JPH0883651A - フラットケーブル用コネクタ - Google Patents

フラットケーブル用コネクタ

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Publication number
JPH0883651A
JPH0883651A JP6244693A JP24469394A JPH0883651A JP H0883651 A JPH0883651 A JP H0883651A JP 6244693 A JP6244693 A JP 6244693A JP 24469394 A JP24469394 A JP 24469394A JP H0883651 A JPH0883651 A JP H0883651A
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JP
Japan
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slide member
slope
flat cable
locking position
housing
Prior art date
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Application number
JP6244693A
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English (en)
Inventor
Masamitsu Chishima
正光 千島
Yutaka Noro
豊 野呂
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スライド部材を傾き姿勢となる仮係止状態に
するための引き出し操作においてその作業性と操作感を
高める。 【構成】 スライド部材30が仮係止方向(図の右方
向)に移動すると、被誘導斜面38が誘導斜面28に接
触して同面28に乗り上がり、その傾斜に案内されるこ
とによってスライド部材30が斜め右上がりに姿勢を傾
ける。この間、スライド部材30の移動が停止すること
はないため、移動停止の反動で指がスライド部材30か
ら外れる虞がなく、指先に引っ掛かり感を覚えることも
ない。また、スライド部材30を持ち替える必要もな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フラットケーブルをプ
リント基板に接続するために用いられるコネクタに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フラットケーブルをプリント基板
に接続するために用いられるコネクタとしては、特開平
2−86080号公報に開示されているものがある。こ
れは、図16に示すように、端子金具100がキャビテ
ィ102内に突出した状態で並列して装着されたハウジ
ング101と、ハウジング101に対して本係止位置と
仮係止位置との間で変位可能なスライド部材103とか
ら構成される。コネクタは、予めハウジング101をプ
リント基板104に固定すると共に端子金具100をプ
リント基板104のホール105に差し込んで図示しな
い回路接点に接続させておく。そして、図16(a)に
示すように、スライド部材103を仮係止状態にしてお
くことによってキャビティ102の挿入口106を開放
させておき、その状態でフラットケーブル107をキャ
ビティ102内に挿入する。その後、図16(b)に示
すように、スライド部材103を本係止位置に変位させ
ることによってキャビティ102内に挿入すると、スラ
イド部材103がフラットケーブル107を端子金具1
00に押圧することによって端子金具100とフラット
ケーブル107の端子接点とが接続し、もって、フラッ
トケーブル107が端子金具100を介してプリント基
板104に接続されるのである。
【0003】このコネクタは、指先で辛うじて摘める程
度の小さいものであり、したがって、その挿入口106
の開口も非常に狭いものである。このため、フラットケ
ーブル107の挿入の際には、仮係止状態にあるスライ
ド部材103が挿入口106から引き出されて姿勢を外
向きに傾けるようになっていて、これにより挿入口10
6が最大限に開放され、フラットケーブル107の挿入
を容易に行うことができるようになっている。
【0004】このスライド部材103を傾いた姿勢にす
るための手段を説明すると、図15に示すように、ハウ
ジング101にはスライド部材103の移動方向に対し
て傾斜した保持部110,110が形成され、スライド
部材103にはその移動方向と直交する係止部111が
形成されている。スライド部材103を図15(a)に
示す本係止位置から引き出すように移動させると、スラ
イド部材103が仮係止位置に達する直前で図15
(b)に示すように係止部111が保持部110の端部
に点接触状態で突き当たる。この状態からスライド部材
103に更に引出し力を作用させると、その力によって
係止部111が保持部110に当接したままスライド部
材103が回転するように姿勢を傾ける。そして、最終
的に仮係止状態になると、図15(c)に示すように保
持部110と係止部111とが全面で接触し、スライド
部材103がその保持部110の傾斜に従って傾いた姿
勢に保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにスライド
部材103を傾いた姿勢にする際には、スライド部材1
03を引き出す作業の途中で一旦係止部111が保持部
110に当接してスライド部材103の引き出し方向の
移動が妨げられ、その後スライド部材103が姿勢を傾
けるようになっている。このため、スライド部材103
を引き出し操作するときに途中で操作方向が切り替わる
ことになるため、操作に煩わしさをともなうという欠点
があった。さらに、スライド部材103を引き出してい
る途中で係止部111が保持部110に当接して引き出
し方向の移動が停止することになるため、その反動でス
ライド部材103を摘んでいる指が外れてしまう虞があ
り、この点においても作業性に劣る。また、係止部11
1の保持部110への当接によってスライド部材103
の引き出し方向の移動が停止するとスライド部材103
を摘んでいる指先に引っ掛かり感を覚えることとなるた
め、操作フィーリングが悪いという欠点もあった。
【0006】本願発明は上記事情に鑑みて創案されたも
のであって、スライド部材を傾き姿勢となる仮係止状態
にするための引き出し操作においてその作業性と操作感
を高めることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、挿入
口からフラットケーブルが挿入されるキャビティが形成
されたハウジングと、このハウジングにキャビティ内に
臨むように装着された端子金具と、ハウジングに対して
本係止位置と仮係止位置との間で変位可能なスライド部
材とからなり、フラットケーブルをキャビティに挿入す
るときにはスライド部材を仮係止位置に変位させて挿入
口の外側で待機させると共に、スライド部材を本係止位
置に変位させてキャビティに挿入することにより端子金
具とフラットケーブルとを接触状態に保持するフラット
ケーブル用コネクタであって、ハウジングにフラットケ
ーブルの挿入方向に対して斜め方向の誘導斜面を形成す
ると共に、スライド部材に仮係止位置側へ移動する間に
誘導斜面と摺接する被誘導斜面を形成し、仮係止位置側
へ移動するスライド部材がその被誘導斜面を誘導斜面に
摺接させることにより挿入口に対して外側へ傾いた姿勢
をとるように案内される構成とした。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、ハウジングに、スライド部材がその被誘導斜面を誘
導斜面に摺接させる位置から仮係止位置に至る変位経路
において、そのスライド部材を誘導面の延長方向に案内
する案内斜面を形成した構成とした。
【0009】
【作用】請求項1の発明においては、スライド部材を仮
係止位置側へ引き出すと、誘導斜面と被誘導斜面とが摺
接することによりスライド部材が案内されて姿勢を変化
させ、スライド部材はキャビティの挿入口に対して外側
へ傾いた姿勢をとる。この結果、スライド部材が挿入口
から退避することとなって挿入口が大きく開放される。
【0010】請求項2の発明においては、誘導斜面と被
誘導斜面との摺接により外側へ傾いたスライド部材を更
に仮係止位置側へ移動させると、スライド部材は誘導斜
面の延長方向に案内される。これにより、誘導斜面と被
誘導斜面との摺接によって姿勢を変化させた状態と比較
すると、スライド部材の挿入口からの退避量がさらに大
きくなり、挿入口の開放度が増す。
【0011】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、スライド部材
が誘導斜面と被誘導斜面の傾斜に従って姿勢を変化させ
るから、スライド部材の姿勢の変化が滑らかに行われ、
作業性と操作感に優れるという効果がある。
【0012】請求項2の発明によれば、挿入口が更に大
きく開放されるから、フラットケーブルの挿入操作の作
業性が高い。しかも、スライド部材が案内される方向は
誘導斜面の延長方向であるから、スライド部材の引き出
し操作の際に操作方向の切り替わりや引っ掛かり等がな
く、操作性に優れる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1乃
至図14を参照して説明する。本実施例のフラットケー
ブル用コネクタは、非導電性の合成樹脂材料からなるハ
ウジング10と、同じく非導電性の合成樹脂材料からな
るスライド部材30と、導電性の金属材料からなる複数
本の端子金具40と、同じく導電性の金属材料からなる
ホルダ50とによって構成されている。
【0014】ハウジング10は、全体として上下の厚さ
寸法が小さくて左右方向の幅寸法が大きい直方体形状を
なす。ハウジング10の左右両外側面には、スライド部
材30を本係止位置と仮係止位置との間で案内する案内
溝11,11が形成されている。ハウジング10の内部
には、その前面において挿入口13として開口するキャ
ビティ12が形成されている。ハウジング10の後面に
は、各端子金具40毎に仕切られてキャビティ12に連
通する複数の保持孔14が左右方向に並列して形成さ
れ、各保持孔14の保持溝14Aには端子金具40が貫
通された状態で脱抜不能に保持されている。各端子金具
40は、その図示しないプリント基板の回路端子に接続
されるクランク状の接触部41をハウジング10の外部
に露出させ、フラットケーブル60の図示しない端子接
点に接続される山形に湾曲した接触部42をキャビティ
12内に突出させている。尚、図4においては複数本の
端子金具40がキャリア43で一体に連結されている
が、このキャリア43は端子金具40をハウジング10
に装着した後で端子金具40から切断され、これによっ
て各端子金具40が分離される。
【0015】キャビティ12の内底面部には、図示しな
い固定手段によってホルダ50が一体的に取り付けられ
ている。このホルダ50の左右両端の脚部51,51
は、ハウジング10のキャビティ12から底部に貫通し
て形成した溝10Aを通してハウジング10の下面に露
出されており、こり脚部51をプリント基板に半田付け
することによってホルダ50とともにハウジング10が
プリント基板に固定されるようになっている。
【0016】キャビティ12内において、端子金具40
の先端部分とその下方のホルダ50との間は、フラット
ケーブル60が挿入されるフラットケーブル用挿入間隙
12Bとなっている。また、端子金具40とその上方の
キャビティ12の天井面との間は、後述するスライド部
材30の押圧板部31が挿入されるスライド部材用挿入
間隙12Aとなっている。
【0017】さらに、キャビティ12の天井面は、その
挿入口13から奥側へ向かう一定範囲に亘って挿入口1
3側が高くなるように傾斜した押圧板部用案内斜面15
となっている。この押圧板部用案内斜面15は、後述す
るアーム部用案内斜面22及び誘導斜面28と協動する
ことによりスライド部材30を仮係止位置において所定
の傾斜姿勢となるように案内、保持する。
【0018】スライド部材30は、キャビティ12のス
ライド部材用挿入間隙12A内に挿入される押圧板部3
1と、この押圧板部31を所定間隔をおいて挟む左右両
側に位置してハウジング10の案内溝11,11に係合
される一対のアーム部32,32とから構成され、後述
する手段によりハウジング10に対して仮係止位置と本
係止位置とに保持されると共に両係止位置の間での移動
が可能となっている。
【0019】押圧板部31は、本係止状態では図8に示
すようにスライド部材用挿入間隙12A内に挿入されて
端子金具40を下方へ押圧して弾性変形させ、もって、
端子金具40の接触部42をフラットケーブル60に接
触させた状態に保持するようになっている。また、仮係
止状態では、図7に示すように、押圧板部31はキャビ
ティ12の挿入口13よりも外側に位置すると共に、挿
入されるフラットケーブル60に対して斜め上方へ傾斜
した姿勢をとる。これにより、フラットケーブル60の
キャビティ12への挿入操作を容易に行うことが可能と
なっている。
【0020】スライド部材30をハウジング10に対し
て仮係止位置と本係止位置に保持するための構成及び両
係止位置間での移動時に案内するための構成は次のとお
りである。ハウジング10の案内溝11はコの字状に形
成され、上下の壁面は本係止状態のフラットケーブル6
0と平行な案内面21A,21Bとなっており、この両
案内面21A,21Bにはアーム部32の上下両面32
A,32Bが接触して前後方向に案内される。また、上
側の案内面21Aのスライド部材30が挿入される側の
部分は、前記したキャビティ12の挿入口13の押圧板
部用案内斜面15と平行なアーム部用案内斜面22とな
っている。
【0021】案内溝11においてアーム部用案内斜面2
2の始端位置には、図5(b)における左右両側面に本
係止用斜面24と仮係止用斜面25とを有する兼用係止
突起23が左右方向外側(同図の手前側)へ突出して形
成されている。この兼用係止突起23の仮係止用斜面2
5の傾斜方向(斜面が下る方向)は、水平な案内面21
A,21Bの案内方向に対して図5(B)における右上
がりの斜め方向へ傾いている。
【0022】また、案内溝11の下側位置には、図5
(b)における左側(後側)に斜め下向きに面した仮係
止用突当面27を有する仮係止突起26が左右方向外側
(同図の手前側)へ突出して形成されている。
【0023】仮係止突起26の上面は前記アーム部用案
内斜面22と平行な誘導斜面28となっており、この誘
導斜面28は仮係止位置側へ移動するスライド部材30
を斜め上方へ傾斜姿勢となるように案内するようになっ
ている。さらに、誘導斜面28と仮係止用突当面27と
の連続部は滑らかな曲面29となっている。
【0024】一方、アーム部32の先端側の内側面には
係止突部33が形成されており、この係止突部33に
は、ハウジング10の本係止用斜面24と接触する本係
止用斜面34が形成されている。また、係止突部33の
下側の切欠部分には、ハウジング10の仮係止用突当面
27と対応する仮係止用突当面37が形成されている。
さらに、アーム部32の最先端にはハウジング10の仮
係止用斜面25と対応する仮係止用斜面35が形成され
ている。
【0025】係止突部33の切欠部分の下面は、アーム
部32の上面と平行であって前記したハウジング10の
誘導斜面28に接触可能な被案内面36となっている。
そして、この被案内面36の本係止用斜面34側の端部
は、誘導斜面28と対応するように上向きに傾斜した被
誘導斜面38となっている。この被誘導斜面38は、ア
ーム部32がその上下両面32A,32Bを案内面21
A,21Bに接触させた姿勢をとる状態において、図1
0に示すように、案内面21A,21Bに対する傾斜角
度が誘導斜面28よりも僅かに大きくなっている。ま
た、被誘導斜面38は、スライド部材30が仮係止位置
側へ移動する際に誘導斜面28とその曲面29との連続
部に当接するようになっている。さらに、アーム部32
の下面32Bの先端部は、先端側に向かって高くなるよ
うに傾斜した逃がし斜面39となっている。この逃がし
斜面39のアーム部32の下面32Bに対する傾斜角度
は、案内面21A,21Bに対する誘導斜面28の傾斜
角度と同じになっている。
【0026】次に、本実施例の作用について説明する。
まず、スライド部材30のアーム部32をハウジング1
0の案内溝11に嵌合させて押圧板部31をキャビティ
12内に挿入させるように強く押し込むと、アーム部3
2が弾性変形しながら係止突部33がハウジング10の
仮係止突起26と兼用係止突起23とを乗り越える。そ
して、スライド部材30の本係止用斜面34がハウジン
グ10の本係止用斜面24に係止することにより、図
2,6,9及び13に示すようにスライド部材30がハ
ウジング10に対して本係止状態に保持される。このよ
うにスライド部材30をハウジング10に組み付けた状
態のコネクタを図示しないプリント基板に取り付けてお
く。これにより、端子金具40の接触部41がプリント
基板の図示しない回路接点に接続される。
【0027】この状態からフラットケーブル60をコネ
クタに装着する際には、スライド部材30をハウジング
10に対して引き抜くように移動させると、アーム部3
2がその上下両面32A,32Bを案内面21A,21
Bに接触させることにより水平姿勢で平行移動し、図1
0に示すように、被誘導斜面38が誘導斜面28とその
曲面29との連続部に接触する状態になる。このとき、
被誘導斜面38と誘導斜面28はスライド部材30の移
動方向に対して小さい角度で同じ方向に傾斜していると
共に、その傾斜角度は被誘導斜面38が誘導斜面28よ
りも僅かに大きい。したがって、被誘導斜面38の先端
の角縁が誘導斜面28に突き当たることがなく、被誘導
斜面38と誘導斜面28は互いに擦れ合うように滑らか
に接触することとなり、両面28,38の接触時に衝撃
は殆どない。
【0028】この状態から更にスライド部材30を引っ
張り操作すると、図11に示すように、被誘導斜面38
が誘導斜面28に乗り上がることにより、スライド部材
30が滑らかに姿勢を斜めに変化させる。これに伴い、
アーム部32の上面32Aがアーム部用案内斜面22に
接触すると共に、アーム部32の逃がし斜面39が案内
面21Bに接触し、キャビティ12内においては押圧板
部31が押圧板部用案内斜面15に接触する状態とな
り、この後さらに、被案内面36が誘導斜面28に乗り
上がるように接触する状態となる。このとき、被誘導斜
面38と被案内面36とが連続する鈍角の角部は曲面2
9に接触することになるため、スライド部材30の姿勢
の変化は引っ掛かりを生じることなくスムーズに行われ
る。
【0029】この後さらにスライド部材30を引張り操
作すると、アーム部32の上面32Aとアーム部用案内
斜面22との接触、アーム部32の逃がし斜面39と案
内面21Bとの接触、押圧板部31と押圧板部用案内斜
面15との接触、及び、被案内面36と誘導斜面28と
の接触により、スライド部材30は所定の傾斜姿勢に保
持されたまま斜め上方に平行移動する。そして、図12
に示すようにスライド部材30が仮係止位置に達する
と、仮係止用斜面25,35同士及び仮係止用突当面2
7,37同士の当接によってスライド部材30は仮係止
位置に遊動不能に保持される。
【0030】この仮係止状態においては、図7に示すよ
うに、スライド部材30の押圧板部31がキャビティ1
2の挿入口13の外側位置において斜め上方へ大きく広
がった状態となっている。このため、フラットケーブル
60をキャビティ12に挿入する作業を容易に行うこと
ができる。
【0031】フラットケーブル60を挿入した後は、ス
ライド部材30をハウジング10側へ押し込むようにす
る。すると、スライド部材30は、上記とは逆の経緯に
より、斜め下方向に移動して姿勢を水平に変化させて本
係止位置に移動し、本係止勇者面同士24,34の係止
によって本係止位置に保持される。スライド部材30が
本係止位置に移動するのに伴い、キャビティ12内にお
いては、図8に示すように、端子金具40が押圧板部3
1で押し下げられることにより弾性変形しつつフラット
ケーブル60の上面の端子接点に当接する。これによ
り、フラットケーブル60の図示しない端子接点が端子
金具40を介してプリント基板の回路接点に接続され
る。
【0032】上述のように、本実施例のコネクタは、ス
ライド部材30が姿勢を斜めに変化させる動作が、スラ
イド部材30を誘導斜面28と被誘導斜面38の傾斜に
従って案内することにより仮係止位置側への移動が停止
することなくスムーズに行われる。このため、従来のコ
ネクタのようにスライド部材の引き出し操作の途中で操
作方向が切り替わることに起因して操作が煩わしくな
る、ということがなく、作業性に優れている。また、誘
導斜面28と被誘導斜面38が接触するときには、接触
時の衝撃が殆どないため、従来のコネクタのように反動
でスライド部材を持つ指が外れる、という虞がなく、こ
の点においても作業性が優れている。さらに、誘導斜面
28と被誘導斜面38との接触時に衝撃がないことか
ら、スライド部材30を摘む指先に引っ掛かり感を覚え
ることがなく、操作フィーリングが良好となっている。
【0033】<他の実施例>本発明は上記記述及び図面
によって説明した実施例に限定されるものではなく、例
えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含ま
れ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種
々変更して実施することができる。
【0034】(1)上記実施例において、仮係止位置に
おけるスライド部材30の押圧板部31の下面の最大高
さ寸法は、誘導斜面28の傾斜角度を変えることによっ
て任意に設定することができる。
【0035】(2)上記実施例において、仮係止位置に
おけるスライド部材30の押圧板部31の下面の最大高
さ寸法が一定であるとした場合に、誘導斜面28の位置
を挿入口13から遠い位置寄りにすると、誘導斜面28
の傾斜角度を緩やかにすることができる。このようにす
ると操作感が、より滑らかになる。
【0036】(3)上記実施例では、スライド部材30
がフラットケーブル60との間で端子金具40を挟む位
置関係となる場合について説明したが、本発明は、スラ
イド部材が端子金具との間でフラットケーブルを挟むよ
うな位置関係となるコネクタにも適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のコネクタの本係止状態の斜
視図
【図2】コネクタの仮係止状態の斜視図
【図3】ハウジングとスライド部材を分離した状態の一
部切欠斜視図
【図4】ハウジング、スライド部材、端子金具及びホル
ダを分離した状態の斜視図
【図5】ハウジングからスライド部材を分離した状態で
あって、(a)はキャビティ内をあらわす断面図、
(b)はハウジングとスライド部材の係合構造をあらわ
す一部切欠断面図、(c)は一部切欠底面図である
【図6】フラットケーブルが装着されていない本係止状
態におけるキャビティ内をあらわす断面図
【図7】仮係止状態におけるキャビティ内をあらわす断
面図
【図8】フラットケーブルが装着された本係止状態にお
けるキャビティ内をあらわす断面図
【図9】本係止状態の側面図
【図10】スライド部材が本係止位置と仮係止位置との
間に水平姿勢で位置する状態の側面図
【図11】スライド部材が本係止位置と仮係止位置との
間において傾斜姿勢となった状態の側面図
【図12】仮係止状態の側面図
【図13】本係止状態の一部切欠底面図
【図14】仮係止状態の一部切欠底面図
【図15】従来のコネクタにおいてスライド部材の姿勢
が変化する作動をあらわす側面図
【図16】従来のコネクタにおいてキャビティ内をあら
わす断面図
【符号の説明】
10…ハウジング 12…キャビティ 13…挿入口 28…誘導斜面 30…スライド部材 38…被誘導斜面 40…端子金具 60…フラットケーブル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入口からフラットケーブルが挿入され
    るキャビティが形成されたハウジングと、このハウジン
    グに前記キャビティ内に臨むように装着された端子金具
    と、前記ハウジングに対して本係止位置と仮係止位置と
    の間で変位可能なスライド部材とからなり、前記フラッ
    トケーブルを前記キャビティに挿入するときには前記ス
    ライド部材を仮係止位置に変位させて前記挿入口の外側
    で待機させると共に、前記スライド部材を本係止位置に
    変位させて前記キャビティに挿入することにより前記端
    子金具と前記フラットケーブルとを接触状態に保持する
    フラットケーブル用コネクタであって、 前記ハウジングに前記フラットケーブルの挿入方向に対
    して斜め方向の誘導斜面を形成すると共に、前記スライ
    ド部材に仮係止位置側へ移動する間に前記誘導斜面と摺
    接する被誘導斜面を形成し、仮係止位置側へ移動する前
    記スライド部材がその被誘導斜面を前記誘導斜面に摺接
    させることにより前記挿入口に対して外側へ傾いた姿勢
    をとるように案内される構成としたことを特徴とするフ
    ラットケーブル用コネクタ。
  2. 【請求項2】 ハウジングに、スライド部材がその被誘
    導斜面を誘導斜面に摺接させる位置から仮係止位置に至
    る変位経路において、そのスライド部材を前記誘導面の
    延長方向に案内する案内斜面を形成したことを特徴とす
    る請求項1記載のフラットケーブル用コネクタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0945927A2 (en) * 1998-03-27 1999-09-29 Molex Incorporated Electrical connector
JP2002260766A (ja) * 2001-02-27 2002-09-13 Yazaki Corp コネクタ

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