JPH0882564A - 静電容量型半導体圧力スイッチ - Google Patents

静電容量型半導体圧力スイッチ

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JPH0882564A
JPH0882564A JP16555395A JP16555395A JPH0882564A JP H0882564 A JPH0882564 A JP H0882564A JP 16555395 A JP16555395 A JP 16555395A JP 16555395 A JP16555395 A JP 16555395A JP H0882564 A JPH0882564 A JP H0882564A
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JP
Japan
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pressure
capacitance
type semiconductor
diaphragm
pressure switch
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Application number
JP16555395A
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English (en)
Inventor
Samiyueru Keehiru Shiyoon
サミュエル ケーヒル ショーン
Chiyuu Uiriamu
チュー ウィリアム
Kenichi Nakamura
健一 中村
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 静電容量式半導体圧力スイッチにおいて、ス
イッチ動作に履歴特性を有するとともに、製造誤差に基
づく特性のバラツキの調整のためのトリミングを不要と
する従来より安価な圧力スイッチを実現する。 【構成】 ダイヤフラム上面にかかる圧力と下面にかか
る圧力の差を検出しその圧力差によってオン−オフ動作
をする静電容量型半導体圧力スイッチにおいて、ダイヤ
フラム上に設けた可動電極11と、一つの空間から分離
された空間4内に前記可動電極11に対して所定の間隙
をもって配設された固定電極3と、少なくとも前記いず
れかの電極の表面に設けた絶縁層5と、両電極間の静電
容量を検出する検出手段とを設け、両電極が接触する前
後の領域にスイッチのオン領域またはオフ領域を分離し
て設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧力スイッチに関し、
とくに半導体を微細加工して作成するダイヤフラム型静
電容量型半導体圧力スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】ガスなどの配管における末端の弁の使用
状態の検出あるいはガス漏れの検出などに用いられる、
半導体を用いた例えば、特開平3−170826号公報
に示される静電容量型の圧力センサの構造を図7に模式
的に示す。図7(a)は、その静電容量型半導体圧力セ
ンサの構造を示す断面図であり、図7(b)は、その動
作状態を示す断面図である。
【0003】この静電容量型半導体圧力センサは、中央
にダイアフラム110を形成したダイアフラム土台10
0とプレート120とで構成された真空室130内の対
向する内壁面に装着配置された1対の対向電極140、
150から構成される本体部を有し、各電極には互いに
対向する電極同士の直接接触と電気的短絡とを防止する
ように絶縁層170、180で被覆されている。この本
体部のSiダイアフラム土台100は圧力導入口161
を備えたパッケージ160に固定一体化されて容量型半
導体圧力センサの全体を構成している。
【0004】図7(b)に示すように、このような圧力
センサを圧力下におくとダイアフラム110は撓んだ形
状となり、ダイアフラム110に設けた対向電極140
の一部はプレート120に設けた対向電極150に接触
するが、各電極には絶縁層170,180が被覆されて
いるので、両電極間は短絡されず接触面積すなわちダイ
アフラム110に加えられる圧力に比例して接触面積が
変化し、両電極間の静電容量も変化する。このとき、真
空の誘電率は絶縁体の誘電率に比べて極めて小さいの
で、両電極が接触した後(ダイアフラムが十分に変形し
て可動電極を固定電極に接触させるタッチダウンと呼ば
れる点の通過後)は、両電極の接触後の実質的な容量変
化は接触面積に比例したものとなる。
【0005】静電容量型半導体圧力センサの他の構造を
その断面形状を模式的に示す図8を用いて説明する。圧
力導入口101が形成されたN型シリコン100の上面
側には凹欠部130が設けられ、圧力導入口101の上
部にはシリコン窒化膜からなるダイヤフラム110が配
設されている。シリコン窒化膜の上部には、多結晶シリ
コンからなる可動電極140が形成されるとともに、こ
れに対向する絶縁キャップ120の下面にはアルミニウ
ム固定電極150が形成されている。
【0006】この圧力センサは、凹欠部130の可動電
極140と固定電極150の間の間隙長が変化すること
によって電極間の容量が変化することを利用して圧力の
変化を検出している。
【0007】これらのダイヤフラム型静電容量型半導体
圧力センサを利用するスイッチの動作の態様を、図9を
用いて説明する。図9は、このダイヤフラムを用いた静
電容量型半導体圧力スイッチの圧力−静電容量特性を示
す図であり、横軸は内外の圧力差を表し、縦軸は両電極
間の静電容量を表している。曲線A,Bは製造時に生じ
る寸法のバラツキなどの誤差に起因する特性のバラツキ
を表している。図9(a)の範囲は、タッチダウンTD
以前の、図8に示された圧力センサの動作状況を示し、
図9(b)の範囲は、タッチダウンTD以後の、図7に
示された圧力センサの動作状況を示している。
【0008】シリコン基板をエッチングしてダイヤフラ
ムを製作する場合、温度や濃度などのエッチングの条件
の違いが、ダイヤフラムの膜厚およびダイヤフラム−対
向電極間距離の誤差を生じる。この誤差は通常5%程度
になる。ダイヤフラムの膜厚の差は、ダイヤフラムのた
わみ易さの差となってダイヤフラム−対向電極間距離の
誤差を生じ、この距離の誤差は静電容量値の差となっ
て、特性曲線の上下方向のずれおよびタッチダウン圧力
のずれを生じる。
【0009】図8に示した圧力センサを利用する圧力ス
イッチは、図9に示した可動電極と固定電極が接触する
(TD)までの領域(a)を用いるものであり、図7に
示した圧力スイッチは、可動電極と固定電極が接触した
(TD)後の領域(b)を用いるものである。
【0010】図9の(a)の領域で動作する図8の型の
圧力スイッチでは、内部の空間(凹欠部)130と外部
空間との圧力差が小さい領域(例えばC1点)では、製
造時の特性のバラツキによる曲線Aと曲線Bとの静電容
量の差ΔClowは比較的小さくてすむが、内部空間13
0の圧力が外部との圧力差が大きくなった領域(例えば
2点)では、同じ圧力のときに現われる静電容量の差
ΔChighは大きくなる。
【0011】一方、図7の型の圧力スイッチでは、両電
極が接触した(タッチダウン)以降の図9の領域(b)
での特性は線形となるので、圧力の変化によって静電容
量の差に変化は現われず、静電容量の差ΔCは例えばC
3点での静電容量差ΔClinea rと同程度であり、小さく
抑えられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記したようにタッチ
ダウン前後のいずれかの領域のみを用いた圧力スイッチ
は、以下に述べるような問題点を有している。
【0013】圧力スイッチをガス配管の圧力検出に用い
た場合、スイッチの動作点でガス圧に脈動を生じるとス
イッチはこれに追従してチャタリングと呼ばれるオン−
オフ動作を繰返し、スイッチとして適当でない。そこ
で、このような圧力スイッチの仕様は、図3に示したよ
うに、差圧が30(±10)mmH2Oのときにオンし、
60(±10)mmH2Oのときにオフするというヒステ
リシス特性を有することによって、前記チャタリングを
防止したものが要求される。
【0014】このようなヒステリシスを持つ静電容量式
半導体圧力スイッチを製作する場合、圧力スイッチがオ
ンするときの静電容量の閾値をConとし、圧力スイッチ
がオフするときの静電容量の閾値をCoffで表すと、セ
ンサの静電容量CがConのときにオン(ON)、センサ
の静電容量CがCoffのときにオフ(OFF)の信号を
出力するセンサを製作すればよいことになる。このよう
な圧力スイッチにおいてはセンサが検出した静電容量C
とオン閾値Conまたはオフ閾値Coffとの比較は、電子
回路を用いて行われるが、電子回路の製作上各閾値
on,Coffはそれぞれ±5%以上の誤差を生じてしま
う。また、電子回路の製作上の制約で、各閾値Con,C
offの差ΔCの値はCoffの25%以上あることが望まれ
る。
【0015】このような要請があるときに、図7の型の
圧力スイッチのようにタッチダウン(電極同士の接触)
後の特性のみを利用するときには、20mmH2O以下の
圧力でタッチダウンするように電極間の距離を非常に小
さくするか、圧力0の状態でタッチダウンしているよう
な構成にしなければならず、このような構成を製作する
ことは困難なことである。
【0016】また、図8の型の圧力スイッチのようにタ
ッチダウン(電極同士の接触)前の特性のみを利用した
場合、図10に示したような特性を示す。すなわち、曲
線Aは、設計仕様どおりの圧力センサの圧力−容量曲線
であり、曲線Bおよび曲線Cは、製造誤差を含んだ圧力
−容量曲線を示してる。
【0017】先に述べた仕様を満たすためには、斜線で
示したように、センサの静電容量CがCon±5%内とな
る圧力範囲が30(±10)mmH2Oの範囲に入ってお
り、かつ、センサの静電容量CがCoff±5%内となる
圧力範囲が60(±10)mmH2Oの範囲に入っている
ことが必要となる。しかしながら、静電容量Con,Co
ffの±5%の誤差は、製造誤差との相乗効果で曲線Bお
よび曲線Cに対応した図のような非常に広い圧力誤差と
なって現れ、±10mmH2Oという許容圧力誤差と同程
度、またはそれ以上になることが危惧される。また、各
閾値Con,Coffの差ΔCの値はCoffの25%に達せ
ず、センサごとにCon,Coffの設定値を調整するため
のトリミング工程が必要になる。
【0018】上記のように、従来の静電容量式半導体圧
力スイッチでは、ダイヤフラムに設けた可動電極が対向
電極に接触する(タッチダウン:TD)前後の特性のう
ち、いずれか一方の特性のみを用いていることから、大
量生産したときの特性のばらつきが大きくなる。図9に
示したように、特に高圧力側を測定するときに素子ごと
に静電容量値のばらつきが大きくなり、この容量値に基
づいて動作圧力を判断すると動作特性にバラツキを生じ
るという問題があった。従来、この特性のバラツキを補
正するために、オン−オフを行う閾値圧力に対する静電
容量を各センサごとに測定し、各センサに付属するオン
−オフ判断回路の抵抗値などを調整することによって閾
値の値を補正するトリミング工程が必要になり、そのた
めの高額の費用と多くの時間が費やされている。
【0019】本発明は、上記問題に鑑みなされたもの
で、静電容量式半導体圧力スイッチにおいて、スイッチ
動作に履歴特性を有するとともに、製造誤差に基づく特
性のバラツキの調整のためのトリミングを不要とする従
来より安価な圧力スイッチを実現することを目的とす
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】ダイヤフラム上面にかか
る圧力と下面にかかる圧力の差を検出しその圧力差によ
ってオン−オフ動作をする静電容量型半導体圧力スイッ
チを、ダイヤフラム上に設けた可動電極と、一つの空間
から分離された空間内に前記可動電極に対して所定の間
隙をもって配設された固定電極と、少なくとも前記いず
れかの電極の表面に設けた絶縁層と、両電極間の静電容
量を検出する検出手段とから構成し、両電極が接触する
前後の領域にスイッチのオンまたはオフ領域を分離して
設けた。
【0021】さらに、本発明の静電容量型半導体圧力ス
イッチは、圧力に対応した静電容量を示す圧力検出手段
と、前記圧力検出手段の出力が第1の閾値以上となった
ことを検出して第1の検出信号を出力するとともに前記
圧力検出手段の出力が第2の閾値以下となったことを検
出して第2の検出信号を出力する閾値検出手段と、前記
閾値検出手段の出力に基づいて所定の論理のオン/オフ
信号を出力するディジタル論理回路とから構成した。
【0022】圧力検出手段は、ダイヤフラム上に設けた
可動電極と、一つの空間から分離された空間内に前記可
動電極に対して所定の間隙をもって配設された固定電極
と、少なくとも前記いずれかの電極の表面に設けた絶縁
層とで構成することができる。
【0023】閾値検出手段の、第1の閾値は、好ましく
は、前記圧力検出手段の対向して設けられた二つの電極
が接触した後の静電容量値であり、第2の閾値は、前記
圧力検出手段の対向して設けられた二つの電極が接触す
る以前の静電容量値である。
【0024】ディジタル論理回路は、その出力が、前記
閾値検出手段の第1の検出信号がオンのときにオフであ
り、第2の検出信号がオンのときにオンであり、第2の
検出信号がオンからオフに移行し第1の検出信号がオフ
からオンに移行するまではオン状態を維持し、第1の検
出信号がオンからオフに移行し第2の検出信号がオフか
らオンに移行するまではオフ状態を維持するように構成
した。
【0025】
【作用】ダイヤフラムに設けた可動電極が対向電極に接
触する前後の圧力検知特性を両方とも利用することによ
って、トリミング不要で従来より安価な圧力スイッチを
実現した。
【0026】
【実施例】本発明の構成の概要を図11に示す。本発明
の静電容量型半導体圧力スイッチは、圧力に対応した静
電容量を示す圧力検出素子10と、前記圧力検出素子の
出力が第1の閾値以上となったことを検出して第1の検
出信号を出力するとともに前記圧力検出素子の出力が第
2の閾値以下となったことを検出して第2の検出信号を
出力する閾値検出回路20と、前記閾値検出回路の出力
に基づいて所定の論理のオン/オフ信号を出力するディ
ジタル論理回路30から構成される。
【0027】本発明に係る半導体静電容量型圧力スイッ
チに用いる圧力検出素子の構造を図2を用いて説明す
る。圧力検出素子10は、中央部に可動電極となるダイ
アフラム部11を設けたシリコン基板1とこのシリコン
基板に陽極ボンディングされた例えばパイレックス(商
標)ガラスからなるガラス基板2とからなる素子本体
と、前記ガラス基板2上に例えばアルミニウムなどの導
電性金属をスパッタリングして設けた固定電極3と、前
記ダイアフラム部11と前記ガラス基板2の間に設けた
ガス空間4と、該固定電極3とガス空間4を介して対向
する前記ダイアフラム11の裏面に設けた絶縁層5と、
素子本体を載置するパッケージヘッダ6と、素子本体を
覆うカバー7と、検出信号を外部に引き出すリード線8
と、前記電極3とシリコン基板1とを前記リード線に接
続するボンディングワイヤ9とから構成される。
【0028】ガラス基板2とパッケージヘッダ6には貫
通したガス導入口16が設けられ、間隙を構成するガス
空間4が外部空間と接続される。カバー7にはガス導入
口17が設けられ空間4のものと異なるガスが第2のガ
ス空間18に導入される。
【0029】電極3は、ガラス基板2のガス導入口16
の貫通穴の内壁を被覆した金属壁13と、ガラス基板2
の裏面に設けたリード線14と、その先端に設けた電極
パッド15によって素子本体外部へ導出されている。電
極パッド15とリード線8とはボンディングワイヤ9に
よって接続されている。
【0030】図1を用いて、前記圧力検出素子10を用
いた圧力スイッチの閾値検出回路20の構成を説明す
る。閾値検出回路20は、抵抗Rh51とコンデンサ6
1からなるRC回路41と、抵抗Rh52とコンデンサ
62からなるRC回路42と、抵抗Rh53とコンデン
サ63からなるRC回路43の三つのRC回路と、RC
回路41のコンデンサ61の端子電圧がマイナス側入力
端子に入力されるとともにRC回路43のコンデンサ6
3の端子電圧がプラス側入力端子に入力されるコンパレ
ータ81と、RC回路42のコンデンサ62の端子電圧
がプラス側入力端子に入力されるとともにRC回路43
のコンデンサ63の端子電圧がマイナス側入力端子に入
力されるコンパレータ82とから構成される。
【0031】例えばリチウム電池から僅かな時間供給さ
れる電圧は、端子70に印加される。このとき各RC回
路41〜43のキャパシタ61〜63は各々所定の時定
数に従って充電され始める。検出素子10への入力ガス
圧が変化するとコンデンサ63の容量が変化し、三番目
のRC回路43の時定数が変化する。圧力が高い方へ変
化するときはコンデンサ63の容量は増加し、圧力が低
い方へ変化するときはコンデンサ63の容量は減少す
る。
【0032】各コンパレータ81、82は、接続された
二つのRC回路のうちどちらが先にチャージされるかを
決定する。圧力が増加するときには、コンパレータ81
に接続されたRC回路41のコンデンサ61が充電され
る速度よりもRC回路43のコンデンサ63が充電され
る速度が速くなり、コンデンサ63の容量が所定の容量
をこえて大きくなるとコンパレータ81はVhigh信号を
出力する。他方、圧力が減少するときには、コンパレー
タ82に接続されたRC回路43のコンデンサ63が充
電される速度よりもRC回路42のコンデンサ62が充
電される速度が速くなりコンデンサ63の容量が所定の
容量をこえて小さくなるとVlow信号を出力する。
【0033】このとき、Vhigh信号を出力する動作点
は、ダイアフラムが固定電極3に接触した後の領域に設
定されるとともに、Vlow信号を出力する動作点は、ダ
イアフラムが固定電極に接触する前の領域に設定され
る。ここで、オン動作とオフ動作の態様を図4を用いて
説明する。
【0034】図4は、本発明に係る圧力スイッチにおけ
るダイアフラムの上下間の差圧と静電容量の関係を示す
特性図で、曲線Aは仕様どおりの素子が得られたときの
特性曲線を、曲線Bおよび曲線Cは製造誤差などに基づ
く誤差を含んだ素子の特性を示している。この素子で
は、オフとなる領域をダイアフラムが固定電極と接触
(タッチダウン:TD)した以降の領域に設けるととも
に、オンとなる領域をダイアフラムが固定電極と接触す
る以前の領域に設けることによって、オンとなるときの
静電容量Conとオフとなるときの静電容量Coffとの差
ΔCを充分大きくとることができる。
【0035】さらに、この回路は、1秒間に1回だけ極
めて短時間だけ動作するように設定することができる。
【0036】前記閾値検出回路20の出力は、図5に示
すディジタル論理回路30へ出力され、スイッチ信号V
outが出力される。同図において、ディジタル論理回路
30は、図示のフリップフロップ31から構成すること
ができる。論理回路31には端子32へ前記閾値検出回
路20からのVhigh信号が入力され、端子33には前記
閾値検出回路20からのVlow信号が入力される。端子
34にはVhigh信号とVlow信号の新しい値を取り込ま
せるための信号Vsenseが入力される。このVse nse信号
は、前記閾値検出回路20に周期的に入力されるV
supply信号の立ち下がりから発生される信号であり、こ
の信号があるときにVhigh信号とVlow信号の新しい値
がNAND回路に取り込まれる。論理回路31の結果
は、端子35に電圧Voutとして出力される。
【0037】閾値検出回路20の出力とディジタル論理
回路30の出力の関係を図6に示す。図6(a)は差圧
力とコンパレータ82の出力関係を、図6(b)は差圧
力とコンパレータ81の出力の関係を、図6(c)は差
圧力と論理回路30の出力の関係を示している。コンパ
レータ82は、差圧力が例えば30mmH2O以下のとき
にオンとなり、差圧力がそれを超えたときはオフとなっ
ている。一方コンパレータ81は、差圧力が例えば60
mmH2O以下のときにオフとなり、差圧力がそれを超え
たときはオンとなっている。このようなVhigh信号とV
low信号が入力される論理回路30の出力Voutは、差圧
力が増加するときには30mmH2Oを超えVlow信号がオ
フとなったときにもオン状態を維持し、差圧力が60mm
2Oを超えてVhigh信号がオンになったときに始めて
オフとなる。一方、差圧力が減少するときには、差圧力
が60mmH2O以下となりVhigh信号がオフになったと
きにもオフ状態を維持し、差圧力が30mmH2O以下と
なってVlow信号がオンとなったとき論理回路30の出
力Voutは始めてオンになる。
【0038】以上のように、本発明によれば、ヒステリ
シス特性を備えた圧力センサを得ることができる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、図4に示すように、図
10と比較すると、タッチダウンの前後の特性を利用す
ることによって、特性曲線の傾きを大きくすることがで
き、閾値検出回路20の誤差範囲の容量を示す圧力範囲
は、図4の斜線の範囲に納まり、オンまたはオフ動作の
圧力は余裕をもって30(±10)mmH2Oまたは60
(±10)mmH2Oの範囲とすることができる。
【0034】また、オンするときの静電容量Conとオフ
するときの静電容量Coffの差ΔCの値は、オフ時の静
電容量Coffの25%以上の値をもたせることができ、
この場合、トリミング工程を要せずにヒステリシス特性
を持たせることができる。
【0041】従って、大量生産した場合の高圧力側の測
定の際の静電容量値のばらつき△Coffを小さく抑える
ことができ、トリミング工程が不要になり、価格も従来
より安価に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る静電容量型半導体圧力スイッチ
の閾値検出回路の構成を示す図。
【図2】 本発明に係る静電容量型半導体圧力スイッチ
に用いる圧力検出素子の構造を示す図。
【図3】 本発明に係る圧力スイッチのヒステリシス特
性を示す図。
【図4】 本発明に係る圧力スイッチの差圧と静電容量
の関係を示す特性図。
【図5】 本発明に係るディジタル論理回路の構成を示
す図。
【図6】 閾値検出回路20の出力とディジタル論理回
路30の出力の関係を示す図。
【図7】 従来の静電容量型圧力センサの構造を示す断
面図。
【図8】 従来の静電容量型半導体圧力センサの他の構
造示す断面図。
【図9】 従来の静電容量型半導体圧力スイッチの圧力
−静電容量特性図。
【図10】 タッチダウン前の特性のみを利用した既存
の圧力スイッチの特性図。
【図11】 本発明の全体構成図。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 ガラス基板 3 固定電極 4 ガス空間 5 絶縁層 6 パッケージヘッダ 7 カバー 8 リード線 9 ボンディングワイヤ 10 圧力検出素子 11 ダイアフラム部 13 金属壁 14 リード線 15 電極パッド 16,17 ガス導入口 18 第2のガス空間 20 閾値検出回路 30 ディジタル論理回路 31 フリップフロップ回路 32〜34 端子 41〜43 RC回路 51〜53 抵抗 61〜63 コンデンサ 70 端子 81,82 コンパレータ 100 ダイアフラム土台、N型シリコン 101 圧力導入口 110 ダイアフラム 120 プレート、絶縁キャップ 130 真空室、凹欠部 140 対向電極、可動電極 150 対向電極、固定電極 160 パッケージ 161 圧力導入口 170、180 絶縁層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイヤフラム上面にかかる圧力と下面に
    かかる圧力の差を検出しその圧力差によってオン−オフ
    動作をする静電容量型半導体圧力スイッチにおいて、ダ
    イヤフラム上に設けた可動電極と、一つの空間から分離
    された空間内に前記可動電極に対して所定の間隙をもっ
    て配設された固定電極と、少なくとも前記いずれかの電
    極の表面に設けた絶縁層と、両電極間の静電容量を検出
    する検出手段とからなり、両電極が接触する前後の領域
    にスイッチのオン領域またはオフ領域を分離して設けた
    静電容量型半導体圧力スイッチ。
  2. 【請求項2】 圧力に対応した静電容量を示す圧力検出
    手段と、前記圧力検出手段の出力が第1の閾値以上とな
    ったことを検出して第1の検出信号を出力するとともに
    前記圧力検出手段の出力が第2の閾値以下となったこと
    を検出して第2の検出信号を出力する閾値検出手段と、
    前記閾値検出手段の出力に基づいて所定の論理のオン/
    オフ信号を出力するディジタル論理回路からなる静電容
    量型半導体圧力スイッチ。
  3. 【請求項3】 圧力検出手段が、ダイヤフラム上に設け
    た可動電極と、一つの空間から分離された空間内に前記
    可動電極に対して所定の間隙をもって配設された固定電
    極と、少なくとも前記いずれかの電極の表面に設けた絶
    縁層とからなる請求項2に記載の静電容量型半導体圧力
    スイッチ。
  4. 【請求項4】 閾値検出手段の、第1の閾値は、前記圧
    力検出手段の対向して設けられた二つの電極が接触した
    後の静電容量値であり、第2の閾値は、前記圧力検出手
    段の対向して設けられた二つの電極が接触する以前の静
    電容量値である請求項3に記載の静電容量型半導体圧力
    スイッチ。
  5. 【請求項5】 ディジタル論理回路の出力は、前記閾値
    検出手段の第1の検出信号がオンのときにオフであり、
    第2の検出信号がオンのときにオンであり、第2の検出
    信号がオンからオフに移行し第1の検出信号がオフから
    オンに移行するまではオン状態を維持し、第1の検出信
    号がオンからオフに移行し第2の検出信号がオフからオ
    ンに移行するまではオフ状態を維持する請求項4に記載
    の静電容量型半導体圧力スイッチ。
JP16555395A 1994-09-13 1995-06-30 静電容量型半導体圧力スイッチ Pending JPH0882564A (ja)

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