JPH0886339A - 歯付ベルトとプーリとの組合せ装置 - Google Patents

歯付ベルトとプーリとの組合せ装置

Info

Publication number
JPH0886339A
JPH0886339A JP11249195A JP11249195A JPH0886339A JP H0886339 A JPH0886339 A JP H0886339A JP 11249195 A JP11249195 A JP 11249195A JP 11249195 A JP11249195 A JP 11249195A JP H0886339 A JPH0886339 A JP H0886339A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulley
teeth
belt
compression ratio
pulley groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11249195A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2935960B2 (ja
Inventor
Takashi Tomii
隆司 冨依
Takahiro Senoo
隆弘 妹尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MITSUBOSHI KOKI KK
Original Assignee
MITSUBOSHI KOKI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MITSUBOSHI KOKI KK filed Critical MITSUBOSHI KOKI KK
Priority to JP11249195A priority Critical patent/JP2935960B2/ja
Publication of JPH0886339A publication Critical patent/JPH0886339A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2935960B2 publication Critical patent/JP2935960B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
  • Pulleys (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベルト歯部とプーリ溝部との圧縮比率をプー
リ歯数に応じて変化させ、またプーリ溝底面とベルト歯
先部との当接状態を改善することで、より一段とベルト
の初張力を小さく設定して装置等の使用機械の軸荷重を
軽減し、ベルト歯部とプーリ溝部との圧縮比率をプーリ
歯数に応じて変化させて、ベルトにかかる負担を軽減し
て寿命を延長する。 【構成】 この歯付ベルトとプーリとの組合せ装置1
は、プーリ溝部3とプーリ歯部4を交互に有するプーリ
2を駆動軸5と少なくとも一つの従動軸5にそれぞれ装
着するとともに、これらのプーリ2に歯付ベルト7を掛
架し、ベルト歯部8の高さをプーリ溝部3の深さより大
きくしてベルト歯部8をプーリ溝部3に圧縮係合させた
ものである。この装置1において、歯数の多いプーリ側
のプーリ溝部3とベルト歯部8との圧縮比率が、歯数の
少ないプーリ側のプーリ溝部3とベルト歯部8との圧縮
比率に比べて小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は歯付ベルトとプーリとの
組合せ装置に係り、詳しくはベルト歯部とプーリ溝部と
の圧縮比率をプーリ歯数に応じて変化させ、更にプーリ
溝底面とベルト歯先部との当接状態を改善することで、
使用機械の軸荷重を軽減し、そしてベルト歯部にかかる
負担を小さくしてベルトの寿命を高めることを狙った歯
付ベルトとプーリとの組合せ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日の歯付ベルトとプーリとの組合せ装
置では、ベルト歯部側面を円弧状にするとともに、プー
リ溝部側面も円弧状にした駆動装置が種々提案された。
中でも、特公平5−70735号公報、特公昭57−5
1589号公報、特公昭56−29141号公報に開示
された駆動システムが今日の主流になっている。
【0003】そして、これらの駆動装置では、一般に表
面硬度の大きいベルト溝部表面とプーリ歯部表面とが当
接するときに発生するたたき音を阻止するために、ベル
ト歯部の高さをプーリ溝部の深さより大きくして、比較
的柔軟なベルト歯部をプーリ溝部に当接して圧縮係合さ
せ、駆動時の騒音を軽減している。即ち、ベルト歯部に
衝突時のエネルギーを吸収させるようにバンパー効果を
付与している。通常、ベルト歯部の高さをHとし、プー
リ溝部の深さをDとしたとき、ベルト歯部とプーリ溝部
との圧縮比率は(H−D)/Hで算出されるが、この値
が1〜20%にすることが、例えば特公昭56−291
41号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の装置で
は、駆動軸に装着したプーリの歯数が従動軸に装着した
プーリの歯数と異なっていても、ベルト歯部とプーリ溝
部との圧縮比率が同一に設定されていた。歯数の大きい
プーリとベルトとの単位面積当たりの面圧は、歯数の小
さいプーリとベルトとの面圧に比べて小さくなり、歯数
の大きいプーリに嵌合しているベルト歯部の圧縮歪み
は、歯数の小さいプーリに嵌合しているベルト歯部に比
べて小さくなっていた。
【0005】例えば、ベルト歯部とプーリ溝部との圧縮
比率を歯数の少ないプーリ側に合わせると、歯数の多い
プーリ側では、ベルト歯部が充分に圧縮されなくなる。
ベルトは常時プーリから浮き上がった状態になり、歯型
に期待する正常な噛み合い状態が得られないだけでな
く、走行中にジャンピングを起こし、プーリから離脱す
ることがあった。これを阻止するためにベルト張力を高
めていたが、ベルトに大きな負担がかかっていた。逆
に、ベルト歯部とプーリ溝部との圧縮比率を歯数の多い
プーリ側に合わせると、歯数の少ないプーリ側では、ベ
ルト溝部表面とプーリ歯部表面とが当接し、たたき音が
発生した。
【0006】更に、従来の駆動装置では、ベルトに必要
以上の張力を必要とし、かつ軸荷重を過大にしていた。
【0007】本発明はこのような問題点を改善するもの
であり、ベルト歯部とプーリ溝部との圧縮比率をプーリ
歯数に応じて変化させ、またプーリ溝底面とベルト歯先
部との当接状態を改善することで、より一段とベルトの
初張力を小さく設定して装置等の使用機械の軸荷重を軽
減し、ベルト歯部にかかる負担を軽減してベルト寿命を
延長した歯付ベルトとプーリとの組合せ装置を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の特徴とす
るところは、プーリ溝部とプーリ歯部とを交互に有する
プーリを駆動軸と少なくとも一つの従動軸にそれぞれ装
着するとともに、これらのプーリに歯付ベルトを掛架
し、ベルト歯部の高さをプーリ溝部の深さより大きくし
てベルト歯部をプーリ溝部に圧縮係合させてなる歯付ベ
ルトとプーリとの組合せ装置において、上記駆動軸と従
動軸に装着したプーリの歯数を相違させ、歯数の多いプ
ーリ側のプーリ溝部とベルト歯部との圧縮比率を、歯数
の少ないプーリ側のプーリ溝部とベルト歯部との圧縮比
率に比べて小さくした歯付ベルトとプーリとの組合せ装
置にある。また、本発明は一つの駆動軸と一つの従動軸
の2軸からなる組合せ装置や、プーリ溝部の溝底面に設
けた隆起部をベルト歯部と圧縮係合させる組合せ装置も
含む。
【0009】
【作用】本発明の歯付ベルトとプーリとの組合せ装置で
は、歯数の多いプーリ側のプーリ溝部とベルト歯部との
圧縮比率を、歯数の少ないプーリ側のプーリ溝部とベル
ト歯部との圧縮比率に比べて小さくし、歯数の多いプー
リ側と歯数の少ないプーリ側でベルト歯部を適切に圧縮
しているため、ベルトの張力増加を抑えて装置等の使用
機械の軸荷重を軽減することができる。これはベルト歯
部にかかる応力負担を軽減することになってベルト寿命
を延長することになる。各プーリでベルト歯部が適切に
圧縮されるため、走行時におけるベルトのジャンピング
によるプーリからの離脱がなく、走行時の騒音も軽減さ
れる。更に、プーリ溝部の溝底面に設けた隆起部がベル
ト歯部と圧縮係合するため、ベルト歯先部が変形しやす
く、小さな荷重で同じ圧縮比率を得ることができるよう
になり、更に軸荷重を軽減できる。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照し、本発明の実施例を
説明する。図1は本発明に係る歯付ベルトの駆動装置の
側面図、図2は図1において歯数の少ないプーリ側での
A−A断面図、図3は図1において歯数の多いプーリ側
でのB−B断面図を示す。また、図4および図6は図2
に相当する他の変形例であって、歯数の少ないプーリ側
での歯付ベルトとプーリとの噛み合い状態を示し、また
図5および図7は図3に相当する他の変形例であって、
歯数の多いプーリ側での歯付ベルトとプーリとの噛み合
い状態を示す。
【0011】本発明に係る歯付ベルトの駆動装置1で
は、プーリ溝部3とプーリ歯部4とを交互に有するプー
リ2、2が駆動軸5と従動軸6にそれぞれ装着され、歯
付ベルト7が上記駆動軸5と従動軸6に装着された歯数
の異なるプーリ2、2に掛架された構成からなってい
る。駆動軸5に装着したプーリ2の歯数は、従動軸6に
装着したプーリ2の歯数より少なくなっている。むろ
ん、レイアウトはこの逆でもよい。
【0012】本発明で使用する歯付ベルト7は、長さ方
向に沿って交互に配置した複数のベルト歯部8とベルト
溝部9、心線10を埋設した背部11、そしてベルト歯
部8とベルト溝部9の表面に歯布を被覆した構成からな
っている。このベルト歯部8は、図2〜図5に示すよう
な断面が台形の歯であったり、また図6〜図7に示すよ
うなベルト歯部8内に2つの起点をもつ交差した曲率半
径の円弧から側壁と平坦な歯先部から形成される歯でも
よい。むろん、通常STPDと呼ばれる歯付ベルトであ
って、ピッチライン上に設けた起点からベルト歯部8の
歯幅Wを半径とする円弧の一部からなる丸歯であっても
よく、またこれに限定されることなく、HTDと呼ばれ
るベルト歯部8の中心線上にあってベルト歯部8内に起
点をもつ一つの曲率半径の円弧から形成される丸歯であ
ってもよい。
【0013】前記歯部8及び背部11に使用される原料
ゴムは、水素化ニトリルゴムを始めとして、クロロプレ
ンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、ア
ルキル化クロロスルホン化ポリエチレン(ACSM)な
どの耐熱老化性の改善されたゴムや、天然ゴム、スチレ
ンブタジエンゴム、ニトリルゴム等が使用される。
【0014】上記心線10としては、Eガラスまたは高
強度ガラスの5〜9μmのフィラメントを撚り合わせた
ものを、ゴムコンパウンドからなる保護剤あるいは接着
剤であるRFL液等で処理されたものである。また、有
機繊維としては応力に対して伸びが小さく、引張強度が
大きいパラ系アラミド繊維(商品名:ケブラー、テクノ
ーラ)の0.5〜2.5デニールのフィラメントを撚り
合わせ、RFL液、エポキシ溶液、イソシアネート溶液
とゴムコンパウンドとの接着剤で処理された撚りコード
が使用される。しかし、本発明ではこれらに限定される
ことはない。
【0015】歯布として用いられる帆布は、6ナイロ
ン、66ナイロン、ポリエステル、アラミド繊維等であ
って、単独あるいは混合されたものであってもよい。歯
布の経糸(ベルト幅方向)や緯糸(ベルト長さ方向)の
構成も前記繊維のフィラメント糸または紡績糸であり、
織構成も平織物、綾織物、朱子織物でいずれでもよい。
なお、緯糸には伸縮性を有するウレタン弾性糸を一部使
用するのが好ましい。
【0016】ここで使用するプーリ2は、ベルト歯部8
とベルト溝部9に噛み合うプーリ溝部3とプーリ歯部4
を有するものであり、プーリ溝部3は図2および図3に
示すように台形溝、また図6および図7に示すように円
弧からなる側壁と平坦な溝底面から形成される溝、ある
いは側壁と溝底面を一つの円弧とする溝等からなるが、
特に制限されない。
【0017】また、図4〜図7に示すように、プーリ溝
部3の溝底面を部分的に円弧状に隆起させ、この隆起部
13をベルト歯部8と圧縮係合させることもできる。ベ
ルト歯先部12は変形しやすく、小さな荷重で同じ圧縮
比率を得ることができるため、軸荷重を軽減することが
できる。上記隆起部13の外形は、円弧に限定される必
要はなく、曲線であればよい。
【0018】上記プーリ溝部3とベルト歯部8との嵌合
状態は、図2〜図7に示しているように、ベルト歯部8
の高さHがプーリ溝部3の深さDより大きく、ベルト歯
部8とプーリ溝部3とは圧縮係合している。圧縮比率は
(H−D)/Hで算出される。尚、プーリ溝部3の深さ
Dは、溝底面に隆起部13を有する場合には、隆起部1
3の先端から外周面までの寸法である。
【0019】しかして、本発明の組合せ装置では、歯数
の多いプーリ側のプーリ溝部3とベルト歯部8との圧縮
比率を、歯数の少ないプーリ側のプーリ溝部3とベルト
歯部8との圧縮比率に比べて小さくした点が特徴の一つ
になっている。具体的には、駆動軸5における歯数の少
ないプーリ側のプーリ溝部3とベルト歯部8との圧縮比
率が、従動軸6における歯数の多いプーリ側のプーリ溝
部3とベルト歯部8との圧縮比率より大きくなってい
る。
【0020】この圧縮比率とプーリ歯数との関係につい
ては、以下の計算によって算出される。まず、図8に示
すように駆動軸5と従動軸6に同じ歯数とピッチをもつ
プーリ2、2を装着し、歯付ベルト7を掛架した装置を
作製し、駆動軸5と従動軸6に装着するプーリの歯数を
変化させて、軸荷重がほぼ一定になるように圧縮比率を
求めた。
【0021】この場合、歯数18のプーリ2、2を駆動
軸5と従動軸6に装着した場合における圧縮比率を10
0とし、これと異なる歯数をもつプーリにおける最適圧
縮比率を計算した。例えば、歯数18のプーリにおいて
は、図9に示すようにプーリ歯数、各歯角度(α)、そ
して噛合歯数を基にするとともに、ベルト歯部8に噛み
合っている各プーリ溝部3のX軸方向の各分力X0 ,X
1 ,X2 ,X3 ,X4をX0 =100に設定し、式Xn
=100cosαから求めた。即ち、プーリ歯数18に
おけるX軸方向の分力の合計は、4×(X1 +X2 +X
3 +X4 )+(Xn ×2)=1151.8である。
【0022】また、他のプーリ歯数におけるX軸方向の
分力も、その合計がプーリ歯数18の合計(1151.
8)に近似するように、まずX軸方向の分力X0 を算出
し、その後に各X1 ,X2 ,X3 ,X4 ,Xn を計算し
た。この結果を表1に示す。また、図10には表1のX
0 とプーリ歯数をプロットしたもので、圧縮比率とプー
リ歯数との関係を示す。
【0023】
【表1】
【0024】これから明からように、プーリ歯数が変化
しても軸荷重がほぼ一定になるような条件下では、プー
リ歯数が増加するにつれて圧縮比率も指数関数的に低下
していることが判る。
【0025】従って、本発明の組合せ装置のように駆動
軸5と従動軸6に装着したプーリ歯数が相違している場
合であっても、前記圧縮比率とプーリ歯数との特性関係
を満足するように、圧縮比率を設定する必要がある。例
えば、プーリ歯数18とプーリ歯数36を組み合わせた
駆動装置(装置1)では、プーリ歯数18に係合するベ
ルト歯部8との圧縮比率を7%に設定すると、前記特性
関係に基づいてプーリ歯数36に係合する歯付ベルトと
の圧縮比率は3.5%に設定される。即ち、プーリ歯数
36のプーリの溝部の深さDは、プーリ歯数18のそれ
より大きくしなければならない。
【0026】また、プーリ歯数18とプーリ歯数80を
組み合わせた駆動装置(装置2)では、プーリ歯数18
に係合する歯付ベルトとの圧縮比率を7%に設定する
と、プーリ歯数80に係合する歯付ベルトとの圧縮比率
は1.58%に設定され、プーリの溝部の深さをDは大
きくなる。この2つの装置1と装置2とのベルト初張力
は変化せず、また軸荷重もほぼ一定になる。
【0027】しかし、プーリ歯数18とプーリ歯数36
を組み合わせた駆動装置において、前記圧縮比率をとも
に7%に設定した場合のベルト初張力と軸荷重は、装置
1に比べて大きくなる。また、プーリ歯数18とプーリ
歯数80を組み合わせた駆動装置において、前記圧縮比
率をともに7%に設定した場合のベルト初張力と軸荷重
は、さらに大きくなる。圧縮比率を一定に設定した場
合、プーリ歯数が増すにつれて、軸荷重は直線的に増加
する。
【0028】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例にて詳細に説
明する。 実施例1〜2、比較例1
【0029】固定軸に歯数60のプーリ(60S8M0
150B)と移動軸に歯数18のプーリ(18S8M0
150B)を装着し、これに歯型:STPD、ベルト歯
部の高さをH:3mm、歯数:89、ベルト幅:10m
m、歯ピッチ:8mmの歯付ベルトを巻き付け、移動軸
を移動させて軸間距離191.2mmに固定し、テンシ
ョンメータより軸荷重を測定した。
【0030】尚、歯数18のプーリにおいては、プーリ
溝部の深さDを2.85mmにして圧縮比率を5%に設
定し、一方歯数60のプーリにおいては、プーリ溝部の
深さをDを2.91mm(圧縮比率3%)、2.96m
m(圧縮比率1.5%)に変化させ、この場合における
軸荷重を測定した。その結果を表2および図11に示
す。表1の圧縮比率とプーリ歯数との結果より、歯数1
8におけるプーリの圧縮比率を5%に設定すると、歯数
60のプーリにおける圧縮比率は、1.5%が最適値に
なる。
【0031】
【表2】
【0032】この結果より、プーリ溝部の深さDをプー
リ歯数により変化させることで、軸荷重が軽減して、こ
の結果ベルト張力増加を抑えることができてベルト寿命
の延長が期待される。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明の歯付ベルトとプー
リとの組合せ装置では、歯数の多いプーリ側と歯数の少
ないプーリ側でベルト歯部とプーリ溝部との圧縮比率を
適切に変えているため、1)ベルトの張力増加を抑えて
軸荷重を軽減でき、2)ベルト歯部にかかる応力負担を
小さくしてベルト寿命を延長することができ、3)各プ
ーリでベルト歯部が適切に圧縮されるために走行時にお
けるベルトのジャンピングによるプーリからの離脱もな
くて走行時の騒音も軽減でき、そして4)プーリ溝部の
溝底面に設けた隆起部がベルト歯部と圧縮係合するた
め、ベルト歯先部が変形しやすく、小さな荷重で同じ圧
縮比率を得ることができるため更に軸荷重を軽減でき
る、といった効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歯付ベルトとプーリとの組合せ装
置の側面図である。
【図2】図1において歯数の少ないプーリ側のA−A断
面図である。
【図3】図1において歯数の多い側のプーリ側のB−B
断面図である。
【図4】図2に相当する他の実施例であって、歯数の少
ないプーリ側の歯付ベルトとプーリとの噛み合い状態の
断面図である。
【図5】図3に相当する他の実施例であって、歯数の多
いプーリ側の歯付ベルトとプーリとの噛み合い状態の断
面図である。
【図6】図2に相当する更に他の実施例であって、歯数
の少ないプーリ側の歯付ベルトとプーリとの噛み合い状
態の断面図である。
【図7】図3に相当する更に他の実施例であって、歯数
の多いプーリ側の歯付ベルトとプーリとの噛み合い状態
の断面図である。
【図8】駆動軸と従動軸に同じ歯数とピッチを有するプ
ーリを装着した駆動装置の側面図である。
【図9】歯付ベルトに噛み合った歯数18のプーリの各
溝部に係るX軸方向の分力を示す模式図である。
【図10】軸荷重がほぼ一定になる条件下におけるプー
リ溝部とベルト歯部との圧縮比率とプーリの歯数との関
係を示す。
【図11】軸間距離を一定にし、一方のプーリのプーリ
溝部の深さDを変化させた場合における軸荷重と圧縮比
率との関係を示す。
【符号の説明】
1 組合せ装置 2 プーリ 3 プーリ溝部 4 プーリ歯部 5 駆動軸 6 従動軸 7 歯付ベルト 8 ベルト歯部 9 ベルト溝部 12 ベルト歯先部 13 隆起部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プーリ溝部とプーリ歯部とを交互に有す
    るプーリを駆動軸と少なくとも一つの従動軸にそれぞれ
    装着するとともに、これらのプーリに歯付ベルトを掛架
    し、ベルト歯部の高さをプーリ溝部の深さより大きくし
    てベルト歯部をプーリ溝部に圧縮係合させてなる歯付ベ
    ルトとプーリとの組合せ装置において、上記駆動軸と従
    動軸に装着したプーリの歯数を相違させ、歯数の多いプ
    ーリ側のプーリ溝部とベルト歯部との圧縮比率を、歯数
    の少ないプーリ側のプーリ溝部とベルト歯部との圧縮比
    率に比べて小さくしたことを特徴とする歯付ベルトとプ
    ーリとの組合せ装置。
  2. 【請求項2】 一つの駆動軸と一つの従動軸の2軸から
    なる請求項1記載の歯付ベルトとプーリとの組合せ装
    置。
  3. 【請求項3】 プーリ溝部の溝底面に設けた隆起部をベ
    ルト歯部と圧縮係合させる請求項1記載の歯付ベルトと
    プーリとの組合せ装置。
JP11249195A 1994-07-22 1995-04-13 歯付ベルトとプーリとの組合せ装置 Expired - Fee Related JP2935960B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11249195A JP2935960B2 (ja) 1994-07-22 1995-04-13 歯付ベルトとプーリとの組合せ装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19191094 1994-07-22
JP6-191910 1994-07-22
JP11249195A JP2935960B2 (ja) 1994-07-22 1995-04-13 歯付ベルトとプーリとの組合せ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0886339A true JPH0886339A (ja) 1996-04-02
JP2935960B2 JP2935960B2 (ja) 1999-08-16

Family

ID=26451631

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11249195A Expired - Fee Related JP2935960B2 (ja) 1994-07-22 1995-04-13 歯付ベルトとプーリとの組合せ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2935960B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2935960B2 (ja) 1999-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH074359Y2 (ja) 歯付ベルト
JP2514568B2 (ja) 歯付ベルト
JPH071054B2 (ja) 歯付ベルト
CA3060173C (en) Toothed belt transmission device
JP2000046122A (ja) 歯付きベルト
JP3094120B2 (ja) 背面帆布付きvリブドベルト
JP2000320626A (ja) 歯付ベルトとプーリとの組み合わせ装置
JPH07110052A (ja) 歯付ベルト
KR100599154B1 (ko) 저 모듈러스 벨트
JPH094685A (ja) 歯付ベルトとプーリとの組合せ装置
JP2872581B2 (ja) 歯付ベルト
JP2935960B2 (ja) 歯付ベルトとプーリとの組合せ装置
JPH07180747A (ja) 歯付ベルトの駆動装置
JP3451561B2 (ja) Vリブドベルト
JPH048947A (ja) 歯付ベルト
JPH10153243A (ja) 歯付ベルト駆動装置
JPH09159000A (ja) 歯付ベルト駆動装置及び歯付ベルト
JPH08312724A (ja) 歯付ベルト
JPH0560178A (ja) 歯付ベルト
JPH0310435Y2 (ja)
JP2003343656A (ja) 動力伝動用ベルト
CN115217906A (zh) 高负荷传动用变速带
JPH11182632A (ja) 歯付ベルト
JPH0331872Y2 (ja)
JPH07127689A (ja) 歯付ベルト

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090604

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees