JPH08881Y2 - ウォーキングシューズ等の底貼り構造 - Google Patents

ウォーキングシューズ等の底貼り構造

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JPH08881Y2
JPH08881Y2 JP190690U JP190690U JPH08881Y2 JP H08881 Y2 JPH08881 Y2 JP H08881Y2 JP 190690 U JP190690 U JP 190690U JP 190690 U JP190690 U JP 190690U JP H08881 Y2 JPH08881 Y2 JP H08881Y2
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protective skin
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shoe
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孝行 猪狩
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孝行 猪狩
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は主として歩行運動(エクササイズウォーキ
ング)用のシューズ等に適する底貼り構造に関する。
〈従来の技術とその背景〉 近時、ジョギングシューズとは別に歩行運動に適した
革製のウォーキングシューズが商品化されており、その
一例を第3図に示す。この例では靴本体31の底部周縁
は、底皮34上に甲皮33の端部が折り重ねられ、さらにそ
の上面に細皮32が重ねられて一体的に縫合固着されてい
る。
上記底皮34の底面には比較的低発泡のスポンジ状樹脂
材によりなる弾力性に富んだクッション層35が7mm前後
の厚みのもので貼着され、踵部にはさらに踵クッション
層36が積層されている。上記クッション層35,36の底面
には比較的硬質で可撓性及び耐摩耗性を有する薄肉(約
2,5mm)の合成樹脂又は硬質ゴムからなる保護皮27が貼
着されている。そして、靴の底面においては第2図に示
すように直立時は踵部と中央部で接地部A,Bが形成さ
れ、踵部後端はやや外側に向かって約30°前後傾斜した
着地面Cが形成されており、着地が円滑に行われ且つ着
地時の衝撃が緩和される構造になっている。
また土踏まずDは殆ど接地しないが、歩行時に他方の
体重移動が行われる際の離床に至る過程では、足指下方
の先端接地部Eが後方より前方に向かって順次接地し且
つ離床する。
上記のような歩行時の着地,接地,離床の過程では靴
底は中足部中心と足指関節部の湾曲中心O1,O2付近が最
も頻繁に湾曲を繰り返すことになる。
上記のように作られたウォーキングシューズは、着用
者が長時間にわたって歩行し易いように、歩幅が通常の
10〜15%程度大きくなり且つ着地が円滑で衝撃が少な
く、スムースな歩行が可能で足及び全身の疲れが生じな
いように作られている。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかし第3図に示すように従来のウォーキングシュー
ズにあっては、毎日数十分程度の歩行を繰り返すだけで
2〜3ケ月後には約3割近くのものが、靴底の先端や湾
曲中心O1又はO2の両側端若しくは着地面Cの後端外周部
(いずれも第2図参照)において、保護皮37がクッショ
ン層35,36との間で剥離してそのままでは使用不可能に
なっていた。特に第2図に示す先端接地部Eの爪先部分
や湾曲中心O2上の特に屈伸頻度の高い親指関節下におけ
る剥離が激しく商品不良率も極めて高かった。
このような問題はクッション層と保護皮を接着する接
着剤が不適当であり、あるいは接着面の表面処理が不十
分であると考えられ、これらの点から各種の改良が試ら
れたが、結果的に上記問題点の改善をみることが出来な
かった。この結果、上記部分的な剥離は接着剤や接着技
術によるものではなく、クッション層と保護皮の密度や
伸縮性,弾力性又は材質の異なるものを貼り合わせて特
定個所を繰り返し湾曲せしめるためには、接着構造を工
夫する必要があるものと推測されるに至った。
〈課題を解決するための手段〉 上記のような課題を解決するための本考案の底貼り構
造は、靴本体1の底部に底皮4を固着し、該底皮4の底
面に弾力性に富む軟質のクッション層6と該クッション
層6の底面に貼着される比較的硬質の合成樹脂又はゴム
等からなる保護皮8を順次積層固着した構成において、
上記保護皮8の足指が対応する先端位置を厚肉部9とし
て形成し、該厚肉部9の上面を直接前記底皮4の底面に
貼着し、さらに保護皮8の中足部及び土踏まず部分を薄
く形成し、これに対し踵部分を肉厚に形成したことを特
徴としている。
〈作用〉 クッション層6は歩行時に加わる足への衝撃を吸収緩
和し、保護皮8は靴底面の摩耗を防止し、クッション層
6及び保護皮8とともに靴底全体の湾曲を円滑に行わし
める。保護皮8の厚肉部9aは靴底先端の足指部下方の全
体の剛性を保つとともに中足部との境界部における屈伸
を助長して歩行を滑らかにし且つ厚肉部9aにおける保護
皮8の剥離を防止している。その他厚肉部9aは靴底先端
部の重量を大きくして歩行時の踏み出しをスムースにし
且つ歩幅を大きくするのに役立つ。
踵部における保護皮8を肉厚にすることにより、踵部
底面の剛性が高まり靴底の踵部後端の保護皮8の剥離が
防止される。
〈実施例〉 以下図示する本考案の実施例につき詳述すると、柔軟
な性質の皮革又は合成皮革等からなる靴本体1の底部外
周には細皮2,甲皮3の端部が重ねられて樹脂又は皮革製
の底皮4が縫合固定されており、その底面には踵部から
土踏まず及び中足部にかけて、約6mm前後の厚みを有
し、比較的低発泡の可撓性及び弾力性を有する合成樹脂
又はゴム製のスポンジ材からなるクッション層6が接着
剤により貼着固定され、踵部にはさらに下向きに隆起す
る略同材質からなる踵クッション層7(最大厚み約11m
m)が積層して接着固定されている。そして踵クッショ
ン層7の後端斜め外側には約30°の傾斜で着地面Cが形
成され、上記クッション層6,7の底面に保護皮8が接着
剤によって貼着され、本底5を構成している。
保護皮8は耐摩性と可撓性を備えた比較的硬質の合成
樹脂又はゴムからなり、足指関節より先端に対応する部
分(第2図の先端接地部Eに対応する部分)は半月状の
厚肉部9を形成している。該厚肉部9は前記クッション
層6と略同一の厚みだけ上方に隆起しており、中足部と
の境界面9aは傾斜面をなしている。
これに対しクッション層6の先端面6aは中足部で上記
境界面9aに対応した逆方向の傾斜面をなして切断されて
おり、足指下方位置では肉厚部9の上面は直接底皮4の
底面に接着剤により接着されるとともに、中足部下方位
置及び踵部ではクッション層6,7の底面に保護皮8が接
着される。そしてクッション層6の先端面6aには保護皮
8の境界面9aが重ね合わされて接着される。
上記保護皮8の肉厚部9は基端部の肉厚が約10mm位で
先端部で約7mm位になるように順次変化しており、他方
中足部付近では約4mm程度の厚みとなっているが、踵部
底面及び着地面Cでは6mm程度の厚みを有するように形
成されている。
また、保護皮8は接着後の内部応力(復元力)を残さ
ないために、予め第1図に示すような最終固定に近い形
状に成形しておくことが望ましい。
その他保護皮8の底面の踵底面と中足部より前方の底面
には幅及び深さ共に1mm程度の角溝10a,10bが左右方向に
形成され、該角溝10a,10bは歩行時のシューズ底面が接
地の順序と接地及び蹴りに必要な反力の強さに応じて接
地摩擦が最も効果的に生じるように足の中心に対して適
度に傾斜している。また上記角溝10a,10bは保護皮8の
接着時の多少の湾曲を容易にし且つ接着後の内部応力を
減じる作用もある。
〈考案の効果〉 以上の如く構成される本考案によれば、特殊な機能性
を備えたウォーキングシューズ等においても、長期間使
用しても靴底面の保護皮の特に先端部分が剥離するとい
う欠点が解消され、例えば図示する実施例の構成に係る
ウォーキングシューズでは数ケ月着用しても保護皮の剥
離は全体にわたって全く生じないことが確認された。
またクッション層に比して高密度(高比重)の保護皮
の先端に厚肉部を形成することは、この部分がクッショ
ン層である場合に比して重くなり、歩行時に足先が重く
なることによって足の踏み出し時の慣性が大きくなり、
その分だけ歩幅も容易に広くなるため、歩行がスムーズ
で且つ速度も速くなるという利点を生じ、ウォーキング
シューズとしての機能性も高まる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のシューズの底貼り構造を示す側面分解
斜視図、第2図はウォーキングシューズの底面の接地及
び屈伸部位を示す説明図、第3図は従来のウォーキング
シューズの側面図である。 1:靴全体、2:底皮 3:クッション層、4:保護皮 9:厚肉部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】靴本体(1)の底部に底皮(4)を固着
    し、該底皮(4)の底面に弾力性に富む軟質のクッショ
    ン層(6)と該クッション層(6)の底面に貼着される
    比較的硬質の合成樹脂又はゴム等からなる保護皮(8)
    を順次積層固着した構成において、上記保護皮(8)の
    足指が対応する先端位置を厚肉部(9)として形成し、
    該厚肉部(9)の上面を直接前記底皮(4)の底面に貼
    着してなるウォーキングシューズ等の底貼り構造。
  2. 【請求項2】保護皮(8)の中足部及び土踏まず部分を
    薄く形成し、これに対し踵部分を肉厚に形成してなる実
    用新案登録請求の範囲第1項に記載のウォーキングシュ
    ーズ等の底貼り構造。
JP190690U 1990-01-12 1990-01-12 ウォーキングシューズ等の底貼り構造 Expired - Lifetime JPH08881Y2 (ja)

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JPH0394104U JPH0394104U (ja) 1991-09-25
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JP3934039B2 (ja) * 2002-11-27 2007-06-20 美津濃株式会社 シューズのアウトソール構造

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