JP3396421B2 - 多重光伝送装置 - Google Patents

多重光伝送装置

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JP3396421B2
JP3396421B2 JP08902498A JP8902498A JP3396421B2 JP 3396421 B2 JP3396421 B2 JP 3396421B2 JP 08902498 A JP08902498 A JP 08902498A JP 8902498 A JP8902498 A JP 8902498A JP 3396421 B2 JP3396421 B2 JP 3396421B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の周波数多重
信号を一括して伝送する多重光伝送装置に関する。特
に、複数のケーブルテレビジョン(CATV)放送局が
1つの地域に存在する場合に、各放送局から送信される
信号を一括して同時に伝送する多重光伝送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】CATVなどの映像伝送システムでは、
地上波放送、衛星放送、および自治体や公共機関からの
地域情報放送等の多様な放送信号を多重して同時に伝送
することが要求されている。そのために、従来はこれら
の放送信号を1つのCATV放送局に集め、各放送信号
を周波数多重して伝送する方式をとっている。
【0003】図12は、従来の映像伝送システムの構成
例を示す。ここでは、多様な放送信号として、地上波放
送信号、衛星放送信号、および地域情報放送信号を伝送
する場合を示す。
【0004】CATV放送局110は、入力端子10
1,102,103から入力される地上波放送信号、衛
星放送信号、地域情報放送信号を周波数多重し、光信号
に変換して光伝送路120に送出する。地上波放送信号
は、地上波分配器111を介して各チャネルに分配さ
れ、再送信信号処理装置112で出力電力の安定化等が
行われる。衛星放送信号は、各チャネルごとに衛星放送
受信装置113で受信され、映像信号変調器114で伝
送可能な信号に変調される。地域情報放送信号は、映像
信号変調器115で伝送可能な信号に変調される。再送
信信号処理装置112、映像信号変調器114,115
から出力される各放送信号は、周波数多重装置116で
周波数多重され、光送信機117で光信号に変換され
る。光伝送路110を介して伝送された光信号は、加入
者側装置130の光受信機131で電気信号に変換さ
れ、出力端子104に出力される。この出力端子104
に出力される信号には、地上波放送信号、衛星放送信
号、地域情報放送信号が周波数多重されている。
【0005】図13は、複数の周波数変調信号を多重伝
送するシステムの構成例を示す。この多重伝送方法はリ
ーキングメソドと呼ばれている。入力端子201から入
力される複数の第1の放送信号は、第1の放送局装置2
10の周波数多重部211で周波数多重され、周波数変
調部212で周波数変調されて送信機213からマイク
ロ波回線241に送出される。入力端子202から入力
される複数の第2の放送信号、入力端子203から入力
される複数の第3の放送信号は、それぞれ同様に第2の
放送局装置220および第3の放送局装置230で周波
数多重および周波数変調され、マイクロ波回線242,
243に送出される。マイクロ波回線241,242,
243を介して伝送された各周波数変調信号は、多重伝
送局装置250の受信機251,252,253で受信
され、周波数変換部254,255,256で周波数変
換されて電気信号混合部257,258で混合される。
【0006】電気信号混合部257は、周波数変換部2
54,255から出力される周波数変調信号を混合し、
その出力と周波数変換部256から出力される周波数変
調信号が電気信号混合部258で混合される。このと
き、2つの周波数変調信号の和差周波数成分の帯域と他
の周波数変調信号の帯域が重ならないように、周波数変
換部254〜256で周波数変換を行う。
【0007】電気信号混合部258から出力される周波
数変調信号は、光送信機259で光信号に変換され、光
伝送路260に送出される。光伝送路260を介して伝
送された光信号は、加入者側装置270の光受信機27
1で電気信号に変換され、その周波数変調信号がFM復
調器272で復調され、出力端子204に出力される。
この出力端子204に出力される信号には、第1の放送
信号、第2の放送信号、第3の放送信号が周波数多重さ
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図12に示す従来の映
像伝送システムでは、衛星放送信号をそのまま地上波放
送信号と周波数多重することができないので、一旦受信
処理を行い、変調処理を行って再送信する必要があっ
た。そのため、伝送する衛星放送信号を増やす際には、
新規に衛星放送受信装置や映像信号変調器を用意する必
要があり、コストが大きくなる問題があった。
【0009】また、地域情報放送信号についても同様で
あり、そのまま地上波放送信号と周波数多重することが
できないので、変調処理を行って再送信する必要があっ
た。そのため、自治体や公共機関が既存のCATV放送
局を介して伝送する地域情報放送信号を増やす際にも、
新規に映像信号変調器を用意する必要があり、コストが
かかるとともに簡単に地域情報放送信号を増設できない
問題があった。
【0010】図13に示す従来の周波数変調信号多重伝
送システムは、周波数変調信号を簡単に多重化すること
が可能であるが、放送局装置と多重伝送局装置との間の
伝送路損失を補うために双方に送信機および受信機を備
え、多重伝送局装置に周波数変換部を備える必要があっ
た。したがって、放送局を増設するごとに多重伝送局装
置内に新規に受信機および周波数変換部を配置する必要
があった。
【0011】また、本システムでは数GHzに及ぶ広帯域
の放送信号を伝送するので、周波数変換部で十GHzオー
ダの周波数変換を行う必要があり、局部発振回路の構成
が複雑になっていた。さらに、広帯域に渡って振幅偏差
や群遅延などの特性を満足する帯域フィルタが得られな
いので、歪みを生じさせることなく周波数変換を行うこ
とが困難であった。
【0012】なお、放送局装置の送信信号周波数を十G
Hzオーダとすれば、多重伝送局装置内の周波数変換部を
省略可能であるが、この場合には放送局装置の周波数変
調部および送信機、多重伝送局装置の受信機が数十GHz
におよぶ高周波信号を取り扱う必要があった。さらに、
マイクロ波回線の伝送損失が増大するので、送信機出力
の増加または受信機の受信感度の増加が必要であった。
【0013】本発明は、複数の放送局から送信される信
号を一括して同時に伝送するとともに、放送局が新設さ
れた場合でも既存の光伝送路や光受信機を用い、その送
信信号を多重化して伝送することができる多重光伝送装
置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、それぞれ周波
数成分が異なる周波数多重信号(以下「FDM信号」と
いう)を光周波数変調して得られる複数の光周波数変調
信号(以下「光FM信号」という)をさらに多重して伝
送する多重光伝送装置において、複数の光FM信号のう
第1、第2の光FM信号を合波し、この合波光を光検
波して第1の電気周波数変調信号(以下「電気FM信
号」という)に変換し、この第1の電気FM信号を光強
度変調信号に変換する。これにより、2つの光FM信号
を多重化する。
【0015】次に、上記の光強度変調信号と第3の光F
M信号とを合波し、光強度変調信号の上下側波帯の一方
第3の光FM信号の合波光を光検波して第2の電気F
M信号に変換し、この第2の電気FM信号を光強度変調
信号に変換することにより、第1、第2、第3の光FM
信号を多重化することができる(請求項1)。
【0016】また、第1,第2の光FM信号から生成さ
れた第1の電気FM信号と、第3,第4の光FM信号か
ら生成された第2の電気FM信号とを混合して第3の電
気FM信号に変換し、この第3の電気FM信号を光強度
変調信号に変換することにより、4つの光FM信号を多
重化する。なお、第1,第2の電気FM信号を生成する
2つの光FM信号のうちの一方が無変調光であってもよ
い。次に、上記の光強度変調信号と第5の光FM信号と
を合波し、光強度変調信号の上下側波帯の一方と第5
光FM信号の合波光を光検波して第4の電気FM信号に
変換し、この第4の電気FM信号を光強度変調信号に変
換することにより、3以上の光FM信号を多重化するこ
とができる(請求項2)。
【0017】また、上記の多重伝送局装置から出力され
る第1の光強度変調信号および第2の光強度変調信号を
合波し、第1の光強度変調信号の上側波帯と第2の光強
度変調信号の下側波帯の合波光を光検波して第5の電気
FM信号に変換し、この第5の電気FM信号を光強度変
調信号に変換することにより、4以上の光周波数変調信
号を多重化することができる(請求項3)。
【0018】なお、以上示した光検波および光強度変調
および合波を繰り返すことにより、任意の数の光FM信
号を多重化することができる。さらに、それらを共通の
光伝送路を介して伝送し、共通の光受信機で受信するこ
とができる。また、各光FM信号に対応するFDM信号
の周波数成分が互いに異なるように設定することによ
り、他方の光FM信号や受信側装置に影響を与えずに、
自由にFDM信号に多重する信号を増やすことができ
る。
【0019】また、上記の多重伝送局装置で生成される
合波光を光伝送路を介して対向装置に伝送し、対向装置
側で光検波して電気周波数変調信号に変換する構成とし
てもよい(請求項4)。
【0020】また、2つの光FM信号を合波し、この合
波光を光伝送路を介して上記の多重伝送局装置に伝送し
て光検波する構成としてもよい(請求項5)。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の多重光伝送装置
の実施形態を示す。入力端子1から入力される複数の第
1の放送信号は、第1の放送局装置10の周波数多重部
11で周波数多重され、FDM信号1aとなる。光周波
数変調部12は、このFDM信号1aにより周波数変調
された光FM信号1dを出力する。なお、光周波数変調
部12としては例えばDFBレーザを用い、複数の放送
信号を周波数多重したFDM信号を一括して光FM信号
に変換する。光FM信号の帯域は、FDM信号の多重数
(チャネル数)に応じて広がる特徴がある。
【0022】第2の放送局装置20も同様の構成であ
り、周波数多重部21および光周波数変調部22により
構成され、入力端子2から入力される複数の第2の放送
信号をFDM信号1bとし、さらに光FM信号1eに変
換する。第3の放送局装置30も同様の構成であり、周
波数多重部31および光周波数変調部32により構成さ
れ、入力端子3から入力される複数の第3の放送信号を
FDM信号1cとし、さらに光FM信号1fに変換す
る。
【0023】各放送局装置から出力される光FM信号1
d,1e,1fは、光伝送路41,42,43を介して
多重伝送局装置50に入力される。多重伝送局装置50
は、各光FM信号を多重し、光強度変調信号1gに変換
して出力する。多重伝送局装置50から出力される光強
度変調信号1gは、光伝送路44を介して加入者側装置
60に伝送され、光受信機61で電気信号に変換され、
その電気FM信号1hがFM復調器62で復調される。
出力端子4には、送信側のFDM信号1a,1b,1c
を多重化したFDM信号1iが出力される。
【0024】図3〜図10は、多重伝送局装置50の構
成例および各部の信号波形を示す。 (多重伝送局装置50の第1の構成例)図3は、2つの
光FM信号を多重化する多重伝送局装置50の第1の構
成例を示す。2つの放送局装置から送信された光FM信
号2a,2bは光合波器51で合波され、合波光2cが
光/電気変換部52に入力されて光検波され、その光周
波数差に等しい電気FM信号2dに変換される。光送信
部53は、電気FM信号2dにより光源を強度変調し、
光強度変調信号を出力する。
【0025】図4は、図3の各部の信号波形を示す。光
FM信号2aは、f1〜f2を占有周波数帯域とする。ただ
し、f1=fc21−Δf2a 、f2=fc21+Δf2a とする。光F
M信号2bは、f3〜f4を占有周波数帯域とする。ただ
し、f3=fc22−Δf2b 、f4=fc22+Δf2b とする。
【0026】この2つの光FM信号2a,2bの占有周
波数帯域の高低は任意であるが、各占有周波数帯域が重
ならないように光周波数fc21,fc22を選択する必要があ
る。2つの光FM信号を合波した合波光2cは、2つの
ピークを有する光信号となる。この合波光2cを光検波
することにより、(f3−f2)〜(f4−f1)を占有周波数
帯域とする電気FM信号2dに変換される。この電気F
M信号2dが光送信部53で光強度変調信号に変換され
る。
【0027】(多重伝送局装置50の第2の構成例)図
5は、4つの光FM信号を多重化する多重伝送局装置5
0の第2の構成例を示す。2つの放送局装置から送信さ
れた光FM信号3a,3bは光合波器51−1で合波さ
れ、合波光3cが光/電気変換部52−1に入力され、
光検波によって電気FM信号3dに変換される。他の2
つの放送局装置から送信された光FM信号3e,3fは
光合波器51−2で合波され、合波光3gが光/電気変
換部52−2に入力され、光検波によって電気FM信号
3hに変換される。この2つの電気FM信号3d,3h
は、電気信号混合部54で混合されて1つの電気FM信
号3iに変換される。光送信部53は、電気FM信号3
iにより光源を強度変調し、光強度変調信号を出力す
る。なお、本構成において、3つの光FM信号を多重化
する場合には、1つの光FM信号を無変調光(局部発振
光)に代えればよい。
【0028】図6は、図5の各部の信号波形を示す。光
FM信号3aは、f1〜f2を占有周波数帯域とする。ただ
し、f1=fc31−Δf3a 、f2=fc31+Δf3a とする。光F
M信号3bは、f3〜f4を占有周波数帯域とする。ただ
し、f3=fc32−Δf3b 、f4=fc32+Δf3b とする。この
2つの光FM信号を合波した合波光3cを光検波するこ
とにより、f13(=f3−f2)〜f14(=f4−f1)を占有周波
数帯域とする電気FM信号3dに変換される。
【0029】光FM信号3eは、f5〜f6を占有周波数帯
域とする。ただし、f5=fc33−Δf3e 、f6=fc33+Δf3
e とする。光FM信号3fは、f7〜f8を占有周波数帯域
とする。ただし、f7=fc34−Δf3f 、f8=fc34+Δf3f
とする。この2つの光FM信号を合波した合波光3gを
光検波することにより、f11(=f7−f6)〜f12(=f8−f
5)を占有周波数帯域とする電気FM信号3hに変換さ
れる。
【0030】この2つの電気FM信号3d,3hの占有
周波数帯域の高低は任意であるが、各占有周波数帯域が
重ならないようにfc31,fc32,fc33,fc34を選択する必
要がある。2つの電気FM信号は電気信号混合部54で
混合され、電気FM信号3iに変換される。この電気F
M信号3iは、(f13−f12)〜(f14−f11)と、(f11+f13)
〜(f12+f14)を占有周波数帯域とする2つのピークを有
し、光送信部53で光強度変調信号に変換される。な
お、電気FM信号3iの高周波側のピークが加入者側装
置のFM復調器62(図1)の復調帯域外になるように
設定すれば、低域フィルタを用いて高周波側のピークを
ろ波する必要はない。
【0031】(多重伝送局装置50の第3の構成例)図
7は、3つまたは5つの光FM信号を多重化する第3の
多重伝送局装置50の構成例を示す。符号55は、図3
または図5に示す構成の多重伝送局装置であり、2つま
たは4つの光FM信号を多重化した光強度変調信号4a
を出力する。この光強度変調信号4aと光FM信号4b
は光合波器56で合波され、合波光4cが光/電気変換
部57に入力され、光強度変調信号4aの上下側波帯の
一方と光FM信号4bの光検波によって電気FM信号4
dに変換される。光送信部58は、電気FM信号4dに
より光源を強度変調し、光強度変調信号を出力する。
【0032】図8は、図7の各部の信号波形を示す。図
3に示す多重伝送局装置は、占有周波数帯域(f3−f2)
〜 (f4−f1)の電気FM信号2dを変調入力とし、光周
波数fc41の光を強度変調した光強度変調信号4aを出力
する。また、図5に示す多重伝送局装置は、占有周波数
帯域(f13−f12)〜(f14−f11)の電気FM信号3iを変調
入力とし、光周波数fc41の光を強度変調した光強度変調
信号4aを出力する。
【0033】ここで、光強度変調信号4aは f23〜f24
および f25〜f26 を占有周波数帯域とする。ただし、(f
3−f2)または(f13−f12)をf4aL、(f4−f1)または(f14−
f11)をf4aUとすると、 f23=fc41−f4aU、 f24=fc41−
f4aL、 f25=fc41+f4aL、 f26=fc41+f4aUとなる。光
FM信号4bは、 f21〜f22 を占有周波数帯域とする。
ただし、f21 =fc42−Δf4b 、 f22=fc42+Δf4b とす
る。
【0034】この光強度変調信号4aと光FM信号4b
の占有周波数帯域の高低は任意であるが、各占有周波数
帯域が重ならないように光周波数fc41,fc42を選択する
必要がある。光強度変調信号4aと光FM信号4bを合
波した合波光4cは、各光信号のスペクトルが並んだ光
信号となる。この合波光4cを光検波することにより、
図8に示す4つのピークを有する電気FM信号4dに変
換される。この電気FM信号4dが光送信部58で光強
度変調信号に変換される。
【0035】なお、電気FM信号4dの高周波側のピー
ク、すなわち光強度変調信号4aの下側波帯(f23〜f24)
と光FM信号4bとの光検波によって得られる占有周波
数帯域(f23−f22)〜(f24−f21)より高周波側のピーク
が、加入者側装置のFM復調器62(図1)の復調帯域
外になるように設定すれば、低域フィルタを用いて高周
波側のピークをろ波する必要はない。
【0036】(多重伝送局装置50の第4の構成例)図
9は、4つ以上の光FM信号を多重化する第4の多重伝
送局装置50の構成例を示す。符号59−1,59−2
は、図3,5,7のいずれかに示す構成の多重伝送局装
置であり、2〜5つの光FM信号を多重化した光強度変
調信号5a,5bを出力する。この光強度変調信号5
a,5bは光合波器56で合波され、合波光5cが光/
電気変換部57に入力される。光/電気変換部57で
は、光強度変調信号5aの下側波帯(または上側波帯)
と光強度変調信号5bの上側波帯(または下側波帯)の
光検波によって電気FM信号5dに変換する。光送信部
58は、電気FM信号5dにより光源を強度変調し、光
強度変調信号を出力する。
【0037】なお、本構成は4〜10のうちの任意の数の
光FM信号を多重化することができるが、多重伝送局装
置59−1,59−2として図9に示す構成自身を用
い、光検波と光強度変調と合波を繰り返すことにより、
任意の数の光FM信号を多重化することができる。ま
た、図5に示す構成のように、2つの光FM信号を合波
し、光検波して得られた各電気FM信号を混合して多重
化する構成をとってもよい。
【0038】図10は、図9の各部の信号波形を示す。
図3に示す多重伝送局装置は、占有周波数帯域(f3−f
2) 〜 (f4−f1)の電気FM信号2dを変調入力とし、
光周波数fc51の光を強度変調した光強度変調信号5a,
5bを出力する。また、図5に示す多重伝送局装置は、
占有周波数帯域(f13−f12)〜(f14−f11)の電気FM信号
3iを変調入力とし、光周波数fc51の光を強度変調した
光強度変調信号5a,5bを出力する。また、図7に示
す多重伝送局装置は、占有周波数帯域(f23−f22)〜(f24
−f21)の電気FM信号4dを変調入力とし、光周波数fc
51の光を強度変調した光強度変調信号5a,5bを出力
する。
【0039】ここで、光強度変調信号5aは f35〜f36
および f37〜f38 を占有周波数帯域とする。光強度変調
信号5bは f31〜f32 および f33〜f34 を占有周波数帯
域とする。ただし、 (f3−f2) または(f13−f12)または
(f23−f22)を f5aL, f5bL 、(f4−f1) または(f14−f1
1)または(f24−f21)を f5aU, f5bU とすると、 f31=fc
52−f5bU、 f32=fc52−f5bL、 f33=fc52+f5bL、 f34
=fc52+f5bU、 f35=fc51−f5aU、 f36=fc51−f5aL、
f37=fc51+f5aL、 f38=fc51+f5aUとなる。
【0040】この光強度変調信号5a,5bの占有周波
数帯域の高低は任意であるが、各占有周波数帯域が重な
らないように光周波数fc51,fc52を選択する必要があ
る。光強度変調信号5a,5bを合波した合波光5c
は、各光信号のスペクトルが並んだ光信号となる。この
合波光5cを光検波することにより、図10に示す複数
のピークを有する電気FM信号5dに変換される。この
電気FM信号5dが光送信部58で光強度変調信号に変
換される。
【0041】なお、電気FM信号5dの高周波側のピー
ク、すなわち光強度変調信号5aの下側波帯(f35〜f36)
と光強度変調信号5bの上側波帯(f33〜f34)との光検波
によって得られる占有周波数帯域(f35−f34)〜(f36−f3
3)より高周波側のピーク(図10では省略)が、加入者
側装置のFM復調器62(図1)の復調帯域外になるよ
うに設定すれば、低域フィルタを用いて高周波側のピー
クをろ波する必要はない。
【0042】図2は、図1に示す実施形態の各部の信号
波形を示す。第1の放送信号を周波数多重したFDM信
号1aは、f1aL〜f1aUを占有周波数帯域とする。第2の
放送信号を周波数多重したFDM信号1bは、f1bL〜f1
bUを占有周波数帯域とする。第3の放送信号を周波数多
重したFDM信号1cは、f1cL〜f1cUを占有周波数帯域
とする。
【0043】FDM信号1aは、光周波数変調部12で
占有周波数帯域がf1dL〜f1dUの光FM信号1dに変換さ
れ、FDM信号1bは、光周波数変調部22で占有周波
数帯域がf1eL〜f1eUの光FM信号1eに変換され、FD
M信号1cは、光周波数変調部32で占有周波数帯域が
f1fL〜f1fUの光FM信号1fに変換され、それぞれ光伝
送路41,42,43を介して多重伝送局装置50に伝
送される。
【0044】多重伝送局装置50では、例えば図3に示
す構成により光FM信号1d,1eを合波し、光検波に
よって電気FM信号に変換し、さらに光強度変調信号に
変換する。さらに、この光強度変調信号と光FM信号1
fを例えば図7に示す構成により合波し、光検波によっ
て電気FM信号に変換する。この電気FM信号の占有周
波数帯域をf1gL〜f1gUとする。この電気FM信号を変調
入力とし、光周波数f1gCの光を強度変調した光強度変調
信号1gを出力する。この光強度変調信号1gは、 (f1
gC−f1gU) 〜 (f1gC−f1gL) と、 (f1gC+f1gL) 〜 (f1
gC+f1gU) を占有周波数帯域とする2つのピークを有す
る。この光強度変調信号1gが光伝送路44を介して加
入者側装置60に伝送され、光受信機61で占有周波数
帯域f1gL〜f1gUの電気FM信号1hに変換される。この
電気FM信号1hをFM復調器62で復調することによ
り、FDM信号1a,1b,1cを周波数多重したFD
M信号1iが出力される。
【0045】ここでは、各放送局装置で周波数多重され
るFDM信号1a,1b,1cの占有周波数帯域が重な
らない場合を示したが、各FDM信号を構成する周波数
成分がすべて異なっていれば、FDM信号の占有周波数
帯域自体は重なっていてもよい。
【0046】また、多重伝送局装置50の光/電気変換
部および光送信部を省き、光合波器で合波された光信号
を光伝送路44を介して加入者側装置60に伝送し、加
入者側装置60の光受信機61で光検波を行う構成とし
てもよい。また、多重伝送局装置50の光合波器を光伝
送路41〜43上に配置し、各放送局装置から送信され
る光FM信号を合波して多重伝送局装置50に入力する
構成としてもよい。
【0047】図11は、各種放送信号を多重伝送する場
合の具体的な構成例を示す。ここでは、各種放送信号と
して、地上波放送信号、衛星放送信号、地域情報放送信
号を多重伝送する場合を示す。
【0048】地上波放送局装置71および衛星放送局装
置72から出力された光FM信号は、光合波器74で合
波して中継網用光伝送路75に送出される。この合波光
は、中継網用光伝送路75に挿入される光分配器76で
それぞれ加入者網側に分配される。光分配器76で分配
された合波光と地域情報放送局装置73から出力された
光FM信号は、多重伝送局装置50に入力されて合波お
よび光検波によって多重化される。多重伝送局装置50
で多重化された地上波放送用光FM信号、衛星放送用光
FM信号、地域情報放送用光FM信号は、1つの光強度
変調信号として加入者網用光伝送路77を介して加入者
側装置60に伝送され、復調される。
【0049】本構成例のように、地上波放送および衛星
放送のような広範囲な地域に放送される信号を中継網を
介して伝送することにより、地上波放送局装置71およ
び衛星放送局装置72を共有することができ、経済的な
システムを構築することができる。また、各地域ごとに
地域情報放送信号を効率よく多重伝送することができ
る。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多重光伝
送装置は、複数の放送信号を周波数多重し、その周波数
多重信号(FDM信号)を光周波数変調信号(光FM信
号)に変換し、さらに複数の光FM信号を合波および光
検波によって電気周波数変調信号(電気FM信号)に変
換し、この電気FM信号を光強度変調信号に変換して伝
送する構成である。
【0051】本発明では、多重化するFDM信号の周波
数成分(各放送信号)が互いに異なるように設定し、さ
らに多重化する光FM信号の内の合波する各占有周波数
帯域が重ならないように設定するだけで、複数の放送信
号を一括して同時に伝送することができる。また、放送
局が新設された場合でもその放送信号を容易に多重化で
き、さらに既存の光伝送路や光受信機を用いて伝送する
ことができる。すなわち、複数の放送局からの信号を低
コストで伝送できるとともに、新規放送局の追加や既存
の放送局装置内で新たに伝送する信号の追加にも容易に
対応することができる。
【0052】なお、本発明の多重光伝送装置は、光伝送
路の低損失性を利用しているので、従来のマイクロ波回
線を用いる場合のように放送局装置内に送信機を備え、
多重伝送局装置内に受信機を備える必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多重光伝送装置の実施形態を示すブロ
ック図。
【図2】図1に示す実施形態の各部の信号波形を示す
図。
【図3】多重伝送局装置50の第1の構成例を示すブロ
ック図。
【図4】図3の各部の信号波形を示す図。
【図5】多重伝送局装置50の第2の構成例を示すブロ
ック図。
【図6】図5の各部の信号波形を示す図。
【図7】多重伝送局装置50の第3の構成例を示すブロ
ック図。
【図8】図7の各部の信号波形を示す図。
【図9】多重伝送局装置50の第4の構成例を示すブロ
ック図。
【図10】図9の各部の信号波形を示す図。
【図11】各種放送信号を多重伝送する場合の具体的な
構成例を示すブロック図。
【図12】従来の映像伝送システムの構成例を示すブロ
ック図。
【図13】複数の周波数変調信号を多重伝送するシステ
ムの構成例を示すブロック図。
【符号の説明】
1,2,3 入力端子 10 第1の放送局装置 11 周波数多重部 12 光周波数変調部 20 第2の放送局装置 21 周波数多重部 22 光周波数変調部 30 第3の放送局装置 31 周波数多重部 32 光周波数変調部 41,42,43,44 光伝送路 50 多重伝送局装置 51,56 光合波器 52,57 光/電気変換部 53,58 光送信部 54 電気信号混合部 55 図3,5に示す構成の多重伝送局装置 59 図3,5,7に示す構成の多重伝送局装置 60 加入者側装置 61 光受信機 62 FM復調器 71 地上波放送局装置 72 衛星放送局装置 73 地域情報放送局装置 74 光合波器 75 中継網用光伝送路 76 光分配器 77 加入者網用光伝送路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−312624(JP,A) 特開 平10−13353(JP,A) 特開 平8−274714(JP,A) 特開 平9−214436(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 10/00 - 10/28 H04J 14/00 - 14/08 JICSTファイル(JOIS)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ周波数成分が異なる周波数多重
    信号を光周波数変調して得られる複数の光周波数変調信
    号をさらに多重して伝送する多重光伝送装置において、 前記複数の光周波数変調信号のうち第1および第2の光
    周波数変調信号を合波し、この合波光を光検波して第1
    の電気周波数変調信号に変換し、この第1の電気周波数
    変調信号を光強度変調信号に変換し、この光強度変調信
    号と第3の光周波数変調信号とを合波し、光強度変調信
    号の上下側波帯の一方と第3の光周波数変調信号の合波
    光を光検波して第2の電気周波数変調信号に変換し、こ
    第2の電気周波数変調信号を光強度変調信号に変換す
    ることにより、前記第1、第2、第3の光周波数変調信
    号を多重化する多重伝送局装置を備えたことを特徴とす
    る多重光伝送装置。
  2. 【請求項2】 それぞれ周波数成分が異なる周波数多重
    信号を光周波数変調して得られる複数の光周波数変調信
    号をさらに多重して伝送する多重光伝送装置において、 前記複数の光周波数変調信号のうち第1および第2の光
    周波数変調信号を合波し、この合波光を光検波して第1
    の電気周波数変調信号に変換し、この第1の電気周波数
    変調信号と、第3および第4の光周波数変調信号から同
    様に生成される第2の電気周波数変調信号とを混合して
    第3の電気周波数変調信号に変換し、この第3の電気周
    波数変調信号を光強度変調信号に変換し、この光強度変
    調信号と第5の光周波数変調信号とを合波し、光強度変
    調信号の上下側波帯の一方と第5の光周波数変調信号の
    合波光を光検波して第4の電気周波数変調信号に変換
    し、この第4の電気周波数変調信号を光強度変調信号に
    変換することにより、前記第1、第2、第3、第4、第
    の光周波数変調信号を多重化する多重伝送局装置を備
    えたことを特徴とする多重光伝送装置。
  3. 【請求項3】 それぞれ周波数成分が異なる周波数多重
    信号を光周波数変調して得られる複数の光周波数変調信
    号をさらに多重して伝送する多重光伝送装置において、請求項1または請求項2に記載の多重伝送局装置から出
    力される第1の光強度変調信号と、請求項1または請求
    項2に記載の多重伝送局装置から出力される第2の光強
    度変調信号を合波し、第1の光強度変調信号の上側波帯
    と第2の光強度 変調信号の下側波帯の合波光を光検波
    て第5の電気周波数変調信号に変換し、この第5の電気
    周波数変調信号を光強度変調信号に変換することによ
    り、4以上の光周波数変調信号を多重化する多重伝送局
    装置を備えたことを特徴とする多重光伝送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2,3に記載の多重伝送局装
    置で生成される合波光を光伝送路を介して対向装置に伝
    送し、対向装置側で光検波して電気周波数変調信号に変
    換する構成であることを特徴とする多重光伝送装置。
  5. 【請求項5】 2つの光周波数変調信号を合波し、この
    合波光を光伝送路を介して多重伝送局装置に伝送して光
    検波する構成であることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載の多重光伝送装置。
  6. 【請求項6】 合波する光周波数変調信号および光強度
    変調信号の占有周波数帯域が重ならないように、光周波
    数変調信号および光強度変調信号の搬送波光周波数を設
    定することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の多重光伝送装置。
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