JPH0881770A - 回転マグネトロン用シールカートリッジ - Google Patents

回転マグネトロン用シールカートリッジ

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JPH0881770A
JPH0881770A JP7217154A JP21715495A JPH0881770A JP H0881770 A JPH0881770 A JP H0881770A JP 7217154 A JP7217154 A JP 7217154A JP 21715495 A JP21715495 A JP 21715495A JP H0881770 A JPH0881770 A JP H0881770A
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seal
spindle
target
cartridge
support structure
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JP7217154A
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Inventor
John H Bower
エイチ バウアー ジョン
Henry A Byorum
エイ ビオラム ヘンリー
Ronald E Rambeau
イー ランボー ロナルド
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Messer LLC
Original Assignee
BOC Group Inc
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/34Gas-filled discharge tubes operating with cathodic sputtering
    • H01J37/3411Constructional aspects of the reactor
    • H01J37/3435Target holders (includes backing plates and endblocks)
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/22Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the process of coating
    • C23C14/34Sputtering
    • C23C14/3407Cathode assembly for sputtering apparatus, e.g. Target
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/34Gas-filled discharge tubes operating with cathodic sputtering
    • H01J37/3402Gas-filled discharge tubes operating with cathodic sputtering using supplementary magnetic fields
    • H01J37/3405Magnetron sputtering

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、回転マグネトロンのシール
一体性を改善する保護形シール設計を提供することにあ
る。 【解決手段】 内部に一体化された真空シールを備えた
回転マグネトロンのシールカートリッジが、回転マグネ
トロンの支持組立体のシールハウジングと該ハウジング
内に支持されたスピンドルとの間にシールを形成する。
シールカートリッジはマグネトロン支持組立体に対して
軸線方向に移動でき、これにより、マグネトロン支持組
立体からのシールカートリッジの効率的な取外し及び交
換が可能になる。カートリッジのこのような取外し及び
交換により、一体真空シールの取外し及び交換が自動的
に行なわれるため、真空シールの取扱いすなわち再組立
てが不要になる。本発明のシールカートリッジは、回転
マグネトロンのシール一体性を改善する保護形シール設
計を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広くは、基板製品
をスパッタリングによりコーティングするマグネトロン
装置に関し、より詳しくは、マグネトロン装置に使用さ
れるシールに関する。特に本発明は、回転マグネトロン
装置に使用するシールカートリッジ及び該シールカート
リッジを使用する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建築用ガラス、自動車用ウインドシール
ド等の大面積基板のコーティングは、平面マグネトロン
を使用するスパッタリング方法により行なわれている。
このようなコーティングとして、商業ビルディングの窓
に広く使用されている多層太陽光制御コーティングがあ
る。コーティングすべきガラス面積が大きいため、コー
ティング機械は非常に大形である。最近では、このよう
なコーティングを行なうための回転マグネトロン装置が
開発されており、平面マグネトロンに内在する既知の幾
つかの問題を解決している。回転マグネトロンは、Al
ex Boozenny及びJosef T.Hoog
の1992年3月17日付米国特許第5,096,56
2号に開示されており、該米国特許の全記載は本願に援
用する。一般に、回転可能なマグネトロンすなわち回転
マグネトロンの作動は、適当な流体冷却を行いながら、
高真空の実質的に円筒状のスパッタリングターゲットを
静止磁気アレーの回りで回転させることを含んでいる。
かくして、回転マグネトロンは、一般に、回転駆動機構
と、磁気アレーの回りでターゲットを回転可能にするベ
アリングと、導電体及び冷却導管とを必要とする。
【0003】このような回転駆動機構及び導管は周囲の
環境から真空チャンバ内に延入しているので、回転マグ
ネトロンは更に、回転駆動機構及び導電体及び冷却導管
の回りに真空シールを使用する必要がある。この目的の
ために真空シール及び回転水シールが使用されており、
このようなシールは、高温及び高機械的負荷の条件下で
漏洩が生じ易い傾向を有する。従来の回転マグネトロン
では、このようなシール及びベアリングはシールハウジ
ングと回転可能なターゲットスピンドルとの間に直接配
置され、ダイナミックシールを形成している。かくし
て、シールハウジングの内面及びスピンドルの外面は、
ダイナミックシールのシール面すなわち磨耗面からな
る。従って、従来の回転マグネトロンのシール構成は、
シールハウジング及びスピンドルを大きな磨耗に曝し、
かくして磨耗したシールハウジング及びスピンドルの時
間を要し且つコスト高の取外し及び交換を必要とする。
更に従来の回転マグネトロンでは、ターゲット構造の取
外し及び交換に、厳格な真空シールの取外し、取扱い及
び交換作業を必要とする。このような取扱いはシールを
水分及び汚染物質に曝すと同時に、シールの交換は不適
切な再組立ての機会をもたらす。かくして、これらの回
転マグネトロンの再組立ては、シールの一体性及び有効
スパッタリングを行なう上での厳格な特徴に問題を引き
起こす。
【0004】また、これらのターゲット構造の取外し及
び交換は複雑であり且つ数時間を要する。このような非
効率的な取外し及び交換作業は、最適生産量に対する労
働コスト及び生産コストを無視できないものとする。ま
た、このような長時間に及ぶ取外し及び交換の間、コー
ティングチャンバは周囲の環境、従って水分及び汚染物
質に曝され、このような露出は、製品の品質及び生産量
に悪影響を与える。従って、これらの回転マグネトロン
の再組立てに際しては、不必要な生産コストが課せら
れ、多大な製造時間が失われ、且つ製品の品質が損なわ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、回転マグネトロンのシール一体性を改善する保護形
シール設計を提供することにある。本発明の他の目的
は、回転マグネトロンに使用するための、シール及びシ
ール面を備えたシールカートリッジを提供することにあ
る。本発明の更に他の目的は、回転マグネトロンのシー
ル及びシール面の効率的な取外し及び交換が行なえるシ
ールカートリッジを提供することにある。更に、本発明
の目的は、回転マグネトロンのシール及びシール面の効
率的な取外し及び交換を行なう方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、真空チャンバ
と周囲の環境との間に保護形真空シールを形成する予組
立て形一体シールカートリッジを設けることにより回転
マグネトロンを改善する。より詳しくは、シールカート
リッジは、回転マグネトロンのシールハウジング及び回
転可能なターゲットスピンドルに対してダイナミック
(動的)ではなくスタティック(静的)な真空シールを
形成するように設計されている。シールカートリッジは
また、該シールカートリッジの内面に関してダイナミッ
クな内部真空シールを収容するように設計されている。
このようにして、シールカートリッジは、保護形ダイナ
ミックシールの磨耗面を収容すると同時に、シールハウ
ジングと回転可能なターゲットスピンドルとの間にスタ
ティックシールを形成する。従って、本発明の一体形シ
ールカートリッジは、概略的に、シールハウジングと接
触する外側シェルと、回転マグネトロン装置の回転可能
なターゲットスピンドルと接触する内側シェルとを有し
ている。コーティングを行なうに際し、外側シェル及び
内側シェルは、それぞれシールハウジング及びターゲッ
トスピンドルに対して回転しないように固定される。一
体形シールカートリッジは更に、内側シェルと外側シェ
ルとの間の環状空間(該環状空間内に真空シール及びベ
アリングが収容される)を有する。シールカートリッジ
はその内部に真空シールを支持しているので、シールカ
ートリッジシェルの内面は、シールハウジング及びター
ゲットスピンドルの表面ではなく真空シールの磨耗面を
有する。かくして、本発明の一体形シールカートリッジ
は、シールハウジング及びターゲットスピンドルを磨耗
から保護し且つ回転マグネトロンの寿命を延長する。
【0007】回転マグネトロンの高価な構成要素を保護
することに加え、一体形シールカートリッジは、水分及
び汚染物質から内部シールを保護し且つこれらの真空シ
ールの個々の組立ての必要性をなくする。かくして、シ
ールカートリッジは、回転マグネトロンのシール一体性
を改善する保護形シール設計を提供する。本発明におい
ては、シールカートリッジは更に、回転マグネトロンの
シールハウジングに対して軸線方向に移動できるように
設計されている。かくして、内部真空シールすなわちシ
ールカートリッジの内部磨耗面が使用により磨耗する
と、シールカートリッジはシールハウジングから簡単に
取り外され、新しい内部真空シール及びシール面を備え
た新しい予組立て形シールカートリッジと交換される。
このように、シールカートリッジは、回転マグネトロン
の真空シール及びシール面の効率的な取外し及び交換を
可能にする。より詳しくは、本発明のシールカートリッ
ジは回転マグネトロンのシールの迅速な取外し及び交換
を可能にし、この作業を行なうのに要する時間を、既存
の回転マグネトロンの場合の数時間から本発明の改善さ
れた回転マグネトロンでは約5分以下に短縮できる。簡
単にいえば、本発明のシールカートリッジは、内側及び
外側シール面、シール、シール潤滑剤及びシールベアリ
ングが収容された予組立て形シールユニットを構成す
る。予組立て形ユニットは、ターゲットスピンドルを配
置するためのシールハウジング内に簡単に配置できる。
かくして、不適切な組立てを受けるシールが露出される
ことはない。また、予組立て形ユニットは予めシールさ
れているので、ターゲットチューブの交換又は定期点検
時に組立体領域を入念に浄化した状態に保つ必要はな
い。シールカートリッジが消耗したとき、スピンドルは
シールカートリッジの内部から簡単に引き出され且つシ
ールカートリッジも同様にシールハウジングから簡単に
引き出されて、新しい予組立て形シールカートリッジユ
ニットに交換される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の他の目的、長所及び特徴
は、添付図面に関連して述べる好ましい実施例について
の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。本発明
のシールカートリッジは、主として図1に示すような回
転マグネトロン装置に使用される。好ましくは、このシ
ールカートリッジは、本願と同時に出願されたJohn
H.Bowerの発明に係る「交換可能なターゲット
構造を備えた回転マグネトロン(Rotatable
Magnetron Including a Rep
laceable Target Structur
e)」という名称の米国特許出願第08/296,23
7号に記載された回転マグネトロンに使用する。尚、該
米国特許出願の全記載は本願に援用する。ここで、シー
ルカートリッジを備えた回転マグネトロン装置を図1に
関連して説明する。より詳しくは、図示の装置は、端部
10と、反対側の端部12と、これらの両端部10、1
2の間に配置される円筒状ターゲット14とを有してい
る。円筒状ターゲット14は、第1ターゲット端部14
a及び第2ターゲット端部14b(これらの間のターゲ
ット長さLを定める)を有する。一般に、円筒状ターゲ
ット14は回転マグネトロンの両端部10、12に対し
て非常に長いため、便宜上省略図で示されている。
【0009】円筒状ターゲット14の外表面には、スパ
ッタリングターゲット表面34が形成されている。コー
ティング中、円筒状ターゲット14は長手方向中心軸線
38の回りで回転し、これによりターゲット表面34は
磁気スパッタリングゾーンを通って回転される。この磁
気スパッタリングゾーンは、ターゲット14内に配置さ
れる磁気アレー56により創出される。磁気アレー56
は、概略的に、磁石支持構造40により支持され、磁石
支持構造40は、軸線方向に移動可能な固定構造42を
介して支持構造22、24(下)に対して回転できない
ように固定できる。図1に示すように、回転マグネトロ
ンは更に、円筒状ターゲット14を支持し且つ回転させ
る第1及び第2スピンドル30、32を有している。よ
り詳しくは、第1及び第2スピンドル30、32は、円
筒状ターゲット14の第1及び第2端部14a、14b
とそれぞれ係合できる構造30a、32aを有する。更
に図1に示すように、第1及び第2スピンドル30、3
2は第1及び第2支持構造22、24により支持され
る。好ましくは第1及び第2スピンドル30、32は第
1及び第2支持構造22、24に対して軸線方向に移動
でき、これにより、第1及び第2スピンドルが第1及び
第2支持構造22、24内で容易に後退し、通常のター
ゲットチューブの交換の間、それぞれターゲット端部1
4a、14bから離脱する。ターゲット14のこのよう
な取外し及び第1及び第2支持構造22、24に対する
スピンドル30、32の軸線方向移動は、本願に援用す
るJohn H.Bowerの上記米国特許出願第08
/296,237号に記載されている。例えば、第1及
び第2スピンドルの軸線方向移動は、スピンドル位置決
め構造58、60により行なわれ、該スピンドル位置決
め構造58、60も第1及び第2支持構造22、24に
対して軸線方向に移動できる。ターゲットチューブ14
がひとたびマグネトロン装置から取り外されると、軸線
方向に移動可能なこれらのスピンドル30、32を伸長
させてそれぞれ第1及び第2支持構造22、24から取
り外すことができ、これにより、シールカートリッジ8
0、82の交換時に、該シールカートリッジ80、82
も同様に取り外すことができる。
【0010】第1スピンドル30を支持することに加
え、第1支持構造22は、全体として、回転マグネトロ
ンの端部10において、ターゲット構造14に冷却流体
を供給し及びターゲット構造14から冷却流体を排出す
るための導管(図示せず)を構成する。かくして、端部
10において、スピンドル位置決め構造58は実質的に
その全長に亘って中空で、冷却流体が通り得るようにな
っている。反対側の端部12では、第2支持構造24
は、全体として、駆動源(図示せず)、プーリ84及び
プーリベアリング(図示せず)を備えたターゲット構造
14を回転させる動力装置を構成している。更に第2支
持構造24は、全体として、導電体(図示せず)及び電
気的接触装置88を含むターゲット構造14のスパッタ
リング表面34を電気的に付勢する電気装置を構成して
いる。通常、回転マグネトロンのこの反対側の端部12
には冷却流体が供給されないので、スピンドル位置決め
構造60を、その実質的に全長に亘って中空にする必要
はない。それどころか、その端部60aを中実に形成し
て、スラストベアリング61に隣接して配置することが
できる。かくして、スピンドル位置決め構造60の中空
部分を通って流れる冷却流体は、図4の矢印Aで示すよ
うに、孔60b、60cから流出して、スピンドル位置
決め構造60の外面と第2スピンドル32の内面との間
のチャンネル内に流入する。
【0011】以上、第1及び第2支持構造22、24の
それぞれに関連して冷却導管、回転駆動装置及び電気的
付勢装置を説明したが、これらの導管及び装置は支持構
造22、24のいずれか一方に設ければよいことは理解
されよう。回転マグネトロンの上記軸線方向に移動可能
な構成要素は、第1及び第2支持構造22、24により
構成されるこのような導管又は装置の如何に係わらず軸
線方向に移動できることが好ましい。冷却導管、回転駆
動装置及び付勢装置を設けることは、John H.B
owerの上記米国特許出願第08/296,237号
及び本願に援用する米国特許第5,096,562号に
開示されている。前述のように、周囲の環境から真空チ
ャンバへと延びるこのような導管及び装置を設けること
は、流体シール及び圧力シールを設けることを必要とす
る。かくして、このような導管及び装置を設けることに
加え、第1及び第2支持構造22、24は、それぞれシ
ール支持面76、78を構成する。これらの支持面7
6、78、それぞれシールカートリッジ80、82の外
面を包囲する。図1に概略的に示すように、支持面7
6、78と、シールカートリッジ80、82の外面との
間には、それぞれグランドシール(一般にはOリングシ
ール)90、92を設け、これらの間からの流体又は圧
力の漏洩及びこれらの間への汚染物質の導入の防止を図
ることができる。これらのスタティックシール90、9
2は、支持面76、78に隣接する溝内に嵌入されてい
て、損傷を受けたり不意に脱落することがないようにな
っている。同様に、図1に概略的に示すように、スタテ
ィックグランドシール94、96が、回転するターゲッ
トスピンドル30、32の表面に隣接する溝内に保護さ
れるようにして嵌入されていて、これらの表面と、シー
ルカートリッジ80、82の内面との間からの漏洩及び
これらの間への汚染物質の導入を更に防止している。
【0012】ここで、図2及び図3に関連して、それぞ
れシールカートリッジ80、82を説明する。図2及び
図3には、回転マグネトロン装置とは独立してシールカ
ートリッジ80、82が示されている。図示のように、
シールカートリッジ80、82は、それぞれ、外側シェ
ル100、102、内側シェル104、106、及びこ
れらの間の環状空間108、110を有している。これ
らの環状空間108、110内には、シール112、1
14、シールスペーサ116、118及びベアリング1
20、122が配置されている。これらの内部構成要素
は、それぞれ、スラストワッシャ124、126及びリ
テーナワッシャ128、130によりこれらの環状空間
108、110内に保持されている。上記参照番号は、
図2及び図3に示す参照番号を付き内部構成要素の複製
物にも使用されることを理解されたい。例えば、充分な
シールを構成するには、シールカートリッジ80、82
は、種々の構成の多数の内部シールを必要とする。図1
及び図2に例示するように、冷却流体(上)を供給する
ことに関連する第1支持構造22内では、シールカート
リッジ80は、ベアリング120の両側に多数のシール
112を必要とする。反対側の端部12で、図1の第2
支持構造24(該支持構造内には一般に流体が存在しな
い)内では、図3のシールカートリッジ82は、ベアリ
ング122を包囲するより少数のシール114でよい。
一般に、シール112、114の個数及び構成は、回転
マグネトロンの作動条件(すなわち、周囲の空気圧力、
流体圧力及びチャンバ圧力)に基づいて定められる。
【0013】図2及び図3に示すように、内部シール1
12、114は、真空ガスが充填されたU形断面形状を
もつ弾性材料からなるリング状ロータリシールが好まし
い。また、ベアリング120、122は、これらに作用
する力を分散させることによりシールカートリッジ8
0、82のシール面の磨耗を減少させるローラベアリン
グが好ましい。それぞれシールカートリッジ80、82
内のこのようなシール112、114とベアリング12
0、122との組合せは、シールカートリッジ80、8
2内でのターゲットスピンドル30、32の自由回転を
許容すると同時に、周囲の環境と真空チャンバとの間の
有効な遮断を与える。シールカートリッジ80、82内
でのターゲットスピンドル30、32のこの回転は、以
下に述べる組立て時のシールカートリッジの構成により
行なわれる。コーティングを行なう場合の回転マグネト
ロンの組立てに際し、シールカートリッジ80、82
は、それぞれ第1支持構造22、24内に配置される。
次に、外側シェル100、102が、それぞれ、支持面
76、78に対して回転しないように固定される。図1
には、シールカートリッジ80の外側シェル100のフ
ランジ100aがボルト130により固定されていると
ころが例示されている。また、ボルト130は端シール
ド132を取り付け且つ支持面76を形成するシールハ
ウジング136の回転を防止する機能も有している。回
転マグネトロン装置の反対側の端部12でも、外側シェ
ル102の同様なフランジ102aが、端シールド13
4を取り付け且つ支持面78を形成するシールハウジン
グ138の回転を防止するのに使用されるボルト(図示
せず)により同様に固定されている。
【0014】また、回転マグネトロンの組立てに際し、
内側シェル104、106は、それぞれ、回転可能なタ
ーゲットスピンドル30、32に対して回転しないよう
に固定される。図2及び図3に例示するように、内側シ
ェル104、106は、それぞれ、スピンドル30、3
2と係合するピン140、142を支持している。より
詳しくは、図1に示すように、ピン140、142はス
ピンドル30、32のキー溝144、146と嵌合し
て、スピンドル30、32に対して内側シェル104、
106が回転しないように固定する。かくして、ひとた
び回転マグネトロンが上記方法で組み立てられて作動さ
れると、それぞれ、外側シェル100、102と支持面
76、78との間、及び内側シェル104、106とス
ピンドル30、32との間にスタティックシールが形成
される。このようなスタティックシールは、本願に開示
する嵌入形グランドシール(recessed gla
nd seals)90、92、94、96により形成
することもできる。外側シェル100、102がシール
ハウジング136、138及び内側シェル104、10
6内で回転することなく静止状態に維持され且つ回転す
るターゲットスピンドル30、32と一緒に回転する
間、シールカートリッジ80、82の環状空間108、
110内の内部シール112、114及びベアリング1
20、122により、これらの外側シェルと内側シェル
との間にダイナミックシールが形成される。このよう
に、シールカートリッジ80、82は、回転マグネトロ
ンの真空チャンバと周囲の環境との間に有効なシールを
形成すると同時に、これらのシールを汚染及び磨耗から
保護し且つシールハウジング136、138の支持面7
6、78及びターゲットスピンドル30、32の外面を
保護する。また、軸線方向に移動可能なこれらのシール
カートリッジ80、82は、該シールカートリッジ内に
収容されているシール及びシール面の効率的取外し及び
交換を可能にする。より詳しくは、シールカートリッジ
80、82を回転マグネトロンに使用すると、これらの
シールカートリッジを取り外して、予組立て形新しいシ
ールカートリッジユニットに交換するのに要する時間
は、約5分以下である。
【0015】以上、本発明を特定の好ましい実施例につ
いて説明したが、上記説明は単なる例示であって、特許
請求の範囲の記載により定められる本発明の範囲を制限
するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】シールカートリッジが設けられた本発明による
回転マグネトロンを示す縦断面図である。
【図2】図1に示す回転マグネトロンの一端に使用する
本発明のカートリッジシールを示す縦断面図である。
【図3】図1に示す回転マグネトロンの他端に使用する
本発明のカートリッジシールを示す縦断面図である。
【符号の説明】 10 マグネトロン装置の端部 12 マグネトロン装置の反対側の端部 14 円筒状ターゲット 22 第1支持構造 24 第2支持構造 30 第1スピンドル 32 第2スピンドル 34 スパッタリングターゲット表面 38 長手方向軸線 40 磁石支持構造 58 第1スピンドル位置決め構造 60 第2スピンドル位置決め構造 76 シール支持面 78 シール支持面 80 シールカートリッジ 82 シールカートリッジ 94 スタティックグランドシール 96 スタティックグランドシール 100 外側シェル 102 外側シェル 104 内側シェル 106 内側シェル 108 環状空間 110 環状空間 112 シール 114 シール 116 シールスペーサ 118 シールスペーサ 120 ベアリング 122 ベアリング 124 スラストワッシャ 126 スラストワッシャ 128 リテーナワッシャ 132 端シールド 140 ピン 142 ピン 144 キー溝 146 キー溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘンリー エイ ビオラム アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94086 サニーヴェイル バーストウ コ ート 920 (72)発明者 ロナルド イー ランボー アメリカ合衆国 カリフォルニア州 95687 ヴァーカヴィル リアルトー ド ライヴ 600

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2ターゲット端部を備え且つ
    長手方向軸線の回りで回転可能な円筒状ターゲットと、 内部にスピンドルを支持している少なくとも1つの支持
    構造とを有し、該支持構造内には支持面が設けられ、 前記スピンドルは前記第1及び第2ターゲット端部のう
    ちの一方のターゲット端部と係合でき且つその一部に沿
    う環状外面を備え、 外側シェルと、内側シェルと、これらの両シェル間の環
    状空間と、該環状空間内に配置されるベアリング及び少
    なくとも1つの真空シールとを備えた一体形シールカー
    トリッジを更に有し、前記外側シェルが前記支持構造の
    支持面に隣接して配置され且つ該支持面に対して回転し
    ないように固定され、前記内側シェルが前記スピンドル
    の環状外面を包囲し且つ該環状外面に対して回転しない
    ように固定されていることを特徴とする回転マグネトロ
    ン装置。
  2. 【請求項2】 前記スピンドルが前記一体形シールカー
    トリッジに対して軸線方向に移動可能で、前記一体形シ
    ールカートリッジに対して充分外方に伸長したときに前
    記一方のターゲット端部と係合し且つ前記カートリッジ
    に対して充分外方に後退したときに前記一方のターゲッ
    ト端部から離脱することを特徴とする請求項1に記載の
    回転マグネトロン装置。
  3. 【請求項3】 前記一体形シールカートリッジが前記支
    持構造に対して軸線方向に移動可能であることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の回転マグネトロン装置。
  4. 【請求項4】 前記前記スピンドル及び前記一体形シー
    ルカートリッジは、前記支持構造に対して軸線方向に移
    動可能で、該支持構造から取り外すことができることを
    特徴とする請求項3に記載の回転マグネトロン装置。
  5. 【請求項5】 前記内側シェルが、前記スピンドルに対
    する前記内側シェルの回転位置を固定すべく前記スピン
    ドルと係合する手段を備えていることを特徴とする請求
    項1に記載の回転マグネトロン装置。
  6. 【請求項6】 前記環状空間は、反対側の端部よりもタ
    ーゲットチューブに近い方の一端を有し、少なくとも1
    つの真空シールが環状空間の前記一端の方に配置され、
    前記ベアリングが環状空間の反対側の端部の方に配置さ
    れ、少なくとも1つの別の真空シールが前記ベアリング
    と環状空間の前記反対側の端部との間に配置され、前記
    一体形シールカートリッジが、前記支持面と環状外面と
    の間の真空シールを形成していることを特徴とする請求
    項1に記載の回転マグネトロン装置。
  7. 【請求項7】 前記ターゲットの内部に流体を供給し且
    つ前記ターゲットの内部から流体を排出させるための、
    前記支持構造内の手段を更に有し、前記シールカートリ
    ッジが前記支持面と環状外面との間に流体シールを形成
    することを特徴とする請求項6に記載の回転マグネトロ
    ン装置。
  8. 【請求項8】 前記支持構造の支持面及び前記外側シェ
    ルに隣接して前記支持構造内に配置された少なくとも1
    つのシールを更に有することを特徴とする請求項3に記
    載の回転マグネトロン装置。
  9. 【請求項9】 前記スピンドルの支持面及び前記内側シ
    ェルに隣接して前記スピンドル内に配置された少なくと
    も1つのシールを更に有することを特徴とする請求項3
    に記載の回転マグネトロン装置。
  10. 【請求項10】 (1)第1及び第2ターゲット端部を
    備え且つ長手方向軸線の回りで回転可能な円筒状ターゲ
    ットと、(2)内部にスピンドルを支持している少なく
    とも1つの支持構造とを有し、該支持構造内には支持面
    が設けられ、(3)前記スピンドルは前記第1及び第2
    ターゲット端部のうちの一方のターゲット端部と係合で
    き且つその一部に沿う環状外面を備え、(4)前記支持
    面と環状外面との間にシールを形成するための、前記支
    持構造内に配置される手段を更に有する形式のマグネト
    ロンのシール手段を交換シール手段に取り換える方法に
    おいて、 (a)支持構造に対して軸線方向に移動可能なシールカ
    ートリッジ内にシール手段を設け、 (b)支持構造からシールカートリッジを取り外し、 (c)シールカートリッジを、交換シール手段が内部に
    設けられた交換シールカートリッジに取り換えることを
    特徴とする方法。
JP7217154A 1994-08-25 1995-08-25 回転マグネトロン用シールカートリッジ Pending JPH0881770A (ja)

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CN (1) CN1126771A (ja)
AU (1) AU2717595A (ja)
CA (1) CA2155286A1 (ja)
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