モードに設定し、1個のクロスバスイッチ回路を第2の
モードに設定し、第1のモードに設定された各クロスバ
スイッチ回路内のN個の入力線をそれぞれN個の計算機
と接続し、該第1のモードに設定された各クロスバスイ
ッチ回路内のN個の出力線をそれぞれN個の計算機と接
続し、第2のモードに設定されたクロスバスイッチ回路
内のN個の入力線をそれぞれN個の計算機の送信許可信
号線または障害検出信号線に接続し、該第2のモードに
設定されたクロスバスイッチ回路内のN個の出力線をそ
れぞれN個の計算機に接続したことを特徴とするクロス
バスイッチ網。 - 【請求項4】 一台の送信側計算機と複数台の受信側計
算機間でマルチキャストデータ通信を行うとき、第2の
モードに設定されたクロスバスイッチ回路は、該複数台
の受信側計算機からの送信許可信号のAND条件を基
に、該送信側計算機に対して送信許可通知信号を送るこ
とを特徴とする請求項3記載のクロスバスイッチ網。 - 【請求項5】 一台の送信側計算機と複数台の受信側計
算機間でマルチキャストデータ通信を行うとき、第2の
モードに設定されたクロスバスイッチ回路は、該複数台
の受信側計算機からの障害検出信号のOR条件を基に、
該送信側計算機に対して障害通知信号を送ることを特徴
とする請求項3記載のクロスバスイッチ網。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6224605A JPH0888872A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | クロスバスイッチ回路およびクロスバスイッチ網 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6224605A JPH0888872A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | クロスバスイッチ回路およびクロスバスイッチ網 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0888872A true JPH0888872A (ja) | 1996-04-02 |
Family
ID=16816350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6224605A Pending JPH0888872A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | クロスバスイッチ回路およびクロスバスイッチ網 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0888872A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000028703A1 (fr) * | 1998-11-10 | 2000-05-18 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Commutateur de matrices |
US6304568B1 (en) | 1997-01-27 | 2001-10-16 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Interconnection network extendable bandwidth and method of transferring data therein |
-
1994
- 1994-09-20 JP JP6224605A patent/JPH0888872A/ja active Pending
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