JPH0882287A - 油圧ポンプの流量制御装置 - Google Patents

油圧ポンプの流量制御装置

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JPH0882287A
JPH0882287A JP6217595A JP21759594A JPH0882287A JP H0882287 A JPH0882287 A JP H0882287A JP 6217595 A JP6217595 A JP 6217595A JP 21759594 A JP21759594 A JP 21759594A JP H0882287 A JPH0882287 A JP H0882287A
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Koji Murakami
浩司 村上
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Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の可変形油圧ポンプの吐出量を簡易な構
成にて正確に制御する。 【構成】 複数の可変形油圧ポンプ21,22を並設す
る。各油圧ポンプの制御シリンダ25,26のボトム側
を油路27にて連通し、この油路27に第1の電磁比例
弁28を接続するとともに、該第1の電磁比例弁28の
上流の油路29にコントロールポンプ30を設ける。更
に、油路29から油路32,33を分岐し、夫々の油路
32,33に背圧用の電磁比例弁34,35を設けて前
記制御シリンダ25,26のロッド側へ接続する。第1
の電磁比例弁28のみを作動したときは、油路27を介
して制御シリンダ25,26のボトム側に等しい油圧P
1が掛かり、双方の油圧ポンプは同一の吐出量にて駆動
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油圧ポンプの流量制御装
置に関するものであり、特に、複数の可変形油圧ポンプ
を並設した油圧回路に於ける油圧ポンプの流量制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の此種油圧回路を図2に示す。複数
の可変形油圧ポンプ1及び2が並設されており、各油圧
ポンプ1及び2は1つの原動機Mにより駆動される。各
油圧ポンプ1及び2から吐出された作動油により、油圧
モータ3及び4が駆動され、センサ5及び6によって回
転数を検出して制御装置7へ入力する。
【0003】一方、各油圧ポンプ1及び2の制御シリン
ダ8及び9に夫々電磁比例弁10及び11を接続し、コ
ントロールポンプ12からの吐出油を分岐して夫々の電
磁比例弁10及び11を介して制御シリンダ3及び4へ
導出することにより、各油圧ポンプ1及び2の傾転角を
変化させて夫々の吐出量を調整する。
【0004】そして、前記制御装置7はセンサ5及び6
の検出値に基づいて各油圧ポンプ1及び2の吐出量を算
出し、夫々の電磁比例弁10及び11を調整して各油圧
ポンプ1及び2の吐出量が目標値となるようにフィード
バック制御している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来は、センサの検出
値に基づいて電磁比例弁を調整し、各油圧ポンプの吐出
量をフィードバック制御するため、全体の構成並びに制
御方法が複雑となっている。特に、複数の油圧ポンプの
吐出量を同一にすることが困難であった。
【0006】そこで、複数の可変形油圧ポンプの吐出量
を簡易な構成にて正確に制御するために解決すべき技術
的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、複数の可変形油圧ポ
ンプを並設した油圧回路に於いて、各油圧ポンプの制御
シリンダのボトム側を連通して第1の電磁比例弁を接続
し、該第1の電磁比例弁の上流にコントロールポンプを
設け、更に、前記第1の電磁比例弁と並列に背圧用の電
磁比例弁を前記油圧ポンプと同数だけ設けるとともに、
夫々の背圧用の電磁比例弁の下流に前記各制御シリンダ
のロッド側を接続した油圧ポンプの流量制御装置を提供
するものである。
【0008】
【作用】各油圧ポンプの制御シリンダのボトム側は連通
されているため、コントロールポンプからの吐出油は第
1の電磁比例弁を通過した後に等圧にて各制御シリンダ
のボトム側へ導出される。従って、第1の電磁比例弁の
みを作動させた状態に於いては、各油圧ポンプの吐出量
は同一となる。
【0009】ここで、各油圧ポンプの吐出量に差を設け
たい場合は、該当する油圧ポンプの制御シリンダに接続
された背圧用の電磁比例弁を作動して、該油圧ポンプの
制御シリンダのロッド側へコントロールポンプからの吐
出油を導出する。従って、該油圧ポンプの制御シリンダ
のピストンがボトム側へ押し戻され、該油圧ポンプの傾
転角が変化して吐出量が増減され、他の油圧ポンプの吐
出量に対して差が生じる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1に従って詳述
する。同図は2つの可変形油圧ポンプ21及び22を並
設した油圧回路を示したものであり、各油圧ポンプ21
及び22は1つの原動機Mにより駆動される。一方の油
圧ポンプ21から吐出された作動油により油圧モータ2
3が駆動され、他方の油圧ポンプ22から吐出された作
動油により油圧モータ24が駆動される。
【0011】一方の油圧ポンプ21の制御シリンダ25
のボトム側と、他方の油圧ポンプ22の制御シリンダ2
6のボトム側とは油路27にて連通してあり、この油路
27に第1の電磁比例弁28を接続するとともに、該第
1の電磁比例弁28の上流側の油路29にコントロール
ポンプ30を設ける。該第1の電磁比例弁28は、ソレ
ノイド31へ印加する電気信号に比例してコントロール
ポンプ30の吐出油を油路27へ導出するように形成さ
れている。
【0012】更に、前記油路29から油路32及び33
を分岐し、夫々の油路32及び33に前記第1の電磁比
例弁28と並列に背圧用の電磁比例弁34及び35を設
ける。之等背圧用の電磁比例弁は油圧ポンプの設置数に
対応して、油圧ポンプと同数だけ設ける。そして、一方
の電磁比例弁34の下流に前記制御シリンダ25のロッ
ド側を接続するとともに、他方の電磁比例弁35の下流
に前記制御シリンダ26のロッド側を接続する。尚、符
号36はコントロールポンプ30の最高圧を設定するリ
リーフ弁である。
【0013】而して、前記油圧ポンプ21及び22の双
方の吐出量を同一にする場合は、背圧用の一方の電磁比
例弁34のソレノイド37と、他方の電磁比例弁35の
ソレノイド38との双方へ電気信号を入力せず、第1の
電磁比例弁28のソレノイド31のみへ電気信号を入力
する。即ち、背圧用の電磁比例弁34及び35の下流は
タンク39へ連通し、前記コントロールポンプ30の吐
出油は夫々の電磁比例弁34及び35にて遮断される。
【0014】一方、第1の電磁比例弁28は入力される
電気信号に比例してスプールが移動し、前記コントロー
ルポンプ30の吐出油が油路27へ導出され、制御シリ
ンダ25及び26のボトム側へ流入する。いま、コント
ロールポンプの吐出圧をPOとし、第1の電磁比例弁2
8を通過して油路27へ導出された油圧をP1 とすれ
ば、制御シリンダ25及び26のボトム側には、夫々同
一の油圧P1 が掛かる。
【0015】ここで、一方の制御シリンダ25のシリン
ダ面積A1 と他方の制御シリンダ26のシリンダ面積A
2 とは略等しく、且つ、双方の制御バネ定数k1 ,k2
も略等しく形成されているため、次式に示すように、一
方の油圧ポンプ21の傾転変化量x1 と他方の油圧ポン
プ22の傾転変化量x2 とは等しくなる。
【0016】
【数1】
【0017】即ち、第1の電磁比例弁28のみの制御に
より、双方の油圧ポンプ21及び22は同一の吐出量に
て駆動されることになる。これに対して、双方の油圧ポ
ンプ21及び22の吐出量に差を設けたい場合は、該当
する油圧ポンプの制御シリンダに接続された背圧用の電
磁比例弁を作動させる。例えば、一方の油圧ポンプ21
を他方の油圧ポンプ22に対して差を設けるときは、前
記第1の電磁比例弁28のソレノイド38へ電気信号を
入力して該第1の電磁比例弁28を作動させるととも
に、背圧用の一方の電磁比例弁34のソレノイド37へ
電気信号を入力して該電磁比例弁34を作動させる。こ
のとき、他方の電磁比例弁35は作動させない。
【0018】然るときは、前述したように先ず、双方の
制御シリンダ25及び26のボトム側に油圧P1 が掛か
る。そして、一方の電磁比例弁34を通過した油は、油
圧P 2 となって一方の制御シリンダ25のロッド側へ流
入する。ここで、該制御シリンダ25のロッド側の受圧
面積をa1 とすれば、該制御シリンダ25のロッド側に
2 ・a1 /k1 の背圧が掛かる。従って、一方の油圧
ポンプ21の傾転変化量x11は、次式に示すようにな
る。
【0019】
【数2】
【0020】即ち、一方の油圧ポンプ21の傾転変化量
11は、他方の油圧ポンプ22の傾転変化量x2 に対し
てP2 ・a1 /k1 の差が生じ、双方の油圧ポンプ21
及び22は異なった吐出量にて駆動されることになる。
また、前記一方の油圧ポンプ21に対して他方の油圧ポ
ンプ22に差を設けるときは、第1の電磁比例弁28と
背圧用の他方の電磁比例弁35とを作動させ、一方の電
磁比例弁34は作動させない。然るときは、双方の制御
シリンダ25及び26のボトム側に油圧P1 が掛かると
ともに、他方の電磁比例弁35を通過した油が、油圧P
3 となって他方の制御シリンダ26のロッド側へ流入す
る。該制御シリンダ26のロッド側の受圧面積をa2
すれば、該制御シリンダ26のロッド側にP3 ・a2
2 の背圧が掛かり、他方の油圧ポンプ22の傾転変化
量x22は、次式で示すようになる。
【0021】
【数3】
【0022】即ち、他方の油圧ポンプ22の傾転変化量
22は、一方の油圧ポンプ21の傾転変化量x1 に対し
てP3 ・a2 /k2 の差が生じ、双方の油圧ポンプ21
及び22は異なった吐出量にて駆動されることになる。
尚、本実施例では2つの可変形油圧ポンプを並設した油
圧回路について説明したが、可変形油圧ポンプを3つ以
上並設した場合であっても、背圧用の電磁比例弁を油圧
ポンプと同数だけ前記第1の電磁比例弁と並列に設けれ
ば、任意の油圧ポンプの吐出量を複数個同時に変化させ
ることができる。また、夫々の背圧用の電磁比例弁への
電気信号に差異を設ければ、夫々の油圧ポンプの流量比
を異にすることも可能である。
【0023】而して、本発明は、本発明の精神を逸脱し
ない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明
が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0024】
【発明の効果】本発明は上記一実施例に詳述したよう
に、複数の可変形油圧ポンプの各制御シリンダのボトム
側を連通してあり、この連通した油路に第1の電磁比例
弁を接続してあるので、該第1の電磁比例弁の2次圧が
各制御シリンダのボトム側へ等圧で作用する。従って、
該第1の電磁比例弁のみの制御により、極めて簡易且つ
正確に、各油圧ポンプの吐出量を同一にすることができ
る。
【0025】また、各油圧ポンプの吐出量に差を設ける
場合には、該当する油圧ポンプの制御シリンダに接続し
た背圧用の電磁比例弁を作動させれば、該制御シリンダ
のロッド側に背圧が掛かり、該油圧ポンプの吐出量が増
減して他の油圧ポンプの吐出量に対して差が生じる。
【0026】斯くして、簡易な構成にて複数の可変形油
圧ポンプの吐出量を正確に制御することができ、低コス
トにて作業性並びに信頼性の向上に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示した油圧回路図。
【図2】従来例を示した油圧回路図。
【符号の説明】
21,22 油圧ポンプ 25,26 制御シリンダ 28 第1の電磁比例弁 30 コントロールポンプ 34,35 (背圧用の)電磁比例弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の可変形油圧ポンプを並設した油圧
    回路に於いて、各油圧ポンプの制御シリンダのボトム側
    を連通して第1の電磁比例弁を接続し、該第1の電磁比
    例弁の上流にコントロールポンプを設け、更に、前記第
    1の電磁比例弁と並列に背圧用の電磁比例弁を前記油圧
    ポンプと同数だけ設けるとともに、夫々の背圧用の電磁
    比例弁の下流に前記各制御シリンダのロッド側を接続し
    たことを特徴とする油圧ポンプの流量制御装置。
JP21759594A 1994-09-12 1994-09-12 油圧ポンプの流量制御装置 Expired - Fee Related JP3668264B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5950431A (en) * 1996-10-29 1999-09-14 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Tandem pump apparatus
EP4092267A3 (en) * 2021-05-18 2023-02-15 Hamilton Sundstrand Corporation On-demand dual variable displacement positive displacement pumping system

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