JPH0882511A - 膜厚・表面形状計測方法及び装置 - Google Patents

膜厚・表面形状計測方法及び装置

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JPH0882511A
JPH0882511A JP21771394A JP21771394A JPH0882511A JP H0882511 A JPH0882511 A JP H0882511A JP 21771394 A JP21771394 A JP 21771394A JP 21771394 A JP21771394 A JP 21771394A JP H0882511 A JPH0882511 A JP H0882511A
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sample
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film thickness
surface shape
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JP21771394A
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Makoto Fujii
誠 藤井
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】非破壊で容易迅速に微小領域の膜厚及び表面形
状を計測する。 【構成】s波レーザ光を、試料に対する入射面内で試料
上に複数の入射角かつ試料上層の略ブリュースター角で
入射させて試料上に光切断線を形成させ、試料からの反
射光の、入射面内での干渉光強度分布に基づいて試料上
層の膜厚を求め、さらに、p波レーザ光による光切断線
の像に基づいて該上層に接した下層の表面形状を求め、
該表面形状に膜厚を加えて上層表面形状を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下層に上層が積層され
該上層を通った光が該下層の表面で反射される試料、例
えば段差形状を有するアルミニウム下層に上層である酸
化膜が被着された試料の該上層の膜厚を計測する膜厚計
測方法及び装置、並びに、下層又は上層の表面形状を計
測する表面形状計測方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の高集積化に伴い、多層
配線技術が用いられている。多層配線は、上層になるほ
ど凹凸が大きくなるため、断線や短絡が生じやすく、チ
ップ歩留り低下の原因となる。そこで、配線層間分離用
絶縁膜の平坦化技術によって、膜表面の平坦化が図られ
ており、その平坦度を検査し確認する必要がある。
【0003】膜厚計測装置として、エリプソメータがあ
る。エリプソメータでは、干渉の周期性から単一入射角
では膜厚を一義的に決定することができないので、入射
角を変化させて反射光の強度変化を取得しているが、微
小の光入射スポットの位置を変えずに入射角を変化させ
ることが困難であるので、直径10μm程度の広さの平
均的な膜厚しか計測することができず、平坦度検査には
用いることができない。また、上層表面の反射光と、上
層と下層の界面である下層表面の反射光とが干渉するの
で、従来の光切断法では上層及び下層の表面形状を計測
することができず、したがって両者の差である上層の膜
厚を計測することもできない。
【0004】そこで、従来では、平坦度等の検査のた
め、試料を切断し、検査箇所を削り出し、電子顕微鏡等
で切断面を観察していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の平坦度
検査方法は、破壊検査であるので検査対象物を製品化で
きず、かつ、手作業を要する試料の切断、検査箇所の削
り出し及びその確認に長時間を要し、また、検査結果が
検査箇所の削り出し部分に依存するので検査結果に個人
差が生ずる。
【0006】本発明の目的は、このような問題点に鑑
み、下層に上層が積層され該上層を通った光が該下層の
表面で反射される試料の該上層の微小領域の膜厚を容易
迅速に計測することができる膜厚計測方法及び装置を提
供することにある。本発明の他の目的は、非破壊で容易
迅速に該下層又は上層の表面形状を計測することができ
る表面形状計測方法及び装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及びその作用】第1発明で
は、下層に上層が積層され該上層を通った光が該下層の
表面で反射される試料の該上層の膜厚を計測する方法に
おいて、レーザ光を、複数の入射角で該試料に入射させ
て該試料上に光切断線を形成させ、該試料上からの反射
光の、入射面内での干渉光強度分布に基づいて該上層の
膜厚を求める。
【0008】複数の入射角は、例えば、平行光束をレン
ズで屈折させることにより、又は、同一又は異なる光源
からの光束を互いに異なる角度から入射させることによ
り得られる。この第1発明によれば、上層及び下層の両
表面で反射される試料の上層の膜厚を、計測中に入射角
を変更させることなく計測することができ、これにより
微小領域の膜厚を計測することができる。
【0009】第2発明では、該下層の表面形状を計測す
る方法において、p波のレーザ光を、該上層の略ブリュ
ースター角で該試料に入射させて該試料上に光切断線を
形成させ、該光切断線の像に基づいて該下層の表面形状
を求める。この第2発明によれば、上層での反射を無視
できるので、光切断線により下層の表面形状を計測する
ことができる。
【0010】第3発明は、上記第1及び第2の発明を組
み合わせたものであり、該上層の表面形状を計測する方
法において、レーザ光を、該上層の略ブリュースター角
で且つ複数の入射角で該試料に入射させて該試料上に光
切断線を形成させ、該試料上からの反射光の、入射面内
での干渉光強度分布に基づいて該上層の膜厚を求め、該
レーザ光をp波にしたときの該光切断線の像に基づいて
該下層の表面形状を求め、該下層表面形状に該膜厚を加
えて該上層の表面形状を求める。
【0011】この第3発明によれば、下層に上層が積層
され該上層を通った光が該下層の表面で反射される試料
の該上層の表面形状を計測することができ、これにより
試料の切断及び検査箇所の削り出し作業が不要となり、
非破壊で容易迅速に上層の表面形状を計測することがで
きる。第3発明の第1態様では、上記上層の膜厚と干渉
光強度分布との関係を予め求めておき、この分布と実際
に得られた上記干渉光強度分布とを対比して該膜厚を求
める。
【0012】この第1態様によれば、より正確に上層の
膜厚及び表面形状を計測することが可能となる。以下の
第4乃至6発明及びその態様の装置は、上記第1、3発
明及びその態様の方法を実施するためのものであり、対
応する上記効果が得られる。第4発明では、該上層の膜
厚を計測する膜厚計測装置において、レーザと、該レー
ザから射出された光を、複数の入射角で該試料に入射さ
せて該試料上に光切断線を形成させる光切断線形成手段
と、該試料上からの反射光が受光面の、入射面に対応し
た直線上で広がるように配置され、受光面の干渉光分布
に応じた映像信号を出力する撮像手段と、該映像信号に
基づいて該直線上の干渉光強度分布を求め、該分布に基
づいて該上層の膜厚を求め、該膜厚を、該受光面上の該
直線と直角な方向に沿って求める画像処理手段と、を有
する。
【0013】第5発明の表面形状計測装置では、上記構
成にさらに、受光面の光分布に応じた映像信号を出力す
る第2の撮像手段と、上記試料上からの反射光の光路中
に配置され、該反射光を透過光と第2の反射光とに分割
し、該透過光と該第2の反射光との一方を上記第1の撮
像手段の受光面に入射させるビームスプリッターと、該
透過光と該第2の反射光との他方を該第2の撮像手段の
受光面に拡大結像させる結像レンズとを有し、上記画像
処理手段はさらに、該第2撮像手段から出力された映像
信号に基づいて上記光切断線の像を求め、該像に基づい
て該下層の表面形状を求め、該下層表面形状に上記膜厚
を加えて上記上層の表面形状を求める。
【0014】第6発明の表面形状計測装置では、上記第
4発明の構成にさらに、レンズと、該レンズを第1の位
置にさせて、上記試料上からの反射光を上記撮像手段の
受光面に拡大結像させ、該レンズを第2の位置にさせ
て、該試料上からの反射光を該撮像手段の受光面に結像
させずに入射させるレンズ位置切換手段とを有し、上記
画像処理手段はさらに、該レンズが第1の位置のときに
該撮像手段から出力された映像信号に基づいて上記光切
断線の像を求め、該像に基づいて該下層の表面形状を求
め、該レンズが第2の位置のときに該撮像手段から出力
された映像信号に基づいて上記上層の膜厚を求め、該下
層表面形状に該膜厚を加えて該上層の表面形状を求め
る。
【0015】第4〜6発明の第1態様では、上記画像処
理手段は、上層の膜厚と干渉光強度分布との関係を予め
求めておき、この分布と実際に得られた上記干渉光強度
分布とを対比して該膜厚を求める。
【0016】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。図1は、表面形状計測装置の概略構成を示す。
計測対象の試料10は、移動ステージ12上に載置され
ている。試料10は、例えば表面処理された半導体ウェ
ーハであり、図3(A)に示す如く、段差を有するアル
ミニウム下層101上に、上層である薄い酸化膜102
が被着されている。
【0017】レーザ14から射出された光ビームは、偏
光子16を通って直線偏光にされ、ビームエクスパンダ
18を通って断面が拡径され、スリット板20を通って
断面が直線状に整形され、集光レンズ22を通って、試
料10に対する入射面内で試料10上に集光される。集
光レンズ22は、凸レンズ又はシリンドリカルレンズで
ある。
【0018】図2に示す如く、スリット板20には、ス
リット20aが形成されており、その長手方向は、試料
10に対する入射面に沿った方向となっている。この入
射面は、試料10上の法線及び図示Y軸を通る。試料1
0には、入射角がθi−Δθ〜θi+Δθの範囲の光束
が入射され、Y軸と直角なX軸の方向の光切断線が形成
される。
【0019】例えば、スリット20aは幅30μm、長
さ20mmであり、集光レンズ22は倍率50の凸レン
ズであり、θiは50゜であり、Δθは30゜であり、
試料10上の光切断線は幅約1μm、長さ約30μmで
ある。図1において、入射光Lが試料10上で反射さ
れ、反射光Rは、対物レンズ24を通り、ビームスプリ
ッタ26で透過光T1と反射光R1とに分割される。
【0020】透過光T1は、結像レンズ28を通ってイ
メージセンサ30の受光面に拡大結像される。図3
(B)は、図3(A)の断面に沿って光切断線を形成し
た場合に、イメージセンサ30の受光面に得られる光切
断線像を、試料10の断面と対応させて示す。反射光R
1は、イメージセンサ32の受光面に結像されずに入射
され、入射面とイメージセンサ32の受光面との交線に
沿って干渉光の分布が得られる。図3(C)は、図3
(A)の試料10の断面と対応させて、イメージセンサ
32の受光面の光強度分布を斜線で簡略化して示してお
り、斜線密度が光強度を表している。図3(C)におい
て、z軸は上記交線方向であり、x軸はz軸に直角であ
って図1の紙面垂直方向である。
【0021】図1において、画像入力回路34は、イメ
ージセンサ30に対するドライバと、イメージセンサ3
0から出力される映像信号を増幅するアンプと、このア
ンプの出力をデジタル値に変換するA/D変換器と、映
像信号の画素位置に対応したアドレスを同期信号に基づ
いて生成する回路とを備えている。画像入力回路36
は、イメージセンサ32に対するものであって、画像入
力回路34と同一構成である。画像処理装置38は、画
像入力回路34及び36からの画像データが格納される
メモリと、その画像データを処理するプロセッサとを備
えている。画像処理装置38には、コンソール40が接
続されている。コンソール40は、キーボード、マウス
及び表示装置等の入出力装置であり、画像処理装置38
に対し対話的に指示を与え、この指示に応じてイメージ
センサ30又は32の画像を表示画面に出力し、かつ、
画像処理結果を表示画面に出力するためのものである。
【0022】次に、図4に基づいて、図1の装置を用い
た表面形状計測手順を説明する。以下、括弧内の符号は
図4中のステップ識別符号である。 (ST1)試料10に対する平均入反射角θiがブリュ
ースター角θbにほぼ一致するように光軸を調整する。
移動ステージ12を駆動して、検査位置に光切断線が形
成されるようにする。偏光子16の透過軸方位を入射面
に平行にして、光ビームをp偏光にする。対物レンズ2
4、結像レンズ28及びイメージセンサ30は光学顕微
鏡を構成しており、検査位置に光切断線が形成されるか
どうかは、スリット板20を外した状態でイメージセン
サ30上の画像をコンソール40の画面に表示させて確
認することができる。次に、スリット板20を図2に示
す状態にする。
【0023】図5は、SiO2膜の入射角θに対するp
偏光反射率を示す。θ=θbで反射率が0となり、略ブ
リュースタ角θb−Δθ〜θb+Δθの入射角範囲では
反射率が比較的小さいので、図3(A)の酸化膜102
の表面S2での反射光R01は下層101の表面S1で
の反射光R02に比し無視することができる。したがっ
て、イメージセンサ30の受光面には、図3(B)に示
すような表面S1に対応した光切断線像が得られる。
【0024】図6に示す如く、表面S1上の光切断線C
L1、CL3と光切断線CL2との間隔d1は、段差d
2に比例しており、また、間隔d1は図3(B)の像の
段差に比例している。画像処理装置38は、この像に基
づき段差d2を求めて、下層101の表面S1の形状を
決定する。 (ST2)偏光子16を90°回転させて、光ビームを
s偏光にする。これにより、イメージセンサ32の受光
面には図3(C)に示すような光強度分布が得られる。
図3(C)の、あるxでのz軸方向の光強度分布は、図
3(A)の反射光R01と反射光R02との干渉光の強
度分布であり、この光強度Iは I=I1+I2+2Acos(φ) ・・・(1) φ=2πndcos(θ)/λ ・・・(2) と表される。ここに、 n:屈折率 d:膜厚 λ:波長 I1:反射光R01の光強度 I2:反射光R02の光強度 である。θは、近似的にαz+βと表すことができる。
ここに、α及びβは定数である。
【0025】光強度Iに対し膜厚dは多価関数となり、
1つの光強度Iの値で膜厚dを一義的に定めることがで
きない。原理的には、n、d、I1、I2、Aの5つの
未知数は、z方向の5つの異なる点でのIの値により定
まる。従って、式(1)及び(2)と、θb−Δθ≦θ
≦θb+Δθの範囲で実際に得られた光強度Id(z)
とから、膜厚dを一義的に求めることができる。
【0026】他の方法として例えば、最大値を1に規格
化した干渉光強度のシミュレーション結果I(z,d)
を、z及びdをパラメータとして画像処理装置38に予
め与えておき、これと、最大値を1に規格化した実際の
干渉光強度Id(x,z)とから、最小二乗法により位
置xでの膜厚dを決定する。すなわち、 J(x,d)=Σ{I(z,d)−Id(x,z)}2 が最小となる膜厚dを求める。ここに、Σはzの全範囲
についての総和を意味する。
【0027】図3(C)のx軸に沿った各画素について
上記方法により膜厚dを求める。なお、x軸上の1点で
上記方法により膜厚dを求め、上式(1)及び(2)中
の未知定数を決定し、他のxの位置ではz方向の2画素
(最大値を1に規格化しているため)の光強度のみによ
り膜厚dを求めてもよい。この場合、隣合う画素間では
膜厚dの差が最小であるとして膜厚dを一義的に定め
る。
【0028】(ST3)ステップST1で求めた下層表
面形状の高さ方向にステップST2で求めた膜厚dを加
えて、酸化膜102の表面S2の形状を求める。 以上のようにして、試料10上の酸化膜102の厚み及
び表面形状を、非破壊で、しかも容易迅速に、計測する
ことができる。なお、本発明には他にも種々の変形例が
含まれる。
【0029】例えば、図1において、ビームスプリッタ
26、イメージセンサ32及び画像入力回路36を省略
し、結像レンズ28を光路外に配置し又は結像レンズ2
8を光軸に沿って移動させることにより、イメージセン
サ30の受光面に干渉光強度分布を得るようにして、イ
メージセンサ30と画像入力回路34とでイメージセン
サ32と画像入力回路36との機能を兼ねる構成であっ
てもよい。
【0030】また、レーザ14の出力光の断面直径によ
っては、ビームエクスパンダ18及びスリット板20は
いずれも必須ではない。さらに、対物レンズ24も必須
ではない。また、偏光子16は、試料10に対する入射
光又は反射光のいずれの光路中に配置してもよい。酸化
膜102の反射率が下層101の反射率に比し無視でき
る場合には、ステップST1で偏光子16は不要であ
り、また、ステップST2でも偏光子16は不要であ
る。
【0031】
【発明の効果】以上説明した如く、第1発明に係る膜厚
計測方法によれば、上層及び下層の両表面で反射される
試料の上層の膜厚を、計測中に入射角を変更させること
なく計測することができ、これにより微小領域の膜厚を
計測することができるという効果を奏する。
【0032】第2発明に係る表面形状計測方法によれ
ば、上層での反射を無視できるので、光切断線により下
層の表面形状を計測することができるという効果を奏す
る。第3発明に係る表面形状計測方法によれば、下層に
上層が積層され該上層を通った光が該下層の表面で反射
される試料の該上層の表面形状を計測することができ、
これにより試料の切断及び検査箇所の削り出し作業が不
要となり、非破壊で容易迅速に上層の表面形状を計測す
ることができるという効果を奏する。
【0033】第3発明の第1態様によれば、より正確に
上層の膜厚及び表面形状を計測することが可能となると
いう効果を奏する。第4乃至6発明及びその態様の装置
によれば、上記第1、3発明及びその態様の方法に対応
する上記効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の表面形状計測装置の概略構
成図である。
【図2】試料付近の光路を示す斜視図である。
【図3】試料表面部の断面形状とイメージセンサ30及
び32上の画像との関係を示す図である。
【図4】図1の装置を用いた表面形状計測手順を示すフ
ローチャートである。
【図5】入射角に対するp偏光反射率を示す図である。
【図6】光切断法による表面形状計測方法説明図であ
る。
【符号の説明】
10 試料 12 移動ステージ 14 レーザ 16 偏光子 18 ビームエクスパンダ 20 スリット板 22 集光レンズ 24 対物レンズ 26 ビームスプリッタ 28 結像レンズ 30、32 イメージセンサ 34、36 画像入力回路 38 画像処理装置 101 下層 102 酸化膜

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下層に上層が積層され該上層を通った光
    が該下層の表面で反射される試料の該上層の膜厚を計測
    する方法において、 レーザ光を、複数の入射角で該試料に入射させて該試料
    上に光切断線を形成させ、 該試料上からの反射光の、入射面内での干渉光強度分布
    に基づいて該上層の膜厚を求める、 ことを特徴とする膜厚計測方法。
  2. 【請求項2】 下層に上層が積層され該上層を通った光
    が該下層の表面で反射される試料の該下層の表面形状を
    計測する方法において、 p波のレーザ光を、該上層の略ブリュースター角で該試
    料に入射させて該試料上に光切断線を形成させ、 該光切断線の像に基づいて該下層の表面形状を求める、 ことを特徴とする表面形状計測方法。
  3. 【請求項3】 下層に上層が積層され該上層を通った光
    が該下層の表面で反射される試料の該上層の表面形状を
    計測する方法において、 レーザ光を、該上層の略ブリュースター角で且つ複数の
    入射角で該試料に入射させて該試料上に光切断線を形成
    させ、 該試料上からの反射光の、入射面内での干渉光強度分布
    に基づいて該上層の膜厚を求め、 該レーザ光をp波にしたときの該光切断線の像に基づい
    て該下層の表面形状を求め、 該下層表面形状に該膜厚を加えて該上層の表面形状を求
    める、 ことを特徴とする表面形状計測方法。
  4. 【請求項4】 前記上層の膜厚と干渉光強度分布との関
    係を予め求めておき、この分布と実際に得られた前記干
    渉光強度分布とを対比して該膜厚を求める、 ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 下層に上層が積層され該上層を通った光
    が該下層の表面で反射される試料の該上層の膜厚を計測
    する膜厚計測装置において、 レーザと、 該レーザから射出された光を、複数の入射角で該試料に
    入射させて該試料上に光切断線を形成させる光切断線形
    成手段と、 該試料上からの反射光が受光面の、入射面に対応した直
    線上で広がるように配置され、受光面の干渉光分布に応
    じた映像信号を出力する撮像手段と、 該映像信号に基づいて該直線上の干渉光強度分布を求
    め、該分布に基づいて該上層の膜厚を求め、該膜厚を、
    該受光面上の該直線と直角な方向に沿って求める画像処
    理手段と、 を有することを特徴とする膜厚計測装置。
  6. 【請求項6】 請求項5にさらに、 受光面の光分布に応じた映像信号を出力する第2の撮像
    手段と、 前記試料上からの反射光の光路中に配置され、該反射光
    を透過光と第2の反射光とに分割し、該透過光と該第2
    の反射光との一方を前記第1の撮像手段の受光面に入射
    させるビームスプリッターと、 該透過光と該第2の反射光との他方を該第2の撮像手段
    の受光面に拡大結像させる結像レンズとを有し、 前記画像処理手段はさらに、該第2撮像手段から出力さ
    れた映像信号に基づいて前記光切断線の像を求め、該像
    に基づいて該下層の表面形状を求め、該下層表面形状に
    前記膜厚を加えて前記上層の表面形状を求める、 ことを特徴とする表面形状計測装置。
  7. 【請求項7】 請求項6にさらに、 レンズと、 該レンズを第1の位置にさせて、前記試料上からの反射
    光を前記撮像手段の受光面に拡大結像させ、該レンズを
    第2の位置にさせて、該試料上からの反射光を該撮像手
    段の受光面に結像させずに入射させるレンズ位置切換手
    段とを有し、 前記画像処理手段はさらに、該レンズが第1の位置のと
    きに該撮像手段から出力された映像信号に基づいて前記
    光切断線の像を求め、該像に基づいて該下層の表面形状
    を求め、該レンズが第2の位置のときに該撮像手段から
    出力された映像信号に基づいて前記上層の膜厚を求め、
    該下層表面形状に該膜厚を加えて該上層の表面形状を求
    める、 ことを特徴とする表面形状計測装置。
  8. 【請求項8】 前記画像処理手段は、上層の膜厚と干渉
    光強度分布との関係を予め求めておき、この分布と実際
    に得られた前記干渉光強度分布とを対比して該膜厚を求
    める、 ことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1つに記載
    の装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004053957A1 (ja) * 2002-12-10 2004-06-24 Nikon Corporation 面位置検出装置、露光方法、及びデバイス製造方法
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