JPH0885077A - 電気機器の防水方法および電気機器 - Google Patents

電気機器の防水方法および電気機器

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JPH0885077A
JPH0885077A JP6247280A JP24728094A JPH0885077A JP H0885077 A JPH0885077 A JP H0885077A JP 6247280 A JP6247280 A JP 6247280A JP 24728094 A JP24728094 A JP 24728094A JP H0885077 A JPH0885077 A JP H0885077A
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JP
Japan
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case
pressure
water
outside
electrical equipment
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JP6247280A
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Toshiharu Kon
敏晴 今
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 電気機器1の防水すべき部分をケース2で囲
み、このケース2内に圧縮空気等の高圧の気体を供給す
ることにより、ケース2内の圧力を水圧より高くして、
ケース2内への水の浸入を防止する。 【効果】 完全に密閉構造とすることが不可能ないしは
困難な電気機器1であっても、簡単にケース2内への水
の進入を完全に防水し、水中で使用可能とすることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動工具等の電気を用
いて作動する電気機器を水中で使用するための電気機器
の防水方法および電気機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気機器を完全防水として水中で
使用する際には、該電気機器を密閉構造としていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電気機
器の中には、基本原理上密閉することが不可能ないしは
困難なものがある。例えば、電動ドリル、ジスクサンダ
ー等の電動工具の多くは、高速回転または直線往復運動
等を行う出力軸がケースの内外を貫通していて、ケース
外において該出力軸に刃物等が取り付けられるようにな
っており、前記出力軸の軸受部を完全な密閉構造とする
ことは困難である。このため、従来は、このような電動
工具を水中で使用することは困難であり、その代わりに
エア工具や油圧工具が使用されていた。しかるに、これ
らのエア工具や油圧工具は電動工具に比し簡便でないと
いう問題があった。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、本発明の目的は、完全な密閉構造とすること
が不可能ないしは困難な電動工具等の電気機器も水中で
使用可能とすることができる電気機器の防水方法および
電気機器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電気機器の防水
方法は、電気機器の防水すべき部分をケースで囲み、こ
のケース内に高圧の気体を供給することにより、前記ケ
ース内の圧力を水圧より高くして、前記ケース内への水
の浸入を防止するものである。
【0006】また、本発明の電気機器は、防水すべき部
分を囲むケースを備えており、このケース内に高圧の気
体を供給されることにより、前記ケース内の圧力を水圧
より高くされて、前記ケース内への水の浸入が防止され
るものである。
【0007】
【作用】本発明においては、電気機器のケースの内部に
圧縮空気等の高圧の気体を供給することにより、前記ケ
ース内部の圧力を水圧より高くして、前記ケース内部へ
の水の浸入を防止するので、完全に密閉構造とすること
が不可能ないしは困難な電気機器であっても、簡単にケ
ース内への水の進入を完全に防水し、水中で使用可能と
することができる。
【0008】また、前記ケースの内部の方がケースの外
部より一定以上圧力が高いときは開いてケースの内部と
外部とを通じさせる一方、そうでないときは閉じてケー
スの内部と外部との間を遮断する逆止弁を設ければ、ケ
ース内外の圧力差が一定以上にならないようにすること
ができるので、何らかの異常事態によりケース内外の圧
力差が許容限度以上になってケースが破壊してしまう虞
を防止できる。また、何らかの異常事態により万一ケー
ス内に水が入ってしまっても、ケース内に高圧の気体を
供給することにより逆止弁から水を排出することができ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
説明する。図1は本発明の第一実施例を示し、この実施
例は電気ドリルに本発明を適用した例である。電気ドリ
ル1は、その大部分をケース2により囲まれており、こ
のケース2にはエア入口3が設けられている。前記エア
入口3はエアホース4を介して圧縮空気供給源(図示せ
ず)に接続される。前記圧縮空気供給源は、潜水夫(作
業者)が背負うエアボンベとしてもよいし、それとは別
のコンプレッサー等の圧縮空気供給源としてもよい(前
記エアボンベとは別の圧縮空気供給源を使用する場合、
該圧縮空気供給源は水中に設置してもよいし、陸上ない
しは水上に設置してもよい)。
【0010】前記ケース2内に設けられた電気モータ
(図示せず)によって高速回転される出力軸5はケース
2の内外を貫通しており、この出力軸5の先端部にはチ
ャック6が設けられている。そして、このチャック6に
はドリル刃7が着脱可能に取り付けられている。また、
前記ケース2から電源コード8が外部に引き出されてい
る。
【0011】本実施例においては、前記圧縮空気供給源
からエアホース4を介してケース2内に圧縮空気を供給
することにより、ケース2内の圧力を水圧より高くし
て、ケース2内への水の浸入を完全に防止し、この電気
ドリル1を水中で使用可能とすることができる。なお、
この場合、ケース2内に供給された圧縮空気は出力軸5
の軸受部9(図示せず)等から僅かずつ水中に放出され
ることになる(矢印Aは軸受部9から放出される空気を
示している)。
【0012】図2は本発明の第二実施例を示し、この実
施例はジスクサンダーに本発明を適用した例である。ジ
スクサンダー11は、その大部分をケース12により囲
まれており、このケース12にはエア入口13が設けら
れている。前記エア入口13はエアホース14を介して
圧縮空気供給源(図示せず)に接続される。この圧縮空
気供給源は、前記実施例の場合と同様に潜水夫が背負う
エアボンベとしてもよいし、それとは別の圧縮空気供給
源としてもよい。
【0013】前記ケース12内に設けられた電気モータ
(図示せず)によって高速回転される出力軸15はケー
ス12の内外を貫通しており、この出力軸15の先端部
には研磨盤16が着脱可能に取り付けられるようになっ
ている。また、前記ケース12から電源コード17が外
部に引き出されている。さらに、前記ケース12には逆
止弁18が設けられており、この逆止弁18はケース1
2の内部の方がケース12の外部より圧力が一定以上高
いときは開いてケース12の内部と外部とを通じさせる
一方、そうでないときは閉じてケース12の内部と外部
との間を遮断するようになっている。
【0014】本実施例においても、前記圧縮空気供給源
からエアホース14を介してケース12内に圧縮空気を
供給することにより、ケース12内の圧力を水圧より高
くして、ケース12内への水の浸入を完全に防止し、こ
のジスクサンダー11を水中で使用可能とすることがで
きる。
【0015】また、逆止弁18がない場合には、出力軸
15の軸受部19等から外部に放出される空気量は僅か
であるので(矢印Bは軸受部19から放出される空気を
示している)、万一、前記圧縮空気供給源とケース12
との間に置かれるレギュレータの操作を誤る等によりケ
ース12内外の圧力差が大きくなった場合、ケース12
内外の圧力差が許容限度以上になってケース12が破壊
してしまう虞がある。しかるに、本実施例では、ケース
12内外の圧力差が一定以上になった場合には、逆止弁
18が開いてケース12内の圧縮空気をケース12外に
放出するので、ケース12内外の圧力差が許容限度以上
になってケース12が破壊してしまう虞を防止できる。
【0016】また、何らかの異常事態により万一ケース
12内に水が入ってしまっても、ケース12内に圧縮空
気を供給することにより逆止弁18から水を排出するこ
とができる。
【0017】なお、前記各実施例においては、高圧の気
体として圧縮空気をケース12内に供給しているが、本
発明においては、圧縮空気以外の高圧の気体を溶射ケー
ス12内部に供給してもよい。
【0018】また、本発明は、前記各実施例における電
気ドリルおよびジスクサンダー以外に、丸鋸、ルータ
ー、カッター、チェーンソー、ジグソー、鉄筋カッタ
ー、ニブラ、インパクトレンチ、ケレン、ベルトサンダ
ー、コアカッター、スタッドガン等の電動工具や他の種
の電気機器にも適用できるものである。
【0019】また、本発明によれば、既存の電気機器を
ケースで囲むことにより、既存の電気機器を水中で使用
できるように簡単に改造することもできる。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明は、完全な密閉構造
とすることが不可能ないしは困難な電動工具等の電気機
器も、水中で使用可能とすることができる等の優れた効
果を得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の第二実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 電気ドリル(電気機器) 2 ケース 11 ジスクサンダー(電気機器) 12 ケース 18 逆止弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気機器の防水すべき部分をケースで囲
    み、このケース内に高圧の気体を供給することにより、
    前記ケース内の圧力を水圧より高くして、前記ケース内
    への水の浸入を防止することを特徴とする電気機器の防
    水方法。
  2. 【請求項2】 防水すべき部分を囲むケースを備えてお
    り、このケース内に高圧の気体を供給されることによ
    り、前記ケース内の圧力を水圧より高くされて、前記ケ
    ース内への水の浸入が防止されることを特徴とする電気
    機器。
  3. 【請求項3】 前記ケースの内部の方が前記ケースの外
    部より圧力が一定以上高いときは開いて前記ケースの内
    部と外部とを通じさせる一方、そうでないときは閉じて
    前記ケースの内部と外部との間を遮断する逆止弁を有す
    る請求項2記載の電気機器。
JP6247280A 1994-09-14 1994-09-14 電気機器の防水方法および電気機器 Pending JPH0885077A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006214547A (ja) * 2005-02-04 2006-08-17 Nitto Kohki Co Ltd 防水エア分岐装置
JP2009262296A (ja) * 2008-04-28 2009-11-12 Katsuya Sakai 電動工具用の工具カバ及び換気補助器
JP5002079B1 (ja) * 2012-01-25 2012-08-15 鈴木 勝海 水中で電動工具を使用するための電動工具収容装置及び防水電動工具

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