JPH088821A - ダーク光ソリトンの伝送方法 - Google Patents

ダーク光ソリトンの伝送方法

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JPH088821A
JPH088821A JP6133457A JP13345794A JPH088821A JP H088821 A JPH088821 A JP H088821A JP 6133457 A JP6133457 A JP 6133457A JP 13345794 A JP13345794 A JP 13345794A JP H088821 A JPH088821 A JP H088821A
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Masataka Nakazawa
正隆 中沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、長尺にわたる超高速光伝送を
可能にするダーク光ソリトンの伝送方法を提供する。 【構成】 信号発生器1から出力されるNRZ型送信信
号は、AND回路2においてRZ信号に変換され、その
出力パルスの立ち上がりエッジで論理反転を行うような
信号がTフリップフロップ3から出力される。その出力
信号は光変調器駆動回路4において増幅され、その増幅
出力により光変調器6が駆動され、ダークソリトン光信
号が出力される。そして、この光信号は、多段接続され
た光増幅器7および光ファイバ8によって波形の劣化な
しに長距離伝送され、受光器9で電気信号に変換され、
さらにNOT回路10でパルス論理の反転が行われた
後、識別回路11において送信信号が再生される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダーク光ソリトンを用
いた光通信に係わり、特にその長距離通信方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ中の光ソリトンは群速度の波
長微分が負となる異常分散波長域において、その群速度
分散と非線形光学効果がつり合うことにより、光損失が
ない場合には光ファイバ中を波形を変えずに伝搬すると
いう特徴がある。また、パルス幅も100ps以下と狭
いため、光ソリトンを用いた伝送方式は群速度分散に制
限されない長距離、大容量光通信を実現するうえで有望
な方式と言われている。
【0003】しかし、現実の光ファイバでは、わずかな
光損失があるため(波長1.55μm帯で0.22dB
/km)、光ソリトンと言えども長距離伝搬後には非線
形性と分散のバランスが崩れ波形が変化する。このた
め、最近では、伝送路中にある間隔をおいて光増幅器を
入れ、集中定数的に光ファイバの損失を補償する方法に
よって長距離にわたり光ソリトンを伝搬させる新しい方
法が提案されている(M.Nakazawa,K.Suzuki,and Y.Kimu
ra,IEEE Photonics Technology Lett.,2,p.216,(199
0))。
【0004】光ソリトンは長距離伝搬した後にも波形の
変化が少ないという特徴があるが、隣接するパルスの間
隔が近づくと非線形な相互作用のために、パルスの引
込、もしくは反発という現象がおこるため、伝送後のパ
ルスの位置がずれるという問題が生じる。このため、通
常は光ソリトン伝送時のパルス間隔は、相互作用の影響
のないパルス幅の5から10倍程度に設定していた。従
って、伝送容量(ビットレート)を上げるには送り出し
のパルス幅を狭くする必要があった。
【0005】光ソリトンの振幅Aは次のように決めるこ
とができる。光ファイバ中における基本ソリトン(N=
1)の尖頭値パワーP1 は次式により表される。 PN=1=0.776・λ3・|D|・Aeff/{π2cn2(τFWHM2} (1) ここでλは波長、cは光速、n2 は光ファイバの非線形
屈折率、Dは光ファイバの波長λにおける群速度分散、
τFWHMは光ソリトンパルスの半値全幅、Aeff は光ファ
イバのコアの断面積である。また、光ソリトンの周期Z
SPは、 ZSP=0.322・π2c(τFWHM2/(λ2|D|) (2) であたえられる。このPN=1 を用いると任意の尖頭値パ
ワーPを持つ光ソリトンの振幅Aは式(3)の様に表さ
れる。 A=(P/PN=11/2 (3)
【0006】光ソリトン伝送のビットレートを上げる際
に、ソリトンのパルス幅を狭くすると(1)式からソリ
トンの尖頭値パワーを大きくする必要があることがわか
る。さらに(2)式よりソリトン周期が短くなるため、
集中定数型の光増幅を用いた場合に非ソリトン的散逸光
成分の増加を抑えるために増幅器の間隔を短くしなけれ
ばならないという欠点があった。
【0007】また、光ソリトンパルスの発生にはトラン
スフォームリミットなパルスを用いることが必要になる
ため、光源としてモード同期半導体レーザ、モード同期
光ファイバレーザ、利得スイッチした半導体レーザと狭
帯域光フィルタの組み合わせなどの比較的複雑な構成の
ものを用いる必要があった。
【0008】ダーク光ソリトンは、通常の光ソリトンと
異なり群速度の波長微分が正となる正常分散波長域にお
いて、その群速度分散と非線形光学効果が釣り合うこと
により、その波形を変えずに伝搬するパルスである。特
徴的なのは、図10(b)に示すようにDC光にディッ
プが生じていることで、ちょうど図10(a)に示す通
常の光ソリトンの波形を反転した波形になっている。ま
た、ダーク光ソリトンでは、ディップの中心に対して左
側と右側でその光の位相が反転していることがもうひと
つの特徴である。
【0009】ダーク光ソリトンを発生する方法として従
来提案されたもの(W.Zhao and E.Bourkoff,Opt,Lett.1
5,p.405(1990))を以下で説明する。図11は、このダ
ーク光ソリトンの発生方法を示す図であって、1は信号
発生器、4は光変調器駆動回路、5は単一波長連続光
源、6はマッハツェンダー型光変調器である。
【0010】この光変調器6は、マッハツェンダー干渉
計を構成する2つのアーム間の光の位相差をLiNbO
3 などの電気光学結晶や半導体の電気光学効果により変
えることにより動作するので、図12に示すように変調
器への印加電圧に対して透過率はsin2 型の特性を持
っている。透過率が0となるバイアス電圧(消光電位)
の周りに対称かつその振幅が光変調器の半波長電圧(光
変調器の光出力を最大から最小値まで変化させるのに必
要な電圧:Vπ)の2倍のNRZ型の入力データ信号を
信号発生器1および光変調器駆動回路4を用いて入力す
ると(図12、下部波形)、データが”1”および”
0”状態では、ともに変調器出力は最大かつ同一強度と
なる。データが”1”から”0”もしくは”0”から”
1”に変化した場合に図12の出力光波形に示すような
ディップが生じる。
【0011】光変調器駆動電圧の立ち上がり(立ち下が
り)波形をtanhで近似すると、光変調器透過後の光
の振幅u(t)はデータの立ち下がり(”1”から”
0”) u(t)=a・sin[(π/2)tanh{(1.83/tf) (t+T/2)}+φ0] (4a) 立ち下がり(”0”から”1”)に対して u(t)=a・sin[−(π/2)tanh{(1.83/tr) (t−T/2)}+φ0] (4b) と表される。ここでaは入射光の電界振幅、φ0 はマッ
ハツェンダー干渉計の位相差、tr、tfはそれぞれ10
−90%値で定義した駆動電圧の立ち上がり、立ち下が
り時間、Tは入力信号の1タイムスロットの時間であ
る。ディップの幅は光変調器への入力電圧の立ち上がり
もしくは立ち下がりのスロープがきつく、変調器の帯域
が広いほど狭くなる。この光信号を光増幅器で増幅し、
信号光波長において正常分散となる光ファイバ中を伝搬
させることによりダーク光ソリトンとなる。
【0012】ダーク光ソリトンにおいては非線形光学効
果のひとつである自己位相変調効果によるディップの急
峻化の効果と、光ファイバの群速度分散によるディップ
の幅の広がり効果が釣り合うことによって安定に伝搬す
る。基本ダーク光ソリトンパルスは、規格化振幅uを用
いると、 u(q,s)=2η・tanh(2ηs)exp(−4iη2q) (5) と表すことができる。
【0013】ダーク光ソリトンを形成するのに必要なパ
ワーは、ディップの半値半幅をτ深さをPとすると、通
常の光ソリトンと同様に(1)式で与えられる。また、
マッハツェンダー型の光変調器を用いているため、ディ
ップの前後で出力光の位相が反転していることが特徴的
である。単一波長連続光源5としては、その波長が伝送
用光ファイバ7の正常分散領域となるようなもので連続
光を発生する光源(たとえばDFB半導体レーザ)を用
いる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述した方法
では、送信元のNRZデータ信号とディップの有無が1
対1に対応しておらず、例えば”1”もしくは”0”デ
ータが連続したときには、両者ともにディップの生じな
い状態となるため受光部での識別が困難になるという欠
点があった。また、そのために複雑な識別回路が必要に
なるという問題があった。
【0015】本発明は、簡単な構成で、長尺にわたる超
高速光伝送を可能にするダーク光ソリトンの伝送方法を
提供することを目的としている
【0016】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、単一波長連続光源からの
出力光をマッハツェンダー型光強度変調器で変調する
際、NRZ型ディジタル信号をRZ型信号に変換し、更
にこの信号の立ち上がりもしくは立ち下がりエッジでそ
の出力論理が反転する論理回路(Tフリップフロップ)
でデータを変換した後、この電気波形を、その振幅範囲
に該変調器の消光電位(出力が零となる電位)が含まれ
かつ最大変調振幅が前記光変調器の半波長電圧の2倍を
越えない条件の矩形波となるように増幅して前記光変調
器を駆動することにより、駆動電圧の立ち上がりおよび
立ち下がりエッジで駆動電圧が該光変調器の消光電位を
よぎる際いに光出力が急峻に減少する光変調波形を得、
この光変調器出力を光増幅器にて増幅し、その光波長に
おいて正常分散領域となる単一モード光ファイバに結合
し、該光ファイバの入力端における信号光の振幅を、基
本ダーク光ソリトンの振幅Aに比べて大きくかつ該光フ
ァイバを伝搬後に信号光波形のディップの幅が前記光フ
ァイバへの入力時に比べて広がらないように設定し、次
段以降の中継区間についても前記条件を満たすように多
段の光増幅と伝搬を繰り返した後、受光器で受光するこ
とを特徴としている。
【0017】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記NRZ型ディジタル信号を直接
電気的に増幅し、増幅信号の振幅範囲に該光変調器の消
光電位が含まれかつ最大振幅が光変調器の半波長電圧の
2倍を越えない条件を満たす矩形波にして該光変調器を
駆動することによりダーク光ソリトン信号を発生し、請
求項1記載の方法により伝搬した後、受光器により電気
信号を得、この電気信号の立ち上がりまたは立ち下がり
エッジでその出力論理が反転する論理回路(Tフリップ
フロップ)を用いてデータ信号の復調を行なうことを特
徴とする。
【0018】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記光ファイバ伝搬後の光信号を2
つの光導波路に分割し、一方の信号を他方の信号に比べ
て符号送出間隔に等しい時間遅延させたうえで両信号を
光学的に同位相で重ね合わせ、この信号を受光すること
を特徴とする。
【0019】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記光ファイバ伝搬後の光信号を2
つの光導波路に分割し、一方の信号を時間遅延し他方と
重ね合わせる際に、光学的に逆位相で重ね合わせた後に
受光することを特徴とする。
【0020】また、請求項5記載の発明は、前記光ファ
イバ伝搬後の光信号の分割および重ね合わせは、2つの
アームの光路長差が符号送出間隔に等しくかつ一方のア
ームに加熱用ヒーターを組み込んだマッハツェンダー型
平面光導波路を用いて行うことを特徴とする請求項3ま
たは4記載のダーク光ソリトンの伝送方法。
【0021】
【作用】請求項1記載の発明によれば、送信側のTフリ
ップフロップにより、RZ信号とマッハツェンダー型光
強度変調器の出力光とが1:1で対応するようになるた
め、受信側の復調を容易に行うことができる。
【0022】また、請求項2記載の発明によれば、受信
側のTフリップフロップにより、受信光の復調を容易に
行うことができる。
【0023】また、請求項3記載の発明によれば、光学
的に同位相で重ね合わせられた光信号は、送信元のNR
Z型信号と1:1に対応するNRZ型の信号となるた
め、復調を容易に行うことができる。
【0024】また、請求項4記載の発明によれば、光学
的に逆位相で重ね合わせられた光信号は、送信元のNR
Z型信号と1:1に対応するRZ型の信号となるため、
復調を容易に行うことができる。
【0025】また、請求項5記載の発明によれば、加熱
用ヒータによって、光導波路の導波路長が微調整可能と
なるため、2つの光信号を正確に同相または逆相で重ね
合わせることができ、波長のズレに起因する受信性能の
劣化を防ぐことができる。
【0026】
【実施例】
A:第1実施例 図1は、第1の実施例によるダーク光ソリトン伝送方法
を適用した光伝送システムのブロック構成図であり、こ
の図において、1は信号発生器、2はAND回路、3は
Tフリップフロップ、4は光変調器駆動回路、5は単一
波長連続光源、6は半導体を用いたマッハツェンダー型
光変調器である。この光変調器6には、LiNbO3 な
どの電気光学結晶を用いた進行波型の変調器を用いるこ
ともできる。
【0027】7は例えばエルビウム添加光ファイバ増幅
器で構成される光増幅器、8はダーク光ソリトン伝送用
光ファイバであり、光増幅器7および光ファイバ8が複
数段接続されている。9は受光器、10はNOT回路、
11はDフリップフロップなどで構成される識別回路、
12はクロック抽出回路である。また、単一波長連続光
源5としては、その波長が伝送用光ファイバ8の正常分
散領域となるようなもので連続光を発生する光源(例え
ば、DFB半導体レーザもしくはエルビウム光ファイバ
レーザ)を用いる。
【0028】また、図2は上記光伝送システムの各部の
信号波形を例示した図であり、以下、この図を用いて光
伝送システム(図1)の動作を説明する。
【0029】まず、信号発生器1からNRZの送出デー
タS1とクロック信号S2が出力され、AND回路2が
それらの信号S1およびS2を論理和した信号S3を出
力する(図2参照)。つまり、このAND回路2は、信
号発生器1のNRZ信号をRZ信号に変換するものであ
る。そして、この信号S3がTフリップフロップ3の入
力端子Tに入力されると、その入力パルスの立ち上がり
エッジで論理反転を行うような信号S4が、出力端子Q
から出力される。なお、Tフリップフロップによっては
パルスの立ち下がりエッジで状態の反転がおこるものも
あるが本実施例では立ち上がりで反転する場合について
示した。また、Tフリップフロップの出力の初期状態に
ついても”0”または”1”の2通りが考えられるがそ
のどちらであってもかまわない。
【0030】次に、Tフリップフロップ3の出力信号S
4は光変調器駆動回路4において増幅され、その増幅結
果により光変調器6が駆動される。この光変調器6の駆
動条件は、その振幅(P−P値)が光変調器6の半波長
電圧の2倍で、振幅が光変調器6の消光電圧に対して対
称になるように設定する。なお、図2に示すように、光
変調器6の出力信号S5は、RZ信号である信号S3と
1対1で対応する。
【0031】また、変調によって生じるディップの幅
は、光変調器駆動回路4のパルスの立ち上がりおよび立
ち下がりのスロープと光変調器6の応答特性で決まり、
上記パルスの立ち上がりが急で光変調器6のパルス応答
特性が優れているものほど細いディップを出すことがで
きる。現状においても、駆動用電気パルスの立ち上がり
35ps、変調器の帯域20GHz程度のものを用いる
ことができるので、幅40ps程度のダーク光ソリトン
パルスの発生が可能である。そして、例えばダーク光ソ
リトン伝送用光ファイバ8として、零分散波長が1.5
5μmの分散シフトファイバを用い、光増幅器7として
エルビウム添加光ファイバ増幅器を用いると、波長1.
533μmのDFBレーザを単一波長連続光源5に用い
ることによって、ダーク光ソリトンの伝送が実現でき
る。
【0032】このときにN=1の基本ダーク光ソリトン
を形成するのに必要なパワーは、伝送用ファイバ8の波
長分散を1ps/km/nm、モードフィールド径を8
μm、パルス幅を40psとすると(1)式から0.9
6mWとなる。
【0033】また、ダーク光ソリトン伝送用ファイバ8
への入力振幅をN>1とするように設定すると、伝送用
ファイバ8へパルスが入力された直後には非線形光学効
果によるパルス圧縮の効果が分散によるパルス広がりの
効果よりも大きいためにパルス圧縮が起こるが、パルス
の伝搬に伴いファイバの光損失によりパルス振幅が現象
すると非線形性が低下することによりパルスが広がり始
め、ある長さでパルス幅が入力と等しくすることができ
る。例えばパルス振幅をN=1.66とすることで伝送
用ファイバ8を50km伝搬した後の出力においてもダ
ークソリトンのパルス幅が変わらないという条件にする
ことができる(ファイバ損失0.22dB/kmを仮
定)。
【0034】本実施例では、伝送用の光ファイバ8への
入力ダークパルスのピークパワーを2.6mWとするこ
とで、パルス幅の変化のない条件を実現できる。ここ
で、光ファイバ8の出力側のダークソリトンの振幅は入
力に比べてファイバの損失分だけ低下するが、この振幅
の減少分は伝送用光ファイバ8の適所に複数挿入された
光増幅器7,7・・・の利得によって波形を変えずに補
償される。
【0035】このようにして複数段の伝送をした後の光
信号S6は、ソリトン波であるために入力光信号S5と
比べて波形の劣化がみられない(図2参照)。そして、
この光信号S6は受光器9で電気信号に変換され(信号
S7)、さらにNOT回路10でパルス論理の反転を行
われた後(信号S8)、識別回路11において信号の再
生が行われ、受信信号S9が得られる。この識別回路1
1は、クロック抽出回路12が受光器9の出力の一部か
ら再生したクロック成分を、識別の基準クロックとして
いる。このようにして、送信信号S1と同一の受信信号
S9が再生される。
【0036】なお、ダークソリトンパルスの場合には誘
導ブリルアン散乱の発生が生じる可能性があるが単一波
長光源5に僅かな周波数変調を印加することによりこの
散乱を取り除くことができる。
【0037】B:第2実施例 上述した第1実施例においては、ダーク光ソリトンパル
スを生成する前にデータ信号の変換を行なったが、デー
タ信号をそのままマッハツェンダー型光変調器6の変調
信号に用いて、受光側でその復調を行うことも可能であ
る。図3は、この方法を適用した第2の実施例を示すブ
ロック構成図であって、図1と対応する部分には同一の
符号を付しその説明を省略する。
【0038】図3においては、図1のAND回路2、T
フリップフロップ3およびNOT回路10が除かれ、そ
のNOT回路10の代わりにTフリップフロップ3およ
び波形整形回路13が設けられている。
【0039】また、図4は上記光伝送システムの各部の
信号波形を例示した図であり、以下、この図を用いて光
伝送システム(図3)の動作を説明する。
【0040】信号発生器1から出力されるデータ信号S
1は光変調器駆動回路4において増幅され、その増幅出
力により光変調器6が駆動される。この光変調器6の出
力信号S5は、RZ信号である信号S1の立ち上がりお
よび立ち下がりエッジでディップが生じるような波形と
なる(図4参照)。このようにして発生したダーク光ソ
リトンパルスS5は、第1実施例と同様、複数連結され
たダーク光ソリトン伝送用の光ファイバ8および光増幅
器7により安定に長距離伝搬させることができる。図4
に示すように、光信号S6の波形は、多段の光増幅およ
び伝搬を繰り返して長距離伝送された後にも、入力光信
号S5と比べて劣化がみられない。
【0041】次に、伝送後の光信号S6は受光器9で電
気信号に変換され、波形整形回路13においてそのパル
ス幅が変換された後、信号S10として出力される。そ
して、この信号S10はTフリップフロップ回路3に入
力され、その出力端Qから、信号の立ち上がりエッジで
状態が反転するような信号S11が出力される。このよ
うにして、もとのデータ信号S1が復調される。なお、
Tフリップフロップによっては、入力信号の立ち下がり
エッジで出力状態の反転が起こるものがあるが、その場
合でも同じデータ列が復調される。
【0042】そして、第1実施例と同様に、クロック再
生回路12および識別回路11によって受信データ信号
S9が得られる。この信号波形は図4に示すように、送
信部のデータ信号S1を完全に再現している。
【0043】C:第3実施例 図5は、本発明の第3の実施例による光通信システムの
ブロック構成例であって、図1と対応する部分には同一
の符号を付しその説明を省略する。
【0044】図5において、12’はクロック再生器、
14は光分岐回路、15は光学的データ変換回路であ
り、光分岐回路14が分岐した受信光の一方はクロック
再生器12’へ出力され、他方が光学的データ変換回路
15へ出力される。
【0045】この光学的データ変換回路15は、図7に
示すような分岐比1:1の二分岐回路15a、2つの導
波路15b,15c、および二波合成回路15cをもつ
アーム長の異なるマッハツェンダー干渉計であり、例え
ば、2つの3dB光ファイバカップラの組み合わせ、も
しくは平面型の光導波路を用いて容易に構成することが
可能である。また、二本のアーム長の差は、データ信号
の1タイムスロットに相当する時間差となるように設定
され、例えばデータ信号のビットレートが10Gbit
/sの場合、1タイムスロットは100psであり石英
系光ファイバでアームを構成した場合にはその屈折率が
約1.5なのでアーム長の差は約2cmとなる。
【0046】また、図6は上記光伝送システムの各部の
信号波形を例示した図であり、以下、この図を用いて光
伝送システム(図5)の動作を説明する。
【0047】入力データ信号S1に応じて符号化された
ダーク光ソリトンパルスを発生するまでの方法は、第1
実施例に述べたものと同様であり、光変調器6への入力
信号が”0”から”1”もしくは”1”から”0”に変
化したとき信号S5にディップが生じる。このディップ
の有無がRZ信号に変換した後の電気信号の”1”,”
0”に対応していることは、光変調器6の出力信号S5
およびAND回路2の出力信号S4の各波形を比較する
ことからわかる(図6参照)。また、伝送用ファイバ8
の波長分散、モードフィールド径、パルス幅などは第1
実施例と同様に設定されており、複数段の伝送をした後
にも受信光S6のパルス波形は、送信光S5と比べて劣
化がみられない。
【0048】次に、図1の光分岐回路14で分岐された
伝送後の光信号の一部から、クロック抽出回路12’が
同期用クロックを抽出する。ダーク光ソリトンパルスは
図6のS5で示すようなRZ信号を論理反転した波形で
あるので、クロック抽出回路12’を高速受光器、電気
増幅器、および狭帯域電気フィルタで構成することによ
り、同期クロック信号を容易に抽出することが可能であ
る。
【0049】光分岐回路14で分岐された他方の光信号
(ダーク光ソリトン信号)は、光学的データ変換回路1
5(図7参照)の二分岐回路15aにおいて2つの導波
路15bおよび15cに分岐され、所定の位相差で伝搬
され、二波合成回路において合波される。このとき、合
波される直前の各々の信号S12およびS13は、1タ
イムスロット分だけずれた信号となる(図6参照)。
【0050】ここで、ダーク光ソリトンの信号はディッ
プの左右の信号の位相が逆相でかつその振幅が等しいた
め、再び合波したときの位相が等しいときには合波器の
出力が”1”となり、逆相となるときには合波器の出力
が”0”となる。したがって、光学的データ変換回路1
5の出力は図6のS14に示すようにNRZ信号が得ら
れる。この信号は、送り出し信号S1を論理反転した信
号に等しいことがわかる。
【0051】また、二波合成回路15dの入力におい
て、2本のアームの信号が信号光の半波長分の位相がず
れた状態で重ね合わされる場合には、前の例とは位相関
係が逆転するために、図6の信号S15に示すようなR
Zの信号となる。この信号は、送り出しのデータ信号S
1と1対1に対応している。
【0052】このようにして、ダーク光ソリトンの信号
S6は、光学的データ変換回路15により通常のNRZ
もしくはRZ信号に変換される。そして、RZもしくは
RZ信号に変換された信号S14またはS15は、受光
器9で電気信号に変換され、識別回路11で信号の識別
再生を行う。このときクロック再生器12’からの再生
クロックを識別の基準クロックとしている。
【0053】本実施例の方法を用いて行ったデータ伝送
実験の結果を図8に示す。これは、受光パワーに対する
符号誤り率の特性を示すものであり、ビットレート5G
bit/s、50kmの増幅器間隔で中継伝送した結果
である(図中、白丸)。この結果、特性劣化なしに60
0km伝送できることが確かめられた。
【0054】D:第4実施例 本発明による第4の実施例は、第3実施例の光学的デー
タ変換回路15(図7参照)の代わりに、図9にその構
成を示す光学的データ変換回路15’を用いたものであ
る。この光学的データ変換回路15’は、干渉計のアー
ムの片方の導波路15cの一部に、加熱ヒータ15eを
装着したものである。
【0055】光学的データ変換回路15の出力は、第3
の実施例で述べたように二つのアームの位相関係によ
り、NRZにもRZにも出力信号が変化しうる。しか
し、二つのアームの位相差が0(同相)もしくはπ(逆
相)からずれた場合には、干渉に寄与しない成分が発生
し、S/Nの劣化原因となる。そのため、一定の復調信
号を安定に得るためには、両アーム間の位相差を波長オ
ーダーで調整する必要がある。
【0056】ここでは、光導波路15cの光路長を加熱
ヒータ15eにより微調整し、これにより、二つのアー
ムの位相差を同相もしくは逆相に合わせ、復調信号の安
定化を図っている。例えば、信号光波長1.5μmにお
いて半波長の光路長の変化は、導波路15cの屈折率を
1.5とすると0.5μmの導波路長の変化に相当す
る。これを実現するためには、導波路15cの加熱領域
の長さを2cm、熱膨張係数を1×10-6とすると加熱
ヒータ15eにより25度の温度変化を与えればよい。
もしくはダークソリトンを作り出す光源5(図5参照)
の波長を0.1nm程度動かすことにより位相差πの変
化を作り出すことができる。
【0057】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のダ
ーク光ソリトン伝送方法によれば、光伝送に一般的に用
いられる素子や回路によって送信側の光変調器の手前も
しくは受光側でデータ変換を行うことにより、容易に超
高速光伝送が実現できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のダーク光ソリトンの伝送方法を適
用した第1実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1における各部の波形を例示した図であ
る。
【図3】 本発明を適用した第2実施例のブロック構
成図である。
【図4】 図3における各部の波形を例示した図であ
る。
【図5】 本発明を適用した第3実施例のブロック構
成図である。
【図6】 図5における各部の波形を例示した図であ
る。
【図7】 図5の光学的データ変換回路15の構造例
を示す図である。
【図8】 本発明の方法を用いたデータ伝送実験の結
果を示す図である。
【図9】 加熱ヒーター15eを有する光学的データ
変換回路15’の構成例である。
【図10】 通常の光ソリトン(a)とダーク光ソリト
ン(b)の波形を示す図である。
【図11】 従来のダーク光ソリトンの発生方法を示す
図である。
【図12】 ダーク光ソリトンの発生原理の説明図であ
る。
【符号の説明】
1:信号発生器、2:AND回路、3:Tフリップフロ
ップ、4:光変調器駆動回路、5:単一波長連続光源、
6:マッハツェンダー型光変調器、7:光増幅器、8:
ダーク光ソリトン伝送用光ファイバ、9:受光器、1
0:NOT回路、11:識別回路、12,12’:クロ
ック抽出回路、13:波形整形回路、14:光分岐回
路、15,15’:光学的データ変換回路、15a:二
分岐回路、15b,15c:光導波路、15d:二波合
成回路、15e:加熱ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/142 10/04 10/06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一波長連続光源からの出力光をマッハ
    ツェンダー型光強度変調器で変調する際、NRZ型ディ
    ジタル信号をRZ型信号に変換し、更にこの信号の立ち
    上がりもしくは立ち下がりエッジでその出力論理が反転
    する論理回路(Tフリップフロップ)でデータを変換し
    た後、この電気波形を、その振幅範囲に該変調器の消光
    電位(出力が零となる電位)が含まれかつ最大変調振幅
    が前記光変調器の半波長電圧の2倍を越えない条件の矩
    形波となるように増幅して前記光変調器を駆動すること
    により、駆動電圧の立ち上がりおよび立ち下がりエッジ
    で駆動電圧が該光変調器の消光電位をよぎる際いに光出
    力が急峻に減少する光変調波形を得、この光変調器出力
    を光増幅器にて増幅し、その光波長において正常分散領
    域となる単一モード光ファイバに結合し、該光ファイバ
    の入力端における信号光の振幅を、基本ダーク光ソリト
    ンの振幅Aに比べて大きくかつ該光ファイバを伝搬後に
    信号光波形のディップの幅が前記光ファイバへの入力時
    に比べて広がらないように設定し、次段以降の中継区間
    についても前記条件を満たすように多段の光増幅と伝搬
    を繰り返した後、受光器で受光することを特徴とするダ
    ーク光ソリトンの伝送方法。
  2. 【請求項2】 前記NRZ型ディジタル信号を直接電気
    的に増幅し、増幅信号の振幅範囲に該光変調器の消光電
    位が含まれかつ最大振幅が光変調器の半波長電圧の2倍
    を越えない条件を満たす矩形波にして該光変調器を駆動
    することによりダーク光ソリトン信号を発生し、請求項
    1記載の方法により伝搬した後、受光器により電気信号
    を得、この電気信号の立ち上がりまたは立ち下がりエッ
    ジでその出力論理が反転する論理回路(Tフリップフロ
    ップ)を用いてデータ信号の復調を行なうことを特徴と
    する請求項1記載のダーク光ソリトンの伝送方法。
  3. 【請求項3】 前記光ファイバ伝搬後の光信号を2つの
    光導波路に分割し、一方の信号を他方の信号に比べて符
    号送出間隔に等しい時間遅延させたうえで両信号を光学
    的に同位相で重ね合わせ、この信号を受光することを特
    徴とする請求項1記載のダーク光ソリトンの伝送方法。
  4. 【請求項4】 前記光ファイバ伝搬後の光信号を2つの
    光導波路に分割し、一方の信号を時間遅延し他方と重ね
    合わせる際に、光学的に逆位相で重ね合わせた後に受光
    することを特徴とする請求項1記載のダーク光ソリトン
    の伝送方法。
  5. 【請求項5】 前記光ファイバ伝搬後の光信号の分割お
    よび重ね合わせは、2つのアームの光路長差が符号送出
    間隔に等しくかつ一方のアームに加熱用ヒーターを組み
    込んだマッハツェンダー型平面光導波路を用いて行うこ
    とを特徴とする請求項3または4記載のダーク光ソリト
    ンの伝送方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7483640B2 (en) * 2003-11-20 2009-01-27 National Institute Of Information And Communication Technology, Incorporated Administrative Agency Optical multilevel-coded signal transmission system and method thereof, optical transmitter, and multilevel-coded signal light generating method
US8385741B2 (en) 2007-10-11 2013-02-26 Fujitsu Limited Optical pulse generating device and optical signal processing device

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JP5343855B2 (ja) * 2007-10-11 2013-11-13 富士通株式会社 光パルス生成装置

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