JPH0887850A - 光磁気記録再生装置及び光磁気記録媒体用カートリッジ - Google Patents

光磁気記録再生装置及び光磁気記録媒体用カートリッジ

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JPH0887850A
JPH0887850A JP22054394A JP22054394A JPH0887850A JP H0887850 A JPH0887850 A JP H0887850A JP 22054394 A JP22054394 A JP 22054394A JP 22054394 A JP22054394 A JP 22054394A JP H0887850 A JPH0887850 A JP H0887850A
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JP
Japan
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cartridge
magneto
magnetic field
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auxiliary magnetic
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JP22054394A
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Jun Ishikawa
潤 石川
Katsuki Kosaka
克城 小坂
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】補助磁界発生手段の位置決めを簡単に行うと共
に高転送レート化を図る。 【構成】例えばMOディスクカートリッジ2のようなカ
ートリッジタイプの光磁気記録媒体のカートリッジ上面
に逃げ溝84,85と、補助磁界位置決め穴87が設け
られている。一方、MOドライブ装置1のような光磁気
記録再生装置の補助磁界発生手段、本例では永久磁石2
2を取り付けるためのMGシャーシ11に位置決めピン
36,37が設けられている。そしてMGシャーシ11
が降下すると、ピン37が位置決め穴87に挿入されて
位置決めされる。このとき、コイル26の下にある永久
磁石22の下部側が逃げ溝84,85に挿入される。こ
れで位置決めが容易になり、しかも永久磁石22を小型
化して高速反転できるので、高転送レート化が可能にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、MOドライブ装置及び
MOディスクなどに適用して好適な光磁気記録再生装置
及び光磁気記録媒体用カートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】MO(光磁気)ドライブ装置において
は、光学ピックアップでMOディスクに塗布されている
磁気記録材料を加勢し、キュリー温度以上になった部分
に補助磁界を加えることによって磁気記録材料の磁界の
向きを変えることにより、記録または消去が行われる。
ここで、磁界変調方式によって記録を行う場合には、記
録する信号に対応させて補助磁界の向きを反転するよう
になっている。
【0003】一方、MOドライブ装置にはカートリッジ
タイプのMOディスクを使用するものがある。
【0004】従来のMOディスクのカートリッジには、
上面及び下面に開口が設けられ、下面の開口から光学ピ
ックアップを挿入すると共に、上面の開口から補助磁界
発生手段を挿入し、光学ピックアップと補助磁界発生手
段をMOディスクに近づけるようになっていた。これに
よって、光学ピックアップから照射されるレーザ光のス
ポット径を小さくすることができ、また、補助磁界発生
手段を小さくしてもMOディスクに十分な強さの補助磁
界を与えることができる。
【0005】このように、補助磁界発生手段、例えば永
久磁石や電磁石をカートリッジの開口から挿入してMO
ディスクと所定の間隔を保持するために、補助磁界発生
手段は高精度で位置決めされている。従来の補助磁界発
生手段の位置決め方法は、補助磁界発生手段が取り付け
られた取り付け部をMOドライブ装置のシャーシ側に設
けた位置決め手段で位置規制するのが普通であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
にMOディスクのカートリッジの上下両面に開口がある
と、カートリッジの強度が弱くなり、また、開口からほ
こりなどが入るのを防ぐためカートリッジの上下両面に
シャッター装置が必要になり、構成が複雑でコストアッ
プになるなどの問題があった。
【0007】ここで、補助磁界発生手段を大きくしてこ
こから発生する補助磁界の強さを強くし、補助磁界発生
手段をMOディスクから遠くに離すことによりカートリ
ッジの開口をなくすこともできるが、この場合には補助
磁界発生手段が重くなるので高速反転が困難になる。し
たがって、高転送レート化ができなくなるという問題が
発生する。
【0008】さらに、従来は補助磁界発生手段の位置決
めをMOドライブ装置のシャーシ側で行っていたため、
MOドライブ装置全体が大型になるという問題もあっ
た。
【0009】そこで、本発明は上述したような課題を解
決したものであって、部品点数を削減してコストダウン
が可能であり、さらに強度が高くしかも構成が簡単でそ
の上高転送レート化が可能な光磁気記録再生装置及び光
磁気記録媒体用カートリッジを提案するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、請求項1の発明においては、カートリッジに収納
された記録媒体を用いる光磁気記録再生装置において、
カートリッジの上面に設けられた逃げ溝に対応させて補
助磁界発生手段が上下動可能に配置され、カートリッジ
の上面に設けられた位置決め穴に挿入可能な位置に補助
磁界発生手段の位置決めピンが設けられていることを特
徴とするものである。
【0011】請求項2の発明においては、光磁気記録再
生装置に用いられる光磁気記録媒体を収納するカートリ
ッジにおいて、カートリッジ本体の上面に光磁気記録再
生装置の補助磁界発生手段を挿入可能な逃げ溝が設けら
れ、カートリッジ本体の上面に補助磁界発生手段の位置
決めピンを挿入可能な位置決め穴が設けられていること
を特徴とするものである。
【0012】
【作用】図1及び図10に示すように、例えばMOディ
スクカートリッジ2のようなカートリッジタイプの光磁
気記録媒体のカートリッジ上面に逃げ溝84,85と、
補助磁界位置決め穴87が設けられている。一方、図6
に示すようにMOドライブ装置1のような光磁気記録再
生装置の補助磁界発生手段、本例では永久磁石22を取
り付けるためのMGシャーシ11に位置決めピン36,
37が設けられている。そしてMGシャーシ11が降下
すると、図15に示すようにピン37が位置決め穴87
に挿入されて位置決めされる。このとき、図16に示す
ようにコイル26の下にある永久磁石22の下部側が逃
げ溝84,85に挿入される。これで位置決めが容易に
なり、しかも永久磁石22を小型化して高速反転できる
ので、高転送レート化が可能になる。
【0013】
【実施例】続いて、本発明に係る光磁気記録再生装置及
び光磁気記録媒体用カートリッジをMOドライブ装置と
MOディスクに適用した場合の一実施例について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明の光磁気記録装置及び光磁
気記録媒体用カートリッジを適用したMOドライブ装置
1の各部と、MOディスクカートリッジ2を示す斜視図
である。また、図2はMOドライブ装置1の各部を組み
立てた状態を示す。このMOドライブ装置1は、補助磁
界発生手段を取り付けるためのMG(マグネット)シャ
ーシ11、MGシャーシ11したがって補助磁界発生手
段を上下動させるための上下動自在なMG駆動板12、
MOディスクカートリッジ2を出し入れするための水平
移動及び上下移動自在なトレー13、MG駆動板12を
上下移動させると共にトレー13を水平移動及び上下移
動させるための水平移動自在なカム板14、MG駆動板
12とトレー13とカム板14との移動方向を規制する
ための側板15、側板15やターンテーブル16や光学
ピックアップ17など装置全体を安定良く保持するため
のシャーシ18及び制御部やスピンドルモータなどが設
けられたベース62で構成されている。
【0015】MGシャーシ11は、図3にも示すよう
に、例えば弾性のある樹脂で形成された略矩形の取付板
19に、略90度の間隔で長方形の凹溝20が設けら
れ、その底面に長方形の貫通孔21が設けられている。
そして、貫通孔21内に補助磁界発生手段としての永久
磁石22が配置され、その両側の中心軸23にベアリン
グ24が挿入されて、これが押え板25で凹溝20に固
定されている。さらに、永久磁石22の上側に一対のコ
イル26を有する基板27が配置され、その上にバック
ヨークとしての支持板28が配置されている。コイル2
6に流れる電流の向きを変えることによってここで発生
する磁界の向きが変わり、この磁界に永久磁石22の磁
極が反発して永久磁石22が回転し、補助磁界の向きが
変わる。
【0016】取付板19の四隅には、図4にも示すよう
にクランプ部29が設けられている。このクランプ部
は、同図(A)に示すように取付板19の端縁と平行な
長方形状に形成され、長手方向の外側の一端部が固定部
30として残され、他の三方が切り込まれている。ま
た、同図(B)に示すように、クランプ部29の上部側
がえぐられて薄肉になっており、クランプ部29が板バ
ネとして上下に弾性変形するようになっている。
【0017】図1において、MG駆動板12は薄板で矩
形に形成された枠体31を有し、その両側面の端部側に
ガイドピン32が突設されている。また、ガイドピン3
2の間には適宜な間隔で2本のスライドピン33が突設
されている。枠体31の四隅には、MGシャーシ11の
クランプ部29を係止して、更にMGシャーシ11のM
G駆動板12に対する水平方向の自由度を制限する長方
形で一部円形の係止孔34が設けられている。
【0018】この係止孔34は、図5(A)に示すよう
に、長手方向の内端縁35がMGシャーシ11のクラン
プ部29の先端を係止させることができるようになって
いる。すなわち、同図(B)にも示すようにMG駆動板
12の上にMGシャーシ11を載置し、クランプ部29
の先端を押し下げて係止孔34に挿入すれば、四隅のク
ランプ部29が全て係止孔34に係止されて、MGシャ
ーシ11がMG駆動板12から不用意に外れないように
(かつMGシャーシ11がカートリッジ2上に位置決め
が行えるような水平方向の自由度を持って)取り付けら
れる。
【0019】MGシャーシ11の下面には、図6に示す
ように四隅に位置させて本例ではクランプ部29の根元
付近に上下方向位置決めピン36及び水平方向位置決め
ピン37が夫々2個設けられている。上下方向位置決め
ピン36は円柱状であり、下端面は水平になっている。
また、水平方向位置決めピン37は上下方向位置決めピ
ン36の先端に円錐状の突起38を設けた形状になって
いる。水平方向位置決めピン36はMGシャーシ11し
たがって永久磁石22の水平方向の位置出しをするもの
であり、永久磁石22との位置関係が所定の寸法誤差内
に収まるように配置されている。
【0020】図1において、トレー13はMOディスク
カートリッジ2を出し入れするためのもので、一端を開
放したコ字状の枠部39を有してている。枠部39の両
端にはコ字状の保持部40が設けられ、各保持部40内
にMOディスクカートリッジ2のカートリッジ80の側
端部を挿入するこによってMOディスクカートリッジ2
が安定よく保持されると共に、内部のMOディスク81
をシャーシ18のターンテーブル16で回転駆動するこ
とが可能になる。保持部40の後端は連結部41で連結
されている。さらに、トレー13にはMOディスクカー
トリッジ2のカートリッジ80に設けられた位置決め溝
82にバネ力で挿入されるキャッチングローラ(図示せ
ず)が設けられている。
【0021】図1に示すように、トレー13の両側には
カム板14が配置されている。このカム板14は図2に
示すように側板15の内側に水平移動自在に配置され
る。カム板14は、図7に示すように略長方形であり、
上端面に移動用のラック42が設けられている。下部側
にはトレー13の水平及び上下移動タイミングを規制す
るためのガイド孔42が2つ設けられている。ガイド孔
42は適宜な角度で傾斜した傾斜部43と、水平部44
で構成されている。また、カム板14の上部側にはMG
駆動板12の上下移動のタイミングを規制するためのガ
イド溝45が2つ設けられている。ガイド溝45はカム
板14の内面側に設けられていて、上水平部46と、傾
斜部47と、下水平部48とで構成されている。また、
カム板14の上部側の端部には、MG駆動板12が上下
するときにガイドピン32を避けるため矩形の切欠き4
9が設けられている。MG駆動板12の上下移動を規制
するガイド溝45の傾斜部47の高さの方が、トレー1
3の上下移動を規制するガイド孔42の傾斜部43より
高くなっており、後述のようにトレー13が下限位置で
停止した後、MG駆動板12がさらに降下するようにな
っている。また、トレー13とMG駆動板12は同時に
降下するように設定されている。カム板14の外側面の
前後端部にはピン57,58が突設されている。
【0022】図1において、カム板14のガイド孔43
にはトレー13に突設されたピン49が移動自在に挿入
されている。これによってトレー13が水平に保持され
ている。また、ガイド溝45にはMG駆動板12のスラ
イドピン33が挿入され、これでMG駆動板12が水平
に保持される。カム板14のラック42にはギヤ50が
噛合されている。ギヤ50はシャフト51で連結固定さ
れている。シャフト51の片端部にはピニオン52が固
定されており、これに中間ギヤ53と駆動ギヤ54が噛
合されている。駆動ギヤ54をモータなどで回転させる
ことにより中間ギヤ53及びピニオン52を介してギヤ
50が回転し、これによってカム板14が水平移動す
る。
【0023】さて、側板15はシャーシ18の両側に立
設されている。この側板15には、カム板14の移動を
規制するため、2つの横長孔55,56が設けられてい
る。そして、図2に示すように横長孔55,56にカム
板14のピン57,58を挿入することによって、カム
板14が水平方向にだけ移動するようになる。また、側
板15にはトレー13の移動方向を規制するため、2つ
のL字孔59,60が設けられている。このL字孔5
9,60にはカム板14の外側にはみ出しているトレー
13のピン49が挿入されている。
【0024】いま、図8(A)に示すようにカム板14
が水平移動すると、トレー13のピン49がカム板14
のガイド孔43の側壁によってカム板14の移動方向に
押圧される。このとき、トレー13のピン49が側板1
5のL字孔59,60の水平部にあればピン49、した
がってトレー13が水平移動する。そして、同図(B)
に示すように、ピン49がL字孔59,60の垂直部に
さしかかると今度はピン49がガイド孔43によって下
側に押圧され、L字孔59,60の垂直部に沿って降下
する。これでトレー13内のMOディスクカートリッジ
2をシャーシ18の所定の位置にローディングして回転
駆動することができる。
【0025】さらに、側板15の上部側には2つの縦長
孔61が設けられおり、ここにMG駆動板12のガイド
ピン32が挿入される。これによってMG駆動板12、
したがって永久磁石22が上下方向にだけ移動する。す
なわち、図9(A)に示すようにMG駆動板12のスラ
イドピン33がカム板14のガイド溝45の上水平部4
6にあるときは、カム板14が移動してもMG駆動板1
2は上限位置に保持されている。そして、同図(B)に
示すようにカム板14が移動してスライドピン33が傾
斜部47にさしかかると、カム板14の移動にともなっ
てスライドピン33、したがってMG駆動板12が降下
する。このときMG駆動板12のガイドピン32が縦長
孔61によって移動方向を規制されているので、MG駆
動板12が真下に降下することになる。
【0026】シャーシ18(図1)には、側板15の他
に中央に配置されたターンテーブル16、MGシャーシ
11の永久磁石22(図3)に対応する位置でMOディ
スク81の半径方向に沿って移動自在に配置された光学
ピックアップ17、カム板14を駆動するためのモータ
(図示せず)、MOディスクカートリッジ2を位置決め
するピン63,65などが取り付けられている。片方の
ピン63には円錐状の突起64がある。また、シャフト
51、中間ギヤ53及び駆動ギヤ54は、側板15に回
転自在に取り付けられている。ベース62にはターンテ
ーブル16を駆動するスピンドルモータ66(図13)
や各部を制御する電気回路などが設けられている。
【0027】さて、次にMOディスクカートリッジ2に
ついて説明する。このMOディスクカートリッジ2は、
図1に示すように矩形で中空のカートリッジ80と、そ
の内部に回転自在に収納されたMOディスク81とで構
成されている。カートリッジ80は樹脂製の上ケース8
2と下ケース83を組み合わせたものである。
【0028】上ケース82の表面には、図10にも示す
ように補助磁界発生手段、本例では永久磁石22(図
3)の下部側を挿入するための逃げ溝84,85が略等
間隔で放射状に4個設けられている。但し、対向する2
つの逃げ溝84,84,85,85は中心から等距離に
あるが、隣接する逃げ溝84,85は中心から異なる距
離にある。これは、4個設けられた光学ピックアップ1
7(図1)のうち、対向する2個がMOディスク81の
夫々内周側の記録エリアと外周側の記録エリアを再生す
るようになっており、永久磁石22も対応する光学ピッ
クアップ17の移動範囲をカバーする位置に配置されて
いるからである。逃げ溝84,85の底壁部の肉厚は十
分な強度を保持できる厚さに設定されている。
【0029】また上ケース82には、誤挿入防止溝86
が先端の両側に設けられている。この誤挿入防止溝86
は上ケース82にだけ設けられており、これをトレー1
3の突起(図示せず)に合わせることによってMOディ
スクカートリッジ2を上下逆にすることなくトレー13
に挿入することができる。さらに上ケース82には、補
助磁界位置決め穴87と、キャッチングローラの挿入穴
88が夫々2個設けられている。補助磁界位置決め穴8
7は、ローディング時にMGシャーシ11の位置を正確
に出すためのものであり、図6に示したMGシャーシ1
1の水平方向位置決めピン37の突起38を殆ど隙間な
く挿入するようになっている。また、両方の補助磁界位
置決め穴87の間隔は水平方向位置決めピン37の間隔
と同一である。上ケース82の後端部には取り扱うとき
の滑り止めとしてローレット部89が設けられている。
【0030】MOディスクカートリッジ2の下ケース8
3には、図11に示すように、光学ピックアップ17の
対物レンズ90を挿入するための矩形の開口91が略等
間隔で4個設けられ、その上に前後に開閉可能なシャッ
ター92が2個設けられている。これらのシャッター9
2は下ケースの中央にあるストッパ93で閉蓋時の位置
決めが行われている。カートリッジ80内にはシャッタ
ー開蓋機構(図示せず)が設けられおり、これがトレー
13の開蓋手段によって作動されて、図12に示すよう
にシャッター92が前後に開蓋される。下ケース12の
中央にはターンテーブル16(図1)を挿入するための
丸孔94が設けられており、シャッター92が開蓋され
ると、この丸孔94と開口91が露出される。そして、
開口91には光学ピックアップ17の対物レンズ90が
挿入され、丸孔94にはターンテーブル16が挿入され
てMOディスク81がクランプされる。下ケース83の
後端部にもローレット部95が設けられ、前端部にはシ
ャーシ18の位置決めピン63,63を挿入する位置決
め穴96と位置決め長穴97が設けられている。
【0031】さて、このMOドライブ装置1及びMOデ
ィスクカートリッジ2において、再生時には図13に示
すようにMOディスクカートリッジ2をトレー13に挿
入し、例えばスタート釦(図示せず)を押すと駆動モー
タが回転してカム板14が水平移動する。これによっ
て、トレー13が内部に水平に引き込まれる。このとき
には、MOディスクカートリッジ2のシャッター92が
開けられている。次に図14に示すようにトレー13及
びMG駆動板12が同時に降下し、MOディスクカート
リッジ2の下ケース83に設けられた位置決め穴96と
位置決め長穴97に、シャーシ18の位置決めピン63
の先端の突起64が挿入される。また、このときには図
15に示すように下ケース83が別の位置決めピン64
の上に載置される。MOディスクカートリッジ2はキャ
ッチングローラによって下に押圧されており、これによ
ってMOディスクカートリッジ2が水平方向及び高さ方
向に正確に位置決めされると共にガタ付きがなくなる。
【0032】また、このときには、MG駆動板12に取
り付けられているMGシャーシ11の水平方向位置決め
ピン37の突起38が、MOディスクカートリッジ2の
上ケース83に設けられた補助磁界位置決め穴87に挿
入される。同時にMGシャーシ11のもう一方の上下方
向位置決めピン36は、上ケース82の上面に載置され
る。これによって、MGシャーシ11の水平方向及び高
さ方向の位置が正確に決められる。ここで、MG駆動板
12は、図14に示すようにトレー13が降下して下限
位置に停止した後、さらに所定寸法だけオーバストロー
クして降下するようになっている。これによってMGシ
ャーシ11のクランプ部29の先端が下方に押し下げら
れて弾性変形する。このときのクランプ部29の弾性復
元力がMGシャーシ11を下方に付勢する力として作用
し、MGシャーシ11、したがって永久磁石22のガタ
付きがなくなって所定の位置に安定良く保持される。
【0033】MGシャーシ11が下限位置に保持された
状態では、図16に示すようにMGシャーシ11に回転
自在に取り付けられた補助磁界発生手段、本例では永久
磁石22がMOディスクカートリッジ2の上ケース82
に設けられた逃げ溝84,85の真上に配置され、場合
によって下部側が挿入される。この場合、永久磁石22
が回転可能な程度の隙間が逃げ溝84,85との間に設
けられる。これによって、永久磁石22がMOディスク
81にできるだけ近付けられ、補助磁界がMOディスク
81の磁気記録材料に有効に作用する。したがって、永
久磁石22を小型化することができるので、高速で磁極
を反転させることができる。これによって高転送レート
化が可能になる。
【0034】このように、本例のMOディスクカートリ
ッジ2においては、永久磁石22をMOディスク81に
できるだけ近付けることができ、しかもカートリッジ8
0に永久磁石22を挿入する開口がないので、強度的に
も有利になる。さらに開口を設けたときのようにシャッ
タ機構を設ける必要がないから部品点数を削減してコス
トダウンが可能になる。
【0035】なお、上述の実施例では、補助磁界発生手
段として永久磁石22を用いたが、これに代えて電磁石
を用いた場合でも同様である。さらに、本例ではカート
リッジタイプの記録媒体を使用したがカートリッジが不
付の記録媒体を使用することもできる。この場合には補
助磁界発生手段の位置決めをMOドライブ装置1などの
本体側で行えばよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明は、
カートリッジに収納された記録媒体を用いる光磁気記録
再生装置において、カートリッジの上面に設けられた逃
げ溝に対応させて補助磁界発生手段が上下動可能に配置
され、カートリッジの上面に設けられた位置決め穴に挿
入可能な位置に補助磁界発生手段の位置決めピンが設け
られていることを特徴とするものである。
【0037】したがって、請求項1の発明によれば、カ
ートリッジを利用して補助磁界発生手段の位置決めがで
きるので部品点数を削減してコストダウンが可能にな
る。また、補助磁界発生手段を記録媒体に近付けること
ができるので補助磁界発生手段を小型化でき、これによ
って補助磁界発生手段を高速で制御して高転送レート化
が可能になるなどの効果がある。
【0038】また、請求項2の発明は、光磁気記録再生
装置に用いられる光磁気記録媒体を収納するカートリッ
ジにおいて、カートリッジ本体の上面に光磁気記録再生
装置の補助磁界発生手段を挿入可能な逃げ溝が設けら
れ、カートリッジ本体の上面に補助磁界発生手段の位置
決めピンを挿入可能な位置決め穴が設けられていること
を特徴とするものである。
【0039】したがって請求項2の発明によれば、カー
トリッジに開口を設けることなく補助磁界発生手段を光
磁気記録媒体に近付けることができるので、カートリッ
ジの強度を高くすることができると共に、シャッタなど
の部品が不要になるのでコストダウンが可能になるなど
の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の各部の斜視図である。
【図2】実施例の組立図である。
【図3】MGシャーシ11の構成図である。
【図4】クランプ部29の形状を示す図である。
【図5】MG駆動板12の係止孔34の形状を示す図で
ある。
【図6】MGシャーシ11及びMG駆動板12を下から
見た斜視図である。
【図7】カム板14の形状を示す側面図である。
【図8】トレー13のピン49の移動方向を示す図であ
る。
【図9】MG駆動板12のガイドピン32及びスライド
ピン33の移動方向を示す図である。
【図10】MOディスクカートリッジ2の上面図であ
る。
【図11】MOディスクカートリッジ2のシャッタ92
を閉じたときの下面図である。
【図12】MOディスクカートリッジ2のシャッタ92
を開けたときの下面図である。
【図13】図2のC−C断面図である。
【図14】MOディスクカートリッジ2及び補助磁界降
下時の状態を示す図である。
【図15】図14のD−D断面図である。
【図16】図14のE−E断面図である。
【符号の説明】
1 MOドライブ装置 2 MOディスクカートリッジ 11 MGシャーシ 12 MG駆動板 13 トレー 14 カム板 17 光学ピックアップ 22 永久磁石 36 上下方向位置決めピン 37 水平方向位置決めピン 80 カートリッジ 81 MOディスク 84,85 逃げ溝 87 補助磁界位置決め穴

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートリッジに収納された記録媒体を用
    いる光磁気記録再生装置において、 上記カートリッジの上面に設けられた逃げ溝に対応させ
    て補助磁界発生手段が上下動可能に配置され、 上記カートリッジの上面に設けられた位置決め穴に挿入
    可能な位置に上記補助磁界発生手段の位置決めピンが設
    けられていることを特徴とする光磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 光磁気記録再生装置に用いられる光磁気
    記録媒体を収納するカートリッジにおいて、 上記カートリッジ本体の上面に上記光磁気記録再生装置
    の補助磁界発生手段を挿入可能な逃げ溝が設けられ、 上記カートリッジ本体の上面に上記補助磁界発生手段の
    位置決めピンを挿入可能な位置決め穴が設けられている
    ことを特徴とする光磁気記録媒体用カートリッジ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100467602B1 (ko) * 2002-08-07 2005-01-24 삼성전자주식회사 디스크 플레이어의 디스크 가이드 장치

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