JPH088683B2 - 有料チャネル伝送システム - Google Patents

有料チャネル伝送システム

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JPH088683B2
JPH088683B2 JP2271130A JP27113090A JPH088683B2 JP H088683 B2 JPH088683 B2 JP H088683B2 JP 2271130 A JP2271130 A JP 2271130A JP 27113090 A JP27113090 A JP 27113090A JP H088683 B2 JPH088683 B2 JP H088683B2
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裕章 中田
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和貴 前田
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、CATVにおいて加入者宅へ有料のTV信号を、
配信する有料チャネル伝送システムに関するものであ
る。
従来の技術 従来の同軸ケーブルを伝送路とするCATVでは、有料チ
ャネルのTV信号に送信側でスクランブル（暗号化）など
を施し、有料チャネル契約し加入者宅の受信器に、その
スクランブルを解除する「鍵」を内蔵するなどの方式
や、契約したチャネルを通過される電気フィルターを設
けた受信器を加入者宅に設置するなどの方式をとって加
入者の不正視聴を防止している。（例えば、「衛星放送
時代のCATV」郵政省放送行政局有線放送課 監修 p25
2、1987） 発明が解決しようとする課題 しかしながら上記の方式では、受信器の電気回路を改
竄し、不正に有料チャネルを視聴される恐れがあった。
また、スクランブルを解除し復元したときの画質劣化も
問題となる。ディジタル処理によるスクランブルは、不
正視聴が難しく、復元したときの画質劣化もないがA/D
変換器やD/A変換器を必要とするのでデスクランブラの
コストが高くなる。
本発明はかかる点に鑑み、受信器の改竄が困難であり
有料チャネルの契約変更に迅速に対応可能で、画質の劣
化がなく有料チャネルを配信する伝送システムを提供す
ることを目的としている。
課題を解決するための手段 （第１の手段） 本発明は、上記課題を解決するために、有料のチャネ
ルのTV信号を波長λ１の半導体レーザにより送出する第
１の光送信器と、その他のTV信号を波長λ２の半導体レ
ーザにより送出する第２の光送信器とから構成され、 光信号を受信する光受信装置にはひとつの光受信器と波
長λ１を遮断する光学的手段とを設け、かつこの光学的
手段が挿入・抜き取り可能であることを特徴としてい
る。
（第２の手段） 本発明は、上記課題を解決するために、互いに異なる
波長帯の２個の半導体レーザを用い、第１の半導体レー
ザにより有料チャネルのTV信号を第２の半導体レーザに
よりその他のチャネルのTV信号を波長多重伝送するもの
であり、かつ光分波器とふたつの光受信器からなる光受
信装置の光分波器は挿入・抜き取りが可能であり、その
他のチャネルを選局したときは光分波器を抜き取り、伝
送用光ファイバとその他のチャネル用の光受信器とを接
続することを特徴としている。
（第３手段） 本発明は、上記課題を解決するために、有料チャネル
のTV信号をf1〜fkの周波数範囲に、またその他のチャネ
ルをf1〜fk以外の周波数範囲に周波数多重し、波長λ１
の半導体レーザにより光伝送する第１の光送信気とf1〜
fkの周波数範囲に搬送波を周波数多重したFDM信号を波
長λ１と同一波長帯の波長λ２の半導体レーザにより光
伝送する第２の光送信器からなる光送信装置と、ひとつ
の光受信器と波長λ２を遮断する光学的手段からなる光
受信装置とから構成され、かつ前記光学的手段が挿入・
抜き取り可能であることを特徴としている。
作用 上記光学的手段又は光分波器により、有料チャネルの
TV信号を伝送する波長を遮断したり有料チャネルのTV信
号に妨害を与えることができるので不正視聴が防止で
き、更に加入者の有料チャネル契約の変更にも光学的手
段や光分波器の抜き取りにより迅速に対応できる。
実施例 （実施例１） 本発明の実施例を図面とともに説明する。
第１図は本発明の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。第１図において、１は波長1.3μｍの半導体レー
ザを用いた光送信器（E/O）、２は波長1.5μｍの半導体
レーザを用いた光送信器（E/O）、３は光合波器、４は
伝送用光ファイバ、５は干渉膜フィルタ、６は光受信
器、７はチューナである。
干渉膜フィルタ５は、1.3μｍの波長を遮断する。ま
た光受信器（O/E）６に用いる受光素子はGe系の素子で
あり1.3〜1.5μｍの長波長帯では一定の感度を有する。
有料チャネルのTV信号は、同図中８に示すように各搬
送波f1〜fkを振幅変調し周波数多重され光送信器１によ
り波長1.3μｍの光信号に変換されたのち、光合波器３
に送られる。また有料チャネルでないTV信号は同図中９
に示すようにf1〜fk以外の周波数帯の各搬送波ｆk+1〜
ｆk+j+1を振幅変調し周波数多重され光送信器２により
波長1.5μｍの光信号に変換されたのち、光合波器３に
送られる。
この光合波器３により合波された光信号は、伝送用光
ファイバ４により加入者宅の光受信装置に伝送され、干
渉膜フィルタ５に入力される。そして干渉膜フィルタ５
を通過できる波長1.5μｍの光信号が、光受信器６によ
り電気信号に変換される。加入者はチューナにより有料
チャネルでない番組を選局視聴できるが、有料チャネル
はまったく視聴できない。
加入者が有料チャネルの契約をすれば、干渉膜フィル
タ５を抜き取ることにより波長1.3μｍと1.5μｍの光信
号が光受信器６に入力されるので、CATVセンターから送
られてくるすべてのチャネルが視聴できる。これは、受
光素子の波長感度が長波長帯でほぼ一定であり、また有
料チャネルとその他のチャネルの周波数配置が異なるこ
とによる。本実施例では、干渉膜フィルタ５により有料
チャネルのTV信号を遮断しているので、従来のような電
気信号にスクランブルを施し受信側でデスクランブルし
た際の信号品質の劣化等は原理的に生じない。
（実施例２） 第２図は本発明の第２の実施例の構成を示すブロック
図である。尚、第１図に示したものと同等の機能作用を
有するものについては、同一の符号を付し詳細な説明は
省略する。
第２図において11は周波数多重された有料チャネルの
TV信号（FDM信号）を長波長帯の半導体レーザ（例えば
波長1.3μｍ）により伝送する光送信器、21はその他
のチャネルを周波数多重したFDM信号を短波長帯の半導
体レーザ（例えば、波長0.8μｍ）により伝送する光送
信器（E/O）、31は短波長帯と長波長帯の光信号を合波
する光合波器、51は短波長帯と長波長帯の光信号を分波
する光分波器、61は長波長帯用のGe系受光素子を用いた
光受信器（O/E）、62は短波長帯用のSi系受光素子を用
いた光受信器（O/E）である。第３図に受光素子の波長
感度特性の一例を示す。（末松 安晴 他「光ファイバ
通信入門」p104,1976,オーム社） 有料チャネルのFDM信号は光送信器11に入力された波
長1.3μｍの光信号となり光合波器31に送られる。その
他のチャネルのFDM信号は、光送信器21に入力され波長
0.8μｍの光信号となり同様に光合波器31に送られ、こ
こで1.3μｍの光信号と合波され、伝送用光ファイバ４
により伝送される。伝送されてきた光信号は、光分波器
51により短波長帯と長波長帯の光信号に分波され、それ
ぞれの光信号は長波帯用の光受信器61と短波帯用の光受
信器62により受信され電気信号に変換される。
ここで加入者が、有料チャネルを予約してない場合は
光分波器51を抜き取り、伝送用光ファイバ４を短波帯用
の光受信器62に接続する。このとき短波長帯と長波長帯
の光信号が光受信器62に入力するが、Si系の素子は第３
図に示すように、長波長帯に対して感度が極めて低いの
で、長波長帯の光信号は受信できない。したがって、加
入者は有料チャネルを視聴することができなくなる。
（実施例３） 第４図は本発明の第３の実施例の構成を示すブロック
図である。尚、第１図及び第２図と同等の機能作用を有
するものには第１図及び第２図と同一の番号を付し、詳
細な説明は省略する。
第４図において、１及び２は光送信器（E/O）,3は光
合波器、４は伝送用光ファイバ、52は干渉膜フィルタ、
６は光受信器である。
第４図に示す構成において、有料チャネルのTV信号を
f1〜fkの周波数範囲に周波数多重するとともに他のチャ
ネルのTV信号をｆk+1〜ｆk+j+1の周波数範囲に周波数多
重したAM−FDM信号10を、光送信器１に入力し波長1.3μ
ｍの光信号に変換し光合波器３に送出する。また光送信
器２には、f1〜fkの周波数範囲に無変調の搬送波を周波
数多重したFDM信号11を妨害信号として入力し、波長1.5
μｍの光信号に変換し光合波器３に送出する。
光合波器３で合波された光信号は、伝送用光ファイバ
４により光受信装置に伝送され、干渉膜フィルタ52によ
り波長1.3μｍの光信号のみが透過し、光受信器６によ
り電気信号に変換される。
有料チャネルを契約している加入者宅の光受信装置に
は干渉膜フィルタ52が挿入されており、このときCATVセ
ンターから送られてくるすべてのチャネルを視聴でき
る。有料チャネルを契約していない場合は、加入者宅の
光受信装置には干渉膜フィルタ52がなく、伝送用光ファ
イバ４は直接光受信器６に接続されている。
干渉膜フィルタ52がないと、光送信器２からの光信号
も光受信器６により受信される。光受信器の受光素子に
Ge系の素子を用いれば波長1.3μｍ〜1.5μｍの光信号に
対しては感度が一定なので、２つの波長の光信号を電気
信号に変換することになる。この電気信号ににはFDM信
号11とAM−FDM信号10が混在する。
このとき、AM−FDM信号10の有料チャネルの周波数配
置と同一の所にFDM信号11の無変調の搬送波を配置して
いるために、有料チャネルの画質が劣化する。第５図に
本発明の第２の実施例の構成を示すブロック図である。
第５図において、31、32および33はAM変調器、100は反
転アンプ、411および412は混合器である。
有料チャネルの各映像信号は各入力端子311からAM変
調器31に入力され、混合器411に出力される。その他の
チャネルの各映像信号は各入力端子322からAM変調器32
に入力され、混合器411に出力される。
この混合器411で周波数多重されAM−FDM信号として波
長1.3μｍの光送信器１に送られる。
また有料チャネルの各映像信号は、同時に反転アンプ
100に分岐入力されAM変調器33により変調されたあと混
合器412により周波数多重され、AM−FDM信号として波長
1.5μｍの光送信器２に送られる。尚、AM変調器31と33
の搬送波の周波数配置は同一である。
このようにして得られた光送信器１と２からの光信号
は光合波器３で合波され、伝送用光ファイバ４に送出さ
れる。
有料チャネルを契約している加入者宅の光受信装置に
は干渉膜フィルタ52が挿入されており、波長1.3μｍの
光信号だけを透過し妨害となる波長1.5μｍの光信号は
除かれるため、契約加入者はすべてのチャネルが視聴で
きる。一方、契約していない加入者宅の光受信装置には
干渉膜フィルタ52が挿入されていないため、有料チャネ
ルをチューナ７で選局しても、光送信器１と２からの光
信号が混合した映像信号が復調されることになる。
この二つの光送信器から得られる映像信号は同一であ
るが極性が反転しているため、混合された映像信号の同
期部分がつぶれたりしている。したがって、視聴するこ
とはできない。
以上の説明は、AM−FDM信号の場合についてであった
が、映像信号を他の変調方式により変調し（例えばFM変
調）光伝送する場合も同様の効果作用が得られることは
言うまでもない。さらに映像信号に限らずディジタル信
号や、PSKやFSK変調して光伝送する場合も同様の効果作
用が得られる。
以上説明したように、干渉膜フィルタ52を抜き取りだ
けで効果的に有料チャネルの不正視聴を防止できる。ま
た、干渉膜フィルタ52を挿入すれば有料チャネルの画質
に劣化を招く恐れもなく、有料チャネルを配信できる。
発明の効果 本発明の第１の手段によれば、光学的手段の挿入によ
り有料チャネルのTV信号を視聴できなくできるので、電
気回路の改竄による不正視聴は不可能になる。また光学
的手段を抜き取るだけで契約者に有料チャンネルのサー
ビスが即時に行えるなど、不正視聴の防止と契約変更へ
の迅速な対応が可能になる。
また本発明の第２の手段によれば、光分波器の挿入に
よりはじめて有料チャネルのTV信号が受信できるように
なり、同様に不正視聴の防止と契約変更への迅速な対応
が可能になる。
また本発明の第３の手段によれば、光学的手段と周波
数配置とにより、有料チャネルのTV信号に妨害を与え不
正視聴を防止する一方、有料チャネル契約者に対しては
光学的手段の挿入により画質の劣化を招くことなく視聴
できるため、同様に不正視聴の防止と契約変更への迅速
な対応が可能になり、それぞれ実用上の効果は多大であ
る。
【図面の簡単な説明】
第１図、第２図、第４図、第５図は本発明における各実
施例の構成を示すブロック図、第３図は受光素子の波長
特性の一例を示す図である。 １、２、11、21……光送信器、３……光合波器、４……
伝送用光ファイバ、５……干渉膜フィルタ、51……光分
波器、52……干渉膜フィルタ、６、61、62……光受信
器、31、32、33……AM変調器、411、412……混合器、10
0……反転アンプ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】同一の波長帯で互いに異なる波長を有する
    ２個の半導体レーザを用い、各々周波数多重されたTV信
    号により直接輝度変調し、一本の光ファイバで光波長多
    重伝送し、光受信装置からの出力信号をTVチューナで選
    局するCATV光伝送システムにおいて、 光合波器と、有料チャネルのTV信号をf1〜fkの周波数範
    囲に周波数多重し、波長λ１の半導体レーザにより光信
    号を前記光合波器に送出する第１の光送信器と、その他
    のチャネルのTV信号をf1〜fk以外の周波数範囲に周波数
    多重し、波長λ２の半導体レーザにより光信号を前記光
    合波器に送出する第２の光送信器とからなる光送信装置
    と、 この光送信装置から送出された光信号を受信する光受信
    装置とを備え、 前記光受信装置はひとつの光受信器と、λ１の波長を遮
    断する光学的手段とを有し、かつこの光学的手段は挿入
    ・抜き取り可能なことを特徴とする有料チャネル伝送シ
    ステム。
  2. 【請求項２】互いに異なる波長帯の２個の半導体レーザ
    を用い、各々周波数多重されたTV信号により直接輝度変
    調し、一本の光ファイバで光波長多重伝送し、光受信装
    置からの出力信号をTVチューナで選局するCATV光伝送シ
    ステムにおいて、 光合波器と、第１の半導体レーザにより有料チャネルの
    TV信号を光信号に変換し前記光合波器に送出する第１の
    光送信器と、第２の半導体レーザによりその他のチャネ
    ルのTV信号を光信号に変換し前記光合波器に送出する第
    ２の光送信器とからなる光送信装置と、 この光送信装置から送出された光信号を受信する光受信
    装置とを備え、 前記光受信装置は光信号を前記ふたつの光送信器のそれ
    ぞれに対応した光信号に分波する光分波器と前記光分波
    器で分波された光信号を受信するふたつの光受信器とを
    有し、かつ前記光分波器は挿入・抜き取り可能であり、
    その他のチャネルを選局したときは前記光分波器を抜き
    取り、前記伝送用光ファイバとその他のチャネル用の光
    受信器とを接続することを特徴とする有料チャネル伝送
    システム。
  3. 【請求項３】光合波器と、有料チャネルのTV信号をf1〜
    fkの周波数範囲に周波数多重しその他のチャネルのTV信
    号をf1〜fk以外の周波数範囲に周波数多重した第１のFD
    M信号により波長λ１の半導体レーザを直接輝度変調
    し、光信号を前記光合波器に送出する第１の光送信器
    と、前記f1〜fkと同一の周波数範囲に搬送波を周波数多
    重した第２のFDM信号により波長λ１と同一波長帯の波
    長λ２の半導体レーザを直接輝度変調し、その光信号を
    前記光合波器に送出する第２の光送出器とからなる光送
    信装置と、 この光送信装置から送出される光信号を受信する光受信
    装置とを備え、 前記光受信手段はひとつの光受信器と、波長λ２を遮断
    する光学的手段とを有し、かつこの光学的手段は挿入・
    抜き取り可能なことを特徴とする有料チャネル伝送シス
    テム。
  4. 【請求項４】特許請求の範囲第３項において、有料チャ
    ネルのTV信号およびその他のチャネルのTV信号を予変調
    して周波数多重した第１のFDM信号により波長λ１の半
    導体レーザを直接輝度変調するとともに、任意の信号を
    同一の予変調方式により変調してf1〜fkの周波数範囲に
    周波数多重した第２のFDM信号により波長λ２の半導体
    レーザを直接輝度変調することを特徴とする有料チャネ
    ル伝送システム。
  5. 【請求項５】特許請求の範囲第３項または第４項におい
    て、有料チャネルのTV信号およびその他のチャネルのTV
    信号を予変調して周波数多重した第１のFDM信号により
    波長のλ１の半導体レーザを直接輝度変調するととも
    に、有料チャネルの各TV信号の極性を逆転したのち、同
    一の予変調方式により変調してf1〜fkの周波数範囲に周
    波数多重した第２のFDM信号により波長λ２の半導体レ
    ーザを直接輝度変調することを特徴とする有料チャネル
    伝送システム。
JP2271130A 1990-10-09 1990-10-09 有料チャネル伝送システム Expired - Lifetime JPH088683B2 (ja)

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