JPH0885459A - 運行機材の運用計画作成方法および装置 - Google Patents

運行機材の運用計画作成方法および装置

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JPH0885459A
JPH0885459A JP22292994A JP22292994A JPH0885459A JP H0885459 A JPH0885459 A JP H0885459A JP 22292994 A JP22292994 A JP 22292994A JP 22292994 A JP22292994 A JP 22292994A JP H0885459 A JPH0885459 A JP H0885459A
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equipment
code
operation plan
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JP22292994A
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English (en)
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Toshihiro Eguchi
俊宏 江口
Tomohiro Murata
智洋 村田
Kazuo Kurihara
和男 栗原
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、問題の制約条件等が変化して
も、解を求めることを可能とし、またユーザと計算機の
対話的に解を探索する運行機材の運用計画作成方法およ
び装置を提供することである。 【構成】運行機材の制約条件を入力して、運用接続コー
ドを作成し、(1010)、運用接続コードの初期実行
可能解を生成し(1020)、運用接続コードの確率的
な組み替え、運用接続コードの運用接続行列への変換、
および運用接続行列の評価を繰り返すことにより最適解
を探索し(1030)、最適化結果を、各隣接ノード間
の接続グラフとして表示し(1040)、グラフを修正
することにより計画修正を行い、計画の修正毎に制約充
足度をチェックし(1050)、グラフ上に制約チェッ
ク結果を表示する(1080)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運行機材(列車、バ
ス、航空機など)の運用計画の立案問題を支援する計算
機に係るものである。特に、計算機を利用した計画の立
案方法、立案結果の表示方法、立案結果の修正方法、立
案結果の制約充足の検証方法やこれらの装置等運行機材
の運用計画作成方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両の運用計画作成をシステム化された
例がある。いずれもエキスパートシステムの技法を応用
したシステムである。
【0003】第1は、「高橋、他:車両基地におけるコ
ンピュータ利用,pp47-50,三菱電機技報vol.61,No.2,1
987」に記載されたものである。このシステムは、パソ
コンを利用して車両運用管理支援システムを構築してい
る。そして、エキスパートの知識を利用して、全列車の
走行キロ数がなるべく均一となるように、数日先の運用
を考慮して、一日づつ計画を作成していく手法をとって
いる。
【0004】第2に、「車両運用計画エキスパートシス
テム,pp224,東芝レビューvol.49,No.3,1993」に記載
されたシステムがある。このシステムは、車両運用計画
の作成だけでなく、留置計画の自動作成ならびに故障時
等に代替可能な車両を自動検索する機能をサポートして
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】エキスパートシステム
等を利用した従来の車両運用計画システムは、解の探索
がヒューリスティクスに依存しているため、問題の制約
条件等が変化すると、準最適解は勿論のこと、実行可能
解さえ得られない場合もあり得た。このような場合に
は、探索ルールの変更や制約の緩和など、人間による介
入が必要になるが、すべてヒューリスティクスに依存す
る従来システムでは、ユーザは探索ルールや制約をどの
ように修正すべきか不明な場合がほとんどであり、試行
錯誤を繰り返す以外に方法がなかった。
【0006】本発明の第1の目的は、問題の制約条件等
が変化しても、解を求めることを可能にすることであ
る。
【0007】また、本発明第2の目的は、ユーザが立案
内容の構造や制約充足度を直感的に把握できるようにす
ることにある。
【0008】さらに、本発明第3の目的は、ユーザの修
正意図を容易に解に反映することである。
【0009】すなわち、ユーザと計算機の対話的に解を
探索する運行機材の運用計画作成方法および装置を提供
することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、以下の構成を採る。
【0011】(1)運行機材の運行ダイヤおよび検査計
画からなる制約条件を入力し、(2)横軸を日付、縦軸
を運行機材の運用番号とした2次元マトリクスの各要素
をノードとして、制約条件を隣接する日付のノード間の
接続状態をコード化して運行機材の運用接続コードを作
成し、(3)作成された運用接続コードを、乱数を利用
して組み替え、(4)組み替えられた運用接続コードを
運用接続行列に変換し、(5)変換された運用接続行列
を、制約条件をどの程度充足しているか示す制約充足度
により評価し、評価が所定外のときは、(3)〜(5)
のステップを評価が所定のものになるまで繰り返し、最
適な運用接続行列に変換することにより運行機材の運用
計画を作成する。
【0012】また、運行接続行列を各隣接ノード間の接
続グラフとして表示し、表示された接続グラフをユーザ
が修正することにより運用計画を修正し、修正された運
行計画を新たに表示する。
【0013】また、制約条件を隣接する日付のノード間
の接続状態をコード化した運用接続コードとして記憶す
る際に、各ノード間の接続状態を「未運用」「制約運
用」「ローテーション運用」「非ローテーション運用」
の4つの状態値で表現することを特徴とする。
【0014】また、乱数を利用して運用接続コードを確
率的に組み替える際に、コードの組替えは、ランダムに
選択された2つの接続コードから新たな1つの接続コー
ドを作成することにより行ない、この時、2つの接続コ
ードに共通するノードの接続状態を保存し、接続コード
の要素が事なる箇所については、確率的にいづれか一方
の接続コードを採用し、新たな接続コードを生成するこ
とを特徴とする。
【0015】さらに、非ローテーション運用を行なう日
付が共通する運行機材IDの組を探索し、その中から乱
数を利用して確率的に1組選択し、その日付において互
いの接続相手を交換するすることにより運用接続コード
の要素の一部を確率的に変異させることを特徴とする。
【0016】さらに、制約運用を行うノード間など、運
用接続コードを部分的に凍結することにより、凍結部分
の接続コードの組替えを不可とすることを特徴とする。
【0017】また、運用接続行列を評価する際に、対応
する運用接続コード上の全ての接続コードの要素のう
ち、ローテーション運用接続のコードが占める割合を評
価値とし、制約を1つでも満足しない運用接続行列につ
いては評価値を0とすることを特徴とする。
【0018】また、運用計画を運用接続行列における各
隣接ノード間の接続グラフを用いて表示する際に、運用
接続行列のグラフ表現結果が、(1)ノードの接続規則
(2)検査制約(3)物理制約を満足することが運行機
材の運用計画の制約充足を表現することを特徴とする。
【0019】また、運用接続グラフを修正する際に、運
用接続グラフのノードやアークをマウスなどのポインテ
ィングデバイスで指定することにより、グラフィック修
正の感覚で解の修正を行うことを特徴とする。
【0020】また、運用計画の修正毎に制約充足度をチ
ェックし、運用接続グラフ上に制約チェック結果を表示
する際に、立案中の車両運用・検査計画が実行可能解と
なるための制約条件を満足しているかを各制約毎に判定
し、制約を満足していない箇所を発見すると、制約違反
箇所のノードやアークをエラーの種類や程度に応じて点
滅・着色したり、エラーメッセージを表示することを特
徴とする。
【0021】
【作用】運行ダイヤや検査計画などの制約条件を読み込
み、横軸を日付、縦軸を運用番号とした2次元マトリク
スの各要素をノードとして、制約条件を隣接する日付の
ノード間の接続状態をコード化した運用接続コードとし
て記憶することができる。 また、(1)運用接続コー
ドの要素の組み替え(2)運用接続コードの運用接続行
列への変換(3)運用接続行列の評価の3つの処理を繰
り返すことにより、運用計画の最適解探索を行うことが
できる。
【0022】さらに、最適化結果として得られた運行機
材の運用計画を、運用接続行列における各隣接ノード間
の接続グラフを用いて表示し、運用接続グラフのノード
やアークをマウス等によるポインティングデバイスを用
いて指定することにより、グラフィックを修正する感覚
で運用計画の修正を行うことができる。
【0023】さらに、運用計画の修正毎に制約をチェッ
クし、運用接続グラフ上の制約違反箇所のノードやアー
クを点滅・着色することにより制約チェック結果を表示
することができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を鉄道車両を例として
詳細に説明する。
【0025】図1は、本発明の実施例に関する車両の運
用計画作成の手順を示す処理フローチャート図である。
【0026】本実施例では、図1のフローチャートを参
照して、車両運用検査計画の作成手順の説明を進める
が、その前に、車両運用計画作成問題の制約条件となる
車両検査計画と車両運行ダイヤの概要を図2、図3を用
いて説明する。
【0027】鉄道の車両は、自動車の車検と同様に、定
期的に検査を受けることが義務付けられており、検査の
種類は長期検査と短期検査の2つに大別される。長期検
査は、車両を一旦分解し再度組立てるために数ヶ月を要
する。一方、短期検査は予め定められたチェック項目を
検査器で自動検査するため、数日で検査を終える。
【0028】各車両には、車両IDが定められており、
これを用いてあらかじめ1年分の全車両の検査計画が人
手により作成されている。図2は、ある路線における車
両の検査計画である。例えば、車両IDがA−11であ
る車両は、1月4日〜6日および7月3日〜5日が短期
検査の予定日であり、車両が特定のペースで短期検査を
受けられるように計画が作成されている。
【0029】一方、列車の運行ダイヤに毎日割り当てら
れる車両IDは日々変更される。図3は、ある路線にお
ける車両運行ダイヤであり、縦軸3010は車両の運用
番号、横軸3020は時刻を表す。また丸記号3030
は出庫マークであり、三角記号3040は入庫マークで
ある。三角記号および丸記号の上の数字はそれぞれ、入
庫時刻、出庫時刻を表している。例えば、運用1で運行
した車両は、午前6時30分に車両基地から出庫し、朝
ラッシュの終わる午前9時40分に一旦基地に戻り点検
を受ける。11時35分に再び車両基地から出庫し午後
11時49分に運転を終了し終着駅のホームに留置され
る(留置入庫)。
【0030】一般的な運用形態は、運用1に割り当てら
れた車両は、翌日は運用2、翌々日は運用3といったよ
うに車両の配車係の作業ができるだけサイクリックパタ
ン(ローテーション運用)となり、かつ全ての車両が定
期的に点検や清掃を受けられるように配慮されている。
【0031】車両運用計画作成は、上記の年間検査計画
と車両運行計画を制約条件(入力)とし、日々の車両運
行計画の運用番号に車両IDを割り当てる問題である
が、問題の性質は、年間検査計画、車両運行計画におけ
る留置制約(留置入庫した車両は翌日は、その駅から留
置出庫し、基地入庫した列車は、翌日は基地から出庫す
る)等を満足した上で、ローテーション運用をなるべく
崩さないような車両割当て方法を探索する制約充足問題
の最適化問題である。
【0032】図1に戻ると、まずステップ1010で、
制約条件の読み込みを行う。ここでの制約条件は、図2
の車両の検査計画と図3の車両運行計画さらに計画作成
開始日までの車両運用計画および運用実績である。これ
らのデータを読み込みテーブルに格納する。次に、読み
込んだ車両運用計画から出入庫制約条件をとりだし、こ
れを図4(1)の運用接続コードに反映させる。運用接
続コードは、後述する運用接続グラフの隣接するノード
間の接続状態を、(−1)(0)(1)(*)の4つの
符号で表現する。符号(*)4020は、翌日の接続ノ
ードが制約により決定された確定ノードに対応し、符号
(−1)4030は、翌日の全てのノードとの接続が未
設定で確立されていないノードに対応する。符号(0)
と(1)については後述する。
【0033】一方、図4(2)の運用接続グラフは、図
4(1)の運用接続コードをグラフ表現したものであ
り、縦軸4050は車両の運用番号を表し、横軸406
0は日付を表している。この例は、運用Bで運行した車
両が留置入庫する運用である場合である。この運用Bで
運行した車両は、翌日は運用Cで留置出庫するため全て
のBノード4070からは留置制約として固定されたア
ーク4080によって翌日はCノードに接続される。
【0034】他方、検査計画からは、各車両の検査計画
から検査制約条件を取り出し、これを図5(1)の運用
接続コードに反映させる。図5(2)の運用接続グラフ
は、運用接続コードのグラフ表現であり、縦軸503
0、横軸5040は、先程と同様にそれぞれ運用番号と
日付を表している。この例は、1〜3日目に短期検査車
両が存在する場合であり、検査1日目の車両は、翌日、
翌々日も検査する必要があるため検査ノード5050、
5060からアーク5070、5080がそれぞれ翌日
の検査ノードに検査制約によって接続される。
【0035】図6(1)(2)(3)は、それぞれ運用
接続コード、運用接続行列、運用接続グラフを表わす図
である。
【0036】(1)運用接続コード 運用接続コードは、隣接するノード間の接続状態を、以
下の4タイプのコードで表現したものであり、それぞれ
のコードは以下の意味を持つ。
【0037】(a)運用なし 翌日のノードとの接続アークが存在しないノードであ
り、接続コードは、「−1」で表わす。このような接続
状態を運用なしと定義する。
【0038】(b)制約運用 ユーザによる指定、留置、検査などの制約により、翌日
の接続ノードが決定されている運用であり、接続コード
は「*」で表わす。このような運用を制約運用と定義す
る。
【0039】(c)ローテーション運用 翌日との運用の接続が平常接続である運用であり、接続
コードは「0」で表わす。このような運用をローテーシ
ョン運用と定義する。
【0040】(d)非ローテーション運用 上記のいづれににも該当しない運用であり、接続コード
は「1」で表わす。 このような運用を非ローテー
ション運用と定義する。
【0041】(2)運用接続行列 運用接続行列は、運用接続コードを変換(デコード)す
ることにより接続相手の決まっていない全てのノードに
対して接続相手を決定したものであり、行列の各要素の
値は接続コードに応じて次のように決定される。
【0042】(a)接続コードが運用なし「−1」の場
合 運用接続行列にもそのまま「−1」が設定される。
【0043】(b)接続コードが制約運用「*」の場合 制約によって決定済みの翌日の運用番号が設定される。
【0044】(c)接続コードがローテーション運用
「0」の場合 通常の運用順序に基づいて決定された翌日の運用番号が
設定される。
【0045】(d)接続コードが非ローテーション運用
「1」の場合 乱数を利用して確率的決定された翌日の運用番号が設定
される。但し、この場合のコード変換方法は、制約を考
慮したヒューリスティクス(検査が近づいている車両の
接続相手を優先的に決定する)等も利用可能である。
【0046】(3)運用接続グラフ 運用接続グラフは、運用接続行列をグラフ化したもので
ある。グラフの各ノードの色で接続コードの要素(*)
(0)(1)(−1)を表現している。また、グラフの
縦軸6040が運用番号、横軸6050が日付を表す。
【0047】本グラフの太いアークに沿って、各ノード
間を接続するアークの意味を説明する。この例では、1
日目に運用Dに割り当てられた車両は、翌2日目はロー
テーション運用によって運用Aに割当てられ、翌3日目
には留置制約運用6060によって運用Bに割当てられ
る。翌4日目には短期検査に入るため、非ローテーショ
ン運用6070を行い、数日後、n−1日目には運用B
に、翌n日目にはローテーション運用により運用Cに割
り当てられる。これから分かるように、本グラフは、運
用計画の接続情報を視覚化したものである。車両運用計
画が、実行可能解であるための制約条件は、以下の制約
A〜Cである。
【0048】(制約A)全ての運用ノードに入出力アー
クがそれぞれ1本ずつある。
【0049】(制約B)全ての検査ノードに検査計画と
同じ車両IDが割り当てられている。
【0050】(制約C)全ての留置入庫ノードが、翌日
該当駅の留置出庫ノードに接続される。 このグラフを
見ることによりユーザが(制約A)と(制約C)につい
ては直感的に判断することが可能である。また(制約
B)に関しては、計画立案日までの運用実績と立案内容
との接続により検証を行う。
【0051】図7は、図2の検査計画および図3の車両
運用計画をもとに、車両運用計画を作成する場合の留置
制約と検査制約を読み込み、これを運用接続グラフで表
現した結果である。この状態では、上記制約条件の(制
約C)のみを満足しており、この接続は最適解の探索中
は常に固定されるため、車両運用計画作成問題は、(制
約A)と(制約B)を同時に満足し、且つ、評価値が要
求レベル以上になるような(本実施例では、ローテーシ
ョン運用の比率を評価指標とする)パスを探索する問題
である。
【0052】次に、図1のステップ1020の初期実行
可能解の生成について説明する。
【0053】図8に、ステップ1020の初期実行可能
解を示す。初期実行可能解は、以下の方針により複数パ
ターン作成する。
【0054】(1)月初めから1日づつ順番に全運用を
接続していく。
【0055】(2)1日の接続順序は、検査運用との接
続を最優先とする。
【0056】(3)他の接続については、接続相手を乱
数を用いて確率的に決定する。
【0057】(4)留置制約と競合し、当日の接続の組
替えでは検査制約を満足できない場合は、1日前の接続
を解消して探索範囲を増大させる。
【0058】次に、図1のステップ1030の実行可能
解の最適化について説明する。
【0059】図9は、ステップ1030の実行可能解の
最適化フローである。本実施例では、運用接続コードの
4つの状態値(*)(0)(1)(−1)のうち(0)
と(1)を組み替えることにより解探索を進める。具体
的には、個々の接続コードを遺伝子に、運用接続コード
を個体(遺伝子の集合)に見立て、遺伝的アルゴリズム
の手法を応用して接続コードの組替えを繰り返し行い、
最適解を探索する。
【0060】遺伝的アルゴリズムは世代サイクルの中
で、(1)自然淘汰(2)増殖(3)突然変異等の遺伝
オペレーションを繰り返し行うことにより、より適応度
(評価値)の高い、遺伝子の組合せ(本実施例では遺伝
子の集合は運用接続コードに相当する)を探索する解探
索方法の一つの枠組みである。
【0061】一般に、遺伝的アルゴリズムにおける遺伝
オペレーションは、以下の(1)〜(3)が代表的なも
のである。
【0062】(1)自然淘汰:適応度(評価値)の劣る
遺伝子の組合せを消滅させる。
【0063】(2)増殖:複数の遺伝子組を交叉させ、
新しい遺伝子組を生成する。
【0064】(3)突然変異:確率的に遺伝子組の一部
の遺伝子を人為的に変異させる。
【0065】本実施例においても上記の3つの遺伝オペ
レーションを運用接続コードの組替えに適用する。
【0066】次に、上記オペレーションを利用した最適
化処理の手順を説明する。
【0067】ステップ9010において、世代数の初期
値に1を設定する。遺伝的アルゴリズムは、1世代毎に
同様の処理を繰り返すアルゴリズムであり、ステップ9
020において、世代数が規定世代数に達した場合に処
理を終了する。
【0068】ステップ9030において、図6で説明し
た手順に従って運用接続コードを変換(デコード)して
運用接続行列を作成し、ステップ9040では、各個体
(運用接続行列)の適応度を評価する。一般に、遺伝オ
ペレーションによる遺伝子の組替えは、機械的に行われ
るが、本実施例による遺伝オペレーションを施した場合
には(制約A)(制約C)は常に充足されるが(制約
B)については制約の充足が保証されない。このため、
本ステップでは、各個体が制約を満足しているかどうか
を判定し、1つでも満足していない個体に対しては適応
度として0を設定し、制約を全て満足している個体に対
しては全ての接続コードのうち、ローテーション運用接
続のコードが占める割合を単位(%)として与える。つ
まり、本ステップにおいて、全ての個体に0から100
の適応度が設定されることになる。
【0069】ステップ9050では、淘汰率(1世代の
内に個体が死滅する割合)に基づいて、全個体の中で適
応度の低い個体から順に規定数個体を死滅させる。本実
施例では、デコードにより実行不可能解を生成する個体
が最も適応度が低くなるため、これらが優先的に淘汰さ
れることになる。
【0070】ステップ9060では、個体数と規定個体
数を比較する。淘汰された直後は、個体数は減少してい
るため、増殖によって個体数が基に戻るまで、ステップ
9070からステップ9100を繰り返し行い、個体数
が減少前の規定個体数に戻ったときに、ステップ911
0に移行し、世代数をインクリメントし世代ループの先
頭に戻る。
【0071】ステップ9070では、交叉組を選択す
る。交叉組の選択方法は、生存している全個体の中から
無作為に2つの運用接続コードを選択する方法や、適応
度の高い運用接続コードが優先的に交叉するように配慮
するなど様々な方法が存在するが、本実施例では、無作
為に2つの運用接続コードを選択する方法を採用する。
【0072】ステップ9080では、解の部分凍結を行
う。解の凍結は、遺伝オペレーションで遺伝子の組替え
が行えないように、遺伝子すなわち接続コードに対して
部分的にマスクをかけることである。これは、遺伝子の
組替え範囲を限定することにより解の探索効率の向上を
図るものである。図10は、解の部分凍結結果の例であ
る。解の凍結方法については、複数の方法が存在する。
例えば図10は、1ヶ月を通じて全てローテーション運
用された運用パスについては、解にマスクをかけ、不可
視化した結果である。この場合、遺伝オペレーション
は、可視部分である一部の運用の組替え探索により解探
索を行うことになる。
【0073】ステップ9090では、交叉により新しい
個体を生成する。図11および図12は交叉オペレーシ
ョンの説明図である。交叉オペレーションは、上記ステ
ップ9060で選択された2つの運用接続コード、図1
1(1)に示す(parentA)と図11(2)に示す(par
entB)を合成することにより、新たな運用接続コード、
図12に示す(child)を作成する処理である。一般
に、2つの親の遺伝子の相違点がn組あると、それらの
親からは2のn乗オーダーの異なった子が生成される可
能性がある。図11、図12の例では、(parentA)と
(parentB)の遺伝子組は極めて類似しており、相違点
はしろ抜きで示す2組のみである。このため、(parent
A)と(parentB)から生成される(child)は、次の4
ケースのみ存在する。
【0074】 (1)P1=P2=1,P3=P4=1 (new type) (2)P1=P2=1,P3=P4=0 (=parentA) (3)P1=P2=0,P3=P4=1 (=parentB) (4)P1=P2=0,P3=P4=0 (new type) ケース(2)は(parentA)と同一の(child)が生成さ
れる場合であり、ケース(3)は(parentB)と同一の
(child)が生成される場合である。これに対し、ケー
ス(1)と(4)は、交叉により全く新しい(child)
が生成される場合である。特にケース(4)は、運用接
続コード内の接続コードの要素が0の割合が増加するた
め適応度が上昇するケースであり、確率的探索手法によ
り解の探索が一歩前進する例である。
【0075】上記のように、交叉オペレーションは、2
つの親(parentA)と(parentB)で共通する接続コード
は固定化し、接続コードが事なる箇所についてのみ、い
づれか一方の親の接続コードを採用することにより新た
な形質をもつ子供(child)を生成する。
【0076】ステップ9100では、突然変異オペレー
ションにより遺伝子の構造の一部を変位させ、解の適応
度の向上を図る。図13は、突然変異オペレーションの
説明図である。この例では、太線で表すように1日目に
運用Aに割り当てられた車両の接続パス12010と、
検査に割り当てられた車両の接続パス12020を、3
日目と4日目の接続点で接続相手を交換している。この
結果、検査制約である(条件B)を充足した状態でロー
テーション運用の割合すなわち適応度のを向上を果たし
ている。突然変異による遺伝子操作は、同一日に非ロー
テーション運用を行なう運用接続パスの組合せを探索
し、これらの中から乱数を利用して確率的に組合せをn
回(nは突然変異率により変化する)選択し、それを非
ローテーション運用の接続点において接続相手を互いに
交換する。本オペレーションの主目的は、非ローテーシ
ョン運用を減少させ、解の評価値を向上させることであ
り、そのため変位地点は、互いに非ローテーション運用
している箇所を選ぶ。実行可能解の最適化処理は、上記
のステップ9020から9110を繰り返すことにより
行なわれ、最終的に最も適応度の高い遺伝子組が解候補
に選ばれる。
【0077】次に、メイン処理フローに戻り、ステップ
1040の立案内容の表示について説明する。
【0078】図14は、実行可能解の最適化結果を運用
接続グラフで表示した例である。これは、最適化がかな
り進んだ準最適解の1である。計画立案者はこのグラフ
を見る事により、実行可能解であるための3つの制約の
うち、(制約A)のグラフの接続条件については、接続
漏れや、2重接続等の制約違反を視覚的に瞬時にチェッ
ク可能であり、(制約C)の留置接続の制約についても
容易に判断可能である。また(制約B)については、こ
のグラフだけではチェックできないが、前月の運用計画
とのつなぎから計算機内部で容易にチェックすることが
可能である。このグラフを計画修正エディタで修正する
ことにより、計算機の立案内容に対して計画立案者が対
話的に修正を加える事も可能である。この方法について
はステップ1060で後述する。
【0079】次に、ステップ1050の制約充足チェッ
クについて説明する。このステップでは、表示中の車両
運用計画が、実行可能であるための3つの制約条件を満
足しているかどうかをそれぞれの制約毎に判定し、制約
を満足していない箇所を発見すると、制約違反箇所のノ
ードやアークをエラーの種類に応じて点滅・着色するし
たり、エラーメッセージを表示する等して計画立案者に
計画の修正を要求する。 次に、ステップ1060の立
案内容の判断について説明する。
【0080】計画立案者は、現在表示されている計画お
よびその計画の制約チェック結果をもとに、その計画に
対して修正、承認、破棄のいづれかを行う。
【0081】計画の修正は、計画修正エディタを用いて
行う。計画修正エディタには、図14に示したような車
両運用計画がグラフ形式で表示され、グラフ中のノード
やアークはマウスなどのポインティングデバイスで指定
することができる。図15は、計画修正エディタを用い
た計画修正の一例である。修正前グラフ14010を修
正後グラフ14020に修正する場合には、まずマウス
等によりアーク14030とアーク14040を指定
し、続いてこれらのアークの切断を指定する[CUT]
メニュー14050を指定する。次にノード14060
とノード14070を指定し、これらのノードの接続を
指定する[CONNECT]メニュー14080を指定
する。以下同様にノード14090とノード14100
を接続して計画の修正を行う。計画の修正中は、修正入
力(アークの追加・削除)される度にステップ1050
の制約充足チェックに処理が戻り、常に実行可能である
ための制約充足チェックを行いながら計画を修正するこ
とが可能である。
【0082】また、計画の破棄を選んだ場合には、現在
までの解探索結果を全て白紙に戻し、ステップ1070
で解探索パラメータを修正して、ステップ1020に戻
る。解探索パラメータとは、解探索エンジンの制御パラ
メータであり、本実施例では、個体数、自然淘汰率、世
代サイクル数、突然変異率、交叉成功率などがこれにあ
たる。一方、承認を選んだ場合にはステップ1080に
処理が移行する。
【0083】次に、ステップ1080の書式変換・印字
の説明を行う。
【0084】承認された計画は、正式な計画として登録
され、1月分の全車両の運用計画表が実務フォーマット
に変換された上でプリンタから出力される。図16の車
両運用計画表は、図14の実行可能解の最適化結果を実
務フォーマットに変換したものである。
【0085】最後に、本発明を用いた車両運用支援シス
テムの構成を説明する。
【0086】図17は、本発明に基づいた車両運用計画
システムのシステム構成図である。各ブロック毎にシス
テムの構成及び処理の流れを説明する。
【0087】ダイヤ管理システム16010は、列車の
運行計画に関する情報を管理する部分であり、列車の運
行計画(列車ダイヤ)、検査計画、車両運用計画、乗務
員運用計画等を統合して管理するシステムである。本発
明における車両運用計画システムは、ダイヤ管理システ
ムの外付けシステムという位置付けであり、ダイヤ管理
システム内に保持される車両運用計画16021、車両
検査計画16022を入力データ16020とする。
【0088】GAエンジン部16030では、入力され
る車両運用計画と車両検査計画をブロック16031と
16032でそれぞれ遺伝子コードである運用接続コー
ドに翻訳し、遺伝子情報16035として記憶させる。
具体的には、図1のメイン処理フローのステップ101
0で説明した処理が行われる。
【0089】こうして解の遺伝子による表現形である運
用接続コードに制約条件が反映されると、GAエンジン
による最適化の前処理として、メイン処理のステップ1
020で説明したように、初期の解候補が複数生成され
る。探索制御パラメータ16033と遺伝子操作160
34については後述する。
【0090】スケジューリングビルダ16040では、
遺伝子コード(運用接続コード)を、運用接続行列にデ
コード16041し、この結果、運用接続行列の全ての
要素に、翌日の接続相手と当日割り当てられるの車両I
Dが設定され、車両運用計画16042が作成される。
作成された車両運用計画は、最適化が十分に進んでいな
い場合には、ブロック16043で評価される。具体的
な評価方法は、最適化処理フローのステップ9030で
説明したとおりである。
【0091】評価が終了すると、GAエンジン部に処理
が渡り、探索制御パラメータ16033に制御された遺
伝子の組替え操作16034により解の最適化が図られ
る。解の最適化は、最適化処理フローで既に説明した通
り、以下の(1)〜(5)の処理を規定世代数繰り返す
ことにより実現できる。
【0092】(1)遺伝子組のデコードによる解の作成
する(ブロック16041)。
【0093】(2)解の評価する(ブロック1604
3)。
【0094】(3)評価値の低い遺伝子組の淘汰する
(ブロック16034)。
【0095】(4)交叉オペレーションによる新しい解
候補の作成する(ブロック16034)。
【0096】(5)突然変異オペレーションによる解の
改善する(ブロック16034)。
【0097】一方、最適化が完了している場合には、車
両運用計画は、インタラクションマネージャ16050
のブロック16051で、例えば図14の様にビジュア
ル化される。ビジュアル化された車両運用計画はマンマ
シン部16060の計画エディタ16061に表示さ
れ、計画立案者であるユーザの介入を受ける。
【0098】計画立案者は、メイン処理フローのステッ
プ1060で説明したように、計画に対して、承認、破
棄、修正のいづれかを行う。
【0099】立案内容を修正した場合には、修正内容が
インタラクションマネージャのブロック16051で翻
訳され、この結果を遺伝子コードに反映するとともに、
車両運用計画も更新される。
【0100】続いて、メインフローのステップ1050
で説明したとおり修正された解の評価が行われ、実行可
能解であるための3条件の制約充足チェックを行い、制
約違反箇所が発見された場合には、違反内容がインタラ
クションマネージャのブロック16053でビジュアル
化され、マンマシン部のガイダンス16063として表
示される。
【0101】立案内容を破棄した場合には、メインフロ
ーのステップ1070で説明したように解探索制御パラ
メータの変更を探索制御エディタ16062から入力
し、パラメータ更新処理16052を通して、探索制御
パラメータ16033更新し、計画の立案作業を最初か
らやりなおす。
【0102】立案内容を承認した場合には、メインフロ
ーのステップ1080で説明したようにブロック160
71で車両運用計画を実務用の書式に変換・印字し、出
力データ16070として図16の例のような車両運用
計画表を出力する。
【0103】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果がある。
【0104】(1)車両運用検査計画をグラフを用いて
ビジュアル化することにより、計画の質や実行可能であ
るための制約チェックが、視覚的・直感的に行えるため
に、計算機と人間による対話的な計画の立案作業が可能
となる。
【0105】(2)運行機材の運用問題における制約条
件の大部分をグラフの接続規則とノードの属性値で計算
機上に記述できるため、運用機材の数や運行スケジュー
ルの変更に対してシステムの柔軟性が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における運用計画作成のメイン
処理フローである。
【図2】車両の検査計画である。
【図3】車両の運行ダイヤである。
【図4】車両の出入庫に関する運用上の制約のグラフ表
現例である。
【図5】車両の検査に関する運用上の制約のグラフ表現
例である。
【図6】車両運用計画問題のデータ構造の説明図であ
る。
【図7】本実施例における、検査制約と留置制約のグラ
フ表現である。
【図8】初期実行可能解のグラフによる表現例である。
【図9】実行可能解の最適化処理フローである。
【図10】解の自己凍結による、解探索の高速化手法の
例である。
【図11】交叉オペレーションで合成する2つの運用接
続コードの説明図である。
【図12】交叉オペレーションで作成される新たな運用
コードの説明図である。
【図13】突然変異オペレーションの説明図である。
【図14】実行可能解の最適化結果のグラフによる表現
例である。
【図15】計画修正機能の説明図である。
【図16】計画の印字結果である検査運用計画表であ
る。
【図17】本実施例のシステム構成図である。
【符号の説明】
1010:制約条件読込・コ−ド化、1020:初期実
行可能解生成、1030:実行可能解最適化、 1
040:立案内容表示、1050:制約充足チェック、
1060:立案内容判断、1070:解探索パラ
メ−タ修正、 1080:書式変換・印字

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)運行機材の運行ダイヤおよび検査計
    画からなる制約条件を入力し、 (2)横軸を日付、縦軸を上記運行機材の運用番号とし
    た2次元マトリクスの各要素をノードとして、上記制約
    条件を隣接する日付のノード間の接続状態をコード化し
    て上記運行機材の運用接続コードを作成し、 (3)作成された上記運用接続コードを、乱数を利用し
    て組み替え、 (4)組み替えられた上記運用接続コードを運用接続行
    列に変換し、 (5)変換された上記運用接続行列を、上記制約条件を
    どの程度充足しているか示す制約充足度により評価し、 上記評価が所定外のときは、上記(3)〜(5)のステ
    ップを評価が所定のものになるまで繰り返し、最適な運
    用接続行列に変換することにより上記運行機材の運用計
    画を作成することを特徴とする運行機材の運用計画方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の運行機材の運用計画方法に
    おいて、 上記運行接続行列を各隣接ノード間の接続グラフとして
    表示し、 表示された上記接続グラフをユーザが修正することによ
    り上記運用計画を修正し、 修正された上記運行計画を新たに表示することを特徴と
    する運行機材の運用計画方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の運行機材の運用計画作成方
    法において、 予め上記運行接続コード、上記運行接続行列、および上
    記接続グラフを相互に関連付けておき、 上記接続グラフの修正の内容を上記運行接続コードおよ
    び上記運行接続行列に反映させることを特徴とする運行
    機材の運用計画作成方法。
  4. 【請求項4】請求項2記載の運行機材の運用計画作成方
    法において、 上記運用計画の修正毎に制約充足度を確認し、 上記運用接続グラフ上に制約充足度の確認の結果を表示
    し、 立案中の車両運用計画が実行可能解となるための制約条
    件を満足しているかを各制約毎に判定することを特徴と
    する運行機材の運用計画作成方法。
  5. 【請求項5】請求項1記載の運行機材の運用計画作成方
    法において、 上記運用接続コードの各ノード間の接続状態を、翌日の
    接続相手が未定である運用である未運用、制約により翌
    日の運用が固定される運用である制約運用、通常のサイ
    クリックな運用であるローテーション運用、およびこれ
    らの運用以外である非ローテーション運用の4つの状態
    値で表現することを特徴とする運行機材の運用計画作成
    方法。
  6. 【請求項6】請求項5記載の運行機材の運用計画作成方
    法において、 上記運用接続コードは、上記非ローテーション運用を行
    なう日付が共通する運行機材の組を探索し、 探索された運行機材の組から乱数を利用して1組を選択
    し、 選択された1組の運行機材の接続相手を互いに交換する
    ことにより上記運用接続コードを組み替えることを特徴
    とする運行機材の運用計画作成方法。
  7. 【請求項7】請求項5記載の運行機材ノード間の接続状
    態が、上記未運用および非ローテーションの場合は、翌
    日に接続するノードを割り当てて上記運用接続行列を作
    成することを特徴とする運行機材の運用計画作成方法。
  8. 【請求項8】請求項5記載の運行機材の運用計画作成方
    法において、 上記運用接続コード上の全ての接続コードの要素のう
    ち、上記ローテーション運用接続のコードが占める割合
    を運用接続行列の評価値とし、 上記制約を1つでも満足しない運用接続行列については
    上記評価値を0とすることを特徴とする運行機材の運用
    計画作成方法。
  9. 【請求項9】請求項1記載の運行機材の運用計画作成方
    法において、 上記運用接続コードをランダムに選択された2つの接続
    コードから新たな1つの接続コードを作成することによ
    り組み替えることを特徴とする運行機材の運用計画作成
    方法。
  10. 【請求項10】請求項1または9記載の運行機材の運用
    計画作成方法において、 上記運用接続コードは、接続する2つの接続コードに共
    通するノードの接続状態は保存し、接続コードの要素が
    異なる箇所については、いずれか一方の接続コードを採
    用することにより、新たな接続コードを生成することを
    特徴とする運行機材の運用計画作成方法。
  11. 【請求項11】請求項1記載の運行機材の運用計画作成
    方法において、 上記運用接続コードを、上記ノード間の接続状態を固定
    化することにより組み替えることを特徴とする運行機材
    の運用計画作成方法。
  12. 【請求項12】請求項1記載の運行機材の運用計画作成
    方法において、 上記運用接続コードのうち一部の運用接続コードのみを
    組み替えることを特徴とする運行機材の運用計画作成方
    法。
  13. 【請求項13】請求項1記載の運行機材の運用計画作成
    方法において、 全ノードに入出力アークがそれぞれ1本づつ存在し、全
    ての検査ノードに検査計画の運行機材が割り当てられ、
    かつ接続される全てのノード組が物理的に接続可能であ
    る場合に、上記運行接続行列が最適化されたとして、運
    行計画を作成することを特徴とする運行機材の運用計画
    作成方法。
  14. 【請求項14】運行機材の運行ダイヤおよび検査計画か
    らなる制約条件を入力する入力手段と、 横軸を日付、縦軸を運用番号とした2次元マトリクスの
    各要素をノードとして、上記制約条件を隣接する日付の
    ノード間の接続状態をコード化して上記運行機材の運用
    接続コードを作成する運用コード作成手段と、 作成された上記運用接続コードを、乱数を利用して組み
    替える運用コード組替え手段と、 組み替えられた上記運用接続コードを運用接続行列に変
    換する変換手段と、 変換された上記運用接続行列を、上記制約条件をどの程
    度充足しているか示す制約充足度により評価する評価手
    段とを有し、 上記評価が所定外のときは、上記運用コード組替え手
    段、上記変換手段、および上記評価手段が行なう処理を
    所定のものになるまで繰り返し、最適な運用接続行列に
    変換することにより上記運行機材の運用計画を作成する
    ことを特徴とする運行機材の運用計画装置。
  15. 【請求項15】請求項14記載の運行機材の運用計画装
    置において、 上記運行接続行列を各隣接ノード間の接続グラフとして
    表示する表示手段と、 表示された上記接続グラフをユーザが修正することによ
    り上記運用計画を修正する修正手段とを有し、 修正された上記運行計画を上記表示手段に表示すること
    を特徴とする運行機材の運用計画装置。
  16. 【請求項16】請求項15記載の運行機材の運用計画作
    成装置において、 上記修正手段は、ユーザが、ポインティングデバイスに
    より上記接続グラフのアークのつなぎを変えることによ
    り上記運用計画を修正することを特徴とする運行機材の
    運用計画作成装置。
  17. 【請求項17】請求項15記載の運用機材の運行計画作
    成装置において、 上記表示手段は、入力された上記制約条件を満たしてい
    ない箇所を、上記制約条件を満たす箇所と区別して表示
    することを特徴とする運行機材の運用計画作成装置。
  18. 【請求項18】請求項17記載の運行機材の運用計画作
    成装置において、 上記表示手段は、入力された上記制約条件を満たしてい
    ない箇所を、点滅および他の箇所とは別の色のうち少な
    くとも一方で表示することを特徴とする運行機材の運用
    計画作成装置。
  19. 【請求項19】請求項17記載の運行機材の運用計画作
    成装置において、 上記表示手段は、入力された上記制約条件を満たしてい
    ない箇所を、その程度に応じて区別して表示することを
    特徴とする運行機材の運用計画作成装置。
  20. 【請求項20】請求項15記載の運行機材の運用計画作
    成装置において、 上記評価手段は、ユーザが接続グラフを修正する毎に上
    記制約条件を満たすか否か評価することを特徴とする運
    行機材の運用計画作成装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001347948A (ja) * 2000-06-06 2001-12-18 Nec Soft Ltd 鉄道車両における検査計画作成装置及び方法並びに記録媒体
JP2009073623A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Ns Solutions Corp 運用割当装置、運用割当方法及びプログラム
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JPWO2015162652A1 (ja) * 2014-04-21 2017-04-13 株式会社日立製作所 交通システム最適化装置

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