JPH0886503A - 空調ダクトの製造方法および空調ダクト - Google Patents

空調ダクトの製造方法および空調ダクト

Info

Publication number
JPH0886503A
JPH0886503A JP6222261A JP22226194A JPH0886503A JP H0886503 A JPH0886503 A JP H0886503A JP 6222261 A JP6222261 A JP 6222261A JP 22226194 A JP22226194 A JP 22226194A JP H0886503 A JPH0886503 A JP H0886503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conditioning duct
air
paper
duct
air conditioning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6222261A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3452987B2 (ja
Inventor
Kikuo Sasahara
菊夫 笹原
Akinobu Takagi
明信 高木
Isao Otake
功 大竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SAN KUCHO KK
Tokushu Paper Manufacturing Co Ltd
MA Aluminum Corp
Original Assignee
SAN KUCHO KK
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Tokushu Paper Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SAN KUCHO KK, Mitsubishi Aluminum Co Ltd, Tokushu Paper Manufacturing Co Ltd filed Critical SAN KUCHO KK
Priority to JP22226194A priority Critical patent/JP3452987B2/ja
Publication of JPH0886503A publication Critical patent/JPH0886503A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3452987B2 publication Critical patent/JP3452987B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Duct Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 筒状のダクト本体1の外周を、水分等を含ん
で湿潤した状態の空調ダクト用紙2によつて被覆した
後、この空調ダクト用紙2を乾燥させる。この空調ダク
ト用紙2としては、耐水強度、水滴落下限界能力値、坪
量等が所定の範囲に調整されたものを用いて含水率を1
5%−500%とするのが望ましく、乾燥した空調ダク
ト用紙2に常温水、熱水、加熱蒸気等によつて水分等を
付与したり、抄紙後の未乾燥の状態の湿紙を用いたりす
る。またダクト本体1を被覆するのに型を用いる方法に
してもよい。 【効果】 直管状の空調ダクトは勿論、曲折部や分岐
部、拡縮径部等の複雑な3次元曲面を有する役物空調ダ
クトにおいても、湿潤した空調ダクト用紙2を引き伸ば
し、あるいは圧縮することにより、皺や破れを生じさせ
ることなく、役物空調ダクト本体1の外周に密着させて
隙間なく被覆することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビルデイング等の空調
ダクトの外周に結露する結露水の滴下を防止することが
可能な空調ダクトの製造方法、および該製造方法により
製造される空調ダクトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビルデイング等の建築物の空調配管に用
いられる空調ダクトは、金属板を断面方形や円形あるい
は楕円形の筒状に成形したものであって、金属板を単に
曲折し、突き合わせ部をS型ハゼや甲ハゼ等によってハ
ゼ合わせて断面方形や円形の筒状とした角形ダクトや丸
ダクト等の他、金属板を螺旋状に巻きながら、突き合わ
された端縁を連続的にハゼ合わせて円筒状に成形したス
パイラルダクトや、このスパイラルダクトのハゼ合わせ
部の間にコルゲート状リブを成形して伸縮性や屈曲性を
持たせたフレキシブルスパイラルダクトなどが知られて
いる。
【0003】ところで、このような空調ダクトを冷房用
配管や通風管の吸気側配管に用いた場合には、ダクト内
外の温度差からダクトの外周に結露が発生し、これによ
ってダクトが腐食してその寿命が短縮されてしまうとと
もに、結露水が滴下して建築物内部を汚染し、シミ等の
原因となったり、建築物の寿命を短縮させたり、場合に
よっては漏電の原因となったりする。ここで、このよう
な結露を防ぐため、従来は施工現場においてロックウー
ルやガラスウール、発泡ウレタン樹脂、不織布等の断熱
材をダクトの外周に巻き付け、これをテープや金属板で
覆ってダクトに固定してダクト内外を断熱するようにし
ていたが、このような作業は施工現場において空調ダク
トを建築物内に配管して固定した後に行わざるを得ず、
作業が煩雑となることが免れないとともに、狭い場所で
の施工が多くなるため手間がかかったり、また高所作業
ともなるため危険が伴ったり、さらに断熱材としてガラ
スウールを用いた場合などには衛生的な作業環境が損な
われたりするといった問題があった。また、作業に多く
の時間や費用を要するといった問題もあった。
【0004】そこで、このような問題を解決するため
に、例えば特開平5−306832号公報に、上記断熱
材を巻き付けるかわりに、筒状のダクト本体の外周に、
耐水強度、水滴落下限界能力値、坪量等を所定の範囲に
設定した空調ダクト用紙を取り付け、該ダクト本体外周
を被覆した空調ダクトが提案されている。ここで、この
公報に記載された空調ダクトにおいては、この空調ダク
ト用紙をダクト本体に取り付けるのに、例えば該空調ダ
クト用紙を貼合した亜鉛鋼板を所定の幅にスリットして
卷き取り状とし、螺旋状に順次巻き付けて筒状のスパイ
ラルダクトを成形したり、または所定の大きさに切断し
た該空調ダクト用紙をダクト本体の外周に当て、平網、
亀の子網、建築用ラス網等の網や針金、テープ、金属バ
ンド、ビス、リベット等で止めたり、あるいは接着剤や
粘着剤で貼合したりするようにしている。しかるに、こ
のような空調ダクトによれば、上記空調ダクト用紙によ
りある程度の断熱性を持たせて結露そのものを抑制する
とともに、結露した水分をこの空調ダクト用紙によって
吸収してその滴下を防ぐことができ、上述の結露に起因
する弊害の防止を図ることが可能となるという優れた効
果を奏している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記空調ダ
クトにおいては、筒状のダクト本体がその断面形状を一
定としたままで真っ直ぐに延びる直管状のダクトの他
に、この直管同士を連結して空調配管を曲折し、または
分岐し、あるいは異なる径の直管同士を連結する、いわ
ゆる役物と称される空調ダクトがある。このうち後者の
役物と称される空調ダクトでは、例えば曲折部を設ける
には、端部を斜めに切り落とした複数の短い直管をハゼ
合わせ、溶接等によって継ぎ合わせたり、あるいはプレ
ス成形等によって湾曲したダクトを形成したりしてい
る。また、分岐部を設けるには直管の側面に開けた穴に
分岐する直管を接合しており、さらに異径管を連結する
ための拡径または縮径する部分を設けるには、外観円錐
台状のダクトの両端に径の異なる直管を継ぎ合わせてい
るが、いずれの場合にせよ、このような役物の空調ダク
トでは、そのダクト本体の外径形状が複雑な3次元曲面
となることが避けられない。
【0006】しかるに、平紙状の上記空調ダクト用紙に
よって、このような複雑な3次元曲面状を呈する役物空
調ダクトのダクト本体外周を被覆しようとした場合、上
記3次元曲面が凸状に広がる部分、例えば曲折部の曲が
りの外周部や分岐部において複数のダクトの外周が鈍角
に交差する部分、あるいは拡縮径部において径が拡がる
部分などでは、用紙を無理にこの曲面形状に追従させよ
うとしても、空調ダクト用紙が破けてしまったりする。
また、逆に曲面が凹状に入り組んだりして収束する部
分、例えば曲折部の曲がりの内側の部分や分岐部の股の
部分、あるいは拡縮径部の径が縮小する部分などでは、
用紙が余り気味となってしまう。このため、これらの部
分では、空調ダクト用紙に皺を付けたり、該空調ダクト
用紙を折り曲げたり重ね合わせたりしなければ、上記曲
面形状に追従するように空調ダクト用紙を取り付けるこ
とができない。
【0007】ところが、このように空調ダクト用紙に皺
を付けたり、折り曲げたり、重ね合わせたりすると、ダ
クト本体に空調ダクト用紙が取り付けられた状態でダク
ト本体と用紙との間に隙間ができてしまい、用紙をダク
ト本体外周に密着させた状態で被覆することができなく
なってしまう。そして、このように隙間ができた部分で
は、空調ダクト用紙による断熱性や結露水の吸水性が損
なわれてしまったり、この隙間の部分に生じた結露が吸
収、発散されずに該隙間内に保持され、ダクト本体の腐
食を招いたりしてしまい、ダクト全体に亙って結露によ
る弊害を確実に防止することができなくなるという問題
が生じる。
【0008】他方、予めダクト本体を形成する金属板に
空調ダクト用紙を接着剤や粘着剤によって貼合してお
き、この金属板を曲折してハゼ合わせたり、溶接した
り、あるいはプレス成形したりして、曲折部や分岐部、
拡縮径部を有する役物空調ダクトを製造することも考え
られるが、例えばプレス成形によって曲折部を形成する
場合などには、ダクト本体を構成する金属と空調ダクト
用紙とでは素材の伸び率が著しく異なり、金属板の伸び
に空調ダクト用紙の伸びが追従できなくなって用紙が破
けてしまうこととなる。また、この予め空調ダクト用紙
が貼合された空調ダクト同士をハゼ合わせて曲折部等を
形成しようとした場合には、カシメロールによってハゼ
合わせ部を形成する際に、空調ダクト用紙が引きちぎら
れてしまうおそれがある。さらに、溶接によりかかる空
調ダクト同士を接合して曲折部等を形成しようとして
も、溶接する部分の空調ダクト用紙を取り除く必要があ
り、しかも空調ダクト用紙が溶接の熱によって炭化して
しまうため、このような溶接による接合手段を採ること
はできない。
【0009】本発明は、このような事情を鑑みてなされ
たもので、直管状の空調ダクトはもとより、外周面が複
雑な3次元曲面を呈する役物空調ダクトにおいても、皺
や破れを生じることなくダクト本体を空調ダクト用紙で
被覆することが可能な空調ダクトの製造方法を提供し、
またかかる製造方法によって、特に曲折部や分岐部、拡
縮径部を有しながらも、ダクト全体に亙って均一かつ安
定した優れた断熱性および吸水性を発揮して、結露によ
る弊害を確実に防止することが可能な役物の空調ダクト
を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、か
かる目的を達成するために、本発明の空調ダクトの製造
方法は、筒状のダクト本体の外周を、水分等を含んで湿
潤した状態の空調ダクト用紙によつて被覆した後、該空
調ダクト用紙を乾燥させることを特徴とするものであ
り、また該製造方法により製造される本発明の空調ダク
トは、筒状のダクト本体の曲折部、分岐部、または拡縮
径部の外周に空調ダクト用紙を密着して被覆したことを
特徴とする。
【0011】
【作用】一般的に、乾燥した状態の紙の伸び率は7%程
度、あるいはそれ以下であり、これ以上無理に引き伸ば
そうとすると上述のように破れてしまう。ところが、こ
れに水分等を含ませて湿潤した状態とすると、その物理
的性質は含有する水分の影響で大きく変化する。これは
紙の主原料であるセルロ−ス繊維の性質と、この繊維同
志の水素結合によるものと考えられている。つまり、こ
のセルロ−ス繊維に水分等が作用することにより繊維自
体が膨潤して紙を柔らかくするとともに、この水等の分
子が繊維間結合の間に入り込むことにより、この繊維間
の水素結合が緩められるためである。例えば高湿度条件
下では、紙の引張り強さは減少するものの、引き裂き強
さ、耐折強さ、および伸び率は増加する傾向となり、特
にこの伸び率はその増加率が大きい。これは、吸着され
た水分が紙の繊維を柔らかくするとともに、上述のよう
に繊維間に入り込んだ水の分子によつてこの繊維間の水
素結合が緩むためであると考えられる。
【0012】しかるに、本発明の空調ダクトの製造方法
では、このように水分を含んで湿潤した状態とされ、伸
び率が増大した空調ダクト用紙によつて筒状のダクト本
体の外周を被覆するから、通常の直管状の空調ダクトの
ダクト本体においてはもちろんのこと、たとえ曲折部や
分岐部、あるいは拡縮径部等の複雑な3次元曲面を有す
る役物の空調ダクトのダクト本体外周であつても、この
3次元曲面形状に十分に追従して空調ダクト用紙をダク
ト本体外周に密着させ、被覆することが可能となる。す
なわち、上述の3次元曲面が凸状に大きく広がる部分で
は、この曲面の広がりに合わせて空調ダクト用紙を伸ば
せばよく、逆に曲面が凹状に入り組む部分では用紙を圧
縮すればよい。なお、この圧縮の際にたとえ用紙に皺が
生じたりしても、湿潤した状態のうちにこれを押し潰す
ようにすれば、水分を含んだ繊維が融合して滑らかな外
周面を得ることができる。また、用紙を湿潤させること
により、その引張り強度は減少する傾向にあることは上
述した通りであるが、当該空調ダクト用紙は金属等のダ
クト本体の外周に被覆されるものであって、強度はダク
ト本体の金属板により確保されるから問題はない。
【0013】そして、このようにダクト本体に被覆され
た空調ダクト用紙を乾燥させることにより、ダクト本体
の外周に空調ダクト用紙が隙間なく密着した空調ダクト
を得ることができる。特に、紙は湿潤した状態から乾燥
すると収縮する性質を備えているので、用紙のダクト本
体への密着度は一層高められ、隙間が生じるのをさらに
確実に防止することができる。従つて、こうして製造さ
れた空調ダクトにおいては、ダクト全体に亘って均一か
つ安定した断熱性を得ることができ、結露が生じるのを
効果的に抑制するとともに、たとえ結露が生じてもこれ
を速やかに吸収して、結露水の滴下により建築物が汚染
されたりするような事態を未然に防止することが可能と
なる。特に、上記製造方法による本発明の役物の空調ダ
クトにおいては、複雑な3次元曲面を有するにも関わら
ず、上述のように空調ダクト用紙に皺や折れ曲がり等が
生じるのを防いで用紙をダクト本体に十分密着させるこ
とができるので、かかる役物空調ダクトにおける結露に
よる弊害を確実に防止するのに有効である。
【0014】なお、ここで上記空調ダクト用紙に用いら
れる紙としては、上述の特開平5−306832号公報
に記載されたような空調ダクト用紙、すなわち耐水強度
が0.3kgf/15mm以上、水滴落下限界能力値が
45g/m2以上、及び坪量が40〜5000g/m2
された空調ダクト用紙を用いるのが好適である。特に該
公報において提案されているように、用紙に難燃性、不
燃性等を付与するために各種の無機物を添加した空調ダ
クト用紙においては、無機物含有量が大きくなるのに対
してパルプの含有量は少なくなるため、湿潤した状態に
おける繊維間結合への水分の作用が顕著となつて用紙が
柔軟性に富み、複雑な曲面形状にもより確実に対応する
ことが可能となる一方、用紙を乾燥させるとこの無機物
が固化してダクト本体になじみ、これによつて用紙とダ
クト本体との密着性がさらに向上するという利点を得る
ことができる。
【0015】また、このような空調ダクト用紙に水分を
含ませて湿潤した状態とした場合の該空調ダクト用紙の
含水率は、15〜500%の範囲に設定されるのが望ま
しい。これは、被覆される空調ダクト用紙の含水率がこ
の範囲を下回るほど小さいと、上述の繊維間結合への水
分の作用が不十分となり、これに伴い用紙の伸び率の増
加も十分でなくなるおそれがあるからであり、逆に含水
率が上記範囲を上回る程大きくなると、紙としての形状
が保持しにくくなり成型加工性が低下するとともに一低
水準以上の伸び率の増加は認められず、却つて乾燥に要
する時間が多くなつてしまうからである。ただし、用紙
の含水率とは、乾燥状態における空調ダクト用紙の単位
面積当たりの重量に対して、湿潤した状態の空調ダクト
用紙の重量の増加の割合をいうものとする。
【0016】さらに、上記空調ダクト用紙のダクト本体
への密着をより強化し、かつ乾燥後の剥離を防止するた
めには、該空調ダクト用紙をダクト本体に被覆するに際
して接着剤を用いるようにするのが望ましい。ここで、
この接着剤は空調ダクト用紙を被覆するに際して該空調
ダクト用紙が湿潤した状態であるため、ダクト本体側に
塗布されることになるが、この湿潤した用紙が貼り付け
られても接着力が損なわれないような成分のものが望ま
しく、各種の水系エマルジョン接着剤や水溶性ペ−スト
接着剤の使用、具体的には、酢酸ビニ−ル樹脂系エマル
ション接着剤やこれに各種の樹脂モノマ−、例えばエチ
レン、アクリル酸エステル、マレイン酸エステル、高級
脂肪酸エステル等の共重合物のエマルション接着剤等を
用いるのが望ましい。
【0017】また、空調ダクト用紙を被覆するに際して
は、湿潤した用紙をダクト本体外周に貼り付けながら、
手作業等により用紙を伸縮させて3次元曲面に追従させ
るようにしてもよいが、作業の簡略化および労力の省力
化を図るには、湿潤した状態の空調ダクト用紙を、型に
より圧着してダクト本体外周に被覆するようにするのが
よい。しかるに、このような型によって圧着されること
により、湿潤した空調ダクト用紙は型とダクト本体との
間に挟まれ、ダクト本体外周が凸状に広がる部分ではそ
の曲面形状に対応して押し伸ばされて広げられ、凹状に
入り組んだ部分では圧縮されて潰されるため、手作業よ
りも容易かつ均一に用紙をダクト本体に密着させて被覆
することができる。
【0018】ところで、この空調ダクト用紙を湿潤した
状態とするには、主として2つの方法がある。一つに
は、乾燥した状態の空調ダクト用紙に水分等を付与する
ことにより、該空調ダクト用紙を上記湿潤した状態と
し、これによってダクト本体を被覆する方法である。こ
の場合には、乾燥した空調ダクト用紙を水等に浸漬した
りして水分を含浸・付与し、こうして湿潤した空調ダク
ト用紙でダクト本体外周を被覆するようにしてもよい
が、所定寸法に切断された乾燥した状態の空調ダクト用
紙をまず先にダクト本体の外周に取り付け、しかる後こ
の空調ダクト用紙に水分等を付与して湿潤した状態と
し、ダクト本体を被覆するようにしてもよい。特に後者
の方法によれば、ダクト本体への取付時には用紙は乾燥
しているので、その取り扱いが容易であるという利点を
奏する。
【0019】また、こうして空調ダクト用紙に水分等を
付与するに際しては、常温水を用いる他、熱水や加熱蒸
気によって水分等を付与するようにしてもよい。このよ
うに高温の水分等を付与して空調ダクト用紙を湿潤した
状態とすることにより、用紙の一層の柔軟化が図られ、
ダクト本体の外周形状に一層確実に密着させることが可
能となる。また、水の中に界面活性剤や柔軟剤を添加す
ることで、水分等の空調ダクト用紙への含浸速度を向上
させることができ、また、セルロースの繊維間の水素結
合を緩める作用などによって、より空調ダクト用紙の柔
軟性を増すことができる。なお、上述のように型を用い
て、空調ダクト用紙を圧着してダクト本体外周に被覆す
る場合には、この型の内周面、すなわち用紙に当たる面
に熱水や蒸気を噴出しうる多数の穴を全面に形成してお
き、この穴から熱水や蒸気を吹き出しつつ空調ダクト用
紙をダクト本体外周に圧着するようにすれば、作業の一
層の簡略化が図られるとともに、作業者が熱水や蒸気を
直接取り扱う必要がなくなって、安全性の向上を図るこ
とができる。また、この空調ダクト用紙のさらなる柔軟
化、伸び率の向上を図るには、乾燥した状態における空
調ダクト用紙に、エンボス加工を施したり、用紙の全面
に無数の小穴を明ける穴明け加工を施したり、用紙の表
面に縮緬状の皺をつけたいわゆるクレープ加工を施した
り、あるいはこれらの加工を適宜組み合わせたりしても
よい。
【0020】一方、湿潤した空調ダクト用紙を備えるた
めの他の一つの方法として、当該空調ダクト用紙の原紙
抄造後の未乾燥の用紙、いわゆる湿紙をそのまま用いる
方法がある。すなわち、紙は、パルプ等の原材料から抄
紙機械において紙漉き行程等を経て、所定の厚さ、坪量
等に抄造され、その後この抄造機械に一体に組み合わさ
れた乾燥ドライヤーによって乾燥されて製品化される。
従って、この抄造後のドライヤーに送られる前の未乾燥
状態の空調ダクト用紙をそのまま用いてダクト本体を被
覆すれば、わざわざ乾燥させた用紙を再び湿潤させる必
要がなくなり、抄造後のドライヤーによる乾燥や用紙の
湿潤などを省略して作業工程の簡略化等を図ることがで
きる。また、一旦乾燥させて繊維間の水素結合が安定し
た用紙を湿潤させたものに比べ、湿紙の状態ではこの繊
維間の水素結合が不十分で緩くなっており、このため用
紙をダクト本体に被覆する際の柔軟性が得易いという利
点もある。
【0021】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて本発明を
詳細に説明する。なお、重量部はいずれも乾燥重量部を
示してある。
【0022】実施例1 本実施例1では、各種役物空調ダクトのうち、図1およ
び図2に示すように、そのダクト本体1の外周面がなす
3次元曲面の曲率が最も大きいとされる口径100φ9
0度エルボ(曲折管)の役物空調ダクト(プレス成型
品)を用いて、この役物空調ダクト本体1の外周に厚さ
0.7mmの湿紙の状態の空調ダクト用紙2を、役物空
調ダクト本体1の曲がりの部分に被覆した。ただし、こ
の役物空調ダクト本体1は溶融亜鉛メッキ鋼板から成
り、またその各寸法は、以下の通りであった。 口径D……100mm 役物空調ダクト本体1の曲がり角度θ……90度 役物空調ダクト本体1の断面中心の曲がり半径R……1
10mm 役物空調ダクト本体1の曲がりの部分の内周線AAの周
長……94mm 役物空調ダクト本体1の曲がりの部分の中心線BBの周
長……172mm 役物空調ダクト本体1の曲がりの部分の外周線CCの周
長……251mm
【0023】一方、本実施例1において用いた空調ダク
ト用紙2は、NBKP10重量部およびLBKP10重
量部を叩解し、これに水酸化アルミニウム(商品名「B
−153」、日本軽金属(株)製)70重量部およびカ
オリンクレー(商品名「TMC−80」、ジークライト
工業(株)製)10重量部を混合し、カチオン澱粉(商
品名「ネオタックL−1」、日本食品化工(株)製)1
重量部、定着剤(商品名「ハイホルダー351」、栗田
工業(株)製)0.05重量部を加え、長網抄紙機を使
用して常法により絶乾坪量610g/m2の空調ダクト
用紙として抄造した。なお、湿紙の状態の上記空調ダク
ト用紙2の重量は、乾燥した状態の5倍であり、従って
本実施例1における該空調ダクト用紙2の含水率は50
0%であった。そして、このような空調ダクト用紙2を
役物空調ダクト本体1の曲がりの部分の中心線BBの長
さに合わせた長方形に切断し、接着剤として酢酸ビニル
系エマルション接着剤(商品名「L−9400」、昭和
高分子(株)製)を塗布した役物空調ダクト本体1の曲
がりの部分の外周に、引き伸ばし、あるいは圧縮しなが
ら長さを合わせて全面に密着させて貼り付けた。
【0024】ここで、空調ダクト用紙2の長さを、役物
空調ダクト本体1の曲がりの部分の中心線BBの周長に
合わせると、曲がりの部分の内側では、その内周線AA
の周長に対して中心線BBの周長は約1.83倍となる
ため空調ダクト用紙2が過剰となり、通常の乾燥した状
態の空調ダクト用紙を取り付けるには、用紙に皺を付け
たり、用紙を折り曲げて重ねたりしなければならない。
一方、曲がりの外周では、その外周線CCの周長に対し
て中心線BBの周長が約0.69倍にしかならないため
空調ダクト用紙2が不足気味となり、これを合わせるに
は空調ダクト用紙2を約1.46倍に引き伸ばさなけれ
ばならず、乾燥した状態の空調ダクト用紙では用紙が裂
けてしまう。これに対して、本実施例1によれば、湿紙
の状態、すなわち抄造後の未乾燥のままの状態の空調ダ
クト用紙2によって役物空調ダクト本体1を被覆するこ
とにより、役物空調ダクト本体1の曲がりの部分の外周
では、空調ダクト用紙2を引き裂くことなく引き伸ばし
て役物空調ダクト本体1の外周に貼り合わせることが可
能であり、また曲がりの部分の内側では空調ダクト用紙
2を適宜圧縮することで、やはり役物空調ダクト本体1
の外周形状に追従させ、密着して被覆することが可能で
あった。なお、この内側の部分では空調ダクト用紙2を
圧縮させるに従い若干の皺の発生が認められたが、空調
ダクト用紙2が湿紙の状態のうちにヘラ等によってなら
すことにより、この皺を周囲に融合させて容易に滑らか
な曲面形状とすることができた。
【0025】次いで、こうして湿潤した状態の空調ダク
ト用紙2が被覆された役物空調ダクト本体1を自然乾燥
により乾燥させて、曲がりの部分が空調ダクト用紙2に
よって被覆された役物空調ダクトを得た。この乾燥した
状態において空調ダクト用紙2は剥離や割れ等は全く認
められず、また役物空調ダクト本体1との間にも隙間な
どが生じることなく、接着剤や空調ダクト用紙2に含有
された無機物との作用も相俟って、役物空調ダクト本体
1の外周にしっかりと密着した状態であった。さらに、
こうして製造された役物空調ダクトを、上記特開平5−
306832号公報に記載された空調ダクト用紙に被覆
された直管状の空調ダクトに連結し、種々の温度、湿度
の条件の下で結露の発生について実験を行ったところ、
本実施例1による役物空調ダクトにおいても、上記直管
状の空調ダクトにおける耐結露性と略同等の性能を得る
ことができた。
【0026】実施例2 本実施例2では、実施例1と同様の方法で抄造した空調
ダクト用紙を一旦乾燥させて、絶乾坪量610g/
2、含水率4%の乾燥した空調ダクト用紙4を得た。
そして、この空調ダクト用紙4を用いて、実施例1で用
いた役物空調ダクト本体1よりも3次元曲面の曲率が小
さい、図3および図4に示すような口径100φ45度
エルボ(曲折管)の役物空調ダクト本体3(プレス成型
品)の曲がりの部分を被覆した。ただし、実施例1と同
様にこの役物空調ダクト本体3は溶融亜鉛メッキ鋼板か
ら成り、またその各寸法は以下の通りであった。 口径D……100mm 役物空調ダクト本体3の曲がり角度θ……45度 役物空調ダクト本体3の断面中心の曲がり半径R……1
00mm 役物空調ダクト本体3の曲がりの部分の内周線AAの周
長……85mm 役物空調ダクト本体3の曲がりの部分の中心線BBの周
長……124mm 役物空調ダクト本体3の曲がりの部分の外周線CCの周
長……160mm
【0027】ここで、本実施例2では、該空調ダクト用
紙4を常温の水に浸漬し、その含水率が50%となるよ
うに水分を飽和状態まで含浸させて柔軟にさせ、しかる
後実施例1と同様の手順で、この空調ダクト用紙4を、
役物空調ダクト本体3の曲がりの部分の中心線BBの長
さに合わせた長方形に切断し、接着剤として酢酸ビニル
系エマルション接着剤(商品名「L−9400」、昭和
高分子(株)製)を塗布した役物空調ダクト本体3の曲
がりの部分の外周に、引き伸ばし、あるいは圧縮しなが
ら長さを合わせて全面に密着させて貼り付けた。
【0028】しかるに、実施例1と同様、空調ダクト用
紙4の長さを、役物空調ダクト本体3の曲がりの部分の
中心線BBの周長に合わせると、曲がりの部分の内側で
は、その内周線AAの周長に対して中心線BBの周長は
約1.29倍となり、一方、曲がりの外周では、その外
周線CCの周長に対して中心線BBの周長が約0.68
倍となり、乾燥した空調ダクト用紙では用紙が過剰とな
ったり、不足気味となったりするため、空調ダクト用紙
に皺ができたりあるいは破れたりして該役物空調ダクト
に密着して空調ダクト用紙4を被覆することができな
い。これに対して、本実施例2によれば、水分を含ませ
て柔軟にした状態の空調ダクト用紙4によって役物空調
ダクト本体3を被覆することにより実施例1と同様に役
物空調ダクト本体3の外周形状に追従させ、密着して被
覆することが可能であった。
【0029】実施例3 次に、実施例3として、常温の水の中に界面活性剤(商
品名「エマルゲン306P」、花王(株)製)を3重量
%添加したものを用いて、空調ダクト用紙4への水分の
吸収速度を上げるとともに柔軟性を増した他は実施例2
と同様の方法で役物空調ダクト3に空調ダクト用紙4を
被覆させたところ、空調ダクト用紙4への水分の吸収速
度が増加して速やかに役物空調ダクト本体3へ密着して
被覆することが可能であった。
【0030】実施例4 さらに、実施例4として、常温の水の替わりに80℃の
熱水を用いた他は実施例2と同様の方法で役物空調ダク
ト3に空調ダクト用紙4を被覆させたところ、空調ダク
ト用紙4への水分の吸収速度が増加して速やかに役物空
調ダクト本体3へ密着して被覆することが可能であっ
た。
【0031】比較例1 一方、比較例1として、実施例1と同様の方法で抄造さ
れた空調ダクト用紙を乾燥させて、絶乾坪量610g/
2、含水率4%の乾燥した空調ダクト用紙を得、この
乾燥した空調ダクト用紙を、実施例1で使用した役物空
調ダクト本体1に、水分を含浸させない他は、実施例1
と同様の方法で貼り合わせた。そして、上記実施例1と
この比較例1とにおいて、空調ダクト用紙の、役物空調
ダクト本体1における3次元曲面部分での外観形状を、
各部分で目視評価した。この結果を、実施例1について
は表1に、比較例1については表2に示す。ただし、こ
れら表1および表2における評価基準は、図5において
A−A,B−B,C−C,D−D,およびA−Cの各線
を標準のラインとしたときの、役物空調ダクト本体1に
おける3次元曲面部分上のW,X,Y,Zの各点におい
て、皺、弛み等がなく良好な状態を○、若干の皺、弛み
等が観察される状態を△、著しい皺、弛み等が観察さ
れ、修正も不可能な状態を×として表示した。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】比較例2 また、比較例2として、実施例1と同様の方法で抄造さ
れた空調ダクト用紙を乾燥させて、絶乾坪量610g/
2、含水率4%の乾燥した空調ダクト用紙を得、この
乾燥した空調ダクト用紙を、実施例2で使用した役物空
調ダクト本体3に、水分を含浸させない他は、実施例2
と同様の方法で貼り合わせた。そして、上記実施例2と
この比較例2とにおいて、空調ダクト用紙の、役物空調
ダクト本体3における3次元曲面部分での外観形状を、
実施例1と比較例1との場合と同様、図6に示す役物空
調ダクトの標準ラインA−A,B−B,C−C,D−
D,およびA−Cについて、3次元曲面部分上の各点
W,X,Y,Zで目視評価した。この結果を、実施例2
については表3に、比較例2については表4に示す。た
だし、これら表3および表4における評価基準は、上述
の実施例1および比較例1の場合と同様である。
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】これら表1ないし表4に示された結果よ
り、比較例1および比較例2による役物空調ダクトにお
いては、Z点を除く点W,X,Yで、各標準ラインA−
A,B−B,C−C,D−D,およびA−Cのいずれか
について、若干の、あるいは修正不可能な著しい皺や弛
み等が観察されたのに対し、本発明に係わる実施例1お
よび実施例2による役物空調ダクトによれば、いずれの
標準ラインに対していずれの点においても、皺や弛みを
生じることなく、役物空調ダクト本体1,3の3次元曲
面に追従して空調ダクト用紙2,4が被覆されているこ
とが解る。この結果は、本発明の実施例1、2による効
果を立証するものと判断される。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
直管状の空調ダクトは勿論、特に曲折部や分岐部、ある
いは拡縮径部を備えた複雑な3次元曲面を有する役物空
調ダクトにおいても、皺や破れを生じさせることなく、
空調ダクト用紙を役物空調ダクト本体の外周に密着させ
て隙間なく被覆することができる。そして、こうして製
造された役物空調ダクトにおいては、直管状のダクトと
同様に、この空調ダクト用紙によって結露を抑制すると
ともに、ダクト全体に亙って均一かつ安定して結露水を
吸収して発散し、かつ、かかる結露水の滴下等による弊
害を効果的に防止することが可能となる。
【0039】また、従来のガラスウール等によってダク
トを被覆する場合等に比べては、かかるガラスウール等
を巻き付ける施工現場での作業を行うことなく、工場等
にて製造した空調ダクトをそのまま建築物等に取り付け
て使用することができるので、安定した品質、耐結露性
の空調ダクトを提供することができ、またこのガラスウ
ール等を覆うカバーを必要としないため、吸収された結
露水の発散性が高く、しかもこのようなガラスウールを
使用しないため施工作業を衛生的に行うことができると
ともに、高所での巻き付け作業が不要であるため安全で
あり、さらに施工現場でのダクト断熱のための作業が省
略でき、すなわちガラスウール等の断熱材なしの場合の
ダクト施工法と同一方法で施工が可能であり、工期の短
縮を図ることができる、といった優れた効果を奏するこ
とができる。しかも、ダクト本体外周を被覆する空調ダ
クト用紙は乾燥した状態では軽量のため、施工時の労力
が増大したりすることはなく、さらに湿潤した空調ダク
ト用紙をダクト本体に被覆するに際して、該用紙を所定
の寸法に切断、打ち抜いた後の抜き耳部分は再生、再利
用することが可能であるので、資源を無駄なく有効に利
用することができ、産業廃棄物の生成を抑えることがで
きるという利点も得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による口径100φ、曲がり
角度90度の役物空調ダクトの破断図である。
【図2】本発明の実施例1による口径100φ、曲がり
角度90度の役物空調ダクトの側面図である。
【図3】本発明の実施例2による口径100φ、曲がり
角度45度の役物空調ダクトの破断図である。
【図4】本発明の実施例2による口径100φ、曲がり
角度45度の役物空調ダクトの側面図である。
【図5】本発明の実施例1および比較例1による役物空
調ダクトの外観観察位置を示す図である。
【図6】本発明の実施例2および比較例2による役物空
調ダクトの外観観察位置を示す図である。
【符号の説明】
1 口径100mmφの90度役物空調ダクト本体(エ
ルボ) 2 空調ダクト用紙 3 口径100mmφの45度役物空調ダクト本体(エ
ルボ) 4 空調ダクト用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 明信 静岡県駿東郡長泉町本宿253番地の1 株 式会社サン空調内 (72)発明者 大竹 功 静岡県駿東郡長泉町本宿501番地 特種製 紙株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のダクト本体の外周を、水分等を含
    んで湿潤した状態の空調ダクト用紙によって被覆した
    後、該空調ダクト用紙を乾燥させることを特徴とする空
    調ダクトの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記湿潤した状態における上記空調ダク
    ト用紙の含水率が、15〜500%であることを特徴と
    する請求項1に記載の空調ダクトの製造方法。
  3. 【請求項3】 空調ダクト用紙を湿潤させるための水分
    中に、界面活性剤および/または柔軟剤を使用したこと
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の空調ダク
    トの製造方法。
  4. 【請求項4】 上記空調ダクト用紙を、接着剤を用いて
    上記ダクト本体の外周に被覆することを特徴とする請求
    項1ないし請求項3のいずれかに記載の空調ダクトの製
    造方法。
  5. 【請求項5】 湿潤した状態の上記空調ダクト用紙を、
    型により圧着して上記ダクト本体の外周に被覆すること
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載
    の空調ダクトの製造方法。
  6. 【請求項6】 乾燥した状態の上記空調ダクト用紙に水
    分等を付与することにより、該空調ダクト用紙を上記湿
    潤した状態とすることを特徴とする請求項1ないし請求
    項5のいずれかに記載の空調ダクトの製造方法。
  7. 【請求項7】 乾燥した状態の上記空調ダクト用紙を上
    記ダクト本体の外周に取り付け、しかる後該空調ダクト
    用紙に水分等を付与して上記湿潤した状態とし、上記ダ
    クト本体を被覆することを特徴とする請求項6に記載の
    空調ダクトの製造方法。
  8. 【請求項8】 上記空調ダクト用紙に、熱水または加熱
    蒸気によって上記水分等を付与することを特徴とする請
    求項6または請求項7に記載の空調ダクトの製造方法。
  9. 【請求項9】 乾燥した状態の上記空調ダクト用紙に、
    エンボス加工、穴明け加工、およびクレープ加工のうち
    少なくとも1種の加工を施すことを特徴とする請求項6
    ないし請求項8のいずれかに記載の空調ダクトの製造方
    法。
  10. 【請求項10】 上記湿潤した状態の空調ダクト用紙と
    して、原紙抄造後の未乾燥の該空調ダクト用紙を用いる
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに
    記載の空調ダクトの製造方法。
  11. 【請求項11】 筒状のダクト本体の曲折部、分岐部、
    または拡縮径部の外周に空調ダクト用紙が密着して被覆
    されていることを特徴とする空調ダクト。
JP22226194A 1994-09-16 1994-09-16 空調ダクトの製造方法 Expired - Fee Related JP3452987B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22226194A JP3452987B2 (ja) 1994-09-16 1994-09-16 空調ダクトの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22226194A JP3452987B2 (ja) 1994-09-16 1994-09-16 空調ダクトの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0886503A true JPH0886503A (ja) 1996-04-02
JP3452987B2 JP3452987B2 (ja) 2003-10-06

Family

ID=16779623

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22226194A Expired - Fee Related JP3452987B2 (ja) 1994-09-16 1994-09-16 空調ダクトの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3452987B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010230269A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Toho Gas Living Kk 排気ダクト及びそれを用いたレンジフード
JP2021081124A (ja) * 2019-11-19 2021-05-27 ハシダ技研工業株式会社 空調配管用エルボ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010230269A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Toho Gas Living Kk 排気ダクト及びそれを用いたレンジフード
JP2021081124A (ja) * 2019-11-19 2021-05-27 ハシダ技研工業株式会社 空調配管用エルボ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3452987B2 (ja) 2003-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4086116A (en) Corrugated cardboard sheet and method for producing same
US6534151B2 (en) Creped wiping product containing binder fibers
US6918993B2 (en) Multi-ply wiping products made according to a low temperature delamination process
EP2307814B1 (en) Duct means for an air flow or a gas flow and a method for manufacturing, handling and mounting said duct means
JPS5818480B2 (ja) 不織ウエブのしわ付け方法
KR20140136018A (ko) 단일면 골판지 제조방법
JP2013208298A5 (ja)
CA2445090A1 (en) Wound multi-layer tube having one or more embossed plies
US5851330A (en) Method of insulating a pipe with a tubular sheathing
US2739092A (en) Manufacture of reinforced paper and product
RU2480342C2 (ru) Композитный абсорбирующий лист, рулон из такого листа, пакет из таких листов и способ изготовления такого листа
JP5859362B2 (ja) トイレットペーパー及びトイレットペーパーの製造方法
JPH028579B2 (ja)
JP3452987B2 (ja) 空調ダクトの製造方法
JP5685051B2 (ja) キャリアテープ用紙
JPS60173200A (ja) 軟質ペーパーウエブの製造法
US8695908B2 (en) Sanitary thin paper roll
US9353482B2 (en) Water-degradable paper sheet, and tube for a paper roll consisting of such a sheet
US20040241435A1 (en) Adhesive masking tape
JP3738079B2 (ja) 結露防止用空調ダクト用パテ及びそのパテを使用した空調ダクト
JPH10141572A (ja) 配管用防音シート
MX2011005882A (es) Nucleo que soporta un carrete de papel.
CA2683599A1 (en) Roll of sheets of absorbent product of the bathroom tissue type
GB2057528A (en) Absorbent paper
CA1135099A (en) Manufacture of absorbent paper products

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030610

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees